JP2597103Y2 - 背面スペアタイヤキャリアのワーニングスイッチ部構造 - Google Patents

背面スペアタイヤキャリアのワーニングスイッチ部構造

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JP2597103Y2
JP2597103Y2 JP1993004295U JP429593U JP2597103Y2 JP 2597103 Y2 JP2597103 Y2 JP 2597103Y2 JP 1993004295 U JP1993004295 U JP 1993004295U JP 429593 U JP429593 U JP 429593U JP 2597103 Y2 JP2597103 Y2 JP 2597103Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、背面スペアタイヤキャ
リアのアンロック及びハーフロックを感知するワーニン
グスイッチのスイッチ部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばバックドアのアンロック及
びハーフロックを感知する機構として、図9,10に示
したものが提案されている(実開昭59−41941号
公報参照)。すなわち、車体1の後部には、上端部を枢
支されて上下方向に開閉するバックドア2が設けられて
おり、該バックドア2はドアアウタパネル3と、該ドア
アウタパネル3に周縁部をヘミング結合されたドアイン
ナパネル4とで構成されている。前記バックドア2の下
端部には、その中央部にロック装置5が配設されてお
り、車幅方向の両端部に各々バンパーラバー6,7が装
着されている。一方のバンパーラバー6は、凹部6aと
該凹部6aの周壁を形成する緩衝壁6b、該緩衝壁6b
の一側部に設けられプレート9が貼設された奥壁6c、
及び該奥壁6cに突設されたボス部6dを一体的に有
し、該ボス部6dにてドアインナパネル4に形成された
貫通穴8に嵌着されている。
【0003】一方、車体1の後面を形成する車体パネル
12には、バックドア2を閉止した状態で、前記凹部6
aと対向する位置にドアスイッチ13が貫通配置されて
いる。該ドアスイッチ13は、突出付勢された摺動ピン
14を有し、該摺動ピン14が所定量突出している状態
でオン、所定量後退した状態でオフとなるスイッチであ
り、インストルメントパネルに設けられた図外のワーニ
ングランプとバッテリー間に介挿されている。なお、車
体パネル12には、前記ロック装置5が係合する図示し
ないストライカー装置が設けられている。
【0004】かかる構成において、ロック装置5をアン
ロック状態にしてバックドア2を開放すると、該バック
ドア2と一体的にバンパーラバー6,7が車体パネル1
2から離間する。これにより摺動ピン14が突出して、
ドアスイッチ13がオンとなり、ワーニングランプが点
灯する。また、開放状態にあるバックドア2を閉方向に
操作してロック装置5をストライカー装置に係合させる
と、図10に示したようバンパーラバー6の緩衝壁6b
がその先端部にて、車体パネル12のドアスイッチ13
周部に圧接するとともに、摺動ピン14の先端部にプレ
ート9が圧接する。これにより、摺動ピン14が所定量
後退して、ドアスイッチ13がオフとなる。
【0005】このとき、ロック装置5が正規のフルロッ
ク状態になく、ハーフロック状態にあると、摺動ピン1
4がプレート9によりオフとなる位置まで後退されずに
オン状態を維持する。したがって、ロック装置5がアン
ロック状態にあるとき、及びハーフロック状態にあると
きには、ドアスイッチ13がオンとなってワーニングラ
ンプが点灯し、該ワーニングランプの点灯及び消灯によ
り、ロック装置5の状ロック態、換言すればバックドア
2のロック状態を報知し得るものである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の構造にあっては、バックドア2の下端中央部
にロック装置5が配置される一方、下端両側部にバンパ
ーラバー6,7が配置され、よって、該バンパーラバー
6,7がロック装置5から離間した位置に設けられてい
る。このため、ロック装置5が正規の位置から僅かにず
れてストライカー装置と係合した場合であっも、ロック
装置5から離間しているバンパーラバー6とドアスイッ
チ13との相対位置に大きなずれが生ずる。その結果、
バックドア2を閉止した際に、精度よくドアスイッチ1
3の摺動ピン14が凹部6a内に受容されずに緩衝壁8
と接触し、これにより摺動ピン14に無理な力が加わっ
て、スイッチ機能が劣化するおそれがある。
【0007】また、このようにバンパーラバー6,7が
ロック装置5から離間していることから、ロック装置5
がフルロック状態となっても、バンパーラバー6,7が
車体パネル12に確実に圧接する所要の反力を得られな
い場合が生ずる。これによりフルロック状態であって
も、摺動ピン14が所定量後退しない状態が発生し、フ
ルロック状態であるにも拘わらず、ワーニングランプが
点灯状態を維持する誤作動が生ずるおそれもある。
【0008】さらに、バックドア2の閉時にはバンパー
ラバー6の緩衝壁6bが車体パネル12に衝接すること
から、車体パネル12の当該部位の塗装が劣化し、早期
に錆が発生する一因ともなるものであった。
【0009】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、ワーニングスイッチをバンパーラ
バーと接触させることなく、適正に作動させるととも
に、バンパーラバーとの衝接による車体パネルの劣化を
防止した背面スペアタイヤキャリアのワーニングスイッ
チ部構造を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本考案にあっては、車体後部の一側部に、スペアタイ
ヤが着脱自在に装着されるスペアタイヤキャリアの一端
部を枢支し、該スペアタイヤキャリアの他端部にロック
装置を設けるとともに、前記車体後部の他側部に前記ロ
ック装置が係合するストライカーロッドと該ストライカ
ーロッドを支持するブラケットとからなるストライカー
装置を設けた背面スペアタイヤキャリアにおいて、前記
ブラケットに組付部を設け、該組付部に先端部への押圧
により開作動するワーニングスイッチを配設する一方、
前記ロック装置の構成部材には、前記ワーニングスイッ
チを受容する凹部と該凹部の周壁を形成し前記ブラケッ
トの組付部周囲に衝接する緩衝壁、及び前記ワーニング
スイッチの先端部に圧接する奥壁とを一体的に有する断
面略コ字状のバンパーラバーを配設してある。
【0011】
【作用】前記構成において、スペアタイヤキャリアの他
端部に設けられたロック装置を、車体側に設けられたス
トライカー装置のストライカーロッドに係合させると、
スペアタイヤキャリアの他端部はロック装置及びストラ
イカー装置を介して車体に係止される。このとき、バン
パーラバーはロック装置の構成部材に配設され、他方ワ
ーニングスイッチはストライカー装置のブラケットに設
けられた組付部に配設されている。つまり、ワーニング
スイッチとバンパーラバーとは、ストライカー装置とロ
ック装置との係合部位に極めて近接した位置にある。こ
のため、ロック装置が正規の位置から僅かにずれてスト
ライカー装置と係合した場合であっても、バンパーラバ
ーとワーニングスイッチとの相対位置に大きなずれが生
ずることがなく、ワーニングスイッチをバンパーラバー
の凹部に受容して、奥壁によりワーニングスイッチの先
端部を適正に押圧することができる。
【0012】また このようにワーニングスイッチとバ
ンパーラバーとが、ストライカー装置とロック装置との
係合部位に極めて近接した位置にあることから、バンパ
ーラバーの奥壁がワーニングスイッチの先端部に押圧す
るに必要な反力が確実に得られる。さらに、バンパーラ
バーの緩衝壁は、ストライカー装置のブラケットに衝接
し、車体と衝接することはない。
【0013】
【実施例】以下、本考案の一実施例について図にしたが
って説明する。すなわち、図1,2に示したように、車
体1の後部には、上端部を枢支されて上下方向に開閉す
るバックドア2が設けられている。該バックドア2は、
ドアアウタパネル3と、該ドアアウタパネル3に周縁部
をヘミング結合されたドアインナパネル4とで構成され
ている。
【0014】前記車体1の後部には、その一側部にスペ
アタイヤキャリア15の一端部が枢支されている。該ス
ペアタイヤキャリア15は水平方向に延在する一対の上
部パイプ16と下部パイプ17とを有し、両パイプ1
6、17の略中央部には、その背面にスペアタイヤ18
が着脱自在に装着されるスペアタイヤ着装部19が設け
られている。
【0015】また、スペアタイヤキャリア15の他端部
であって下部パイプ17には、図3に示したようにロッ
ク装置20が装着されている。該ロック装置20には、
ハウジング25が設けられており、該ハウジング25に
は下部パイプ17と直交する方向に延在する第1ラッチ
21と第2ラッチ22とが収容されている。また、ハウ
ジング25の外部であって、下部パイプ17の後面側に
は前記第1及び第2ラッチ21,22をアンロック作動
させる際に操作されるレバー49が設けられており、下
部パイプ17の前面側には車幅方向に延在する長尺フラ
ンジ23と短尺フランジ24とが延設されている。該短
尺フランジ24には、中実状の内側バンパーラバー26
が装着されており、前記長尺フランジ23には外側バン
パーラバー27が装着されている。
【0016】該外側バンパーラバー27は、前面開口状
の凹部28と該凹部28の周壁を形成する緩衝壁29、
及び該緩衝壁29の後端部に形成された奥壁30とが一
体的に形成された断面略コ字状であり、前記緩衝壁29
の下部中央には水抜き31が切欠成形さている。また、
前記奥壁30の内部には、図2に示したように、ベース
プレート32が埋設されており、該ベースプレート32
には外部に突出するボルト33が挿通されている。該ボ
ルト33には、位置決め用ナット34と締結用ナット3
5とが螺合されている。
【0017】そして、前記ボルト33を長尺フランジ2
3に挿通させるとともに、位置決め用ナット34と締結
用ナット35間に長尺フランジ23を挾持することによ
り、外側バンパーラバー27は所定の突出量をもって長
尺フランジ23に固定されている。なお、内側バンパー
ラバー26も図2に示した外側バンパーラバー27と同
様に、埋設されたベースプレート32や、該ベースプレ
ート32に挿通されたボルト33、該ボルト33に螺合
された位置決め用ナット34と締結用ナット35等を有
し、同様の固定構造にて短尺フランジ24にに固定され
ている。
【0018】一方、図1に示したように、車体1の後部
他側部であって、前記ロック装置20に対応する部位に
は車体パネル12に固着されたストライカー装置36が
配置されている。該ストライカー装置36には、図3に
示したように、長尺ブラケット38と短尺ブラケット3
9とが設けられている。両ブラケット38,39は、相
対向する支持片37,37と、ボルト40、40により
車体パネル12に固着されたベース部41,41とを相
互に有する略L字状であって、前記支持片37,37間
には、前記両ラッチ21,22が係合するストライカー
ロッド42が架橋されている。
【0019】また、前記長尺ブラケット38のベース部
41は、短尺ブラケット39のそれより長尺であって、
矩形状の開口部からなる組付部43が設けられている。
該組付部43内には、前記車体パネル12に貫通配置さ
れたワーニングスイッチ44が配置されている。該ワー
ニングスイッチ44には、図2に示したように、スイッ
チ本体45と該スイッチ本体45の先端部を覆うゴムブ
ーツ46、及び該ゴムブーツ46の側部に設けられた螺
着部47(図3参照)とを有し、該螺着部47に挿通さ
れた図示しないボルトにより前記車体パネル12に固定
されている。前記スイッチ本体45は、先端部に前記ゴ
ムブーツ46内に遊挿された摺動ピン14を有し、該摺
動ピン14が突出した状態でオン、所定量後退した状態
でオフとなる周知のスイッチ構造である。
【0020】他方、車室内に配置されたインストルメン
トパネルには、図4に示したように、所定のメーター類
54が設けられているとともに、「TIRE CARR
IER」と表記されたワーニングランプ48が配設され
ている。そして、前記スイッチ本体45は、このワーニ
ングランプ48とバッテリ間に介挿され、よってスイッ
チ本体45のオンに伴ってワーニングランプ48が点灯
し、オフに伴って消灯するように回路構成されている。
なお、図1,2において、50はリヤバンパーである。
【0021】以上の構成にかかる本実実施例において、
ロック装置20の両ラッチ21,22が共ストライカー
装置36のストライカーロッド42に係合した状態がフ
ルロック状態である。このフルロック状態においては、
スペアタイヤキャリア15の他端部は、ロック装置20
及びストライカー装置36を介して、車体1に係止され
ている。また、このようにスペアタイヤキャリア15の
他端部が係止された状態にあると、バックドア2を開く
ことは不可能であり、バックドア2を開く際にはこれに
先行してスペアタイヤキャリア15の他端部、すなわち
自由端部を車体1の後方に回動させる必要がある。
【0022】そして、スペアタイヤキャリア15を回動
させるに際して、レバー49を操作すると、第1及び第
2ラッチ21,22がストライカーロッド42から離脱
する。これにより、スペアタイヤキャリア15の自由端
部と車体1との係合が解除されてロック装置20がアン
ロック状態となり、図1に示したように、該スペアタイ
ヤキャリア15の自由端部を車体1の後方に回動させる
ことにより、バックドア2を開くことが可能となる。
【0023】また、このように、スペアタイヤキャリア
15の自由端部を車体1の後方に回動させると、両バン
パーラバー26,27が対応する各ブラケット38,3
9のベース部41から離れる。よって、ワーニングスイ
ッチ44に設けられているスイッチ本体45の摺動ピン
14が突出作動して、該スイッチ本体45がオンとな
り、ワーニングランプ48が点灯する。
【0024】また、バックドア2を閉じた後、スペアタ
イヤキャリア15をフルロック状態に戻す際には、該ス
ペアタイヤキャリア15の自由端部を車体1の前方に押
圧する。すると、スペアタイヤキャリア15が回動して
ストライカーロッド42に第1ラッチ21が係合した
後、さらに第2ラッチ22が係合する。これにより、図
5に示したように、両ラッチ21,22が共にストライ
カーロッド42に係合したフルロック状態となる。
【0025】これと同時に、内側バンパーラバー26は
短尺ブラケット39のベース部41に、外側バンパーラ
バー27は長尺ブラケット38のベース部41であって
組付部43の周囲に各々衝接する。よって、外側バンパ
ーラバー27の凹部28内にワーニングスイッチ44の
ゴムブーツ46と螺着部47とが受容され、奥壁30が
ゴムブーツ46の先端に圧接する。このため、ゴムブー
ツ46が収縮して、スイッチ本体45の摺動ピン14が
奥壁30により押圧されて所定量後退し、スイッチ本体
45がオフとなって、ワーニングランプ48は消灯す
る。
【0026】このとき、図5の示したストライカー中心
Pの両側に、両ラッチ21,22が係合することが正規
の係合位置であるが、スペアタイヤキャリア15の組み
付け誤差等により、両ラッチ21,22が正規の係合位
置から僅かにずれる場合が生ずる。しかし、外側バンパ
ーラバー27はロック装置20に設けられた長尺フラン
ジ23に配設され、他方ワーニングスイッチ48はスト
ライカー装置36の長尺ブラケット38に設けられた組
付部43に配設されている。つまり、ワーニングスイッ
チ48と外側バンパーラバー27とは、ストライカー装
置36とロック装置20との係合部位に極めて近接した
位置にある。
【0027】このため、ロック装置20の両ラッチ2
1,22が正規の位置から僅かにずれてストライカーロ
ッド42と係合した場合であっても、外側バンパーラバ
ー27とワーニングスイッチ48との相対位置に大きな
ずれが生ずることがない。よって、係合位置のずれがあ
っても、ワーニングスイッチ44のゴムブーツ46及び
組付部43を外側バンパーラバー27の凹部28に受容
して、ゴムブーツ46と緩衝壁29との接触を回避する
ことができる。その結果、ゴムブーツ46が緩衝壁26
と接触して過度の押圧力が入力されたり、過度の入力に
より摺動ピン14が破損するしあるいはスイッチ本体4
5に接触不良が生ずる等のスイッチ機能の劣化を防止す
ることができる。
【0028】また、このようにワーニングスイッチ44
と外側バンパーラバー27とが、前記係合位置に極めて
近接していることから、第2ラッチ22がストライカー
ロッド42に係合してフルロック状態になれば、外側バ
ンパーラバー27の奥壁30がゴムブーツ46を介して
摺動ピン14を押圧するに必要な反力が確実に得られ
る。よって、フルロック状態にある場合には、確実に摺
動ピン14を所定量後退させてワーニングランプ48を
消灯させることができ、フルロック状態であるにも拘わ
らず、ワーニングランプ48が点灯状態を維持する誤作
動の発生を防止することができる。また、両バンパーラ
バー26,27とも、ストライカー装置36とロック装
置20との係合部位に極めて近接した位置にあって、反
力が充分に得られることから、これにより走行振動に抗
してスペアタイヤキャリア15の自由端を確実に拘束す
ることができ、該スペアタイヤキャリア15のガタツキ
を効果的に防止することができる。
【0029】さらに、バックドア2の閉時には、内側バ
ンパーラバー26はストライカー装置36の短尺ブラケ
ット39に衝接し、外側バンパーラバー27の緩衝壁2
9の先端は、長尺ブラケット38の組付部43の周部に
衝接する。よって、各バンパーラバー26,27が車体
パネル12に衝接することがなく、バンパーラバー2
6,27の衝接により車体パネル12の塗装が部分的に
劣化して、早期に錆が発生する不都合を防止することが
できる。
【0030】しかも、外側バンパーラバー27の緩衝壁
29には、水抜き31が形成されていることから、凹部
28内に水が侵入しても、この侵入した水は水抜き31
から外部に滴下する。したがって、長尺ブラケット38
のベース部41や車体パネル12が凹部28内に滞留し
た水により腐食してしまったり、ゴムブーツ46に滞留
した水が浸透して、スイッチ本体45の絶縁性を阻害し
てしまうこともない。
【0031】加えて、両ダンパーラバー26,27は、
前述のようにボルト33を各々フランジ23,24に挿
通させるとともに、位置決め用ナット34と締結用ナッ
ト35間にフランジ23,24を挾持することにより、
固定されている。したがって、図10に示した従来の固
定構造より、遥かに強固な固定性能を有し、脱落のおそ
れを皆無にすることができる。
【0032】また、かかる固定構造によれば、ボルト3
3に螺合された位置決め用ナット34と締結用ナット3
5の螺合位置を変化させることにより、軸方向における
位置を変更することができる。そして、軸方向に位置変
更させれば、反力及び両ラッチ21,22のストライカ
ーロッド42に対する係合度合いが変化する。したがっ
て、両ナット34,35の螺合位置に応じて、スペアタ
イヤキャリア15のガタツキを防止しつつ、両ラッチ2
1,22が容易にストライカーロッド42と係合するよ
うに調整することもできる。
【0033】図6〜8は本考案の他の実施例を示すもの
であり、図6に示したように長尺ブラケット38の端部
には車体1の後方へテーパ状に傾斜屈曲され、支持片3
7と対向する突出片51が形成されている。該突出片5
1は、組付部43に配置されるワーニングスイッチ44
のゴムブーツ46より大きな突出長であって、下縁部に
は前記支持片37方向へ水平状に屈曲された座面部52
が形成されている。一方、外側バンパーラバー27の緩
衝壁29にはその外周部に、前記スペアタイヤキャリア
15をロックした状態で、前記座面部52上に位置する
凸部35が形成されている。なお、図8において、54
は車室の後部に形成されたラゲッジルームである。
【0034】かかる実施例によれば、スペアタイヤキャ
リア15をロックした状態では、図7に示したように凸
部35が座面部52に位置することにより、外側バンパ
ーラバー27の上下位置、延いてはスペアタイヤキャリ
ア15の上下位置を規制して、走行時におけるスペアタ
イヤキャリア15の振動を抑制することができる。
【0035】また、図8に示したようにラゲッジルーム
54内に搬入すべく荷物Lを引き上げた際に、ストライ
カー装置36に荷物Lが接触しても、前記突出片51に
より荷物のゴムブーツ46との接触を回避することがで
きる。したがって、荷物Lによりゴムブーツ46を介し
て摺動ピン14が押圧され、スペアタイヤキャリア15
がアンロック状態にあるにも拘わらず、ワーニングラン
プ48が消灯したり、あるいは荷物Lとの摩擦によりゴ
ムブーツ46や摺動ピン14が破損する不都合を防止す
ることができる。
【0036】
【考案の効果】以上説明したように本考案は、車体後部
に配設されたストライカー装置のブラケットにワーニン
グスイッチを配設する一方、スペアタイヤキャリア側に
設けられたロック装置の構成部材に、ワーニングスイッ
チを受容する凹部と該凹部の周壁を形成する緩衝壁、及
び前記ワーニングスイッチの先端部を押圧する奥壁とを
一体的に有する断面略コ字状のバンパーラバーを配設す
るようにした。よって、ワーニングスイッチとバンパー
ラバーとが、ストライカー装置とロック装置とに極めて
近接した位置となる配置形態を形成することができる。
その結果、ロック装置が正規の位置からずれてストライ
カー装置と係合した場合であっても、バンパーラバーと
ワーニングスイッチとの相対位置に大きなずれが生ずる
ことがなく、ワーニングスイッチをバンパーラバーの凹
部に受容することができる。よって、係合位置に誤差が
あっても、ワーニングスイッチが緩衝壁と接触する可能
性が低くなり接触による過度の押圧力が入力されて、ワ
ーニングスイッチが破損する不都合を防止することがで
きる。
【0037】また、このようにワーニングスイッチと外
側バンパーラバーとが、ストライカー装置とロック装置
との係合部位に極めて近接した位置にあることから、必
要な反力を得ることができ、これによりワーニングスイ
ッチを確実に閉作動させて、誤動作を防止することがで
きる。さらに、バンパーラバーに必要な反力を得られる
ことにより、スペアタイヤキャリアのガタツキを効果的
に防止することもできる。
【0038】また、バンパーラバーの緩衝壁を前記ブラ
ケットの組付部周囲に衝接させるようにしたことから、
バンパーラバーが車体パネルに衝接することがなく、バ
ンパーラバーの衝接により車体パネルの塗装が部分的に
劣化して、早期に錆が発生する不都合を防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1のA−A線に相当する断面図である。
【図3】図1の矢示B及び矢示B′の合成図である。
【図4】同実施例におけるワーニングランプの配置部位
を示す正面図である。
【図5】フルロック状態における図1の矢示B及び矢示
B′の合成図である。
【図6】本考案の他の実施例を示す要部斜視図である。
【図7】図6のC矢視図である。
【図8】同実施例の作用を示す説明図である。
【図9】従来技術を示す車体の後部正面図である。
【図10】図9のD−D線に沿った断面図である。
【符号の説明】
1 車体 2 バックドア 12 車体パネル 15 スペアタイヤキャリア 20 ロック装置 27 内側バンパーラバー 28 凹部 29 緩衝壁 30 奥壁 36 ストライカー装置 38 長尺ブラケット 43 組付部 44 ワーニングスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01H 13/18 B60J 5/10 B62D 43/02

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体後部の一側部に、スペアタイヤが着
    脱自在に装着されるスペアタイヤキャリアの一端部を枢
    支し、該スペアタイヤキャリアの他端部にロック装置を
    設けるとともに、前記車体後部の他側部に前記ロック装
    置が係合するストライカーロッドと該ストライカーロッ
    ドを支持するブラケットとからなるストライカー装置を
    設けた背面スペアタイヤキャリアにおいて、前記ブラケ
    ットに組付部を設け、該組付部に先端部への押圧により
    開作動するワーニングスイッチを配設する一方、前記ロ
    ック装置の構成部材には、前記ワーニングスイッチを受
    容する凹部と該凹部の周壁を形成し前記ブラケットの組
    付部周囲に衝接する緩衝壁、及び前記ワーニングスイッ
    チの先端部に圧接する奥壁とを一体的に有する断面略コ
    字状のバンパーラバーを配設したことを特徴とする背面
    スペアタイヤキャリアのワーニングスイッチ部構造。
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