JP3457499B2 - テーブル装置 - Google Patents

テーブル装置

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JP3457499B2
JP3457499B2 JP11694297A JP11694297A JP3457499B2 JP 3457499 B2 JP3457499 B2 JP 3457499B2 JP 11694297 A JP11694297 A JP 11694297A JP 11694297 A JP11694297 A JP 11694297A JP 3457499 B2 JP3457499 B2 JP 3457499B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被測定物や被加工
物などを載置するためのテーブル装置に関する。たとえ
ば、測定機において被測定物を載置するため、あるい
は、工作機械において被加工物を載置するために用いら
れるテーブル装置に関する。
【0002】
【背景技術】測定機において被測定物を載置するために
用いられるテーブル装置、あるいは、工作機械において
被加工物を載置するために用いられるテーブル装置で
は、被測定物の測定部位や被加工物の加工部位を測定ヘ
ッドや加工ヘッドに位置させるために、被測定物や被加
工物を載置したテーブルをベース部材に対して異なる複
数の方向へ移動させる複数の移動機構を備えている。
【0003】たとえば、被測定物の内径または外径を測
定するための直径測定装置に用いられるテーブル装置で
は、被測定物を載置したテーブルをベース部材の上面に
対して直交する軸(Z軸)を中心として旋回させる旋回
機構と、前記テーブルを前記Z軸に対して直交する軸
(Y軸)方向へ直線移動させる第1の直線移動機構と、
前記テーブルを前記Z軸およびY軸に対して直交する軸
(X軸)方向へ直線移動させる第2の直線移動機構とを
備えている。
【0004】従来、これらの移動機構を組み立てるに
は、まず、ベース部材の上に旋回機構を設け、この旋回
機構の上に第1の直線移動機構を設け、この第1の直線
移動機構の上に第2の直線移動機構を設け、この第2の
直線移動機構の上に被測定物を載置するテーブルを設け
ていた。つまり、旋回機構、第1の直線移動機構および
第2の直線移動機構を順に上に積み重ねた構造であっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの移動
機構(旋回機構、第1の直線移動機構および第2の直線
移動機構)を順に上に積み重ねた構造であると、被測定
部物の重量に加えて、上層の移動機構の重量が順次下層
の移動機構にかかってくるため、下層の移動機構に変形
が生じやすく、その結果、被測定物や被加工物の姿勢変
化が生じ、精度確保が困難になるという欠点があった。
【0006】この問題を解消するためには、下層に位置
する移動機構をそれより上層の重量に耐えうる構造(高
剛性構造)に構成しなければならないから、装置が大型
化し、かつ、高価になる。また、このような構成では、
被測定物の設置位置や出し入れ時に移動機構に偏荷重が
かかり、運動精度の維持が困難である。
【0007】本発明の目的は、従来の欠点を解消し、移
動機構の変形などを防止して、精度確保をはかりつつ、
小型化およびコストダウンが可能なテーブル装置を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のテーブル装置
は、ベース部材と、このベース部材上に設けられたテー
ブルと、このテーブルを前記ベース部材に対して異なる
少なくとも2方向へ移動させる複数の移動機構とを備え
たテーブル装置であって、前記移動機構は、前記ベース
部材の上面にその上面に対して直交する第1軸線を中心
として旋回可能に設けられた回転板を有し、この回転板
によって前記テーブルを第1軸線を中心として旋回させ
る旋回機構と、前記テーブルを前記第1軸線に対して直
交する第2軸線方向へ直線移動させる第1の直線移動機
構と、前記テーブルを前記第1軸線および第2軸線に対
して直交する第3軸線方向へ直線移動させる第2の直線
移動機構とを備え、前記ベース部材の上面には、前記テ
ーブルの下面に接し前記テーブルおよびそのテーブルに
かかる荷重を受けるとともに、前記テーブルを移動可能
に支持する摺動面を形成したことを特徴とする。
