JP2585167B2 - 金属を含有した繊維からなる肌着 - Google Patents

金属を含有した繊維からなる肌着

Info

Publication number
JP2585167B2
JP2585167B2 JP4213558A JP21355892A JP2585167B2 JP 2585167 B2 JP2585167 B2 JP 2585167B2 JP 4213558 A JP4213558 A JP 4213558A JP 21355892 A JP21355892 A JP 21355892A JP 2585167 B2 JP2585167 B2 JP 2585167B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
underwear
fiber
platinum
blended
metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4213558A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0641802A (ja
Inventor
勝美 真方
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SUWANII KK
Original Assignee
SUWANII KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SUWANII KK filed Critical SUWANII KK
Priority to JP4213558A priority Critical patent/JP2585167B2/ja
Priority to CA002087786A priority patent/CA2087786A1/en
Priority to EP93101478A priority patent/EP0582768B1/en
Priority to DE69305595T priority patent/DE69305595T2/de
Priority to AT93101478T priority patent/ATE144381T1/de
Priority to KR1019930003878A priority patent/KR100237717B1/ko
Publication of JPH0641802A publication Critical patent/JPH0641802A/ja
Priority to US08/304,307 priority patent/US5466526A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP2585167B2 publication Critical patent/JP2585167B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A41WEARING APPAREL
    • A41BSHIRTS; UNDERWEAR; BABY LINEN; HANDKERCHIEFS
    • A41B9/00Undergarments
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A41WEARING APPAREL
    • A41BSHIRTS; UNDERWEAR; BABY LINEN; HANDKERCHIEFS
    • A41B17/00Selection of special materials for underwear

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Undergarments, Swaddling Clothes, Handkerchiefs Or Underwear Materials (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)
  • Radiation-Therapy Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は金属を含有した繊維か
らなる肌着に係り、その目的は着用時の柔軟性と肌触り
感に優れ、心地良い装着感が得られるとともに、着用時
に感じる接触感や着用中の熱伝導率が小さく、且つ着用
部位における血流量が上昇傾向にあるといった極めて良
好な保温効果を発現でき、さらに皮膚アレルギーを引き
起こすことがない金属を含有した繊維からなる肌着の提
供にある。
【0002】
【従来の技術】一般に長袖、半袖シャツやズボン下とい
った紳士用肌着、フレンチ袖、7分袖、ショーツ類とい
った婦人用肌着を構成する繊維材料としては、綿、ナイ
ロン、ポリエステル、アクリル、ウレタン繊維等がよく
使用されており、これら繊維材料を着用季節に応じて適
宜選択し、任意の比率で混紡した繊維を用いて肌着を構
成している。このような繊維の技術としては例えば特公
昭38−21339号を挙げることができる。この技術
は硬質(非弾性)ステープルファイバーと最大30(重
量)%以下の切断することなく少なくとも100%以上
復元可能に伸張しうる30デニール以下の合成エラスト
マーステーブルファイバーとの混合物からなり、引張ら
れていない糸中で、該硬質ステープルファイバー成分は
エラストマーステーブルファイバー成分の収縮力によっ
て、波形もしくは渦巻形の形態をなしていることを特徴
とする実質的に元の状態に復元可能の反復伸張性を有す
るステープルファイバー糸である。また夏期用の肌着と
しては、通気性や吸湿性の観点から綿を主体とした繊維
材料により構成され、一方、冬季用の肌着としては、前
記した繊維材料に加えて、保温性を向上させる目的でウ
ールを混紡させて構成されている場合が多い。しかしな
がらウールを混紡させた肌着では、ウールの混紡率を高
くしないと充分な保温効果が発現されにくいが、保温効
果を高くする目的でウールの混紡率を高くすると、肌着
自体に嵩張り感が生じてしまい、肌に直接着けて、ブラ
ウス等の下着となる「肌着」としては違和感が生じ、心
地良い着用感が得られないばかりか、着用者の運動性を
抑制してしまい、手軽に着用できないという課題が存在
した。
【0003】また、近年では遠赤外線の持つ温熱作用を
期待して、遠赤外線放射セラミックスを混入させた繊維
を構成材料として使用した肌着も存在するようになって
きている。この肌着は、例えばアルミナ、ジルコニア、
マグネシアといった遠赤外線放射物質を、遠赤外線に対
して高い透過性を示すポリエチレン、ポリアミド系の繊
維材料に含有させ、この遠赤外線放射物質を含有させた
繊維材料にさらに保護層を被覆させて形成した繊維を構
成繊維の一部として使用する肌着であり、着用による保
温効果を期待して構成された肌着であった。このような
技術としては、特公平3−190990号公報「赤外線
微弱エネルギー放射用の粉末及びそれを混入した合成繊
維」を挙げることができる。この技術はアルミナ及びチ
タンに添加剤としてプラチナを加えて成る赤外線微弱エ
ネルギー放射用の粉末であり、またこの赤外線微弱エネ
ルギー放射用の粉末を分散状態で混入せしめた合成繊維
である。
【0004】しかし、遠赤外線放射セラミックスを混入
させた肌着では、前記ウール混紡の肌着と比べると嵩張
り感は解消されるが、遠赤外線放射物質を含有させた繊
維材料を広範囲に使用しなければ効果が得られにくいと
いった課題が存在した。1さらにこの肌着では、被覆層
を設けて遠赤外線放射層を保護しているが、この被覆層
が遠赤外線を吸収してしまうため、セラミックスから放
射された遠赤外線を有効に利用できないという課題が存
在した。従ってこの肌着では、例えば着用時に感じられ
る接触感や着用中の熱伝導性、着用後の皮膚温におい
て、遠赤外線の効果を最大限有効に作用させることがで
きず、優れた保温効果が期待できないという課題が存在
した。また人体に有効である5〜12ミクロンの波長を
体表温度即ち30℃前後の温度範囲で放射する物質は報
告されておらず、例えば上記特公平3−190990号
公報に記載の「赤外線微弱エネルギー放射用の粉末」は
600°K以上という高温において遠赤外線を放射する
ことが報告されているのみであり、人体への遠赤外線放
射には適していない。さらに単に遠赤外線放射セラミッ
クを混入しただけの肌着では、遠赤外線放射セラミック
が着用者の皮膚に対して皮膚アレルギーを引き起こすお
それがあり、好ましい肌着ではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って業界では着用者
