JP2582189Y2 - ド ア - Google Patents

ド ア

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JP2582189Y2
JP2582189Y2 JP1992084638U JP8463892U JP2582189Y2 JP 2582189 Y2 JP2582189 Y2 JP 2582189Y2 JP 1992084638 U JP1992084638 U JP 1992084638U JP 8463892 U JP8463892 U JP 8463892U JP 2582189 Y2 JP2582189 Y2 JP 2582189Y2
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JP
Japan
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wood
frame
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laminated
door
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雄之 中田
ルイサ・エス・カナディド
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株式会社ノダ
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はドアに関し、より詳しく
は含水率変化に伴う寸法変化による反りや狂いの発生を
防止したドアに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、いわゆる落とし込みタイプのド
アは、框、帯、束等よりなる枠体に鏡板が嵌め込まれ、
表面に任意塗装が施されて構成されている。
【0003】このような構成のドアにおいて、鏡板のが
たつきを防止するために、鏡板を枠体に緊密に嵌め込む
ようにすると、鏡板や枠体を構成する材料の吸湿乾燥に
伴う膨張収縮の相乗作用によって、ドア自体に反りやね
じれ等の狂いが発生するという問題が指摘されている。
【0004】また、鏡板や枠体を構成する材料の吸湿乾
燥に伴う膨張収縮が生ずると、枠体における各部材同士
の突き合わせ部や鏡板と枠体との嵌合部において塗膜の
切れが発生しやすくなる。特に、枠体の嵌合凹部内に挿
入される鏡板の嵌合凸部の先端部分は塗膜が形成されて
いないため、鏡板と枠体との嵌合部において塗膜の切れ
が発生すると、この素地部分が外部に露見されてしま
い、意匠性が著しく低下してしまう。また、この素地部
分からの吸湿により膨張収縮が一層助長されることとな
る。
【0005】これらの問題を解決するために、実公昭6
4−7181号公報には、鏡板として用いられるパネル
の嵌め込み端部に、非孔質、低収縮性、高強度の異質材
料を挿入することが提案されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】この従来技術は、鏡板
の両面に配された膨張収縮の大きな材料の動きを、芯材
として配された低収縮性の材料によって拘束しようとす
る技術思想に立脚するが、実際問題として、両面におい
て生ずる大きな膨張収縮による動きを芯材で完全に封ず
ることは困難である。
【0007】仮に低収縮性の芯材によって両面の大きな
膨張収縮による動きを拘束することができたとしても、
鏡板の内部には極めて大きな内部応力が潜在することに
なり、これが枠体の膨張収縮による運動力によって顕在
化されることにより、ドア自体に反り、ねじれ等を発生
させてしまう。
【0008】また、膨張収縮特性の全く異なる材料を積
層接着させるものであるため、長期に亙って含水率変化
の影響を受けると、芯材と表面材との間で層間剥離を起
こしやすくなるという問題もある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は上記従来技術の
問題点を解消することを目的として創案されたものであ
り、少なくとも片面に予め寸法安定化処理が施された木
質材料を少なくとも1枚含む複数枚の木質材料を、該寸
法安定化処理された面が表面に露出することのないよう
に、積層接着して鏡板とし、この鏡板を枠体に嵌め込ん
でなることを特徴とするドアである。
【0010】枠体を構成する框、束等の各枠材には合
板、繊維板、木削片板、単板積層材、集成材、無垢材等
が,単独で或いは任意二種以上の複合材として、用いら
れる。必要に応じてこれら材料には難燃化処理、不燃化
処理が施され、また無機質板や金属板等の異質材料とし
て複合して用いることによって防火性能を向上させるこ
とができる。また必要に応じて枠材の表面には任意化粧
が施される。
【0011】鏡板を構成する木質材料には、木質単板、
無垢材、合板、繊維板、木削片板、単板積層板、集成材
等が用いられる。必要に応じてこれら木質材料には難燃
化処理、不燃化処理が施され、防火性能の向上が図られ
る。
【0012】これら木質材料は任意二層以上を積層接着
して本考案のドアにおける鏡板とされるが、積層に先立
って、少なくともその片側表面に予め寸法安定化処理が
施される。
【0013】寸法安定化処理とは、例えば、ホルマール
化処理、アセチル化処理、エーテル化処理、エステル化
処理、PEG(ポリエチレングリコール)処理、樹脂含
浸処理、充填剤置換処理等である。
【0014】このようにして少なくともその片面に寸法
安定化処理を施された木質材料を複数枚積層するに当た
り、該寸法安定化処理された面が表面に露出しないよう
にされる。
【0015】例えば、2枚の木質材料を積層して鏡板と
する場合には、各々の木質材料の片面のみに寸法安定化
処理を施し、それらの処理面同志を積層面として積層接
着する。或いは、片面のみに寸法安定化処理が施された
1枚の木質材料と、いずれの面にも寸法安定化処理が施
されていない1枚の木質材料とを、前者の寸法安定化処
理面が積層面となるように積層接着して鏡板としても良
い。
【0016】3枚以上の木質材料を積層して鏡板とする
場合にも、寸法安定化処理面が積層面となって積層体の
内部に配置されるように積層接着する。内層に配される
木質材料には、その両面に寸法安定化処理を施すことが
できる。
【0017】このようにして得られる鏡板を枠体に嵌め
込むには、枠体内部に設けられる嵌合凹部に鏡板の周縁
部を嵌合させる嵌合手段が常用されるが、他の適当な手
段を用いても良い。
【0018】
【作用】鏡板の内部に木質材料において寸法安定化処理
された層が形成され、該層部分は含水率変化に伴う寸法
変化率が小さいため、寸法安定化処理されていない他の
部分の含水率変化に伴う寸法変化を抑制し、実質的に鏡
板の膨張収縮による動きが全体として拮抗される。
【0019】
【実施例】図1は本考案によるドアの一実施例を示し、
このドアは、左右縦框1、1、上下横框2、2、帯3及
び上下束4、4より構成される枠体に、鏡板5が嵌め込
まれてなる。
【0020】図2は鏡板5の構成を示し、本実施例で
は、各々片面に予め寸法安定化処理が施された2枚の無
垢材6a、6bを、該寸法安定化処理面同志を積層面と
して接着剤を介して積層接着したものである。図中斜線
部10は寸法安定化処理が施された部分を示す。
【0021】寸法安定化処理は、無垢材の片面にポリエ
チレングリコールモノメタクリレートの水溶液(固形分
50%)を塗布表面に含浸させた後、50〜100℃に
て3〜5時間乾燥させ、無垢材の片面表層に硬化貼着さ
せることにより行うことができる。このときの無垢材の
重量増は3〜30g/cmの範囲であることが好まし
い。
【0022】図3は別の実施例による鏡板5の構成を示
し、2枚の無垢材7a、7cと1枚の任意木質材料7b
を用い、表層及び裏層に配される無垢材7a及び7cの
片面にそれぞれ予め寸法安定化処理を施し、これらの寸
法安定化処理面を内面側として内層の木質材料7bとの
積層面となるように接着剤を介して積層接着したもので
ある。図中斜線部10は寸法安定化処理が施された部分
を示す。
【0023】図4は更に別の実施例による鏡板5の構成
を示し、同様に2枚の無垢材8a、8cと1枚の任意木
質材料8bを用い、表裏両面に寸法安定化処理が施され
た木質材料8bを内層に配し、その両側に、寸法安定化
処理を施さない無垢材8a、8cを配して積層接着した
ものである。図中斜線部10は寸法安定化処理が施され
た部分を示す。この場合において、表裏層の無垢材8
a、8cの内面側にも、図3におけると同様に、寸法安
定化処理を施しても良い。
【0024】図5は更に別の実施例による鏡板5の構成
を示し、表裏両面に寸法安定化処理が施された無垢材9
bの両側に化粧単板9a、9cを積層接着して、無垢材
における寸法安定化処理された部分10が鏡板の表面に
露出しないようにしたものである。
【0025】
【考案の効果】本考案のドアによれば、鏡板に寸法安定
化処理された層が内包されるため、含水率変化に伴う寸
法変化が抑制され、寸法安定性に優れたドアが提供され
る。
【0026】寸法安定化処理された面は鏡板の表面に露
出しないので、鏡板としての意匠性を損なうことがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるドアの一実施例を示す正面図であ
る。
【図2】図1のドアにおける鏡板の構成を示す断面図で
ある。
【図3】本考案の別の実施例における鏡板の構成を示す
断面図である。
【図4】本考案の更に別の実施例における鏡板の構成を
示す断面図である。
【図5】本考案の更に別の実施例における鏡板の構成を
示す断面図である。
【符号の説明】
5 鏡板 6a、6b 木質材料 7a、7b、7c 木質材料 8a、8b、8c 木質材料 9a、9b、9c 木質材料 10 寸法安定化処理された部分

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも片面に予め寸法安定化処理
    が施された木質材料を少なくとも1枚含む複数枚の木質
    材料を、該寸法安定化処理された面が表面に露出するこ
    とのないように、積層接着して鏡板とし、この鏡板を枠
    体に嵌め込んでなることを特徴とするドア。
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