JP4099126B2 - 車両用ドアキーシリンダの取り付け構造 - Google Patents

車両用ドアキーシリンダの取り付け構造 Download PDF

Info

Publication number
JP4099126B2
JP4099126B2 JP2003309938A JP2003309938A JP4099126B2 JP 4099126 B2 JP4099126 B2 JP 4099126B2 JP 2003309938 A JP2003309938 A JP 2003309938A JP 2003309938 A JP2003309938 A JP 2003309938A JP 4099126 B2 JP4099126 B2 JP 4099126B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
key cylinder
door
bracket
vehicle
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003309938A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005076346A (ja
Inventor
秀洋 伊東
正紀 千明
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2003309938A priority Critical patent/JP4099126B2/ja
Publication of JP2005076346A publication Critical patent/JP2005076346A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4099126B2 publication Critical patent/JP4099126B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Description

本発明は、自動車の運転席のドアなどに設置される車両用ドアキーシリンダの取り付け構造に関する。
従来、キーシリンダは、ドアスキンに取り付ける場合、そのキーシリンダをドアスキンの車室外側から差し込み、リテーナ(かんざしクリップ)によってドアスキンの裏面側に設置していた(例えば、特許文献1)。
また、ドアスキンの裏面側にブラケットを設けて、そのブラケットにボルト締めによってキーシリンダを取り付けているものもある。この場合、ブラケットとドアスキンのバラツキによりキーシリンダとドアスキンとの間には隙間があり、その隙間をゴムで塞いでいるものもある。
特開2000−282721号公報(段落0008、図1及び図4)
キーシリンダは、リテーナによってドアスキンに取り付ける場合、リテーナとドアスキンの双方が薄い金属板材から形成されることにより、外力を受けたときにその双方が変形し易いため、盗難に対する強度が乏しかった。
このため、キーシリンダは、金属製厚板からなるブラケットによる取り付け手段が一般的に利用されている。ブラケットにキーシリンダを取り付ける場合、ブラケットは、強度を自由に設定することができるため、キーシリンダの強度の確保が容易である。
しかしながら、ブラケットを利用してキーシリンダをドアスキンに設置する場合、キーシリンダ及びブラケットは、ドアスキンの車室内側から設置されることにより、組み付け時にドアスキンの車室外側からその設置状態を確認しながら組み付けることができない。このため、組み付け作業の作業性が悪く、組み付け誤差も大きいものであった。
キーシリンダは、ブラケットに取り付けられることにより、ブラケットを基準に設置されてドアスキンに組み付けられるため、ドアスキンに対して回転方向に約8°〜10°のバラツキが発生していた。キーシリンダとドアスキンの取り付け穴との隙間は、一般的に4mm程度あるため、組み付け時の誤差のバラツキが大きい。このバラツキによる隙間埋めのための黒色のゴムなどの緩衝用の弾性部材がドアスキンとキーシリンダとの間に介在されている。その弾性部材は、キーシリンダとドアスキンの取り付け穴との隙間からよく見えるため見映えが悪いという問題点があった。
このようなことから、キーシリンダは、強度を備え、寸法のバラツキを小さくするためにドアスキンを基準に設置されることが望ましい。
本発明の課題は、強度を備え、組み付け誤差のバラツキを小さくした車両用ドアキーシリンダの取り付け構造を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の車両用ドアキーシリンダの取り付け構造は、アの骨格を形成するドア本体と、該ドア本体の車室外側に設けられるドアスキンと、車室内側に設けられるライニングとからなる前記ドアにキーシリンダを取り付けるための車両用ドアキーシリンダの取り付け構造であって、前記キーシリンダは、当該キーシリンダの室外側端部が前記ドアスキンに形成した取り付け孔に嵌合されると共に、当該キーシリンダの車室内側端部が前記ドア本体に固定されたドア補強用のブラケットに形成した貫通孔に挿通して支持され、前記ブラケットには、前記キーシリンダの回転中心から放射方向に延びたフランジを当該ブラケットの車室内側から取り付けて固定し、前記キーシリンダの回転方向の変位を規制する取り付け手段が設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、キーシリンダは、車室内側(裏面側)からブラケットに形成された貫通孔を介してドアスキンの取り付け孔に取り付けられる。このため、キーシリンダは、車室外側端部がドアスキンの取り付け孔を基準にして設けることが可能となる。したがって、キーシリンダとこのキーシリンダの車室内側端部を固定するブラケットの貫通孔との間には、回転方向の組み付け誤差によるバラツキがある。このバラツキは、ブラケットにキーシリンダの回転方向の変位を規制する取り付け手段が設けられたことにより、回転方向の組み付けのバラツキが規制されるため、キーシリンダが位置決めされて、キーシリンダをドアスキン及びブラケットに正確に取り付けることができるようになる。また、キーシリンダ及びブラケットは、ドアスキンの車室内側から取り付けることができることにより、キーシリンダを固定する部材と同じ方向から位置決めしながら組み付けることができるため、組み付けの作業性を向上させることができる。
請求項2に記載の車両用ドアキーシリンダの取り付け構造は、請求項1に記載の車両用ドアキーシリンダの取り付け構造であって、前記取り付け手段は、前記フランジの端部に形成されて放射方向に長手方向となる長孔に挿設されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、車両用ドアキーシリンダの取り付け構造は、取り付け手段がキーシリンダの回転中心から放射状に長手方向となる長孔に挿設されたことにより、取り付け手段が長孔によってキーシリンダの回転方向の組み付けのバラツキを規制することができるため、キーシリンダをドアスキン及びブラケットに正確にかつ容易に取り付けることができるようになる。
請求項3に記載の車両用ドアキーシリンダの取り付け構造は、請求項1または請求項2に記載の車両用ドアキーシリンダの取り付け構造であって、前記キーシリンダ、前記貫通孔に挿通し、軸回りに回動させて前記ブラケットに取り付けたとき、前記ブラケットの車室外側で当該キーシリンダの外周から周方向外側に突出した係止手段と前記フランジとで前記ブラケットを挟持することを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、車両用ドアキーシリンダの取り付け構造は、キーシリンダに、ブラケットに係止する係止手段が設けられていることにより、キーシリンダをブラケットに取り付けたとき、係止手段がブラケットに係止する。このため、キーシリンダは、ドアスキンに組み付けるときに、ブラケットに仮止めできると共に、そのブラケットにしっかりと固定させることができる。
本発明に係る車両用ドアキーシリンダの取り付け構造によれば、キーシリンダは、ブラケットにキーシリンダの回転方向の変位を規制する取り付け手段が設けられたことにより、回転方向の組み付けのバラツキが規制されるため、キーシリンダをドアスキン及びブラケットに正確に取り付けることができる。また、キーシリンダ及びブラケットは、ドアスキンの車室内側から取り付けることができるため、組み付けの作業性を向上させることができる。
以下、図1〜図6を参照して、本発明の実施の形態に係る車両用ドアキーシリンダの取り付け構造を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る車両用ドアキーシリンダの取り付け構造を示す図で、キーシリンダに設置状態を示す車両の側面図である。図2は、キーを装着したときの図1の矢視X−X線方向の拡大断面図である。本発明の実施の形態に係る車両用ドアキーシリンダの取り付け構造を示す図で、キーシリンダにキーを差し込んだときの状態を示す拡大中央断面図である。図3は、本発明の実施の形態に係る車両用ドアキーシリンダの取り付け構造を示す図で、キーシリンダの左側面図である。図4は、本発明の実施の形態に係る車両用ドアキーシリンダの取り付け構造を示す図で、キーシリンダの組み付け状態を示す拡大分解斜視図である。図5は、本発明の実施の形態に係る車両用ドアキーシリンダの取り付け構造を示す図で、キーシリンダの右側面図である。図6は、本発明の実施の形態に係る車両用ドアキーシリンダの取り付け構造を示す図で、キーシリンダの平面図である。
図1に示すように、ドア2は、例えば、車両1の運転席及び助手席に設置されるサイドドア、バックドアまたはトランクであって、ドア2を開閉するためのドアハンドル3と、そのドア2を施錠・開錠するためのキーシリンダ4とが設置されている。そのドア2は、例えば、ヒンジ式ドアやスライド式ドアやガルウイング式ドアなどからなる。
なお、ドア2は、キーシリンダ4が設置してあるものであればよく、ドア2の型式などは特に限定されない。
以下、ヒンジを中心として回動して後開きする前列右側席(運転席)のヒンジ式のドア2に設置されるキーシリンダ4を例にして本発明の実施の形態を説明する。
ドア2は、例えば、骨格となる枠状のドア本体21と、このドア本体21の車室外側に設置されるドアスキン22と、ドア本体21の車室内側に設置されるライニング12(図2参照)と、その枠状のドア本体21に前後方向に向けて架設されると共に、ドアスキン22とライニング12との間に介在されるブラケット10とが主要素となって構成されている。ドア2には、前記キーシリンダ4と、ライニング12に設置されるインサイドハンドル(図示せず)と、ライニング12(図2参照)及びドア本体21に設置されてドア2を施錠・解錠するドアロック機構(図示せず)などが備えられている。
ドア本体21は、ドア2の骨格となる部材であり、例えば、アルミニウム合金やマグネシウム合金などの軽金属やスチールから形成されている。ドア本体21は、例えば、車両1の前方側に設けた前枠部材21aと、車両1の後方側に設けた後枠部材21bと、前枠部材21aと後枠部材21bとを連結する上部フレーム21cと、下部フレーム21dとから構成される井桁状の枠体からなる。
ドアスキン22は、ドア2の外側面を構成する所謂アウタパネルであって、圧延鋼板や軽合金の圧延材などからなる。ドアスキン22は、ドア本体21にヘミング加工などによって取り付けられ、ドア2の外側表面を形成している。
図3及び図4に示すように、ドアスキン22には、キーシリンダ4の車室外側端部4aを露出するための取り付け孔22aが穿設されている。取り付け孔22aの内径は、例えば、キーシリンダ4の車室外側端部4aの外径より僅かに大きく、組み付け寸法の誤差が吸収されるように形成されている。取り付け孔22aとキーシリンダ4との間には、合成ゴムなどからなる後記の弾性材5が介在され、ドアスキン22の車室外側から弾性材5が僅かに見える状態になっている。
