JPS634632Y2 - - Google Patents

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JPS634632Y2
JPS634632Y2 JP1983101644U JP10164483U JPS634632Y2 JP S634632 Y2 JPS634632 Y2 JP S634632Y2 JP 1983101644 U JP1983101644 U JP 1983101644U JP 10164483 U JP10164483 U JP 10164483U JP S634632 Y2 JPS634632 Y2 JP S634632Y2
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【考案の詳細な説明】 この考案は産業用ロボツトにおける旋回軸を駆
動するための装置に関するものである。
例えば円筒座標形ロボツトは、旋回軸を回転さ
せることによりアームを旋回させる構成とされて
おり、このような旋回軸の駆動装置として、従
来、歯付ベルト(タイミングベルト)により駆動
軸と旋回軸とを連結した装置や歯車により駆動軸
と旋回軸とを連結した装置が知られている。しか
しながら、前者の歯付ベルトを用いた装置にあつ
ては、歯付ベルトがスチールベルトを芯材とし、
その表面にゴム被覆を施した構成が一般的である
ため、駆動軸にトルクの変動が生じた場合には、
旋回軸の回転ひいてはロボツトアームの動作が円
滑に行なわれなくなり、またベルトの消耗が速い
などの問題があつた。他方、後者の装置にあつて
は、バツクラツシユの除去が難しく、多くの場
合、バツクラツシユがアームの位置決め精度に悪
影響を与えており、また潤滑を行なうことに多く
の問題があるばかりか、高速回転に耐えられない
場合が多く、さらには大きな騒音を発する問題が
あつた。
上述のような問題を解消するには、リンク装置
によつて駆動軸の回転力を旋回軸に伝達すること
が考えられ、特に思案点を解消して円滑な回転を
行なわせるために、駆動軸と旋回軸とを2本のリ
ンク部材で連結した平行運動機構として駆動装置
を構成することが好ましいと考えられる。第1図
および第2図はリンク部材1,2同士の干渉を避
けるよう構成した平行運動機構からなる駆動装置
を示す略解図であつて、各リンク部材1,2は同
一長さに設定され、各々の一端部は、モータ3の
駆動軸4に取付けた連結プレート5にピン6,7
を介して回転自在に取付けられており、また各リ
ンク部材1,2の他端部は、旋回軸8と一体の連
結プレート9にピン10,11を介して回転自在
に取付けられている。そして一方のリンク部材1
の両端部におけるピン6,10の長さが、他方の
リンク部材2の両端部におけるピン7,11の長
さより短く設定され、したがつて一方のリンク部
材1と他方のリンク部材2とが互いに異なる平面
内を移動するようになつている。なお、各連結プ
レート5,9におけるピン6,7,10,11の
位置は、それぞれ回転中心について90゜ずれた位
置にあり、したがつて全体として平行運動機構と
なつている。この第1図および第2図に示す構成
の旋回駆動装置では、いずれか一方のリンク部材
1(または2)が、駆動軸4と旋回軸8とを結ん
だ線から外れた位置にあるから、装置全体として
は思案点が生ぜず、そのため安定した円滑な旋回
を行なわせることができ、また各リンク部材1,
2は互いに異なる平面内を移動するから、リンク
部材1,2同士が干渉することはない。しかしな
がら上述した装置では、各リンク部材1,2が各
連結プレート5,9の同一の面(図では下面)に
ピン6,7,10,11によつて取付けられてい
てそのピン6,7,10,11のうち長さの長い
ピン7,11が一方のリンク部材1の移動する平
面を横切つた状態にあるため、各連結プレート
5,9が回転するにつれてその長さの長いピン
7,11が一方のリンク部材1に干渉してしま
い、その結果旋回軸8を180度以上の角度に旋回
させることができず、ひいてはロボツトアームの
可動範囲が狭くなる問題があつた。
この考案は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、旋回角度を大きくとることのできる産業用ロ
ボツトの旋回駆動装置を提供することを目的と
し、その特徴とするところは、2本のリンク部材
によつて駆動側連結部材と従動側連結部材とを連
結した平行運動機構を主体とし、前記駆動側連結
部材と従動側連結部材との少なくとも一方の連結
部材を、駆動軸もしくは旋回軸の軸線に対して垂
直でかつ駆動軸もしくは旋回軸に交差しない第1
の取付面と、この第1の取付面とほぼ平行で駆動
軸もしくは旋回軸に交差しない第2の取付面とを
有した構成とし、前記2本のリンク部材の各々を
相互に平行な互いに異なる平面内を平行移動する
よう配置するとともに、いずれか一方のリンク部
材の一端部を前記第1の取付面にピンによつて回
転自在に連結し、かつ他方のリンク部材の一端部
を前記第2の取付面にピンによつて回転自在に連
結し、さらにその各ピンをリンク部材に干渉しな
い長さに設定した点にある。
以下この考案の実施例を第3図ないし第10図
を参照して説明する。
第3図ないし第6図はこの考案の一実施例を示
す略解図であつて、ロボツトアーム20が旋回軸
21の上端部にほぼ水平に取付けられるととも
に、その旋回軸21が、基台22に軸23によつ
て回転自在に取付けた従動側連結部材すなわち旋
回用プレート24に立設されている。その旋回用
プレート24は第4図に示すように三角形状の第
1の取付面である上面板24aと下面板24bと
を1つの角部に設けた支柱部24cで連結した全
体としてコ字状断面をなすものであつて、その旋
回用プレート24は下面板24bの中心部で前記
回転軸23の上端部に取付けられており、これに
対し旋回軸21は回転軸23と同一軸線上に位置
するよう前記上面板24aの中心部に立設されて
いる。
他方駆動モータ25が旋回軸21と平行でかつ
下向きに所定の固定部(図示せず)に取付けられ
ており、その駆動モータ25の出力軸26が減速
機27に連結されるとともに、減速機27の出力
軸である駆動軸28の下端部に円板状の駆動側連
結部材すなわち駆動用プレート29が取付けられ
ている。そして前記旋回用プレート24と駆動用
プレート29とは、平行運動機構を構成するよう
同一長さの2本のリンク部材30,31によつて
連結されている。すなわち第1のリンク部材30
の一端部は、駆動用プレート29の下面周辺部に
ピン32によつて回転自在に取付けられ、かつそ
のリンク部材30の他端部は、旋回用プレート2
4における上面板24aの下面で回転中心から外
れた個所にピン33によつて回転自在に連結され
ている。また第2のリンク部材31の一端部は、
駆動用プレート29の下面周辺部で前記ピン32
から90度位相のずれた個所にそのピン32より長
いピン34によつて回転自在に連結され、かつ第
2のリンク部材31の他端部は、旋回用プレート
24における下面板24bの上面で回転中心から
外れた個所にピン35によつて回転自在に連結さ
れている。したがつて上記の装置は、各リンク部
材30,31が相互に平行な互いに異なる平面内
を移動するよう構成されており、また旋回用プレ
ート24側の各ピン33,35は、リンク部材3
0,31に干渉しない長さに設定されている。な
お、旋回用プレート24における支柱部24cの
リンク部材30,31に対する干渉を極力避ける
ために、旋回用プレート24側の各ピン33,3
5の水平面上への投影点を結んだ直線の延長線上
に支柱部24cの投影点が位置するよう構成され
ている。
したがつて上記の装置では、旋回用プレート2
4、駆動用プレート29およびリンク部材30,
31が平行運動機構を構成しているから、駆動モ
ータ25を起動して駆動用プレート29を減速機
27を介して回転させれば、旋回軸21すなわち
アーム20が旋回用プレート24と共に駆動用プ
レート29と同角度旋回する。その場合、前記各
リンク部材30,31は、互いに異なる平面内に
あつて干渉し合わず、また各リンク部材30,3
1の旋回用プレート24側の端部は、旋回用プレ
ート24の上下に異なる面に取付けられ、しかも
そのピン33,35がリンク部材30,31に干
渉しない長さに設定されているから、これらのピ
