JP2852035B1 - 遠赤外線温熱帯 - Google Patents

遠赤外線温熱帯

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JP2852035B1
JP2852035B1 JP1323798A JP1323798A JP2852035B1 JP 2852035 B1 JP2852035 B1 JP 2852035B1 JP 1323798 A JP1323798 A JP 1323798A JP 1323798 A JP1323798 A JP 1323798A JP 2852035 B1 JP2852035 B1 JP 2852035B1
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Abstract

【要約】 【課題】 本発明は、周囲の湿分を吸湿し、その吸湿さ
れた湿分がマイクロ波を照射することで加熱され、この
熱を得て遠赤外線を放射する遠赤外線放射物質を用いた
ため、繰り返して使用できる遠赤外線温熱帯を提供す
る。 【解決手段】 本発明の遠赤外線温熱帯1は、所定量の
遠赤外線放射物質(シリカブラック)とムライト系遠赤
外線放射物質(タイトシール)を、水で混練して外表面
に塗布した所定大の中袋2に、所定量の遠赤外線放射物
質(シリカハイグレー)と吸湿加熱物質(岩塩)と湿度
調整物質(粉炭)と木粉を封入し、この中袋2を所定大
の外袋3に封入した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、肩こり、筋肉のこ
り等の患部に載置して患部を暖める遠赤外線温熱帯に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、血行不良により引き起こる肩
こりや、筋肉のこりといった患部を、温めることで血行
を良くし、これら患部の「こり」が緩和されることが知
られている。このような患部を温める温熱器具は、例え
ば、不織布等の袋に酸化鉄等を封入し、さらに、この不
織布袋が空気に触れないようにポリエチレン製の袋等に
入れておく。そして、必要なときに、ポリエチレン製等
の袋から取り出すと、酸化鉄が空気中の酸素と接触(化
学反応)することで発熱し、これを患部に載置、あるい
は貼ると、患部が温められて、血行を促進し、患部の
「こり」を緩和する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の温熱器具は、酸化鉄が酸素に接触したときに発
生する熱を利用しているため、一度のみの使用しかでき
ず、使用後は、使い捨てることしかできなかった。
【0004】本発明は、上記従来の事情に鑑みてなされ
たもので、周囲の湿度を吸湿し、吸湿された水分にマイ
クロ波を照射することにより発熱する物質を所定量封入
し、この吸湿加熱物質にマイクロ波を照射することによ
り、発熱する熱を遠赤外線に変換・放射する物質を同時
に封入し、この物質により放射する遠赤外線を患部に放
射するようにし、繰り返して使用できる遠赤外線温熱帯
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願請求項1に係る遠赤
外線温熱帯は、空気中の湿分(水分)を潮解して結晶水
あるいは含有水分として取り込み、取り込まれた結晶水
あるいは含有水分をマイクロ波により加熱する所定量の
吸湿加熱物質と、前記加熱された吸湿加熱物質の加熱温
度を得て遠赤外線を放射する所定量の遠赤外線放射物質
と、該遠赤外線放射物質と前記吸湿加熱物質を所定大の
袋に封入してなることを特徴とする。また、本願請求項
2に係る発明は、前記請求項1に記載の遠赤外線温熱帯
において、前記袋には、前記吸湿加熱物質の吸湿湿度を
所定湿度に調整する所定量の湿度調整物質を封入したこ
とを特徴とする。さらに、本願請求項3に係る発明は、
前記請求項1または前記請求項2に記載の遠赤外線温熱
帯において、前記袋は、周囲温度を得て遠赤外線を放射
する遠赤外線放射物質を、その外表面に塗布してなる中
袋と、この中袋を封入する外袋とからなることを特徴と
する。そして、本願請求項4に係る発明は、前記請求項
1または2に記載の遠赤外線温熱帯において、前記袋内
に封入される吸湿加熱物質は、岩塩(食塩)であること
を特徴とする。つぎに、本願請求項5に係る発明は、前
記請求項1または2に記載の遠赤外線温熱帯において、
前記袋に封入される遠赤外線放射物質は、珪素を主成分
とする粒状多孔質安山岩および玄武岩からなる砂礫(以
下、「シリカハイグレー」と称する。)からなることを
特徴とする。また、本願請求項6に係る発明は、前記請
求項4に記載の遠赤外線温熱帯において、前記吸湿加熱
物質は、前記岩塩に加えられた所定粒状の粉炭または所
定粒状の木粉であることを特徴とする。つぎに、本願請
求項7に係る発明は、前記請求項5に記載の遠赤外線温
熱帯において、前記遠赤外線放射物質は、前記シリカハ
イグレーに加えられた所定粒状の粉炭または木粉である
ことを特徴とする。また、本願請求項8に係る発明は、
前記請求項6または前記請求項7に記載の遠赤外線温熱
帯において、前記吸湿加熱物質と遠赤外線放射物質との
封入比率は、前記シリカハイグレー:前記食塩:前記粉
炭:前記木粉の比率が、4:3:2:1であることを特
徴とする。つぎに、本願請求項9に係る発明は、前記請
求項3に記載の遠赤外線温熱帯において、前記中袋の外
表面に塗布される遠赤外線放射物質は、所定重量割合の
ムライト系遠赤外線放射物質を含有することを特徴とす
る。そして、本願請求項10に係る発明は、前記請求項
4に記載の遠赤外線温熱帯において、前記ムライト系遠
赤外線放射物質は、金属酸化物セラミックから成ること
を特徴とする。さらに、本願請求項11に係る発明は、
前記請求項1ないし4のいずれかに記載の遠赤外線温熱
帯において、前記遠赤外線温熱帯の中袋または外袋のい
ずれか一方または双方を所定の間隔で逢着したことを特
徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の遠赤外線温熱帯の
一実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明す
る。図1は、遠赤外線温熱帯1の概略構成図であり、木
綿等の素材の中袋2および外袋3の二重の袋からなる。
この中袋2は、本実施の形態においては、縦約11c
m、横約23cmの綿100%の袋状の布であり、外袋
3は、縦約12cm、横約24cmの綿100%の袋状
の布で形成し、この中に、前記中袋2を封入する。な
お、本実施の形態では、前記外袋3に藍染め布を使用
し、美観上の配慮をした。
【0007】また、本実施の形態においては、この二重
の袋のうち、前記中袋2に、周囲の空気中の湿度分か
ら、水分を吸湿する物質、例えば、岩塩からなる食塩、
木炭を粉砕した粉炭、桧等の木粉を封入する一方、浅間
山で産出される多孔質な粒状安山岩および玄武岩からな
る砂礫を主成分とするシリカハイグレー、粉炭等、前記
岩塩、粉炭、木粉等が加熱されたされた際に遠赤外線を
放射する物質を混入して封入する。この周囲の空気中の
湿度分から、水分を吸湿する物質としては、例えば、岩
塩からなる食塩等が知られている。結晶食塩である岩塩
は、通常の状態では、結晶水として、3%〜5%の水分
を含有し、また、潮解作用によって周囲の湿度分から水
分を吸収することが知られている。そして、この結晶水
や潮解によってえられた含有水分は、マイクロ波を照射
することによって発熱することが知られている。
【0008】同様に、粉炭や、木粉等も空気中の湿度分
を一定程度吸湿することが知られており、吸湿された湿
度分にマイクロ波を照射することにより、前記同様、発
熱する。そこで、マイクロ波の照射により、それ自体発
熱する物質である岩塩、粉炭、木粉等を所定の割合で封
入するとともに、マイクロ波の照射により発熱された岩
塩、粉炭、木粉から熱を得て、これを遠赤外線の変換・
放射する物質を同時に封入し、発熱された熱とともに遠
赤外線を人体患部に供給するというのが、本実施の形態
で実現される遠赤外線温熱帯1である。
【0009】上記周囲の温度により、遠赤外線を放射す
る物質であるシリカハイグレーの組成は、次の表1に示
される。
【0010】
【表1】
【0011】このシリカハイグレーは、粒径が5mmか
ら75μm弱の砂礫であり、表2は、粒状一覧表であ
り、各種篩目の篩に掛けた際の残留質量を示したもので
ある。
【0012】
【表2】
【0013】すなわち、表2から知り得るように、総重
量2067gのシリカハイグレーは、9.5mm粒径の
ものは、0g、4.75mm粒径のものは、30g、
2.36mm粒径のものは、200.2g、600μm
粒径のものは626.2g、300μmの粒径のもの
は、458.3g、150μm粒径のものは、346.
2g、75μm粒径のものは、234.4g、75μm
粒径のものは、171.7gの構成比からなり、本実施
の形態で使用したシリカハイグレーは、主として、約3
mmから約150μmの径のものが79%をしめている
ことがわかる。このようなシリカハイグレーを使用する
ことで、前記中袋2中に封入した際に、患部に密着して
使用できる遠赤外線温熱帯1とすることができる。
【0014】また、図2は、前記シリカハイグレーを、
厚さ2mm、一辺が2cmの正方形の試験片に形成し
て、115℃で加熱し、これを赤外線放射測定ユニット
であるJEOL日本電子製のフーリエ変換赤外分光光度
計(JIR−5500)に、顕微赤外ユニット(IR−
MAU110)と赤外線放射測定ユニット(IR−JP
R200)を付属して測定した。図2は、遠赤外線放射
率の特性図である。この図においては、横軸を波長(ミ
クロン)とし、縦軸は理想黒体を100%としたものに
対する遠赤外線の放射の比率(%)で示している。図2
によれば、このシリカハイグレーの遠赤外線の放射率
は、波長が800ミクロンのとき、約93%、波長が1
200ミクロンのとき、約98%、波長が1600ミク
ロンのとき、約98%、波長2000ミクロンのとき、
約100%であり、この波長600ミクロンから200
0ミクロンまでの領域では、平均して約95%付近のレ
ベルにある。したがって、上記のシリカハイグレーにあ
っては、上記の波長で遠赤外線の発生が優れ、この遠赤
外線を利用することにより、人体患部に非常に高効率で
その活性エネルギー、および熱エネルギーを供給でき、
患部を効率的に加熱することができる。
【0015】また、粉炭や木粉も、周囲の温度により、
遠赤外線を放射することが知られている。そして、粉炭
や木粉等は、周囲の湿度が高くなれば吸湿し、逆に、周
囲の湿度が低くなれば湿度を放湿する、いわゆる保水作
用があり、この保水作用は、結果として、周囲の湿度を
一定に保つ湿度調整物質としての機能をも有している。
【0016】また、本願発明の遠赤外線温熱帯1の前記
中袋2には、該遠赤外線温熱帯1の遠赤外線放射効果を
高めるために、前記シリカハイグレーとは別途の遠赤外
線放射物質を塗布した。この中袋2に塗布した遠赤外線
放射物質は、本実施の形態では、先第三黒色硬質泥岩類
中の断層破砕部に産出する酸化珪素を主体にした黒鉛珪
石粉末(商品名「シリカブラック」)と、ムライト系遠
赤外線放射物質として金属酸化物(株式会社ファインテ
クノロジー社製「タイトシール(品番:NSC−05
5)」 以下、単に「タイトシール」という。)を所定
の割合で水で混練して使用した。
【0017】この遠赤外線放射物質のうち、シリカブラ
ックの、その組成は、次の表3に示される。
【0018】
【表3】
【0019】すなわち、このシリカブラックの組成は、
炭素C(5.03%)、シリカSiO2(81.35
%)、三酸化二鉄Fe2O3(0.53%)、アルミナA
l2O3(6.35%)、酸化カルシウムCaO(0.0
2%)、酸化マグネシウムMgO(0.45%)、酸化
チタンTiO2(1.18%)、酸化ナトリウムNa2O
(0.08%)、酸化カリウムK2O(1.66%)、
水分(0.31%)からなる。
【0020】また、前記ムライト系遠赤外線放射物質で
あるタイトシールも遠赤外線領域において高い放射効率
を有する金属酸化物からなり、ムライト+βクオルツ、
ムライト+コランダム、ムライト+β−スポジューメン
(+クオルツ)を主成分とする。このようなタイトシー
ルに上記シリカブラックを10:1の重量比で混練した
ものを、例えば、木綿等の布片に厚さ0.2mm〜0.
3mmで塗布し、139℃で加熱し、これを前記シリカ
ハイグレーの測定で使用した赤外線放射測定ユニットと
同様のJEOL日本電子製フーリエ変換赤外分光光度計
で測定した。
【0021】図3は、タイトシールとシリカブラックを
混入したものの遠赤外線放射率の特性図(横軸を波長
(ミクロン)とし、縦軸は理想黒体を100%としたと
きの遠赤外線の放射率(%))である。この図3による
と、遠赤外線の放射率は、例えば波長600ミクロンで
約93%、波長800ミクロンで80%、波長1200
ミクロンで70%、波長1600ミクロンで約69%、
波長2000ミクロンで73%であり、波長600ミク
ロンから2000ミクロンまでの領域で、平均して約7
5%を越える付近のレベルにある。したがって、波長6
00〜2000ミクロンの遠赤外線を効率良く放射する
ことができ、上記したシリカハイグレーと同様に、人体
や物質を構成する分子に熱エネルギーおよび活性エネル
ギーを発生させて、分子を効率的に加熱することができ
る。
【0022】つぎに、上記説明した構成のシリカハイグ
レー、食塩、粉炭、木粉の封入割合について説明する。
本実施の形態においては、前記シリカハイグレーを10
0g、前記食塩を75g、前記粉炭を50g、前記木粉
を25gを混合して前記中袋2の中に封入する。そし
て、この中袋2をさらに外袋3に封入した。
【0023】また、前記中袋2中のシリカハイグレー、
食塩、粉炭、木粉の混合物の混合が常時均等に成るよう
にして、いわゆる封入物の「片寄り」を防止するため
に、例えば、縦方向A1、A2、A3の位置および横方
向B位置をミシン等を用いて縫着しても良い。
【0024】また、前記中袋2には、前記シリカブラッ
クと前記タイトシールを、シリカブラック1:タイトシ
ール10の重量割合で、混練して塗布し、これを外袋3
に封入して、遠赤外線温熱帯1としても良い。例えば、
シリカブラックを30gと、タイトシールを300gと
を、水30gで混練し、このシリカブラックとタイトシ
ールを混練したものを、はけ等を用いて前記中袋2の外
表面に塗布し、乾燥させる。
【0025】上記作成した遠赤外線温熱帯1を加熱する
場合には、まず、該遠赤外線温熱帯1を所定量のマイク
ロ波を発生する、例えば、電子レンジ(図示外)内に入
れ、1分から1分20秒程度マイクロ波を照射する。こ
のマイクロ波の照射により、前記封入された岩塩に含ま
れる水分(結晶水)が励起されて温度が上昇する。上記
マイクロ波1分から1分20秒のマイクロ波の照射は、
上記の量の岩塩、粉炭、木粉の量では、該遠赤外線温熱
帯1の全体の温度を約40℃〜50℃程度に高める結果
となる。すなわち、岩塩等にマイクロ波が照射される
と、岩塩等に含まれる水の分子が振動して、熱エネルギ
ーに変換する。この熱エネルギーに変換された熱は、熱
それ自体により、患部を暖めるとともに、この熱エネル
ギーにより、内部に封入された前記シリカハイグレー、
前記粉炭、前記木粉により、遠赤外線に変換され、遠赤
外線を照射する。
【0026】したがって、温まった該遠赤外線温熱帯1
を、患部、例えば、肩、腰等に密着しておくと、加熱さ
れた前記岩塩等からの熱自体により、患部を暖め、さら
には、前記シリカハイグレー、粉炭、木粉や、前記シリ
カブラック、タイトシール等が、周囲の温度を遠赤外線
に変換し、周囲に放射する。そして、この遠赤外線が、
患部に照射され、患部の皮膚から浸透して高効率に患部
を暖めることができる。
【0027】なお、前記中袋2内の岩塩等がマイクロ波
により励起され加熱されると、岩塩等からは、吸湿され
ていた水分が、蒸発するが、熱が、患部の暖めに費やさ
れて冷めてくると、周囲の湿度から、吸湿し、再度、含
水するようになる。このように、加熱と放熱を繰り返し
行うことができ、しかも、周囲の空気中からは、空気中
の湿度を絶えず吸湿するので、マイクロ波を照射する際
には、常に、湿度を含有し、この湿度により、熱を発生
させ、発生した熱を遠赤外線に変換・放射することがで
きるので、極めて高効率に患部を暖めることができる。
また、岩塩等が加熱されて発生する熱ばかりでなく、該
熱を浸透性の高い遠赤外線に変換・放射して患部を暖め
るので、患部に対しては、急激な熱さとして刺激するこ
となく、いわゆる柔らかな暖かさを与えることができ
る。
【0028】すなわち、患部に載置してから10分程度
経過すると、該遠赤外線温熱帯1の温度は、体温近くま
で低下するが、体温程度の温度であっても、前記シリカ
ハイグレー、シリカブラック、タイトシール等の、いわ
ゆる常温遠赤外線放射物質にあっては、継続して遠赤外
線が放射されるので、加熱感がいつまでも持続する。所
定時間使用した後、該遠赤外線温熱帯1を保管しておく
と、周囲の温度まで冷やされるが、この冷却により、前
記岩塩の潮解作用により、周囲の湿気を吸湿して、次の
加熱に備える。そして、つぎに使用する際には、上記の
ように電子レンジで加熱し、繰り返して使用する。例え
ば、一旦、該遠赤外線温熱帯1の内部の水分が蒸発して
も、人体の発汗等の周囲の水分を吸湿し、連続して使用
できる。
【0029】なお、上記実施の形態では、シリカハイグ
レー、食塩、粉炭、木粉を中袋2に封入し、シリカブラ
ック、タイトーシールを水で混練したものを該中袋2に
塗布したが、これらシリカハイグレー、食塩、粉炭、木
粉、シリカブラック、タイトーシールをすべて中袋2に
封入し、該遠赤外線温熱帯1としてもよい。また、上記
実施の形態では、中袋2に封入されたシリカハイグレ
ー、食塩、粉炭、木粉が、片寄りしないように縫着した
が、この縫着位置は、前記中袋2に封入されたシリカハ
イグレー、食塩、粉炭、木粉の「片寄り」が防止されれ
ば、その縫着位置は、特に限定しない。
【0030】なお、上記実施の形態では、中袋2、外袋
3を綿100%の素材としたが、低アレルギー性で、同
様の効果が得られれば、絹、ウール、テンセル等天然素
材であってもよく、その材質は、特に限定しない。ま
た、上記実施の形態では、該遠赤外線温熱帯1の大きさ
を縦12cm、横24cmとして説明したが、家庭用電
子レンジに入れて加熱できる大きさであれば、縦横24
cmの正方形でもよく、また、円形等であってもよく、
その大きさ、形状は特に限定しない。例えば、遠赤外線
温熱帯1を縦横24cmとすると、その面積が前記縦1
2cm、横24cmの遠赤外線温熱帯1の倍であるた
め、シリカハイグレーを200g、食塩を150g、粉
炭を100g、木粉を50gとを混合して封入すればよ
い。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の遠赤外線
温熱帯によると、該遠赤外線温熱帯に封入されたものの
うち、岩塩等に含有する結晶水等が電子レンジで励起さ
れ、加熱される結果、この熱により遠赤外線を放射する
シリカハイグレーと、シリカブラックおよびタイトシー
ルを用いたため、家庭用の電子レンジで加熱すれば手軽
に繰り返して使用することができる遠赤外線温熱帯とす
ることができる。
【0032】また、本発明の遠赤外線温熱帯は、体温程
度の温度で十分遠赤外線を放射するため、一旦、加熱
し、数分後に体温まで下がっても、遠赤外線は継続して
放射され、人体患部を効率的に加熱する効果が持続す
る。しかも、遠赤外線を放射しつつ患部を暖めるので、
いわゆる柔らかな暖かさを得ることができるとともに、
急激な熱さを避けることができるので、いわゆる患部の
火傷を防止することができる。
【0033】さらに、電子レンジで暖めるだけで、繰り
返し使用ができるので、安価であり、さらには、手軽に
何処ででも電子レンジ加熱が可能なので、広範な使用態
様に堪えうることができる。また、使用中に体温まで下
がっても、体温を得て、この温度を遠赤外線に変換し、
放射するので、いわゆる奪熱感がなく、快適な状態を維
持できることとなる。 さらに、本発明の遠赤外線温熱
帯によると、芳香性の木粉(桧)を封入しているため、
この芳香により、該遠赤外線温熱帯の使用中、心身共に
リラックスできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る遠赤外線温熱帯の
概略構成図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る遠赤外線温熱帯に
使用したシリカハイグレーの遠赤外線放射率を示す特性
図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る遠赤外線温熱帯に
使用したタイトシールとシリカブラックの混練物の遠赤
外線放射率を示す特性図である。
【符号の説明】
1・・遠赤外線温熱帯 2・・中袋 3・・外袋

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気中の湿分(水分)を潮解して結晶水
    あるいは含有水分として取り込み、取り込まれた結晶水
    あるいは含有水分をマイクロ波により加熱する所定量の
    吸湿加熱物質と、 前記加熱された吸湿加熱物質の加熱温度を得て遠赤外線
    を放射する所定量の遠赤外線放射物質と、 前記遠赤外線放射物質と前記吸湿加熱物質を所定大の袋
    に封入してなることを特徴とする遠赤外線温熱帯。
  2. 【請求項2】 前記袋には、前記吸湿加熱物質の吸湿湿
    度を所定湿度に調整する所定量の湿度調整物質を封入し
    たことを特徴とする前記請求項1に記載の遠赤外線温熱
    帯。
  3. 【請求項3】 前記袋は、周囲温度を得て遠赤外線を放
    射する遠赤外線放射物質を、その外表面に塗布してなる
    中袋と、この中袋を封入する外袋とからなることを特徴
    とする前記請求項1または前記請求項2に記載の遠赤外
    線温熱帯。
  4. 【請求項4】 前記袋内に封入される吸湿加熱物質は、
    岩塩(食塩)であることを特徴とする前記請求項1また
    は2に記載の遠赤外線温熱帯。
  5. 【請求項5】 前記袋に封入される遠赤外線放射物質
    は、珪素を主成分とする粒状多孔質安山岩および玄武岩
    からなる砂礫(以下、「シリカハイグレー」と称す
    る。)からなることを特徴とする前記請求項1または2
    に記載の遠赤外線温熱帯。
  6. 【請求項6】 前記吸湿加熱物質は、前記岩塩に加えら
    れた所定粒状の粉炭または所定粒状の木粉であることを
    特徴とする前記請求項4に記載の遠赤外線温熱帯。
  7. 【請求項7】 前記遠赤外線放射物質は、前記シリカハ
    イグレーに加えられた所定粒状の粉炭または木粉である
    ことを特徴とする前記請求項5に記載の遠赤外線温熱
    帯。
  8. 【請求項8】 前記吸湿加熱物質と遠赤外線放射物質と
    の封入比率は、前記シリカハイグレー:前記食塩:前記
    粉炭:前記木粉の比率が、4:3:2:1であることを
    特徴とする前記請求項6または前記請求項7に記載の遠
    赤外線温熱帯。
  9. 【請求項9】 前記中袋の外表面に塗布される遠赤外線
    放射物質は、所定重量割合のムライト系遠赤外線放射物
    質を含有することを特徴とする前記請求項3に記載の遠
    赤外線温熱帯。
  10. 【請求項10】 前記ムライト系遠赤外線放射物質は、
    金属酸化物セラミックから成ることを特徴とする前記請
    求項4に記載の遠赤外線温熱帯。
  11. 【請求項11】 前記遠赤外線温熱帯の中袋または外袋
    のいずれか一方または双方を所定の間隔で逢着したこと
    を特徴とする前記請求項1ないし4のいずれかに記載の
    遠赤外線温熱帯。
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