JP2585327Y2 - キッチンバックガード取付構造 - Google Patents

キッチンバックガード取付構造

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JP2585327Y2
JP2585327Y2 JP6159293U JP6159293U JP2585327Y2 JP 2585327 Y2 JP2585327 Y2 JP 2585327Y2 JP 6159293 U JP6159293 U JP 6159293U JP 6159293 U JP6159293 U JP 6159293U JP 2585327 Y2 JP2585327 Y2 JP 2585327Y2
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勇 谷田
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、キッチンバックガード
取付構造、更に詳しくは、キッチンの壁に当接させて使
用する調理台のカウンターと、バックガードとの間隙部
分に施される取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のキッチンバックガード取付構造に
関する技術について、図4を用いて説明する。ここで、
図4は、従来技術を示すための斜視図である。従来、キ
ッチンの壁50に当接させて使用する、調理台60の上
面に備えられたカウンター61における壁50側の端部
と、そのカウンター61の上方であって、前記壁50に
沿って設けられる板状のバックガード70との間隙部分
の防水構造については、以下のように形成されていた。
【0003】即ち、カウンター61における壁50側の
端部には、上方に向かって立ち上がるようにして一体に
形成された水返し部62を備えており、その水返し部6
2の上方に、バックガード70の下端面が位置するよう
に固定し、隙間にはコーキング材71を施して壁50に
対するキッチンからの防水を図るものであった。バック
ガード70の固定によってなされる上記のような防水構
造によれば、カウンター61からはね上がる水滴のほと
んどは、水返し部62によってカウンター61に戻さ
れ、水返し部62よりも高い所へはね上がった水滴につ
いては、バックガード70によって、キッチン61に戻
され、水返し部62とバックガード70との間隙には、
コーキング材71が施されているため、そこから水が壁
50側に浸入することはなかった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
のキッチンバックガード取付構造では、以下に記すよう
な問題点があった。まず、バックガード70を取り外す
ことを想定せずに壁50に固定してしまうため、バック
ガード70の清掃等のメンテナンスは、壁50に固定さ
れた状態で行わなければならない。また、バックガード
70の交換の必要がある場合には、コーキング材71を
取り除き、バックガード70を壁50から取り外した後
に新しいバックガード70を壁50に固定し、再びコー
キング71を施さなければならなかった。
【0005】本考案が解決すべき課題は、壁に対する防
水性を確保しつつ、バックガードのメンテナンスが容易
なキッチンバックガード取付構造を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記した課題
を解決するためのものである。請求項1記載のキッチン
バックガード取付構造は、キッチンの壁(10)に当接させ
て使用する調理台(20)の上面に備えられた板状のカウン
ター(21)と、そのカウンター(21)の上方であって前記壁
(10)に沿って設けられ下端面(31)をカウンター(21)の上
面に当接させた板状のバックガード(30)と、調理台(20)
の上方であって壁(10)に固定される吊り戸棚(40)の下部
とにおける壁(10)側の取付構造であって、カウンター(2
1)における壁(10)側の端部には、バックガード(30)の下
端部における壁(10)側の面と壁(10)の表面との間に位置
する板状の立ち上がり片(25)を設け、吊り戸棚(40)の壁
(10)側下部には、バックガード(30)の上端部(32)を呑み
込ませるための欠設部(41)を設け、バックガード(30)
は、その下端面(31)をカウンター(21)の壁(10)側端部に
位置させたときにバックガード(30)の上端部(32)が前記
欠設部(41)の上端よりも低く、且つ吊り戸棚(40)の下面
よりも高い位置となるように設け、壁(10)及びバックガ
ード(30)には、バックガード(30)の下端面(31)がカウン
ター(21)の上面に当接したときに係合するとともにバッ
クガード(30)の上端部(32)が欠設部(41)の上部に位置し
たときに係合を解除する係合手段(11,33)を備えたこと
を特徴とする。
【0007】
【作 用】請求項1記載のキッチンバックガード取付構
造は、以下のような手順で組み立てられる。まず、キッ
チンの壁(10)に調理台(20)を当接させる。そして、その
調理台(20)の上面に備えられたカウンター(21)は、その
カウンター(21)と一体に形成された立ち上がり片(25)を
壁(10)に当接させる。
【0008】調理台(20)の上方においては、吊り戸棚(4
0)を壁(10)に固定する。このとき、吊り戸棚(40)の欠設
部(41)は、壁(10)側の下部に位置している。最後にキッ
チンの壁(10)におけるカウンター(21)の上方に、バック
ガード(30)を位置させ、一旦バックガード(30)の上端部
(32)を吊り戸棚(40)の欠設部(41)に呑み込ませ、続い
て、バックガード(30)の下端面(31)における壁(10)側の
面と壁(10)の表面との間に立ち上がり片(25)が位置する
ように、係合手段(11,33)を係合させてバックガード(3
0)を壁(10)に固定する。
【0009】ここで、バックガード(30)の下端面(31)と
カウンター(21)との間に水がかかったとしても、立ち上
がり片(25)が存在するので、その水は、壁(10)に達する
ことはない。バックガード(30)のメンテナンスを行いた
い場合には、バックガード(30)の上端部(32)が欠設部(4
1)の上部に位置するようにバックガード(30)を持ち上げ
て係合手段(11,33)を解除し、壁(10)からバックガード
(30)を取り外す。
【0010】
【実施例】以下、本願考案を実施例及び図面に従って、
更に詳しく説明する。ここにおいて使用する図面は、図
1乃至図3である。図1は、実施例の主要部を示す斜視
図である。図2は、本実施例におけるバックガードの取
付状態を示すための側面図である。図3は、本実施例に
おけるバックガードが固定された状態を示す側面図であ
る。
【0011】まず、図1に基づいて説明する。この図1
は、キッチンの壁10に当接させて使用する調理台20
の上面に備えられた板状のカウンター21における壁1
0側の端部と、そのカウンター21の上方であって、前
記壁10に沿って設けられ、下端面31をカウンター2
1の上面に当接させた板状のバックガード30との間隙
部分の防水構造を示している。
【0012】上記カウンター21における壁10側の端
部には、バックガード30の下端部における壁10側の
面と、壁10の表面との間に位置する板状の立ち上がり
片25と、その立ち上がり片25の下端部から連続し、
反壁10側に延設された埋め込み片24とによって、垂
直断面形状がL字形をなす防水片26をカウンター21
と一体となるように形成している。
【0013】上記のような構造にて防水構造を形成する
には、まず、調理台20を壁10に当接させる。続い
て、カウンター21における立ち上がり片25を壁10
に当接させる。最後に、バックガード30の下端面31
をカウンター21の上面に当接させて壁10に固定す
る。この固定手段については、後記する。
【0014】このように形成されたキッチンバックガー
ド防水構造によれば、カウンター21から水滴が飛び散
っても、バックガード30により防水される。また、バ
ックガード30の下端面31と、カウンター21の上面
との隙間から水が浸入したとしても、立ち上がり片25
が壁10へ、その水が浸入することを防ぐ。続いて、図
2及び図3に基づいて、バックガード30の取付構造に
ついて説明する。
【0015】調理台20の上方には、壁10に固定され
る吊り戸棚40が設けられている。そして、吊り戸棚4
0の壁10側の下部には、バックガード30の上端部3
2を呑み込ませるための欠設部41を設けている。その
欠設部41と、バックガード30との関係は、以下のよ
うに形成されている。即ち、バックガード30は、その
下端面31をカウンター21の壁10側端部に位置させ
たときに、バックガード30の上端部32が、前記欠設
部41の上端よりも低く、且つ吊り戸棚40の下面より
も高い位置となるように形成されているのである。
【0016】壁10及びバックガード30には、バック
ガード30の下端面31がカウンター21の上面に接し
たときに係合するとともにバックガード30の上端部3
2が欠設部41の上部に位置したときに係合を解除する
ような係合手段を備えている。即ち、垂直断面形状がク
ランク形をしたバックガード係合片11を、上方が開口
するように壁10に固定している。一方、バックガード
30においては、下端面31がカウンター21の上面に
当接する位置において、前記バックガード係合片11と
係合するようなクランク形の壁係合片33を備えてい
る。
【0017】このようなバックガード係合片11と、壁
係合片33とを係合させることにより、バックガード3
0を壁10へ固定するのである。このようなバックガー
ドの取付構造を成している上記実施例によれば、バック
ガード30の汚れに対しても、バックガード30を壁1
0から簡単に取り外すことができるため、汚れに対する
メンテナンス及び交換は、極めて容易である。
【0018】即ち、バックガード係合片11と壁係合片
33との係合は、簡易に解除することができる。そし
て、バックガード係合片11と壁係合片33との係合を
解除するためにバックガード30を上方に持ち上げたと
しても、吊り戸棚40には欠設部41が存在するので、
バックガード30の上端部32がその欠設部41に入り
込むことができ、壁10からバックガード30を簡易に
取り外せるのである。簡易に取り外した後は、バックガ
ード30の下端面31付近を清掃すればよく、バックガ
ード30の汚れに対するメンテナンスを容易とするキッ
チンバックガード防水構造となる。
【0019】最後に、上記実施例のバリエーションにつ
いて説明する。上記実施例では、壁10及びバックガー
ド30に設けた係合手段としては、バックガード係合片
11及び壁係合片33を採用したが、バックガード30
の下端面31がカウンター21の上面に接したときに係
合するとともにバックガード30の上端部32が欠設部
41の上部に位置したときに係合を解除するような係合
手段であれば、例えばワンタッチファスナーであっても
良い。
【0020】なお、上記実施例では、防水片26をカウ
ンター21と一体となるように形成しているとして説明
したが、別体にて形成してもよい。
【0021】
【考案の効果】請求項1記載のキッチンバックガード取
付構造によれば、壁に対する防水性を確保しつつ、バッ
クガードのメンテナンスが容易なキッチンバックガード
取付構造を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の主要部を示す斜視図である。
【図2】本実施例におけるバックガードの取付状態を示
すための側面図である。
【図3】本実施例におけるバックガードが固定された状
態を示す側面図である。
【図4】従来技術を示すための斜視図である。
【符号の説明】
10 壁 11 バックガー
ド係合片 20 調理台 21 カウンター 24 埋め込み片 25 立ち上がり
片 26 防水片 30 バックガード 31 下端面 32 上端部 33 壁係合片 40 吊り戸棚 41 欠設部 50 壁 60 調理台 61 カウンター 62 水返し部 70 バックガード 71 コーキング

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キッチンの壁に当接させて使用する調理
    台の上面に備えられた板状のカウンターと、そのカウン
    ターの上方であって前記壁に沿って設けられ下端面をカ
    ウンターの上面に当接させた板状のバックガードと、調
    理台の上方であって壁に固定される吊り戸棚の下部とに
    おける壁側の取付構造であって、カウンターにおける壁
    側の端部には、バックガードの下端部における壁側の面
    と壁の表面との間に位置する板状の立ち上がり片を設
    け、吊り戸棚の壁側下部には、バックガードの上端部を
    呑み込ませるための欠設部を設け、バックガードは、そ
    の下端面をカウンターの壁側端部に位置させたときにバ
    ックガードの上端部が前記欠設部の上端よりも低く、且
    つ吊り戸棚の下面よりも高い位置となるように設け、壁
    及びバックガードには、バックガードの下端面がカウン
    ターの上面に当接したときに係合するとともにバックガ
    ードの上端部が欠設部の上部に位置したときに係合を解
    除する係合手段を備えたことを特徴とするキッチンバッ
    クガード取付構造。
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