JP3959319B2 - 表面性状測定機用検出器 - Google Patents

表面性状測定機用検出器 Download PDF

Info

Publication number
JP3959319B2
JP3959319B2 JP2002241924A JP2002241924A JP3959319B2 JP 3959319 B2 JP3959319 B2 JP 3959319B2 JP 2002241924 A JP2002241924 A JP 2002241924A JP 2002241924 A JP2002241924 A JP 2002241924A JP 3959319 B2 JP3959319 B2 JP 3959319B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arm
stylus
detector
coil spring
surface texture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002241924A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004077437A (ja
Inventor
宣良 藤井
篤 鶴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitutoyo Corp
Original Assignee
Mitutoyo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitutoyo Corp filed Critical Mitutoyo Corp
Priority to JP2002241924A priority Critical patent/JP3959319B2/ja
Publication of JP2004077437A publication Critical patent/JP2004077437A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3959319B2 publication Critical patent/JP3959319B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表面性状測定機用検出器に関する。より詳しくは、触針を被測定物に接触させることにより、例えば表面の形状や粗さなどの性状を測定する表面性状測定機の検出器に関する。
【0002】
【背景技術】
従来より、被測定物の表面の形状や粗さなどを測定するものに、表面性状測定機がある。これは、先端に触針を有するアームを被測定物の表面に沿って移動させ、触針の変位を検出器で検出してデータとして取り込むものである。
このような表面性状測定機用検出器として、例えば、特公平3−30084号公報に開示された表面粗さ測定機用検出装置がある。これは、触針を有するアームのアームホルダにコイルばねを設け、コイルばねの付勢力によって触針における測定力を発生させるものである。コイルばねは、その一端がアームホルダを揺動可能に支持する軸受部近傍で軸受中心のほぼ真上に固定されており、アームの軸と直交する方向に配置されている。コイルばねの他端は、アームホルダのケースに取り付けられたねじに固定されている。
【0003】
測定力の調整は、ねじをコイルばねの軸と直交する方向に移動させることで行う。ねじの移動に伴ってコイルばねはアームが配置された側へ傾倒して伸びる。アームには、コイルばねの伸びによる付勢力のうち、アームの軸と平行な方向の成分の力によってトルクがかかる。このトルクにより、アーム先端の触針の測定力が設定される。
このような構造の表面粗さ測定機用検出装置では、コイルばねの一端が軸受部近傍に設けられているため、コイルばねの大きな伸縮の変化に対してトルクの変化が小さく、つまり測定力の変化が小さくなるので、測定力の微調整が可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような表面粗さ測定機用検出装置では、差動変圧器などの構成部品は通常アームの軸方向に配置される。しかしながら、前述のような表面粗さ測定機用検出装置では、コイルばねがアームの軸に対して直交する方向に設けられているため、コイルばねのスペースを確保する必要がある。よって、アームホルダやコイルばね、差動変圧器などを収納するケースを小型化することができない。また、反対にケースをアームの軸と直交する方向に小さくしようとすると、設置できるコイルばねの長さや、ばね定数などに制限が生じてしまう。
【0005】
本発明の目的は、小型化が促進できる表面性状測定機用検出器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そのため、本発明の請求項1に記載の表面性状測定機用検出器は、一端に触針を有するアームと、アームを揺動可能に支持する軸受機構と、一端が軸受機構近傍のアームに固定され、かつアームの軸と略平行に配置されたコイルばねと、コイルばねの付勢力を調整する付勢力調整手段とを備え、コイルばねは、アームを常時付勢して前記触針に測定力を発生させることを特徴とする。
【0007】
この構成の本発明では、コイルばねがアームの軸に略平行に設けられている。つまり、従来アームの軸に直交する方向に設けられていたコイルばねおよび付勢力調整手段が、比較的スペースに余裕のあるアームの軸方向に設けられている。よって、コイルばね用のスペースを新たに設ける必要がなく、表面性状測定機用検出器の小型化が促進される。
【0008】
本発明の請求項2に記載の表面性状測定機用検出器は、請求項1に記載の表面性状測定機用検出器において、付勢力調整手段は、コイルばねの他端が固定され、アームの軸と略平行な方向に移動可能な保持部材と、保持部材に当接された状態で回動可能に設けられ、保持部材をアームの軸と略平行な方向に移動させる偏心ピンとを備えたことを特徴とする。
【0009】
従来では、前述のようにコイルばねの一端はアームホルダの軸受部近傍で軸受中心のほぼ真上に固定されている。コイルばねは、アームの軸に直交する方向に配置され、コイルばねの他端は、アームの軸と平行に進退可能なねじの一端に固定されている。ねじをアームの軸と平行な方向に移動させると、コイルばねがアームの配置された側へ傾倒しながら伸びる。このコイルばねの伸びに対して発生したばね力のうち、アームの軸と平行な方向の成分により、アームにトルクが発生する。これによりアームの先端に設けられた触針に測定力を発生させている。
