JP2589253Y2 - Fm多重放送受信機 - Google Patents

Fm多重放送受信機

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JP2589253Y2
JP2589253Y2 JP1993070142U JP7014293U JP2589253Y2 JP 2589253 Y2 JP2589253 Y2 JP 2589253Y2 JP 1993070142 U JP1993070142 U JP 1993070142U JP 7014293 U JP7014293 U JP 7014293U JP 2589253 Y2 JP2589253 Y2 JP 2589253Y2
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裕樹 内山
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、同一内容放送局の周波
数リスト情報を含むFM信号を受信するFM多重放送受
信機に関する。
【0002】
【従来の技術】FM多重放送によって送信されるFM信
号の中には、本来の放送信号の他に、付加情報として同
一内容放送局の周波数リスト情報や番組索引データ等が
含まれている。そして、これら付加情報を受信し、受信
した情報を分類して表示する装置が知られている(例え
ば実開平1−102999号公報参照)。この種の装置
によれば、例えば電波状態が悪い場合に、ディスプレイ
画面に表示された周波数リストから操作者が所望の周波
数を選択することで、受信感度の良い他の同一内容放送
局を受信することができる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、同一内
容放送局の周波数リストが画面上に表示されても、その
リストの中の各周波数がどの程度の電界強度を有するか
を知るのは容易ではない。このため、同一内容放送局の
数が多い場合には、その検索に多大の時間を要する。特
に、この種の受信機を車載用として用いる場合、運転中
に上記のような煩わしい操作を行う必要がある。
【0004】この問題を解決する1つの手段として、受
信周波数の電界強度が所定値以下になると、周波数リス
トに挙げられた周波数を順次受信して電界強度を測定
し、この測定結果に基づいて、電界強度が最も大きい放
送局周波数を選局することが考えられる。ところが図5
に示すように、車載用のFM多重放送受信機等において
は、ビル等に遮蔽されて一時的に電界強度が低下する場
合があり、またこれとは逆に、瞬間的に電界強度が増大
する場合もある。したがって、上記のようにして選局す
ると、受信周波数が頻繁に切り替わったり、あるいは本
来は弱電界である周波数を誤って選局するおそれがあ
る。
【0005】本考案の目的は、電界強度の瞬間的な変動
に影響されず、また電界強度が増大傾向にある周波数を
受信するようにしたFM多重放送受信機を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】実施例を示す図1に対応
づけて本考案を説明すると、本考案は、同一内容放送局
の周波数リスト情報を含むFM信号を受信する受信手段
5と、所定の周波数を選局して復調する復調手段6とを
有するFM多重放送受信機に適用され、受信手段5で受
信したFM信号から、周波数リスト情報を検出して周波
数リストを作成する周波数リスト作成手段12と、周波
数リストに基づいて選局された周波数の電界強度を所定
周期ごとに測定する電界強度測定手段12と、所定周期
よりも長い所定期間ごとに、測定された電界強度の平均
値を演算する平均値演算手段12と、この平均値演算手
段12によって演算された平均値が所定値よりも小さ
く、かつ該平均値が所定期間前に演算された平均値より
も所定の基準量以上小さいと判定されると、周波数切換
信号を出力する判定手段12とを備え、周波数切換信号
が出力されると、周波数リストに基づいて他の周波数を
選局するように復調手段6を構成することにより、上記
目的は達成される。請求項2に記載の考案は、請求項1
