JP2582423B2 - 転写紙の搬送タイミング制御装置 - Google Patents

転写紙の搬送タイミング制御装置

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JP2582423B2
JP2582423B2 JP63319142A JP31914288A JP2582423B2 JP 2582423 B2 JP2582423 B2 JP 2582423B2 JP 63319142 A JP63319142 A JP 63319142A JP 31914288 A JP31914288 A JP 31914288A JP 2582423 B2 JP2582423 B2 JP 2582423B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は感光体上に形成された画像先端と、画像が転
写される転写紙の先端とを一致させるためにかかる転写
紙の搬送タイミングを制御してなるタイミング制御装置
に関する。
<従来技術> 感光体上に形成された画像を、転写紙に転写する場
合、感光体上の画像先端と転写紙の先端とが一致するこ
とが重要である。つまり、両先端が一致しなければ、転
写紙の先端部又は後端部に余白(又は黒)部が余分に形
成され、また逆に画像後端部又は先端部が転写紙に転写
されなくなる。
そこで、形成画像先端と転写紙先端とを一致するため
に、転写紙の搬送開始タイミングを制御する必要があ
る。そのため、原稿を光学的に走査する走査手段の移動
に応じて搬送開始の信号を出力するようにしたものがあ
る。例えば、特開昭61−201261号公報には、光学走査手
段がホームポジション位置から所定の距離隔てられた原
稿先端位置までの移動距離を検出した時点から、感光体
上の画像先端位置が転写位置まで回転する時間に応じた
タイマを駆動し、該タイマの計時時間後に、定位置にあ
る転写紙の搬送を開始し、転写紙先端を画像先端に一定
させるようにしている。従って、上記タイマの計時時間
を適宜調整することで、画像先端と転写紙先端を一致さ
せることができる。
<発明が解決しようとする問題点> 上述の如き転写紙の搬送タイミングの制御によれば、
両先端を一致させるようにタイマの計時時間を設定すれ
ばそれが固定されるため、長期間の使用により、先端の
バラツキが発生する。例えば用紙の搬送を開始するため
の搬送ローラに回転力を伝達するためのクラッチ等の立
ち上り時間等が摩耗等にて遅れる。そのために、画像先
端と転写紙先端とが大きくずれて正常な画像を転写紙に
転写できなくなる。
本発明は、搬送ローラ等の立ち上り時間の遅れ等に関
係なく常に正確な先端揃えを可能にすることを目的とす
る。
<問題を解決するための手段> 本発明の転写紙の搬送タイミング制御装置は、原稿を
光学的に走査する走査手段のホームポジションを検出す
るホームポジション検出センサと、 上記走査手段が一定距離走行する毎にパルスを出力す
るパルス形成手段と、 上記走査手段がホームポジションを通過したことを上
記ホームポジション検出センサにて検出された時点よ
り、上記パルス形成手段のパルスのカウントを開始し、
原稿先端位置、または、原稿の先端を通過し該原稿長の
半分の位置にてカウントを終了するカウンタと、 上記カウンタの値が原稿先端位置に対応する値、また
は、原稿の先端を通過し該原稿長の半分の位置に対応す
る値になったときにスタートし、所定時間計時後に信号
出力する補正可能なタイマと、 転写紙を決められた位置から転写位置へと搬送させる
搬送手段と、 上記決められた位置から転写位置の搬送路に設けられ
搬送されてくる転写紙の先端を検知する検知手段と、 上記搬送手段にて決められた位置より搬送開始される
時点で時間カウントを開始し上記検知手段による転写紙
検知にて時間カウントを終了する時間計測手段と、 上記決められた位置から検知手段による検知位置まで
の転写紙の正規の基準時間を記憶してなる時間記憶部
と、 上記時間計測手段による計測時間より上記時間記憶部
