JP2584760Y2 - 測定部材の保持具 - Google Patents

測定部材の保持具

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JP2584760Y2
JP2584760Y2 JP1992037621U JP3762192U JP2584760Y2 JP 2584760 Y2 JP2584760 Y2 JP 2584760Y2 JP 1992037621 U JP1992037621 U JP 1992037621U JP 3762192 U JP3762192 U JP 3762192U JP 2584760 Y2 JP2584760 Y2 JP 2584760Y2
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holder
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toothed
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和文 礒崎
利夫 岡部
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電気化学計器株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、pH計の電極等の測定
部材を保持するための保持具に関する。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】従来、
この種の保持具としては、図7に示すものが知られてい
る。図7の保持具51は、長さ方向の一端部近傍に電極
Eを保持するための保持部53を備え、かつ、弾性部材
により形成されて支柱61を貫通する一対の支持片52
を他端に備えている。この保持具51は、一対の支持片
52が保有している互いに離反する方向の復元力によっ
て支柱61に固定される。このように構成することによ
り、支柱61に対して保持具51を図のa方向及びb方
向に移動させて固定することができる。
【0003】ここで、電極Eは、測定時に被測定対象で
ある被検液中に浸漬させ、電極Eの交換時や点検時に被
検液中から引き上げる必要があるため、保持具としては
移動の自由度が大きいものが望まれる。しかるに、図7
の保持具51には支柱61に平行な上下方向及び支柱6
1を回動中心とした円周方向という二つの自由度しかな
く、被検液の位置によっては電極Eを円滑、迅速に位置
決めできない不都合を生じていた。
【0004】この点に鑑み、最近では、実公平1−43
640号公報に見られるように、アーム部を四連リンク
機構により構成した電極保持具が提案されている。図8
はその概略的な構成を示しており、アーム部については
四連リンク機構を原理的に表してある。この図におい
て、71は電極保持具、72は第1支持部材、75は第
2支持部材、76は電極保持部材、77はバランスバネ
であり、第1支持部材72及び第2支持部材75がリン
ク73,74及び枢軸S1〜S4からなる四連リンク機構
により連結されている。この従来技術によると、c方向
に沿った四連リンク機構の動きにより、電極Eを垂直方
向に保持したまま平行移動させることができ、a,
1,b2方向に沿った各構成部材の動きと相まって電極
Eが移動できる自由度が大幅に増大することとなる。
【0005】しかしながら、図8の例では、四連リンク
機構を利用する原理上、電極Eを滑らかに移動させるた
めには枢軸S1,S2間の長さと同じくS3,S4間の長
さ、並びに、S1,S3間の長さとS2,S4間の長さ(リ
ンク73,74の長さ)をそれぞれ等しくする必要があ
り、製造、組立工程では寸法精度にかなりの厳密さが要
求されて結果的にコスト高となる問題があった。また、
枢軸S1〜S4が4箇所あるためガタを生じ易く、電極E
の位置決め精度が悪いという欠点があった。
【0006】本考案は上記問題点を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、移動の自由度が
大きく、しかも製造、組立が容易であると共に、電極等
の測定部材を任意の位置に高精度で位置決めすることが
できる測定部材の保持具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案は、第1の歯付きプーリが固定された第1の
支持部材と、第2の歯付きプーリが固定された第2の支
持部材と、第1及び第2の歯付きプーリ間に掛け渡され
た歯付きベルトと、第1及び第2の支持部材を連結する
アーム部材とを備えている。第1の支持部材は支柱に対
して回動可能及び軸方向に移動可能であり、支柱の任意
の位置に固定できるように形成されている。第2の支持
部材は適宜な補助部材を用いて電極等の測定部材を間接
的に、または第2の支持部材のみによって直接的に保持
可能である。アーム部材は、例えばその両端が第1及び
第2の歯付きプーリと同軸上に取付けられており、各歯
付きプーリの中心軸を枢軸として回動可能に形成されて
いる。
【0008】
【作用】本考案によれば、第1の歯付きプーリの中心軸
を枢軸としてアーム部材が回動しても、第2の歯付きプ
ーリに対する歯付きベルトの噛み合い位置が変化するだ
けで第2の歯付きプーリ及びこれと一体になった第2の
支持部材は回動せず、アーム部材の回動経路に応じて平
行移動する。これにより、第2の支持部材に直接または
間接に保持されている測定部材も回動することなく平行
移動する。
【0009】
【実施例】以下、図に沿って本考案の一実施例を説明す
る。まず、図1はこの実施例の内部構造を示すものであ
り、図2は外観図を、また、図3は図2の主要部の平面
図である。これらの図において、1は保持具自体を支柱
61に取付ける第1の支持部材としての支柱取付部であ
り、その一端部近傍には上下方向に貫通する支柱挿通孔
2が形成されている。この支柱挿通孔2に直交するよう
にビス受け3が取付けられており、ビス受け3の左端部
方向からねじ込まれる押しビス4の先端部によって支柱
61の外周面が圧接され、これにより支柱取付部1、ひ
いては保持具全体が支柱61に固定される。
【0010】なお、既に明らかなように、押しビス4を
緩めることにより、支柱取付部1ないし保持具全体は図
1のa方向に回動可能、かつb1方向に移動可能であ
り、移動させた後に再び押しビス4を締め付けることで
支柱取付部1等を固定することができる。
【0011】支柱取付部1の他端には対向する一対の挾
持板5,6が設けられ(図3参照)、これらの間に第1
の歯付きプーリ7が配置されていると共に、この歯付き
プーリ7は図1に示すごとくピン8によって挾持板5,
6に固定されている。これにより、歯付きプーリ7は支
柱取付部1に固定され、回転不能となっている。図3に
示すように、挾持板5,6の外表面には案内突起9,1
0が設けられており、これらの案内突起9,10は後述
するアーム部材11,12の内面に凹設された円弧状の
案内溝13,14(図4参照)に係合している。案内溝
13,14は歯付きプーリ7と同軸上に形成されている
ので、アーム部材11,12は歯付きプーリ7の中心軸
を枢軸として回動可能である。
【0012】一方、15は第2の支持部材としてのホル
ダー支持部であり、その一端には適宜な構造のホルダー
16を矢印b2方向に回転可能に支持するための枢軸1
7が設けられている。Eはホルダー16に保持された電
極である。ここで、ホルダー16はホルダー支持部15
と一体的に形成してもよく、換言すれば図のようにホル
ダー支持部15が電極Eを間接的に保持する構造のほ
か、第2の支持部材としての適宜なホルダーにより電極
Eを直接保持する構造としてもよい。なお、ホルダー1
6の支持構造は図示するような枢支構造に限定されるも
のではない。
【0013】ホルダー支持部15の他端には、支柱取付
部1とほぼ同様に、対向する一対の挾持板18,19が
設けられており(図3参照)、これらの間に第2の歯付
きプーリ20が配置されている。この歯付きプーリ20
はピン8によって挾持板18,19すなわちホルダー支
持部15に固定され、回転不能となっている。また、挾
持板18,19の外表面には案内突起21,22が設け
られ、これらは前記案内溝13,14と同様の円弧状の
案内溝23,24(図4参照)に係合していると共に、
アーム部材11,12は歯付きプーリ20の中心軸を枢
軸として回動可能である。
【0014】図1及び図3において、25は歯付きプー
リ7,20間に掛け渡された歯付きベルトであり、その
対向する裏面間にはコイルバネ26が取付けられてい
る。一対のアーム部材11,12は、挾持板5,18及
び6,19を連結するように歯付きベルト25の両側か
ら装着される。そして、アーム部材11,12の右端部
は、軸ナット27とネジ28により挾持板18,19及
び歯付きプーリ20を圧接するように締め付けて固定さ
れる。同様にアーム部材11,12の左端部は、軸ナッ
ト29及び止めネジ30により挾持板5,6及び歯付き
プーリ7を圧接するように締め付け固定される。なお、
止めネジ30を緩めることにより、アーム部材11,1
2は歯付きプーリ7の中心軸(軸ナット29)を枢軸と
して前記案内溝13,14の範囲内で回動可能であり、
これにより支柱取付部1に対するアーム部材11,12
の角度を調節することができる。
【0015】アーム部材11,12には歯付きベルト2
5の上部を覆う天板31,32がそれぞれ設けられてい
る。これらの天板31,32はその上に電極Eのリード
線(図示せず)を通すためのもので、アーム部材11,
12の上端縁に付設された突片33により、リード線が
外部に抜脱するのを防止している。
【0016】次に、この実施例の作用を図4ないし図6
