JP2584405Y2 - 吸引式注出ポンプ装置 - Google Patents

吸引式注出ポンプ装置

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JP2584405Y2
JP2584405Y2 JP1718293U JP1718293U JP2584405Y2 JP 2584405 Y2 JP2584405 Y2 JP 2584405Y2 JP 1718293 U JP1718293 U JP 1718293U JP 1718293 U JP1718293 U JP 1718293U JP 2584405 Y2 JP2584405 Y2 JP 2584405Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願の考案は、容器の内容物を吸
引して注出するポンプ装置に関し、更に詳細には、中空
容器内の高粘性の内容物中に挿入される吸引杆本体を改
良した吸引式の注出ポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から用いられている液状物を注出す
るためのポンプ装置としては、実開昭63−6068号
公報に見るような縦型ポンプがあるが、これは概略的に
は図9に示されるように、中空容器の首部、即ち口頸部
分に装着して、容器内に充填された比較的粘性の高い内
容物を一定量づつ注出させる吸引式のポンプ装置として
使用されている。そして、このような従来の内容物吸引
ポンプ装置は、往復動するシリンダーを備えてなるポン
プ本体3と、該ポンプ本体3を装着してなる筒部の下端
部から筒状杆が伸長してなる吸引杆本体4とから構成さ
れている。
【0003】そして、上記の吸引杆本体4は、前記筒状
杆下端の端面は開放され、この開放部から筒状杆の内部
通路を介してポンプ本体3へ内容物を吸引するようにな
っており、該ポンプ本体3にはこれを作動させる作動部
5が取り付けられいて、この作動部5を押し込むことに
よりポンプ本体3が吸引作用を行うので、容器中の内容
物が吸引杆本体4の筒状杆下端面から吸引されて、作動
部5の先端に設けられた吐出口5aから注出される。
【0004】ところで、このような内容物吸引ポンプ装
置が使用される粘性物を収容した容器には、大別して2
種類があり、その1つは図9に示されるように、外容器
1の内部に、更に内容物が充填された可撓性の密閉袋
(パウチ)6がセットされたもので、また、他の1つは
積層ブロープラスチックボトルと称されるもので、これ
は最内層とその外側の層とが自在に剥離するように構成
されたものである。
【0005】すなわち、この種のボトルは、内容物が直
接内部に充填され、内容物の充填後、時間の経過と共に
密閉状態のまま内容物の体積が減って減圧した時、或い
は、ポンプ等により内容物が抽出されてボトル内が減圧
した時に、ボトルの外観形状の変形して見栄えが悪くな
るのを防止すべく、最内層が負圧による収縮作用力によ
り外側の層から剥離して、該最内層自体が独立した内袋
となって収縮変形するような構造をしたものである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】上記したような粘性物
を収容した容器に、従来の吸引式ポンプ装置を装着して
使用すると、次のような色々な問題が発生した。すなわ
ち、上記のいずれの容器に使用した場合であっても、内
容物の注出使用が進み、それに伴って密閉袋、或いは、
容器の最内層の剥離により独立した内袋が収縮して行く
と、ポンプ装置を構成している上記の吸引杆本体4にお
ける筒状杆下端の開放部に、前記密閉袋又は内袋が密着
して筒状部の吸引口が塞がり、その結果、内容物の注出
ができなくなり、従って、最後まで使いきることができ
ず、残量率が非常に高いと言う問題がある。
【0007】本願考案は、かかる従来の問題点を解決す
るためになされたもので、可撓性の密閉袋に充填された
内容物、或いは、最内層が内部の減圧で剥離して袋とな
る容器に充填された内容物等を吸引して注出する時に、
これらの袋等が吸引口への密着により吸引口を閉塞する
のを防止して、内容物の残量率を低下させるようにした
吸引式ポンプ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願考案は、上記の課題
を解決するのに以下のような手段を採用した。 (1)本願考案は、内部に可撓性の内容物を充填した密
