JP2585020Y2 - 扉のラッチ装置 - Google Patents

扉のラッチ装置

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JP2585020Y2
JP2585020Y2 JP1993035617U JP3561793U JP2585020Y2 JP 2585020 Y2 JP2585020 Y2 JP 2585020Y2 JP 1993035617 U JP1993035617 U JP 1993035617U JP 3561793 U JP3561793 U JP 3561793U JP 2585020 Y2 JP2585020 Y2 JP 2585020Y2
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剛 浅井
忠晴 土本
雄二 平井
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Tochigiya Co Ltd
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Tochigiya Co Ltd
Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、配電盤や分電盤、制
御盤などにおいて外扉又は中蓋等の扉を箱体等の固定枠
に錠止するためのラッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、扉を固定枠に錠止するために、扉
にバネ付勢したラッチボルトを設け、固定枠にはボルト
に対する被係止部を設け、扉を閉じるとラッチボルトが
付勢バネの作用により自動的に係止して錠止状態とな
り、扉を開くにはラッチボルトと一体のハンドルを操作
して、ラッチボルトを被係止部から後退させる技術が周
知である。例えば、実公平3−14885号公報には、
この種技術において、後退させたラッチボルトをそのま
まの位置に保持しておくための機構が開示されている。
この機構を利用すると、後退したラッチボルトを手で支
えていなくてもその解錠状態を維持できるから、大きな
扉に複数個のラッチボルトを使用した場合にも扉を開く
ことが容易になる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前記実公平3−148
85号公報の技術によれば、ラッチボルトを解錠状態か
ら施錠状態へ移行させるには、固定枠にバネ付勢した可
動片を設け、扉を閉じると解錠状態にあるラッチボルト
がその可動片に当接して施錠状態へ移行するようにして
おかなければならない。この技術では、可動片を設ける
ために機構が複雑になり、製作・組立のコストが嵩む原
因になるという問題がある。
【0004】そこで、この考案は、ラッチボルトを回動
可能につくり、扉の閉じる動作を利用して解錠状態にあ
るラッチボルトを固定枠の一部に押圧することで回動さ
せ、それによって施錠状態への移行を可能にするという
比較的簡単な構造により前記従来技術の問題を解決する
ことを課題にしている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この考案が前記課題を解
決するために手段とするところは、以下のとおりであ
る。
【0006】この考案では、扉に取り付けたラッチ部材
と、このラッチ部材の係止部を係脱させるためのその扉
に対する固定枠に設けた被係止部とからなるラッチ装置
を前提にしている。
【0007】かかる前提に於いて、請求項1記載の扉の
ラッチ装置では、ラッチ部材が柱状のラッチ本体とこの
ラッチ本体を時計および反時計方向へ回動可能に軸支す
る扉への取付け手段とからなる。また、そのラッチ本体
周面の一側には、扉の外にまで延出するハンドルを設け
る一方、他側には、前記被係止部に対し反時計方向の回
動で係止し時計方向の回動で離脱する前記係止部を設
け、かつ、ハンドルからその係止部へと時計方向に向か
う周面には、前記本体の径方向に延在する押圧部を設
け、前記取付け手段には、その周面に係合し係止部が被
係止部に対して係止したときと離脱したときの各々にお
いて前記回動を抑止可能なバネ付勢下の抑止手段を設け
る。さらに、固定枠には、扉を閉じるときに押圧部が当
接してラッチ本体をその抑止手段に抗して反時計方向へ
回動させ係止部を被係止部に係止させることが可能な被
押圧部を設けてあることがこの考案の特徴である。
【0008】なお、この考案における時計方向、反時計