に記載されたFM多重放送受信機において、周波数切換
信号が出力されると、選局された周波数を周波数リスト
から削除する周波数削除手段12を備えるものである。
請求項3に記載の考案は、同一内容放送局の周波数リス
ト情報を含むFM信号を受信する受信手段5と、所定の
周波数を選局して復調する復調手段6とを有するFM多
重放送受信機に適用され、受信手段5で受信したFM信
号から、周波数リスト情報を検出して周波数リストを作
成する周波数リスト作成手段12と、周波数リストに基
づいて選局された周波数の電界強度を、所定期間ごとに
3回以上の所定回数測定する電界強度測定手段12と、
所定回数測定された電界強度が1回目の測定から順次に
増大し、かつ最後に測定された電界強度が所定の基準値
以上であると判定されると周波数選択信号を出力する判
定手段12と、周波数選択信号が出力されたときに電界
強度測定手段12によって選択されている周波数を選局
するように復調手段を構成することにより、上記目的は
達成される。
【0007】
【作用】請求項1に記載の考案では、周波数リスト作成
手段12によって作成された周波数リストに基づいて選
択された周波数の電界強度が、電界強度測定手段12に
よって所定周期で測定され、その測定された電界強度の
所定周期よりも長い所定期間ごとの平均値が、平均値演
算手段12によって演算される。このように電界強度の
平均値を求めることにより、電界強度の瞬間的な変動に
よる影響が回避される。演算された平均値が所定の基準
値よりも小さく、かつ所定周期前に演算された平均値よ
りも所定の基準量以上小さいと判定手段12によって判
定されると、復調手段6は周波数リストに基づいて他の
周波数を選局する。これにより、現在の電界強度が十分
に小さく、かつ電界強度が低下傾向にあるときに、受信
周波数が切り換えられる。請求項2に記載の考案では、
演算された平均値が所定の基準値よりも小さく、かつ所
定周期前に演算された平均値よりも所定の基準量以上小
さいと判定手段12によって判定された周波数が、周波
数削除手段12によって周波数リストから削除されるた
め、周波数リストの検索が高速に行える。請求項3に記
載の考案では、周波数リスト作成手段12によって作成
された周波数リストに基づいて選択された周波数の電界
強度が、電界強度測定手段12によって所定期間ごとに
3回以上の所定回数測定され、測定された電界強度が一
回目から順次に増大し、かつ最後の測定値が所定の基準
値を越えたと判定手段12によって判定されると、復調
手段6はその周波数を選局する。これにより、電界強度
が十分に大きくて、かつ電界強度が増大傾向にある周波
数が選局される。
【0008】
【実施例】−第1の実施例− 図1〜図4により、本考案の第1の実施例を説明する。
図1は、本考案に係るFM多重放送受信機を示すブロッ
ク図である。図1に示すFM多重放送受信機1は、アン
テナ2で受信されたFM多重放送信号をFMステレオ音
声信号と付加情報信号とに分離し、音声信号はスピーカ
3から、付加情報信号はディスプレイ4からそれぞれ出
力する。
【0009】以下、図1に示すFM多重放送受信機の内
部構成を説明する。5はFMフロントエンド部であり、
アンテナ2で受信したFM多重放送信号から所定の周波
数信号を選局すると共に、この選局した周波数信号を中
間周波信号に周波数変換して出力する。6は検波部であ
り、中間周波信号を検波してステレオ音声信号およびス
テレオ音声信号に多重化された付加情報信号を出力す
る。7はステレオ音声信号からノイズ成分を除去するノ
イズキャンセラ7である。8はマルチプレクサであり、
ノイズキャンセラ7から出力されるステレオ音声信号を
加減算処理することにより、右チャンネル及び左チャン
ネルのオーディオ信号に変換する。9は右チャンネル及
び左チャンネルのオーディオ信号を増幅してスピーカ3
を駆動する増幅部9である。
【0010】10は検波部6から出力される付加情報信
号を復調するFM多重デコーダ10、11は復調された
付加情報をディスプレイ4に表示する制御を行う描画コ
ントローラ11である。12は、後述する図2,3,
6,7の処理を行うCPU、13はCPU12の制御プ
ログラム等を記憶するROM、14はCPU12によっ
て演算された結果等を記憶するRAM、15は割り込み
処理に用いるタイマである。
【0011】CPU12は、ユーザの選局操作に応動し
て、あるいは後述する図2,6の処理に基づいて受信周
波数を決定し、その周波数に応じてコントロール電圧V
Cを変化させてFMフロントエンド部5に出力する。ま
たCPU12は、FMフロントエンド部5のAGC電圧
をモニタして受信周波数の電界強度を測定する。
【0012】CPU12は、不図示の電源スイッチが投
入されると図2の処理を開始する。また、CPU12が
図2の処理を行っている最中にタイマ割り込みがある
と、CPU12は図2の処理をいったん停止して図3の
処理を行う。以下、図2,3に基づいて本実施例の動作
を説明する。図2のステップS1では、後述する図3の
処理によって作成される周波数リストを検索するための
ポインタを、周波数リストの1番目に設定する。なお、
この第1の実施例の周波数リストは、図4に示すよう
に、ポインタと、放送局周波数と、受信周波数の電界強
度と、電界強度の変化を示す差分と、放送局の放送内容
を示す識別コードと、受信可能か否かを示すフラグとに
よって構成される。ステップS2では、ポインタで示さ
れる周波数のFM多重放送の受信を開始する。ステップ
S3では、変数M2(0)を所定値に初期設定する。変
数M2(t)(t=0,1・・・)には、時間単位ごと
の電界強度の平均値が入力される。ステップS4では、
時間カウンタtを「1」に設定し、ステップS5ではサ
ンプリングカウンタiを「1」に設定する。ステップS
6では受信周波数の電界強度Vを測定し、ステップS7
では、ステップS6で測定した電界強度Vを変数M2
(i)に格納する。ステップS8では、サンプリングカ
ウンタiを1加算する。
【0013】ステップS9では、サンプリングカウンタ
iの値が規定値2nを越えたか否かを判定し、判定が否
定されるとステップS6に戻る。以下、ステップS9の
判定が肯定されるまでステップS6〜S9の処理手順を
繰り返す。ステップS9の判定が肯定すなわち電界強度
Vを2n回継続して測定するとステップS10に移り、
2n回測定した電界強度Vの平均値M2(t)を演算し
て電界強度測定結果を平滑化する。これにより、図5に
示すように、電界強度が瞬間的に小さくなっても、平均
値M2(t)は図示の階段波形のようになる。
【0014】ステップS11では、ステップS10で演
算した平均値M2(t)と、その直前に演算した平均値
M2(t−1)との差分Δmを演算する。ステップS1
2では、ステップS10で演算した平均値M2(t)が
所定の閾値VLOWより小さいか否かを判定する。判定が
否定されるとステップS13に移り、時間カウンタtを
1加算してステップS14に移る。ステップS14で
は、電界強度Vの測定を開始してから所定期間M以上経
過したか否かを判定し、判定が否定されるとステップS
5に戻り、一方判定が肯定されるとステップS4に戻
る。すなわち、時間カウンタtがオーバーフローを起こ
さないようにする。ステップS12の判定が肯定される
とステップS15に移り、差分Δmが所定の閾値ΔLO
Wより小さいか否かを判定する。判定が否定されるとス
テップS13に移り、判定が肯定されるとステップS1
6に移る。このステップS15の判定が肯定されること
により、受信周波数の電界強度Vが低下傾向にあり、か
つ現在の電界強度が十分に小さいと判断される。
【0015】ステップS16では、周波数リスト検索用
のポインタを1加算する。ステップS17では、ポイン
タで示される周波数が、同一内容を放送しているか否か
を判定する。この判定は、周波数リスト内の識別コード
(図4参照)によって行う。ステップS17の判定が肯
定されるとステップS2に戻る。一方、ステップS17
の判定が否定されるとステップS16に戻る。
【0016】CPU12が上記図2のフローチャートの
処理を行っている最中にタイマ15から割り込みが入る
と、CPU12は図3に示すタイマ割り込み処理を開始
する。ステップS51では、受信したFM信号に含まれ
る周波数リスト情報を検出する。ステップS52では、
ポインタを周波数リストの1番目に設定する。ステップ
S53では、図2のステップS3と同様に、電界強度の
判定に用いる変数M4(0)を所定値に初期設定する。
ステップS54では、図2のステップS6〜S9と同様
に、ポインタで示される周波数の電界強度を2n回継続
して測定し、測定した電界強度を変数M3(k)(k=
1・・・2n)に記憶する。ステップS55では、図2
のステップS10と同様に、2n回の電界強度測定結果
の平均値M4(t)を演算する。ステップS56では、
ステップS55で演算した平均値M4(t)と、その直
前に測定した平均値M4(t−1)との差分Δmを演算
する。
【0017】ステップS57では、平均値M4(t)が
所定の閾値VLOWより小さいか否かを判定し、判定が肯
定されるとステップS58に移り、この放送局を選局対
象から除外するため、この周波数に対応するフラグを
「1」に設定して周波数リストに格納する。同様に、周
波数リスト中の電界強度を平均値M4(t)に更新す
る。一方、ステップS57の判定が否定されるとステッ
プS59に移り、差分Δmが所定の閾値ΔLOWより小
さいか否かを判定する。ここで判定が肯定されるとステ
ップS58に移るのに対して、判定が否定されるとステ
ップS60に移る。このステップS59の判定が肯定さ
れることにより、受信周波数の電界強度が上昇傾向で、
かつ電界強度が十分に強いと判断される。ステップS6
0では、ポインタで示される周波数リスト中の電界強度
を、ステップS55で演算した平均値M4(t)に更新
する。
【0018】ステップS61ではポインタを1加算し、
ステップS62ではポインタ値が周波数リストのリスト
数を越えたか否かを判定し、判定が否定されるとステッ
プS53に戻り、次局について電界強度を測定する。ス
テップS62の判定が肯定されるとステップS63に移
り、周波数リストを電界強度の大きい順に並び換える。
その際、フラグが「0」の放送局すなわち受信状態の良
い放送局を電界強度順に並べた後、フラグが「1」の放
送局について電界強度順に配列してRAM14に記憶す
る。これにより、図4に示す周波数リストが完成する。
【0019】このように、第1の実施例では、電界強度
を平均化して受信周波数の電界強度を推測するようにし
たため、電界強度が瞬間的に変動してもその影響を受け
ずに済む。また、電界強度が所定値以下で、かつ電界強
度が低下傾向にある場合に受信周波数を切り換えるよう
にしたため、受信環境が劣化しつつあることを正しく判
断して即座に受信周波数を切り換えることができる。さ
らに、FM多重放送によって送信される周波数リスト情
報を用いて、タイマ割り込みによって電界強度順に周波
数を並べた周波数リストを作成するため、同一内容放送
局を即座に選択できる。
【0020】−第2の実施例− 以下に説明する第2の実施例は、現在の電界強度と過去
2回分の電界強度とを比較して受信周波数の切り換え処
理を行うものである。この第2の実施例は、CPU12
の処理を除いて第1の実施例と共通するため、以下では
図6,7に基づいて、CPU12の処理のみを説明す
る。図7のステップS101では、後述する図7の処理
で作成される周波数リストを検索するためのポインタ
を、周波数リストの1番目に設定する。この第2の実施
例の周波数リストは、図8に示すように、ポインタ、放
送局周波数、現在の電界強度、前回の電界強度および前
々回の電界強度により構成される。ステップS102で
は、図2のステップS1と同様にFM信号を受信すると
ともに、その周波数の電界強度を測定する。
【0021】ステップS103では、ポインタで示され
る周波数リスト領域を検索し、前回の電界強度および前
々回の電界強度を読み込む。ステップS104では、前
回の電界強度が前々回の電界強度より大きいか否かを判
定する。判定が肯定されるとステップS105に移り、
現在の電界強度が前回の電界強度より大きいか否かを判
定し、判定が肯定されるとステップS106に移り、現
在の電界強度が所定の基準値より大きいか否かを判定す