閉袋を収容した容器の口頸部に取り付けて使用する吸引
式注出ポンプ装置に於いて、ポンプ本体と、該ポンプ本
体の下端吸引部に装着される独特の吸引杆本体とを具備
して注出ポンプ装置を構成する。
【0009】上記したような容器の内部に収容された内
容物密閉袋内に挿入される前記吸引杆本体は、前記ポン
プ本体の下端の吸引部に装着されてなる筒状部と、該筒
状部の底面に形成された内容物の吸引開口と、前記筒状
部の底面の外側から該筒状部の軸線と同一の方向に伸長
せしめて形成してなる隙間保持杆とを具備した構造にす
る。
【0010】そして、前記隙間保持杆は、内部通路を前
記筒状体底面の前記開口に連通する筒状杆と、その周囲
面に長手方向に伸長して設けられた凹部又は凸部と、前
記筒状杆の下端でその周囲面に形成され且つその内部通
路に連通する吸引孔とを備えて形成され、更に、前記隙
間保持杆の下端面は円弧状に形成された構成にする。
【0011】(2)本願考案は、内部に可撓性の内容物
を充填した密閉袋を収容した容器の口頸部に取り付けて
使用する吸引式注出ポンプ装置に於いて、ポンプ本体
と、そのポンプ本体の下端吸引部に装着される独特の吸
引杆本体とを備えて注出ポンプ装置を構成する。
【0012】前記容器内部に収容した密閉袋内に挿入さ
れる前記吸引杆本体は、前記ポンプ本体の下端吸引部に
装着される筒状部と、該筒状部の底面に形成された内容
物の吸引開口と、前記筒状部における前記底面の外側か
ら該筒状部の軸線と同一の方向に伸長せしめて形成した
隙間保持杆とを備えた構成となす。
【0013】そして、前記筒状部の外周面には、軸線方
向に伸長する溝部が形成され、また、前記隙間保持杆
は、複数の細長い板状部材で形成されて、横断面が互に
間隔を開けて配置するか、又は、交差して連結されるよ
うに構成にする。
【0014】(3)前記(1)又は(2)の構成を有す
る本願考案の吸引式注出ポンプ装置は、最内層とその外
側の層とが自在に剥離して外観形状の変化を防止する少
なくとも二層構造の積層ブロープラスチック容器に取り
付けて使用することも可能であり、その場合には、前記
内容物充填密閉袋は前記外側の層から剥離した最内層に
より構成されることとなる。
【0015】
【作用】〔前記(1)の内容物吸引ポンプ装置の作用〕 ポンプ本体を動作させると隙間保持杆における筒状杆の
吸引孔から内容物が吸引され、筒状杆の内部通路及び内
容物吸引開口を介して容器外部へ注出される。吸引孔か
らの内容物の吸引により容器内部が減圧されると、容器
内部の可撓性密閉袋は収縮し、吸引孔を閉塞しようとす
る。
【0016】しかしながら、吸引孔に隣接して形成され
た凹部又は凸部によって吸引孔の閉塞が防止される。さ
らに、密閉袋が収縮して隙間保持杆に絡み付いてもな
お、内容物が凹部あるいは凸部間の空間部が通路を確保
するので、密閉袋の収縮時に上部と下部とに内容物が分
断されることがなく、内容物は前記空間部を伝わって密
閉袋の下部へと流れ落ちる。したがって、すべての内容
物が吸引孔から内部通路を介して内容物吸引開口へ確実
に吸引され、密閉袋内の内容物を最後まで注出すること
ができ、残量率を低下させられる。また、隙間保持杆の
下端面が円弧状に形成されているので、密閉袋が収縮し
て隙間保持杆の下端面に接触しても、密閉袋が破けるこ
とがない。
【0017】 〔前記(2)の内容物吸引ポンプ装置の作用〕 ポンプ本体を動作させると吸引杆本体における筒状部底
面の内容物吸引開口から内容物が吸引され、容器外部へ
注出される。筒状部底面の内容物吸引開口への内容物の
吸引により容器内部が減圧されると、容器内部の可撓性
密閉袋は収縮し、内容物吸引開口を閉塞しようとする。
しかしながら、内容物吸引開口は前記筒状部の底面から
伸長する隙間保持杆により閉塞が防止される。
【0018】さらに、密閉袋が収縮して筒状部に絡み付
いても、筒状部の外周面に形成された溝部が通路を確保
するので、密閉袋の収縮時に内容物が筒状部の周辺にお
いて上部と下部とに内容物が分断されることがない。ま
た、密閉袋が収縮して隙間保持杆に絡み付いても、隙間
保持杆を構成する複数の板状部材により確保された隙間
により、密閉袋の収縮時に内容物が隙間保持杆の周辺に
おいて上部と下部とに内容物が分断されることがない。
したがって、内容物吸引開口は密閉袋の最下部と最後ま
で連通状態におかれ、密閉袋内の内容物を最後まで注出
することができ、残量率を低下させられる。
【0019】
【実施例】以下に、本願考案の吸引式注出ポンプ装置
を、実施例に基づいて図面を参照しながら詳細に説明す
る。本願考案の第一の実施例に係る吸引式の注出ポンプ
装置20は、図1ないし図3に示すように、実開昭63
−6068号公報等に記載するような周知の吸引式のポ
ンプ装置10のポンプ本体11の下端吸引部11aに、
本願考案独特の隙間保持杆23を備えた吸引杆本体21
を装着して構成したものである。そして、このような吸
引式の注出ポンプ装置20を、概略的に図9に示される
容器と同様に、中空容器の内部に可撓性の内容物充填密
閉袋(パウチ)6を収容した外容器1からなる中空容器
の口頸部に取り付けて使用するものである。
【0020】上記のように構成された本願考案の吸引式
の注出ポンプ装置20は、周知の吸引式のポンプ本体1
1の下端吸引部11aに独特の吸引杆本体21が装着さ
れると共に、該ポンプ本体11の上部に作動部13が取
り付けられて、更に、前記作動部13とポンプ本体11
との連結部付近外周部には、中空容器の口頸部に螺合し
て固定されるキャップ14体が回転可能に取り付けられ
ている。そして、前記ポンプ本体11と、その下端吸引
部11aに装着された吸引杆本体21とは、図1に示さ
れるように、中空容器を形成する外容器1の内部に収容
されて内容物を充填する密閉袋6内に挿入されて、前記
中空容器の口頸部に前記キャップ14を螺合して固定さ
れる。
【0021】上記実施例に用いた吸引杆本体21は、図
3に示すように、ポンプ本体11の下端吸引部11aに
装着される筒状部22を備え、その底面22aには容器
内の内容物を吸引するための開口22bが形成されてお
り、そして、前記筒状部22の底面22aには、その外
側部から一体的に該筒状部22の軸線と同一の方向に伸
長する隙間保持杆23が形成される。そして、前記隙間
保持杆23は、筒状杆23aを主要部として構成されて
いて、該筒状杆23aの内部通路23bが筒状部22の
底面22aの吸引開口22b部に連通している。
【0022】また、前記隙間保持杆23を構成する筒状
杆23aの周囲面には、図3及び図4に示すように、長
手方向に伸長する凸部23cが周方向に90度の間隔ご
とに4つ設けられており、更に、該筒状杆23aの下端
部の周面には、複数の吸引孔23dが周囲面から下面に
回り込むように形成され、各吸引孔23dは前記内部通
路23bに連通している。そして、前記隙間保持杆23
の下端面は、図3において符号24で示されるように、
円弧状に形成されて、容器内の内容物が注出されて内容
積が減少したことにより、密閉袋6が収縮して隙間保持
杆23の下端面に接触しても、密閉袋6が破損したりす
るのを防止する。
【0023】上記した第1の実施例に於いて、吸引式の
注出ポンプ装置20における隙間保持杆23の具体的な
構造は、全長が110mmで、その外径は11mmで、
且つ、凸部23cの高さを1mmに形成されたものであ
る。そして、この実施例における隙間保持杆23の筒状
杆23a外周面に設けられた凸部23cは、凸部23c
間で筒状杆23a周面軸方向に沿う空間部、即ち、通路
を形成するためのものである。
【0024】このように構成された内容物吸引ポンプ装
置20の動作について説明すると、ポンプ本体11上部
に設けられた作動部13を操作して(下方に押し込ん
で)、ポンプ本体11を動作させると、吸引杆本体21
における筒状杆23aの下端の吸引孔23dから内容物
が吸引され、内部通路23b及び内容物吸引開口22b
を介して、作動部13の吐出口13aから容器外部へ注
出される。このようにした内容物の吸引により容器1内
部の可撓性密閉袋6が減圧して収縮していくと、密封袋
6が隙間保持杆23に絡み付き、最後には吸引孔23d
を閉塞しようとする。
【0025】しかしながら、吸引孔23dの近傍には凸
部23cが設けられているので、吸引孔23dが塞がれ
ることがない。しかも、密閉袋6が収縮して隙間保持杆
23に絡み付いてもなお、内容物が凸部23c間の空間
部を通って密閉袋6の下部へ流れ落ちることができるの
で、密閉袋6の収縮時に上部と下部とに内容物が分断さ
れることがない。したがって、すべての内容物が筒状杆
23aの下端における吸引孔23dから内部通路23b
を介して内容物吸引開口22bへ吸引され、密閉袋6内
の内容物を最後まで注出することができ、残量率を低下
させられる。尚、このような凸部23cの設置目的から
してこれに変えて凹部であっても良いことは言うまでも
ない。
【0026】また、本願考案に係わる別の実施例につい
て容器内の内容物を吸引するポンプ装置を図5ないし図
8を参照して説明する。図5には、この第2の実施例に
かかる内容物吸引ポンプ装置30の全体が示されてい
る。この第2の実施例の内容物吸引ポンプ装置30は、
第1の実施例のものと異なり、積層ブロープラスチック
ボトルに使用されるものである。この積層ブロープラス
チックボトルは、既に説明したように最内層とその外側
の層とが自在に剥離するように構成されたものである。
この第2の実施例の内容物吸引ポンプ30は、構成上か
らみると前述の第1の実施例の内容物吸引ポンプ装置2
0と比較して吸引杆本体のみを異にしている。
【0027】そこで、以下では、第2の実施例に係る内
容物吸引ポンプ装置30の吸引杆本体31についてのみ
説明する。図6はこの実施例にかかる吸引杆本体31を
長手方向中心軸線から片側半分を破断して示す正面図で
あり、図7はこの吸引杆本体31の上面図であり、更に
図8は吸引杆本体31の下面図である。
【0028】この吸引杆本体31は、ポンプ本体11に
装着される比較的に長い筒状部32と、この筒状部32
の底面外側から軸線方向へ伸長する隙間保持杆32とか
ら構成されている。この筒状部32は、第1の筒部32
aとその下部にこの筒部の外径より小さな外径の第2の
筒部32bとを一体的に形成して構成されている。
【0029】この第1の筒部32aの外周面には図5及
び図6に示されるように軸線方向に伸長し且つ階段状底
面を有する複数の溝部33が周方向に等間隔で形成され
ており、各溝部33は第1の筒部32aの下端即ち第2
の筒部32b側の端部においてそのまま外部へ開放して
いる。この各溝部33は、容器の最内層の内袋が収縮し
て第1の筒部32aに絡み付いた場合にも、空間部を即
ち通路を形成するためのものである。この第2の筒部3
2bの底面、言い換えれば筒状部32の底面32cに
は、円形孔状の内容物吸引開口32dが形成されてい
る。
【0030】隙間保持杆34は、筒状部32における底
面32cの外側から一体的にこの筒状部32の軸線と同
一の方向に伸長している。隙間保持杆34は、複数の板
状部材34a、34b、34c、34dであって、図8
に示されるように横断面で見て「王」字状になるように
交差して一体的に構成されている。なお、この実施例の
隙間保持杆34の下端面は円弧状になっていない。
【0031】このように構成された内容物吸引ポンプ装
置30の動作について説明する。作動部13を操作(押
し込む)してポンプ本体11を動作させると、吸引杆本
体31における筒状部32の底面32cの内容物吸引開
口32dから内容物が吸引され、作動13の吐出口13
aから容器外部へ注出される。
【0032】この実施例の積層ブロープラスチックボト
ルでは、内容物の注出による減少によって積層ブロープ
ラスチックボトルの内部が負圧になると、積層ブロープ
ラスチックボトルの最内層が剥離して独立した内袋とし
て機能し、内容物の減少に伴って収縮し、最後には内容
物吸引開口32dを閉塞しようとする。
【0033】しかしながら、前記内袋は筒状部32の底
面32cから伸長する隙間保持杆34に絡み付き、これ
により内容物吸引開口32dは隙間保持杆34を構成す
る複数の板状部材34a〜34d間に確保された隙間に
より内袋の最下部と最後まで連通状態におかれる。その
ため、内容物吸引開口32dの閉塞が防止されるだけで
なく、内袋の収縮時に隙間保持杆34の周辺において内
容物が上部と下部とに分断されることがない。
【0034】また、前記内袋が筒状部32に絡み付いた
場合にも、筒状部32の外周面に形成された溝部33が
通路を確保するので、内袋の収縮時に筒状部32の周辺
において内容物が上部と下部とに分断されることがな
い。したがって、内容物吸引開口32dの閉塞が防止さ
れるだけではなく、内袋内の内容物を最後まで注出する
ことができ、残量率を低下させられる。
【0035】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の内容物吸
引ポンプ装置によれば、内容物注出によって密閉袋や剥
離して独立した内袋の収縮による吸引開口の閉鎖が防止
でき、且つ密閉袋や剥離独立した内袋の変形による内容
物の上下についての分断の発生を防止することができる
ことから、最後まで内容物を注出することができ、その
結果残量率を著しく低下させることができる。また、隙