方向とは、添付の図面に基づいてこの考案の理解を得る
ために用いた便宜上の方向であるから、これら方向が逆
に反時計方向と時計方向となる装置によってこの考案を
実施することも可能である。また請求項2記載の扉のラ
ッチ装置では、請求項1記載のラッチ装置において、固
定枠には、ラッチ本体が既に時計方向へ回動している状
態の扉を閉じるとき、そのラッチ本体に設けた回動方向
転換部が当接してラッチ本体を時計方向へ回動させるこ
とが可能な当接部を設けてあることが特徴である。
【0009】さらにはまた、請求項3記載の扉のラッチ
装置では、請求項1又は請求項2記載のラッチ装置にお
いて、ラッチ本体の係止部に対する被係止部への係止位
置は、前記ラッチ本体を支持する軸から前記扉の開閉方
向の線上よりも時計方向側に設けてあることが特徴であ
る。
【0010】
【作用】このように構成した請求項1記載の扉のラッチ
装置は、ラッチ本体の施錠状態においてラッチ本体の周
面にバネ付勢下の回動抑止手段が係合し、ラッチ本体
は、徒らに回動して解錠状態となることがない。その抑
止手段に抗してハンドルが時計方向へ旋回すると、係止
部が被係止部から離脱して、ラッチ本体は解錠状態にな
り、この解錠状態においてもラッチ本体は抑止手段の作
用により、その解錠状態を保持することができる。扉を
一度開いた後に、これを閉じると解錠状態にあるラッチ
本体の押圧部が固定枠の被押圧部に当接し、抑止手段の
力に抗してラッチ本体が反時計方向へ回動して係止部が
被係止部に係止し、再び施錠状態となる。
【0011】さらに、請求項2記載の扉のラッチ装置で
は、扉を一度開いた後にこれを閉じるとき、解錠状態に
あるべきラッチ本体が既に施錠状態に移行している場合
でも、扉の閉じる動作に従ってラッチ本体の回動方向転
換部が当接部に当接して一旦解錠状態へ移行し、その後
にラッチ本体の押圧部が固定枠の被押圧部に当接して施
錠状態へ移行する。
【0012】また請求項3記載の扉のラッチ装置では、
施錠状態において、ハンドルを予め操作することなく扉
に開方向の力を加えた場合に、扉の開方向の力に対して
ラッチ本体に加わる力は係止位置がラッチ本体の軸から
扉開閉方向の線上よりも時計方向側に位置するために、
その分力として反時計方向の回転力が働き、解錠への移
行を阻止する。
【0013】
【実施例】請求項1乃至請求項3記載の考案に係る扉の
ラッチ装置の詳細を添付の図に基づいて説明すると、以
下のとおりである。
【0014】図1及び図2は第1の実施態様を示すもの
で、図1は、ラッチ装置1を使用した分電盤2の斜視図
である。分電盤2は、扉3と箱形固定枠4とからなり、
これら扉3と固定枠4とはヒンジ5を介して開閉可能に
連結してある。扉3には上下方向に2個のラッチ装置1
が使用してある他に、把手6が設けてある。扉3を開く
には、ラッチ装置1の後記ハンドル22を一つずつ順に
旋回して解錠した後、把手6を手前側に引けばよい。
【0015】図2は、図1のX−X線矢視図であって、
(A)と(B)とによって施錠状態と解錠状態にあるラ
ッチ装置1を示す。ラッチ装置1は、扉3に取付けたラ
ッチ部材11と、固定枠4に設けた被係止部20とから
なる。ラッチ部材11は、軸17により回動可能に支持
された柱状のラッチ本体12と、軸17を支持するハウ
ジング13とからなり、ハウジング13は扉3の所要部
位に設けた取付孔14に嵌合し、フランジ15と弾性ア
ーム16とによって扉3を肉厚方向に挟持することによ
り固定してある。
【0016】ラッチ本体12は、そのほぼ中央にある円
柱状部21と、該部21の周面から扉3の外に延出する
ハンドル22と、軸17に関してハンドル22と反対側
に位置する鉤状の係止部23とを有する。円柱状部21
には、係止部23からハンドル22へと時計方向に向か
う周面に、各々が平滑平面からなる第1、第2係合面2
4、25があり、ラッチ部材11が施錠状態と解錠状態
にあるときに、ハウジング13の内側に固定してある板
バネ26の自由端がそれら係合面24、25のいずれか
一方に係合する。また、円柱状部21のハンドル22か
ら係止部23へと時計方向yに向かう周面において、径
方向に延在する押圧面27を有する。図2(A)におい
て、軸17の中心を通り、扉の外面に平行な仮想水平線
H−Hに関し、その中心と第1係合面24と第2係合面
25とが交わる部位30を結ぶ線のなす角度Aと、押圧
面27との間の角度BとはA≧B、好ましくはA>Bに
してある。
【0017】固定枠4に設けた被係止部20は、施錠状
態において係止部23が係止する被係止縁31、および
その上方に、扉3開閉の際に押圧面27が当接可能な被
押圧面32を有する。被押圧面32の高さは、図2
(A)において水平線H−Hと同じか、それよりもやや
上となるようにしてある。
【0018】図2(B)は、図2(A)において、ハン
ドル22を板バネ26の抑止力に抗して時計方向yへ旋
回し、ラッチ本体12を解錠状態にしたときの様子を示
す。第2係合面25には、板バネ26が圧接してラッチ
本体12の反時計方向Yへの回動を抑止し、ハンドル2
2から手を離してもラッチ本体12が施錠状態に戻らな
いようにしてある。図において扉3は、僅かに開いた状
態にある。
【0019】開いた扉3において、ラッチ本体12を施
錠状態にするためには、次のようにする。ラッチ本体1
2が図2(B)の状態にある扉3を閉じる方向へ動かす
と、押圧面27が被押圧面32に当接する。さらに扉3
を閉じる方向へ動かすと、板バネ26の抑止力に抗して
ラッチ本体12が反時計方向Yへ回動することにより、
係止部23もまた反時計方向Yへ旋回する。係止部23
の係止端23Aは、扉3が完全に閉じると被係止縁31
に図1に示す如く係止する。扉3が完全に閉じるまでの
間、係止端23Aは、被係止部20の壁面に当接した状
態にある。なお、第1、第2係合面24、25が部位3
0で交わるようにしてあるから、部位30は回動するラ
ッチ本体12において板バネ26に対する思案点として
作用する。従って、部位30が板バネ26を摺動すると
きに、ラッチ本体12の回動にはずみをつけて係止部2
3を確実に解錠する方向、または施錠する方向へと動か
すことができる。
【0020】次に、図2(A)において扉3を開くに
は、ハンドル22を時計方向yへ旋回する。係止部23
が被係止部12から離脱する一方、旋回角度がBに達す
るまでの間に押圧面27が被押圧面32に当接し、ハン
ドル22は多少重くなるが、さらに旋回して旋回角度が
Aに達すると、思案点として作用する部位30は板バネ
26を摺動して通り過ぎる。次いで第2係合面25が板
バネ26と係合するに至り、ハンドル22の旋回が完了
する。
【0021】また、係止部23の係止端23Aの下側に
は、右上がりの傾斜面からなる回動方向転換部28があ
る。開いた扉2において既にラッチ本体12が施錠状態
へ移行している場合に、この転換部28は、被係止部2
0の先端部、例えば被押圧面32や段部33に当接して
ラッチ本体12を一旦時計方向へ回動させ、ラッチ本体
12を解錠状態へ転換させる。その後に、ラッチ本体1
2の押圧面27が被押圧面32に圧接して、上述の如く
ラッチ本体12が反時計方向へ回動し、係止部23の係
止端23Aが扉3を完全に閉じると被係止縁31に係止
することとなる。なお、本考案での解錠状態への転換
は、完全に解錠状態の位置にラッチ本体12が戻ること
のみに限らず、ラッチ本体12が施錠状態と解錠状態と
のほぼ中間位置まで戻ることを含むものである。
【0022】次に、図3乃至図9は第2の実施態様を示
すものであり、第1の実施態様と同一の構成部分には同
符号を付して、以下、第1の実施態様と異なる構成につ
いて説明する。
【0023】図3は扉のラッチ装置1を用いた分電盤2
の正面図、図4及び図5は図3のA−A線矢視図であ
り、この分電盤2は、回路遮断器7を収納する箱形固定
枠4と、回路遮断器7の操作ハンドル部7Aを突出させ
る中扉3と、中扉3を包囲する外扉8とから構成されて
いる。この分電盤2は、中扉3を固定枠4とヒンジ5を
介して開閉可能に連結するとともに上下方向に2個のラ
ッチ装置1を使用しており、また外扉8は固定枠4とヒ
ンジ8Aを介して開閉可能に連結するとともに施錠解錠
可能な扉ハンドル8Bを設けている。なお、被係止部2
0は固定枠4に取着された内器基板9に設けられてい
る。
【0024】図6乃至図9は、図3のB−B線矢視図で
あって、図6は施錠状態、図7は解錠状態、図8は中間
状態、図9は中扉3を閉じる途中の状態にあるラッチ装
置1を示す。
【0025】図1及び図2で示した第1の実施態様のラ
ッチ装置1では、扉3の開閉方向が反時計方向Yに対し
ラッチ装置1の解錠方向が時計方向yで反対方向となっ
ているが、この第2の実施態様では、図6及び図7のよ
うに中扉3の開閉方向が時計方向yに対しラッチ装置1
の解錠方向も時計方向yで同一方向になっている。この
第2の実施態様では、中扉3の開閉方向と同方向が解錠
方向であるため、作業者がラッチ装置1のハンドル22
操作を行い易くすることができるものとなる。
【0026】また、第1の実施態様のラッチ装置1で
は、ラッチ装置1の係止部23および被係止部20の施
錠された係止位置が、軸17の中心を通り仮想水平線H
−Hに垂直に引いた仮想線C−C(図2(A)参照)上
にほぼ一致するが、この第2の実施態様では、図6のよ
うにラッチ装置1の係止部23および被係止部20の施
錠された係止位置Dを、仮想線C−Cよりも時計方向y
側に設けている。この第2の実施態様では、ラッチ本体
12を予め時計方向yへ回動することなく施錠状態のま
まで、中扉3に開方向の外力Eが加わった場合に、中扉
3の開方向の力に対してラッチ本体12に加わる力は係
止位置Dがラッチ本体の軸17から扉開閉方向の線上よ
りも時計方向側に位置するために、その分力として反時
計方向Yの回転力Fが働き、解錠への移行を阻止するこ
とができるものとなる。
【0027】さらに、第1の実施態様のラッチ装置1で
は、被係止部20の先端は被押圧面32となっている
が、この第2の実施態様では、図6のように被係止部2
0の先端は被押圧面32からL字片33を形成し、この
L字片33の先端を施錠状態では中扉3の内側面3Aに
当接又は近接させて対向させている。この第2の実施態
様では、中扉3の開側への移行を係止部23および被係
止部20の係止によって規制し、中扉3の閉側への移行
を被係止部20の先端によって規制することとなり、安
定した中蓋3の施錠状態を確保することが可能となるも
のである。
【0028】なお、第2の実施態様で、中扉3は開きラ
ッチ装置1は施錠位置にある状態から中扉3を閉じラッ
チ装置1を施錠状態にする動作を説明すると、図9のよ
うに、中扉3の閉じる動作に追随して、ラッチ本体12
の転換部28が被係止部20の被係止縁31の上面縁3
1Aに当接して、ラッチ本体12を時計方向yに回動さ
せラッチ本体12を解錠方向へ転換させる。このラッチ
本体12を解錠方向へ転換させた後に、図8のようにラ
ッチ本体12の押圧面27が被押圧面32に圧接して、
ラッチ本体12が反時計方向Yへ回動し、係止部23の
係止端23Aが扉3を完全に閉じると図6のように被係
止縁31に係止することとなり、施錠状態となるもので
ある。
【0029】次に、図10及び図11は第3の実施態様
を示すものであり、第2の実施態様と同一の構成部分に
は同符号を付して、以下、第2実施態様と異なる構成に
ついて説明する。
【0030】図10は扉にラッチ装置1を用いた分電盤
2の斜視図、図11は図10の要部の側面断面図であ
り、この分電盤2は、回路遮断器7を収納する箱形固定
枠4と、回路遮断器7の操作ハンドル部7Aを突出させ
る窓孔3Bを形成した扉3とから構成されている。この
分電盤2は、扉3の下面に突起部3Cを設けると共に固
定枠4の下面にこの突起部3Cを嵌入させる受孔4Aを
設け、さらに扉3の上部に左右2個のラッチ装置1を使
用し、固定枠4の上部に被係止部20を設けている。
【0031】この扉3は、中央に把手6を左右に設け
て、ラッチ装置1を被係止部20から解錠した時にこの
把手6を保持して扉3を上方向に持ち上げ突起部3Cを
受孔4Aから離脱させて扉3を取外すようにするもので
ある。
【0032】このラッチ装置1は第2の実施態様と同様
の構成をしており、ハンドル22の下側への回転操作に
よって解錠し、上側への回転操作によって施錠するよう
にしてある。
【0033】上述のように、この考案における扉とは、
所謂ウイングと同義であって、扉の他に抽出などの開閉
物を含むものであり、また固定枠とは、箱の他に扉を開
閉可能に取り付ける対象物を広く意味している。
【0034】また、実施例では分電盤を対象にして説明
したが、ラッチ装置1は、配電盤、制御盤は勿論、各種
扉を有する物品に採用することが出来る。
【0035】
【考案の効果】この考案に係る扉のラッチ装置では、ラ
ッチ本体に押圧面を設ける一方、固定枠には被押圧面を
設け、これら両面が圧接することによってラッチ本体が
回動し、施錠状態となるようにしたから、ラッチ装置の
構造が簡単で製作や取り付けに手間がかからず、製作コ
ストの削減が可能である。
【0036】この考案のラッチ装置では、ラッチ本体の
周面に係合しラッチ本体の係止部が被係止部に係止した
ときと離脱したときの各々においてラッチ本体の回動を
抑止可能なバネ付勢下の抑止手段を設けてあるから、ラ
ッチ装置を扉に複数個使用した場合でも、扉の開き操作
が容易である。すなわち、これは、複数個のラッチ装置
のうち、先ず一つのラッチ装置において、ラッチ本体の
係止部が被係止部から離脱した状態でのラッチ本体の回
動を抑止しながら、すなわち、ラッチ装置自体にその離
脱した状態を保持させておきながら、次のラッチ装置に
おける扉の開き操作へ移ることができるからである。
【0037】この考案のラッチ装置では、開いた扉を閉
じるとき、ラッチ本体が既に施錠状態へ移行していても
扉の閉動作に伴ってラッチ本体が一旦、解錠状態に移行
してから再び施錠状態になるため、扉を閉める作業者
は、ラッチ本体の状態を気にせずに扉を閉めれば、自動
的に施錠できる。
【0038】この考案のラッチ装置では、施錠状態の扉
の開方向の外力が加わると、その力は係止部を被係止部
寄りへ移動させる方向に作用するから、扉は妄りに開く
ことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る扉のラッチ装置を用いた分電盤の
斜視図である。
【図2】図1におけるX−X線矢視図であって、(A)
と(B)とによりラッチ部材の施錠状態と解錠状態とを
示す。
【図3】本考案に係る扉のラッチ装置の他の使用態様を
示す分電盤の正面図である。
【図4】図3のA−A線矢視図で、外扉および内扉が閉
じた状態を示す。
【図5】図3のA−A線矢視図で、外扉および内扉が開
いた状態を示す。
【図6】図3におけるB−B線矢視図であって、ラッチ
部材の解錠状態を示す。
【図7】図3におけるB−B線矢視図であって、ラッチ
部材の施錠状態を示す。
【図8】図3におけるB−B線矢視図であって、ラッチ
部材の移行状態を示す。
【図9】図3におけるB−B線矢視図であって、ラッチ
部材の転換部が被係止部材に当接する状態を示す。
【図10】本考案に係る扉のラッチ装置の、図1及び図
3とは異なる使用態様を示す分電盤の斜視図である。
【図11】図10の要部の側部断面図である。
【符号の説明】
1 ラッチ装置 3 扉 4 固定枠 11 ラッチ部材 12 ラッチ本体 13 取付け手段(ハウジング) 17 軸 20 被係止部 22 ハンドル 23 係止部 26 抑止手段(板バネ) 27 押圧部(押圧面) 28 転換部 31 被係止縁 32 被押圧部(被押圧面)
フロントページの続き (72)考案者 平井 雄二 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (56)参考文献 実開 昭59−179968(JP,U) 実開 昭55−27738(JP,U) 実開 昭57−153045(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E05B 15/02 E05B 1/00 311 E05C 3/04 E05C 19/06

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】扉に取り付けたラッチ部材と、該ラッチ部
    材の係止部を係脱させるための前記扉に対する固定枠に
    設けた被係止部とからなる扉のラッチ装置において、 前記ラッチ部材は、柱状のラッチ本体と該ラッチ本体を
    時計および反時計方向へ回動可能に軸支する前記扉への
    取付け手段とからなり、 前記ラッチ本体周面の一側には、扉の外にまで延出する
    ハンドルを設ける一方、他側には前記被係止部に対し前
    記反時計方向の回動で係止し時計方向の回動で離脱する
    前記係止部を設け、かつ、前記ハンドルから係止部へと
    時計方向に向かう前記周面には、ラッチ本体の径方向に
    延在する押圧部を設け、 前記取付け手段には、前記周面に係合し前記係止部が前
    記係止したときと離脱したときの各々において前記ラッ
    チ本体の回動を抑止可能なバネ付勢下の抑止手段を設
    け、 前記固定枠には、扉を閉じるときに前記押圧部が当接し
    てラッチ本体を前記抑止手段に抗して反時計方向へ回動
    させ前記係止部を前記被係止部に係止させることが可能
    な被押圧部を設けた、 ことを特徴とする前記扉のラッチ装置。
  2. 【請求項2】前記固定枠には、前記ラッチ本体が既に前
    記反時計方向へ回動している状態の扉を閉じるとき、そ
    のラッチ本体に設けた回動方向転換部が当接して前記ラ
    ッチ本体を時計方向へ回動させることが可能な当接部を
    設けてある、 ことを特徴とする請求項1記載の扉のラッチ装置。
  3. 【請求項3】前記ラッチ本体の係止部に対する被係止部
    への係止位置は、前記ラッチ本体を支持する軸から前記
    扉の開閉方向の線上よりも時計方向側に設けてある、 ことを特徴とする請求項1又は2記載の扉のラッチ装
    置。
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