JP2584453B2 - 低騒音型ボディマウント式鉄道車両 - Google Patents

低騒音型ボディマウント式鉄道車両

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JP2584453B2 JP62204176A JP20417687A JP2584453B2 JP 2584453 B2 JP2584453 B2 JP 2584453B2 JP 62204176 A JP62204176 A JP 62204176A JP 20417687 A JP20417687 A JP 20417687A JP 2584453 B2 JP2584453 B2 JP 2584453B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は鉄道の高速化に伴い、車輪の高速回転によ
る衝撃でレールの長手方向に振動が伝わり、線状のレー
ルの振動から発生する騒音を、車両の下面を吸音構造に
した列車全体で覆うことで、高速鉄道の走行騒音を低減
するものである。
〔従来の技術〕
鉄道車両の床下に床下機器室を設けその中に床下機器
を収めたボディマウント式鉄道車両は、車両の下面を平
滑にすることで車両下部への着雪を防ぐと共に、車両下
面の列車走行風の流れをスムーズにして空気抵抗を減ら
すのを目的としており、その床下機器室の下面は全面平
滑な金属板で覆われている。しかし、台車部は車輪があ
りまた点検も必要なので、側面を車体の側スカートで若
干覆う程度で、下面には覆いはなく台車は露出してい
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
車輪の高速回転の衝撃でレールの長手方向に振動が伝
わり、そのために発生する線状のレール全体からの騒音
は、吸音率の低い車両の下面と軌道面の間で繰り返し反
射して、残響音として増幅されている。そしてこのレー
ルからの騒音は集電音や車体空力音と共に、高速鉄道の
走行騒音の主な原因となっている。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明は上記欠点を除去するものであって、ボディ
マウント式鉄道車両の床下機器室の底板を孔あき金属板
に吸音材を裏張りした吸音板とし、床下機器と若干の空
間をおいて床下機器室の下面全体を覆い、更に、台車部
については、超軽量で強度と剛性が高く耐久性のあるア
ルミ発泡材のような吸音材と、その背後に若干の空気層
を設けて遮音板を取り付けた、台車の長さより長くレー
ルの幅より充分幅の広い短冊形の吸音板に、前後二つの
車輪を通す切り欠きを開け、その吸音板を台車の車両限
界までレールに接近させて、レールを覆うように台車側
ばり両端に金具を介して取り付けることにより、車輪の
高速回転の衝撃でレールに振動が伝わり、そこから発生
する騒音を、列車の全長に亙り吸収して高速鉄道の走行
騒音を低減しようとするものである。
〔実施例〕
以下、この発明を図面に示す実施例により説明する。
第1図はこの発明の車両下面に吸音板を取り付けた低騒
音型ボディマウント式鉄道車両の破断側面図であり、第
2図はこの発明の車輪部の車両断面図であり、第3図は
台車の下部に取り付ける発泡アルミ吸音板であり、第4
図は車体下面に取り付ける孔あき吸音板である。
第1図に於てこの発明のボディマウント式鉄道車両で
は、台車2の部分を除き車体1の側面を車体の車両限界
まで下げ、その先端に車体1の底板として孔あき吸音板
9を下面全面に亙り平らに取り付けて、密蔽した床下機
器室を構成している。そして床下機器室の台車寄りの端
面にも孔あき吸音板9を斜めにして取り付ける。床下機
器室内に収納される床下機器8は車体1の床7に吊り下
げて取り付け、床下機器8の下面と底板の孔あき吸音板
9の間に若干の空気層を設けておく。
第1図と第2図に於て、台車の車両限界までレール10
に接近させてレール10を覆うように、台車2の長さより
長くレール10の幅より充分幅の広い短冊形の発泡アルミ
吸音板6を台車2の下部に取り付ける。その取り付けは
台車の側ばり3の両端から、取り付け金具5を介して行
う。発泡アルミ吸音板6には第3図に示す長方形の切り
欠き15を二つ設け、そこに前後の二つの車輪4をそれぞ
れ通す。
孔あき板の背後に若干の空気層をおいて遮音板を設け
ると共鳴作用により、比較的低周波の吸音率が高くなる
ことが知られている。そして第4図に示すような、孔あ
き金属板16に一般特性として高周波の吸音率が高い吸音
材17を裏張りした孔あき吸音板の場合には、さらに吸音
材の作用も加わり低周波から高周波まで高い吸音率が得
られる。
そこで第1図に示すように床下機器室の底板に孔あき
吸音板9を使用すると、床下機器室が床下機器8の下面
または床7の下面を遮音板とし、その間の空間を空気層
とした共鳴器となり、低周波から高周波まで吸音効果の
高い車体下面が構成できる。
台車2に取り付ける吸音板は台車走行時の大きな振動
と衝撃を受ける、台車の構造上その支持点が側ばり3の
両端となり支持スパンが長い、或は台車の保守点検に吸
音板が支障を与えてはいけない等の制約のため、吸音板
には高い吸音率の性能が要求される他に、大きな強度、
高い剛性、耐久性、軽量化および厚み寸法の制限等の仕
様が要求される。そこでその吸音材にはそれ自身で強度
と剛性をもち、超軽量で耐久性のあるアルミをスポンジ
状にしたアルミ発泡材等を用いる。そして第3図に示す
ようにこの吸音材を用いた発泡アルミ吸音板6は、アル
ミ発泡材13とその背後の遮音板15の間に、共鳴現象によ
り低周波の吸音効果を得るための若干の空気層を設けた
ものとし、そこに前後の二つの車輪4をそれぞれ通す二
つの長方形の切り欠き15を開ける。
高速鉄道のレールと車輪の相互作用で生ずる転動音で
は、車輪よりレールから発せられる騒音レベルの方が高
く、レールが主たる騒音源であることが明らかにされて
いる。そして車輪4の高速回転による衝撃でレール10の
長手方向に振動が伝わり、長いレール10全体が線状の騒
音源になっているといえる。
現状の車両の車体や台車の下面は吸音率の低い材質と
形状になっており、線状のレール10の全長から発せられ
る騒音は車両の下面の各所で反射し、それがまた軌道面
で反射するといった繰り返し反射による残響音の効果で
騒音レベルが増幅されている。
そこでこの発明のように、車体1の下面と台車2の下
面を吸音構造とし、線状の騒音源であるレール10にでき
るだけ近ずけてレール10を覆い、レール10の振動から発
生する騒音を列車の全長に亙り吸収してやれば、高速鉄
道の走行騒音を低減することができる。
[発明の効果] この発明はボディマウント式鉄道車両の本来の目的の
車両床下の着雪防止と空気抵抗の低減に加え、ボディマ
ウント式鉄道車両の車体の下面がレールを覆うように接
近しているのを利用してそこに吸音効果をもたせ、さら
に台車下面にもレールを覆うように吸音板を取り付ける
ことで、線状の騒音源であるレールからの騒音の車両下
面での反射をなくし、高速鉄道の走行騒音を低減するも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の全体説明図、第2図はこの発明の台
車部の説明図、第3図、第4図はこの発明で使用する吸
音板の説明図である。 1……車体、2……台車、3……側ばり、4……車輪、
5……取り付け金具、6……発泡アルミ吸音板、7……
床、8……床下機器、9……孔あき吸音板、10……レー
ル、11……側スカート、12……防音壁、13……アルミ発
泡材、14……遮音板、15……切り欠き、16……孔あき金
属板、17……吸音材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】台車部を除く車体側面を車体の車両限界ま
    で下げ、その両側面の先端から底板で車体の床下を覆
    い、その中に機器を納めた密蔽状の床下機器室をもつボ
    ディマウント式鉄道車両において、床下機器室の底板を
    孔あき金属板に吸音材を裏うちした吸音板とし、床下機
    器と若干の空間をおいて床下機器室の下面全体を覆い、
    更に、台車部については、超軽量で強度と剛性が高く耐
    久性のあるアルミ発泡材のような吸音材と、その背後に
    若干の空気層を設けて遮音板を取り付けた、台車の長さ
    より長くレールの幅より充分幅の広い短冊形の吸音板
    に、前後の二つの車輪を通す切り欠きを開け、その吸音
    板を台車の車両限界までレールに接近させて、レールを
    覆うように台車側ばり両端に金具を介して取り付けるこ
    とにより、車輪の高速回転の衝撃でレールの長手方向に
    振動が伝わり、そこから発生する騒音を列車の全長に亙
    り吸収して、高速鉄道の走行騒音を低減することを特徴
    とする低騒音型ボディマウント式鉄道車両
JP62204176A 1987-08-19 1987-08-19 低騒音型ボディマウント式鉄道車両 Expired - Fee Related JP2584453B2 (ja)

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