ン33,35やリンク部材30,31によつて旋
回角度が特に規制されることはない。また上記の
装置では、旋回用プレート24における支柱部2
4cが、各リンク部材30,31の移動平面を横
切つた状態にあり、したがつてその支柱部24c
は第5図および第6図のそれぞれに示す位置でリ
ンク部材30,31に干渉し、その回転が規制さ
れるが、第5図に示す状態から第6図に示す状態
までの旋回用プレート24の回転角度θは300度
以上である。したがつて上記の装置では、たとえ
旋回用プレート24における支柱部24cがリン
ク部材30,31に干渉しても、アーム20の可
動範囲を従来になく広くすることができる。
第7図および第8図はこの考案の他の実施例を
示す略解図であつて、ここに示す装置は、駆動側
連結部材と従動側連結部材とのそれぞれを、上中
下段の3枚の連結プレート36a,36b,36
c,37a,37b,37cによつて構成したも
のである。駆動側の連結プレート36a,36
b,36cは相互に同一軸線上にかつ一定の間隔
をあけて上下方向に配列されており、上段の連結
プレート36aの上面中心部に駆動軸28が取付
けられ、また下段の連結プレート36cがその下
面中心部に取付けた回転軸38によつて基台22
に取付けられている。また上段の連結プレート3
6aと中段の連結プレート36bとは、両者の間
の周辺部に介在させたピン39によつて連結さ
れ、かつそのピン39に一方のリンク部材30の
一端部が回転自在に取付けられている。さらに中
段の連結プレート36bと下段の連結プレート3
6cとは、前記ピン39に対し90度ずれた位置に
両者の間に介在させたピン40によつて連結さ
れ、かつそのピン40に他方のリンク部材31の
一端部が回転自在に取付けられている。
他方、旋回軸21側の連結プレート37a,3
7b,37cも同様な構成であつて、これらの連
結プレート37a,37b,37cは同一軸線上
にかつ互いに一定の間隔をあけて平行に配列され
ており、上段の連結プレート37aの上面中心部
に旋回軸21が取付けられ、また下段の連結プレ
ート37cがその下面中心部に取付けた回転軸4
1を介して基台22に回転自在に取付けられてい
る。そして上段の連結プレート37aと中段の連
結プレート37bとが、両者の間の周辺部に介在
させたピン42によつて連結され、かつそのピン
42に前記一方のリンク部材30の他端部が回転
自在に取付けられている。さらに中段の連結プレ
ート37bと下段の連結プレート37cとが前記
ピン42に対し90度ずれた位置で両者の間に介在
させたピン43によつて連結され、かつそのピン
43に他方のリンク部材31の他端部が回転自在
に取付けられている。
したがつて第7図および第8図に示す構成の装
置においても、各リンク部材30,31が互いに
平行な異なる平面内を移動するよう各連結部材の
異なる面に端部が取付けられ、かつ各ピン39,
40,42,43がリンク部材30,31に干渉
しない長さに設定されている。
しかして駆動軸28を回転させれば、駆動側の
各連結プレート36a,36b,36cが一体と
なつて回転し、それに伴つて各リンク部材30,
31により従動側の連結プレート37a,37
b,37cが一体となつて回転させられ、その結
果旋回軸21が回転する。その場合、上記の装置
では、各リンク部材30,31の移動する平面を
横切つてそのリンク部材30,31に干渉するも
のが存在しないから、旋回軸21の回転角度は全
く制約されず。1回転以上回転させることができ
る。
なお、第7図および第8図に示す構成のうち、
駆動側および従動側のそれぞれにおける中段の連
結プレート36b,37bは、前記各ピン39,
40,42,43を連結するためのものであるか
ら、特に円板状である必要はなく、例えば第9図
および第10図に示すように長細い板状体であつ
てもよい。
以上の説明から明らかなようにこの考案の旋回
駆動装置は、回転駆動される駆動側連結部材と旋
回軸を取付けた従動側連結部材とを2本のリンク
部材によつて連結した平行運動機構を主体とし、
前記2本のリンク部材の各々を相互に平行で互い
に異なる平面内を移動するよう配置するととも
に、これらのリンク部材の少なくとも一方の端部
を、駆動側連結部材もしくは従動側連結部材にお
ける互いに平行でかつ駆動軸や旋回軸に交差しな
い第1および第2の取付面にピンによつて回転自
在に取付け、かつその各ピンをリンク部材に干渉
しない長さに設定した構成であるから、駆動側連
結部材の回転運動を円滑かつ正確に従動側連結部
材すなわち旋回軸に伝達することができ、しかも
リンク部材同士が干渉し合わないことは勿論のこ
と、リンク部材の少なくとも一方の端部における
ピンとリンク部材とが干渉し合わないから、回転
角度を従来になく大きくすることができ、したが
つて旋回軸にアームを取付けた構成の産業用ロボ
ツトにあつては、アームの可動範囲を広くするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の旋回駆動装置の一例を示す略解
正面図、第2図は第1図の−線矢視図、第3
図はこの考案の一実施例を示す略解正面図、第4
図は第3図の−線矢視図、第5図および第6
図はその回転限界位置をそれぞれ示す第4図同様
の図、第7図はこの考案の他の実施例を示す略解
正面図、第8図は第7図の−線矢視図、第9
図はこの考案の更に他の実施例を示す略解正面
図、第10図は第9図の−線矢視図である。 20……ロボツトアーム、21……旋回軸、2
4……旋回用プレート、24a……上面板、24
b……下面板、24c……支柱部、25……駆動
モータ、28……駆動軸、29……駆動用プレー
ト、30,31……リンク部材、32,33,3
4,35,39,40,42,43……ピン、3
6a,36b,36c,37a,37b,37c
……連結プレート。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. モータによつて回転される駆動軸とロボツトア
    ームに連結された旋回軸とが相互に平行に配置さ
    れるとともに、駆動軸の先端部に取付けた駆動側
    連結部材と旋回軸の端部に取付けた従動側連結部
    材とが、これら駆動側連結部材と従動側連結部材
    とのそれぞれに対しその回転中心から外れた箇所
    にピンによつて両端部を回転自在に取付けた2本
    のリンク部材からなる平行運動機構により連結さ
    れ、その平行運動機構を介して前記駆動軸の回転
    力を旋回軸に伝達するよう構成した旋回駆動装置
    において、前記駆動側連結部材と従動側連結部材
    との少なくとも一方の連結部材が、駆動軸もしく
    は旋回軸の軸線に対して垂直でかつ駆動軸もしく
    は旋回軸に交差しない第1の取付面と、この第1
    の取付面とほぼ平行で駆動軸もしくは旋回軸に交
    差しない第2の取付面とを有し、前記2本のリン
    ク部材の各々が相互に平行な互いに異なる平面内
    を平行移動するよう配置されるとともに、いずれ
    か一方のリンク部材の一端部が前記第1の取付面
    にピンによつて回転自在に連結され、かつ他方の
    リンク部材の一端部が前記第2の取付面にピンに
    よつて回転自在に連結され、さらにその各ピンが
    リンク部材に干渉しない長さに設定されているこ
    とを特徴とする産業用ロボツトにおける旋回駆動
    装置。
JP10164483U 1983-06-30 1983-06-30 産業用ロボツトにおける旋回駆動装置 Granted JPS6011789U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019022918A (ja) * 2017-07-24 2019-02-14 株式会社マキタ 加工機

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JPS57149188A (en) * 1981-03-12 1982-09-14 Kobe Steel Ltd Controller for wrist of multi-articulate type robot

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