JP2586866Y2 - 多段式駐車装置 - Google Patents

多段式駐車装置

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JP2586866Y2
JP2586866Y2 JP6001493U JP6001493U JP2586866Y2 JP 2586866 Y2 JP2586866 Y2 JP 2586866Y2 JP 6001493 U JP6001493 U JP 6001493U JP 6001493 U JP6001493 U JP 6001493U JP 2586866 Y2 JP2586866 Y2 JP 2586866Y2
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parking
floor
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pallet
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治男 有吉
高木  誠一
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三井建設株式会社
石川島播磨重工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は車両を上下方向に多段に
重ねて収容する多段式駐車装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】比較的小容量の機械式駐車装置の一つと
して、多段式駐車装置が知られている。かかる多段式駐
車装置は、図6に一例を示す如く、建屋1のたとえば1
階フロアF1や2階フロアF2等にピット2を形成し、
該各ピット2内に、上段パレット3aと下段パレット3
bとをユニット化してなる駐車フレーム4を昇降可能に
配置し、各駐車フレーム4の上段パレット3aと下段パ
レット3bのそれぞれに車両5を格納させて駐車させら
れるようにしてある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
多段式駐車装置の場合、たとえば、1階フロアF1の駐
車フレーム4の下段パレット3b上に対して車両5を
入、出庫させるときには、駐車フレーム4を全体的に上
昇させて下段パレット3bを1階フロアF1のフロアレ
ベルに合わせることになるが、この際、上段パレット3
aに格納されている車両5が天井部1aに当たらないよ
うにしなければならないので、駐車フレーム4を上昇さ
せて下段パレット3bと1階フロアF1に位置したとき
の上段パレット3aと天井部1aとの間には、1台の車
両5の高さ分、約1800mmの退避スペース6を確保し
なければならず、建屋全体の高さが高くなり、建屋全体
が大きくなっても収容効率は低いという問題があった。
【0004】そこで、本考案は、上階と下階で別々に車
両の入、出庫時の専用の退避スペースを確保することな
く空間を有効に利用して収容効率を高めることができる
と共に建屋全体を小さくすることができるようにしよう
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記課題を解
決するために、建屋の上下階の各フロアに所要深さのピ
ット部を設けると共に上階側のピット部を下階側へ貫通
させて上下方向へ連通する駐車スペースを形成し、該駐
車スペースの各ピット部に、所要段数のパレットを有す
る駐車フレームを各々昇降自在に配置し、該上下段の駐
車フレーム間に少なくとも車両を1台分収容できる間隔
が確保されるように設定し、且つ上記上下段の駐車フレ
ームを個々に又は同期させて昇降させるための昇降駆動
機構を備えた構成とする。
【0006】
【作用】上段の駐車フレームに車両を駐車させる場合
は、上段の昇降駆動機構を単独で駆動して上段の駐車フ
レームを昇降させ、任意の段のパレットをフロアレベル
に合わせるようにする。一方、下段の駐車フレームに車
両を駐車させる場合は、下段の昇降駆動機構を駆動して
下段の駐車フレームを昇降させる際に、上段の昇降駆動
機構を同期駆動させて、上下段の駐車フレームを連動さ
せて昇降させるようにする。
【0007】
【実施例】以下、図面に基づき本考案の実施例を説明す
る。
【0008】図1乃至図5は本考案の一実施例を示すも
ので、図6に示したと同様に、2階フロアF2と1階フ
ロアF1とを有する建屋1への採用例を示す。
【0009】建屋1の2階フロアF2と1階フロアF1
に所要深さのピット部8A,8Bを設けると共に上階側
のピット部8Aを貫通させて上下に連通する駐車スペー
ス8を形成し、該駐車スペース8内に、フロアF2,F
1間の階高に基づいて設定した段数のパレットを有する
(本実施例では、上段パレット3aと下段パレット3b
と中段パレット3cを有する)駐車フレーム7A,7B
を、各フロアのピット部8A,8Bに対応させて上下段
に昇降可能に配置し、且つ上段の駐車フレーム7Aを、
下段の駐車フレーム7Bが昇降するときに連動して昇降
するよう構成する。
【0010】詳述すると、上記駐車フレーム7A,7B
は、前後に所要間隔をあけて配置した対向する左右の縦
材9間に、上段パレット3aを載置する横材10と中段
パレット3cを載置する横材11と下段パレット3bを
載置する底板12とを、車両5を1台分収容できる高さ
間隔で平行に取り付けた骨組枠構造としてあり、且つ下
端部となる底板12の左右外側部前後位置に、側方へ所
要量突出する突起ブロック13を取り付け、該突起ブロ
ック13の前後面及び側面に、それぞれ水平軸を中心に
回転するガイドローラ14を設けた構成としてある。な
お、駐車フレーム7A,7Bのパレット段数は、駐車フ
レーム7A,7B間に、少なくとも車両5を1台分収容
できる間隔を確保できる範囲内で選定するようにしてあ
る。
【0011】上記駐車フレーム7A,7Bを配置する駐
車スペース8の各ピット部8A,8Bには、駐車フレー
ム7A,7Bを左右から挟む位置に、駐車フレーム7
A,7Bの突起ブロック13と対応する間隔で支柱15
を立設し、且つ該左右の支柱15間に、駐車フレーム7
A,7Bを昇降させるための昇降駆動機構16を設け
る。該昇降駆動機構16は、左右いずれか一方の支柱1
5の上端部側に、モータ17によって駆動される駆動ス
プロケット18と2つの従動スプロケット19,20と
を、チェーン21がジグザグ状に巻き掛けられるように
取り付け、更に、これらスプロケット18,19,20
に巻き掛けたチェーン21の一端を、駐車フレーム7
A,7Bの底板12の両側部に取り付けたガイドスプロ
ケット22,23を経て他方の支柱15の上端部側に固
着し、駆動スプロケット18でチェーン21の他端側を
手繰り寄せたり戻したりすることによって駐車フレーム
7A,7Bを昇降させられるようにしてある。
【0012】又、上記各支柱15には、駐車フレーム7
A,7Bと対向する面の前後端部に、上下方向全長に亘
ってフランジ24を設け、駐車フレーム7A,7Bの突
起ブロック13に取り付けてある3つのガイドローラ1
4が支柱15とフランジ24の各面に当接させられるこ
とにより、駐車フレーム7A,7Bの昇降がガイドされ
るようにしてあり、更に、上記各支柱15の最上端に
は、駐車フレーム7A,7Bの上記突起ブロック13と
係合し得るようにストッパ25を張り出させて設け、駐
車フレーム7A,7Bの上昇位置を規制して転倒を防止
できるようにしてある。
【0013】なお、上段の駐車フレーム7A用の支柱1
5は建屋1の側壁1bから張り出させたビーム26上
に、又、下段の駐車フレーム7B用の支柱15は建屋1
の基礎床1c上にそれぞれ立設してある。又、本実施例
では駐車スペース8を左右方向に2列形成してあるの
で、中央部の支柱15は左右で兼用させるようにしてあ
る。更に、上段の駐車フレーム7Aを昇降させる昇降駆
動機構16のモータ17は、下段の駐車フレーム7Bを
昇降させる昇降駆動機構16のモータ17が駆動された
ときに、制御盤(図示せず)からの指令で同期して駆動
されるようにしてある。
【0014】2階フロアF2で上段の駐車フレーム7A
内に車両5を駐車させる場合において、たとえば、下段
パレット3bに駐車させる場合には、駐車フレーム7A
を図5の(イ)に示す如く上昇させて、下段パレット3
bを2階フロアF2のフロアレベルに合わせるようにす
る。この場合、昇降駆動機構16のモータ17を駆動し
て駆動スプロケット18を所定方向に回転させると、駐
車フレーム7Aを掬い上げるように掛け渡されているチ
ェーン21の一端側が手繰り寄せられることにより、駐
車フレーム7Aが上昇させられる。このようにして駐車
フレーム7Aが上昇させられて下段パレット3bがフロ
アレベルに達すると、このとき、駐車フレーム7Aの下
端部両側に設けてある突起ブロック13の上面が支柱1
5の最上端に張り出しているストッパ25の下面に当接
させられることにより、上昇位置が規制されると同時に
転倒が抑えられる。又、駆動スプロケット18を逆方向
に回転させると、手繰り寄せられているチェーン21が
戻されることにより、駐車フレーム7Aは下降させられ
る。上記において、駐車フレーム7Aが昇降する際、上
記突起ブロック13の各ガイドローラ14が、支柱15
と該支柱15に沿設したフランジ24の各面を転動させ
られるため、上記昇降動作は安定して行われる。
【0015】一方、1階フロアF1で下段の駐車フレー
ム7B内に車両5を駐車させる場合も、基本的には上段
の駐車フレーム7Aの場合と同じ動作によって行われる
が、この際、上段の駐車フレーム7Aは下段の駐車フレ
ーム7Bと連動して昇降させられるようにしてあるの
で、たとえば、図1及び図2に示す如く、下段の駐車フ
レーム7Bの上段パレット3a上に車両5が既に駐車さ
せられている状態において、中段パレット3c(又は下
段パレット3b)上に車両5を駐車させるべく下段の駐
車フレーム7Bを上昇させると、図5の(ロ)に示す如
く、上段の駐車フレーム7Aも同期して一体的に上昇さ
せられるため、上段パレット3a上の車両5が上段の駐
車フレーム7Aの底面に衝突してしまうことはない。し
たがって、下段の駐車フレーム7Bのいずれの段のパレ
ット3a,3b,3cに対しても車両5を駐車させるこ
とができる。勿論出庫させる場合も同様である。
【0016】このように、本考案においては、上段の駐
車フレーム7Aが下段の駐車フレーム7Bと連動するこ
とから、下段の駐車フレーム7Bの上方には、従来の如
き専用の退避スペース6が不要となり、その分、駐車フ
レームのパレット段数を増やすことができて収容効率を
高めることができる。
【0017】なお、上記実施例では、駐車フレーム7
A,7Bのパレット段数をいずれも3段とした場合を示
したが、いずれか一方を2段あるいは4段としたり、い
ずれも2段又は4段としたり、階高に応じて段数を選定
できること、又、実施例では、建屋1の1階フロアF1
と2階フロアF2との間に駐車スペース8を形成するよ
うにした場合を示したが、地階フロアと1階フロアとの
間やその他の上下階のフロア間であってもよいこと、更
に、実施例では、昇降駆動機構16としてチェーン21
をスプロケット18で手繰り寄せる方式を採用した場合
を示したが、ワイヤロープをドラムで巻き取る方式やラ
ック・ピニオン機構等を採用するようにしてもよいこ
と、その他本考案の要旨を逸脱しない範囲内において種
々変更を加え得ることは勿論である。
【0018】
【考案の効果】以上述べた如く、本考案の多段式駐車装
置によれば、上下段の駐車フレーム間に車両を1台分収
容させ得る高さを確保させればよいので、従来の如き専
用の退避スペースが不要であって空間を有効に利用する
ことができることにより、車両の収容効率を高めること
ができ、したがって、建屋を小さく設計することがで
き、更に、上記上下段の駐車フレームは単に昇降させる
だけであるから、横行機構等を組み合わせた装置に比し
て消費電力の面で有利である、等の優れた効果を発揮す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の多段式駐車装置の一実施例の概要を示
す側面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図2の切断平面図である。
【図4】図3のIV部拡大図である。
【図5】作動状態を示すもので、(イ)は上段駐車フレ
ームに車両を駐車させる場合の一例を示す正面図、
(ロ)は下段駐車フレームに車両を駐車させる場合の一
例を示す正面図である。
【図6】従来の多段式駐車装置の一例を示す概略側面図
である。
【符号の説明】
F1 1階フロア F2 2階フロア 1 建屋 3a 上段パレット 3b 下段パレット 3c 中段パレット 5 車両 7A 上段の駐車フレーム 7B 下段の駐車フレーム 8 駐車スペース 8A,8B ピット部 16 昇降駆動機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04H 6/06

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建屋の上下階の各フロアに所要深さのピ
    ット部を設けると共に上階側のピット部を下階側へ貫通
    させて上下方向へ連通する駐車スペースを形成し、該駐
    車スペースの各ピット部に、所要段数のパレットを有す
    る駐車フレームを各々昇降自在に配置し、該上下段の駐
    車フレーム間に少なくとも車両を1台分収容できる間隔
    が確保されるように設定し、且つ上記上下段の駐車フレ
    ームを個々に又は同期させて昇降させるための昇降駆動
    機構を備えた構成を有することを特徴とする多段式駐車
    装置。
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