を参照して説明すると、まず、図4は歯付きプーリ7,
20の中心を結ぶ直線が水平でアーム部材11,12が
水平になっている状態である。この状態からアーム部材
11,12のホルダー支持部15側を角度αだけ持ち上
げると、アーム部材11,12の案内溝13,14が案
内突起9,10により規制されながら角度αだけ回動
し、図5のような状態となる。このとき、ホルダー支持
部15側の案内溝23,24も案内突起21,22によ
り規制されつつ角度αだけ回動するが、歯付きプーリ2
0は支柱取付部1側の固定された歯付きプーリ7に歯付
きベルト25により連結されているため、歯付きプーリ
20は回動することなく単に斜め上方へ平行移動する。
従って、歯付きプーリ20と一体的に固定されているホ
ルダー支持部15も回動することなく平行移動する。
【0017】すなわちこの実施例において、歯付きプー
リ7の中心軸を枢軸としたアーム部材11,12の回動
動作は、歯付きプーリ20に対する歯付きベルト25の
噛み合い位置を変化させるだけであり、歯付きプーリ2
0及びホルダー支持部15は回動することなく図4の状
態のままで平行移動する。従って、ホルダー支持部15
に間接的に保持されている電極Eも支柱61に対して平
行移動することになり、電極Eの垂直性を保ったままで
その位置を滑らかに変えることができる。
【0018】図6は、図5とは逆にアーム部材11,1
2のホルダー支持部15側を角度αだけ押し下げた状態
を示している。この場合も、図5と同様にホルダー支持
部15は平行移動するだけであり、保持されている電極
Eの垂直性を保ったままでその位置を変えることができ
る。なお、歯付きベルト25の裏面間に取付けられたコ
イルバネ26は、アーム部材11,12の動きに連れて
伸縮し、アーム部材11,12ひいては電極Eをそれぞ
れの位置で保持し続けることができるように作用してい
る。また、図1に示したa,b1,b2方向の動きを上記
動作に加えることにより、図8の四連リンク機構と同一
の自由度で電極Eを任意の位置に移動させることが可能
となる。
【0019】上記実施例では電極Eを保持する場合につ
き説明したが、本考案は電極のほか、温度計等、種々の
測定部材の保持具に適用することができる。
【0020】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、第1の歯
付きプーリの中心軸を枢軸としてアーム部材が回動して
も、第2の歯付きプーリに対する歯付きベルトの噛み合
い位置が変わるだけ第2の歯付きプーリ及び第2の支持
部材は回動することなく当初の状態のままで平行移動す
るため、測定部材の垂直性を保ったままで任意の位置に
平行移動させ、これを位置決めすることができる。
【0021】アーム部材としては歯付きプーリの中心軸
である二つの枢軸のみを有していれば足り、図8の保持
具と同一の移動の自由度を確保しながら、四連リンク機
構のように四つの枢軸S1〜S4相互間の寸法精度を厳密
に管理する煩わしさが解消され、製造、組立が容易でコ
ストの低減が可能な保持具を提供することができる。ま
た、アーム部材の枢軸数が少ないことから、ガタが発生
する可能性も少なくなり、測定部材の高精度な位置決め
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の内部構造を示す図である。
【図2】実施例の外観図である。
【図3】図2の主要部の平面図である。
【図4】実施例の作用を示す図である。
【図5】実施例の作用を示す図である。
【図6】実施例の作用を示す図である。
【図7】従来の技術を示す図である。
【図8】他の従来の技術を示す図である。
【符号の説明】
1 支柱取付部 7,20 歯付きプーリ 9,10,21,22 案内突起 11,12 アーム部材 13,14,23,24 案内溝 15 ホルダー支持部 25 歯付きベルト 61 支柱 E 電極

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支柱を回動中心として支柱の長さ方向の
    任意の位置に固定可能であり、かつ、第1の歯付きプー
    リが固定された第1の支持部材と、 測定部材を直接または間接に保持可能であり、かつ、第
    2の歯付きプーリが固定された第2の支持部材と、 第1及び第2の歯付きプーリ間に掛け渡された歯付きベ
    ルトと、 第1及び第2の支持部材を連結し、かつ、第1及び第2
    の歯付きプーリの中心軸を枢軸として回動可能であるア
    ーム部材と、 を備えたことを特徴とする測定部材の保持具。
JP1992037621U 1992-05-08 1992-05-08 測定部材の保持具 Expired - Lifetime JP2584760Y2 (ja)

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