JPH0590358U - 測定部材の保持具 - Google Patents

測定部材の保持具

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JPH0590358U
JPH0590358U JP3762192U JP3762192U JPH0590358U JP H0590358 U JPH0590358 U JP H0590358U JP 3762192 U JP3762192 U JP 3762192U JP 3762192 U JP3762192 U JP 3762192U JP H0590358 U JPH0590358 U JP H0590358U
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和文 礒崎
利夫 岡部
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電気化学計器株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 測定部材の移動の自由度を高め、測定部材を
高精度に位置決めする。製造、組立てを容易化してコス
トの低減を図る。 【構成】 支柱61を回動中心としてその長さ方向の任
意の位置に固定可能であり、かつ、第1の歯付きプーリ
7が固定された第1の支持部材1と、電極等の測定部材
Eを直接または間接に保持可能であり、かつ、第2の歯
付きプーリ20が固定された第2の支持部材15と、歯
付きプーリ7,20間に掛け渡された歯付きベルト25
と、支持部材1,15間を連結し、かつ、歯付きプーリ
7,20の中心軸を枢軸として回動可能であるアーム部
材11,12とを備える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、pH計の電極等の測定部材を保持するための保持具に関する。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】
従来、この種の保持具としては、図7に示すものが知られている。 図7の保持具51は、長さ方向の一端部近傍に電極Eを保持するための保持部 53を備え、かつ、弾性部材により形成されて支柱61を貫通する一対の支持片 52を他端に備えている。この保持具51は、一対の支持片52が保有している 互いに離反する方向の復元力によって支柱61に固定される。 このように構成することにより、支柱61に対して保持具51を図のa方向及 びb方向に移動させて固定することができる。
【0003】 ここで、電極Eは、測定時に被測定対象である被検液中に浸漬させ、電極Eの 交換時や点検時に被検液中から引き上げる必要があるため、保持具としては移動 の自由度が大きいものが望まれる。 しかるに、図7の保持具51には支柱61に平行な上下方向及び支柱61を回 動中心とした円周方向という二つの自由度しかなく、被検液の位置によっては電 極Eを円滑、迅速に位置決めできない不都合を生じていた。
【0004】 この点に鑑み、最近では、実公平1−43640号公報に見られるように、ア ーム部を四連リンク機構により構成した電極保持具が提案されている。図8はそ の概略的な構成を示しており、アーム部については四連リンク機構を原理的に表 してある。 この図において、71は電極保持具、72は第1支持部材、75は第2支持部 材、76は電極保持部材、77はバランスバネであり、第1支持部材72及び第 2支持部材75がリンク73,74及び枢軸S1〜S4からなる四連リンク機構に より連結されている。 この従来技術によると、c方向に沿った四連リンク機構の動きにより、電極E を垂直方向に保持したまま平行移動させることができ、a,b1,b2方向に沿っ た各構成部材の動きと相まって電極Eが移動できる自由度が大幅に増大すること となる。
【0005】 しかしながら、図8の例では、四連リンク機構を利用する原理上、電極Eを滑 らかに移動させるためには枢軸S1,S2間の長さと同じくS3,S4間の長さ、並 びに、S1,S3間の長さとS2,S4間の長さ(リンク73,74の長さ)をそれ ぞれ等しくする必要があり、製造、組立工程では寸法精度にかなりの厳密さが要 求されて結果的にコスト高となる問題があった。また、枢軸S1〜S4が4箇所あ るためガタを生じ易く、電極Eの位置決め精度が悪いという欠点があった。
【0006】 本考案は上記問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところ は、移動の自由度が大きく、しかも製造、組立が容易であると共に、電極等の測 定部材を任意の位置に高精度で位置決めすることができる測定部材の保持具を提 供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案は、第1の歯付きプーリが固定された第1の 支持部材と、第2の歯付きプーリが固定された第2の支持部材と、第1及び第2 の歯付きプーリ間に掛け渡された歯付きベルトと、第1及び第2の支持部材を連 結するアーム部材とを備えている。 第1の支持部材は支柱に対して回動可能及び軸方向に移動可能であり、支柱の 任意の位置に固定できるように形成されている。第2の支持部材は適宜な補助部 材を用いて電極等の測定部材を間接的に、または第2の支持部材のみによって直 接的に保持可能である。 アーム部材は、例えばその両端が第1及び第2の歯付きプーリと同軸上に取付 けられており、各歯付きプーリの中心軸を枢軸として回動可能に形成されている 。