【0009】このような構成によれば、テーブルの重量
およびそのテーブルにかかる荷重、たとえば、テーブル
に載置される被測定物や被加工物の重量がベース部材の
摺動面で受けられているから、つまり、複数の移動機構
に作用することがないから、これらの移動機構の変形を
防止でき、精度確保が可能である。また、移動機構の変
形を防ぐために大がかりな構成にしなくてもよいから、
小型化およびコストダンが可能である。
【0010】また、移動機構は、前記ベース部材の上面
にその上面に対して直交する第1軸線を中心として旋回
可能に設けられた回転板を有し、この回転板によって
記テーブルを第1軸線を中心として旋回させる旋回機構
と、前記テーブルを前記第1軸線に対して直交する第2
軸線方向へ直線移動させる第1の直線移動機構と、前記
テーブルを前記第1軸線および第2軸線に対して直交す
る第3軸線方向へ直線移動させる第2の直線移動機構と
を備えているから、テーブルをベース部材の上面で旋回
させることができ、かつ、その旋回軸に対して直交する
平面内で互いに直交する2軸方向へ直線移動させること
ができるから、被測定物や被加工物の位置や姿勢を自由
に変化させることができる。
【0011】この場合、前記第1の直線移動機構は、前
記回転板の上面に支持ブロックを介して前記第2軸線と
平行に設けられたガイドロッドと、このガイドロッドに
移動可能に設けられたスライダとを含み、前記第2の直
線移動機構は、前記スライダに前記第1軸線方向へ弾性
変形可能な板ばねを介して連結された支持ブロックと、
この支持ブロックに移動可能にかつ前記第3軸線と平行
に設けられたガイドロッドと、このガイドロッドと前記
テーブルとを連結する連結ブロックとを含む構成が望ま
しい。このようにすれば、第2の直線移動機構に板ばね
を含んで構成されているから、この板ばねによってテー
ブルおよびそのテーブルにかかる荷重の影響を移動機構
に与えることがない。つまり、テーブルにかかる荷重に
よってテーブルに第1軸線方向の変形が生じても、それ
を板ばねによって吸収できるから、テーブルにかかる荷
重の影響を移動機構に与えることがない。
【0012】また、前記摺動面は、前記第1軸線を中心
とする円周上に形成され、前記旋回機構、第1の直線移
動機構および第2の直線移動機構は、前記円周上に形成
された摺動面の内側でかつ前記テーブルの下面に形成さ
れた凹部内に収納されていることが望ましい。このよう
にすれば、テーブル上の片寄った位置に被測定物や被加
工物が載置されても、また、テーブルが異なる少なくと
も2方向へ移動される際にも、テーブルを安定した姿勢
でベース部材上で移動可能に支持することができる。ま
た、旋回機構、第1の直線移動機構および第2の直線移
動機構をテーブルの下面に形成された凹部内に収納でき
るから、装置全体をコンパクトに構成できる。
【0013】また、前記摺動面には、低摩擦部材が介在
されていることが望ましい。このようにすれば、ベース
部材の上面とテーブルの下面との間の摩擦抵抗を低減で
きるから、テーブルの移動をより円滑に行うことができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明のテーブル装置を内
径測定装置に適用した一実施形態について図面を参照し
ながら説明する。図1は本実施形態の内径測定装置を示
す斜視図である。同内径測定装置は、ベッド1と、この
ベッド1に設けられ被測定物Wを取り付けるテーブル装
置10と、このテーブル装置10を跨ぐようにベッド1
上に掛け渡された門型フレーム41と、この門型フレー
ム41の水平ビーム43に沿って移動可能に設けられた
一対のスライダ51A,51Bと、この各スライダ51
A,51Bにそれぞれ取り付けられ前記被測定物Wの内
径に当接する一対の測定子52A,52Bと、この一対
の測定子52A,52B間の間隔を計測する計測手段6
1と、前記一対の測定子52A,52Bが互いに離間す
る方向(被測定物Wの内径に当接する方向)に前記各ス
ライダ51A,51Bを所定圧で付勢する付勢手段71
と、前記スライダ51A,51Bを同時に測定軸線方向
(ここでは、水平ビーム43の長手方向)に沿って移動
させるとともに、いずれか一方のスライダのみを測定軸
線方向に沿って移動させる測定子駆動制御手段81とを
備えている。
【0015】前記門型フレーム41は、前記ベッド1上
に立設された一対の支柱42A,42Bと、この一対の
支柱42A,42Bの上端間に掛け渡された水平ビーム
43とから構成されている。前記計測手段61は、前記
一方のスライダ51Aに設けられたスケール62と、前
記他方のスライダ51Bに前記スケール62に対向して
設けられた検出器63とから構成されている。これらの
スケール62および検出器63は、前記測定子52A,
52Bの先端接触球を結ぶ測定軸線上に配置されてい
る。前記付勢手段71は、一端が前記各スライダ51
A,51Bに連結されかつ他端が水平ビーム43の端部
に支持されたプーリ72に旋回されたワイヤ73と、こ
のワイヤ73の他端に連結された錘74とから構成され
ている。なお、スライダ51A,51Bは、水平ビーム
43の上面に取り付けられたシリンダ75A,75Bの
ピストンロッドの縮小動作により、互いに接近する方向
へ移動され、また、シリンダ75A,75Bのピストン
ロッドの伸長動作により、付勢手段71を介して互いに
離れる方向へ移動されるようになっている。
【0016】前記テーブル装置10は、図2に示すよう
に、上面に被測定物Wを取り付ける被測定物取付テーブ
ル35と、このテーブル35を第1軸線としてのZ軸方
向(図2で上下方向)へ昇降させる昇降機構11と、前
記テーブル35を前記Z軸に対して直交しかつ互いに直
交する第2、第3軸線としてのX軸およびY軸方向へ移
動させるとともにZ軸を中心として旋回させるX-Y移
動および旋回機構21と、前記テーブル35のX−Y平
面に対する傾きを調整する傾き調整機構36とを有す
る。
【0017】前記昇降機構11は、前記ベッド1の凹部
2内に複数本のガイドポスト12を介してZ軸方向へ昇
降可能に設けられたベース部材としての昇降テーブル1
3と、この昇降テーブル13を昇降させる駆動手段14
とから構成されている。駆動手段14は、モータ15
と、このモータ15によって回転され前記昇降テーブル
13を昇降させるねじ軸16とから構成されている。な
お、昇降テーブル13の下面とベッド1の上面との間に
は蛇腹17が設けられている。従って、モータ15を正
逆回転させると、それによってねじ軸16が正逆回転す
るので、昇降テーブル13がZ軸方向へ昇降されるよう
になっている。
【0018】前記X−Y移動および旋回機構21は、図
3および図4に示すように、前記昇降テーブル13にZ
軸を中心として旋回可能に設けられた回転板22と、こ
の回転板22上に一対の支持ブロック23を介してX軸
と平行に設けられたガイドロッド24と、このガイドロ
ッド24に移動可能に設けられたXスライダ25と、前
記片方の支持ブロック23に螺合され前記Xスライダ2
5をX軸方向へ移動させるXスライダ調整ねじ26と、
前記Xスライダ25にZ軸方向に弾性変形可能な板ばね
27を介して連結された支持ブロック28と、この支持
ブロック28に移動可能にかつY軸と平行に設けられた
ガイドロッド29と、このガイドロッド29に連結ブロ
ック29Aを介して連結されたYテーブル30と、この
Yテーブル30に螺合され先端がXスライダ25に当接
してYテーブル30をY軸方向へ移動させるYテーブル
調整ねじ31とから構成されている。
【0019】ここに、前記回転板22によって、前記Y
テーブル30をZ軸を中心として旋回させる旋回機構A
が構成されている。また、前記支持ブロック23、ガイ
ドロッド24、Xスライダ25およびXスライダ調整ね
じ26によって、前記Yテーブル30をX軸方向へ直線
移動させる第1の直線移動機構Bが構成されている。さ
らに、前記板ばね27、支持ブロック28、ガイドロッ
ド29および連結ブロック29Aによって、前記Yテー
ブル30をY軸方向へ直線移動させる第2の直線移動機
構Cが構成されている。
【0020】前記昇降テーブル13の上面外周縁には、
前記Yテーブル30の下面に接しYテーブル30および
そのYテーブル30にかかる荷重を受けるとともに、前
記Yテーブル30を旋回移動可能、かつ、XおよびY軸
方向へ直線移動可能に支持する摺動面32が形成され、
この摺動面32に低摩擦部材32A、たとえば、テフロ
ン系樹脂などが設けられている。なお、テフロン系樹脂
に限らず、ボールベアリングなどでもよい。また、前記
Yテーブル30の下面には前記摺動面32の内側に凹部
34が形成され、この凹部34内に前記旋回機構A、第
1の直線移動機構Bおよび第2の直線移動機構Cがそれ
ぞれ収納されているとともに、前記Yテーブル30の外
周面には、ハンドル33が突設されている(図2参
照)。なお、図示してないが、前記回転板22とYテー
ブル30との間には、Xスライダ25をXスライダ調整
ねじ26およびYテーブル調整ねじ31に当接する方向
に付勢するコイルばねが設けられている。
【0021】従って、Xスライダ調整ねじ26を螺合操
作すると、Xスライダ25がX軸方向へ移動し、それに
よってYテーブル30もX軸方向へ移動される。また、
Yテーブル調整ねじ31を螺合操作すると、Yテーブル
30がY軸方向へ移動される。さらに、ハンドル33を
掴んで回転させると、Yテーブル30がZ軸を中心とし
て旋回される。つまり、Yテーブル30は、X軸方向お
よびY軸方向へ移動できるとともに、Z軸を中心として
旋回できるようになっている。このとき、Yテーブル3
0にかかる荷重は低摩擦部材32Aを介して昇降テーブ
ル13の摺動面32で受けられているから、各移動機構
(X軸およびY軸方向への移動機構)や旋回機構に大き
な負荷が作用することがなく、よってX軸よびY軸方向
への移動動作とZ軸を中心とする旋回動作を円滑に行う
ことができる。
【0022】前記傾き調整機構36は、図5、図6およ
び図7に示すように、被測定物取付テーブル35の18
0度離れた位置に螺合され下端が前記Yテーブル30に
当接された2本の高さ調整ねじ38A,38Bと、この
2本の高さ調整ねじ38A,38Bを結ぶ辺を斜辺とす
る直角二等辺三角形の直角部の位置で前記テーブル3
0,35間に介在されテーブル35の揺動支点となる球
体40と、この球体40の位置より内方位置で被測定物
取付テーブル35を通って前記Yテーブル30に螺合さ
れた予圧調整ねじ39と、この予圧調整ねじ39の頭部
と被測定物取付テーブル35との間に介在され被測定物
取付テーブル35をYテーブル30に向かって予圧する
予圧ばね39Aとから構成されている。従って、図5の
状態において、高さ調整ねじ38Aの高さを調整する
と、被測定物取付テーブル35のY軸方向の傾きを調整
でき、また、高さ調整ねじ38Bの高さを調整すると、
被測定物取付テーブル35のX軸方向の傾きを調整でき
ようになっている。
【0023】前記測定子駆動制御手段81は、図8に示
すように、前記各シリンダ75A,75Bに接続された
エアー操作バルブ82A,82Bと、この各エアー操作
バルブ82A,82Bに接続された手動操作ブルブ83
A,83Bと、この手動操作バルブ83A,83Bと前
記エアー操作バルブ82Aとの間に挿入されたシャトル
バルブ84と、レギュレータ85と、空気清浄化ユニッ
ト86と、エアー源87とから構成されている。
【0024】従って、図8の状態では、エアー源87か
らのエアーがエアー操作バルブ82A,82Bを経由し
てシリンダ75A,75Bに流れているため、シリンダ
75AのピストンロッドがL方向に、シリンダ75Bの
ピストンロッドがR方向に移動している。よって、一対
の測定子52A,52Bは閉じている。この状態におい
て、手動操作バルブ83BをL方向にスライドさせる
と、エアー源87からのエアーが点線の経路に沿っ流
れ、エアー操作バルブ82BがR方向へ、エアー操作バ
ルブ82AがL方向へそれぞれスライドされる。する
と、シリンダ75BのピストンロッドがL方向へ、シリ
ンダ75AのピストンロッドがR方向へそれぞれスライ
ドされる。これにより、各スライダ51A,51Bは付
勢手段71によって互いに離れる方向へスライドされ
る。つまり、一対の測定子52A,52Bが開く。ま
た、手動操作バルブ83BをR方向にスライドさせ(元
に戻し)、手動操作バルブ83AをL方向にスライドさ
せると、エアーが手動操作バルブ83Aを経由してエア
ー操作バルブ82Aのみに流れ、エアー操作バルブ82
AがL方向へスライドされる。すると、シリンダ75A
のピストンロッドがR方向へスライドするため、スライ
ダ51Aは付勢手段71によって離れる向へスライドさ
れる。つまり、測定子52Aのみが開く。
【0025】次に、本実施形態の作用を説明する。測定
にあたっては、被測定物取付テーブル35上に被測定物
Wを載置したのち、次の手順に従って測定を進める。 測定位置調整(被測定物Wの直径位置と測定軸線を一
致させるための調整) 図9に示すように、測定子駆動制御手段81により、一
対の測定子52A,52Bを被測定物Wの内径に当接さ
せた状態において、Yテーブル30をY軸方向へ移動さ
せながら計測手段61によって一対の測定子52A,5
2B間の間隔を計測し、一対の測定子52A,52B間
の間隔が最も離れた位置に一対の測定子52A,52B
を位置させる。これにより、図10に示すように、被測
定物Wの直径位置と測定軸線とを一致させることができ
る。
【0026】傾き調整(測定軸線と直交する軸線に対
する、被測定物Wの内径の中心軸の傾き調整) 図11に示すように、測定子駆動制御手段81により、
一対の測定子52A,52Bを互いに接近させたのち、
片方の測定子52Aのみを開き、被測定物Wの内径に当
接させる。続いて、図12に示すように、昇降テーブル
13の昇降により被測定物WをZ軸方向へ昇降させなが
ら計測手段61の値を読み取る。ここで、計測手段61
の値の変化が最も小さくなるように、傾き調整機構36
によってX軸方向の傾きを調整する。これにより、図1
3に示すように、被測定物Wの内径の中心軸を測定軸線
と直交する軸線に一致させることができる。
【0027】被測定物の旋回 Yテーブル30に突設されたハンドル33を掴んで回転
させると、回転板22が昇降テーブル13に対して回転
するから、これでYテーブル30を90度回転させる。
これにより、被測定物Wが90度旋回される。 直径位置調整 上記と同じ操作を行う。これにより、X軸およびY軸
方向の測定位置が調整される。 傾き調整 上記と同じ操作を行う。これにより、X軸およびY軸
方向の傾きが修正される。 測定 上記の調整によって被測定物Wの内径の直径位置と測
定軸線とを一致させたのち、一対の測定子52A,52
Bを測定軸線方向に沿って相対移動させながら被測定物
Wの内径に当接させ、そのときの一対の測定子52A,
52Bの間隔を計測手段61によって読み取る。また、
Yテーブル30を90度旋回させたのち、同様な操作を
行って一対の測定子52A,52Bの間隔を計測手段6
1によって読み取る。これにより、被測定物Wの直交す
る2方向の内径を測定できる。
【0028】以上の実施形態によれば、一対の測定子5
2A,52Bを選択的に用いて、被測定物Wの直径位置
と測定軸線とを一致させるための調整と、測定軸線と直
交する軸線に対する被測定物Wの内径の中心軸の傾きを
修正するための調整とを行うようにしたので、これらの
調整を簡易にかつ正確にできる。つまり、被測定物Wの
直径位置と測定軸線とを一致させるための調整作業につ
いては、一対の測定子52A,52Bを用いて行うよう
にしているから、1本の測定子を用いて行う場合の問
題、つまり、測定子と被測定物との相対移動機構に測定
軸方向の移動誤差成分があると、その誤差成分が測定値
に影響するという問題がなく、しかも、検出感度も1本
の測定子で測定する場合に比べ2倍にできる。また、測
定軸線と直交する軸線に対する、被測定物Wの内径の中
心軸の傾きを調整するための作業については、片方の測
定子52Aのみを用いて行うようにしたので、2本の測
定子を用いて調整を行うときの問題(2本の測定子が同
方向へ変位し傾き検出が不可能となる問題)がなく、こ
れらの調整を簡易にかつ正確にできる。
【0029】この際、測定子駆動制御手段81によっ
て、一対の測定子52A,52Bを同時に開く方向およ
び閉じる方向へ移動させるようにしたので、一対の測定
子52A,52Bを用いて行う調整作業を迅速に行え
る。また、測定子駆動制御手段81によって、片方の測
定子52Aのみを開く方向へ移動させるようにしたの
で、片方の測定子52Aのみを用いて行う調整作業も迅
速に行える。しかも、各測定子52A,52Bが被測定
物Wの内径に当接する方向へ移動するときには、つま
り、開く方向へ移動するときには、付勢手段71の錘7
4の重量を加減することによって移動速度を調整できる
ので、当接時の圧力を適正に調整できる。
【0030】また、被測定物Wを載置するテーブル装置
10は、Yテーブル30をZ軸を中心として旋回させる
旋回機構Aと、Yテーブル30をX軸方向へ直線移動さ
せる第1の直線移動機構Bと、Yテーブル30をY軸方
向へ直線移動させる第2の直線移動機構Cとを備えてい
るから、Yテーブル30を回転させるだけで、被測定物
Wをセット替えなしに、直交2軸方向(XおよびY軸方
向)の測定を行える。まず、測定位置調整工程および傾
き調整工程によって、被測定物Wの内径の一方向(これ
を、X軸方向とする)について、直径位置調整および傾
き調整を行い、続いて、Yテーブル30をZ軸を中心と
して旋回させたのち、再び測定位置調整工程および傾き
調整工程によって、被測定物Wの内径のY軸方向につい
て、直径位置調整および傾き調整を行うようにしたか
ら、被測定物Wの内径の2方向について、セット替えな
しに測定することができる。
【0031】この場合、旋回機構Aは、昇降テーブル1
3の上面にZ軸を中心として旋回可能に設けられた回転
板22を含み、第1の直線移動機構Bは、回転板22の
上面に支持ブロック23を介してX軸と平行に設けられ
たガイドロッド24と、このガイドロッ24ドに移動可
能に設けられたXスライダ25とを含み、第2の直線移
動機構Cは、Xスライダ25に板ばね27を介して連結
された支持ブロック28と、この支持ブロック28に移
動可能にかつY軸と平行に設けられたガイドロッド29
と、このガイドロッド29とYテーブル30とを連結す
る連結ブロック29Aとを含んみ構成されているから、
つまり、第2の直線移動機構CはZ軸方向に弾性変形可
能な板ばね27を含んで構成されているから、Yテーブ
ル30にかかる荷重によってYテーブル30にZ軸向の
変形が生じても、それを板ばね27によって吸収できる
から、Yテーブル30にかかる荷重の影響を各機構A,
B,Cに与えることがない。
【0032】また、昇降テーブル13の上面には、Yテ
ーブル30の下面に接しYテーブル30およびそれにか
かる荷重を受けるとともに、Yテーブル30を異なる
X,Y軸方向へ移動可能にかつZ軸と中心として旋回可
能に支持する摺動面32を形成したので、Yテーブル3
0の重量およびそのYテーブル30にかかる荷重が昇降
テーブル13の摺動面32で受けられているから、Yテ
ーブル30を移動させるための機構A,B,Cの変形を
防止でき、精度確保が可能である。また、各機構A,
B,Cの変形を防ぐために大がかりな構成にしなくても
よいから、安価に構成できる。
【0033】しかも、摺動面32をZ軸を中心とする円
周上に形成したので、テーブル35上の片寄った位置に
被測定物Wが載置されても、Yテーブル30を安定した
姿勢で昇降テーブル13上に移動可能に支持することが
できる。しかも、摺動面32には低摩擦部材32Aを介
在したので、Yテーブル30の移動を円滑に行うことが
できる。また、この円周上に形成された摺動面32の内
側でYテーブル30の下面に凹部34を形成し、この凹
部34内に前記旋回機構A、第1の直線移動機構Bおよ
び第2の直線移動機構Cを収納したので、装置全体をコ
ンパクトに構成できる。
【0034】なお、上記実施形態では、テーブル装置1
0を、昇降機構11と、旋回機構A、第1の直線移動機
構Bおよび第2の直線移動機構Cを有するX−Y移動お
よび旋回機構21と、傾き調整機構36とを含んで構成
したが、旋回機構A、第1の直線移動機構Bおよび第2
の直線移動機構Cのうちの少なくとも2つの機構を備え
ていればよい。たとえば、第1の直線移動機構Bと第2
の直線移動機構Cの組合せ、第1の直線移動機構Bと旋
回機構Aの組合せ、あるいは、第2の直線移動機構Cと
旋回機構Aとの組合せでもよい。
【0035】第1の直線移動機構Bと第2の直線移動機
構Cの組合せの場合には、つまり、X−Y移動機構のみ
の場合には、摺動面32とZ軸を中心とする円周上に形
成しなくてもよく、矩形枠状に形成してもよい。また、
旋回機構A、第1の直線移動機構Bおよび第2の直線移
動機構Cを収納するための凹部34は、テーブル30の
下面でなくてもよく、昇降テーブル13の上面に形成し
てもよい。
【0036】また、上記実施形態では、内径測定装置に
用いられるテーブル装置について説明したが、本発明
は、これに限らず、他の測定装置に用いられるテーブル
装置に適用できる。さらに、測定装置用のテーブル装置
に限らず、工作機械などの加工機械にに用いられるテー
ブル装置に適用できる。この場合、傾き調整機構36は
なくてもよい。このようにした場合、被測定物取付テー
ブル35を省略し、被測定物WをYテーブル30上に直
接設置するようにしてもよい。つまり、Yテーブル30
が被測定物取付テーブルを兼ねる構造でもよい。
【0037】
【発明の効果】本発明のテーブル装置によれば、移動機
構の変形などを防止して、精度確保をはかりつつ、小型
化およびコストダウンを達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の内径測定装置を示す斜視
図である。
【図2】同上実施形態のテーブル装置を示す正面図であ
る。
【図3】図2のテーブル装置の要部を示す断面図であ
る。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】図3のV方向から見た図である。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【図7】図5のVII−VII線断面図である。
【図8】同上実施形態の測定子駆動制御手段を示すエア
ー回路図である。
【図9】同上実施形態において、被測定物の直径位置と
測定軸線とを一致させるための調整を示す図である。
【図10】図9の調整後の状態を示す図である。
【図11】同上実施形態において、測定軸線と直交する
軸線に対する被測定物の内径の中心軸の傾きを修正する
ための調整を示す図である。
【図12】図11の断面図である。
【図13】図11および図12の調整後の状態を示す図
である。
【符号の説明】
13 昇降テーブル(ベース部材) 21 X−Y移動および旋回機構 A 旋回機構 B 第1の直線移動機構 C 第2の直線移動機構 22 回転板 23 支持ブロック 24 ガイドロッド 25 Xスライダ 27 板ばね 28 支持ブロック 29 ガイドロッド 29A 連結ブロック 30 Yテーブル 32 摺動面 32A 低摩擦部材 W 被測定物
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−25163(JP,A) 特開 昭63−235888(JP,A) 特開 昭60−168072(JP,A) 特開 昭49−95646(JP,A) 特開 平7−198882(JP,A) 特開 平7−83652(JP,A) 実開 平4−73434(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 21/00 B23Q 1/48 G12B 5/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース部材と、このベース部材上に設け
    られたテーブルと、このテーブルを前記ベース部材に対
    して異なる少なくとも2方向へ移動させる複数の移動機
    構とを備えたテーブル装置であって、 前記移動機構は、前記ベース部材の上面にその上面に対
    して直交する第1軸線を中心として旋回可能に設けられ
    た回転板を有し、この回転板によって前記テーブルを
    1軸線を中心として旋回させる旋回機構と、前記テーブ
    ルを前記第1軸線に対して直交する第2軸線方向へ直線
    移動させる第1の直線移動機構と、前記テーブルを前記
    第1軸線および第2軸線に対して直交する第3軸線方向
    へ直線移動させる第2の直線移動機構とを備え、 前記ベース部材の上面には、前記テーブルの下面に接し
    前記テーブルおよびそのテーブルにかかる荷重を受ける
    とともに、前記テーブルを移動可能に支持する摺動面を
    形成したことを特徴とするテーブル装置。
  2. 【請求項2】 請求項に記載のテーブル装置におい
    て、 記第1の直線移動機構は、前記回転板の上面に支持ブ
    ロックを介して前記第2軸線と平行に設けられたガイド
    ロッドと、このガイドロッドに移動可能に設けられたス
    ライダとを含み、 前記第2の直線移動機構は、前記スライダに前記第1軸
    線方向へ弾性変形可能な板ばねを介して連結された支持
    ブロックと、この支持ブロックに移動可能にかつ前記第
    3軸線と平行に設けられたガイドロッドと、このガイド
    ロッドと前記テーブルとを連結する連結ブロックとを含
    むことを特徴とするテーブル装置。
  3. 【請求項3】 請求項または請求項に記載のテーブ
    ル装置において、 前記摺動面は、前記第1軸線を中心とする円周上に形成
    され、 前記旋回機構、第1の直線移動機構および第2の直線移
    動機構は、前記円周上に形成された摺動面の内側でかつ
    前記テーブルの下面に形成された凹部内に収納されてい
    ることを特徴とするテーブル装置。
  4. 【請求項4】 請求項に記載のテーブル装置におい
    て、 前記摺動面には、低摩擦部材が介在されていることを特
    徴とするテーブル装置。
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