【0010】
しかしながら、このような表面粗さ測定機用検出装置では、コイルばねの伸び率はねじの移動量、つまりコイルばねのアームの軸と平行な方向への移動量とは比例しない。つまり、コイルばねは、アームの軸と直交する方向に近い位置では移動量に対する伸び率は小さい。そして、コイルばねが、アームが配置された側へ傾倒するにしたがって、コイルばねの移動量に対するコイルばねの伸び率が大きくなる。すなわち、ねじの移動量と触針に発生する測定力が比例しないこととなる。
このような構造の表面粗さ測定機用検出装置では、例えばねじの周囲に測定力の調整のために目盛をふる場合に、ねじの周囲に等間隔に目盛をふることができず、よって、微調整が困難となる。あるいは、ねじの飛び出し量によって測定力の調整を行う場合でも、同様にねじに平行な方向に等間隔に目盛をふることができない。よって、測定力の微調整が困難である。
【0011】
これに対し、請求項2に記載の本発明では、偏心ピンを回動させることにより、保持部材がアームの軸と略平行な方向に移動する。すると、保持部材に固定されたコイルばねがアームの軸と略平行な方向、すなわちコイルばねの伸縮方向に伸びる。よって、コイルばねのばね力は、保持部材の移動量と略比例し、これにより、アームに発生する測定力は保持部材の移動量に略比例する。偏心ピンを回動させる際に、例えば回動中心の周囲に目盛をふる場合には、目盛が略等間隔となり、微調整が容易となる。
【0012】
本発明の請求項3に記載の表面性状測定機用検出器は、一端に触針を有するアームと、 アームを揺動可能に支持する軸受機構と、一端が軸受機構近傍のアームに固定され、かつアームの軸と略平行に配置されたコイルばねと、アームの揺動中心軸と略平行に設けられた回動軸を有し、かつコイルばねの他端が回動軸の回動中心から離れた位置に固定された回動体とを備え、コイルばねは、アームを常時付勢して触針に測定力を発生させることを特徴とする。
【0013】
この構成の本発明では、コイルばねがアームの軸に略平行に設けられている。つまり、従来アームの軸に直交する方向に設けられていたコイルばねおよび回動体が、比較的スペースに余裕のあるアームの軸方向に設けられている。よって、コイルばね用のスペースを新たに設ける必要がなく、表面性状測定機用検出器の小型化が促進される。
また例えば、コイルばねの一端がアームの揺動中心を通りアームの軸に平行な線上で、かつアームの回動中心近傍に固定されている場合を考える。この場合では、回動体を回動させることによってコイルばねをアームの軸に対して両方向に傾倒させることができる。すると、コイルばねの付勢力によって、アームにはコイルばねが傾倒した側とは反対側に付勢力が発生する。つまり、回動体の回動方向を変更すれば、アームにかかる付勢力の向きが変更され、例えば上向きおよび下向きの両方向の測定が可能となる。
【0014】
本発明の請求項4に記載の表面性状測定機用検出器は、一端に触針を有するアームと、アームを揺動可能に支持する軸受機構と、軸受機構近傍で、かつアームの揺動中心を挟んだ位置にそれぞれの一端が固定された一対のコイルばねと、アームの揺動中心軸と略平行に設けられた回動軸を有し、コイルばねのそれぞれの他端が回動軸の回動中心を挟んだ位置に固定された回動体とを備えたことを特徴とする。
【0015】
この構成の本発明では、一対のコイルばねがアームの軸に略平行に設けられている。つまり、従来アームの軸に直交する方向に設けられていたコイルばねおよび回動体が、比較的スペースに余裕のあるアームの軸方向に設けられている。よって、コイルばね用のスペースを新たに設ける必要がなく、表面性状測定機用検出器の小型化が促進される。
また、一対のコイルばねの一端がアームの揺動中心軸を挟んで設けられており、かつ他端は回動体の回動中心軸を挟んだ位置に固定されている。回動体を回動させると、一方のコイルばねは伸び、他方は縮む。このばねの伸縮の差によって触針の測定力を調整する。この時、伸びた方のコイルばねのばね力は、縮んだ方のコイルばねのばね力よりも大きくなるので、アームには伸びた方のコイルばねが配置された側に付勢力が発生する。つまり、回動体の回動方向をアームの軸に対して変更すると、コイルばねの伸縮方向が変更されるから、アームの先端にかかる付勢力の向きも変更される。したがって、回動体の回動方向を変更することにより、両方向、例えば上向きおよび下向きの測定が可能となる。
【0016】
本発明の請求項5に記載の表面性状測定機用検出器は、請求項3または請求項4に記載の表面性状測定機用検出器において、回動体を支持し、アームの軸と略平行な方向に移動可能なスライド部材と、このスライド部材に当接された状態で回動可能に設けられ、スライド部材をアームの軸と略平行な方向に移動させる偏心ピンとを備えたことを特徴とする。
【0017】
この構成の本発明では、回動体がスライド部材に支持され、スライド部材が偏心ピンによってアームの軸と略平行な方向に移動する。これによりコイルばねはアームの軸と略平行な方向に、つまりコイルばねの伸縮方向に伸びる。よって、コイルばねのばね力は、スライド部材の移動量と略比例し、これにより、アームに発生する測定力はスライド部材の移動量に略比例する。偏心ピンを回動させる際に、例えば回動中心の周囲に目盛をふる場合には、目盛が略等間隔となり、これにより微調整が容易となる。
【0018】
本発明の請求項6に記載の表面性状測定機用検出器は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の表面性状測定機用検出器において、アームは、一端に触針を有するスタイラスと、このスタイラスを支持するスタイラス保持部材とを備え、スタイラスがスタイラス保持部材に対して着脱可能に設けられたことを特徴とする。
【0019】
この構成の本発明では、スタイラスがスタイラス保持部材に対して着脱可能に設けられている。一方、コイルばねはアームの軸に略平行に配置されているので、コイルばねの付勢力は、常にスタイラスの抜き差し方向に働く。よって、スタイラスの抜き差し時にも軸受機構に無理な力がかからない。これにより、スタイラスの交換時における軸受機構でのがたの発生が良好に防止される。
【0020】
本発明の請求項7に記載の表面性状測定機用検出器は、請求項1から請求項6のいずれかに記載の表面性状測定機用検出器において、触針の位置が被測定物表面に対して接触状態または退避状態に前記アームを揺動させるアーム姿勢変更手段を備えたことを特徴とする。