間保持杆の下端面を円弧状に形成した場合には、密閉袋
が収縮して隙間保持杆の下端面に接触しても、密閉袋が
破けることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】外容器の内部に可撓性の内容物充填密閉袋(パ
ウチ)を収容した容器に取り付けた本考案の第1の実施
例にかかる内容物吸引ポンプ装置を、容器を一部破断し
て示す正面図である。
【図2】図1に示される本考案の第1の実施例にかかる
内容物吸引ポンプ装置を示す正面図である。
【図3】図1に示される本考案の第1の実施例にかかる
内容物吸引ポンプ装置における吸引杆本体を一部破断し
て示す正面図である。
【図4】図3に示される吸引杆本体を下部から見た下面
図である。
【図5】積層ブロープラスチックボトルに使用する本考
案の第2の実施例にかかる内容物吸引ポンプ装置を示す
正面図である。
【図6】図5に示される内容物吸引ポンプ装置における
吸引杆本体を図8のC−C線に沿って見た正面図であ
る。
【図7】図6に示される吸引杆本体を上部から見た上面
図である。
【図8】図6に示される吸引杆本体を下部から見た下面
図である。
【図9】外容器の内部に可撓性の内容物充填密閉袋(パ
ウチ)を収容した容器に従来の内容物吸引ポンプ装置を
取り付けて示す正面図である。
【符号の説明】
1 外容器 6 可撓性内容物充填密閉袋(パウチ) 11 ポンプ本体 11a 下端吸引部 20 内容物吸引ポンプ装置 21 吸引杆本体 22a 底面 22b 内容物吸引開口 23 隙間保持杆 23a 筒状杆 23b 内部通路 23c 凸部 23d 吸引孔 24 円弧状下端面部 30 内容物吸引ポンプ装置 31 吸引杆本体 32 筒状部 32a 第1の筒部 32b 第2の筒部 32c 底面 32d 内容物吸引開口 33 溝部 34 隙間保持杆 34a 板状部材 34b 板状部材 34c 板状部材 34d 板状部材

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に可撓性の内容物充填密閉袋を収容
    した容器に取り付けて使用する内容物吸引ポンプ装置に
    おいて、 ポンプ本体と、このポンプ本体の下端吸引部に装着され
    る吸引杆本体とを備え、 前記容器の内部に収容された前記内容物充填密閉袋に挿
    入される前記吸引杆本体が、前記ポンプ本体の下端吸引
    部に装着される筒状部と、この筒状部の底面に形成され
    た内容物吸引開口と、前記筒状部における前記底面の外
    側からこの筒状部の軸線と同一の方向に伸長する隙間保
    持杆とを備え、 前記隙間保持杆が、内部通路を前記筒状体底面の前記開
    口に連通する筒状杆と、その周囲面において長手方向に
    伸長して設けられた凹部又は凸部と、前記筒状杆の下端
    でその周囲面に形成され且つその内部通路に連通する吸
    引孔とを備え、この隙間保持杆の下端面が円弧状に形成
    されていることを特徴とする内容物吸引ポンプ装置。
  2. 【請求項2】 内部に可撓性の内容物充填密閉袋を収容
    した容器に取り付けて使用する内容物吸引ポンプ装置に
    おいて、 ポンプ本体と、このポンプ本体の下端吸引部に装着され
    る吸引杆本体とを備え、 前記容器の内部に挿入される前記吸引杆本体が、前記ポ
    ンプ本体の下端吸引部に装着される筒状部と、この筒状
    部の底面に形成された内容物吸引開口と、前記筒状部に
    おける前記底面の外側からこの筒状部の軸線と同一の方
    向に伸長する隙間保持杆とを備え、 前記筒状部の外周面には軸線方向に伸長する溝部が形成
    され、 前記隙間保持杆が複数の板状部材であって、横断面で見
    て相互に間隔を開けて配置されるか、又は交差して連結
    されて構成されていることを特徴とする内容物吸引ポン
    プ装置。
  3. 【請求項3】 前記容器は、最内層とその外側の層とが
    自在に剥離して、外観形状の変化を防止する少なくとも
    二層構造の積層ブロープラスチック容器であり、前記内
    容物充填密閉袋は前記外側の層から剥離した最内層によ
    り構成されることを特徴とする請求項1または2に記載
    の内容物吸引ポンプ装置。
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