【0008】
【作用】
本考案によれば、第1の歯付きプーリの中心軸を枢軸としてアーム部材が回動 しても、第2の歯付きプーリに対する歯付きベルトの噛み合い位置が変化するだ けで第2の歯付きプーリ及びこれと一体になった第2の支持部材は回動せず、ア ーム部材の回動経路に応じて平行移動する。 これにより、第2の支持部材に直接または間接に保持されている測定部材も回 動することなく平行移動する。
【0009】
【実施例】
以下、図に沿って本考案の一実施例を説明する。 まず、図1はこの実施例の内部構造を示すものであり、図2は外観図を、また 、図3は図2の主要部の平面図である。 これらの図において、1は保持具自体を支柱61に取付ける第1の支持部材と しての支柱取付部であり、その一端部近傍には上下方向に貫通する支柱挿通孔2 が形成されている。この支柱挿通孔2に直交するようにビス受け3が取付けられ ており、ビス受け3の左端部方向からねじ込まれる押しビス4の先端部によって 支柱61の外周面が圧接され、これにより支柱取付部1、ひいては保持具全体が 支柱61に固定される。
【0010】 なお、既に明らかなように、押しビス4を緩めることにより、支柱取付部1な いし保持具全体は図1のa方向に回動可能、かつb1方向に移動可能であり、移 動させた後に再び押しビス4を締め付けることで支柱取付部1等を固定すること ができる。
【0011】 支柱取付部1の他端には対向する一対の挾持板5,6が設けられ(図3参照) 、これらの間に第1の歯付きプーリ7が配置されていると共に、この歯付きプー リ7は図1に示すごとくピン8によって挾持板5,6に固定されている。これに より、歯付きプーリ7は支柱取付部1に固定され、回転不能となっている。 図3に示すように、挾持板5,6の外表面には案内突起9,10が設けられて おり、これらの案内突起9,10は後述するアーム部材11,12の内面に凹設 された円弧状の案内溝13,14(図4参照)に係合している。案内溝13,1 4は歯付きプーリ7と同軸上に形成されているので、アーム部材11,12は歯 付きプーリ7の中心軸を枢軸として回動可能である。
【0012】 一方、15は第2の支持部材としてのホルダー支持部であり、その一端には適 宜な構造のホルダー16を矢印b2方向に回転可能に支持するための枢軸17が 設けられている。Eはホルダー16に保持された電極である。 ここで、ホルダー16はホルダー支持部15と一体的に形成してもよく、換言 すれば図のようにホルダー支持部15が電極Eを間接的に保持する構造のほか、 第2の支持部材としての適宜なホルダーにより電極Eを直接保持する構造として もよい。なお、ホルダー16の支持構造は図示するような枢支構造に限定される ものではない。
【0013】 ホルダー支持部15の他端には、支柱取付部1とほぼ同様に、対向する一対の 挾持板18,19が設けられており(図3参照)、これらの間に第2の歯付きプ ーリ20が配置されている。この歯付きプーリ20はピン8によって挾持板18 ,19すなわちホルダー支持部15に固定され、回転不能となっている。 また、挾持板18,19の外表面には案内突起21,22が設けられ、これら は前記案内溝13,14と同様の円弧状の案内溝23,24(図4参照)に係合 していると共に、アーム部材11,12は歯付きプーリ20の中心軸を枢軸とし て回動可能である。
【0014】 図1及び図3において、25は歯付きプーリ7,20間に掛け渡された歯付き ベルトであり、その対向する裏面間にはコイルバネ26が取付けられている。 一対のアーム部材11,12は、挾持板5,18及び6,19を連結するよう に歯付きベルト25の両側から装着される。そして、アーム部材11,12の右 端部は、軸ナット27とネジ28により挾持板18,19及び歯付きプーリ20 を圧接するように締め付けて固定される。 同様にアーム部材11,12の左端部は、軸ナット29及び止めネジ30によ り挾持板5,6及び歯付きプーリ7を圧接するように締め付け固定される。なお 、止めネジ30を緩めることにより、アーム部材11,12は歯付きプーリ7の 中心軸(軸ナット29)を枢軸として前記案内溝13,14の範囲内で回動可能 であり、これにより支柱取付部1に対するアーム部材11,12の角度を調節す ることができる。
【0015】 アーム部材11,12には歯付きベルト25の上部を覆う天板31,32がそ れぞれ設けられている。これらの天板31,32はその上に電極Eのリード線( 図示せず)を通すためのもので、アーム部材11,12の上端縁に付設された突 片33により、リード線が外部に抜脱するのを防止している。