の基準時間とを差し引いた時間差だけ上記タイマの計時
時間を補正し該タイマの計時後の信号出力にて上記搬送
手段を作動させる制御手段と、 を具備したことを特徴とする転写紙の搬送タイミング制
御装置である。
<作 用> 本発明の制御装置によれば、転写紙の搬送開始位置か
ら転写紙検知手段の検知位置までの一定距離による搬送
時間が常時測定される。また、当初において転写紙先端
と画像先端が一致した状態での上記一定距離における正
規の搬送基準時間と、上記測定された時間との差を算出
し、これを転写紙の搬送開始にかかるタイマの計時時間
の補正値として演算する。これにより、タイマの計時時
間が上記算出した差だけ補正即ち短縮され、搬送手段に
よる転写紙の搬送開始が早まる。
よって、搬送手段による作動の立ち上がり時間の遅れ
を補正でき、常に転写紙先端を画像先端に揃えることが
できる。
<実施例> 第1図(a)及び(b)は本発明による転写紙の搬送
開始のタイミング制御にかかるフローチャート、第2図
は本発明による複写機の概略を示す断面図である。
まず第2図において、1は複写機本体であり、この上
部に原稿台2が設置され、また右側部には給紙カセット
3,4が、左側部には排紙トレー5が設置されている。さ
らに複写機本体1の略中央部には時計方向に回転する感
光体ドラム6が配置され、その周囲に主帯電器7,現像器
8,転写用帯電器9,剥離帯電器10,除電用帯電器11,クリー
ニング手段であるブレード12aを含む廃トナー収集部12
が配置されている。感光体ドラム6の露光点aに原稿の
像を結ぶための光学系は4個の反射ミラー13〜16、レン
ズ17を含む。原稿台2に載置される原稿を光学系にて走
査するために、走査手段(スキャナ)は、ミラー13〜1
5、原稿を照射する光源(図示せず)および遮光板18で
構成されている。特にミラー13は、原稿台2に沿ってV
の速度で走行された際に、ミラー14及び15はV/2の速度
で走行され、遮光板18はこのミラー14,15にと同一支持
部に支持されている。遮光板18は、複写機本体1の左側
上方部に配置されているミラーホームポジションセンサ
(以下MHPセンサという)19を横切ることができ、この
遮光板18がMHPセンサを横切った時に後述するカウンタ
がスタートする。
スキャナの駆動はモータによって行われ、ミラー13〜
15は上述の関係に走行される。このモータの回転軸に
は、図示しないロータリーエンコーダが取付けられてい
る。ロータリーエンコーダは、スキャナが一定の距離進
む毎にパルスを1個発生する。制御部はこのロータリー
エンコーダからのパルスを入力し、内部カウンタにて計
数し、スキャナの移動距離を知る。
図中のA点は原稿の先端位置に示している。スキャナ
の移動速度をここではNF(例えばミラー13の移動速度)
とし、また感光体ドラム6の周速をNDとしている。倍率
の変更は、スキャナの移動速度NFと感光体ドラム6の周
速NDとの速度比を替えることによって行う。倍率が等倍
であれば、ND/NF=1となる。倍率が縮小の0.64倍ではN
D/NF=0.64となり、拡大の1.41倍であれば、ND/NF=1.4
1となる。感光体ドラム6の周速NDは通常一定速度に保
たれるから、上記の速度比を出すのにスキャナの速度NF
を替えるようにする。結局0.64倍の時にはNF=ND/0.64
となり、1.41倍の時にはNF=ND/1.41となる。
給紙カセット3または4から給紙ローラ20または21に
よって給紙された転写紙は、ペーパーストップローラ
(以下PSローラという)22の位置で一旦停止する。転写
紙の先端がPSローラ22の位置に到達したことを検出する
のはスイッチ(MS1)23である。即ちこのスイッチ23で
転写紙の先端がPSローラ22の位置に到達したことを検出
した時、給紙ローラ20または21による用紙の給紙を停止
する。
また、PSローラ22と転写用帯電器9の転写位置までの
搬送経路の途中に、転写紙の搬送が検知されたのを検知
する検知器(MSa)30が配置されている。この検知器30
は、PSローラ22と検知器30との一定距離間を搬送される
転写紙の搬送時間Tを計測するためのカウンタの動作を
停止させるものである。即ち、PSローラ22の回転を開始
させるクラッチ(PSC)25を動作させた時点より、上記
カウンタが起動され転写紙先端が検知器30にて検知され
たタイミングでカウンタが時間計時を停止される。その
ためカウンタはPSローラ22から検知器30まで距離を搬送
される転写紙の搬送時間を計測することになる。
第3図はスキャナ制御部の概略ブロック図である。本
実施例のズーム複写機では複写機全体の制御をマスタCP
Uボード20と、これに通信回線22で接続されるスレーブC
PUボード21とで行う。スレーブCPUボード21はスキャナ
を駆動するためのミラーモータ(BLM)24、PSローラ22
に回転力を伝達するためのクラッチPSC25、レンズ駆動
用モータ(STM)26をそれぞれ制御し、ミラーモータ24
の回転軸に取り付けられているモータ用センサ(ロータ
リーエンコーダ等を含む)からの信号とスキャナのホー
ムポジションを検出するHPセンサ(図示せず)前記検知
器30等の各種センサからの信号を受け取る。
第4図は上記スレーブCPUボード21の制御内容を示す
ためのタイムチャートである。最初に通常の原稿がセッ
トされた時の動作について説明する。
原稿台に通常の原稿がセットされ、図示しないコピー
ボタンが押下されるとスキャナがMHPの位置から移動し
始める。このときの移動速度は予めオペレータによって
設定された設定倍率によって決る。移動速度NFの設定は
スレーブCPUボード21がマスターCPUボード20から設定倍
率のデータを受けることによって行う。スレーブCPUボ
ード21がこの演算を行って移動速度NFを決定し、スキャ
ナを右方向に移動させるためにミラーモータ23を駆動し
始めると遮光板18がMHPセンサ19をある時点で横切る。
この時点をt2とし、スキャナのスタート時点をt1とす
る。
スレーブCPUボード21は内部に各種カウンタとタイマ
を持っており、時間t2になった時点でカウンタによっ
て、ミラーモータ26に設けられたロータリーエンコーダ
から入力するパルスをカウントし始める。前述したよう
にホームポジションMHPから原稿先端位置までの距離は
設定倍率に無関係に一定である。スレーブCPUボード21
ではカウンタがこの一定の距離に対応する数だけカウン
トした時、スキャナが原稿先端位置Aに到達したものと
判断する。具体的にはマスタCPUボード20からその一定
の距離に対応するカウント値を受け取り、その値をスレ
ーブCPUボード内のカウンタにセットする。この値をPSC
−Aとする。次にロータリエンコーダから一発のパルス
を受け取る度にそのカウンタ値を一つ減算し、カウンタ
値が0になった時点でカウントアップ信号を発生する。
このカウントアップ信号によってスキャナが原稿先端位
置Aに到達したことを検出する。なお、この時点では感
光体ドラム6の露光点aに原稿の先端位置の画像が露光
されることになる。
前記カウントアップ信号が発生すると続いてスレーブ
CPUボード21内のタイマが起動する。このタイマは露光
点aの画像が速度NDで転写部のb点(第2図参照)に達
するまでの時間と、転写紙の先端がPSローラ22の位置か
ら上記b点に達するまでの時間を調整するためのもので
ある。タイマ時間は感光体ドラム上の画像がa点からb
点までに達する時間から転写紙の先端がPSローラ22の位
置から上記b点に達するまでの時間を引いた値となる。
このタイマ時間をPSC−Bとする。スレーブCPUボード21
がこのタイマを起動してPSC−Bの時間経過してタイム
アップ信号を検出するとPSローラのクラッチPSC24をオ
ンする。
ここで、上記タイマにてPSC−Bの時間を計時して、
転写紙の搬送を開始させて画像先端と転写紙先端とを一
致させるためにはPSC−Bの時間を適宜調整すればよ
い。このPSC−Bの調整により先端一致の状態で長期間
