JP7370217B2 - 框組みドア - Google Patents

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本発明は防火性能が向上された框組みドアに関する。
縦框および横框からなる枠体内に鏡板を固定してなる框組みドアにおいて、鏡板の基材として、比較的安価でありながら安定した品質が得られる集成材が用いられることがある(特許文献1)。集成材は、小さな断面寸法の木材(ラミナ)同士を長さ方向にバッドジョイントやフィンガージョイントを介して接着剤で接合して細長板状とし、これを必要に応じて幅方向および/または厚さ方向に接着剤で接合して各種用途に使用されている。
特開2003-278460号公報(段落0012)
框組みドアの鏡板に集成材を用いる場合、一般にラミナの幅寸法は小さい(たとえば30mm)ので、前記細長板状のものを幅方向に接着接合して鏡板としての必要寸法を確保する必要があるが、その場合、集成材の表裏にラミナ同士を接着した継目が貫通して形成されることになる。この継目には硬化した接着剤が存在しているため、火災によってラミナが収縮すると、熱で劣化した接着剤層がせん断して隙間が生じ、この隙間を火炎が通って鏡板が燃え抜けてしまうという問題がある。また、板状の集成材を複数層積層して鏡板とした場合においても、各層の集成材におけるラミナ同士の継目位置が厚さ方向に整列してしまうと、上記と同様の問題が生じる。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、鏡板に集成材を用いた框組みドアにおいて、火災時にラミナが収縮して鏡板が燃え抜けてしまうことを防止し、防火性能ないし遮炎性能を向上させることである。
この課題を解決するため、請求項1に係る本発明は、縦框および横框からなる枠体内に鏡板を固定してなる框組みドアにおいて、鏡板が、板状の集成材を少なくとも2層厚さ方向に積層接着してなり、隣接する少なくとも2層の集成材におけるラミナ同士の幅方向の継目および高さ方向の継目がいずれも鏡板の厚さ方向に一致せずにずれた位置にあることを特徴とする。
請求項1に係る本発明によれば、集成材を多層に積層したものを鏡板に用いた框組みドアにおいて、各層の集成材におけるラミナ同士の継目が厚さ方向にずれた位置にあるので、ドアで隔てられた一方の空間(室内)で火災が起きた場合、集成材におけるラミナ同士の継目で接着剤の劣化により隙間ができたとしても、この隙間を通る火炎がジグザグ状の経路を経て反対側に抜けることになるので、鏡板が燃え抜けにくくなり、防火性能ないし遮炎性能を向上させることができる。
さらに、火災時に、一方側の層の集成材におけるラミナ同士の継目から集成材の層間の継目を経て反対側の層の集成材におけるラミナ同士の継目に抜けようとする火炎の通り道が高さ方向においてもジグザグ状となるので、防火性能ないし遮炎性能をさらに向上させることができる。
本発明の一実施形態(実施例1)による防火ドアの正面図である。 図1のA-A切断線による断面図である。 図1のB-B切断線による断面図である。 本発明の他実施形態(実施例2)による防火ドアを図2と同様にA-A断面で示した図である。
本発明について以下に実施例を挙げて説明する。
本発明の一実施形態(実施例1)による防火ドア10について、図1ないし図3を参照して説明する。この防火ドア10は、左右縦框11,12および上下横框13,14からなる枠体内に鏡板15が固定されてなる框組みドアとして構成されている。
この実施形態における鏡板15は、細長い棒状のラミナ(幅30mm、厚さ 18mm)を長さ方向(ドアの高さ方向)にバットジョイントで接合接着したものの側面同士を接着して板状の集成材16,17とし、これを2枚用意して所定の平面寸法に裁断して厚さ方向に積層接着し、その表裏に突板などの化粧材18,19を貼着して形成されたものであるが、集成材16,17を厚さ方向に積層接着する際に、図2に明らかなように、集成材16を構成する各ラミナ20同士の継目21と集成材17を構成する各ラミナ22同士の継目23とが厚さ方向に一致しないようにずらした状態で積層接着されている。
この位置関係は、集成材16,17を前記所定の平面寸法より若干大きい平面寸法で用意しておき、集成材16におけるラミナ20同士の継目21と集成材17におけるラミナ22同士の継目23とが一致しないように、たとえば、ラミナ20,22の幅寸法の1/2程度左右にずらした状態で集成材16,17を積層した後に、左右端部からはみ出した部分を切除して前記所定の平面寸法に裁断することによって得ることができる。