る。判定が肯定されるとステップS107に移り、ポイ
ンタで示される周波数を選局してステップS102に戻
る。
【0022】一方、ステップS104〜S106の判定
が否定された場合、いずれもステップS108に移りポ
インタを1加算する。ステップS109では、ポインタ
値が周波数リストのリスト数を越えたか否かを判定し、
判定が否定されるとステップS102に戻り、判定が肯
定されるとステップS110に移り、周波数リストの1
番目の周波数を選局して、ステップS1に戻る。
【0023】図7は第2の実施例における周波数リスト
作成処理を示すフローチャートである。ステップS20
1では、受信したFM信号に含まれる周波数リスト情報
を検出する。ステップS202では、ポインタを周波数
リストの1番目に設定する。ステップS203では、図
8に示す「前回の電界強度」が記憶されているRAM1
4上の記憶領域の値を、「前々回の電界強度」の記憶領
域に格納し、「現在の電界強度」の記憶領域に格納され
ている値を「前回の電界強度」の記憶領域に格納する。
また、ポインタで示される周波数のFM信号を受信し、
その電界強度を「現在の電界強度」の記憶領域に格納す
る。ステップS204では、ポインタを1加算する。ス
テップS205では、ポインタ値が周波数リストの総数
を越えたか否かを判定する。判定が否定されるとステッ
プS203に移り、判定が肯定されるとステップS20
6に移り、作成した周波数リストを電界強度が大きい順
に並べ換えて処理を終了する。
【0024】このように第2の実施例では、周波数リス
トに挙げられたすべての周波数について、現在の受信周
波数の電界強度、前回の電界強度および前々回の電界強
度をそれぞれ比較し、電界強度が増大傾向にあり、かつ
現在の電界強度が基準値を越える周波数を選局するよう
にしたため、将来的に電界強度の増大が見込めるような
周波数を選局することができる。また、現在の受信周波
数の電界強度だけでなく、前回および前々回の電界強度
も考慮に入れて周波数を選局するようにしたため、例え
ば受信中の電界強度が瞬間的に大きくなっても、その周
波数を誤って選局するおそれはない。さらに、第1の実
施例と異なり、電界強度の所定時間の平均値を演算する
手間が省けるため、周波数の選局が即座に行える。
【0025】なお上記第1の実施例では、電界強度測定
結果を平滑化した後、差分Δmを検出するようにした
が、これに代え先ず差分を検出してこの差分を平滑化し
てもよく、さらには電界強度測定結果を累積した後、こ
の累積値間で減算して差分を検出してもよい。また上記
実施例では、タイマ割り込みにより周波数リストの作成
および整列を行うようにしたが、CPUによるメインル
ーチンの中でこの処理を行ってもよい。さらに第2の実
施例では、現在・前回・前々回の3回の電界強度測定結
果を比較しているが、4回以上の測定結果を比較するよ
うにしてもよい。また、各回の測定間隔を任意に変えら
れるようにしてもよい。
【0026】このように構成された実施例にあっては、
FMフロントエンド部5が受信手段に、検波部6が復調
手段に、図3のフローチャートが周波数リスト作成手段
に、図2のステップS6が電界強度測定手段に、図2の
ステップS10が平均値演算手段に、図2のステップS
12,S13が判定手段に、図3のフローチャートが周
波数削除手段に、それぞれ対応する。
【0027】
【考案の効果】以上詳細に説明したように、本考案によ
れば、受信周波数の電界強度の平均値に基づいて受信周
波数の電界強度を推定するようにしたため、電界強度が
瞬間的に変動しても、その影響を受けずに済む。また、
電界強度の平均値が所定の基準値よりも小さく、かつこ
の平均値が所定期間前に演算された平均値よりも所定の
基準量以上小さい場合に、周波数リストに基づいて他の
周波数を選局するようにしたため、今後の電界強度の変
化を予測した周波数の設定が行える。すなわち、現在の
電界強度が十分に小さく、かつ電界強度が低下傾向にあ
るときに、自動的に周波数を切り換えることができる。
請求項2に記載された考案では、電界強度の平均値が所
定の基準値よりも小さく、かつこのこの平均値が所定期
間前に演算された平均値よりも所定の基準量以上小さい
周波数を周波数リストから削除するようにしたため、周
波数リストの検索を高速に行えるようになる。請求項3
に記載された考案によれば、3回以上の所定回数測定さ
れた電界強度が1回目から順次に増大し、かつ最後に測
定された電界強度が所定の基準値以上である周波数を選
局するようにしたため、電界強度が増大傾向にあり電界
強度も十分に大きい受信状態の良い周波数を選局でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるFM多重放送受信機の全体構成を
示すブロック図。
【図2】第1の実施例におけるCPUのメイン動作を示
すフローチャート。
【図3】第1の実施例におけるCPUのタイマ割り込み
処理を示すフローチャート。
【図4】図3の処理によって作成される周波数リストを
示す図。
【図5】電界強度の変化を示す図。
【図6】第2の実施例におけるCPUのメイン動作を示
すフローチャート。
【図7】第2の実施例におけるCPUのタイマ割り込み
処理を示すフローチャート。
【図8】図7の処理によって作成される周波数リストを
示す図。
【符号の説明】
1 FM多重放送受信機 5 FMフロントエンド部 6 検波部 10 FM多重デコーダ部 12 CPU 13 ROM 14 RAM 15 タイマ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04B 1/16

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一内容放送局の周波数リスト情報を含
    むFM信号を受信する受信手段と、所定の周波数を選局
    して復調する復調手段とを有するFM多重放送受信機に
    おいて、 前記受信手段で受信した前記FM信号から、前記周波数
    リスト情報を検出して周波数リストを作成する周波数リ
    スト作成手段と、 前記周波数リストに基づいて選択された周波数の電界強
    度を所定周期ごとに測定する電界強度測定手段と、 前記所定周期よりも長い所定期間ごとに、前記測定され
    た電界強度の平均値を演算する平均値演算手段と、 この平均値演算手段によって演算された平均値が所定値
    よりも小さく、かつ該平均値が前記所定期間前に演算さ
    れた前記平均値よりも所定の基準量以上小さいと判定さ
    れると、周波数切換信号を出力する判定手段とを備え、 前記周波数切換信号が出力されると、前記復調手段は前
    記周波数リストに基づいて他の周波数を選局することを
    特徴とするFM多重放送受信機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されたFM多重放送受信
    機において、 前記周波数切換信号が出力されると、前記選局された周
    波数を前記周波数リストから削除する周波数削除手段を
    備えることを特徴とするFM多重放送受信機。
  3. 【請求項3】 同一内容放送局の周波数リスト情報を含
    むFM信号を受信する受信手段と、所定の周波数を選局
    して復調する復調手段とを有するFM多重放送受信機に
    おいて、 前記受信手段で受信した前記FM信号から、前記周波数
    リスト情報を検出して周波数リストを作成する周波数リ
    スト作成手段と、 前記周波数リストに基づいて選択された周波数の電界強
    度を、所定期間ごとに3回以上の所定回数測定する電界
    強度測定手段と、 前記所定回数測定された電界強度が1回目の測定から順
    次に増大し、かつ最後に測定された電界強度が所定の基
    準値以上であると判定されると、周波数選択信号を出力
    する判定手段とを備え、 前記復調手段は、前記周波数選択信号が出力されたとき
    に前記電界強度測定手段によって選択されている周波数
    を選局することを特徴とするFM多重放送受信機。
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