使用することで、PSローラ22及び該ローラを回転させる
クラッチPSC等の立ち上り時間の遅れが生じる。これを
補正するために、上述のPSC−Bを再度調整すればよい
がこれは非常に面倒であって、一般の使用者では調整で
きない。そのため、PSローラ22の位置にある転写紙の先
端が転写位置に向う途中の検知器30に検知されるまでの
一定距離搬送される時間を計測カウンタにてカウントす
る。このカウント時間T1が上述した画像先端と転写紙先
端とが一致している状態での正規の時間T(基準時間
T)に対してどれだけ遅れているかを算出する。この時
の差T2を上記タイマの計時時間PSC−Bの補正値とし、
その差分だけタイマの計時時間を短縮させ、該タイマに
よるタイムアップ時間を補正する。これにより、タイマ
の計時時間を転写紙のスタート遅れにより補正でき、先
端揃えを補償できる。
第1図は本発明による先端のバラツキの補正にかかる
制御フローである。
まず第1図(a)について、複写機の生産時での基準
時間Tの設定について説明する。これは、感光体の画像
先端と転写紙先端とが一致するタイミング、即ちタイマ
による計時時間PSC−Bを調整して、上記先端が一致し
ている状態で、基準時間Tを測定する。この基準時間T
は、転写紙がPSローラ22の位置より検知器(MSa)30に
て転写紙先端が検知されるまでの一定距離における搬送
時間である。
そこで、画像先端と転写紙先端とが一致している状態
において、コピースタート(n1)させ、カウンタC,タイ
マTA及びカウンタCAが0クリア(n2)される。上記カウ
ンタCは走査手段であるスキャナのミラーがホームポジ
ションを示すセンサMHP19を横切ることでカウントを開
始しミラーが原稿の先端位置Aに達するのを検出するた
めのPSC−Aをカウントするカウンタである。また、タ
イマTAはPSローラ22の回転を始動するため、そのクラッ
チPSCをONする時間PSC−Bを計時するタイマ、カウンタ
CAは上述したPSローラ22から検知器MSaまでの一定距離
間の転写紙の搬送時間を計測するカウンタであって、こ
のカウント内容が基準時間Tとなる。コピースタートし
て原稿走査を開始した後、スキャナがMHP19を横切る
と、カウンタCのカウントがスタート(n3)する。この
時、転写紙は給送されPSローラ22に位置へと送られ待機
中となる。そして、カウンタCがPSC−Aをカウントす
れば、スキャナが原稿の先端走査を開始するとして、n4
→n5と進みタイマTAをスタートさせる。このタイマTA
PSC−Bの時間を計時すれば、n6→n7にてクラッチPSC25
がONされPSローラ22を回転させ待機中の転写紙を転写位
置へとスタートさせる。このクラッチPSC25のONと同時
にカウンタCAの時間計測がスタート(n8)される。
PCローラ22の回転により転写紙が搬送されその転写紙
先端が検知器MSaにて検知される(n9)と、上記カウン
タCAの時間計測が停止(n10)される。つまり、カウン
タCAは、PSローラ22にて搬送を開始された転写紙の検知
器MSa(30)までの一定距離間における搬送時間を計測
したことになり、これは基準時間Tとして記憶(n11
される。
以上の様にして基準時間Tを測定し、これを記憶保持
しておく。そこで、第1図(b)に示す如く、コピース
タートすれば、カウンタC,タイマTB及びカウンタCBが0
クリア(n13)される。タイマTB及びカウンタCBは第1
図(a)のタイマTA,カウンタCAに対応したものであ
る。カウンタCはミラーがMHP19にて検知された時より
カウント開始(n14)する。カウンタCがPSC−Aをカウ
ントすればn15→n16へと進み、タイマTBが時間計時を開
始する。このタイマTBは第1図(a)で説明した通り、
タイマTAによる時間計時(PSC−B)を補正した時間を
計時するタイマである。即ち、先に測定した基準時間T
と、長期間の使用によりその都度測定される時間T1とを
差し引いた時間差T2を補正値として、タイマTAの計時時
間(PSC−B)−T2をタイマTBの計時時間として補正し
ている。ここで、前回のカウンタCBにて測定された時間
T1がT=T1であれば、タイマTBはそのままPSC−Bの時
間を計時することでタイムアップ信号を出力(n17)す
る。このタイマTBのタイムアップ出力にてPSローラ22の
クラッチPSCがONされ(n18)、転写紙の搬送が開始され
る。これと同時に、転写紙がPSローラ22から検知器(MS
a)30までの一定の距離搬送されることで上述した時間T
1を計測するためのカウンタCBのカウントが開始される
(n19)。
上記転写紙は、その先端が感光体の画像先端に揃うよ
うにタイマTBの補正された時間計時に応答して搬送が開
始される。そのため、PSローラ22の立ち上り時間が遅れ
てもその補正を行い先端揃えを確実に行える。そして、
転写紙が検知器30にて検知されることで補正のための時
間T1がカウンタCBにてカウントされる。このカウンタCB
による計測時間T1と基準電圧Tとの差を算出(n22
し、この差T2を次回の転写紙の搬送開始を決定するタイ
マの補正値として記憶(n2)される。
以上のようにして、長期間の使用によりT2=1〔mse
c〕にあったとすれば、次回のコピーのための転写紙の
搬送開始タイミングを決定するタイマのPSC−B時間を
1〔msec〕縮めたタイムアウト信号によりPSローラ22の
動作を開始させる。従って、先端の一致が見られなくな
っても、タイマのPSC−Bの時間を再調整するといった
非常に面倒な保守を必要としなくなる。
上述の補正制御によれば、感光体6の回転によるb点
において感光体ドラム上に形成された画像の先端と、転
署紙の先端とを一致させることができる。設定倍率が変
化した場合にはスキャナの移動速度NFが変わるが、ロー
タリーエンコーダで形成されるパルスはスキャナが一定
の距離移動する度に一発形成されるため、その移動速度
NFに無関係に原稿先端位置A点にスキャナが達した時点
で必ずカウントアップ信号が発生する。このため、変換
倍率が無段階であってもb点で常に原稿画像の先端と転
写紙の先端とが一致することになる。
次に1セット2コピーの機能における動作を説明す
る。第5図はこの1セット2コピーモードでの制御方法
を説明する図である。図示するように1セット2コピー
モードにおいては、原稿の左半分の原稿部GAは一枚目の
転写紙にコピーされ、右半分の原稿部GBは二枚目の転写
紙にコピーされる。勿論、原稿Gに対するスキャナの走
査は一回で終了する。この場合、左半分の原稿部GAの先
端位置と一枚目の転写紙の先端位置とを合わせるのは上
記に説明した制御によって行をれるが、右半分の原稿部
GBに対してはその右半分の原稿部GBの先端位置と原稿台
の原稿先端位置Aとは異なっているため、直接には上記
制御によって先端位置合わせを行うことができない。そ
こで右半分の原稿部GBに対する制御は次のようにして行
う。
原稿Gの左半分の原稿部GAと右半分の原稿部GBの長さ
は等しく、l1である。この長さl1は自動原稿サイズ検出
機能を備える複写機では、自動的に演算で求められ、マ
ニュアル式の複写機ではオペレータによって入力された
原稿サイズを2で割ることによって得られる。マスター
CPUボード20はこの長さl1を得るとスレーブCPUボード21
に対して(PSC−A0)+l1/△lの値を送る。スレーブCP
Uボード21はこの値を内部のカウンタにセットする。こ
こで(PSC−A0)は、前述したように通常のコピーを行
う際のMHPから原稿先端位置Aまでの長さに対応するパ
ルス数である。また△lは1パルス当りのスキャナの移
動量である。この値は固定である。したがってl1/△l
は、スキャナの原稿台上の原稿先端位置Aから原稿Gの
右半分の原稿部GBの先端までの距離に対応するパルス数
となる。スレーブCPUボード21はこの(PSC−A0)+l1/
△lの数のパルス数を内部のカウンタにセットすること
によって、結局左半分の原稿部GAのコピーに対する制御
と同じ制御を右半分の原稿部GBに対して行うことができ
