JP2585166B2 - 金属を含有した繊維からなる靴下 - Google Patents

金属を含有した繊維からなる靴下

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は金属を含有した繊維か
らなる靴下に係り、その目的は着用時に心地良い装着感
が得られるとともに、金属酸化物から放出される電磁波
を着用者の皮膚面に略密着状態で放射させることがで
き、着用部位や着用時の接触感に優れ、着用中即ち30
℃前後の温度範囲において電磁波を有効に作用させて、
極めて良好な保温効果を発現できる金属を含有した繊維
からなる靴下の提供にある。
【0002】
【従来の技術】一般に靴下を構成する繊維材料としては
綿、ナイロン、ポリエステル、アクリル、ウレタン系繊
維等がよく知られており、これら繊維材料を例えば夏期
用、冬季用と、その着用季節に応じて適宜選択し、任意
の比率で混紡した繊維を用いて靴下が構成されている。
例えば、夏期用の靴下としては通気性や吸湿性の観点か
ら綿を主体とした繊維材料により構成され、一方、冬季
用の靴下としては、前記した繊維材料に加えて、保温性
を向上させる目的でウールを混紡させている場合が多
い。しかしながら、ウールを混紡させた靴下では、着用
者の足裏部における充分な保温性が発現されにくく、ま
た保温効果を上げるためウールの混紡率を高くすると、
靴下自体に嵩張り感が生じてしまい、手軽に汎用的に着
用しにくくなるという課題が存在した。
【0003】また、近年では遠赤外線の持つ温熱作用を
期待して、遠赤外線放射セラミックスを混入させた繊維
を構成材料として使用した靴下も知られている。この靴
下は、例えばアルミナ、ジルコニア、マグネシアといっ
た遠赤外線放射物質を、遠赤外線に対して高い透過性を
示すポリエチレン、ポリアミド系の繊維材料に含有さ
せ、この遠赤外線放射物質を含有させた繊維材料にさら
に保護層を被覆させて形成した繊維を構成繊維の一部と
して使用した靴下であり、着用による保温効果を期待し
て構成された靴下であった。このような技術としては、
特公平3−190990号公報「赤外線微弱エネルギー
放射用の粉末及びそれを混入した合成繊維」を挙げるこ
とができる。この技術はアルミナ及びチタンに添加剤と
してプラチナを加えて成る赤外線微弱エネルギー放射用
の粉末であり、またこの赤外線微弱エネルギー放射用の
粉末を分散状態で混入せしめた合成繊維である。
【0004】しかしながら、遠赤外線放射セラミックス
を混入させた靴下では、前記ウール混紡の靴下と比べる
と嵩張り感は解消されるが、遠赤外線放射物質を含有さ
せた繊維材料を靴下全体に広範囲に使用しなければ効果
が得られにくいといった課題が存在した。さらにこの靴
下では、被覆層を設けて遠赤外線放射層を保護している
が、この被覆層が遠赤外線を吸収してしまうため、セラ
ミックスから放射された遠赤外線を有効に利用できない
という課題が存在した。従って、この靴下では、例えば
着用時に感じられる接触感や着用中の熱伝導性、着用後
の皮膚温において、遠赤外線の効果を有効に作用させる
ことができず、充分な保温効果が期待できないという課
題が存在した。また人体に有効である5〜12ミクロン
の波長を体表温度即ち30温度前後の温度範囲で放射す
る物質は知られておらず、例えば上記特公平3−190
990号公報に記載の「赤外線微弱エネルギー放射用の
粉末」は600°K以上という高温において遠赤外線を
放射することが報告されているのみであり、人体への遠
赤外線放射には適していない。さらにチタンが大量に含
有される合成繊維を使用した靴下では、このチタンが着
用者の皮膚に対して皮膚アレルギーを引き起こすおそれ
があり、好ましい靴下ではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って業界では、着用
時の接触感や着用中の熱伝導性、着用温度等において良
好な効果を発現し、保温性に極めて優れており、また皮
膚アレルギーを引き起こすおそれのない靴下の創出が望
まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、金属
酸化物として少なくともアルミナ(Al23)、シリカ
(SiO2)が含有されプラチナ(Pt)が必須成分と
して含有されるポリウレタン弾性繊維が少なくとも2%
以上混紡されてなる繊維材料からなる靴下であって、前
記繊維材料に含有される金属酸化物及びプラチナの混合
比は前記金属酸化物とプラチナの合計100重量%に対
しアルミナが9〜45重量%、シリカが50〜83重量
%、プラチナが8〜15重量%であることを特徴とする
金属を含有した繊維からなる靴下である。請求項2の発
明は、プラチナの一部をチタニア(TiO2)に代えた
ことを特徴とする請求項1に記載の靴下である。以上の
発明を提供することにより上記従来の課題を悉く解消す
る。
【0007】
【作用】この発明に使用される金属酸化物等は30℃前
後の温度範囲において5〜12ミクロンの遠赤外線を放
射するので、ポリウレタン弾性繊維中にこの金属酸化物
等を混入させることにより、ポリウレタン弾性繊維の伸
縮性を利用して金属酸化物等を着用者に略密着させ、こ
の状態で金属酸化物等から遠赤外線を放射させるので、
遠赤外線の効力が最大限有効に作用され、着用時の接触
感や着用中の熱伝導率に優れ、着用部位の血流量を増大
させ、良好な保温効果を発現させることができる。
【0008】
【発明の構成】以下、この発明に係る金属を含有した繊
維からなる靴下の構成について詳述する。この発明にお
いては、金属酸化物として少なくともアルミナ(Al2
3)、シリカ(SiO2)を含有しプラチナ(Pt)を
必須成分として含有するポリウレタン弾性繊維を少なく
とも2%以上混紡して得られる繊維材料が構成繊維とさ
れる。この発明において使用されるアルミナ(Al
23)、シリカ(SiO2)としては粒度1μ以下の粉
末状のものがそれぞれ好適に使用されるが特に限定はさ
れない。また、プラチナ(Pt)としては粒径が7〜4
0Åの微細径で、コロイド状のものが好ましく使用され
る。この理由は、コロイド状のプラチナ(Pt)を使用
することによって良好な保温特性が得られるとのこの発
明者による実験的知得に基づくからである。これら金属
酸化物及びプラチナの混合比率は、アルミナ(Al
23)が9〜45重量%、シリカ(SiO2)が50〜
83重量%、プラチナ(Pt)が8〜15重量%とされ
る。アルミナ、シリカ及びプラチナの混合比が上記以外
であると30℃前後の温度範囲では遠赤外線は充分に放
射されず好ましくない。またこの発明においてはプラチ
ナの一部をチタニア(TiO2)に代えてもよい。この
チタニア(TiO2)としては粒度1μ以下の粉末状の
ものが好適に使用されるが特に限定はされない。さら
に、これら金属酸化物にはカルシウムや亜鉛、銅などの
酸化物を2〜10%程度混合させてもよい。このような
構成からなる金属酸化物からは、後述する試験例から明
らかな如く、人体に有効とされる5〜12ミクロン前後
の波長域を有する遠赤外線が30℃前後の温度域でも安
定して充分に放射される。
【0009】金属酸化物及びプラチナとを混入させるポ
リウレタン弾性繊維としては特に限定はされず、ポリエ
ステルまたはポリエーテル部分からなる非結晶セグメン
トとウレイン結合などをもった結晶性セグメントからな
り、通常の繊維製品に汎用されているスパンデックスが
好適に使用される。このようなポリウレタン弾性繊維に
金属酸化物及びプラチナを混入させる方法としては特に
限定はされず、高分子化させた繊維材料溶液を乾式紡糸
する前に溶液中に分散状態で混入させたり、或いは乾式
紡糸中に混入させたり、任意の手法が限定されることな
く適宜採用できる。また、ポリウレタン弾性繊維に混入
させる金属酸化物の配合量としては特に限定はされず、
30℃前後の温度域にて人体に有効とされる5〜12ミ
クロン前後の波長域を有する遠赤外線を放出し、着用時
の接触感や熱伝導性に良好に作用し、良好な保温効果を
発現できる配合量で、しかも靴下の構成繊維材料として
紡糸可能な範囲で、且つ着用感を損なわせない範囲内で
あれば任意の配合が適宜採用できる。
【0010】さらにこの発明において、特にポリウレタ
ン弾性繊維を使用する理由は、伸縮性に富んだポリウレ
タン弾性繊維を混紡することにより、靴下の着用感が良
好となるとともに、このポリウレタン弾性繊維に前述の
金属酸化物及びプラチナを混入させることによって、着
用者の人体に靴下をピッタリと装着させながら金属酸化
物からの遠赤外線を体内に放射できるため、放射される
遠赤外線の効力を最大限利用でき、靴下の着用時に感じ
られる接触感や熱伝導性に有効に遠赤外線が作用し、着
用後の体内の温度変動が高くなるといった優れた効果が
得られるとともに、着用部位の血流量が上昇しやすくな
り、結果として優れた保温効果を発現させることが可能
となるからである。
【0011】前述した、金属酸化物として少なくともア
ルミナ(Al23)、シリカ(SiO2)を含有し且つ
プラチナ(Pt)を必須成分として含有するポリウレタ
ン弾性繊維は他の通常の繊維材料とともに混紡されて、
通常の方法で靴下とされる。この際、金属酸化物を混入
したポリウレタン弾性繊維は少なくとも2%以上の割合
で混紡されることが必要である。この理由は、金属酸化
物を混入したポリウレタン弾性繊維の混紡比が2%未満
では、前記したポリウレタン弾性繊維の伸縮性を利用し
た金属酸化物からの電磁波の効果的な放射が有効に行わ
れず、優れた保温特性が発現されないため好ましくない
からである。また、ポリウレタン弾性繊維と混紡される
他の繊維材料としては綿、麻、ウール、アクリル、ポリ
エステル、ナイロンといった通常の天然及び合成の繊維
材料が好適に使用され、これら繊維材料を任意の割合で
適宜混紡して靴下とすれば良く、特に限定されるもので
はない。
【0012】
【実施例】以下、この発明に係る金属を含有した繊維か
らなる靴下の効果を実施例を挙げて一層明確にする。 (実施例1) アルミナ(Al23)、シリカ(SiO2)、チタニア
(TiO2)、プラチナ(Pt)からなる金属酸化物
(10:82:3:5)を混入させたポリウレタン弾性
繊維6.4%と綿56%、アクリル24.1%、ナイロ
ン13.5%を混紡して通常の方法にて婦人用靴下を作
成した。 (比較例1) 金属酸化物を混入させていないポリウレタン弾性繊維を
用いた以外は前記実施例1と同様の婦人用靴下を作成し
た。 (比較例2) アルミナ(Al23)、シリカ(SiO2)、チタニア
(TiO2)、プラチナ(Pt)からなる金属酸化物
(10:82:3:5)を%混入させたポリウレタン弾
性繊維1.7%と綿64.7%、アクリル27.6%、
ナイロン5.2%を混紡して通常の方法にて紳士用靴下
を作成した。 (比較例3) 金属酸化物を混入させていないポリウレタン弾性繊維を
用いた以外は前記比較例2と同様の紳士用靴下を作成し
た。
【0013】(試験例1) 前記実施例1及び比較例1乃至3にて得られた婦人用靴
下、紳士用靴下についてそれぞれ目付(g/m2)、厚さ
(cm)、接触感(Q max)、定常熱伝導率(W/cm℃×1
0-4) 、保温率(%)といった物性をサーモラボ2−K
ES7(カトウテック社製:熱物性計測装置)により計
測した。この結果を表1に示す。
【表1】
【0014】(試験例2) 前記実施例1及び比較例1乃至3にて得られた婦人用靴
下、紳士用靴下を用いてそれぞれ生体計測試験を行っ
た。まず一人のパネラーの左右の足裏皮膚温について、
一定時間生体調整を行い、左右の足裏の皮膚温の調和を
図った後、着用前の皮膚温として計測した。計測後、ま
ず実施例1の靴下を左足に、比較例1の右足に着用さ
せ、約900秒着用保温し、この状態での足裏皮膚温の
平均値、最高値をそれぞれ計測した。この後、左右の靴
下をそれぞれ脱衣させ、脱衣直後及び脱衣後約61秒経
過後の左右の足裏皮膚温の平均値、最高値をそれぞれ計
測した。また左右の足裏皮膚温の靴下着用における全温
度変動値を算出した。次いで、同一パネラーにより同様
に左右の足裏皮膚温について、一定時間生体調整を行
い、比較例2の靴下を左足に、比較例3の靴下を右足に
着用させ、同様に各足裏皮膚温の平均値、最高値及び全
温度変動値をそれぞれ計測した。尚この試験における皮
膚温の計測は、それぞれサーモグラフ(日本電気三栄製
6T/62 タイプ(HgCdTe センサー, 8〜13μm):赤外線放
射温度計−50°〜2000°)による温熱解析から得られた
サーモグラムの特定領域の画像解析温度分布の平均値、
最大値からそれぞれ算出した。この結果を表2に示す。
【表2】
【0015】(試験例3) 前記実施例1及び比較例1の婦人用靴下をそれぞれ同一
のパネラーの手に被せて保温した場合とランプ照射して
加温した場合の指血流量(ml/min/100g)変化をレーザー
ドップラー血流計(アドバンスト社製:ALF−21)
を用いたレーザドッップラー法(日本レーザー医学会誌
Vol 12.No1, 7.1988) により計測した。この結果を表3
に示す。
【表3】
【0016】表1から明らかな如く、ポリウレタン弾性
繊維の混紡率が6.4%の場合では、金属酸化物を混入
させた靴下(実施例1)と金属酸化物を混入させていな
い靴下(比較例1)とを比較すると目付、厚さは小さい
が、接触感が小さいため着用時に感じる冷たさが小さ
く、また定常熱伝導率が小さいため外気の冷気による温
度変動が小さく、保温率が高いことが判る。また、ポリ
ウレタン弾性繊維の混紡率が低い(1.7%)と、金属
酸化物を混入させていないポリウレタン弾性繊維を用い
た靴下(比較例3)と保温効果においてあまり効果が発
現されていないことが判る。表2から明らかな如く、ポ
リウレタン弾性繊維の混紡率が6.4%の場合では、靴
下着用後の保温、放熱バランスにおいて、金属酸化物を
混入させた靴下(実施例1)の方が金属酸化物を混入さ
せない靴下(比較例1)よりも全温度変動差で平均0.2
℃、最高1.1 ℃高く、保温効果が高いことが判る。逆
に、ポリウレタン弾性繊維の混紡率が低いと(比較例2
及び3)、靴下着用による保温効果が発現されないこと
が判る。表3から明らかな如く、実施例1の靴下では比
較例1の靴下と比較すると保温により血流量が上昇傾向
にあることが判る。
【0017】(実施例2) アルミナ(Al23)、シリカ(SiO2)、チタニア
(TiO2)、プラチナ(Pt)からなる金属酸化物
(10:82:3:5)を混入させたポリウレタン弾性
繊維15%と綿85%とを混紡させた繊維を作成した。 (実施例3) 前記実施例2と同様のポリウレタン弾性繊維18%と綿
82%とを混紡させた繊維を作成した。 (実施例4) 前記実施例2と同様のポリウレタン弾性繊維28%と綿
72%とを混紡させた繊維を作成した。 (実施例5) 前記実施例2と同様のポリウレタン弾性繊維50%とス
フ50%とを混紡させた繊維を作成した。 (実施例6) 前記実施例2と同様のポリウレタン弾性繊維17%とナ
イロン83%とを混紡させた繊維を作成した。
【0018】(試験例4) 前記実施例2乃至6にて得られた繊維について、分光放
射率スペクトルを測定した。測定条件としては、波長範
囲:4.5〜20.0μm 、分解能:16cm-1、検出器:広範囲MC
T、測定温度:繊維生地の表面温度33℃、測定位置及び
回数: 異位置で2ケ所、同一位置で2回の計4回測定に
て行った。得られた各々の分光放射率スペクトルを図1
乃至図5に示す。得られた分光放射率スペクトルから明
らかなように、実施例2乃至6にて得られた各繊維にお
いては、人体に有効とされる5〜12ミクロン前後の波
長域を有する遠赤外線が、33℃という比較的低温域にお
いても放出されていることが判る。
【0019】
【発明の効果】以上詳述した如くこの発明は、金属酸化
物として少なくともアルミナ(Al23)、シリカ(S
iO2)が含有されプラチナ(Pt)が必須成分として
含有されるポリウレタン弾性繊維が少なくとも2%以上
混紡されてなる繊維材料からなる靴下であって、前記繊
維材料に含有される金属酸化物及びプラチナの混合比は
前記金属酸化物とプラチナの合計100重量%に対しア
ルミナが9〜45重量%、シリカが50〜83重量%、
プラチナが8〜15重量%であることを特徴とする金属
を含有した繊維からなる靴下であり、及びプラチナの一
部をチタニア(TiO2)に代えたことを特徴とする請
求項1に記載の靴下であるから以下のような優れた効果
を奏する。即ちこの発明は、繊維材料に含有される金属
酸化物及びプラチナの混合比は前記金属酸化物とプラチ
ナの合計100重量%に対しアルミナが9〜45重量
%、シリカが50〜83重量%、プラチナが8〜15重
量%であるから、金属酸化物等は30℃前後の温度範囲
においても波長が5〜12ミクロンの遠赤外線を放射す
るという効果を奏する。またこの発明は、ポリウレタン
弾性繊維が少なくとも2%以上混紡されてなる繊維材料
からなるから、金属酸化物がポリウレタン弾性繊維の伸
縮性により着用者に略密着され即ち着用中において遠赤
外線が有効に作用され、着用部位の血流量を増大させ且
つ極めて良好な保温効果を発現できるという効果を奏す
る。また、金属酸化物による遠赤外線がポリウレタン弾
性繊維に伸縮性により着用者に略密着状態で放射される
ため、着用部位や着用時の接触感に優れており且つ金属
酸化物から放射される遠赤外線が有効に作用するという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例2にて得られた繊維の分光放射率スペク
トルのチャート図である。
【図2】実施例3にて得られた繊維の分光放射率スペク
トルのチャート図である。
【図3】実施例4にて得られた繊維の分光放射率スペク
トルのチャート図である。
【図4】実施例5にて得られた繊維の分光放射率スペク
トルのチャート図である。
【図5】実施例6にて得られた繊維の分光放射率スペク
トルのチャート図である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属酸化物として少なくともアルミナ
    (Al23)、シリカ(SiO2)が含有されプラチナ
    (Pt)が必須成分として含有されるポリウレタン弾性
    繊維が少なくとも2%以上混紡されてなる繊維材料から
    なる靴下であって、前記繊維材料に含有される金属酸化
    物及びプラチナの混合比は前記金属酸化物とプラチナの
    合計100重量%に対しアルミナが9〜45重量%、シ
    リカが50〜83重量%、プラチナが8〜15重量%で
    あることを特徴とする金属を含有した繊維からなる靴
    下。
  2. 【請求項2】 プラチナの一部をチタニア(TiO 2
    に代えたことを特徴とする請求項1に記載の靴下。
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