に心地良い装着感を与えるとともに、着用時の接触感に
優れ、着用中の熱伝導性が低く、着用部位の血流量を増
大させ、極めて優れた保温性を発現でき、さらに着用者
が皮膚アレルギーを引き起こすおそれのない肌着の創出
が望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、金属
酸化物として少なくともアルミナ(Al23)、シリカ
(SiO2)が含有され、プラチナ(Pt)が必須成分
として含有されるポリウレタン弾性繊維が2〜50%の
範囲内で混紡された繊維材料からなる肌着であって、前
記繊維材料に含有されるアルミナ、シリカ及びプラチナ
の混合比は前記金属酸化物及びプラチナの合計100重
量%に対しアルミナが9〜45重量%、シリカが50〜
83重量%、プラチナが8〜15重量%であることを特
徴とする金属を含有した繊維からなる肌着である。請求
項2の発明は、前記繊維材料に天然及び/又は合成の繊
維が混紡され且つこの天然及び/又は合成の繊維が人体
との接面側に配置するよう混紡されてなることを特徴と
する請求項1に記載の金属を含有した繊維からなる肌着
である。請求項3の発明は、前記繊維材料に天然及び/
又は合成の繊維が混紡され且つこの天然及び/又は合成
の繊維が人体との反接面側に配置するよう混紡されてな
ることを特徴とする請求項1に記載の金属を含有した繊
維からなる肌着である。請求項4の発明は、プラチナの
一部をチタニア(TiO2)に代えたことを特徴とする
請求項1又は請求項2に記載の肌着である。上記した金
属を含有した繊維からなる肌着を提供することにより上
記従来の課題を悉く解消する。
【0007】
【作用】着用者に対して心地良い装着感を与えるととも
に、ポリウレタン弾性繊維中に金属酸化物及びプラチナ
を混入させ且つ金属酸化物及びプラチナの混合比はアル
ミナが9〜45重量%、シリカが50〜83重量%、プ
ラチナの合計が8〜15重量%であるので、ポリウレタ
ン弾性繊維の伸縮性により金属酸化物等が略密着され、
この状態で30℃前後の温度域で金属酸化物等から遠赤
外線が放射されるので、遠赤外線の効力が最大限有効に
作用し即ち着用時の接触感に優れ、着用中の熱伝導率が
低く、着用部位の血流量を増大させ、良好な保温効果を
発現させることができる。また請求項2に記載の肌着に
おいて、繊維材料には天然及び/又は合成の繊維が混紡
され、この天然及び/又は合成の繊維が人体との接触面
側に配置するように混紡されるので、金属酸化物が着用
者の皮膚に直接接触せず皮膚アレルギーを引き起こすお
それがない。さらに請求項3の肌着において、繊維を人
体との反接面側に配置するよう混紡して肌着とすると肌
着に蓄積された熱が好適に放散され、夏期用の肌着とし
て好適に使用される。
【0008】
【発明の構成】以下、この発明に係る金属を含有した繊
維からなる肌着の構成について詳述する。この発明にお
いては金属酸化物としてアルミナ(Al23)、シリカ
(SiO2)を含有し、プラチナ(Pt)を必須成分と
して含有するポリウレタン弾性繊維が2〜50%の範囲
内で混紡された繊維材料が構成繊維とされる。この発明
において使用されるアルミナ(Al23)、シリカ(S
iO2)としては粒度1μ以下の粉末状のものがそれぞ
れ好適に使用されるが特に限定はされない。また、プラ
チナ(Pt)としては粒径が7〜40Åの微細径で、コ
ロイド状のものが好ましく使用される。この理由は、コ
ロイド状のプラチナ(Pt)を使用することによって良
好な保温特性が得られるとのこの発明者による実験的知
得に基づくからである。これら金属酸化物及びプラチナ
の混合比率は、アルミナ(Al23)が9〜45重量
%、シリカ(SiO2)が50〜83重量%、プラチナ
(Pt)が8〜15重量%とされる。アルミナ、シリカ
及びプラチナの混合比が上記以外であると30℃前後の
温度範囲では遠赤外線が充分に放射されず好ましくな
い。またこの発明においてはプラチナの一部をチタニア
(TiO2)に代えてもよい。このチタニア(TiO2
としては粒度1μ以下の粉末状のものが好適に使用され
るが特に限定はされない。さらにこの発明では、これら
金属酸化物にカルシウムや亜鉛、銅などの酸化物を2〜
10重量%程度混合させてもよい。このような構成から
なる金属酸化物からは、後述する試験例より明らかな如
く、人体に有効とされる5〜12ミクロンの波長域を有
する遠赤外線が、30℃前後の温度域でも安定して充分
に放射される。
【0009】金属酸化物及びプラチナを混入させるポリ
ウレタン弾性繊維としては特に限定されず、ポリエステ
ルまたはポリエーテル部分からなる非結晶セグメントと
ウレイン結合などをもった結晶性セグメントからなり、
通常の繊維製品に汎用されているスパンデックスが好適
に使用される。このようなポリウレタン弾性繊維に金属
酸化物及びプラチナを混入させる方法としては特に限定
されず、高分子化させた繊維材料溶液を乾式紡糸する前
に溶液中に分散状態で混入させたり、或いは乾式紡糸中
に混入させたり、任意の手法が限定されることなく適宜
採用できる。また、ポリウレタン弾性繊維に混入させる
金属酸化物の配合量としては特に限定されず、30℃前
後の温度域にて人体に有効とされる5〜12ミクロン前
後の波長域を有する遠赤外線を放出し、着用時の接触感
や熱伝導性に良好に作用し、良好な保温効果を発現でき
る配合量で、しかも肌着の構成繊維材料として紡糸可能
な範囲で、且つ着用感を損なわせない範囲内であれば任
意の配合が適宜採用できる。
【0010】さらにこの発明において、特にポリウレタ
ン弾性繊維を使用する理由は、伸縮性に富んだポリウレ
タン弾性繊維を混紡することにより、肌着の着用感が良
好となるとともに、このポリウレタン弾性繊維に前述の
金属酸化物及びプラチナとを混入させることによって、
着用者の人体に肌着をピッタリと装着させながら金属酸
化物からの遠赤外線を体内に放射できるため、放射され
る遠赤外線の効力を最大限利用でき、肌着の着用時に感
じられる接触感や熱伝導性に有効に遠赤外線が作用し、
着用後の体内の温度変動が高くなるといった優れた効果
が得られるとともに、着用部位の血流量が上昇しやすく
なり、結果として優れた保温効果を発現させることが可
能となるからである。
【0011】前述したアルミナ(Al23)、シリカ
(SiO2)を含有し、プラチナ(Pt)を必須成分と
して含有するポリウレタン弾性繊維は他の通常の繊維材
料とともに混紡されて、通常の方法で肌着とされる。こ
の際、アルミナ、シリカ及びプラチナを混入したポリウ
レタン弾性繊維は2〜50%の範囲内で混紡されること
が必要である。この理由は、前記アルミナ、シリカ及び
プラチナを混入したポリウレタン弾性繊維の混紡比が2
%未満では、前記したポリウレタン弾性繊維の伸縮性を
利用した金属酸化物及びプラチナからの遠赤外線の効果
的な放射が有効に行われず、優れた保温特性が発現され
ず、一方50%を超えて配合されると着用者に与える肌
ざわりが悪くなり、しかも人によってはアレルギー症状
を発現する恐れがあるため、いずれの場合も好ましくな
いからである。
【0012】また、ポリウレタン弾性繊維と混紡される
他の繊維材料としては綿、麻、ウール、アクリル、ポリ
エステル、ナイロンといった通常の天然及び合成の繊維
材料が好適に使用され、これら繊維材料を任意の割合で
適宜混紡して肌着とすれば良く、特に限定されるもので
はない。請求項2の発明において、上記天然及び合成の
繊維材料は人体との接触綿側に配置するように混紡され
るが、このようにするとポリウレタン弾性繊維中に含有
される金属酸化物は人体に直接接触しないため皮膚アレ
ルギーを引き起こすことがない。ポリウレタン弾性繊維
と混紡する繊維として綿繊維を選択した場合、綿繊維の
有する保温性により、冬季用の肌着として好適に使用さ
れる。あるいは、この綿繊維を人体との反接面側に配置
するよう混紡して肌着とすると綿繊維の有する熱放散性
により、夏期用の肌着として好適に使用される。この発
明に含まれる肌着としては特に限定はされず、アンダー
シャツ、ランニングシャツ、ブリーフ、パンツ、ズボン
下といった通常の男性用肌着、及びショーツ、タンクト
ップ、パンティーホース、7分袖、フレンチ袖といった
通常の女性用肌着が例示される。
【0013】
【実施例】以下、この発明に係る金属を含有した繊維か
らなる肌着の効果を実施例を挙げて一層明確にする。 (実施例1) アルミナ(Al23)、シリカ(SiO2)、チタニア
(TiO2)、プラチナ(Pt)からなる金属酸化物
(10:82:3:5)を混入させたポリウレタン弾性
繊維15%と綿85%とを混紡して通常の方法にて婦人
用フレンチ袖肌着を作成した。 (比較例1) 金属酸化物を混入させていないポリウレタン弾性繊維を
用いた以外は前記実施例1と同様の婦人用フレンチ袖肌