る。即ちカウンタがロータリエンコーダからのパルスを
カウントし始めてから原稿Gの中央位置までの距離(絶
対距離)に対応するパルス数を計数した時点でカウント
アップ信号を発生し、その後は第4図に示すタイミング
と同じタイミングによってPSローラ22が駆動される。こ
の結果設定倍率に無関係に1セット2コピーモード時に
おいても左半分の原稿部GAに対しては勿論、右半分の原
稿GBに対しても転写紙の先端位置と各原稿部の先端位置
とをb点において一致させることができる。
本実施例では、1セット2コピーモード時にスレーブ
CPUボード21が内部のカウンタに対して(PSC−A0)+l1
/△lの数のパルス数を設定するが、この設定手段が本
発明の1セット2コピーモード時タイマ設定手段を構成
する。
<効 果> 本発明によれば転写紙の先端を画像先端に一致させる
ためのタイマを、長期間の使用によるタイミングの遅れ
等を補正すべく一々調整する必要がなく、保守の軽減を
図ることができると共に、常に正確なる先端揃えのタイ
ミング制御を行える。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)(b)は本発明にかかる転写紙の先端の補
正制御を行うためのフローチャート、第2図は第1図の
制御を適用してなる電子写真複写機の概略構成図、第3
図は第2図の複写機の転写紙搬送のタイミング制御部の
概略ブロック図、第4図は通常コピー時の転写紙の搬送
タイミングを示すタイムチャート、第5図は1セット2
コピー機能での転写紙の搬送タイミング制御を示す説明
図である。 6:感光体、13,14,15:移動ミラー、19:ホームポジション
センサ(MHP)、22:PSローラ、24:ミラー駆動モータ、2
5:クラッチ、30:検知器、TA,TB:タイマ、C,CA,CB:カウ
ンタ。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−201261(JP,A) 特開 昭63−138405(JP,A) 特開 昭64−60535(JP,A) 特開 昭62−69279(JP,A) 特開 昭56−24364(JP,A) 特公 昭63−30256(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿を光学的に走査する走査手段のホーム
    ポジションを検出するホームポジション検出センサと、 上記走査手段が一定距離走行する毎にパルスを出力する
    パルス形成手段と、 上記走査手段がホームポジションを通過したことを上記
    ホームポジション検出センサにて検出された時点より、
    上記パルス形成手段のパルスのカウントを開始し、原稿
    先端位置、または、原稿の先端を通過し該原稿長の半分
    の位置にてカウントを終了するカウンタと、 上記カウンタの値が原稿先端位置に対応する値、また
    は、原稿の先端を通過し該原稿長の半分の位置に対応す
    る値になったときにスタートし、所定時間計時後に信号
    出力する補正可能なタイマと、 転写紙を決められた位置から転写位置へと搬送させる搬
    送手段と、 上記決められた位置から転写位置の搬送路に設けられ搬
    送されてくる転写紙の先端を検知する検知手段と、 上記搬送手段にて決められた位置より搬送開始される時
    点で時間カウントを開始し上記検知手段による転写紙検
    知にて時間カウントを終了する時間計測手段と、 上記決められた位置から検知手段による検知位置までの
    転写紙の正規の基準時間を記憶してなる時間記憶部と、 上記時間計測手段による計測時間より上記時間記憶部の
    基準時間とを差し引いた時間差だけ上記タイマの計時時
    間を補正し該タイマの計時後の信号出力にて上記搬送手
    段を作動させる制御手段と、 を具備したことを特徴とする転写紙の搬送タイミング制
    御装置。
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