JP2584389Y2 - シート表皮の吊込み構造 - Google Patents

シート表皮の吊込み構造

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JP2584389Y2
JP2584389Y2 JP1991070612U JP7061291U JP2584389Y2 JP 2584389 Y2 JP2584389 Y2 JP 2584389Y2 JP 1991070612 U JP1991070612 U JP 1991070612U JP 7061291 U JP7061291 U JP 7061291U JP 2584389 Y2 JP2584389 Y2 JP 2584389Y2
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幸紀 藤井
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TS Tech Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はクッションパッドを被包
するシート表皮の吊込み構造に係り、詳しくはシート座
面部の左右辺と、この両側を結ぶ少なくとも一辺を含む
各辺に沿ってシート表皮をクッションパッドに吊込み被
着するのに適用されるシート表皮の吊込み構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、シート表皮を吊込み止着するには
吊込み個所の各辺に沿って吊込み袋を装着すると共に、
リスティングワイヤを各吊込み袋毎に一本づつ挿通配置
し、コイルスプリングやC字リング等の止め具を各リス
ティングワイヤの軸線上に二個程度づつ掛け止めて吊込
み袋を各袋毎に引張り固定することが行われている。
【0003】然し、そのシート表皮の吊込み構造では部
品点数が多くてコスト高なものになるばかりでなく、吊
込み袋との引張り度合にバラ付きが生じ易く、組立にも
手間が掛る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、少ない部品
点数で吊り点数も少なく構成ししかも引張り度合も均等
に保てるよう容易に組立可能なシート表皮の吊込み構造
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案の請求項1に係る
シート表皮の吊込み構造においては、シート座面部の左
右辺と、この両側を結ぶ少なくとも一辺を含む各辺に沿
ってリスティングワイヤをシート表皮の裏面側に備え、
そのシート表皮を該リスティングワイヤでクッションパ
ッドに吊込み被着するべく、上記シート表皮の裏面側で
左右の各辺に沿っては吊込み袋を装着し、その左右の各
辺を結ぶ一辺に沿っては掛止め縁を有するJ字状の止め
部材を装着し、各吊込み袋には略U字状に軸線曲げされ
たリスティングワイヤの左右の軸線部を挿通すると共
に、止め部材の掛止め縁には中間の軸線部を嵌込み固定
させて一本のリスティングワイヤを左右の吊込み袋並び
に止め部材に掛渡し装備し、左右の吊込み袋並びに止め
部材を該リスティングワイヤの少なくとも左右の軸線部
の各軸端並びにコーナー部の軸線上に掛け止める止め具
でクッションパッド側に引張り固定することにより構成
されている。
【0006】本考案の請求項2に係るシート表皮の吊込
み構造においては、リスティングワイヤの中間の軸線部
を嵌込み固定する掛止め縁を硬質な合成樹脂で形成する
と共に、シート表皮の裏面側に連結固定する基部側を軟
質な合成樹脂で形成した止め部材を備え付けることによ
り構成されている。
【0007】
【作用】本考案の請求項1に係るシート表皮の吊込み構
造では、略U字状に軸線曲げされた一本のリスティング
ワイヤを左右の各吊込み袋と止め部材の掛止め縁とから
抜け外れないよう容易に組付け装備できると共に、その
リスティングワイヤの少なくとも左右の軸線部の各軸端
並びにコーナー部の軸線上に掛け止める止め具で三辺を
同時に引張り固定できるから、少ない部品点数で吊り点
数も少なく構成できて全体を均等な引張り度合で容易に
組み立てでき、また、リスティングワイヤをコーナー部
で引張り固定できるところから、比較的大きなアール形
状を呈する吊込みラインのコーナー部であっても正確に
形状出しすることができる。
【0008】本考案の請求項2に係るシート表皮の吊込
み構造では、リスティングワイヤの中間の軸線部を嵌込
み固定する掛止め縁を硬質な合成樹脂で剛直なものに形
成しても、シート表皮の裏面側に連結固定する基部側を
軟質な合成樹脂で形成した止め部材を備え付けることに
より、合成樹脂製の止め部材による違和感を座者に与え
るのを防げる。
【0009】
【実施例】以下、添付図面を参照して説明すると、図1
はシート表皮1を裏返しにさせて座面部10の裏面から
示す。そのシート表皮1は、シートの土手部を被包する
左右面の表皮部10a,10bと、前部寄りを被包する
前面の表皮部10cと、座面中央より後部寄りを被包す
る座面の表皮部10dとから座面部10が形成されてい
る。また、シートの周側部を被包する周面の表皮部11
と、後面の表皮部12とを含めて各部を縫い合わせるこ
とにより全体が袋状に形成されている。
【0010】そのシート表皮1の裏面側には、左右面の
表皮部10a,10bと座面部10cとの縫着ライン1
3,14に沿って小袋状に連続した吊込み袋2,3がシ
ート表皮1の縫い代に縫い付けることにより装着されて
いる。また、左右両側を結ぶ少なくとも一辺,即ち、前
面の表皮部10cと座面の表皮部10dとの縫着ライン
15に沿ってはJ字状の止め部材4が基部側4bでシー
ト表皮1の縫い代と縫い合せることにより装着されてい
る。この三辺以外に、座面表皮部10dの中央位置で左
右の縫着ライン13,14と直交する方向にも吊込み袋
6が装着されている。
【0011】図2並びに図3は掛止め縁4a,基部側4
bを含むJ字状の止め部材4を示すものであり、この止
め部材4としては全体を合成樹脂から一体成形したもの
が用いられている。その掛止め縁4aは、所定の間隔を
隔て複数個に分けて形成してもよい。また、掛止め縁4
aをリスティングワイヤ5の嵌込み固定用として比較的
硬質な合成樹脂で剛直なものに形成すると共に、シート
表皮1の縫い代と縫い合せる基部側4bを軟質な合成樹
脂で形成した止め部材4を備え付けるとよい。
【0012】そのシート表皮1には、略U字状に軸線曲
げされた一本のリスティングワイヤ5を左右の吊込み袋
2,3並びに止め部材4に掛け渡せて装着する。このリ
スティングワイヤ5は図4で示すように左右の軸線部5
a,5bから各吊込み袋2,3の内部に挿通し、図5で
示す如く中間の軸線部5cを止め部材4の掛止め縁4a
…に嵌込み固定すればよい。また、左右の軸線部5a,
5bは各軸端部5d,5eをフック状に予め折り曲げ或
いは挿通後に折り曲げて各吊込み袋2,3の開放端に掛
止め固定することにより、中間の軸線部5cを嵌込み固
定する止め部材4と共に、リスティングワイヤ5を抜け
外れないよう容易に組付け装備することができる。
【0013】なお、吊込み袋6には直線状のリスティン
グワイヤ7を挿通し、上述したリスティングワイヤ5と
同様に各軸端部7a,7bを折り曲げて吊込み袋6の開
放端に掛け止めることにより抜け外れないよう装備する
ようにできる。
【0014】そのシート表皮1は、コイルスプリングや
C字リング等の止め具(図示せず)をリスティングワイ
ヤ5,7の軸線上に直接掛け止め或いは吊込み袋2,
3、6の側面からリスティングワイヤ5,7の軸線上に
掛け止め、全体を表返しに反転させて吊込み袋2,3、
6並びに止め部材4を止め具で引張固定することにより
クッションパッド(図示せず)からシートフレーム(図
示せず)にまで吊り込んでクッションパッドに被着する
ようにできる。
【0015】そのリスティングワイヤ5の吊り点個所
は、少なくとも左右の軸線部5a,5bの各軸端部5
d,5e近くと、吊込み袋2,3から露出する各コーナ
ー部の軸線上に設定するとよい。これにより、少ない部
品点数で吊り点個所を少なくできしかも全体を均等な引
張り度合で容易に吊込み固定することができる。また、
リスティングワイヤ5のコーナー部を吊り込むことか
ら、リスティングワイヤ5の軸線形状に応じた吊込みラ
インを刻明に描出することができる。
【0016】その吊込み袋2,3並びに止め部材4は必
要に応じて更に数個所で引張固定してもよく、また、吊
込み袋6も同様にリスティングワイヤ7に掛け止める止
め具で引張固定するようにできる。
【0017】上述したシート表皮の吊込み構造は、図6
で示す如くシート表皮1をシートクッションのクッショ
ンパッドに被着するのに適用することができる。そのシ
ート表皮1には、略U字状に軸線曲げされた一本のリス
ティングワイヤ5による吊込みライン8を当該ワイヤ5
の形状に応じて刻明に描出することができる。これと同
様に、リスティングワイヤ6による吊込みライン9も描
出するようにできる。
【0018】その吊込みライン8の前部辺8aは止め部
材4による引張りで付形されるが、この止め部材4の座
者に接する側は軟質な合成樹脂による基部4bで形成さ
れているから、合成樹脂製の止め部材による違和感を座
者に与えることもない。
【0019】
【考案の効果】以上の如く、本考案の請求項1に係るシ
ート表皮の吊込み構造に依れば、略U字状に軸線曲げさ
れた一本のリスティングワイヤを左右の吊込み袋と共
に、止め部材の掛止め縁で嵌込み固定するから抜け外れ
ないよう容易に組付け装備することができる。また、吊
込み袋並びに止め部材をリスティングワイヤの少なくと
も左右の軸線部の各軸端並びにコーナー部の軸線上に掛
け止める止め具でクッションパッド側に引張り固定する
ことにより、吊込みラインを少ない部品点数から均等な
引張り度合で容易に付形できるばかりでなく、比較的大
きなアール形状を呈する吊込みラインのコーナー部であ
っても一連に吊り込めて刻明なラインとして描出するこ
とができる。
【0020】本考案の請求項2に係るシート表皮の吊込
み構造に依れば、リスティングワイヤの中間の軸線部を
嵌込み固定する止め部材の基部側が軟質な合成樹脂で形
成されていることにより、その合成樹脂製の止め部材に
よる違和感を座者に与えるのを防ぐようにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るシート表皮の吊込み構造をシート
表皮の裏返し状態で示す斜視図である。
【図2】同吊込み構造に用いられる止め部材を示す斜視
図である。
【図3】同止め部材をシート表皮に取り付けて示す部分
側断面図である。
【図4】図1のシート表皮を構成するリスティングワイ
ヤの組付工程を示す説明図である。
【図5】図4のリスティングワイヤを止め部材に掛け止
める前の状態で示す説明図である。
【図6】本考案に係る吊込み構造でシート表皮を被着し
たシートを示す説明図である。
【符号の説明】
1 シート表皮 10 座面部 13,14 左右辺 15 左右両側を結ぶ一辺 2,3 吊込み袋 4 止め部材 4a 止め部材の掛止め縁 4b 止め部材の基部 5 リスティングワイヤ 5a,5b 左右の軸線部 5c 中間の軸線部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート座面部の左右辺と、この両側を結
    ぶ少なくとも一辺を含む各辺に沿ってリスティングワイ
    ヤをシート表皮の裏面側に備え、そのシート表皮を該リ
    スティングワイヤでクッションパッドに吊込み被着する
    のに適用されるシート表皮の吊込み構造において、 上記シート表皮の裏面側で左右の各辺に沿っては吊込み
    袋を装着し、その左右の各辺を結ぶ一辺に沿っては掛止
    め縁を有するJ字状の止め部材を装着し、各吊込み袋に
    は略U字状に軸線曲げされたリスティングワイヤの左右
    の軸線部を挿通すると共に、止め部材の掛止め縁には中
    間の軸線部を嵌込み固定させて一本のリスティングワイ
    ヤを左右の吊込み袋並びに止め部材に掛渡し装備し、左
    右の吊込み袋並びに止め部材を該リスティングワイヤの
    少なくとも左右の軸線部の各軸端並びにコーナー部の軸
    線上に掛け止める止め具でクッションパッド側に引張り
    固定したことを特徴とするシート表皮の吊込み構造。
  2. 【請求項2】上記リスティングワイヤの中間の軸線部を
    嵌込み固定する掛止め縁を硬質な合成樹脂で形成すると
    共に、シート表皮の裏面側に連結固定する基部側を軟質
    な合成樹脂で形成した止め部材を備え付けたことを特徴
    とする請求項1に記載のシート表皮の吊込み構造。
JP1991070612U 1991-08-08 1991-08-08 シート表皮の吊込み構造 Expired - Lifetime JP2584389Y2 (ja)

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JPH0513300U JPH0513300U (ja) 1993-02-23
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JP2004008488A (ja) * 2002-06-07 2004-01-15 Suzuki Motor Corp シートのトリム吊り込み構造
JP4893285B2 (ja) * 2006-12-11 2012-03-07 トヨタ紡織株式会社 シートカバー被覆構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP3078498U (ja) * 2000-12-22 2001-07-10 株式会社コーエー 表示板
JP3087498U (ja) * 2002-01-25 2002-08-02 勝華科技股▲分▼有限公司 光学変色膜

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