着を作成した。 (比較例2) アルミナ(Al23)、シリカ(SiO2)、チタニア
(TiO2)、プラチナ(Pt)からなる金属酸化物
(10:82:3:5)を1.7%混入させたポリウレ
タン弾性繊維と綿98.3%を混紡して通常の方法にて
婦人用フレンチ袖肌着を作成した。 (比較例3) 金属酸化物を混入させていないポリウレタン弾性繊維を
用いた以外は前記比較例2と同様の婦人用フレンチ袖肌
着を作成した。
【0014】(試験例1) 前記実施例1及び比較例1乃至3にて得られた婦人用肌
着についてそれぞれ目付(g/m2)、厚さ(cm)、接触感
(Q max)、定常熱伝導率(W/cm℃×10-4) 、保温率
(%)といった物性をサーモラボ2−KES7(カトウ
テック社製:熱物性計測装置)により計測した。この結
果を表1に示す。
【表1】
【0015】(試験例2) 前記実施例1及び比較例1乃至3にて得られた婦人用肌
着を用いてそれぞれ生体計測試験を行った。まず実施例
1と比較例1の婦人用肌着について、それぞれ同一パネ
ラーによる肌着装着前後の背中部の皮膚温(最低値、平
均値、最高値)を計測した。この計測は着用時間約12
00秒後に於ける肌着による保温温度、及び脱衣直後、
脱衣後約66秒経過後の背中部の皮膚温をそれぞれ計測
した。また背中部の皮膚温の肌着着用における全温度変
動値を算出した。次いで、同一パネラーにより同様に比
較例2及び比較例3の婦人用肌着について同様に計測し
た。尚この試験における皮膚温の計測は、それぞれサー
モグラフ(日本電気三栄製6T/62 タイプ(HgCdTe センサ
ー, 8〜13μm):赤外線放射温度計−50°〜2000°)に
よる温熱解析から得られたサーモグラムの特定領域の画
像解析温度分布の最低値、平均値、最大値からそれぞれ
算出した。この結果を表2に示す。
【表2】
【0016】(試験例3) 前記実施例1及び比較例1の婦人用肌着をそれぞれ2名
のパネラーに着用させて、一定時間保温した場合の血流
量(ml/min/100g)をレーザードップラー血流計(アドバ
ンスト社製:ALF−21)を用いたレーザドッップラ
ー法(日本レーザー医学会誌Vol 12.No1, 7.1988) によ
り計測した。 この結果を表3に示す。
【表3】
【0017】表1から明らかな如く、ポリウレタン弾性
繊維の混紡率が15%の場合では、金属酸化物を混入さ
せた婦人用肌着(実施例1)と金属酸化物を混入させて
いない婦人用肌着(比較例1)とを比較すると、接触感
が小さいため着用時に感じる冷たさが小さく、また定常
熱伝導率が小さいため外気の冷気による温度変動が小さ
く、保温率が高いことが判る。また、ポリウレタン弾性
繊維の混紡率が低い(1.7%)(比較例2)と、金属
酸化物を混入させていないポリウレタン弾性繊維を用い
た婦人用肌着(比較例3)と保温効果においてあまり効
果が発現されていないことが判る。表2から明らかな如
く、ポリウレタン弾性繊維の混紡率が15%の場合で
は、肌着着用後の保温、放熱バランスにおいて、金属酸
化物を混入させた婦人用肌着(実施例1)の方が金属酸
化物を混入させない婦人用肌着(比較例1)よりも全温
度変動差で平均0.6 ℃高く、保温効果が高いことが判
る。逆に、ポリウレタン弾性繊維の混紡率が低いと(比
較例2及び3)、肌着着用による保温効果が発現されな
いことが判る。表3から明らかな如く、実施例1の婦人
用肌着では比較例1の婦人用肌着と比較すると保温によ
り血流量が上昇傾向にあることが判る。
【0018】(実施例2) アルミナ(Al23)、シリカ(SiO2)、チタニア
(TiO2)、プラチナ(Pt)からなる金属酸化物
(10:82:3:5)を混入させたポリウレタン弾性
繊維15%と綿85%とを混紡させた繊維を作成した。 (実施例3) 前記実施例2と同様のポリウレタン弾性繊維18%と綿
82%とを混紡させた繊維を作成した。 (実施例4) 前記実施例2と同様のポリウレタン弾性繊維28%と綿
72%とを混紡させた繊維を作成した。 (実施例5) 前記実施例2と同様のポリウレタン弾性繊維50%とス
フ50%とを混紡させた繊維を作成した。 (実施例6) 前記実施例2と同様のポリウレタン弾性繊維17%とナ
イロン83%とを混紡させた繊維を作成した。
【0019】(試験例4) 前記実施例2乃至6にて得られた繊維について、分光放
射率スペクトルを測定した。測定条件としては、波長範
囲:4.5〜20.0μm 、分解能:16cm-1、検出器:広範囲MC
T、測定温度:繊維生地の表面温度33℃、測定位置及び
回数: 異位置で2ケ所、同一位置で2回の計4回測定に
て行った。得られた各々の分光放射率スペクトルを図1
乃至図5に示す。得られた分光放射率スペクトルから明
らかなように、実施例2乃至6にて得られた各繊維にお
いては、人体に有効とされる5〜12ミクロン前後の波
長域を有する遠赤外線が、33℃という比較的低温域にお
いても放出されていることが判る。
【0020】
【発明の効果】以上詳述した如くこの発明は、金属酸化
物として少なくともアルミナ(Al23)、シリカ(S
iO2)が含有され、プラチナ(Pt)が必須成分とし
て含有されるポリウレタン弾性繊維が2〜50%の範囲
内で混紡された繊維材料からなる肌着であって、前記繊
維材料に含有されるアルミナ、シリカ及びプラチナの混
合比は前記金属酸化物及びプラチナの合計100重量%
に対しアルミナが9〜45重量%、シリカが50〜83
重量%、プラチナが8〜15重量%であることを特徴と
する金属を含有した繊維からなる肌着であり、及び繊維
材料に天然及び/又は合成の繊維が混紡され且つこの天
然及び/又は合成の繊維が人体との接面側に配置するよ
う混紡されてなることを特徴とする請求項1に記載の金
属を含有した繊維からなる肌着であり、及び前記繊維材
料に天然及び/又は合成の繊維が混紡され且つこの天然
及び/又は合成の繊維が人体との反接面側に配置するよ
う混紡されてなることを特徴とする請求項1に記載の金
属を含有した繊維からなる肌着であり、及びプラチナの
一部をチタニア(TiO2)に代えたことを特徴とする
請求項1乃至請求項3に記載の肌着であるから以下のよ
うな優れた効果を奏する。即ち、前記繊維材料に含有さ
れるアルミナ、シリカ及びプラチナの混合比は前記金属
酸化物及びプラチナの合計100重量%に対しアルミナ
が9〜45重量%、シリカが50〜83重量%、プラチ
ナが8〜15重量%であるから、着用中即ち30℃前後
の温度範囲においても遠赤外線が好適に放射されるとい
う効果を奏する。また前記ポリウレタン弾性繊維の混紡
量が2%以上であるから遠赤外線が有効に作用され即ち
血流量を増大させ、極めて良好な保温効果を発現できる
という優れた効果を奏する。またポリウレタン弾性繊維
の混紡量が50%以下であるから皮膚アレルギーを引き
起こし難いという効果を奏する。また金属酸化物による
遠赤外線がポリウレタン弾性繊維の伸縮性により着用者
に略密着状態で放射されるため、着用部位や着用時の接
触感に優れており且つ金属酸化物から放出される遠赤外
線が有効に作用するという効果を奏する。請求項2に記
載の発明において、天然及び/又は合成繊維が人体との
接面側に配置するように混紡されるので、金属酸化物は
着用者の皮膚に直接接触しないので皮膚アレルギーが引
き起こされるおそれがないという効果を奏する。請求項
3に記載の発明において、繊維が人体との反接面側に配
置されるよう混紡して肌着とされるので、肌着に蓄積さ
れた熱が好適に放散され、夏期用の肌着として好適に使
用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例2にて得られた繊維の分光放射率スペク
トルのチャート図である。
【図2】実施例3にて得られた繊維の分光放射率スペク
トルのチャート図である。
【図3】実施例4にて得られた繊維の分光放射率スペク
トルのチャート図である。
【図4】実施例5にて得られた繊維の分光放射率スペク
トルのチャート図である。
【図5】実施例6にて得られた繊維の分光放射率スペク
トルのチャート図である。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属酸化物として少なくともアルミナ
    (Al23)、シリカ(SiO2)が含有され、プラチ
    ナ(Pt)が必須成分として含有されるポリウレタン弾
    性繊維が2〜50%の範囲内で混紡された繊維材料から
    なる肌着であって、前記繊維材料に含有されるアルミ
    ナ、シリカ及びプラチナの混合比は前記金属酸化物及び
    プラチナの合計100重量%に対しアルミナが9〜45
    重量%、シリカが50〜83重量%、プラチナが8〜1
    5重量%であることを特徴とする金属を含有した繊維か
    らなる肌着。
  2. 【請求項2】 前記繊維材料に天然及び/又は合成の繊
    維が混紡され且つこの天然及び/又は合成の繊維が人体
    との接面側に配置するよう混紡されてなることを特徴と
    する請求項1に記載の金属を含有した繊維からなる肌
    着。
  3. 【請求項3】 前記繊維材料に天然及び/又は合成の繊
    維が混紡され且つこの天然及び/又は合成の繊維が人体
    との反接面側に配置するよう混紡されてなることを特徴
    とする請求項1に記載の金属を含有した繊維からなる肌
    着。
  4. 【請求項4】 プラチナの一部をチタニア(TiO 2
    に代えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいず
    れかに記載の肌着。
JP4213558A 1992-07-16 1992-07-16 金属を含有した繊維からなる肌着 Expired - Fee Related JP2585167B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4213558A JP2585167B2 (ja) 1992-07-16 1992-07-16 金属を含有した繊維からなる肌着
CA002087786A CA2087786A1 (en) 1992-07-16 1993-01-21 Underwear comprising fiber containing metal
DE69305595T DE69305595T2 (de) 1992-07-16 1993-01-30 Unterwäsche aus Metall enthaltenden Fasern
AT93101478T ATE144381T1 (de) 1992-07-16 1993-01-30 Unterwäsche aus metall enthaltenden fasern
EP93101478A EP0582768B1 (en) 1992-07-16 1993-01-30 Underwear comprising fiber containing metal
KR1019930003878A KR100237717B1 (ko) 1992-07-16 1993-03-15 금속을 함유한 섬유로 형성되는 속옷
US08/304,307 US5466526A (en) 1992-07-16 1994-09-12 Far infrared radiant composite fiber containing metal

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4213558A JP2585167B2 (ja) 1992-07-16 1992-07-16 金属を含有した繊維からなる肌着

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0641802A JPH0641802A (ja) 1994-02-15
JP2585167B2 true JP2585167B2 (ja) 1997-02-26

Family

ID=16641202

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4213558A Expired - Fee Related JP2585167B2 (ja) 1992-07-16 1992-07-16 金属を含有した繊維からなる肌着

Country Status (6)

Country Link
EP (1) EP0582768B1 (ja)
JP (1) JP2585167B2 (ja)
KR (1) KR100237717B1 (ja)
AT (1) ATE144381T1 (ja)
CA (1) CA2087786A1 (ja)
DE (1) DE69305595T2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR0155608B1 (ko) * 1995-07-14 1998-12-01 박홍기 원적외선 방사성 폴리에스테르 섬유의 제조방법
ES1033160Y (es) * 1996-02-01 1996-12-01 Lopez Eva Torrent Protector lumbar con calzoncillo incorporado.
WO1998036112A1 (fr) * 1997-02-13 1998-08-20 Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha Fibre en polyurethanne elastique et son procede de production
KR100345161B1 (ko) * 2000-05-12 2002-07-24 벤텍스 주식회사 다기능성 보온 섬유 시이트
DE10057875A1 (de) * 2000-11-22 2002-05-29 Tex A Med Gmbh Entwicklung Pro Antimikrobiell wirksames Wäschestück und Verwendung eines Textils zu dessen Herstellung
KR100403033B1 (ko) * 2001-01-30 2003-10-23 인따르시아주식회사 다기능성 브라와 브라용 패드의 제조방법
US20110107502A1 (en) * 2009-11-12 2011-05-12 Todd Dalhausser Training and recovery clothing and related methods
KR101250553B1 (ko) * 2010-03-29 2013-04-03 강은정 체온 상승 기능을 가진 속옷
KR101115307B1 (ko) 2011-10-19 2012-03-13 주식회사 프리라인 원적외선 발열 원사와 나노 티타늄으로 처리된 다이어트 의류의 제조방법
ES2492215B1 (es) * 2013-02-06 2015-06-29 Jesús CANDEL FABREGAS Polvo cerámico fotocatalítico y de emisión infrarroja, aplicable a fibras textiles y procedimiento de obtención de dicho polvo
JP7121949B2 (ja) * 2018-11-19 2022-08-19 株式会社セラフト ナノプラチナ粒子含有樹脂繊維
CN110424078A (zh) * 2019-07-01 2019-11-08 绍兴墨织韵纺织科技有限公司 一种吸光发热混纺纱线
CN111548471B (zh) * 2020-05-29 2021-06-08 浙江恒泰源聚氨酯有限公司 一种高弹运动鞋底用聚氨酯原液及其制备方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR1594246A (ja) * 1968-12-09 1970-06-01
JPH03241025A (ja) * 1989-07-25 1991-10-28 J Pii U:Kk 遠赤外線放射用物質を具えた織物用糸及びその製造法
JPH0473226A (ja) * 1989-07-25 1992-03-09 J Pii U:Kk 遠赤外線放射用物質を具えた織物用糸及びその製造法
JPH03190990A (ja) * 1989-12-20 1991-08-20 Toshio Komuro 赤外線微弱エネルギー放射用の粉末及びそれを混入した合成繊維
JPH04240205A (ja) * 1991-01-18 1992-08-27 Kuraray Co Ltd 合成繊維および該繊維からなる製品
JPH0598564A (ja) * 1991-10-07 1993-04-20 Nobuhide Maeda 脱臭性および抗菌性を有する繊維構造物の製造方法
JP2942402B2 (ja) * 1991-10-18 1999-08-30 株式会社クラレ 快適な衣料用織編物
JPH05272026A (ja) * 1992-03-17 1993-10-19 Kanebo Ltd 吸水性織編物

Also Published As

Publication number Publication date
KR940001830A (ko) 1994-02-16
EP0582768B1 (en) 1996-10-23
JPH0641802A (ja) 1994-02-15
CA2087786A1 (en) 1994-01-17
ATE144381T1 (de) 1996-11-15
EP0582768A1 (en) 1994-02-16
KR100237717B1 (ko) 2000-01-15
DE69305595T2 (de) 1997-03-13
DE69305595D1 (de) 1996-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2585167B2 (ja) 金属を含有した繊維からなる肌着
US5466526A (en) Far infrared radiant composite fiber containing metal
Peet et al. Prevalence of urinary and faecal incontinence in hospitals and residential and nursing homes for older people.
KR101350100B1 (ko) 접촉 냉감이 우수한 섬유
JPS6131155A (ja) 吸収性物品
JP2585166B2 (ja) 金属を含有した繊維からなる靴下
JP2008045240A (ja) 機能性繊維とその製造方法及び繊維製品
JPS6392720A (ja) 遠赤外線放射性芯鞘型複合繊維
WO2019245093A1 (ko) 나일론 섬유를 포함하는 냉감 방적사 및 원단
CN107984856A (zh) 一种冬暖夏凉的双面面料及其制备工艺
Houdas et al. Cold exposure and ischemic heart disease
US20070281569A1 (en) Thermally Insulated and Moisture-Repellent Textile Structure
JP2942402B2 (ja) 快適な衣料用織編物
JP3506574B2 (ja) 吸水パッド及び該吸水パッドを設けてなる失禁用ショーツ
JP3349140B2 (ja) 遠赤外線放射性粒子含有レーヨン系繊維及びその繊維を含有した下着
JPH0351301A (ja) 遠赤外線放射性肌着
JP2001295158A (ja) 清涼感を有する生地及びその衣服
JP4543763B2 (ja) 保温編地
CN209047478U (zh) 一种吸汗型运动服
JP2004316005A (ja) 繊維構造物
CN205821592U (zh) 一种具有保暖抗菌功能的纱线
CN1125276A (zh) 多功能保健整理剂及其制造方法
CN215321238U (zh) 一种防风保暖性好的服装布料
CN215455457U (zh) 一种具有防辐射结构的保暖内衣
GB2439292A (en) Thermally insulated and moisture repellant textile structure

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees