JPS5835706B2 - 使用時に水を添加して発熱させる化学かいろ - Google Patents

使用時に水を添加して発熱させる化学かいろ

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JPS5835706B2
JPS5835706B2 JP54047226A JP4722679A JPS5835706B2 JP S5835706 B2 JPS5835706 B2 JP S5835706B2 JP 54047226 A JP54047226 A JP 54047226A JP 4722679 A JP4722679 A JP 4722679A JP S5835706 B2 JPS5835706 B2 JP S5835706B2
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    • A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • A61F7/00—Heating or cooling appliances for medical or therapeutic treatment of the human body
    • A61F7/02—Compresses or poultices for effecting heating or cooling
    • A61F7/03—Compresses or poultices for effecting heating or cooling thermophore, i.e. self-heating, e.g. using a chemical reaction
    • A61F7/032—Compresses or poultices for effecting heating or cooling thermophore, i.e. self-heating, e.g. using a chemical reaction using oxygen from the air, e.g. pocket-stoves
    • A61F7/034—Flameless
    • C—CHEMISTRY; METALLURGY
    • C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09K—MATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K5/00—Heat-transfer, heat-exchange or heat-storage materials, e.g. refrigerants; Materials for the production of heat or cold by chemical reactions other than by combustion
    • C09K5/16—Materials undergoing chemical reactions when used
    • C09K5/18—Non-reversible chemical reactions
    • F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F24V—COLLECTION, PRODUCTION OR USE OF HEAT NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は鉄粉の酸化反応を利用して発熱させる、いわゆ
る化学かいろに関するもので、さらに詳しくは使用時に
水を添加して酸化反応を開始させる化学かいろに関する
ものである。
近年、鉄粉の酸化反応を利用して発熱させるかいろ（保
温器）が開発された。
このかいろは従来のかいろのように燃焼機構を使用しな
いため、安全であり、渣た、大きさの制限や用途の制限
をうけないために懐中で使用する本来のかいろとじての
使用目的のほか、保温マットして湯たんぽ、その他の保
温具として各種の用途に広く利用できる特徴がある。
ところで、従来の化学かいろは、通気性の袋体内に、純
鉄、炭末、金属塩類、水分を含１せた卦がくず、シリカ
ゲル、繊維くず等の水吸収剤を封入し、この袋体を気密
性の包装袋内に密封してち・き、使用時に包装袋内より
袋体を取り出し、内包物を十分に振り１ぜ、純鉄の粉末
［：ｌ＝”がくずなどの水吸収剤中の水分を均一に接触
させて発熱反応を行なわせるものであった。
したがって、従来の化学かいろでは、かいろとしての必
要な熱容量を得るためには一定量以上の鉄分が必要であ
り、また、鉄粉の量に対する袋体内に充填される水分の
量が限られるため、発熱持続時間は、身体につけて使用
する化学かいろの場合せいぜい２０〜２４時間が限度で
あった。
しかも、使用後、未反応鉄がかなり残存しているにもか
かわらず、これらの未反応鉄は再使用されぬｉｔ廃棄さ
れていた。
さらに従来の化学かいろは、製造時に、水分を含１せる
ものであるため、空気との接触を遮断し、望捷しくは窒
素雰囲気中で製造を行なう必要があるが、現実にはこれ
が困難であるため、空気中で製造が行なわれてわり、製
造中に鉄粉の酸化が進行してエネルギーに無駄が生じて
いた。
これらの欠点を補う改良品として■鉄粉と他の触媒、炭
末含水された水吸収剤と同じ袋内に隔絶して卦き使用時
に混ぜ合す方式、■鉄粉、触媒、炭末、水吸収剤とを前
もって混合されたものと、水を充填した袋を鉄粉と同一
の袋内に予じめ封入し、使用時に氷袋を潰して使用する
方法などがある。
いずれの場合も使用する捷でに空気侵入による鉄粉酸化
のロスを考慮したものであるが■の場合に釦いても製造
時に含１せた水が徐々に水蒸気として袋外に放散されて
未利用の鉄粉が残る欠点があり、■の場合は製造時に煩
雑で不能率であつた。
又水吸収剤を用いる方法では水吸収剤中の水分の発熱と
同時に少しづつ水蒸気として失われる結果それに替って
袋内の空間を空気が占めるため、鉄粉量に対する空気量
が多くなり過ぎ温度が上昇し低温火傷の傷害を起すこと
が多かった。
一方、かいろは日中の活動時や就床時に使用されるが、
１０時間以上連続して使用されることは１れであり、そ
の使用目的から必ずしも連続して長期間発熱させること
は有利ではなく、この点からも従来品のように一回限り
の使用で長時間発熱させるものは、不使用中も発熱がつ
づくため、非常なエネルギーの損失であるといわなけれ
ばならない。
本発明は使用時に水を添加して鉄粉を酸化させる化学か
いろを提供するもので、鉄粉と金属の酸塩とを主体とす
る混合物を充填して封止された通気性の内袋と、海綿、
Ｐ紙、合成樹脂発泡体等の含水性を有する水担体と、前
記内袋及び水担体を収容する防水性の外袋とからなり、
核外袋の一部に空気供給量を制御する通気孔を開口した
もので水担体による吸水量で発熱時間を制御し外袋の通
気孔の大小、その数によって発熱程度をコントロールし
つるようにしたことを特徴とするものである。
この方式によれば製造時在庫期間中の鉄粉の酸化を防ぐ
ことが可能であり使用時にわいても概ね希望使用時間、
断続しながらくり返し使用することができ、エネルギー
ロスのない理想的な方法といえる。
すなわち、本発明は、鉄粉と金属の酸塩との定量を封入
した通気性、通水性を有する内袋の一面に、定量の水を
含浸させた水担体を重ね合せて外袋内に挿入し、水担体
に含捷れた水を、内袋内に浸透させるとともに外袋に開
口された通気孔を通して内袋内に空気を供給し、鉄粉の
酸化反応により発熱させるものである。
使用する鉄粉は、従来この種のかいろに用いられている
純粋な還元鉄は勿論、さらに鉄中に炭素分を含む鋳鉄、
銑鉄等の削りくず等を充分に粉砕したものを用いる。
純鉄の場合には炭素を添加する必要があるが、鉄中に炭
素分が３〜４咎含１れていれば改めて炭素を加える必要
がない。
しかも銑鉄粉は炭素との固溶体系であり、鉄の利用の点
で有利である。
鉄粉に炭素を添加したものは鉄の酸化反応が表面のみに
止１つ、内部が未反応の１１発熱が終了することが多い
。
粉末のね径は特に限定されるものではないが、１００〜
４００メツシユであれば十分である。
鉄と混合して使用する塩類としてはアルカリ金属、アル
カリ土金属、アルミニウム、鉄の鉱酸塩が適し、特にア
ルカリ金属の塩酸塩、硝酸塩が好捷しく、また希鉱酸類
や有機酸も有効である。
これらの金属酸塩を単独あるいは複合してて使用する割
合は鉄粉に対し、使用目的により異なるが、はぼ１〜１
０％の範囲である。
金属の酸塩の具体例としては塩化カリ、塩化ナトリウム
、硝酸カリ、硝酸ナトリウム、塩化カルシウム、塩化マ
グネシウム、塩化バリウム硝酸マグネシウム、硫酸マグ
ネシウム、硫酸第二鉄、塩化アルミニウム、クエン酸、
リンゴ酸等を挙げることができる。
内袋としては通気性、通水性表面含水性を有する素材で
あれば特に限定されるものではないが、ヒートシール可
能なものが作業上有利である。
例えば紙に樹脂を含浸させたもの、不織布、紙、織布に
、ポリエチレン等のヒートシール性のあるフィルムに多
数の孔をあけたものをラミネートしたものを使用する。
水担体は使用時に吸水させて内袋表面に給水し、内袋表
面の含水によりその内部水分を添加して発熱を開始させ
ると共に水担体の含水量により発熱持続時間を制御する
もので、海綿、Ｆ紙（セルロース）、ゴム、合成樹脂発
泡体などの含水性の素材を用いる。
水担体に含水させて内袋内の混合物に添加する水の量は
混合物の２０φ以内とする。
２０φを超えると、混合物の粒子間が水で遮ぎられて鉄
粉の酸化反応に必要な空気の供給が妨げられる。
外袋は、混合物を内包した内袋及び水担体を収納するケ
ースであるが、内部に発生した蒸気をできるだけとじ込
め、このとじこめられた蒸気を混合物中に流通させて発
熱を持続させるうえに重要である。
水担体に含捷れた水の滲出を防止するため、合成樹脂、
ゴム等の防水性気密シートを袋状に加工し、その−面に
供給空気量を制御する１又は複数個の通気孔を開口する
。
あるいは一定形態を保型する金属又はプラスチックケー
スを用い、その−面又は複数の面に通気孔を開口しても
よい。
この外袋に設ける内袋釦よび水担体の挿入口は気密にシ
ールできるものがよく、外袋内への空気の供給は通気孔
のみを通して行ない、通気孔の総開口面積を必要とする
発熱温度に応じて決定する。
な釦、通気孔は大口径のものを１ヶ個所に集中して開口
するよりも、多数の小孔を内部の内袋の一面に対応して
外袋の一面に分散させて設ける方が望ましい。
な釦、含水させた水損体を内袋に重ね合せて外袋内に挿
入する場合に、水損体は、通気孔が開口されていない倶
ｌの外袋の内面に沿わせて収容し、これによって外袋か
らの水漏れを防止する。
水損体に含１れた水は内袋を通して内部に浸透し、一方
、通気孔を通して供給された空気が内袋内へ進入して鉄
粉の酸化反応が開始し、発熱するが、内袋は吸水した水
損体を添加することによって表面が含水し、その水分で
鉄粉が発熱して蒸気を発する。
その蒸気の一部は外袋の通気孔を通じて放散されるが大
部分は外袋内にとじこめられ、内袋内へは水分は蒸気と
して供給されることになる。
したがって、給水によって混合物が局部的に吸水して固
することがなく、とじこめられた蒸気の流通により無理
なく発熱する。
本発明に１いて、外袋を用いないときには発熱温度、発
熱時間が安定しない。
外袋は蒸気をとじ込める機能と、蒸気の一部を発散させ
ると共に空気の供給量を制御する機能のうえで重要であ
る。
通気孔の全開口面積が一定の場合に発熱持続時間は給水
量によって決定される。
例えば鉄粉と金属塩との混合物４０〜５１を充填した内
袋を、総面積１５ｒＩＬｍ２の通気孔を開口した外袋内
に収容し、６〜１０ｍ１の水を含浸させた水損体で繰返
し３回水を補給しながら発熱させた場合、４０°〜５２
℃の温度範囲を約６０時間持続した。
通気孔の総開口面積を６０１ｒＬ？＋１２ としたとき
には４００〜６０℃の温度を持続できる時間は３５時間
であった。
したがって、水損体の材質容量の選定により適当量の水
を含浸させて１０時間の発熱持続時間に設定すれば、通
気孔の総面積１５ｍｍ２の外袋を使用して６回使用する
ことができる。
懐中に入れて使用するかいろの場合には発熱温度は４０
°〜４３℃が適正であり、したがって、通気孔の総面積
を１５皿２以下に設定することによってさらに発熱持続
時間を延長し、少くとも６回以上繰返し使用することも
可能である。
もつとも、懐中で使用する場合には身体の動きによる力
や、外部からの圧力を受けるため、これらの力を利用し
て空気、水の供給が円滑に行なわれるように外袋、内袋
の材質を考慮して設計するのが望ましい。
本発明は、使用時に水を供給して発熱を開始させ、給水
量によって発熱持続時間を制御するもので、所定量の水
を含浸させた水損体の使用により発熱持続時間を自由に
調整することができ、捷た発熱温度を通気孔の総重量口
面積の設定により自由に設定できる。
したがって本発明によれば、懐中で使用する本来のかい
ろとしての用途はもとより、はら１きや、クッションに
組み込んで、日中の活動時あるいは就床時に使用する保
温具として広く利用できる効果を有する。
さらに本発明によれば、酸化反応による発熱を利用する
場合に限らず、食品の保存などの場合に脱酸素材として
利用できる。
すなわち、密閉された空間内で使用すれば、鉄粉の酸化
により周囲の酸素が吸収され、細菌の繁殖を阻止して食
品の腐敗を防止することができる。
鉄粉は金属の酸塩が存在する限り水および空気（酸素）
を供給すれば、その酸化反応が進行するが、周囲温度が
低いと発熱は伴なわず、低温の１１で酸化反応が進行し
て周囲の酸素を吸収じて脱酸素材として作用するのであ
る。
この場合に釦いても本発明によれば、酸化反応の開始時
並びに酸化反応持続時間を水損体の使用によって自由に
制御することができる。
さらに本発明によれば、鉄粉と金属の酸塩とを混合して
内袋内に充填する製造工程や、袋詰め後の保管の際に、
水と接触することがないため、酸化反応が進行せず、し
たがって通常の室内で製造でき、エネルギーの無駄がな
く、安定した品質の製品を市場に提供できる効果を有す
るものである。
以下に本発明の詳細な説明する。
上記で構成される鋳鉄粉４０ｇ、及びＮａＣ１粉２ｇ、
をポリエチレンを含浸させた紙に封入して内袋トし、縦
横夫々１０．１２センチメートルのビニール製袋でその
片面に直径２ミリメートルの通気用孔、１２孔開けた外
袋に挿入する、一方に合成樹脂製スポンジに水７ｇを含
１せ内袋に添えシールする。
このものは２分後に発熱し衣服の間に入れて発熱を継続
させる、４０℃に降下する１で１４時間発熱を続けこの
間最高温度は５８℃であった。
２度目に水７．３ｇを添加し上記同様に測定する、最高
温度５８℃、２４時間後には３９℃に低下した、３度目
の水添加は６．４ｇ最高温度５７°Ｃで４０’ＣＫ降下
する１で９時間発熱を継続し全発熱時間は４７時間であ
った。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. １ 片面にのみ通気孔を備えた気密性防水性素材からな
    る外袋と、有孔通気性、通水性、表面含水性を有する素
    材からなり、内部に鉄粉と金属の酸塩とを主体とする混
    合物を充填して封止された内袋と、海綿、Ｆ紙、合成樹
    脂発泡体などの吸水性を有し、使用時に水を添加して内
    袋表面に給水する水担体との組合せからなり、水担体を
    内袋の表面に添わせて、該内袋と共に外袋内に挿入した
    ことを特徴とする使用時に水を添加して発熱させる化学
    かいろ。
JP54047226A 1979-04-19 1979-04-19 使用時に水を添加して発熱させる化学かいろ Expired JPS5835706B2 (ja)

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