図2に示すように、キーシリンダ4は、キー6を差し込んで回動操作することにより、ドアロック装置(図示せず)を施錠・解錠するドアキーシリンダである。このキーシリンダ4は、アウタケース44と、このアウタケース44に内設されるインナシリンダ43と、このインナシリンダ43を挿入したアウタケース44の車室外側を閉塞するためのアウタカップ41とを主として構成されている。キーシリンダ4は、ブラケット10に形成された貫通孔10aを介してドアスキン22の取り付け孔22aに圧入して車室外側端部4aが固定されると共に、車室内側端部4eがブラケット10に固定具11によって固定されている。このように、キーシリンダ4は、ドアスキン22とブラケット10との2部材で保持されている。
キーシリンダ4の車室外側端部4aには、その車室外側端部4aを覆うようにアウタカップ41が設置されている(図2参照)。そのアウタカップ41の中央には、キー6(図2参照)を差し込むための鍵穴4bが穿設されている。キーシリンダ4は、図3に示すように、鍵穴4bを垂直な状態に位置決めしてドアスキン22(図1参照)に設置されている。
そして、キー6(図2参照)を右方向に約65°回動操作するとカムプレート8が揺動してドアロック機構(図示せず)を施錠状態にし、左方向に約65°回動操作するとカムプレート8が揺動してドアロック機構(図示せず)を解錠状態にするように構成されている。
キーシリンダ4の外径は、図2及び図4に示すブラケット10の貫通孔10a及びドアスキン22の取り付け孔22aより僅かに小さく形成され、キーシリンダ4が貫通孔10a及び取り付け孔22aに挿入できるように形成されている。キーシリンダ4の外周部には、アウタケース44と一体に形成されたフランジ4cと係止凸部4dとが突出形成されている。
図2に示すように、キーシリンダ4の車室内側端部4eには、コイルスプリング7及びロック用カムプレート8を介して止め輪9が設置されている。キーシリンダ4の内部には、スプリング(図示せず)に付勢されてキー6のキー溝6aに圧接させるタンブラー42を備えたインナシリンダ43が設置されている。
フランジ4cは、キーシリンダ4の車室内側端部4eより外周部に形成された鍔状の部材であって、キーシリンダ4の回転中心Oから放射状に長手方向となる長孔4fを形成した突出片4gを一体形成している。フランジ4cは、図4に矢印Cで示すように貫通孔10aの縁に形成された切欠溝10bを通して回動されてブラケット10の貫通孔10aの縁に係止した係止凸部4dとで、図6に示すようにブラケット10を挟持するために形成されている。
そのフランジ4cに形成された突出片4gは、キーシリンダ4の外周部に位置決め用の長孔4fを設置するために形成されたものである。長孔4fは、回転中心Oを中心として放射方向に長く形成した孔からなり、その長孔4fに挿入される固定具11を回転中心O方向に移動できるようにしている。
長孔4fと、固定具11が固定される止め穴10cは、図5に示すように、キーシリンダ4の回転中心Oから距離L離れた同じ角度θの斜めの位置に形成されて、キーシリンダ4をブラケット10の所定位置に位置決めできるようになっている。その距離Lは、例えば、キーシリンダ4の半径Rの約3倍の長さであり、その距離Lを長くして回転中心Oから遠い位置に固定具11を設定することにより、キーシリンダ4の組み付け精度と保持強度を向上させることができる。その角度θは、任意な角度であって、例えば、35°である。なお、角度θは、長孔4fと止め穴10cの設置される角度が同じ角度であれば、その角度θの大きさは特に限定されない。
図4及び図5に示すように、係止凸部4dは、例えば、アウタケース44の外周部から水平方向に突出形成して、キーシリンダ4をブラケット10に係止させるための凸部である。その係止凸部4dは、図6に示すように、フランジ4cの車室外側にブラケット10に厚さ分だけずらして形成されている。そして、係止凸部4dを切欠溝10bに挿通し、キーシリンダ4を矢印C方向に回動してブラケット10に取り付けたとき、係止凸部4dは、フランジ4cでブラケット10を挟持するようになっている。
なお、係止凸部4dは、特許請求の範囲に記載の「係止手段」に相当する。
弾性材5は、キーシリンダ4の車室外側端部4aの周縁に嵌合される環状の所謂グロメットである。その弾性材5には、ドアスキン22に設置されるキーシリンダ4の車室外側端部4aのガタ付き防止材と、両者間に加わる外力を緩衝するための緩衝材と、シール材としての機能が備えられている。
ブラケット10は、例えば、剛性がある金属製厚板材から形成されたドア2の補強用のスティフナからなり、ドア2内のドア本体21(図1参照)の表面に固定されている。ブラケット10は、図2に示すように、ドアスキン22の車室内側に、ドアスキン22に対して略平行に配置されている。そのブラケット10には、キーシリンダ4を挿入するための貫通孔10aと、その貫通孔10aの縁に形成された切欠溝10bと、キーシリンダ4の回転方向の変位を規制するための止め穴10cとが設けられている。
貫通孔10aは、ドアスキン22に穿設された取り付け孔22aと同位置になるように設定されている。
切欠溝10bは、キーシリンダ4を貫通孔10aに挿入して支持させるときに、係止凸部4dを挿通させるために形成されたキー溝状のものであって、貫通孔10aに縁の任意の位置に形成される。その切欠溝10bは、例えば、止め穴10cが設置される位置とは反対の方向に設置されている。
止め穴10cは、例えば、ボルトからなる固定具11のねじ部11aが螺合するねじ穴からなる。なお、この止め穴10cは、固定具11がボルト・ナットやリベットからなる場合、単なる貫通穴で形成される。
固定具11は、長孔4f及び止め穴10cを挿通して、キーシリンダ4のフランジ4cをブラケット10に固定するための部材であり、例えば、ボルトやねじやリベットなどからなる。
なお、固定具11は、特許請求の範囲に記載された「取り付け手段」に相当する。
次に、本発明の実施の形態に係る車両用ドアキーシリンダの取り付け構造の作用を組み付け手順と共に説明する。
キーシリンダ4をドア2に取り付けるときは、図4に示すように、ドアスキン22の車室内側から係止凸部4dを切欠溝10bに挿通させながらキーシリンダ4を貫通孔10aに挿通して、キーシリンダ4を矢印C方向の軸回りに回動させる。
すると、係止凸部4dは、図6に示すように、ブラケット10の車室外側に位置して、その係止凸部4dとフランジ4cとでブラケット10を挟持した状態になり、キーシリンダ4がブラケット10に支持される。そして、係止凸部4dは、貫通孔10aの縁に係止されるので、キーシリンダ4の車室内方向への動きが規制され、キーシリンダ4をブラケット10及びドアスキン22に対して脱落が防止されるため、仮保持状態とすることができる。そのキーシリンダ4は、ブラケット10に取り付けたとき、係止凸部4dがブラケット10に係止されることにより、キーシリンダ4が車室内方向に対してブラケット10にしっかりと固定される。
また、キーシリンダ4の車室外側端部4aに嵌合した弾性材5は、図3に示すように、ドアスキン22の取り付け孔22aの縁に圧接した状態で嵌合される。
次に、固定具11を長孔4fに挿通して、キーシリンダ4の車室外側端部4aをドアスキン22に車室内側(裏面側)から取り付け孔22aを基準にして位置合わせをしてから止め穴10cに螺合させて回転止めする。
すると、キーシリンダ4とブラケット10の貫通孔10aとの間に存在するキーシリンダ4の回転方向の組み付け誤差は、ブラケット10にキーシリンダ4の回転方向の変位を規制する位置決め用の止め穴10cを穿設して、キーシリンダ4を固定具11で固定することにより、回転方向の組み付けのバラツキが規制される。このため、キーシリンダ4をドアスキン22及びブラケット10の所定位置に正確に取り付けることができる。
また、キーシリンダ4の車室外側端部4aが取り付け孔22aを基準にして位置合わせをすると、車室外側端部4aが取り付け孔22aに対して僅かに移動してキーシリンダ4の位置が調整される。このキーシリンダ4の車室外側端部4aは、車室外側端部4aの外径より取り付け孔22aの内径が大きく、その間に介在された弾性体5が変形することにより誤差が吸収されて移動し、微調整が可能となる。
これにより、キーシリンダ4は、ドア2に位置決めされて、ドアスキン22及びブラケット10に正確に取り付けることができるようになる。
また、キーシリンダ4は、ドアスキン22の車室内側から取り付けて、位置決めされることにより、キーシリンダ4の取り付け状態を車室外側から確認することが不要となる。このため、キーシリンダ4と、ドアスキン22の取り付け孔22a及びブラケット10の貫通孔10aとの穴合わせ作業や、キーシリンダ4の組み付け作業は、容易となり、それらの作業性を向上させることができる。
キーシリンダ4は、車室外側端部4aがドアスキン22で保持され、車室内側端部4eが剛性を有するブラケット10で固定されるため、キーシリンダ4の取り付け強度を向上させることができる。
また、キーシリンダ4は、フランジ4cに形成した突出片4gに長孔4fを形成して、回転中心Oから半径Rより長い距離L離れた位置を固定具11で固定されているため、キーシリンダ4の回転方向(矢印A.Bの施錠・解錠方向)に対する取り付け強度が向上される。
このため、盗難の目的で工具などによりキーシリンダ4を上下(図3の矢印D,E)・左右(図3の矢印F,G)方向及び回転方向(矢印A.Bの施錠・解錠方向)に外力を加えたとしても、キーシリンダ4は、上下(矢印D,E)・左右(矢印F,G)方向の外力に耐える強度を備えている。
なお、本発明に係る車両用ドアキーシリンダの取り付け構造は、前記実施の形態に限定されるものではなく、その技術思想の範囲内で種々の改造及び変更が可能であり、本発明はこれら改造及び変更された発明にも及ぶことは勿論である。
ドア2は、ドア本体21と、ドアスキン22と、ライニング12からなる骨格構造のものに限定されるものでない。例えば、ドア2は、アウタパネルとインナパネルとをヘミング加工してブレースやレーンフォースメントなどの補強部材で補強されて、ドア本体21がないタイプのドアであってもよく、ドア2の型式及び構造は特に限定されない。この場合、ブラケット10は、インナパネルに設置される。
また、ブラケット10は、キーシリンダ4をドア2に内設する部材であればよく、例えば、ドアビームやガードバーなどのドア2の補強部材であってもよい。この場合、ブラケット10としてのドアビームやガードバーなどの補強部材は、インナパネルまたはドア本体21に設置される。
本発明の実施の形態に係る車両用ドアキーシリンダの取り付け構造を示す図で、キーシリンダに設置状態を示す車両の側面図である。 キーを装着したときの図1の矢視X−X線方向の拡大断面図である。 本発明の実施の形態に係る車両用ドアキーシリンダの取り付け構造を示す図で、キーシリンダの左側面図である。 本発明の実施の形態に係る車両用ドアキーシリンダの取り付け構造を示す図で、キーシリンダの組み付け状態を示す拡大分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る車両用ドアキーシリンダの取り付け構造を示す図で、キーシリンダの右側面図である。 本発明の実施の形態に係る車両用ドアキーシリンダの取り付け構造を示す図で、キーシリンダの平面図である。
符号の説明
2 ドア
4 キーシリンダ
4a 車室外側端部
4d 係止凸部(係止手段)
4e 車室内側端部
4f 長孔
10 ブラケット
10a 貫通孔
10c 止め穴
11 固定具(取り付け手段)
21 ドア本体
22 ドアスキン
22a 取り付け孔

Claims (3)

  1. アの骨格を形成するドア本体と、該ドア本体の車室外側に設けられるドアスキンと、車室内側に設けられるライニングとからなる前記ドアにキーシリンダを取り付けるための車両用ドアキーシリンダの取り付け構造であって、
    前記キーシリンダは、当該キーシリンダの室外側端部が前記ドアスキンに形成した取り付け孔に嵌合されると共に、当該キーシリンダの車室内側端部が前記ドア本体に固定されたドア補強用のブラケットに形成した貫通孔に挿通して支持され、
    前記ブラケットには、前記キーシリンダの回転中心から放射方向に延びたフランジを当該ブラケットの車室内側から取り付けて固定し、前記キーシリンダの回転方向の変位を規制する取り付け手段が設けられていることを特徴とする車両用ドアキーシリンダの取り付け構造。
  2. 前記取り付け手段は、前記フランジの端部に形成されて放射方向に長手方向となる長孔に挿設されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ドアキーシリンダの取り付け構造。
  3. 前記キーシリンダ、前記貫通孔に挿通し、軸回りに回動させて前記ブラケットに取り付けたとき、前記ブラケットの車室外側で当該キーシリンダの外周から周方向外側に突出した係止手段と前記フランジとで前記ブラケットを挟持することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用ドアキーシリンダの取り付け構造。
JP2003309938A 2003-09-02 2003-09-02 車両用ドアキーシリンダの取り付け構造 Expired - Fee Related JP4099126B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003309938A JP4099126B2 (ja) 2003-09-02 2003-09-02 車両用ドアキーシリンダの取り付け構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003309938A JP4099126B2 (ja) 2003-09-02 2003-09-02 車両用ドアキーシリンダの取り付け構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005076346A JP2005076346A (ja) 2005-03-24
JP4099126B2 true JP4099126B2 (ja) 2008-06-11

Family

ID=34411951

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003309938A Expired - Fee Related JP4099126B2 (ja) 2003-09-02 2003-09-02 車両用ドアキーシリンダの取り付け構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4099126B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6084597B2 (ja) * 2014-11-11 2017-02-22 本田技研工業株式会社 車両用ドア
CN114753721A (zh) * 2022-05-30 2022-07-15 湖北三环汽车电器有限公司 车门锁芯连杆安装结构

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005076346A (ja) 2005-03-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8662545B2 (en) Vehicle door latch apparatus
US6378251B2 (en) Door locking assembly for a vehicle and a door assembly having the same
US11377880B2 (en) Vehicular latch assembly with latch mechanism having self-locking ratchet
JP2006057393A (ja) 車両用ドアハンドル
US6886874B2 (en) Finisher for a vehicle
US6776450B2 (en) Attachment structure of slide rail cover to vehicle body
JP4099126B2 (ja) 車両用ドアキーシリンダの取り付け構造
WO2012073632A1 (ja) 車両用開閉装置
JP4864483B2 (ja) 車両のドア部構造
JP5151450B2 (ja) 自動車のドア構造
US6471266B1 (en) Door latch cover for automotive vehicle
JP3904214B2 (ja) 車両の後部構造
JP4653825B2 (ja) 車両用ドアインナハンドル装置の取付構造
JP4092500B2 (ja) 開閉操作スイッチ取付構造
US20170198505A1 (en) Door handle mounting device for a motor vehicle
JP2003020845A (ja) 車両用ドアロック装置
JP4147929B2 (ja) シートベルトラップアウタアンカ取付構造
JP2604038Y2 (ja) 車両のスライドドア
JP4797825B2 (ja) 円形状部品の車体への取付け構造
JP3105145B2 (ja) 自動車
JP2008155678A (ja) 自動車の後部構造
JP2597103Y2 (ja) 背面スペアタイヤキャリアのワーニングスイッチ部構造
JP2581709Y2 (ja) 自動車のドア構造
JP7260851B2 (ja) 車両用ドアハンドル装置
JP3849564B2 (ja) 車両用ロック装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070711

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070718

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071114

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080311

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080314

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4099126

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110321

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110321

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120321

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120321

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130321

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130321

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140321

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees