JP2584085Y2 - 前面貫通開戸装置 - Google Patents

前面貫通開戸装置

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JP2584085Y2
JP2584085Y2 JP3375392U JP3375392U JP2584085Y2 JP 2584085 Y2 JP2584085 Y2 JP 2584085Y2 JP 3375392 U JP3375392 U JP 3375392U JP 3375392 U JP3375392 U JP 3375392U JP 2584085 Y2 JP2584085 Y2 JP 2584085Y2
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JP
Japan
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door
frame
front wall
fastening
vehicle body
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Application number
JP3375392U
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English (en)
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JPH0584559U (ja
Inventor
則幸 沼守
久治 上原
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Tokyu Car Corp
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Tokyu Car Corp
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、鉄道車両の前面壁が
後方に傾斜している車体の、前面貫通開戸装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、鉄道車両において、そのデザイン
が重視されるようになり、就中、先頭車の前面壁を後傾
する、いわゆる流線型が多く取り入れられるようになつ
て来た。この場合先頭車を先頭車としてのみ使用する場
合は問題ないが、通勤用車両としての用途に利用する車
両にあつては、必要に応じて、他の車両を連結し、この
車両との間に貫通路を構成することが要求されることが
ある。
【0003】ここで問題になるのは、前面壁の外観を保
つためには、前記貫通路を作るために開放される扉体
を、車体の前面壁とほぼ面一になるように構成すること
が望ましいが、その結果として、貫通路を形成すべく扉
体を車体内へ回動させようとすれば、扉体の下縁が車体
床面に干渉して、十分に開くことができなくなるという
問題が生じる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ここにおいてこの考案
は、前面壁を傾斜させた車両において、扉体をこの前面
壁とほぼ面一になるように構成して、外観上の体裁を保
ちつつ、開閉動作に支障がないようにした、前面貫通開
戸装置を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわちこの考案は、後
方に傾斜する前面壁(15)を有する車体(14)の、
前記前面壁(15)とほぼ面一に構成されかつこの前面
壁(15)に対する締結部材(5)を備え、上縁部
(3)の2個所に形成した鉤手状の吊り金具(4)によ
る支点の周に揺動可能な長方形の扉体(1)と、前記吊
り金具(4)に係合するピン状の吊り金具(13)を有
する枠体(6)とからなり、これら吊り金具(4)と吊
り金具(13)により形成した支点の周に前記扉体
(1)を揺動可能とし、一方の側縁(7)に車体(1
4)への枢支部(8)が形成され、他方の側縁(9)に
車体(14)に対する錠止部材(11)を設けた枠体
(6)に、前記前面壁(15)に締結した前記扉体
(1)の締結部材(5)を前記前面壁(15)への締結
を解除して、前記扉体(1)を枠体(6)の締結受部
(10)へ係合した状態で、枠体(6)を扉体(1)と
一緒に回動して貫通路が構成されるようにしてなる前面
貫通開戸装置を提案するものである。
【0006】
【作用】上記構成からなるこの考案の装置において、貫
通路を設ける必要が生じた場合には、先ず車体の前面壁
に対して係合している締結部材を解除した後、上縁部の
支点を構成する吊り金具間において、前記扉体を揺動し
て、前記枠体に沿わせ、次いで枠体を前記車体に錠止め
している錠止部材を外し、枠体を前記扉体諸共、前記枢
支部の周に回動して開放し、貫通路を形成するのであ
る。
【0007】
【実施例】次にこの考案の装置を、図示の実施例にした
がつて、詳細に説明する。図1及び図2は扉体1を示
し、この扉体1は長方形を呈し、ガラス2が嵌め込まれ
ていて、上縁部3の2個所に、鉤手状の吊り金具4,4
が形成され、かつ両側縁の各2個所に、締結部材(ラツ
チ金具)5が取り付けられている。
【0008】一方、図3は垂直な枠体6を示し、この枠
体6は長方形を呈し、その一方の側縁7には、上下3個
所に後述する車体への枢支部を構成すべき蝶番取付部8
が設けられ、他方の側縁9には、前記締結部材5の位置
に対応して締結受部10が設けられると共に、錠止部材
(ラツチ金具)11が形成される。また前記枠体6の上
縁部12には、前記吊り金具4,4が係止されるピン状
の吊り金具13,13が取り付けられる。
【0009】上記構成からなる扉体1と枠体6との車体
14への装着態様を示す図4ないし図6において、先
ず、車体14の前面壁15の傾斜に見合つて後傾した状
態の扉体1の締結部材5は、車体14の枠構16,17
に形成した締結受部18,19に封隙材20を介して締
結されており、一方、前記枠体6は、蝶番のような枢支
部材21を介して、前記枠構16に枢支され、かつ錠止
部材11が対向側の枠構17に形成した錠受け部材22
に係合される。
【0010】上記の状態において、貫通路を構成する必
要が生じた場合には、先ず扉体1の車体14の枠構1
6,17に形成した締結受部18,19への締結を解除
し、次いでこの扉体1を、その上縁部3における吊り金
具4,4と枠体6の吊り金具13,13とによる支点を
介して前記枠体6に向けて揺動させる。すなわち前記扉
体1の下縁は垂直位置になったときに車体の貫通路と干
渉しないように構成してなる。前記垂直な枠体6に沿わ
せられた扉体1はこの枠体6に形成した締結受部10
に、それぞれ前記締結部材5によって係合させる。
【0011】かようにして扉体1と枠体6とを一体化し
た後、枠体6の錠止部材11の錠受け部材22への係合
を解除し、前記枢支部材21の周に扉体1諸共枠体6を
図4に想像線で示すように回動させ、貫通路を形成する
のである。
【0012】
【考案の効果】上述の構造からなるこの考案の前面貫通
開戸装置によれば、先頭車として使用する場合において
は、扉体が後傾している車体の前面壁とほぼ面一に形成
されるので、外観上の体裁を保持することができ、また
速結車両として使用する場合には、扉体を車体の床面と
の干渉を生ずることなく、円滑に開放して貫通路を構成
することができるので、車両編成上極めて有用なもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の装置の一構成部分である扉体の正面
図である。
【図2】図1に示す扉体のA−A断面図である。
【図3】この考案の装置の他の構成部分である枠体の正
面図である。
【図4】上記両構成部分を組み合わせた状態の側断面図
である。
【図5】図4に示す部分のB方向から見た図である。
【図6】図4に示す部分の横断面図である。
【符号の説明】
1 扉体 4 吊り金具 5 締結部材 6 枠体 7 一方の側縁 9 他方の側縁 10 締結受部 11 錠止部材 13 吊り金具 14 車体 15 前面壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B61D 17/20 B61D 19/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後方に傾斜する前面壁(15)を有する
    車体(14)の、前記前面壁(15)とほぼ面一に構成
    されかつこの前面壁(15)に対する締結部材(5)
    備え、上縁部(3)の2個所に形成した鉤手状の吊り金
    具(4)を有する長方形の扉体(1)と、前記吊り金具
    (4)に係合するピン状の吊り金具(13)を有する枠
    体(6)とからなり、これら吊り金具(4)と吊り金具
    (13)により構成した支点の周に前記扉体(1)を揺
    動可能とし、一方の側縁(7)に車体(14)への枢支
    (8)が形成され、他方の側縁(9)に車体(14)
    に対する錠止部材(11)を設けた前記枠体(6)に、
    前記前面壁(15)に締結した前記扉体(1)の締結部
    材(5)を前記前面壁(15)への締結を解除して、前
    記扉体(1)を枠体(6)の締結受部(10)へ係合し
    た状態で、枠体(6)を扉体(1)と一緒に回動して貫
    通路を構るようにしてなる前面貫通開戸装置。
JP3375392U 1992-04-23 1992-04-23 前面貫通開戸装置 Expired - Lifetime JP2584085Y2 (ja)

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JPH0584559U JPH0584559U (ja) 1993-11-16
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