この構成の本発明では、アームの姿勢を接触状態および退避状態に変更可能なので、被測定物の準備時や設定時に触針または被測定物の損傷が確実に防止される。
【0021】
本発明の請求項8に記載の表面性状測定機用検出器は、請求項7に記載の表面性状測定機用検出器において、アーム姿勢変更手段は、アームの軸受機構を挟んで触針が配置された側とは反対側の端部に当接されたカムと、カムを回転駆動させるモータと、カムの回転位置を検出する検出手段と、検出手段によりカムが所定の位置に回転した時にモータの駆動を停止させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
この構成の本発明では、カムの停止位置を変更することによってアームの姿勢を変更するので、一つのカムで複数の姿勢が実現される。また、制御手段によってカムが所定の位置に回転した時に停止するので、自動で簡単に所望の姿勢に変更される。
【0022】
本発明の請求項9に記載の表面性状測定機用検出器は、請求項1から請求項8のいずれかに記載の表面性状測定機用検出器において、触針の揺動変位を検出する変位検出器を備え、この変位検出器は、アームの軸に対して角度を有する部位の略直交方向の変位を検出することを特徴とする。
従来の表面性状測定機用検出器においては、触針の揺動変位を検出する変位検出器はアームの軸に対して直交方向に配置され、当該方向の変位を検出する構成であった。このため、表面性状測定機用検出器の高さ方向の寸法を小さくできず、小型化の難点となっていた。これに対して、この構成の本発明では、アームの軸に対して角度を有する部位を設け、変位検出器がこの部位に略直交する方向の変位を検出する。したがって、変位検出器をアームの軸に対して角度を持たせて配置させることが可能となる。つまり、アームの軸に対する直交方向の高さが低減され、表面性状測定機用検出器の小型化が容易になる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。なお、後述する第二実施形態以降において、以下に説明する第一実施形態での構成部品と同じ部品および同様な機能を有する部品には同一符号を付し、説明を簡単にあるいは省略する。
【0024】
〔第一実施形態〕
図1〜図3には、第一実施形態にかかる表面性状測定機用検出器1の全体図が示されている。
これらの図において、表面性状測定機用検出器1は、触針22を有するアーム20と、アーム20の触針22に測定力を発生させるコイルばね30と、コイルばね30の付勢力を調整する付勢力調整手段40と、アーム20の姿勢を変更するアーム姿勢変更手段50とを備えている。これらの構成部品は、触針22を含むアーム20の一部を除いて全てケース10に収納されている。なお、本実施形態において、図1における上側を表面性状測定機用検出器1の「上側」、下側を「下側」という。
【0025】
アーム20は、ケース10の外部に突出し、先端側に触針22を有するスタイラス21と、このスタイラス21を支持するスタイラス保持部材23とを備えている。スタイラス21は、スタイラス保持部材23に対して着脱可能なように設けられている。スタイラス21は、スタイラス保持部材23の一端に設けられたガイド部材23Aに支持されている。スタイラス21には、基端側にV字形の凹部21Aが形成されている。一方、スタイラス保持部材23の一端には、ガイド部材23Aに対向した位置に押さえ板23Cが設けられている。この押さえ板23Cの先端に形成されたV字形部分は、スタイラス21の凹部21Aに係合されている。この押さえ板23Cを上側からねじ23Bで押し付けることで、スタイラス21はスタイラス保持部材23に固定されている。
【0026】
スタイラス保持部材23は、ケース10に設けられた軸受機構としてのピボット軸受24によって揺動可能に支持されている。また、スタイラス保持部材23のガイド部材23Aが設けられた側とは反対側の端部には、スタイラス21の自重とのバランスを調整するバランスウェイト25が取り付けられている。このバランスウェイト25は、ねじによってスタイラス保持部材23に螺合され、ねじ込み量を調整することでアーム20の軸方向に移動可能となっている。ピボット軸受24とバランスウェイト25との間には、触針22の揺動変位を検出する変位検出器としての差動変圧器26が設けられている。差動変圧器26は、スタイラス保持部材23に対して略直角に配置されている。ここで、スタイラス保持部材23の一部には、アーム20の軸に対して角度を有する部位が形成され、この部位の面に略直角に差動変圧器26を配置することで、上下方向のスペースをより節約している。また、スタイラス保持部材23のスタイラス21が配置されていない端部上側には、アーム姿勢変更手段50が接触する凸部23Dが形成されている。
【0027】
コイルばね30は、スタイラス保持部材23の両側に一対設けられ、それらの一端はピボット軸受24の近傍でかつ軸受中心より下側に固定されている。また、これらのコイルばね30は、スタイラス21が配置されている側とは反対側に延伸し、アーム20の軸と略平行に配置されている。コイルばね30の他端は付勢力調整手段40に固定されており、適当な引っ張り力でピボット軸受24の近傍を付勢している。ここで、コイルばね30の長さ、ばね定数などは、必要な測定力の範囲等を勘案して適宜決定される。
【0028】
付勢力調整手段40は、アーム20の軸と略平行に配置された支持部材45と、支持部材45に固定された保持部材としてのブロック41と、ブロック41に当接された偏心ピン42とを備えている。支持部材45は、軸状部材で互いに平行に二つ設けられ、ケース10にアーム20の軸と略平行に形成されたガイド孔11に摺動可能に支持されている。これらの支持部材45は、それぞれの一端にコイルばね30の他端が固定されている。また、支持部材45の他端には共通のブロック41が固定されている。ブロック41のコイルばね30が配置された側の面には、偏心ピン42が当接されている。偏心ピン42には、回動軸にねじ部42Aが一体的に形成されている。このねじ部42Aがケース10に螺合されることで偏心ピン42がケース10に回動可能に支持されている。偏心ピン42のねじ部42Aが形成されていない側の表面には凹部42Bが形成されており、この凹部42Bがケース10の外部に露出している。
【0029】
アーム姿勢変更手段50は、ケース10に固定されたモータ52と、モータ52とともに回転するカム53と、カム53の回転位置を検出する検出手段としてのリミットスイッチ51とを備えている。
カム53は、図4に示されるように、側面がスタイラス保持部材23の凸部23Dに当接可能になっており、当該部分は三種類の径寸法を有する形状となっている。これらの径寸法で形成される三つのカム部分はそれぞれ、下側に位置した時に凸部23Dに干渉しない測定位置53A、下側に位置した時に凸部23Dに干渉する退避位置53Bおよび下側に位置した時に凸部23Dが当接されてスタイラス21が水平方向(アーム20の軸と平行な方向)に位置する水平位置53Cとなっている。カム53のモータ52が配置された側とは反対側の面には、水平位置53Cに対応する位置に凸部54が形成されている。リミットスイッチ51は、水平に二つ(51A,51B)設けられている。また、モータ52およびリミットスイッチ51は、図示しない制御手段に電気的に接続されている。
【0030】
次に、第一実施形態における表面性状測定機用検出器1の動作について説明する。
まず、被測定物の表面性状を測定する際には、触針22を被測定物に当接し、適度な測定力で当接させる。この状態で、表面性状測定機用検出器1を移動すると、触針22は被測定物の表面形状に沿って上下する。この上下運動によって、アーム20はピボット軸受24を中心にして上下に揺動する。この揺動運動をアーム20に固定された差動変圧器26で検出し、触針22の変位量として表面性状を測定する。
ここで、コイルばね30は、ピボット軸受24の近傍に取り付けられている。このため、スタイラス保持部材23の揺動軸は、コイルばね30の引っ張り力により付勢され、常にピボット軸受24の一定の点で接触する。これにより、表面性状測定機用検出器1の製造時や取付時にピボット軸受24に生じたがたによる測定誤差への影響を抑制している。
【0031】
触針22の被測定物に対する測定力は、次のような原理で発生する。
コイルばね30の引っ張り力により、コイルばね30の一端が取り付けられたピボット軸受24の近傍には、アーム20の軸と略平行な方向でスタイラス21側とは反対側に引っ張り力がかかる。このコイルばね30の取付位置は、ピボット軸受24の軸受中心から下側にやや離れた位置なので、アーム20にはピボット軸受24を中心にトルクが発生する。これにより、触針22には、このトルクに対してピボット軸受24の軸受中心から触針までの距離に反比例する力が下向きにかかることとなる。これにより、触針22には、下向きの測定力が発生する。
【0032】
触針22にかかる測定力を調整する時には、偏心ピン42の凹部42Bに適当な治具や工具等を係合させ、偏心ピン42を回動させる。すると、偏心ピン42は、偏心して回動し、ブロック41をアーム20の軸と略平行方向に移動させる。ブロック41とともに移動する支持部材45は、コイルばね30を伸縮させる。このコイルばね30の伸縮により、ピボット軸受24の近傍のコイルばね30の取付位置における引っ張り力が変化する。一方、ピボット軸受24とコイルばね30の取付位置との距離は変化しないので、ピボット軸受24周りのトルクは、コイルばね30の引っ張り力に比例して変化する。トルクの変更により、触針22に発生する測定力が変更される。
【0033】
スタイラス21を交換する時は、ねじ23Bを緩めてスタイラス21をスタイラス21の軸と平行な方向に抜く。その後、別のスタイラス21を差し込んで凹部21Aを押さえ板23CのV字形に係合させ、ねじ23Bによって固定する。スタイラス21の長さの変更などによりピボット軸受24を中心にしたバランスが変化した場合には、バランスウェイト25のねじ込み量を調整することで、アーム20の軸方向に移動させてバランスをとる。
【0034】
スタイラス21の姿勢の変更は、アーム姿勢変更手段50によって行う。被測定物を測定する時には、モータ52を駆動してカム53を回転させて、図5に示されるように測定位置53Aを下側に移動させる。この時、凸部54は一方のリミットスイッチ51Aに接触する。この接触信号が図示しない制御手段に送信され、制御手段がモータ52に停止指令を出力する。これにより、カム53が所定の位置で停止する。
測定位置53Aが下側に配置された状態では、アーム20が水平位置にある時に凸部23Dはカム53に接触せず、カム53に対する凸部23Dの揺動可能量が最大となる。よって、アーム20はバランスウェイト25によってバランスされ、触針22の上下移動に伴って上下する。この時に、触針22に被測定物を接触させれば、測定が可能な接触状態となる。
【0035】
次に、制御手段によりモータ52を駆動して、図6に示されるように、カム53を退避位置53Bが下側に配置されるまで回転させる。すると、凸部54は一方のリミットスイッチ51Aとの接触を解除し、他方のリミットスイッチ51Bに接触する。この接触信号により制御手段がモータ52の回転を停止する。退避位置53Bが下側に配置された状態では、凸部23Dはカム53に干渉し押される。これによりアーム20はピボット軸受24を中心に回動し、その結果スタイラス21および触針22が上側に移動することで、被測定物からの退避を行う退避状態となる。
【0036】
同様に、図7に示されるように、カム53を水平位置53Cが下側に配置されるまで回転させると、両方のリミットスイッチ51A,51Bは凸部54と接触せず、制御手段はこれによってカム53の回転位置を判断し、モータ52を停止させる。この状態では、凸部23Dはカム53に当接され、アーム20の軸が水平方向に維持されて固定される。これによって、被測定物に水平に設けられた小穴への触針22の挿入が容易となる。この後、モータ52を回転させて測定位置53Aを下側に配置させれば、触針22は小穴の内壁に接触可能となる。この状態でモータ52を停止させ、表面性状測定機用検出器1を水平方向に移動させると、スタイラス21が小穴の内壁の凹凸に応じて揺動し、小穴の内壁の表面性状が測定される。
【0037】
このような第一実施形態によれば、次のような効果が得られる。
(1) コイルばね30が、アーム20の軸と略平行に配置されているので、ケース10内においてスタイラス保持部材23やバランスウェイト25など他の構成部品と同じスペースに配置することができる。よって、従来コイルばねをアームの軸と直交する方向に配置していた場合に比べて、コイルばね30を配置するスペースを新たに用意する必要がなく、表面性状測定機用検出器1の小型化が図れる。
【0038】
(2) また、この配置により従来上側にコイルばねを配置した場合に比べてケース10内に比較的大きなスペースを確保でき、コイルばね30の巻き数を増やすことができる。よって、コイルばね30のばね定数を低減でき、ばね力の変化割合を少なくすることができ、触針22にかかる測定力を容易かつ正確に微調整できる。
