JP2604038Y2 - 車両のスライドドア - Google Patents

車両のスライドドア

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JP2604038Y2
JP2604038Y2 JP1993026309U JP2630993U JP2604038Y2 JP 2604038 Y2 JP2604038 Y2 JP 2604038Y2 JP 1993026309 U JP1993026309 U JP 1993026309U JP 2630993 U JP2630993 U JP 2630993U JP 2604038 Y2 JP2604038 Y2 JP 2604038Y2
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修幸 岡田
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Subaru Corp
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Fuji Jukogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両用スライドドアに
おける、ドアの車体へのロック装置と、ドアに側面衝突
などの荷重が作用した際ドアの変形を防止するための保
持力強化機構との構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来車体側面に沿って摺動するスライド
ドアを備えた車両にあっては、図3に示すように、スラ
イドドア21に配設したセンタローラ(図示せず)を車
体20の外板に配設したスライドレール23上に摺動自
在に装着することにより、スライドドア21を車体側面
に沿って摺動可能に支持している。上記車両用スライド
ドアにおいては、車室内外から自由にドア21を車体2
0へロックしあるいはロックを解除するためのロック装
置をドア21に内蔵するとともに、側面衝突の際ドア2
1が衝突の衝撃力により車室内へ食込むのを防止するた
め、保持力強化機構を備えていることが多い。
【0003】従来のスライドドア21においては、ロッ
ク装置に関して種々工夫が凝らされており、図4は例え
ば特公平4−7431号公報に開示されたロック装置を
示す断面図である。図において、インナハンドル31は
リンク33を介してロック手段34に接続され、インナ
ハンドル31のハンドル本体32を回動することによ
り、ロック手段34を車体20に固着されたストライカ
35に対しロック状態とし、またはその解除を行なうと
ともに、アウタハンドル36はアウタリンク37と、回
転リンク38と、インナリンク39とを介してインナハ
ンドル31内でリンク33に係合し、アウタハンドル3
6を操作することによりロック手段34をストライカ3
5にロックし、またはロックを解除するように構成され
ている。なお回転リンク38は回転軸40を介してブラ
ケット41により取付けられ、ブラケット41はスライ
ドドア21の内側に固着されていて、回転リンク38は
回転軸40を中心に回転自在である。スライドドア21
のロック装置は上記のように構成されている。この結果
スライドドア21は、インナハンドル31またはアウタ
ハンドル36を操作することにより、車室内外からドア
21を車体20にロックしまたは解除することができる
のである。
【0004】また図5は特公平2−8831号公報に開
示された非常用ロック装置(本考案の保持力強化機構に
相当する)のストライカとラッチの斜視図、図6はスト
ライカとラッチの係合状態を示す断面図である。図5に
おいて、ストライカ51は基部52と基部52に突設さ
れコの字状に形成された軸部53とよりなり、ラッチ5
4は板体55に開口部56を穿設してなるものである。
なお開口部56は中央部に対向して形成された係合部5
7a、57bを備えH状に穿設されている。ドア21を
閉じたとき、ストライカ51は、矢印Aのように、ラッ
チ54の開口部56内に挿入される。
【0005】上記ストライカ51とラッチ54の車両へ
の取付けに当たっては、スライドドア21の前部側面2
1aにストライカ51をボルト58により装着するとと
もに、車体20のスライドドア21の前部が当接する前
部側面20aに、図5にみるように、裏面にレインフォ
ース59を溶着した凹部60を形成し、凹部60の開口
部に、上記ラッチ54をボルト(図示せず)で装着す
る。なおラッチ54の車体前部側面20aへの装着位置
は、ドア21を矢印B方向に移動させて閉じたとき、ド
ア21に装着されたストライカ51の軸部53が、ラッ
チ54の開口部56内に挿入できる位置でなければなら
ない。
【0006】ストライカ51とラッチ54は上記のよう
に構成されているので、例えば車両がスライドドア21
を閉じて走行中、側面衝突を受けてドア21に矢印C方
向の衝撃力が作用しても、ストライカ51の軸部53が
ラッチ54の係合部57bに係合し、図5(b)にみる
ように、ドア21は車室内に食込むことはない。したが
って車室内の乗員がドア21に押圧されることなどが防
止できるのである。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】ところで上記第1のス
ライドドアにおいては、ロック装置のリンク装置がドア
本体内の空間を横切ることがなく、ドア本体内のドアウ
インドガラスの収納空間を大きくすることが可能とな
り、したがってドアウインドガラスを大きく形成するこ
とができて、ドアウインドガラスの視界を拡大するとい
う利点がある。しかし側面衝突に対する対策がなく、側
面衝突の際ドアが車室内に大きく食込むのを防止するこ
とはできない。また第2のスライドドアにおいては、ド
アの保持力強化機構が配置されている点は第1のスライ
ドドアよりも進んでいるが、保持力強化機構はドアのロ
ック装置とは別に配置されているため、保持力強化機構
の加工組み立てにおいて材料と工数が増加し、コストの
点で問題がある。さらに、上記第1,第2のスライドド
アともに、側面衝突時にはアウタハンドルによるロック
装置の解除操作が行いにくくなるという問題がある。
【0008】本考案は、従来装置の上記問題点を解消す
るためになされたもので、ロック装置とともに保持力強
化機構を備えたスライドドアにおいて、コストの低減と
作業工数の低減とを可能とすると共に、側面衝突時にお
いてもロック装置の解除を行い得るようにしたスライド
ドアを提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するた
め、スライドドアを車体にロックし、かつロックを解除
するためのロック装置を備えるとともに、車体側に固定
された第1の係合部材と、前記スライドドア側に固定さ
れると共に前記第1の係合部材と係合することにより車
両の側面衝突時衝撃力により前記スライドドアが車室内
に食込むのを防止するための第2の係合部材とからなる
保持力強化機構を備えた車両において、上記スライドド
アのロック装置のリンク機構の回転軸を上記保持力強化
機構の第2の係合部材で回転可能に支持したことを特徴
としている。さらに、上記保持力強化機構は、車体の支
柱に装着された第1の係合部材であるストライカと、こ
れに対向して前記スライドドアに装着された第2の係合
部材であるラッチとから成り、前記ラッチには、上記ロ
ック装置の回転リンクの回転軸を回動自在に支持する取
付け板が一体に構成されていることを特徴としている。
【0010】
【作用】その結果、本考案に係るスライドドアにおいて
は、車体の支柱に装着されたストライカと係合し、且つ
ロック装置の回転リンクの回転軸を回動自在に支持する
ラッチをスライドドアに装着したので、従来のロック装
置における回転リンクをスライドドアに装着するための
ブラケットが不要となり、その分部品点数が少なくて済
み、加工や組み付けの工数が低減する。さらに、側面衝
突時においても、アウタハンドルによるロック装置の解
除操作が行いにくくなることを防止する。
【0011】
【実施例】図1はロック装置とともに、本考案に係る保
持力強化機構を備えたスライドドアを示す平面断面図、
図2はストライカとラッチの斜視図である。まずスライ
ドドアのロック装置は、図1において、インナハンドル
31をリンク33を介してロック手段34に接続し、イ
ンナハンドル31のハンドル本体32を回動することに
より、ロック手段34を車体20に固着されたストライ
カ35に対しロック状態とし、またはその解除を行な
い、スライドドア21を車体20にロックし、または解
除するとともに、アウタハンドル36を、アウタリンク
37と、回転軸40を中心に回転する回転リンク38
と、インナリンク39とを介してインナハンドル31内
でリンク33に係合し、アウタハンドル36を操作して
ロック手段34をストライカ35にロックし、またはロ
ックを解除することにより、スライドドア21を車体2
0にロックし、または解除するように構成されている。
【0012】次に保持力強化機構はストライカとラッチ
とから構成されており、図2にみるように、ストライカ
1は、基部2と基部2の中央部に固着されたコの字状に
形成された軸部3とよりなり、ラッチ4は、基板5の中
央部に取付け板6を立設し、基板5と取付け板6との接
合部に、ストライカ1の軸部3と係合するための係合部
7a、7bを形成した開口部8を穿設して形成されてい
る。なお9はボルト孔である。保持力強化機構を構成す
るには、ストライカ1を車体の支柱10にボルト孔9を
介してボルト(図示せず)で固着するとともに、ラッチ
4の取付け板6によって上記ロック装置の回転リンク3
8の回転軸40を回動自在に支持させるようにして、
板5をスライドドア21の内側にボルトにより装着す
る。なおストライカ1はラッチに対向して配置され、
その位置は、スライドドア21を閉じたとき、ストライ
カ1の軸部3がラッチ4の開口部8内に挿入できる位置
でなければならない。
【0013】本考案に係るスライドドア21は、上記の
ように構成されている。したがってスライドドア21を
閉じると、支柱10に装着された保持力強化機構のスト
ライカ1は、その軸部3をスライドドア21の内側に装
着されたラッチ4の開口部8内に挿入した状態となる。
この状態において、側面衝突などでスライドドア21に
衝撃力が矢印C方向に作用した場合、ストライカ1はラ
ッチ4の開口部8内において、係合部7bに係合するた
め、スライドドア21は車室内に食込むことはなく、し
たがってスライドドア21に押圧されて乗員が負傷する
などの事故は発生しない。また車内に収納された荷物な
どが崩れてスライドドア21を車室内から押圧しても、
ストライカ1の軸部3がラッチ4の係合部7aに係合し
て、スライドドア21が外側へ外れることはない。
【0014】本考案においては、保持力強化機構のラッ
チ4の取付け板6にロック装置の回転リンク38の回転
軸40を回動自在に支持させるようにしてスライドドア
21の内側に装着したので、従来のスライドドアのよう
にロック装置と保持力強化機構とを別個に装着した場合
に比較して、回転リンク取り付け用のブラケット41が
不要となり、部品点数の低減、加工及び組み付け工数の
低減が可能となった。また、ラッチ4の取付け板6に回
転リンク38の回転軸40を回転可能に支持しているの
で、側面衝突時であってもアウタハンドル36によりロ
ツク装置34の解除操作が行いにくくなることがない。
【0015】
【考案の効果】本考案は、ロック装置とともに保持力強
化機構を備えた車両のスライドドアにおいて、上記ドア
のロック装置のリンク機構の回転軸を保持力強化機構の
部品のドアへの取付け部材で回転可能に支持し、ロック
装置のリンク機構のドアへの取付け用ブラケットを不要
としたので、部品点数が減少するとともに部品の加工及
び組付け工数が低減し、スライドドアのコスト低減に大
きく寄与することとなった。また、保持力強化機構にロ
ツク装置のリンク機構を取付けているので、側面衝突時
であってもアウタハンドルによるロツク装置の解除操作
が行いにくくなることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すスライドドアの平面断
面図である。
【図2】本考案の一実施例を示すストライカとラッチの
斜視図である。
【図3】スライドドアを備えた自動車の側面図である。
【図4】従来のスライドドアの平面断面図である。
【図5】従来のストライカとラッチの斜視図である。
【図6】(a)は正常時のストライカとラッチとの取合
いを示す断面図,(b)は側面衝突時のストライカとラ
ッチとの取合いを示す断面図である。
【符号の説明】
1 ストライカ 2 基部 3 軸部 4 ラッチ 5 基板 6 取付け板 7a 係合部 7b 係合部 8 開口部 9 ボルト孔 10 支柱 20 車体 21 スライドドア

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】スライドドアを車体にロックし、かつロッ
    クを解除するためのロック装置を備えるとともに、車体
    側に固定された第1の係合部材と、前記スライドドア側
    に固定されると共に前記第1の係合部材と係合すること
    により車両の側面衝突時衝撃力により前記スライドドア
    が車室内に食込むのを防止するための第2の係合部材と
    からなる保持力強化機構を備えた車両において、 上記スライドドアのロック装置のリンク機構の回転軸を
    上記保持力強化機構の第2の係合部材で回転可能に支持
    したことを特徴とする車両のスライドドア。
  2. 【請求項2】上記保持力強化機構は、車体の支柱に装着
    された第1の係合部材であるストライカと、これに対向
    して前記スライドドアに装着された第2の係合部材であ
    ラッチとから成り、前記ラッチには、上記ロック装置
    の回転リンクの回転軸を回動自在に支持する取付け板が
    一体に構成されていることを特徴とする請求項1に記載
    の車両のスライドドア。
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JP5312116B2 (ja) * 2009-03-16 2013-10-09 ダイハツ工業株式会社 スライドドア構造
JP5688755B2 (ja) * 2010-12-27 2015-03-25 ダイハツ工業株式会社 車両のサイドドア装置

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