JP3227753U - 繊維構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用者が触れている期間において、接触冷感機能の回復・維持が可能な繊維構造体を実現する。
【解決手段】繊維構造体10は、最内層に配置されて接触冷感特性を有する接触冷感層21と、接触冷感層21より外側に配置されて接触冷感評価値q−maxが3W/cm以上であって接触冷感層21から伝達された熱を外側に放熱する放熱層22とを備えている。
【選択図】図1

Description

本考案は、接触冷感特性を有する繊維構造体に関する。
近年、地球温暖化に伴って平均気温が上昇しており、暑いと感じる日が増え、暑さの度合いも増している。そのため、暑さ対策として、接触冷感特性を有する繊維構造体の開発が求められている。
特許文献1には、接触冷感評価値q−maxが0.20W/cm以上の繊維構造体が記載されている。この繊維構造体は、靴、靴の中敷、シーツ、布団カバー、布団側、布団、マットレス、寝袋、枕などの物品に用いられる。
また、特許文献2には、放熱効果が良い繊維用ベース粒子付き繊維が記載されている。繊維用ベース粒子は、ポリマーに複合鉱石パウダーを添加して構成されている。複合鉱石パウダーは、サブミクロンクラス(0.1μm〜8μm)の鉱石パウダーである。
特開2017−57534号公報 実用新案登録第3146097号公報
ところで、接触冷感特性を有する従来の繊維構造体は、触れた時に冷感(ヒンヤリ感)が得られる。しかし、すぐに繊維構造体により受容可能な熱は飽和し、冷感が継続しない。つまり、従来の繊維構造体は、接触冷感機能が十分に維持されない。
本考案は、このような事情に鑑みてなされたものであり、使用者が触れている期間において、接触冷感機能の維持が可能な繊維構造体を実現することを目的とする。
上述の課題を解決するべく、第1の考案は、最内層に配置されて、接触冷感特性を有する接触冷感層と、接触冷感層より外側に配置されて、接触冷感評価値q−maxが3W/cm以上であり、接触冷感層から伝達された熱を外側に放熱する放熱層とを備えている繊維構造体である。
本考案では、接触冷感特性を有する接触冷感層が、最内層に配置されている。そのため、繊維構造体に触れた使用者は、冷感が得られる。また、接触冷感層の外側の放熱層は、接触冷感評価値q−maxが3W/cm以上であり、接触冷感層から伝達された熱を外側に放熱する。そのため、放熱層は熱を受入れ可能な状態が継続し、接触冷感層から放熱層に継続的に熱が移動する。従って、接触冷感層も熱を受入れ可能な状態が継続し、使用者から接触冷感層に継続的に熱が移動する。使用者は継続的に冷感を得ることができる。本考案によれば、使用者が触れている期間において、接触冷感機能の維持が可能な繊維構造体を実現することができる。
図1は、実施形態に係る繊維構造体の断面図である。
以下、図面を参照しながら、本考案の実施形態を詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本考案の一例であって、本考案、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
本実施形態は、接触冷感層21と放熱層22を備えた繊維構造体10である。本実施形態に係る繊維構造体10は、暑い時期に人が着用する物品(マスク、帽子、マントなど)の生地・材料に使用することができる。マスクの場合、口を覆うマスク本体に使用することができる。なお、図1では、繊維構造体10の層数は2層であるが、3層以上であってもよい。
接触冷感層21は、繊維構造体10の最内層(最も使用者側の層)に配置されている。接触冷感層21は、接触冷感特性を有する素材(接触冷感素材)により構成されている。「接触冷感素材」とは、触るとヒンヤリと感じる生地である。接触冷感素材としては、熱伝導率や熱拡散率が高い素材、吸水性がある材料(綿など)が混紡されている素材、3Dメッシュ加工により通気性が高められた素材、触れた時にシャリ感がある素材などを用いることができる。接触冷感素材としては、ポリエチレン、レーヨン、ナイロン、キュプラ、麻などを用いることができる。
接触冷感層21は、例えば、接触冷感性試験の測定値として、接触冷感評価値(接触冷温感最大熱吸収速度)q−maxが0.2W/cm以上の素材(好ましくは、q−maxが0.3W/cm以上の素材)を用いることができる。なお、接触冷感性試験は、精密迅速熱物性測定装置(KES−F7 サーモラボII型、カトーテック株式会社製)を使用したKES法にて、温度20℃、相対湿度65%、温度検出器と試験片の温度差20℃の条件で行う。この点は、放熱層22の接触冷感性試験も同じである。
放熱層22は、繊維構造体10の最外層に配置されている。放熱層22は、放熱特性を有する素材により構成されている。放熱特性を有する素材は、ポリエチレン、ナイロン、ケイ素や鉱物を含む原料(綿や糸)を使用した素材である。放熱層22は、接触冷感性試験の測定値として、接触冷感評価値q−maxが0.3W/cm以上の素材(好ましくは、q−maxが0.4W/cm以上の素材)を用いており、接触冷感層21から伝達された熱を外側に放熱するように構成されている。また、繊維構造体10は、放熱層22が接触冷感層21に接触するように構成されている。
上述の鉱物としては、例えば、コージライト、アルミナ、チタン酸アルミニウムなどを用いることができる。また、鉱物を用いる場合、例えば、粒径0.1μm〜10μmのパウダー状にして、放熱層22に含有させる。放熱層22に鉱物のパウダーを含有させる方法としては、材料となる糸に鉱物のパウダーを練り込む方法(例えば、ポリアミドやポリエステルなどのポリマーに鉱物のパウダーを溶融混合して糸を紡糸する方法)を使用することができる。なお、放熱層22に鉱物のパウダーを含有させる方法としては、鉱物のパウダーを含有する樹脂をプリントする方法を使用してもよい。
[実施形態の効果]
本実施形態では、接触冷感特性を有する接触冷感層21が、最内層に配置されている。そのため、繊維構造体10に触れた使用者は、冷感が得られる。また、接触冷感層21の外側の放熱層22は、接触冷温感最大熱吸収速度q−maxが3W/cm以上であり、接触冷感層21から伝達された熱を外側に放熱する。そのため、放熱層22は熱を受入れ可能な状態が継続し、接触冷感層21から放熱層22に継続的に熱が移動する。従って、接触冷感層21も熱を受入れ可能な状態が継続し、使用者から接触冷感層21に継続的に熱が移動する。使用者は継続的に冷感を得ることができる。本実施形態によれば、使用者が触れている期間において、接触冷感機能の維持が可能な繊維構造体10を実現することができる。また、原料・材料によっては紫外線をカットする効果も得ることができる。
[その他の実施形態]
上述の実施形態では、接触冷感層の全面に接触冷感層21が設けられているが、接触冷感層のうち皮膚表面に触れる部分だけに接触冷感層21を設けてもよい。また、上述の実施形態では、最外層の全面に放熱層22が設けられているが、最外層の一部だけに放熱層22を設けてもよい。
本考案は、熱い時期に使用される、帽子、マスク、マント等に適用可能である。
10 繊維構造体
21 接触冷感層
22 放熱層

Claims (1)

  1. 最内層に配置されて、接触冷感特性を有する接触冷感層と、
    前記接触冷感層より外側に配置されて、接触冷感評価値q−maxが3W/cm以上であり、前記接触冷感層から伝達された熱を外側に放熱する放熱層とを備えている、繊維構造体。
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