【0016】 次に、この実施例の作用を図4ないし図6を参照して説明すると、まず、図4 は歯付きプーリ7,20の中心を結ぶ直線が水平でアーム部材11,12が水平 になっている状態である。 この状態からアーム部材11,12のホルダー支持部15側を角度αだけ持ち 上げると、アーム部材11,12の案内溝13,14が案内突起9,10により 規制されながら角度αだけ回動し、図5のような状態となる。このとき、ホルダ ー支持部15側の案内溝23,24も案内突起21,22により規制されつつ角 度αだけ回動するが、歯付きプーリ20は支柱取付部1側の固定された歯付きプ ーリ7に歯付きベルト25により連結されているため、歯付きプーリ20は回動 することなく単に斜め上方へ平行移動する。従って、歯付きプーリ20と一体的 に固定されているホルダー支持部15も回動することなく平行移動する。
【0017】 すなわちこの実施例において、歯付きプーリ7の中心軸を枢軸としたアーム部 材11,12の回動動作は、歯付きプーリ20に対する歯付きベルト25の噛み 合い位置を変化させるだけであり、歯付きプーリ20及びホルダー支持部15は 回動することなく図4の状態のままで平行移動する。 従って、ホルダー支持部15に間接的に保持されている電極Eも支柱61に対 して平行移動することになり、電極Eの垂直性を保ったままでその位置を滑らか に変えることができる。
【0018】 図6は、図5とは逆にアーム部材11,12のホルダー支持部15側を角度α だけ押し下げた状態を示している。この場合も、図5と同様にホルダー支持部1 5は平行移動するだけであり、保持されている電極Eの垂直性を保ったままでそ の位置を変えることができる。 なお、歯付きベルト25の裏面間に取付けられたコイルバネ26は、アーム部 材11,12の動きに連れて伸縮し、アーム部材11,12ひいては電極Eをそ れぞれの位置で保持し続けることができるように作用している。 また、図1に示したa,b1,b2方向の動きを上記動作に加えることにより、 図8の四連リンク機構と同一の自由度で電極Eを任意の位置に移動させることが 可能となる。
【0019】 上記実施例では電極Eを保持する場合につき説明したが、本考案は電極のほか 、温度計等、種々の測定部材の保持具に適用することができる。
【0020】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、第1の歯付きプーリの中心軸を枢軸としてアー ム部材が回動しても、第2の歯付きプーリに対する歯付きベルトの噛み合い位置 が変わるだけ第2の歯付きプーリ及び第2の支持部材は回動することなく当初の 状態のままで平行移動するため、測定部材の垂直性を保ったままで任意の位置に 平行移動させ、これを位置決めすることができる。
【0021】 アーム部材としては歯付きプーリの中心軸である二つの枢軸のみを有していれ ば足り、図8の保持具と同一の移動の自由度を確保しながら、四連リンク機構の ように四つの枢軸S1〜S4相互間の寸法精度を厳密に管理する煩わしさが解消さ れ、製造、組立が容易でコストの低減が可能な保持具を提供することができる。 また、アーム部材の枢軸数が少ないことから、ガタが発生する可能性も少なく なり、測定部材の高精度な位置決めが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の内部構造を示す図である。
【図2】実施例の外観図である。
【図3】図2の主要部の平面図である。
【図4】実施例の作用を示す図である。
【図5】実施例の作用を示す図である。
【図6】実施例の作用を示す図である。
【図7】従来の技術を示す図である。
【図8】他の従来の技術を示す図である。
【符号の説明】
1 支柱取付部 7,20 歯付きプーリ 9,10,21,22 案内突起 11,12 アーム部材 13,14,23,24 案内溝 15 ホルダー支持部 25 歯付きベルト 61 支柱 E 電極

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支柱を回動中心として支柱の長さ方向の
    任意の位置に固定可能であり、かつ、第1の歯付きプー
    リが固定された第1の支持部材と、 測定部材を直接または間接に保持可能であり、かつ、第
    2の歯付きプーリが固定された第2の支持部材と、 第1及び第2の歯付きプーリ間に掛け渡された歯付きベ
    ルトと、 第1及び第2の支持部材を連結し、かつ、第1及び第2
    の歯付きプーリの中心軸を枢軸として回動可能であるア
    ーム部材と、 を備えたことを特徴とする測定部材の保持具。
JP1992037621U 1992-05-08 1992-05-08 測定部材の保持具 Expired - Lifetime JP2584760Y2 (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0430469U (ja) * 1990-07-05 1992-03-11

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0430469U (ja) * 1990-07-05 1992-03-11

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