JP2000001165A - 転落保護用外幌 - Google Patents

転落保護用外幌

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JP2000001165A JP10168715A JP16871598A JP2000001165A JP 2000001165 A JP2000001165 A JP 2000001165A JP 10168715 A JP10168715 A JP 10168715A JP 16871598 A JP16871598 A JP 16871598A JP 2000001165 A JP2000001165 A JP 2000001165A
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壽生 細野
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政次郎 梅本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両妻面に取り付けるための所要スペースが
小さく、また、簡単な機構のもとに外幌の開閉操作およ
びロック操作を容易として、緊急時に容易に開くことの
できる転落保護用外幌を提供する。 【解決手段】 車両妻面に固着される取付座13に対し
て、ヒンジ機構(心棒21,ヒンジ12d)を介して回
動自在に外幌取付金具12を支持し、その外幌取付金具
12に対して、弾性材料と固着用のインサート金具11
a,11bが一体成形された外幌本体11を固着する。
ヒンジ12dを取付座13に形成された切欠部13f内
に位置させて外幌取付金具12を上下動自在とし、自重
により外幌取付金具12が下方に位置している状態で、
同金具12の折り返し部12bと取付座13の掛け金1
3eとが干渉するようにしてロック機構とし、持ち上げ
ることによってロック解除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鉄道車両の連結部に
形成される車両間の空間に、乗降客がホームから転落す
ることを防ぐための、転落保護用外幌に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両の連結部には、互いに隣り合う
車両間に空間が形成されるため、ホームの乗降客が転落
する可能性がある。そのような転落を防止するため、従
来、車両の妻面に外幌を配置して車両間の空間を塞ぐこ
とが既に実用化されている。
【0003】この種の外幌においては、車両が曲線軌道
上に位置しているときに隣接する車両の妻面どうしが平
行ではなくなり、内側と外側とでその距離が相違するた
め、当然のことながら妻面間の空間を単純に塞ぐのでは
なく、何らかの対策が必要となる。
【0004】従来のこの種の外幌としては、蛇腹式の伸
縮可能な幌膜を用いた方式のものと、可撓性板材ないし
は弾性板材を平面視で略U字形ないしはV字形に屈曲さ
せた外幌を用いる方式のものとが主流をなしている。
【0005】蛇腹式の幌膜を用いる方式は、妻面に設け
た何らかのメカニズムによって幌膜を伸縮させることに
より、車両が曲線軌道上に位置しても、対向する外幌の
先端間の距離が余り変化しないようにしたものであり、
例えば特開平10−44990号等が提案されている。
この提案においては、基端が車両妻面に沿って移動可能
に支持され、先端が車両側面の延長面近傍に位置する揺
動アームを設けるとともに、一端がその揺動アームに、
他端が車両側面との角隅部近傍の妻面にそれぞれ回動自
在に支持された旋回アームを設け、揺動アームの基端を
ばねにより上記角隅部に付勢し、揺動アームの先端と角
隅部近傍との間に蛇腹式の幌膜を掛け渡した構造とする
ことにより、車両が曲線軌道上に位置しても、隣接車両
間で対向する幌膜の先端どうしの間隔が大きくならない
ようにしている。
【0006】一方、可撓性板材ないしは弾性板材を略U
字形ないしはV字形に屈曲させた外幌を用いる方式は、
曲線軌道上に位置しているときに、隣接する車両間でそ
の内側において対向する外幌どうしが干渉しても、一方
もしくは双方の外幌が撓むことで、対向する外幌間の隙
間の設定を小さくすることを可能とし、曲線軌道上に位
置している状態で外側において対向する外幌の先端どう
しの間隔がさほど大きくならないようにしたものであ
る。この方式としては、特開平10−6985号や特開
