JP2587413Y2 - エンジン停止装置 - Google Patents

エンジン停止装置

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JP2587413Y2
JP2587413Y2 JP4920092U JP4920092U JP2587413Y2 JP 2587413 Y2 JP2587413 Y2 JP 2587413Y2 JP 4920092 U JP4920092 U JP 4920092U JP 4920092 U JP4920092 U JP 4920092U JP 2587413 Y2 JP2587413 Y2 JP 2587413Y2
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shaft
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正寛 明田
昌広 伊藤
信裕 山本
章 早谷
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Kubota Corp
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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、エンジン停止装置に
関し、特にエンジン停止レバーをエンジン始動可能な戻
し位置に戻すための、レバー戻しバネの改良に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】この種の装置としては従来より、例えば
図2に示すものが知られている。それは、エンジンのギ
ヤケース111の上壁ボス部111aに調速レバー122の筒軸12
1を貫通して回動自在に枢支させ、その筒軸121内にエン
ジン停止レバー115のレバー支軸113を貫通させ、このレ
バー支軸113のケース外軸部113aに停止操作レバー114を
固定するとともに、このレバー支軸113のケース内軸端
部113cにエンジン停止レバー115を固定し、上記停止操
作レバー114によりエンジン停止レバー115を介してフォ
ークレバー108をエンジン停止位置へ操作可能に構成す
るとともに、レバー戻しバネ116により上記停止操作レ
バー114及びレバー支軸113を介してエンジン停止レバー
115をエンジン始動可能な戻し位置に戻すように構成さ
れている。
【0003】上記レバー戻しバネ116は、図2で示すよ
うに、巻バネをギヤケース111の外側の上記筒軸121の上
端部に外嵌させ、その両端部をそれぞれ停止操作レバー
114と調速操作レバー120とに係止して構成されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記従来技術では、レ
バー戻しバネ116がギヤケース111の外部に位置すること
から、エンジン本体の塗装や当該バネ116の錆び付きに
より、バネ自体の付勢力が抹殺されてレバー戻しバネと
しての機能を喪失することがある。かかる不都合を解消
するには、上記レバー戻しバネ116をギヤケース111の内
側の上記筒軸121の下端部に外嵌させ、その両端部をそ
れぞれエンジン停止レバー115と調速レバー122とに係止
することも考えられるが、巻バネで構成したレバー戻し
バネ116を上記のように装着するのは、組み付けスペー
スが狭いこともあって容易でない。本考案はこのような
事情を考慮したもので、レバー戻しバネの機能を喪失す
るおそれがなく、かつ、レバー戻しバネの組み付けスペ
ースが狭い場合でも容易に装着できるエンジン停止装置
を提供することを技術課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本考案が採用した手段は、エンジン1のギヤケース
11にエンジン停止レバー15のレバー支軸13を貫通
して回動自在に枢支させ、このレバー支軸13のケース
外軸部13aに停止操作レバー14を固定するととも
に、このレバー支軸13のケース内軸部13bにエンジ
ン停止レバー15を固定し、上記停止操作レバー14に
よりエンジン停止レバー15を介してフォークレバー8
をエンジン停止位置へ操作可能に構成するとともに、レ
バー戻しバネ16によりエンジン停止レバー15をエン
ジン始動可能な戻し位置に戻すように構成したエンジン
停止装置において、前記レバー戻しバネ16は、弾性板
16Aをジグザグ状に折り返して形成したジグザグ形
張り板バネ16b構成し、このジグザグ形引張り板バ
ネ16bの少なくとも一端部16aと中途部16cにバ
ネ係止孔17をあけ、他端部にバネ装着用取手16dを
形成し、その一端部16aのバネ係止孔17を上記レバ
ー支軸13のケース内軸部13cにバネ係止具18で固
定するとともに、中途部16cのバネ係止孔17をギヤ
ケース11の内壁11bにバネ係止具19で係止して構
成したことを要旨とするものである。
【0006】
【考案の作用】本考案では、レバー戻しバネ16を装着
するには次のようにする。ジグザグ形引張り板バネ16
の他端部に形成したバネ装着用取手16dを片手で持
ち、上記一端部16aのバネ係止孔17をレバー支軸1
3のケース内軸部13cのバネ係止具18に係止して固
定し、次いでバネ装着用取手16dを引っ張って中途部
16cのバネ係止孔17をギヤケース内壁11bのバネ
係止具19に係止する。
【0007】
【考案の効果】本考案では、レバー戻しバネが潤滑油ミ
ストの雰囲気に満たされたギヤケース内に設けられてい
るので、従来技術のような錆び付き等によるバネ機能喪
失の問題を解消することができる。また、レバー戻しバ
16をギヤケース11内に設けるにあたり、ジグザグ
形引張り板バネ16bの他端部に形成したバネ装着用取
手16dを片手で持ち、上記一端部16aのバネ係止孔
17をレバー支軸13のケース内軸部13cのバネ係止
具18に係止して固定し、次いでバネ装着用取手16d
を引っ張って中途部 16cのバネ係止孔17をギヤケー
ス内壁11bのバネ係止具19に係止する このよう
に、バネ係止孔17を二つのバネ係止具18、19に順
に係止させるだけの簡単な操作で、ジグザグ形引張り板
バネ16bをギヤケース11内のケース外から手の差し
込める狭い場所ででも、片手で簡単に能率よく組付ける
ことができる
【0008】
【実施例】以下本考案の実施例を図面に基づいてさらに
詳しく説明する。図1は本考案の実施例を示し、同図
(A)はエンジン停止装置の要部の縦断正面図、同図(B)
はエンジン停止装置の縦断側面図である。これらの図中
において、符号1はエンジン全体を示し、2はポンプケ
ース、3は燃料噴射ポンプ、4はポンプ駆動カム軸、5
はガバナ装置、6はガバナ装置5のガバナウエイト、7
はガバナ軸、8はガバナ装置5の第1フォークレバー、
9は第2フォークレバー、10はエンジン停止装置、2
0は調速操作レバー、21は調速レバー軸、22は調速
レバー、23はガバナスプリング、24は第2フォーク
レバー9の燃料増量側ストッパである。
【0009】本考案に係るエンジン停止装置10は、図
1(A)で示すように、エンジン1のギヤケース11の側
壁ボス部11aを貫通して回動自在に枢支されたレバー
支軸13と、このレバー支軸13のケース外軸部13a
に固定された停止操作レバー14と、このレバー支軸1
3のケース内軸部13bに固定されたエンジン停止レバ
ー15と、レバー支軸13の内端部13cに付設された
レバー戻しバネ16とを具備して成る。
【0010】上記レバー支軸13は、上記第1フォーク
レバー8を揺動自在に枢支するとともに、第2フォーク
レバー9を固設して成り、エンジン停止レバー15は第
2フォークレバー9の一方の軸支部分と一体に構成され
ている。従って上記停止操作レバー14を停止操作する
ことにより、第2フォークレバー9の一方の軸支部分
(エンジン停止レバー15)が第1フォークレバー8の
係止突起8aに当接して第1フォークレバー8をエンジ
ン停止位置へ回動させ、停止操作レバー14を手放すこ
とにより、レバー戻しバネ16によりエンジン停止レバ
ー15がエンジン始動可能な戻し位置に戻るように構成
されている。なお、図1(B)の仮想線で示す停止操作レ
バー14の位置が上記戻し位置に相当する。
【0011】上記レバー戻しバネ16は、同図(A)(B)
で示すように、弾性板16Aをジグザグ状に折り返して
形成したジグザグ形引張り板バネ16bで構成する。こ
のジグザグ形引張り板バネ16bの一端部16aから中
途部16cにかけてバネ係止用長孔17があけられてお
り、かつ、一端部16aから中途部16cにかけて引張
り板バネ16bを構成する屈曲部が形成されている。ま
た、他端部には逆L字状のバネ装着用取手16dが形成
されている。
【0012】このジグザグ形引張り板バネ16bを装着
するには次のようにする。ジグザグ形引張り板バネ16
の他端部に形成したバネ装着用取手16dを片手で持
ち、上記バネ係止用長孔17の一端をレバー支軸13の
ケース内軸端部13cのバネ係止具(ビス)18に係止
して固定し、次いでバネ装着用取手16dを引っ張り
バネ係止用長孔17の他端をギヤケース内壁11bのバ
ネ係止具19に係止する。
【0013】上記構成によれば、レバー戻しバネ16が
エンジン運転中は潤滑油ミストの雰囲気に満たされたギ
ヤケース11内に設けられているので、従来技術のよう
な錆び付き等によねバネ機能喪失の問題を解消すること
ができる。また、レバー戻しバネ16をギヤケース11
内に設けるにあたり、レバー戻しバネ16がジグザグ形
引張り板バネ16bにより構成され、バネ装着用取手1
6dを片手で持って装着できることから、上記レバー支
軸13のケース内軸端部13cの狭い場所にこのレバー
戻しバネ16を容易に装着することができる。
【0014】なお、本考案は上記実施例に限るものでは
なく、上記バネ係止用長孔17に代えて、前記弾性板1
6Aの一端部16aと中途部16cにそれぞれバネ係止
孔17をあけてもよい。また、上記引張り板バネ16は
レバー支軸13のケース内軸端部13cに限らず、レバ
ー支軸13のケース内軸部13bの適当な位置に係止す
るようにしてもよい。さらに、引張り板バネを構成する
屈曲部16bやバネ装着用取手16dの形状について
も、適宜変更を加えて実施し得ることは多言を要しな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示し、同図(A)はエンジン停
止装置の要部の縦断正面図、同図(B)はエンジン停止装
置の縦断側面図である。
【図2】従来例に係るエンジン停止装置の要部の縦断正
面図である。
【符号の説明】
1…エンジン、 8…フォークレバー、 11…ギヤケース、 13…レバー支軸、 13a…ケース外軸部、 13b・13c…ケース
内軸部、 14…停止操作レバー、 15…エンジン停止レバ
ー、 16…レバー戻しバネ、 16A…弾性板、 16a…弾性板の一端部、 16b…ジグザグ形引張
り板バネ、 16c…弾性板の中途部、 16d…バネ装着用取
手、 17…バネ係止孔、 18・19…バネ係止具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 早谷 章 大阪府堺市石津北町64 株式会社クボタ 堺製造所内 (56)参考文献 特開 昭60−150411(JP,A) 特開 平1−262332(JP,A) 特開 昭62−79993(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02D 17/00 F16F 1/18

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(1)のギヤケース(11)にエンジ
    ン停止レバー(15)のレバー支軸(13)を貫通して回動自
    在に枢支させ、このレバー支軸(13)のケース外軸部(13
    a)に停止操作レバー(14)を固定するとともに、このレバ
    ー支軸(13)のケース内軸部(13b)にエンジン停止レバー
    (15)を固定し、 上記停止操作レバー(14)によりエンジン停止レバー(15)
    を介してフォークレバー(8)をエンジン停止位置へ操作
    可能に構成するとともに、レバー戻しバネ(16)によりエ
    ンジン停止レバー(15)をエンジン始動可能な戻し位置に
    戻すように構成したエンジン停止装置において、 前記レバー戻しバネ(16)は、弾性板(16A)をジグザグ状
    に折り返して形成したジグザグ形引張り板バネ(16b)
    構成し、このジグザグ形引張り板バネ(16b)の少なくと
    も一端部(16a)と中途部(16c)にバネ係止孔(17)をあけ、
    他端部にバネ装着用取手(16d)を形成し、 その一端部(16a)のバネ係止孔(17)を上記レバー支軸(1
    3)のケース内軸部(13c)にバネ係止具(18)で係止すると
    ともに、中途部(16c)のバネ係止孔(17)をギヤケース(1
    1)の内壁(11b)にバネ係止具(19)で係止して構成したこ
    とを特徴とするエンジン停止装置。
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