JP2587858B2 - 電子部品用多層構造電極 - Google Patents

電子部品用多層構造電極

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JP2587858B2 JP9169088A JP9169088A JP2587858B2 JP 2587858 B2 JP2587858 B2 JP 2587858B2 JP 9169088 A JP9169088 A JP 9169088A JP 9169088 A JP9169088 A JP 9169088A JP 2587858 B2 JP2587858 B2 JP 2587858B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、電子部品用多層構造電極に関する。特に、
磁器構造上に形成される電極で、外部との接合にハンダ
付けを用いる場合に、ハンダ付け層の凝固収縮による影
響を受け難い多層構造電極に関する。
[従来の技術] 従来、円筒貫通型磁器コンデンサの電極は、銀電極ペ
ーストの焼き付け又は無電解メッキ等の化学メッキによ
り形成され、該電極と外部リードは、鏝ハンダ又はハン
ダディップ等によって接続される。しかし、このような
単層電極層でかつ第1図に示したような穴の内面に形成
された電極をハンダ付けすると、ハンダが凝固するとき
に収縮するために、電極は穴の内面に向かう応力を受
け、素地と電極間に剥離を生じて電気的特性の劣化をお
こす可能性が多かった。
一方、銀焼き付け電極では、ハンダによる電極喰われ
が生じやすく、それによる性能の低下等の問題があっ
た。
これらの欠点を改良するために、ハンダによる電極喰
われを防止する目的では、Ag電極に代えてCu、Ni等の耐
ハンダ侵食性金属を用いたメッキ電極を形成し、かつ素
地と電極の剥離を防止するためには、下地電極層と、ハ
ンダ付け用電極層との間に、ハンダの凝固収縮により発
生する応力の緩衝層を設けた電極構造が、提案されてい
る。この緩衝層としては、シリコーン被膜及び燐酸塩の
焼き付け被膜等が利用された。
然し乍ら、これらの提案方法では、構造上の管理が困
難で、シリコーン被膜を用いた場合には、膜圧の不足な
いし膜形成が不完全になったときには、緩衝層としての
効果がなく、膜が厚過ぎると、絶縁層となって、接合電
極層として作用せず、また、燐酸塩焼き付けを利用する
場合には、下地電極層の酸化が生じ易い等の困難な点が
ある。
更に、これら緩衝層を用いる緩衝効果は、磁器素地と
下地電極層との間に得られる接合強度(剥離強さ)及び
下地電極層とハンダ付け用電極層との間に接合強度(剥
離強さ)の差を利用しており、緩衝層を設けることによ
り、下地電極層とハンダ付け用電極層との間に、部分的
剥離を起こさせることである。然し乍ら、素地体の強度
が弱い場合には、素地と下地電極層との間で剥離を起こ
し、電極的特性が劣化するという問題があるものであ
る。
[発明が解決しようとする問題点] 電子部品用電極において、例えば、第1図に示すよう
な構造の電子部品で穴の内面に形成された電極で、ハン
ダ付け時に、ハンダの凝固収縮による内面に向かう応力
を受ける形状の電子部品電極において、素地強度の弱い
場合にも、下地電極層とハンダ付け用電極層の間でハン
ダの凝固収縮により生じる応力を緩和して、電気的特性
の劣化を生じない安定した特性が得られる電極構造を提
供することを本発明の目的とするものである。
[発明の構成] [問題点を解決するための手段] 本発明は、下地電極層と、外部部材とのハンダ付けを
行なう耐ハンダ性電極層の間に低融点ハンダ層を設け、
かつ該低融点ハンダ層の融点が、外部部材とのハンダ付
けに用いるハンダの融点よりも低いことを特徴とする3
層又はそれ以上の多層構造からなる電子部品用多層構造
電極である。
[作用] 即ち、下地電極層とハンダ付け用電極層との中間に、
ハンダ付けに用いるハンダよりも低い融点のハンダ層を
形成することにより、該ハンダ層が、ハンダ付け用ハン
ダの凝固収縮により発生する応力を緩和して素地と下地
電極層との間の剥離を防止するものである。
本発明によると、電子部品用の電極に多層構造を用い
るもので、素地と接触接合している下地電極とハンダ付
けで直接外部部材と接合するハンダ付け用電極層の中間
に、ハンダ付けに用いるハンダの融点よりも低い融点を
有するハンダによるハンダ層を設けたものである。
本発明の多層構造電極を図面を参照して説明すると、
第1図は、円筒貫通型磁器コンデンサの断面図であり、
貫通した円筒形の貫通穴表面及び円筒外周表面に本発明
による多層構造電極を形成したものである。即ち、貫通
円筒の全表面にわたり本発明による多層構造電極を設
け、必要箇所を切除して、所望の電極を得るものであ
る。
従って、本発明の多層構造電極の構造は、第1図の断
面図に示すもので、磁器素体1の表面に、順次、下地電
極層2、中間低融点ハンダ層3、ハンダ付き電極層4、
ハンダ層5を有するものである。その多層構造電極を拡
大して示したものが、第2図の断面図である。更に、第
3図は、ハンダ層5で、リード引出線8に接合され、冷
却されることにより歪み応力がかかったことでの、歪む
様子を誇張して、断面図で示したものである。
従って、本発明による多層構造電極は、下地電極層や
ハンダ付け用電極層の材質及びその電極形成法に本質的
に依存するものでなく、材質としては、一般に電極形成
用として用いられているCu、Ni、Cr、Zn等を用いること
ができ、メッキ、焼付及び蒸着等で形成したものでよ
い。
また、本発明により利用される中間ハンダ層のハンダ
の融点は、ハンダ付けに用いるハンダの融点よりも低く
ければよく、他の条件は特になく、その厚みも最小値で
数μ位あれば、所期の効果が得られるものである。
次に、本発明の多層構造電極の作成法と具体例を示す
が、本発明は次の説明に限定されるものではない。
[実施例1] 上記の第1図で説明した構造で、多層構造電極を、円
筒貫通型磁器コンデンサを次の順で形成した。
即ち、JIS規定でY級のBaTiO3系磁器素体1の表面上
に先ず、下地電極層2を無電解Niメッキ法により形成
し、その上に低融点ハンダ層3を電気メッキでBi:Sn=7
0:30(重量%)で形成し、更に、その上に、電気Niメッ
キにより、ハンダ付け用電極層4を形成し、その上にハ
ンダ層5をSn:Pb=90:10(重量%)に電気メッキによ
り、形成した。
これに対して、比較例1として、下地電極層2及びハ
ンダ層5のみを形成した。
以上のようにして形成し、共晶ハンダ(Sn:Pb=63:3
7)によるハンダ接合で組立てた円筒貫通型磁器コンデ
ンサについて、組立て前後の特性(容量)を測定した。
この結果を第1表に示す。
初期特性とは、組立てる前の作成しただけのコンデン
サの容量を示し、変化率とは、ハンダを用いて組立てた
後の容量の変化した%を表わすものである。
[実施例2] SrTiO3系半導体磁器素体1に対して、表面上に先ず、
下地電極層2を無電解Niメッキ法により形成し、その上
に低融点ハンダ層3を電気メッキでBi:Sn=70:30(重量
%)で形成し、更に、その上に、電気Niメッキにより、
ハンダ付け用電極層4を形成し、その上にハンダ層5を
Sn:Pb=90:10(重量%)に電気メッキにより、形成し
た。
これに対して、比較例2として、下地電極層2及びハ
ンダ層5のみを形成した。
更に、比較例3として、実施例2の低融点ハンダ層の
代わりに、ハンダ層5と同じSn:Pb=90:10(重量%)層
を電気メッキにより形成した。
以上のようにして形成した電極により共晶ハンダを用
いて、ハンダ接合で組立てた円筒貫通型磁器コンデンサ
について、組立て前後の特性(容量)を測定した。この
結果を第2表に示す。
実施例1は、比較的素地強度の強いBaTiO3系のJIS−
Y級E特性に適用したものであり、実施例2は、素地強
度の弱いSrTiO3系半導体コンデンサのJIS−R級R特性
に適用したものであり、測定結果は、10個の試料の平均
値をとった。
これらの結果から、実施例1、2は、比較例1、2、
3に比べて、容量特性の劣化が少なく、中間電極層に低
融点ハンダ層を配したことにより、顕著な効果が認めら
れる。
また、実施例1と2を比較すると、実施例2の素値強
度の弱い材料に適用しても、実施例1と比べて、本発明
による効果に差が認められない。
尚、実施例では、円筒貫通型磁器コンデンサを例にと
り説明したが、本発明の多層構造電極は、第1図に示す
ような穴の内面に形成され、且つ、ハンダ付きにより穴
の内面に向かう応力を受ける形状の電極を有する磁器製
電子部品に有用なものであり、以上の実施例に限定され
るものではない。
[発明の効果] 本発明の多層構造電極を利用すると、その電極をハン
ダ付けして用いる場合に、ハンダ付けに用いるハンダ
が、冷却するときに、凝固収縮することにより発生する
応力を低融点ハンダ層が遅れて凝固することによって緩
和するため、ハンダ付けによる電気特性の劣化の少ない
磁器製電子部品用電極構造が得られ、特に、円筒貫通型
磁器コンデンサに貫通すると、ハンダ付けに対して信頼
性の高い組立構造体が得られるなどの技術的な効果が得
られた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による多層構造電極を付与した円筒貫
通型磁器コンデンサを断面図で示したものである。 第2図は、本発明による多層構造電極層を拡大して示し
た拡大断面図である。 第3図は、更に、本発明による多層構造電極層にハンダ
付けしたときの拡大断面図である。 [主要部分の符号の説明] 1……磁器素体 2……下地電極層 3……低融点ハンダ層 4……ハンダ付け用電極層 5……ハンダメッキ層(ハンダ付性改善) 6……ハンダ付け 7……リード引出線
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−119023(JP,A) 実開 昭62−145321(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下地電極層と、外部部材とのハンダ付けを
    行なう耐ハンダ性電極層の間に低融点ハンダ層を設け、
    かつ該低融点ハンダ層の融点が、外部部材とのハンダ付
    けに用いるハンダの融点よりも低いことを特徴とする3
    層又はそれ以上の多層構造からなる電子部品用多層構造
    電極。
JP9169088A 1988-04-15 1988-04-15 電子部品用多層構造電極 Expired - Lifetime JP2587858B2 (ja)

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