【0039】
(3) コイルばね30の一端がピボット軸受24の軸受中心近傍に設けられているので、コイルばね30のばね力の変化量に対する触針22に発生する測定力の変化量を少なくすることができる。つまり、コイルばね30を大きく動かしても触針22の測定力の変化量は小さいので、これによってもより正確に測定力の微調整ができる。
【0040】
(4) コイルばね30が、アーム20の軸と略平行に伸縮するので、コイルばね30のばね力と触針22に発生する測定力がほぼ比例する。よって、偏心ピン42に目盛を付ける時にも略等間隔に付けることができるので、調整がより簡単にかつ確実にできる。
【0041】
(5) アーム姿勢変更手段50によって触針22を測定状態、退避状態または水平状態に変更できるので、被測定物の準備時の被測定物や触針22の損傷を防止できる。また、この際に触針22を手で押さえたりする必要がないので、取扱性を良好にできる。さらに、制御手段、モータ52およびリミットスイッチ51によって自動でカム53の位置を設定できるので、簡単かつ確実にアーム20の姿勢を変更できる。
【0042】
(6) コイルばね30が、アーム20の軸と略平行な方向の配置されているので、コイルばね30の引っ張り力はアーム20の軸と略平行な方向に働く。スタイラス21を交換する際のスタイラス21の差し込み方向は、コイルばね30のばね力の方向とほぼ一致する。したがって、スタイラス21を差し込む際にピボット軸受24に無理な力がかからず、スタイラス21の交換時におけるピボット軸受24のがたの発生を防止できる。
【0043】
(7) コイルばね30がピボット軸受24の近傍に取り付けられ、引っ張り力によってスタイラス保持部材23の揺動中心軸を常に一定の点で付勢している。よって、表面性状測定機用検出器1の製造時や取付時にピボット軸受24に生じたがたの影響を受けずに、安定して良好な測定精度を得ることができる。
【0044】
(8) スタイラス保持部材23の一部にアーム20の軸に対して角度を有する面が形成され、この面に略直角に差動変圧器26を配置したので、表面性状測定機用検出器1の上下方向のスペースを節約でき、表面性状測定機用検出器1の小型化が促進できる。
【0045】
〔第二実施形態〕
次に、本発明の第二実施形態について説明する。第二実施形態は、第一実施形態におけるコイルばね30の取付形態を変更したものである。
図8および図9には、第二実施形態にかかる表面性状測定機用検出器1の全体図が示されている。
これらの図において、コイルばね30は一つ設けられ、一端がピボット軸受24の軸受中心近傍で軸受中心を通ってアーム20の軸と略平行な線上に固定されている。このコイルばね30は、アーム20の軸と略平行に配置され、他端が回動体43の回動中心から所定距離離れた位置に固定されている。回動体43は、アーム20の揺動中心軸と略平行に設けられた回動軸を有し、アーム20の軸と略平行に移動可能なスライド部材としてのブロック41に回動可能に支持されている。また、回動体43には、コイルばね30が設けられた側とは反対側の外周部分に二箇所の切欠43A,43Bが形成されている。そして、これらの切欠43A,43Bに係合するようにブロック41には係止片44が設けられている。ブロック41は、回動体43よりも触針22側に位置する側面に当接部41Aを備え、この当接部41Aは、回動可能に支持された偏心ピン42に当接されている。
【0046】
このような第二実施形態においては、触針22の測定力は以下のように発生する。
回動体43を回動させてコイルばね30を上側に傾倒させると、回動体43に設けられた切欠43Aがブロック41の係止片44に係合し、回動体43が固定される。この時、コイルばね30の引っ張り力F2は、図10に示されるように、ピボット軸受24近傍にある角度θをもって発生する。ピボット軸受24の軸受中心からコイルばね30が固定された点までの距離をm、ピボット軸受24の軸受中心から触針22までの距離をLとすると、ピボット軸受24を中心に発生するトルクTは、T=F2・(msinθ) となる。よって、触針22にかかる下向きの測定力F1は、F1=F2・(msinθ)/L となる。
【0047】
また、回動体43を反対側に回動させると、切欠43Bが係止片44に係合して回動体43が固定され、コイルばね30はアーム20の軸に対して下側に傾倒する。この時には、図10に示されるように、ばね力の働く向きが逆となり、したがって、触針22にかかる測定力F1は上側にF1=F2・(msinθ)/L となる。
【0048】
触針22の測定力を調整する際には、偏心ピン42を回動させて、当接部41Aとともにブロック41をアーム20の軸と略平行に移動させる。すると回動体43もブロック41に伴って移動し、コイルばね30が伸縮する。これにより触針22にかかる測定力を変更する。
この際、回動体43の移動に伴ってコイルばね30とアーム20の軸との角度θが変化するが、コイルばね30の長さがコイルばね30の軸に直交する方向の移動量に対して十分大きいので、角度θの変化を無視できる。よって、測定力F1の変化はF2にほぼ比例し、つまり回動体43の移動量にほぼ比例する。
【0049】
このような第二実施形態によれば、前述の第一実施形態における(1)、(2)、(3)、(4)、(6)、(7)および(8)の効果と同様な効果が得られる他、以下のような効果が得られる。
(9) コイルばね30の他端が回動体43に固定されているので、回動体43を回動させることで触針22に働く測定力の向きを変更することができる。よって、被測定物の設定時などには上向きの力に変更することによって、触針22を簡単に退避させることができる。よって、第一実施形態におけるアーム姿勢変更手段50を兼ねることができ、被測定物の準備時や設定時に被測定物あるいは触針22の損傷を防止できる。
また、スタイラス21の向きを変えて触針22が上側に向くように取り付ければ、上向きに測定することができる。よって、一つの表面性状測定機用検出器1で両方向の測定に対応することができ、汎用性を向上できる。
【0050】
なお、本発明は前述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、付勢力調整手段40は、第二実施形態ではブロック41および偏心ピン42を有し、回動体43をアーム20の軸と略平行な方向に移動させて行っていたが、これらを備えていなくてもよい。例えば図11に示されるような構成の表面性状測定機用検出器1において、回動体43を上側あるいは下側に回動させるとコイルばね30は上側あるいは下側に傾倒しながら伸縮する。この伸縮によるばね力の変化によって触針22における測定力を調整してもよい。この場合には、回動体43に設けられた切欠43A,43Bは、測定力の調整範囲の最大値を規定するために用いられてもよい。
【0051】
アーム姿勢変更手段50は、第一実施形態においてのみ設けられていたが、第二実施形態における表面性状測定機用検出器1に設けられていてもよい。また、アーム姿勢変更手段50は、必ずしも第一実施形態に設けられていなくてもよく、その場合でも本発明の目的を達成できる。
検出手段はリミットスイッチ51に限らずロータリエンコーダや、その他の検出手段を任意に用いることができる。
また、モータ52は減速機構を備えていてもよい。
アーム姿勢変更手段50は、モータ52とリミットスイッチ51とで自動で行ったが、カム53を手動で回転させるなどして手動で変更を行ってもよい。あるいは、カム53によってアーム20の姿勢を変更するものに限らず、アーム20の姿勢を少なくとも測定時用の接触状態または設定時用の退避状態に変更できるものであれば、構成は任意である。
【0052】
コイルばね30の取付形態は、各実施形態におけるものに限らず、例えば図12および図13に示されるように取り付けてもよい。これらの図において、コイルばね30は二つ設けられ、これらの一端はピボット軸受24の近傍に軸受中心を挟んで対称に固定されている。これらのコイルばね30は、アーム20の軸と略平行に配置され、他端は第二実施形態における回動体43と同様の回動体43の回動中心を挟んで対称に固定されている。
【0053】
このような構造において、回動体43を回動させると一方のコイルばね30は伸び、他方のコイルばね30は縮む。ここで、図14に示されるように、例えば上側に配置されたコイルばね30が縮んで下側に配置されたコイルばね30が伸びている状態を考える。二つのコイルばね30の距離の差をδ、コイルばね30のばね定数をk、ピボット軸受24の軸受中心からコイルばね30の取付位置までの距離をm、軸受中心から触針22までの距離をLとすると、ピボット軸受24の軸受を中心に発生するトルクTは、T=kδmとなる。よって、触針22に発生する下向きの測定力F2は、F2=kδm/L となる。逆に、上側のコイルばね30を伸ばし、下側のコイルばね30を縮ませた場合には、触針22にはF1=kδm/L の測定力が上向きに発生する。
もちろん、このような構造の表面性状測定機用検出器1においても、第一実施形態と同様な、あるいはその他のアーム姿勢変更手段を設けてもよい。また、第二実施形態と同様にブロック41および偏心ピン42を設けて、回動体43をアーム20の軸と略平行な方向に移動させることで触針22における測定力を調整してもよい。
【0054】
軸受機構は、各実施形態においてピボット軸受24であったが、これに限らず玉軸受や、その他の軸受機構であってよく、スタイラス保持部材23を揺動可能に支持するものであれば採用できる。
【0055】
差動変圧器26は、各実施形態において、アーム20の軸に対して角度を有する部位に略直交する方向の変位を検出するものであったが、必ずしもこれに限らない。つまり、例えば差動変圧器26がアーム20の軸に対して略直交する方向の揺動変位を検出するものであっても、本発明の目的を達成できる。
【0056】
付勢力調整手段40は、偏心ピン42によるものであったが、これに限らずブロック41をアーム20の軸と略平行な方向に移動させられるものであればよい。例えば、ブロック41にアーム20の軸と略平行にねじを取り付けて、ねじ込み量でブロックをアーム20の軸と略平行に移動させてもよい。あるいは、コイルばね30に直接ねじなどを取り付けて、アーム20の軸に略平行な方向にねじ込み量を調整することで付勢力を調整してもよい。要するに、付勢力調整手段40の構成は、コイルばね30をアーム20の軸と略平行な方向に伸縮させるものであれば任意である。
【0057】
表面性状測定機用検出器1は、表面粗さ測定機や形状測定機等、被測定物の表面を接触させて表面の性状を測定するあらゆる表面性状測定機に適用できる。
【0058】
本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
したがって、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
【0059】
【発明の効果】
このような本発明によれば、触針に測定力を発生させるコイルばねをアームの軸と略平行に配置したので、表面性状測定機用検出器の小型化を促進できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態にかかる表面性状測定機用検出器を示す側断面図である。
【図2】本発明の第一実施形態にかかる表面性状測定機用検出器を示す斜視図である。
【図3】本発明の第一実施形態にかかる表面性状測定機用検出器を示す平断面図である。
【図4】本発明の第一実施形態にかかるカムの形状を示す図である。
【図5】本発明の第一実施形態にかかるアーム姿勢変更手段による触針の測定状態を示す図である。
【図6】本発明の第一実施形態にかかるアーム姿勢変更手段による触針の退避状態を示す図である。
【図7】本発明の第一実施形態にかかるアーム姿勢変更手段による触針の水平状態を示す図である。
【図8】本発明の第二実施形態にかかる表面性状測定機用検出器を示す側断面図である。
【図9】本発明の第二実施形態にかかる表面性状測定機用検出器を示す平断面図である。
【図10】本発明の第二実施形態にかかる触針の測定力を示す図である。
【図11】本発明の第二実施形態にかかる表面性状測定機用検出器の変形例を示す図である。
【図12】本発明の第二実施形態にかかる表面性状測定機用検出器の別の変形例を示す側断面図である。
【図13】本発明の第二実施形態にかかる表面性状測定機用検出器の別の変形例を示す平断面図である。
【図14】本発明の第二実施形態にかかる表面性状測定機用検出器の別の変形例における触針の測定力を示す図である。
【符号の説明】
1 表面性状測定機用検出器
20 アーム
21 スタイラス
22 触針
23 スタイラス保持部材
24 ピボット軸受(軸受機構)
26 差動変圧器(変位検出器)
30 コイルばね
40 付勢力調整手段
41 ブロック(保持部材、スライド部材)
42 偏心ピン
43 回動体
50 アーム姿勢変更手段
51 リミットスイッチ(検出手段)
52 モータ
53 カム

Claims (9)

  1. 一端に触針を有するアームと、
    前記アームを揺動可能に支持する軸受機構と、
    一端が前記軸受機構近傍の前記アームに固定され、かつ前記アームの軸と略平行に配置されたコイルばねと、
    前記コイルばねの付勢力を調整する付勢力調整手段とを備え、
    前記コイルばねは、前記アームを常時付勢して前記触針に測定力を発生させる
    ことを特徴とする表面性状測定機用検出器。
  2. 請求項1に記載の表面性状測定機用検出器において、
    前記付勢力調整手段は、前記コイルばねの他端が固定され、前記アームの軸と略平行な方向に移動可能な保持部材と、
    前記保持部材に当接された状態で回動可能に設けられ、前記保持部材を前記アームの軸と略平行な方向に移動させる偏心ピンとを備えた
    ことを特徴とする表面性状測定機用検出器。
  3. 一端に触針を有するアームと、
    前記アームを揺動可能に支持する軸受機構と、
    一端が前記軸受機構近傍の前記アームに固定され、かつ前記アームの軸と略平行に配置されたコイルばねと、
    前記アームの揺動中心軸と略平行に設けられた回動軸を有し、かつ前記コイルばねの他端が前記回動軸の回動中心から離れた位置に固定された回動体とを備え、
    前記コイルばねは、前記アームを常時付勢して前記触針に測定力を発生させる
    ことを特徴とする表面性状測定機用検出器。
  4. 一端に触針を有するアームと、
    前記アームを揺動可能に支持する軸受機構と、
    前記軸受機構近傍で、かつ前記アームの揺動中心を挟んだ位置にそれぞれの一端が固定された一対のコイルばねと、
    前記アームの揺動中心軸と略平行に設けられた回動軸を有し、前記コイルばねのそれぞれの他端が前記回動軸の回動中心を挟んだ位置に固定された回動体とを備えた
    ことを特徴とする表面性状測定機用検出器。
  5. 請求項3または請求項4に記載の表面性状測定機用検出器において、
    前記回動体を支持し、前記アームの軸と略平行な方向に移動可能なスライド部材と、このスライド部材に当接された状態で回動可能に設けられ、前記スライド部材を前記アームの軸と略平行な方向に移動させる偏心ピンとを備えた
    ことを特徴とする表面性状測定機用検出器。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の表面性状測定機用検出器において、
    前記アームは、一端に触針を有するスタイラスと、このスタイラスを支持するスタイラス保持部材とを備え、
    前記スタイラスが前記スタイラス保持部材に対して着脱可能に設けられた
    ことを特徴とする表面性状測定機用検出器。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の表面性状測定機用検出器において、
    前記触針の位置が被測定物表面に対して接触状態または退避状態に前記アームを揺動させるアーム姿勢変更手段を備えた
    ことを特徴とする表面性状測定機用検出器。
  8. 請求項7に記載の表面性状測定機用検出器において、
    前記アーム姿勢変更手段は、前記アームの前記軸受機構を挟んで前記触針が配置された側とは反対側の端部に当接されたカムと、
    前記カムを回転駆動させるモータと、
    前記カムの回転位置を検出する検出手段と、
    前記検出手段により前記カムが所定の位置に回転した時に前記モータの駆動を停止させる制御手段とを備えた
    ことを特徴とする表面性状測定機用検出器。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかに記載の表面性状測定機用検出器において、
    前記触針の揺動変位を検出する変位検出器を備え、
    この変位検出器は、前記アームの軸に対して角度を有する部位の略直交方向の変位を検出する
    ことを特徴とする表面性状測定機用検出器。
JP2002241924A 2002-08-22 2002-08-22 表面性状測定機用検出器 Expired - Fee Related JP3959319B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002241924A JP3959319B2 (ja) 2002-08-22 2002-08-22 表面性状測定機用検出器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002241924A JP3959319B2 (ja) 2002-08-22 2002-08-22 表面性状測定機用検出器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004077437A JP2004077437A (ja) 2004-03-11
JP3959319B2 true JP3959319B2 (ja) 2007-08-15

Family

ID=32024264

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002241924A Expired - Fee Related JP3959319B2 (ja) 2002-08-22 2002-08-22 表面性状測定機用検出器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3959319B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11512951B2 (en) * 2020-04-17 2022-11-29 Mitsubishi Heavy Industries Compressor Corporation Measuring jig for rotary machine and member management method for rotary machine

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4659529B2 (ja) * 2005-06-23 2011-03-30 株式会社アルバック 表面形状測定用触針式段差計及びその自動較正方法
JP5331645B2 (ja) * 2009-10-13 2013-10-30 株式会社ミツトヨ 検出器、及び測定機
GB2511979B (en) * 2012-01-04 2016-05-04 Tokyo Seimitsu Co Ltd Contour and surface texture measuring instrument and contour and surface texture measuring method
JP6047045B2 (ja) 2013-03-25 2016-12-21 株式会社ミツトヨ 輪郭測定機
JP6361757B1 (ja) * 2017-02-24 2018-07-25 株式会社東京精密 表面測定機用検出器
CN110926326A (zh) * 2019-12-13 2020-03-27 杭州铯原科技有限公司 粗糙度电感式传感器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11512951B2 (en) * 2020-04-17 2022-11-29 Mitsubishi Heavy Industries Compressor Corporation Measuring jig for rotary machine and member management method for rotary machine

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004077437A (ja) 2004-03-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3926793B2 (ja) 表面形状測定装置
US4377911A (en) Contour measuring instrument
EP1715288A1 (en) Surface roughness and/ or contour shape measuring apparatus
JP4330388B2 (ja) 倣いプローブ
JPH0224441B2 (ja)
KR20110065334A (ko) 안경 프레임 형상 측정 장치
US4503616A (en) Parallel motion displacement transducers
JP3959319B2 (ja) 表面性状測定機用検出器
JP3887188B2 (ja) プローブのアライメント調整装置、その装置を備えた測定機およびプローブのアライメント調整方法
WO2020213432A1 (ja) 変位検出器、表面性状測定機、及び真円度測定機
KR100742537B1 (ko) 볼 베어링 내륜 측정용 클램핑 구동장치
CN115683025A (zh) 圆度测量仪
US20090025464A1 (en) Surface-roughness/contour measuring apparatus
JPWO2007023605A1 (ja) 表面粗さ/輪郭形状測定装置
JP2996898B2 (ja) 帯状刃材の曲げ加工装置
JP4909562B2 (ja) 表面性状測定装置
JP2005299784A (ja) スライダ装置および測定機
US4112580A (en) Device for determining angles
JP2786803B2 (ja) パチンコ機械用釘間隔測定器
JP4119097B2 (ja) 薄円板の支持方法および薄円板の支持構造
JP3457499B2 (ja) テーブル装置
JPH0850003A (ja) 形状測定機
JPH081442Y2 (ja) 真円度測定機
JP2584760Y2 (ja) 測定部材の保持具
GB2438640A (en) Surface roughness/outline shape measurement device

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050726

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060825

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060905

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061102

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070417

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070514

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3959319

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100518

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130518

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130518

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160518

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees