JP6260887B2 - 収納家具装置及び収納家具後端の立壁構造 - Google Patents
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Description
例えば、下記特許文献1には、調理台の上面に備えられたカウンターにおける壁側の端部に、水返し部を一体に設け、この水返し部の上方にコーキング材を介してバックガードを設けた防水構造が開示されている。
また、本発明においては、前記立壁板の前面側に露出するように配設される差込接続器及び電気機器の両方または一方を更に備えたものとしてもよい。
また、本発明においては、前記天板に配設される水槽と、該水槽の後方側の前記立壁板から前方に突出するように配設される水栓金具と、を更に備えたものとしてもよい。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の各実施形態では、収納家具装置の収納家具本体の収納物を出し入れする側において該収納家具装置に対面した状態を基準として、手前側を前方、その逆側を後方とし、また、その状態を基準として、上下方向及び左右方向等の方向を原則的に説明する。
図1〜図3は、第1実施形態に係る収納家具装置及び収納家具後端の立壁構造の一例を模式的に示す図である。
また、本実施形態では、厨房家具装置1は、図3に示すように、横並び状に配設される複数の収納家具本体10,10A,10Bを備え、これらの上面側を一枚の天板20によって覆う構成とされている。この天板20には、水槽(シンク、ボウル)2及び加熱機器としてのコンロ3が組み込まれている。
図例では、下段及び中段の前板14a,15aを、流し台部本体10の収納箱体に対して出し入れ自在とされた下段及び中段の抽斗14,15の前板14a,15aとしている。これら抽斗14,15は、左右の側板11の互いに向き合う各内側面に設けられたレール部材によって出し入れ自在に支持されている。
また、図例では、上段の前板16を、その後方側の内方空間が水槽2の収容空間となるため、開閉不能に収納箱体に固定した例を示している。なお、このような態様に代えて、下端部を回動支点として手前側等に開放され、包丁や俎板等の収納を可能とした薄型状の開き収納の前板16としてもよい。
また、この流し台部本体10の前面下端部には、蹴込み空間が形成されており、この蹴込み空間を形成するように、流し台部本体10の収納箱体の左右の側板11の前端部下端には、蹴込み用切欠状部が形成されている。下段の前板14aは、該蹴込み用切欠状部に対応させて、その下端側に後方側に後退した後退前板部14bを備えており、この後退前板部14bの上方側の前板14aの後方側を、手掛けスペースとしてもよい。
作業台部本体10Bは、図3に示すように、上記した流し台部本体10と略同様の収納箱体並びに下段及び中段の抽斗14,15を備えている。また、作業台部本体10Bは、その上段部に、収納箱体に対して出し入れ自在とされ、前板19aを有した上段抽斗19を備えている。この上段抽斗19の前板19aの上端部には、上記同様の把手が設けられている。
これら収納家具本体10,10A,10Bは、隣り合う側板同士を当接させ、横並び状に設置される。
なお、これら収納家具本体10,10A,10Bの収納は、上記したような抽斗に限られず、開き収納等としてもよい。
この天板本体部21には、図1及び図3に示すように、水槽2及びコンロ3のそれぞれに応じた開口22,23が左右方向に間隔を空けて設けられている。図例では、水槽2を、天板20の開口22の開口周縁の下面に、水槽2の上端部のフランジ状部を当接させて接合した例を示しているが、水槽2と天板20との接合構造は、このような態様に限られない。例えば、天板20の開口22の開口周縁の上面に、水槽2の上端部のフランジ状部を載置するように接合したり、開口22の内周面に水槽2の上端外周面を対向配置して接合したりする構造としてもよい。さらには、水槽2を天板20に一体的に形成した態様としてもよい。
また、天板本体部21の下面側には、裏打ち材26や桟材27が固定されている。図例では、天板本体部21の下面側の四周端部に沿って枠状に桟材27を設け、水槽2の後方側と後端部の桟材27との間に平板状の裏打ち材26を設けた例を示している。
また、本実施形態では、図2に示すように、天板本体部21と立上部25との入隅部を、凹湾曲面形状としている。このように天板本体部21と立上部25との入隅部を凹湾曲面形状とすることで、例えば、直角状の入隅部とした場合と比べて、清掃性を極めて向上させることができる。
また、この天板20の厚さ寸法は、5mm〜15mm程度としてもよく、本実施形態では、天板本体部21の前端部以外の部位及び立上部25の厚さ寸法を略同寸法とし、これらの厚さ寸法を、略8mmとしている。
また、天板20は、図1及び図2に示すように、各収納家具本体10,10A,10Bの上面(側板11の上端面)に桟材27を当接させて配設するようにしてもよい。
この立壁板28は、図2に示すように、立上部25の上端面25aに下端面28aを一致させるように当接させて接着剤にて接合される。この接着剤としては、人造大理石同士を隙間なく接合する接着剤を採用するようにしてもよく、例えば、アクリル系接着剤や、エポキシ系接着剤等を採用するようにしてもよい。なお、立壁板28と立上部25とを、接着剤によって接合する態様に限られず、溶接や熱圧着等によって接合するようにしてもよい。
この立壁板28の左右寸法は、天板20の左右寸法と略同寸法とされている。
この立壁板28の上下寸法は、この立壁板28の上端が、当該厨房家具装置1の上方側に配設される吊戸棚下面や、天井面に略至るような上下寸法としてもよい。本実施形態では、立壁板28の上下寸法をこのような上下寸法とせずに、厨房家具装置1の後端部に載置台状の立壁部を設け、この立壁部の前面を、立壁板28及び立上部25によって構成している。
また、天板本体部21の上面から立壁板28の上端までの上下寸法は、200mm以上としてもよい。
このような立壁部を厨房家具装置1の後端部に設けた態様とすることで、当該厨房家具装置1をダイニングやリビング等に対面して設置した場合には、天板本体部21の上面に載置された種々の物品等や、手元を対面側から隠すことができ、すっきりとした印象を与えることができる。また、立壁部を上記程度の上下寸法とすることで、キッチン側スペースと対面側のダイニングやリビング等のスペースとが立壁部によって大きく遮られるようなことがなく、当該厨房家具装置1の手前に立つ使用者から対面側を見渡すことができる。
なお、立壁部の上下寸法は、300mm程度に限られず、200mm〜500mm程度、好ましくは、200mm〜400mm程度としても上記同様の効果を奏する。
なお、補強板30は、単一のものとしてもよく、または、左右に複数枚からなるものとしてもよい。
また、この補強板30の立上部25及び立壁板28の後面への固定態様としては、接着剤や粘着材等によって固定するようにしてもよい。
まず、下面側に裏打ち材26や桟材27が固定され、水槽2が組み込まれた天板20を、収納家具本体10,10A,10Bの上部に配設する。次いで、補強板30の下端を収納家具本体10,10A,10Bの上面に当接させ、天板20の立上部25の後面に固定する。次いで、立壁板28の下端面28aを、天板20の立上部25の上端面25aに一致させるように当接させて接着剤にて接合し、また、立壁板28の後面を補強板30の前面に当接させて固定するようにしてもよい。または、立壁板28の下端面28aを、天板20の立上部25の上端面25aに一致させるように当接させて接着剤にて接合し、これら立上部25及び立壁板28の後面に補強板30を固定するようにしてもよい。
このように接合部29の前面側を研磨して平滑化処理を施すことで、天板20の立上部25と立壁板28とが同材料からなることも相俟って、これらの接合部29を目立ち難くすることができ、図3に示すように、継目を略見えないようにすることもできる。
また、本実施形態では、厨房家具装置1は、各収納家具本体10,10A,10B及び第1後板33の後方側を覆う第2後板36を備えている。この第2後板36は、当該厨房家具装置1が、ダイニングやリビング等に対面して設置される場合には、対面側(後面側)が化粧面とされた化粧板としてもよい。
この第2後板36は、立壁板28の上端から収納家具本体10,10A,10Bの下端に略至る上下寸法とされ、また、左右寸法が天板20の左右寸法と略同寸法とされている。
また、図例では、この第2後板36を、複数の縦桟(スペーサー)34,35を介して第1後板33及び収納家具本体10,10A,10Bの後面(側板11の後端面)に固定した例を示している。
また、本実施形態では、厨房家具装置1は、立上部25及び立壁板28並びに後板(第2後板)36によって前後両面が構成された立壁部の上方側を覆う笠木状の横板体37を備えている。
この横板体37は、左右方向に長尺の略帯板状とされており、図3に示すように、その左右両端部(長手方向両端部)をエンドパネル5,5の上端面後部に載置するように配設される。また、この横板体37は、図1に示すように、前端部及び後端部が立壁板28の前面及び第2後板36の後面から突出するように形成されている。
また、当該厨房家具装置1の後面を、上記のような第2後板36によって構成した態様に代えて、当該厨房家具装置1がダイニングやリビング等に対面して設置される場合には、当該厨房家具装置1の後面側に、対面側に開口する薄型収納を設けるようにしてもよい。この場合、該開口を開閉する開き戸や引戸等を設けるようにしてもよい。また、当該厨房装置1を、ダイニングやリビング等に対面して設置せずに、その後面側を壁に当接させて壁付け設置する場合には、上記した第2後板36等を設けないようにしてもよい。
差込接続器7は、図例では、作業台部本体10Bの後端部上方側の立壁板28に設けられている。このような差込接続器7を作業台上面の後方側に設けた態様とすることで、作業台上面に載置等されて使用される電子調理器等の電気機器の電源コードを接続することができる。
この差込接続器7は、立壁板28及び補強板30に開口を設け、組み込むようにしてもよい。また、この差込接続器7の配線は、収容空間32を介して床や壁等から引き回すようにしてもよい。
また、本実施形態では、図1に示すように、この照明器具8を、横板体37の前端部と立壁板28の上端部との入隅部に設置した例を示している。なお、図1では、照明器具8を断面図とせずに、側面図として図示している。
また、この照明器具8の前面側下側部位を、下方側に向く傾斜面とし、天板本体部21の上面を照射するように発光部9を設けた例を示している。このような照明器具8を設けた態様とすることで、作業台上面や水槽2の手元を照らすことができる。
この照明器具8への配線は、上記同様、収容空間32を介して床や壁等から引き回すようにしてもよい。
なお、照明器具8の発光部9を、立壁板28の左右方向の略全長に亘って設けずに、例えば、作業台及び流し台の両方または一方のみの上面側を照らすように設けるようにしてもよい。または、照明器具8自体の長さ寸法を、作業台及び流し台の両方または一方のみの幅寸法(左右寸法)に応じた寸法としてもよい。
つまり、収納家具本体10,10A,10Bの上部に配設される天板20の後端部に上方に向けて立ち上がる立上部25を一体的に設けている。従って、例えば、天板後端部の上面に載置するように立壁部材を設けたり、天板後端面に立壁部材を当接させて設けたりする構造とした場合と比べて、天板上面と立壁前面との入隅部に汚れ等が溜まり難く、また、清掃性を向上させることができる。
また、本実施形態では、このような設備器具7,8への配線及び配管の両方または一方の収容空間32を形成するように、互いに間隔を空けて略平行に補強板30の後面に固定される複数本の横桟(桟材)31,31を設けている。従って、これら桟材31,31の間の収容空間32に、設備器具7,8への配線及び配管の両方または一方を収容させることができる。
本実施形態のように、立壁板28の前面側に露出するように差込接続器7及び照明器具8を配設した場合には、これらへの配線を、複数本の桟材31,31の間の収容空間32に収容させることができる。
また、本実施形態では、立壁板28の前面側に露出するように配設される差込接続器7及び照明器具(電気機器)8の両方を備えたものとした例を示しているが、これらのうちの一方のみを備えたものとしてもよい。
なお、第1実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
本実施形態においても、収納家具装置を厨房家具装置1Aとした例を示している。
本実施形態では、厨房家具装置1Aは、水槽2の後方側の立壁板28Aから前方に突出するように配設される設備器具としての水栓金具6Aを備えた構成としている。つまり、本実施形態では、水栓金具6Aを、天板本体部21の上面ではなく、水槽2に臨むように立壁板28Aの前面側に設置した例を示している。この水栓金具6Aは、温冷水や浄水、整水等の各種水栓金具としてもよい。
この水栓金具6Aへの配管は、上記と略同様の複数本の横桟31,31の間の収容空間32に収容させることができる。
また、本実施形態では、補強板30Aを、上下に複数枚に分割されたものとしている。このような構成とすることで、補強板30Aの取扱性等を向上させることができる。図例では、下側の補強板30Aを、その下端面を各収納家具本体10,10A,10Bの上面(側板11の上端面)に当接させ、天板20の立上部25と立壁板28Aとの接合部29に跨るように、これらの後面に固定した例を示している。また、上側の補強板30Aを、その下端面を下側の補強板30Aの上端面に当接させ、その上端面を立壁板28Aの上端突出片28bの下面に当接させ、立壁板28Aの後面に固定した例を示している。
上記構成とされた本実施形態に係る厨房家具装置1A及び収納家具後端の立壁構造においても上記第1実施形態と概ね同様の効果を奏する。
なお、上記各実施形態において説明した厨房家具装置1,1Aの互いに異なる構成を、適宜、組み替えたり、組み合わせたりして、適用するようにしてもよい。この場合、各構成を適宜、必要に応じて変形するようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、天板20の立上部25及び立壁板28(28A)の後面の略全面に亘って補強板30(30A)を固定した例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、天板20の立上部25と立壁板28(28A)との接合部29を少なくとも覆うように、これらの後面に略帯板状とされた補強板を固定した態様としてもよい。
また、上記各実施形態では、収納家具装置として、厨房家具装置1(1A)を例示したが、洗面台家具装置としてもよく、その他、種々の収納家具装置としてもよい。
2 水槽
6A 水栓金具(設備器具)
7 差込接続器(設備器具)
8 照明器具(電気機器、設備器具)
10 流し台部本体(収納家具本体)
10A コンロ部本体(収納家具本体)
10B 作業台部本体(収納家具本体)
20 天板
25 立上部
25a 上端面
28,28A 立壁板
28a 下端面
29 接合部
30,30A 補強板
31 横桟(桟材)
32 収容空間
Claims (4)
- 収納家具本体と、
前記収納家具本体の上部に配設され、後端部に上方に向けて立ち上がる立上部を一体的に設けた天板と、
前記天板と同材料からなり、該天板の立上部と略同厚さとされ、該立上部の上端面に下端面を一致させるように当接させて接合される立壁板と、
前記天板の立上部と前記立壁板との接合部に跨るように、これらの後面に固定される補強板と、
を備えており、
前記天板の立上部と前記立壁板とは、該立壁板の後方側に互いに間隔を空けて略平行に前記補強板の後面に固定される複数本の桟材によって収容空間が形成され、かつ前面側が面一となるように接合される構成とされていることを特徴とする収納家具装置。 - 請求項1において、
前記天板及び前記立壁板の厚さ寸法が5mm〜15mmであることを特徴とする収納家具装置。 - 請求項1または2において、
前記天板及び前記立壁板は、合成樹脂系材料を主材とする樹脂組成物を硬化させて形成されていることを特徴とする収納家具装置。 - 収納家具本体の上部に配設される天板の後端部に上方に向けて立ち上がる立上部が一体的に設けられ、該天板と同材料からなり、該天板の立上部と略同厚さとされた立壁板が、その下端面を前記立上部の上端面に一致させるように当接させ、かつ互いの前面側が面一となるように前記立上部に接合され、これら天板の立上部と立壁板との接合部に跨るように、これらの後面に補強板が固定され、かつ該立壁板の後方側に互いに間隔を空けて略平行に前記補強板の後面に固定される複数本の桟材によって収容空間が設けられた構造とされていることを特徴とする収納家具後端の立壁構造。
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