このようにして得られる鏡板15にあっては、集成材16におけるラミナ20同士の継目21と集成材17におけるラミナ22同士の継目23とが厚さ方向に一致せずにずれており、継目21,23が一直線になってドア10の表裏に貫通した状態にはなっていない。ラミナ20,22同士は継目21,23で接着剤によって接着されているが、従来技術に関連して既述したように、火災時にラミナの収縮および接着剤の劣化によってラミナ20,22同士の継目21,23が一直線に整列してドア10の表裏に現出してしまうと、火が継目21,23を直線的に通って鏡板15が燃え抜けやすくなるが、継目21,23がずれた位置にある本実施例によれば、たとえば図2の上方にある室内で火災が起きた場合、継目21の接着剤から集成材16,17の積層面24にある接着剤を経て継目23の接着剤へと順次にジグザグ状の経路を経て反対側のドア面に達することになるので、鏡板15が燃え抜けにくくなり、防火性能ないし遮炎性能を向上させることができる。
また、この実施形態では、図3に示されるように、集成材16におけるラミナ20同士の継目31と集成材17におけるラミナ22同士の継目32とが高さ方向においてもずれた位置にあるので、火災時に継目31(または継目32)から継目24を経て反対側の継目32(または継目31)に抜けようとする火炎の通り道が高さ方向においてもジグザグ状となり、防火性能ないし遮炎性能をさらに向上させることができる。
本発明の他実施形態(実施例2)による防火ドア10Aが図4に横断面で示されている。この防火ドア10Aは、鏡板15を縦框11,12に嵌合する構成が、実施例1の防火ドア10と異なっており、縦框11,12の内面に形成される鏡板嵌合溝(符号なし)が、表裏の凸部25,27に加えて厚さ方向略中央に小凸部26が形成された略E字状を有すると共に、鏡板15の左右木口端には、厚さ方向略中央の凹部29を挟んでその両側に凸部28,30が形成され、鏡板15の凸部28,30が縦框11,12の鏡板嵌合溝の表裏凸部25,27と小凸部26との間の凹部(符号なし)に嵌合され、且つ、鏡板嵌合溝の凸部26が鏡板15の凹部29に嵌合される構成が採用されている。鏡板15を横框13,14に嵌合する構成についても同様である(図示省略)。
その他の構成は実施例1の防火ドア10と同様であり、鏡板15において2層に積層された集成材16,17の継目21,23が一直線に整列せずにずれた位置にあることにより火災時の鏡板15の燃え抜けが防止され、防火性能ないし遮炎性能を向上させることができることも同様である。この実施例の防火ドア10Aによれば、これに加えて、鏡板15と縦框11,12/横框13,14との嵌合部において、火災時に縦框11,12/横框13,14の鏡板嵌合溝の一方の凸部(たとえば凸部25)が焼損して鏡板15の左右木口端が火炎に晒されても、鏡板嵌合溝の凸部26が鏡板15の凹部29に嵌合されていることによって火炎の通り道を妨害する役割を果たすので、該嵌合部の焼損を遅らせ、鏡板15の周囲の隙間から火炎が通り抜けることを防止することができる。したがって、これらの相乗効果により、防火性能ないし遮炎性能をより一層向上させることができる。
なお、この嵌合形態においては、縦框11,12と横框13,14の鏡板嵌合溝に嵌合される鏡板15の凸部28,30に、集成材16,17のラミナ20,22同士の継目23,24が現れないようにしている。これにより、上述した防火性能ないし遮炎性能の向上に加えて、嵌合強度およびその耐久性を向上させることができる。
以上に本発明について実施例を挙げて詳述したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において多種多様に変形ないし変更して実施可能である。たとえば、図示実施形態では、鏡板の基板として集成材を2層に積層接着したものを使用しているが、集成材を3層以上に積層接着したものを使用しても良い。この場合は、少なくとも隣接する2層の集成材におけるラミナ継目同士が厚さ方向にずれた位置となるように積層接着されていることが必須であり、より好ましくは、各層の集成材におけるラミナ継目同士がすべて厚さ方向にずれた位置となるように積層接着された構成を採用する。
10,10A 防火ドア
11,12 縦框
13,14 横框
15 鏡板
16,17 集成材
18,19 化粧材
20 集成材16のラミナ
21 ラミナ20同士の幅方向の継目
22 集成材17のラミナ
23 ラミナ22同士の幅方向の継目
24 集成材16,17の積層面
25,27 縦框内面の鏡板嵌合溝の表裏凸部
26 縦框内面の鏡板嵌合溝の小凸部
28,30 鏡板左右木口端の凸部
29 鏡板左右木口端の凹部
31 ラミナ20同士の高さ方向の継目
32 ラミナ22同士の高さ方向の継目

Claims (1)

  1. 縦框および横框からなる枠体内に鏡板を固定してなる框組みドアにおいて、鏡板が、板状の集成材を少なくとも2層厚さ方向に積層接着してなり、隣接する少なくとも2層の集成材におけるラミナ同士の幅方向の継目および高さ方向の継目がいずれも鏡板の厚さ方向に一致せずにずれた位置にあることを特徴とする框組みドア。
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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