平10−6987号等が提案されている。
【0007】特開平10−6985号の提案では、横断
面形状が末広がりコ字状の取付け枠をその底辺が車両妻
面側に向くように取付け、弾性板材をU字形に屈曲して
その両端を取付け枠の内側に挿入して転落防止部材(外
幌本体)とし、更にその外幌本体の両端と取付け枠との
間に末広がり状の結合部材をはめ込み、取付け枠の底辺
側にねじにより引き寄せて固定した構造としている。
【0008】また、特開平10−6987号では、可撓
性板材ないしは弾性板材を略V字形に屈曲させた転落防
止部材(外幌本体)を取付け枠に装着するとともに、そ
の取付け枠を車両妻面にヒンジを介して連結することに
より、外幌本体を車両の外側に向けて開くことを可能と
するとともに、その開動作を禁止して外幌本体を車両側
面に沿う向きに固定すべく、外幌本体の見附面と反対側
の外部から視認できない車両妻面に締め金を設ける一
方、取付け枠側には締め金を係止できる係止片を設け
て、車両点検時や整備作業時にその係止を解いて外幌本
体を外側に開くことにより作業の容易かを図るようにし
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
に従来の転落保護用外幌のうち、蛇腹式の幌膜を用いる
方式のものは、転落保護のための前記した機能を全うす
るためには複雑な幌膜伸縮用メカニズムが必要となるば
かりてなく、車両妻面にそのメカニズムを装着するため
の比較的大きなスペースが必要となって、妻面における
他の艤装を移動させる等の対策を余儀なくされることも
ある。
【0010】また、このような蛇腹式の幌膜とその伸縮
用メカニズムを用いる方式では、外幌を取り外すことが
比較的困難であり、車両点検時や整備作業時の作業が煩
雑であるばかりでなく、緊急時に連結された車両間に入
り込むことも極めて困難となる。
【0011】一方、可撓性板材ないしは弾性板材をU字
形ないしはV字形に屈曲させた外幌を用いる場合は、車
両妻面にさほど大きなスペースを必要とすることはない
ものの、板材をUまたはV字形に屈曲させているが故
に、特に外幌本体の基端部分においてある程度以上の取
付け幅を必要とすると同時に、その取付け機構も比較的
複雑となってしまう。
【0012】また、連結された車両間に入り込むために
は、特開平10−6985号のような構造では一々ねじ
を外して外幌本体を外す必要があって煩雑であり、緊急
時に対応することはできない。
【0013】ここで、特開平10−6987号の提案で
は外幌本体を外側に開くことが可能であるため、点検時
や整備作業時には有効であるものの、閉状態を保持する
ための機構が、外部から視認できない位置に設けられた
締め金と係止片により構成されているため、その保持機
構の解除動作が煩わしく、緊急時に対応するには不十分
である。
【0014】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
もので、その主たる目的は、車両妻面に取り付けるため
の所要スペースが小さくてすみ、種々の艤装を施した車
両の妻面に容易に装着することが可能な転落保護用外幌
を提供することにある。
【0015】また、本発明の他の目的は、簡単な機構の
もとに、開閉操作とそのロック操作が極めて容易で、緊
急時にも容易に開いて車両連結部に出入りすることので
きる転落保護用外幌を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の転落保護用外幌
は、鉄道車両の妻面の両外側縁部に沿って固着された取
付座のそれぞれに、外幌取付金具がヒンジ機構を介して
鉛直軸の回りに回動自在に支持され、その外幌取付金具
には、弾性材料とインサート金具とが一体成形されてな
る外幌本体が当該インサート金具を介して固着されてい
るとともに、ヒンジ機構は、外幌本体が車両側面に略沿
った一定の向きから外側にのみ開く範囲で機能し、か
つ、外幌本体が上記一定の向きを保持するよう当該ヒン
ジ機構による外幌取付金具の回動を阻止するロック機構
を備えていることによって特徴づけられる(請求項
1)。
【0017】また、請求項2に係る発明では、上記ロッ
ク機構が、外幌取付金具と外幌本体との連結体の自重に
より機能し、その連結体を所定量以上持ち上げることに
よってロック機構が解除されて当該連結体の回動が可能
となるよう構成されていることを特徴としている。
【0018】そして、請求項3に係る発明は、上記ロッ
ク機構のより具体的な構成を特定するものであって、外
幌取付金具がヒンジ機構上で一定範囲内で上下動自在
で、上記連結体が自重でその下限位置に位置している状
態では外幌取付金具が掛け金に当接して回動が不能とな
り、連結体を所定量以上持ち上げることにより外幌取付
金具の掛け金との当接が回避されて回動可能となるよう
構成されていることによって特徴づけられる。
【0019】また、請求項4に係る発明では、上記連結
体がロック機構により車両側面に略沿った一定の向きに
ロックされている状態で、外幌取付金具を取付座に弾性
的に押しつける押圧機構を備えていることを特徴として
いる。
【0020】本発明は、外幌を開閉する機能とその開閉
を阻止する機能を備えることにより連結部への出入りを
容易にするとともに、そのような外幌の開閉・ロック機
構を、少ないスペースのもとに実現しようとするもので
あり、インサート金具と一体化された弾性材料からなる
外幌本体を用いることにより、外幌取付金具への取付け
を単純化すると同時に省スペース化を図ることができる
(請求項1)。
【0021】また、請求項2および3に係る発明のよう
に、ロック機構を外幌取付金具と外幌本体との連結体の
自重により機能させ、その連結体を持ち上げることによ
ってロックを解除するように構成すれば、従来の開閉機
能を備えた外幌のように締結機構を必要とすることな
く、また、そのような締結機構を外部から視認できない
位置に設けるといった対策を必要とせず、極めて簡単な
操作によって外幌の開閉およびロックが可能となり、緊
急時の対応が可能となる。
【0022】そして、請求項4に係る発明のように、ロ
ック機構により外幌本体が車両側面に略沿った向きにロ
ックされている状態において、外幌取付金具を取付座に
弾性的に押しつける押圧機構を設ければ、ロック状態、
つまり通常の使用時において外幌のがたつきが抑制さ
れ、また、転落保護機能もより確実なものとなる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の転落保
護用外幌を適用した鉄道車両の連結部を車両側面側から
見て示す図であり、図2はその要部拡大平面図である。
【0024】転落保護用外幌1a,1bは、各車両の妻
面Dの車両側面Sとの角隅部近傍にそれぞれ装着され
る。対向する外幌1aと1bのうち、一方の外幌1aは
妻面Dに対して直交した姿勢で装着され、他方の外幌1
bは、僅かに内側に傾斜した姿勢で装着され、車両が直
線軌道上に位置して前後変位するときに対向する外幌1
a,1bが相互に食い違って撓むように配慮されてい
る。なお、外幌1bの傾斜は、後述する取付座13の被
着部13bと取付金具当接部13cとのなす角度を90
°よりも僅かに小さくすることによって形成されるもの
であり、他の構成は外幌1aと同等である。
【0025】外幌1a,1bは、それぞれ外幌本体11
と、その外幌本体11が固着される外幌取付金具12
と、その外幌取付金具12を鉛直軸の回りに回動自在に
支持し、かつ、車両の妻面Dに固着される取付座13を
基本要素としている。そして、外幌本体11と外幌取付
金具12との連結体は、図2に実線で示すように外幌本
体11が妻面Dに略直交した状態、つまり側面Sに略沿
って固定されている状態から、同図に二点鎖線で示すよ
うに車両側面S側に開放された状態とすることができ
る。
【0026】外幌本体11は、その横断面図を図3に示
すように、特殊ゴム等の弾性材料からなる中実体を主体
として、その基端部に固着用金具11aおよび座金11
bがインサート成形法によって一体化されている。そし
て、このインサート成形された固着用金具11a,座金
11bに形成された雌ねじにねじBをねじ込むことによ
り、外幌本体11が外幌取付金具12に固着されてい
る。
【0027】外幌取付金具12はヒンジ機構によって取
付座13に対して鉛直軸の回りを回動自在に、かつ、上
下動自在に支持されている。
【0028】すなわち、取付座13は、図4(A)に正
面図を、同図(B)にその左側面図を示し、また、図5
(A)および(B)にはそれぞれ図4(B)におけるA
−AおよびB−B断面端面拡大図を示すように、全体と
して長尺の板材を断面略L形に屈曲成形して、その屈曲
部13aを挟んで一方側は平板状で車両妻面Dに対して
固着するための被着部13bを形成しており、その反対
側は後述する外幌取付金具12の回動端を規定する取付
金具当接部13cを形成して、その取付枠当接部13c
の先端には、更に同じ向きに直角に屈曲した折り返し部
13dが形成されている。そして、この折り返し部13
dには、その長手方向複数箇所に後述するロック機構の
一部を形成するための掛け金13eが固着されている。
【0029】また、屈曲部13aの近傍は、長手方向複
数箇所にわたって切欠部13fが形成されているととも
に、屈曲部13aの近傍の外側面には、長手方向に沿う
ように心棒21が溶接によって固着されている。なお、
13gは補強板である。
【0030】そして、この取付座13には、その上下両
端部近傍に、それぞれプランジャ受け23が固着されて
いる。プランジャ受け23は、後述する外幌取付金具1
2の上下両端部近傍に取り付けられたプランジャボルト
22とともに、ロック状態の外幌取付金具12を取付座
13に弾性的に押圧してそのがたつきを抑制するための
ものであって、その詳細構造については後述する。
【0031】一方、外幌取付金具12は、図6(A)に
正面図を、同図(B)にその右側面図を示し、また、図
7(A)および(B)にはそれぞれ図6(A)における
A−AおよびB−B断面端面拡大図を示すように、長尺
の板材の一側縁部を直角に屈曲させて平坦な外幌本体装
着部12aを形成するとともに、その屈曲端には、複数
箇所にわたり同方向に折り返した折り返し部12bを形
成した構造を有している。この折り返し部12bの板材
長手方向への寸法は、前記した取付座13の掛け金13
eの同方向寸法とほぼ等しく、またその形成位置は、同
じく掛け金13eの固着位置に対応しており、これらに
よって、後述するようにロック機構を構成する。外幌本
体装着部12aには、外幌本体11を固着するためのね
じBを挿入するための複数の貫通孔12cが形成されて
いる。
【0032】また、外幌本体装着面12aの形成部と反
対側の側縁部近傍には、長手方向複数箇所にわたってヒ
ンジ12dが溶接止めされている。これらの各ヒンジ1
2dの溶接位置は、前記した取付座13の切欠部13f
の形成位置に対応しており、各ヒンジ12dの長手方向
の寸法は、切欠部13fの同方向寸法よりも短く、その
寸法差は、前記した折り返し部12b並びに掛け金13
eの長手方向寸法よりも若干大きく設定されている。
【0033】そして、外幌取付枠12の上下両端部近傍
には、前記したプランジャ受け23に対応して、後述す
るプランジャボルト22を取り付けるためのねじ座12
eが取り付けられている。
【0034】図8に外幌取付金具12と取付座13の組
み立て状態を車両側面S側から見た図を示し、図9
(A)にはそのA−A断面端面拡大図を、同図(B)に
は同じくB−B断面端面拡大図を示す。また、図10
(A)および(B)にはそれぞれ図8におけるC−Cお
よびD−D断面拡大図を示す。なお、これらの各図は、
外幌の通常の使用状態、つまりロック状態で示してい
る。
【0035】外幌取付金具12は、取付座13に固着さ
れた心軸21を各ヒンジ12dに挿入することによっ
て、取付座13に対して回動自在、かつ、上下動自在に
支持される。
【0036】すなわち、各ヒンジ12dは、取付枠13
に形成されている各切欠部13f内に位置した状態で、
その内部に心軸21が挿入される。これにより、外幌取
付金具12は心軸21を中心として回動自在であり、か
つ、ヒンジ12dと切欠部13fとの縦方向寸法差の分
だけ上下方向に摺動自在となる。ここで、外幌取付金具
12の一方の回動端は、図示のように、外幌取付金具1
2が取付座13の取付金具当接部13cに密着した状態
であり、この状態は、外幌本体11が車両側面Sに沿っ
た通常の使用状態である。
【0037】このうよな通常の使用状態においては、外
幌取付金具12と外幌本体11との連結体は、その自重
により、図8のように各ヒンジ12dの下端面が切欠部
13fの下端上面に当接した状態となる。そして、この
状態では、図9(B)に示すように、外幌取付金具12
の折り返し部12bが取付座13の掛け金13eに接触
して、外幌取付金具12の回動が阻止され、外幌取付金
具12と外幌本体11との連結体はロックされた状態と
なる。
【0038】また、このロック状態においては、前記し
たプランジャボルト22とプランジャ受け23とが密着
して上記の折り返し部12bと掛け金13eとからなる
機構とともにロック機能の一部をなすと同時に、外幌取
付金具12を取付枠13に対して弾性的に押圧してその
がたつきを無くす役割を果たす。
【0039】すなわち、プランジャボルト22は、図1
0に示すように、ボルト22a中にプランジャ22bと
圧縮コイルばね(図示せず)が収容されたもので、プラ
ンジャ22bは圧縮コイルばねによって軸方向先端側に
付勢されている。プランジャ受け23は、外幌取付金具
12のねじ座22に固着されたプランジャボルト22に
対向して、その対向面には山形面23aが形成されてい
る。上記したロック状態においては、プランジャ22b
はプランジャ受け23の山形面23aの稜線よりも下方
においてその先端面がプランジャ受け23に当接した状
態となる。この状態においてプランジャ22bは圧縮コ
イルばねの圧縮力に抗して後方に押し戻された状態とな
り、従ってこのロック状態においては、プランジャボル
ト22内の圧縮コイルばねにより外幌取付金具12が取
付金具13に対して弾性的に押圧された状態となり、走
行時の振動等によって外幌取付金具12および外幌本体
11ががたつくことがない。
【0040】また、ロック状態においてはプランジャ2
2bがプランジャ受け23の山形面23aの稜線より下
方に位置し、その稜線を越えるためにはプランジャボル
ト22内の圧縮コイルばねの押圧力に抗してプランジャ
22bを押し戻す必要があるため、走行時の振動等によ
って連結体が意図せずに上方に移動してロック状態が解
除されることはない。
【0041】さて、このようなロック状態から、外幌取
付金具12と外幌本体11との連結体を持ち上げ、プラ
ンジャ22bをプランジャ受け23の山形面23aの稜
線を越えてその上方に移動させ、更に外幌取付金具12
の各折り返し部12bの下端面が取付座13の各掛け金
13eの上端面を越えた状態とすると、外幌取付金具1
2の回動を阻止する要因がなくなり、ロックは解除され
る。このロック解除状態においては、外幌取付金具12
が取付座13の取付枠当接部13cから離れる向き、従
って、外幌本体11が開く向きに回動させることが可能
となり、図2に二点鎖線で示すように車両連結部を大き
く開放することができる。
【0042】また、その開放状態において、再び連結体
を上記と同等の高さにまで持ち上げて回動させ、外幌取
付金具12を取付座13の取付金具当接部13cに密着
させた状態で手放すことにより、連結体は自重により降
下して再びロック状態に復帰する。
【0043】以上の実施の形態において特に注目すべき
点は、外幌本体が特殊ゴム等の弾性材料からなる中実体
に固着用金具類をインサート成形によって一体化した点
であり、これにより、外幌取付金具12への取付け機構
が簡単で、かつ、車両への取付けスペースも少なくてす
み、車両妻面Dの両サイドに数十mm程度のスペースが
あれば容易に取付座13以下の一式の装置を取り付ける
ことができる。
【0044】また、中実弾性材料を主体とする外幌本体
11は、従来の弾性板材をU字形ないしはV字形に屈曲
させてなる、言わば中空の外幌本体に比して、対向する
外幌本体間の間隙部に物体を押しつけたときにそこを通
過するに要する力が大きくなることが、実験によって確
かめられている。
【0045】ここで、本発明においては、外幌取付金具
12の取付座13に対する回動を可能とするヒンジ機構
とそのロック機構は特に上記の実施の形態のような機構
に限られるものではないが、上記のように外幌取付金具
12と外幌本体11の自重を利用したロック機構の採用
により、その解除操作と復帰操作が極めて容易となり、
緊急時の対応の点で特に留意されるべきである。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、弾性材
料に固着用の金具をインサートして一体化した外幌本体
を外幌取付金具に固着するとともに、その外幌取付金具
をヒンジ機構を介して車両妻面に固着された取付座に回
動自在に支持することにより、外幌本体を車両側面に沿
った状態から外側に開くことを可能とするとともに、ヒ
ンジ機構による回動を阻止して外幌本体を車両側面に沿
った状態に固定するロック機構を備えているから、車両
妻面に取り付けるための所要スペースが極めて少なくて
すみ、妻面上の他の艤装を特に少なくしたり移動させる
ことなく、既存の車両等に対しても容易に転落保護用外
幌の装着が可能となる。
【0047】また、外幌本体を車両側面に沿った姿勢に
固定するロック機構として、外幌本体と外幌取付金具の
連結体の自重を利用した機構の採用により、ロック機構
の解除および復帰操作が極めて容易で、緊急時に素早く
対応して車両連結部への出入りが可能となる。
【0048】更に、外幌本体が車両妻面に沿った姿勢に
ロックされている状態で、外幌取付金具を取付座に対し
て弾性的に押圧する機構を設けることより、走行時の振
動等によって外幌本体並びに外幌取付金具からなる連結
体ががたつくことが少なくなり、静粛性を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る転落保護用外幌を適
用した鉄道車両の連結部を車両側面側から見て示す図
【図2】図1の要部拡大平面図
【図3】本発明の実施の形態の外幌本体11の取付け状
態で示す横断面図
【図4】本発明の実施の形態の取付座13の説明図で、
(A)は正面図で(B)はその左側面図
【図5】図4(B)におけるA−A断面端面拡大図
(A)および同じくB−B断面端面拡大図
【図6】本発明の実施の形態の外幌取付金具12の説明
図で、(A)は正面図で(B)はその右側面図
【図7】図6(A)におけるA−A断面端面拡大図
(A)および同じくB−B断面端面拡大図
【図8】本発明の実施の形態の外幌取付金具12と取付
座13を組み立てた状態を車両側面S側から見て示す図
【図9】図8におけるA−A断面端面拡大図(A)およ
び同じくB−B断面端面拡大図
【図10】図8におけるC−C断面拡大図(A)および
同じくD−D断面拡大図
【符号の説明】
1a,1b 外幌 11 外幌本体 11a 固着用金具(インサート金具) 11b 座金(インサート金具) 12 外幌取付金具 12a 外幌本体装着部 12b 折り返し部 12d ヒンジ 12e ねじ座 13 取付座 13a 屈曲部 13b 被着部 13c 取付金具当接部 13e 掛け金 13f 切欠 21 心棒 22 プランジャボルト 22b プランジャ 23 プランジャ受け 23a 山形面 D 車両妻面 S 車両側面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄道車両の妻面の両外側縁部に沿って固
    着された取付座のそれぞれに、外幌取付金具がヒンジ機
    構を介して鉛直軸の回りに回動自在に支持され、その外
    幌取付金具には、弾性材料とインサート金具とが一体成
    形されてなる外幌本体が当該インサート金具を介して固
    着されているとともに、上記ヒンジ機構は、外幌本体が
    車両側面に略沿った一定の向きから外側にのみ開く範囲
    で機能し、かつ、外幌本体が上記一定の向きを保持する
    よう当該ヒンジ機構による外幌取付金具の回動を阻止す
    るロック機構を備えていることを特徴とする転落保護用
    外幌。
  2. 【請求項2】 上記ロック機構は、外幌取付金具と外幌
    本体との連結体の自重により機能し、その連結体を所定
    量以上持ち上げることによってロック機構が解除されて
    当該連結体の回動が可能となるよう構成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の転落保護用外幌。
  3. 【請求項3】 上記外幌取付金具がヒンジ機構上で一定
    範囲内で上下動自在であって、上記連結体が自重でその
    下限位置に位置している状態では外幌取付金具が取付座
    の掛け金に当接して回動が不能となり、連結体を所定量
    以上持ち上げることにより外幌取付金具の掛け金との当
    接が回避されて回動可能となるよう構成されていること
    を特徴とする請求項2に記載の転落保護用外幌。
  4. 【請求項4】 上記連結体がロック機構により車両側面
    に略沿った一定の向きにロックされている状態で、外幌
    取付金具を取付座に弾性的に押しつける押圧機構を備え
    ていることを特徴とする、請求項1,2または3に記載
    の転落保護用外幌。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN1310792C (zh) * 2001-08-30 2007-04-18 株式会社成田制作所 铁道车辆用渡板装置

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CN1310792C (zh) * 2001-08-30 2007-04-18 株式会社成田制作所 铁道车辆用渡板装置

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