JP5340170B2 - サンプリングミキサ、直交復調器、及び無線装置 - Google Patents

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    • H04B1/0017Digital filtering

Description

本発明は、フィルタリングなどのデジタル信号処理を行うサンプリングミキサ、直交復調器、及び無線装置に関する。
無線通信装置では、信号を時間的に離散化し周波数変換およびフィルタリングを行うサンプリングミキサが用いられる。従来のサンプリングミキサにおいては、デジタル変調された信号がサンプリング回路でサンプリングされ、サンプリング回路に内蔵されているスイッチトキャパシタでフィルタ効果が得られる(例えば、特許文献1及び特許文献2)。
図1は特許文献1及び特許文献2に記載されたサンプリングミキサ600の回路図である。
図1において、サンプリングミキサ600は、受信した無線周波数(RF)信号をRF電流iRFに変換するTA(トランスコンダクタンスアンプ)1と、TA1で変換されたRF電流iRFをサンプリングによって周波数変換を行う同相ミキサ部2と、それと組み合わせられた逆相ミキサ部3と、同相ミキサ部2および逆相ミキサ部3への制御信号を生成するDCU(デジタルコントロールユニット)4とを備えている。
同相ミキサ部2は、サンプリングスイッチ5と、このサンプリングスイッチ5でサンプリングされた信号を時間的に連続して積分するCh(ヒストリキャパシタ)6とを含んでいる。また、同相ミキサ部2は、サンプリングスイッチ5でサンプリングされた信号の積分と放出とを繰り返す複数のCr(ローテートキャパシタ)7〜14と、各Cr7〜14で放出した信号を一時的に保存するCb(バッファキャパシタ)15とを含んでいる。
さらに、同相ミキサ部2は、各Cr7〜14に保持された信号をCb15へ放出させるためのダンプスイッチ16と、信号放出後に各Cr7〜14に保持されている信号をリセットさせるリセットスイッチ17と、各Cr7〜14にCh6を順次接続させるための複数の積分スイッチ18〜25とを含んでいる。さらに、同相ミキサ部2は、各Cr7〜14をCb15に順次接続させるための複数の放出スイッチ26〜33と、DA(デジタル・アナログ)変換器からサンプリングミキサ600側へのフィードバック信号の入力を制御するフィードバックスイッチ34、35とを含んでいる。なお、逆相ミキサ部3は、同相ミキサ部2よりも1/2周期遅れてサンプリングすることを除いては、同相ミキサ部2と同様の回路構成を有する。
以上のように構成されるサンプリングミキサ600の同相ミキサ部2において、異なるタイミングのRF電流iRFがCr7〜14にそれぞれ蓄積され、蓄積された電荷が、Cr7〜10のグループとCr11〜14のグループとで交互に放出される。このようにCr7〜14に蓄積された電荷が周期的に放出されることにより、離散時間サンプルストリームが作り出される。
しかしながら、サンプリングミキサ600のフィルタ特性には、並列に設けられた各グループの動作周波数に一致する周波数間隔及び両動作周波数の和に相当するCr7〜14全体の出力周波数に一致する周波数間隔で折り返し成分が現れてしまう。この折り返し成分が周波数変換後の受信帯域内に発生することにより、受信感度が劣化する問題がある。従って、折り返し成分を抑圧することが望まれる。
従来のサンプリングミキサにおける折り返し成分への対策としては、サンプリングミキサに信号を入力する前に、バンドパスフィルタ等で折り返し成分に相当する周波数に存在する妨害信号を除去する方法が行われている。
また、所望の受信信号と妨害信号とが存在する環境下では、サンプリングミキサ600を構成するスイッチの非線形性に起因して2次歪成分が発生する。2次歪成分は、同相ミキサ部2と逆相ミキサ部3との信号伝達特性が一致していれば、サンプリングミキサ600の後段回路にて差動合成することで打ち消すことが可能である。しかし、同相ミキサ部2と逆相ミキサ部3との信号伝達特性にミスマッチが生じると、差動合成時に前記2次歪成分を抑圧できなくなる。その結果、周波数変換後の受信信号帯域内に2次歪成分が残留し、受信感度劣化を招くことになる。従って、2次歪成分も抑圧することも望まれる。
従来のサンプリングミキサでは2次歪成分を抑圧するために、差動回路構成にて正相回路と逆相回路とを対称に設計している。
特開2004−289793号公報(第6−9頁、図3a、図3b、図4) 米国特許出願公開第2003/0083033号明細書、“SAMPLING MIXER WITH ASYNCHRONOUS CLOCK AND SIGNAL DOMAINS”
しかしながら、上記従来のバンドパスフィルタを用いた折り返し成分を抑圧する方法では、次の問題がある。妨害信号を除去する急峻なフィルタは、回路規模が大きく、特性の実現も困難である。そのため、実際には、フィルタで除去しきれない妨害信号が残留し、この妨害信号がサンプリングミキサに入力されることにより、並列構成部分(つまり、Cr7〜10のグループ及びCr11〜14のグループ)の動作周波数に起因する折り返し成分を効果的に抑圧できない問題がある。さらに、直交復調器を構成する時に、同相系のサンプリングミキサと、同相系とローカル(LO)信号位相が90度異なる直交系のサンプリングミキサとを、同一の制御信号で駆動すると、一方のサンプリングミキサで抑圧できずに発生した折り返し成分が直交復調器全体の受信感度を劣化させる。
また、差動回路構成にて正相回路と逆相回路とを対称に設計しても、正相回路と逆相回路の素子のミスマッチを完全に無くし、2次歪成分を打ち消すことは困難である。そのため、素子のミスマッチに起因した2次歪成分を効果的に抑圧できない問題もある。さらに、折り返し成分と同様に、直交復調器を構成する時に、同相系のサンプリングミキサと、直交系のサンプリングミキサとを、同一の制御信号で駆動すると、一方のサンプリングミキサで抑圧できずに発生した2次歪成分も直交復調器全体の受信感度を劣化させる。
本発明の目的は、折り返し成分又は2次歪成分による受信感度劣化を抑えることができるサンプリングミキサ、直交復調器、及び無線装置を提供することである。
本発明のサンプリングミキサは、所定の周波数を持つLO信号に基づいて受信信号をサンプリングするサンプリングスイッチと、フィルタ動作を制御する制御信号を生成する制御信号生成部と、前記制御信号に基づいて、前記サンプリングスイッチで得られたサンプル信号をフィルタ処理するスイッチドキャパシタ部と、受信希望信号の周波数に応じて、前記LO信号と前記制御信号との位相差を制御する位相差制御手段と、を具備する構成を採る。
本発明の直交復調器は、同相系のサンプリングミキサと、直交系のサンプリングミキサと、LO信号生成部とを備える直交復調器であって、前記同相系のサンプリングミキサ及び前記直交系のサンプリングミキサのそれぞれは、所定の周波数を持つLO信号に基づいて受信信号をサンプリングするサンプリングスイッチと、フィルタ動作を制御する制御信号を生成する制御信号生成部と、前記制御信号に基づいて、前記サンプリングスイッチで得られたサンプル信号をフィルタ処理するスイッチドキャパシタ部と、受信希望信号の周波数に応じて、前記LO信号と前記制御信号との位相差を制御する位相差制御手段と、を具備する構成と採る。
本発明の無線装置は、上記サンプリングミキサと、当該サンプリングミキサの出力信号に基づいて信号処理する信号処理部と、を含む。
本発明によれば、折り返し成分又は2次歪成分による受信感度劣化を抑えることができるサンプリングミキサ、直交復調器、及び無線装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、実施の形態において、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明は重複するので省略する。
(実施の形態1)
図2は、本発明の実施の形態1における直交復調器100の構成を示すブロック図である。図2において、直交復調器100は、同相系サンプリングミキサ101と、直交系サンプリングミキサ102と、局部発振器103と、LO信号生成部104とを備えている。
局部発振器103は、所定の周波数を持つ信号をLO信号生成部104に出力する。局部発振器103は、例えば、LO信号の2倍の周波数を持つ信号をLO信号生成部104に出力する。
LO信号生成部104は、局部発振器103から受け取る信号を分周し、得られたLO信号、LOB信号及びREF信号を出力タイミングを調整して同相系サンプリングミキサ
101と直交系サンプリングミキサ102とに出力する。LO信号生成部104は、直交系サンプリングミキサ102に出力するLO信号(Q)、LOB信号(Q)及びREF信号(Q)を、同相系サンプリングミキサ101に出力するLO信号(I)、LOB信号(I)及びREF信号(I)の位相と90度ずらした上で出力タイミングを調整して直交系サンプリングミキサ102に出力する。ここで、例えば、LO信号及びLOB信号は、局部発振器103から出力された信号が2分周された信号であり、REF信号は、4分周された信号である。
図3は、同相系サンプリングミキサ101の回路構成図である。なお、直交系サンプリングミキサ102は、同相系サンプリングミキサ101と同じ回路構成を有しているため、その説明は省略する。ただし、同相系サンプリングミキサ101と直交系サンプリングミキサ102では、入力するLO信号とREF信号の位相が異なる。
図3において、同相系サンプリングミキサ101は、受信した無線周波数(RF)信号をRF電流iRFに変換するTA(トランスコンダクタンスアンプ)1と、TA1で変換されたRF電流iRFをサンプリングによって周波数変換を行う同相ミキサ部2と、それと組み合わせられた逆相ミキサ部3と、同相ミキサ部2および逆相ミキサ部3への制御信号を生成する制御信号生成部115とを備えている。
同相ミキサ部2は、サンプリングスイッチ5と、このサンプリングスイッチ5でサンプリングされた信号を時間的に連続して積分するCh(ヒストリキャパシタ)6とを含んでいる。また、同相ミキサ部2は、サンプリングスイッチ5でサンプリングされた信号の積分と放出とを繰り返す複数のCr(ローテートキャパシタ)7〜14と、各Cr7〜14で放出した信号を一時的に保存するCb(バッファキャパシタ)15とを含んでいる。
さらに、同相ミキサ部2は、各Cr7〜14に保持された信号をCb15へ放出させるためのダンプスイッチ16と、信号放出後に各Cr7〜14に保持されている信号をリセットさせるリセットスイッチ17と、各Cr7〜14にCh6を順次接続させるための複数の積分スイッチ18〜25とを含んでいる。さらに、同相ミキサ部2は、各Cr7〜14をCb15に順次接続させるための複数の放出スイッチ26〜33と、DA(デジタル・アナログ)変換器から同相系サンプリングミキサ101側へのフィードバック信号の入力を制御するフィードバックスイッチ34、35とを含んでいる。
図3において、縦に並ぶローテートキャパシタ、積分スイッチ、及び放出スイッチの組は、1つのユニットを構成している。例えば、Cr7、積分スイッチ18、及び放出スイッチ26は、1つのユニットを構成している。
逆相ミキサ部3は、同相ミキサ部2と同様の構成を有している。ただし、サンプリングスイッチ36に入力されるLOBは、サンプリングスイッチ5に入力されるLOよりも1/2周期遅れている。従って、同相ミキサ部2のサンプリングタイミングと、逆相ミキサ部3のサンプリングタイミングとは、1/2周期ずれている。
制御信号生成部115は、LO信号生成部104から受け取るREF信号に基づいて、各種制御信号を生成し、生成した各種制御信号を出力する。制御信号生成部115は、信号処理部(図示せず)から受け取る第1の遅延制御信号に基づいて、各種制御信号の出力タイミングを調整する。
制御信号生成部115は、各積分スイッチ18〜25、各放出スイッチ26〜33、ダンプスイッチ16、リセットスイッチ17、およびフィードバックスイッチ34,35の各ゲートに接続されている。制御信号生成部115は、それらのスイッチ16〜34のゲ
ートに各種制御信号を出力する。
制御信号生成部115で生成される制御信号には、各SV0信号〜SV7信号、SAZ信号、SBZ信号、D信号、R信号、およびF信号(FB0及びFB1)がある。各SV0信号〜SV7信号は、それぞれ積分スイッチ18〜25のゲート信号である。SAZ信号は、放出スイッチ30〜33のゲート信号であり、SBZ信号は、放出スイッチ26〜29のゲート信号である。D信号は、ダンプスイッチ16のゲート信号であり、R信号は、リセットスイッチ17のゲート信号である。FB0は、フィードバックスイッチ34のゲート信号であり、FB1は、フィードバックスイッチ35のゲート信号である。
図4は、制御信号生成部115の構成を示すブロック図である。図4において、制御信号生成部115は、一般的な回路であるDフリップフロップで構成された制御信号生成回路116と、遅延制御部117とを有する。
遅延制御部117は、入力REF信号に遅延時間制御信号に応じた遅延を与えた上で、制御信号生成回路116に出力する。
制御信号生成回路116は、遅延制御部117から受け取る信号に基づいて各種制御信号を生成する。制御信号生成回路116では、シフトレジスタ、分周回路によって、制御信号が生成される。
このように、制御信号生成回路116では、入力信号に対して固定的な処理が為される。従って、制御信号生成部115では、遅延制御部117が入力信号に対して与える遅延量を調整することにより、出力制御信号の位相が調整されている。
図5は、遅延制御部117の具体的な構成例を示す図である。
図5Aには、インバータによって遅延時間を制御する場合の遅延制御部117の回路例が示されている。図5Aに示される遅延制御部117には、複数の経路が設けられ、複数の経路に設けられるインバータの数が異なっている。従って、与えられる遅延時間は、経路毎に異なっている。遅延制御部117は、遅延制御信号に応じた経路にスイッチを切り替えることにより、入力信号に対して与える遅延量を調整することができる。図5Aに示される遅延制御部117は、インバータ数が2個、4個、6個の3つの経路から1つの経路を選択する構成を有しているが、これらは一例にすぎず、これ以外のインバータ数を有する経路を組み合わせても良いし、経路数も3つに限定されない。
また、図5Bには、キャパシタの容量によって遅延時間を制御する場合の遅延制御部117の回路例が示されている。図5Bに示される遅延制御部117には、複数のキャパシタが設けられており、これらの容量値が異なっている。遅延制御部117は、入力信号の経路に接続するキャパシタを遅延制御信号に応じで切り替えることにより、入力信号に対して与える遅延量を調整することができる。接続キャパシタの容量値が大きいほど、入力信号に与えられる遅延時間は長くなる。図5Bに示される遅延制御部117は、3個のキャパシタから1つの接続キャパシタを選択する構成を有しているが、これに限定されるものではなく、2個であっても良いし、3個以上であっても良い。
図6は、LO信号生成部104の構成を示すブロック図である。
図6において、LO信号生成部104は、局部発振器103の出力を2分周する分周器118と、局部発振器103の出力を4分周する分周器119と、分周器118の出力であるLO信号(I)、LOB信号(I)の出力タイミングを調整する遅延制御部120、
121と、分周器118の出力であるLO信号(Q)、LOB信号(Q)の出力タイミングを調整する遅延制御部122、123とを備えている。
分周器118、119は、例えば、一般的なDフリップフロップを用いた回路である。
遅延制御部120〜123は、それぞれLO信号(I)、LOB信号(I)、LO信号(Q)、LOB信号(Q)に信号処理部(図示せず)から受け取る遅延制御信号に応じた遅延を与えた上で、出力する。こうして遅延制御信号に基づいてLO信号(I)、LOB信号(I)、LO信号(Q)、LOB信号(Q)の出力タイミングが調整されることにより、受信無線信号のサンプリングタイミングが調整される。遅延制御部120〜123には、図5に示した遅延制御部117と同じ回路を用いることができる。また、遅延制御部120、121には、同じ第2の遅延制御信号が入力される。遅延制御部122、123には、同じ第3の遅延制御信号が入力される。
遅延制御部117及び遅延制御部120〜123に対して遅延制御信号を出力する信号処理部(図示せず)は、LO信号周波数、RF信号周波数、及び、直交復調器100の出力信号周波数の組み合わせ(つまり、直交復調器100の設定状態)とこれに応じた「特異位相差」との対応テーブルを保持している。なお、「特異位相差」とは、後述するように、LO信号と制御信号の位相差を変化させたときに、折り返し成分レベルが他の位相差に比べて非常に小さくなる位相差である。
そして、信号処理部(図示せず)は、直交復号器100の設定状態に応じた特異位相差を対応テーブルを用いて特定し、LO信号(I)と制御信号生成部115から出力される制御信号との位相差が特定した特異位相差となるように、遅延制御信号を遅延制御部117及び遅延制御部120に出力する。遅延制御部120が受け取る遅延制御信号は、遅延制御部121にも渡される。これにより、LOB信号(I)と制御信号生成部115から出力される制御信号との位相差も調整される。
信号処理部(図示せず)は、直交系サンプリングミキサ102においてもLO信号(Q)と制御信号生成部115から出力される制御信号との位相差が特定した特異位相差となるように、遅延制御信号を遅延制御部117及び遅延制御部122に出力する。遅延制御部122が受け取る遅延制御信号は、遅延制御部123にも渡される。これにより、直交系サンプリングミキサ102においてLOB信号(Q)と制御信号生成部115から出力される制御信号との位相差も調整される。
以上の構成を有する直交復調器100の動作について説明する。上記のように同相系サンプリングミキサ101と直交系サンプリングミキサ102は同じ構成で特性も共通する。従って、以下では主に同相系サンプリングミキサ101の動作について説明する。
図7は、制御信号生成部115が生成する各制御信号のタイミングチャートを示す。図7には、同相系サンプリングミキサ101の同相ミキサ部2に入力されるLO信号、及び、同相系サンプリングミキサ101で使用される各種制御信号が示されている。なお、同相系サンプリングミキサ101の逆相ミキサ部3には、LO信号と位相が1/2周期ずれているLOB信号、及び、各種制御信号が入力される。すなわち、逆相ミキサ部3のサンプリングスイッチ35のゲート信号として動作するLOB信号は、LO信号に対し、位相遅れが180度となり、逆相ミキサ部3におけるサンプリングのタイミングが、同相ミキサ部2におけるタイミングよりも、1/2周期遅れる。しかし、逆相ミキサ部3に入力される制御信号は、同相ミキサ部2に入力される制御信号と一致する。従って、逆相ミキサ部3の動作は、RF周波数信号をサンプリングするタイミングが異なる以外、以下で説明する逆相ミキサ部3の動作と共通する。なお、REF信号から各種の制御信号を生成する
際には、図3及び図4の制御信号生成部115の解説で説明したように、位相の制御がされている。従って、LO信号と各種制御信号の位相は一致するものではなく、位相差が制御されている。
同相系サンプリングミキサ101の同相ミキサ部2において、RF電流iRFは、スイッチ5によってサンプリングされ、時間的に離散化された離散信号となる。この離散信号は、SV0信号〜SV7信号に基づいて、順次、Ch6および、Cr7〜14の各々に積分され、フィルタリングおよびデシメーション(decimation:間引き)が行われる。
このようにすると、8タップのFIR(Finite Impulse Response)フィルタの効果が得られる。このとき、積分スイッチ18〜25のそれぞれにおけるサンプリングレートは、同相ミキサ部2全体のサンプリングレートの1/8になる。これは、8個の積分スイッチ18〜25により8個のCr7〜14に保持された信号が、移動平均されるからである。このようなフィルタを1段目FIRフィルタという。1段目FIRフィルタの伝達関数は次式で表される。
Figure 0005340170
また、各Cr7〜14に順次接続されるCh6は、出力電位を保持するので、IIR(Infinite Impulse Response)フィルタの効果も得られる。このようなフィルタを1段目IIRフィルタという。第1段目IIRフィルタの伝達関数のZ変換は、次式で表される。ただし、Ch6の容量をCh、各Cr7〜14の容量をCrとする。
Figure 0005340170
さらに、上述したSBZ信号が、各放出スイッチ26〜29のゲートに入力すると、すべての放出スイッチ26〜29が、SBZ信号のハイレベルの間オンする。すると、各Cr7〜10に積分された離散信号が、オン状態の各放出スイッチ26〜29を介して、Cb15に同時に放出される。
このようにすると、各Cr7〜10に積分された信号が、同時にCb15に放出され、これにより、4タップのFIRフィルタの効果が得られる。このとき、SBZ信号によって稼働するダンプスイッチ16のサンプリングレートは、積分スイッチ18〜25のそれぞれにおけるサンプリングレートの1/4となる。これは、4個のCr7〜10に積分された信号が、Cb15で移動平均されるからである。
また、各Cr11〜14に積分された信号も、各Cr7〜10の場合と同様に機能し、SAZ信号のハイレベルの間、同時にCb15に放出される。したがって、4タップのFIRフィルタの効果が得られる。このとき、SAZ信号によって稼働するダンプスイッチ16のサンプリングレートは、積分スイッチ18〜25のそれぞれにおけるサンプリングレートの1/4となる。このようなフィルタを2段目FIRフィルタという。2段目FIRフィルタの伝達関数のZ変換は、次式で表される。
Figure 0005340170
また、上述した4個のCr7〜10、または4個のCr11〜14のグループ単位で、4個のCrがCb15に接続される。これにより、IIRフィルタの効果が得られる。このようなフィルタを2段目IIRフィルタという。2段目IIRフィルタの伝達関数のZ変換は、次式で表される。ただし、Cb15の容量値をCbとする。
Figure 0005340170
そして、Cr7〜10のグループ又はCr11〜14のグループからの積分信号放出後、D信号がローレベルになりダンプスイッチ16がオフし、Cb15が各Cr7〜10から切り離される。
SBZ信号がハイレベルで、かつSAZ信号がローレベルのときに、R信号がリセットスイッチ17のゲートに入力し、リセットスイッチ17がオンすると、4個のCr7〜10に保持されている信号が、各Cr7〜10の接地端子側へ放出されて、リセットされる。その後、FB0信号がフィードバックスイッチ34のゲートに入力し、フィードバックスイッチ34がオンすると、フィードバック信号が、不図示のDA変換器を介して信号処理部からサンプリングミキサ101側へ入力する。フィードバック信号は、DCオフセットや差動オフセットなどを補償するための信号であり、不図示の信号処理部に生成される。具体的には、信号処理部は、サンプリングミキサ101の出力信号を、AD変換器を介して入力する。そして、信号処理部は、その出力信号を基に、上述したフィードバック信号を生成する。これにより、DCオフセットや差動オフセットなどが補償される。このときのフィードバック信号により、1段目IIRフィルタの動作時に、DCオフセットや差動オフセットなどが補償される。
他方、SAZ信号がハイレベルで、かつSBZ信号がローレベルのときに、R信号がリセットスイッチ17のゲートに入力すると、リセットスイッチ17がオンし、4個のCr11〜14に保持されている信号が、各Cr11〜14の接地端子側へ放出されて、リセットされる。その後、FB1信号がフィードバックスイッチ35のゲートに入力し、フィードバックスイッチ35がオンすると、フィードバック信号が、不図示のDA変換器を介して信号処理部からサンプリングミキサ101側へ入力する。
以上のように同相系サンプリングミキサ101を構成すると、そのサンプリングミキサ101の出力信号は、1段目FIRフィルタ、1段目IIRフィルタ、2段目FIRフィルタおよび2段目IIRフィルタを通過した信号となる。
サンプリングミキサ101全体のフィルタ伝達関数は、式(1)、式(2)、式(3)、式(4)及びTA1による電流変換の式を用いて整理すると、次式で表される。ただし、TA1の相互コンダクタンスをgm、入力するRF信号の周波数をfRFとする。
Figure 0005340170
図8は、上記(式1)〜(式5)のそれぞれに対応するフィルタ特性を表す図である。図8Aには、(式1)に対応する1段目FIRフィルタの特性が示され、図8Bには、(式2)に対応する1段目IIRフィルタの特性が示されている。また、図8Cには、(式3)に対応する2段目FIRフィルタの特性が示され、図8Dには、(式4)に対応する2段目IIRフィルタの特性が示されている。そして、図8Eには、(式5)に対応する同相系サンプリングミキサ101全体のフィルタ特性が示されている。ここでは、LO信号周波数を2.4GHz、Ch6の容量を15pF、各Cr7〜14の容量を0.5pF、Cb15の容量を15pF、TA1の相互コンダクタンスを7.5mSとしている。
図8に示されるフィルタ特性例では、Cb15で得られるサンプリング周波数は75MHzである。これは、Cr7〜10のグループとCr11〜14のグループからなる並列構成部分が、それぞれ37.5MHzで動作し、交互に信号を放出しているためである。
このように並列に設けられた各グループの動作周波数に一致する周波数間隔(ここでは、37.5MHz間隔)及び両動作周波数の和に相当するCr7〜14全体の出力周波数に一致する周波数間隔(ここでは、75MHz間隔)で折り返し成分が現れる。この折り返し成分は、上述したように受信感度劣化の要因となる。
ここで、LO信号と制御信号の位相差を変化させると、折り返し成分レベルが非常に小さくなる位相差(以下、「特異位相差」と呼ぶことがある)が存在する。この特異位相差は、LO信号周波数、RF信号周波数、及び、直交復調器100の出力信号周波数に応じた値をとる。
図9は、LO信号と制御信号の位相差に対する折り返し成分のレベルを示す図である。図9において、LO信号と制御信号の位相差は、LO信号周波数を基準とする位相で示している。ここでは、LO信号周波数=2.4GHz、RF信号周波数=2.438GHz及び出力信号周波数=500KHzの条件に設定されている。
図9から分かるように、上記条件の下では、特異位相差は、約150度である。従って、同相系サンプリングミキサ101及び直交系サンプリングミキサ102のそれぞれにおいて、LO信号と制御信号の位相差を150度に調整することにより、上記条件下における受信感度の劣化を防止することができる。
以上のように本実施の形態によれば、直交復調器100において、信号処理部(図示せず)が、LO信号周波数、RF信号周波数、及び、直交復調器100の出力信号周波数の組み合わせ(つまり、直交復調器100の設定状態)とこれに応じた特異位相差との対応テーブルを予め保持している。そして、信号処理部は、LO信号と制御信号の位相差が直交復調器100の設定状態に対応する特異位相差となるように、遅延制御信号を出力する。これにより、直交復調器100は、設定状態にかかわらず、受信感度の劣化を防止できる。
なお、通常、LO信号周波数及び直交復調器100の出力信号周波数は固定的であるので、この場合には、RF信号周波数(つまり、希望波の周波数)に応じて特異位相差が異
なってくる。従って、信号処理部は、RF信号周波数とこれに応じた特異位相差との対応テーブルを予め保持し、この対応テーブルを用いて希望波周波数に対応する特異位相差に応じた遅延制御信号を出力すれば良い。例えば、直交復調器100が例えばテレビ放送受信機に用いられる場合には、RF信号周波数の異なるテレビチャネル毎の特異位相差を記憶する対応テーブルを保持し、受信機が備えるチャネル選択部で選択されたテレビチャネルに対応する特異位相差にLO信号と制御信号の位相差を調整すれば良い。
また、本実施の形態に係る直交復調器100では、同相系サンプリングミキサ101の遅延制御部117が入力信号に対して与える遅延量を調整することにより出力制御信号の位相調整が可能である。また、遅延制御部120(遅延制御部121)がLO信号(I)(LOB信号(I))に対して遅延制御信号に応じた遅延を与えることにより、LO信号(LOB信号(I))の位相調整も可能である。
すなわち、同相系サンプリングミキサ101では、制御信号生成部115の出力制御信号の位相及びLO信号生成部104の出力LO信号(出力LOB信号)の位相の両方を調整することにより、出力制御信号と出力LO信号(出力LOB信号)との相対的位相関係を調整している。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、制御信号生成部115の出力制御信号の位相又はLO信号生成部104の出力LO信号(出力LOB信号)の位相が調整されても良い。要は、制御信号生成部115の出力制御信号の位相及びLO信号生成部104の出力LO信号(出力LOB信号)の位相の少なくともいずれか一方を調整できれば良い。
また、本実施の形態では、LO信号生成部104において、局部発振器103の出力信号周波数をLO信号周波数の2倍とし、分周器118の分周数を2、分周器119の分周数を4としたが、特にこれに限定されるものではない。
また、本実施の形態では、90度の位相差を持ったLO信号、REF信号を生成するために、分周器を用いたが、これに限らず、ポリフェイズフィルタ等を用いても良い。
(実施の形態2)
本発明の本実施の形態2では、サンプリングミキサのデシメーション数が低い(ここでは、特に、デシメーション数がゼロ)場合について説明する。デシメーション数が低い構成(デシメーション無しの構成も含む)を有するサンプリングミキサは、特に、受信帯域が広帯域に渡るUHF帯地上デジタルテレビ放送等の無線システムでの使用に適している。
図10は、本発明の実施の形態2に係る直交復調器200のブロック図である。ここでは、実施の形態1と異なる点を主に説明する。
直交復調器200は、同相系サンプリングミキサ201と、直交系サンプリングミキサ202と、LO信号生成部204とを備えている。
LO信号生成部204は、一例として局部発振器103から出力された信号を2分周したLO信号、LOB信号及びREF信号を出力タイミングを調整して同相系サンプリングミキサ201と直交系サンプリングミキサ202とに出力する。
図11は、同相系サンプリングミキサ201の回路構成図である。なお、直交系サンプリングミキサ202は、同相系サンプリングミキサ201と同じ回路構成を有しているた
め、その説明は省略する。ただし、同相系サンプリングミキサ201と直交系サンプリングミキサ202では、入力するLO信号とREF信号の位相が異なる。
図11において、同相系サンプリングミキサ201は、TA1と、スイッチドキャパシタ部212、213と、制御信号生成部214と、サンプリングスイッチ5、36とを備えている。
スイッチドキャパシタ部212は、Ch(ヒストリキャパシタ)6と、Cr(ローテートキャパシタ)7a,7b,7c,7dと、Cb(バッファキャパシタ)15と、ダンプスイッチ16a,16b,16c,16dと、リセットスイッチ17a,17b,17c,17dと、積分スイッチ18a,18b,18c,18dと、フィードバックスイッチ34a,34b,34c,34dとを備えている。
スイッチドキャパシタ部213は、スイッチドキャパシタ部212とも同様の構成を有している。ただし、スイッチドキャパシタ部213のサンプリングスイッチ36に入力されるLOBは、スイッチドキャパシタ部212のサンプリングスイッチ5に入力されるLOよりも1/2周期遅れている。従って、同相ミキサ部2のサンプリングタイミングと、逆相ミキサ部3のサンプリングタイミングとは、1/2周期ずれている。
制御信号生成部214は、LO信号生成部204から受け取るREF信号に基づいて、各種制御信号を生成し、生成した各種制御信号を出力する。制御信号生成部115は、信号処理部(図示せず)から受け取る第1の遅延制御信号に基づいて、各種制御信号の出力タイミングを調整する。
制御信号生成部214は、Dフリップフロップ回路を用いたシフトレジスタと、遅延制御部117とを備えている。シフトレジスタは、REF信号を基準とした4相の制御信号(S0信号、S1信号、S2信号、S3信号)を出力する。S0信号、S1信号、S2信号、S3信号は、ハイとローとを繰り返す周期に関しては共通であり、且つ、位相に関しては1/4周期ずつずれている。S0信号、S1信号、S2信号、S3信号のそれぞれにおいて、ハイになっている時間はLO信号の1周期分である。
遅延制御部117は、実施の形態1と同様である。従って、制御信号生成部214では、遅延制御部117が入力信号に対して与える遅延量を調整することにより、出力制御信号の位相が調整されている。
図12は、LO信号生成部204の構成を示すブロック図である。
図12において、LO信号生成部204は、分周器118の出力をバッファするバッファアンプ215、216を備えている。
バッファアンプ215は、LO信号(I)、LOB信号(I)をバッファして、一方の信号をREF信号(I)として出力する。ここでは、LO信号(I)の入力に対応するバッファアンプ215の出力信号をREF信号(I)としているが、LOB信号(I)の入力に対応するバッファアンプ215の出力信号をREF信号(I)としても良い。
バッファアンプ216は、バッファアンプ215と同様の構成を有している。
遅延制御部120〜123は、実施の形態1と同様である。従って、LO信号生成部204でも、実施の形態1のLO信号生成部104と同様に、LO信号(I)、LOB信号(I)、LO信号(Q)、LOB信号(Q)に信号処理部(図示せず)から受け取る遅延
制御信号に応じた遅延を与えることにより、受信無線信号のサンプリングタイミングが調整されている。
本実施の形態における、遅延制御部117及び遅延制御部120〜123に対して遅延制御信号を出力する信号処理部(図示せず)は、実施の形態1と同様に、LO信号周波数、RF信号周波数、及び、直交復調器100の出力信号周波数の組み合わせ(つまり、直交復調器200の設定状態)とこれに応じた折り返し成分に関する特異位相差との対応テーブル(第1対応テーブル)を保持している。
更に、本実施の形態における信号処理部(図示せず)は、直交復調器200の設定状態とこれに応じた2次歪成分に関する特異位相差との対応テーブル(第2対応テーブル)を保持している。
信号処理部(図示せず)は、第1対応テーブル及び第2対応テーブルの一方を利用対象テーブルとして選択する。そして、信号処理部(図示せず)は、直交復号器100の設定状態に応じた特異位相差を利用対象テーブルを用いて特定し、LO信号(I)と制御信号生成部115から出力される制御信号との位相差が特定した特異位相差となるように、遅延制御信号を遅延制御部117及び遅延制御部120に出力する。
以上の構成を有する直交復調器200の動作について説明する。上記のように同相系サンプリングミキサ201と直交系サンプリングミキサ202は同じ構成で特性も共通する。また、同相系サンプリングミキサ201において、スイッチドキャパシタ部212とスイッチドキャパシタ部213とは、同じ構成を有している。従って、以下では、主にスイッチドキャパシタ部212の動作について説明する。
まず始めの第1段階として、S0信号がハイのとき、Ch6とCr7aとが接続し、サンプリングスイッチ5から出力された離散信号は、Ch6とCr7aに積分される。
次に第2段階として、S0信号がローになり、S1信号がハイになると、Cr7aとCb15とが接続し、Cr7aに積分された信号がCb15に放出される。
第3段階として、S1信号がローになり、S2信号がハイになると、Cr7aに残った電荷がリセットスイッチ17aを介して接地され、Cr7aの電荷がリセットされる。
第4段階として、S2信号がローになり、S3信号がハイになると、フィードバックスイッチ34aがオンし、DA変換器からのフィードバック信号がCr7aに入力され、DCオフセットや差動オフセットなどが補償できる。
Cr7aは、これらの4段階の動作を繰り返し行う。
また、Cr7b、7c、7dについても同様に4段階の繰り返し動作を行う。
Cr7a〜7dの繰り返し動作で異なる点は、同じタイミングでは互いに異なる段階の動作をしている点である。Cr7a〜Cr7dを並列に備えるスイッチドキャパシタ回路は、4段階の動作を4相で行うことにより、全体としてデシメーションの行われない処理を実現している。
ただし、Cr7a〜Cr7dのそれぞれの動作周波数がLO信号周波数の1/4であるので、スイッチドキャパシタ部212のフィルタ特性には、LO信号周波数の1/4周波数間隔で折り返し成分が現れる。
ここでも、LO信号と制御信号の位相差を変化させると、特異位相差が存在する。この特異位相差は、LO信号周波数、RF信号周波数、及び、直交復調器200の出力信号周波数に応じた値をとる。
図13は、LO信号と制御信号の位相差に対する受信感度特性劣化因子のレベルを示す図である。特に、図13Aは、LO信号と制御信号の位相差に対する折り返し成分のレベルを示す図である。図13Aにおいて、LO信号と制御信号の位相差は、LO信号周波数を基準とする位相で示している。ここでは、LO信号周波数=480MHz、RF信号周波数=600.5MHz及び出力信号周波数=500KHzの条件に設定されている。
図13Aから分かるように、上記条件の下では、特異位相差は、約100度である。従って、同相系サンプリングミキサ201及び直交系サンプリングミキサ202のそれぞれにおいて、LO信号と制御信号の位相差を100度に調整することにより、上記条件下における折り返し成分を抑圧することができ、結果として、受信感度の劣化を防止することができる。
図13Bは、LO信号と制御信号の位相差に対する2次歪成分のレベルを示す図である。図13Bにおいても、LO信号と制御信号の位相差は、LO信号周波数を基準とする位相で示している。ここでは、LO信号周波数=480MHz、RF信号周波数=483MHz、483.5MHz及び出力信号周波数=500KHzの条件に設定されている。
図13Bから分かるように、上記条件の下では、特異位相差は、約150度である。従って、同相系サンプリングミキサ201及び直交系サンプリングミキサ202のそれぞれにおいて、LO信号と制御信号の位相差を150度に調整することにより、上記条件下における2次歪成分のレベルを抑圧することができ、結果として、受信感度の劣化を防止することができる。
なお、通常、LO信号周波数及び直交復調器200の出力信号周波数は準固定的であるので、この場合には、RF信号周波数(つまり、希望波の周波数)に応じて特異位相差が異なってくる。従って、信号処理部(図示せず)は、RF信号周波数とこれに応じた特異位相差との上記第1対応テーブル及び上記第2対応テーブルを予め保持し、これらの対応テーブルを用いて希望波周波数に対応する特異位相差に応じた遅延制御信号を出力すれば良い。例えば、直交復調器200が例えばテレビ放送受信機に用いられる場合には、RF信号周波数の異なるテレビチャネル毎の特異位相差を記憶する対応テーブルを保持し、受信機が備えるチャネル選択部で選択されたテレビチャネルに対応する特異位相差にLO信号と制御信号の位相差を調整すれば良い。
以上のように本実施の形態によれば、直交復調器200において、信号処理部(図示せず)が、上記第1対応テーブル及び上記第2対応テーブルを予め保持している。そして、信号処理部(図示せず)は、上記第1対応テーブル及び上記第2対応テーブルの一方を利用対象テーブルとして選択し、この利用対象テーブルを用いて、LO信号と制御信号の位相差が直交復調器200の設定状態に対応する特異位相差となるような遅延制御信号を出力する。これにより、直交復調器200は、設定状態にかかわらず、折り返し成分又は2次歪成分に起因する受信感度の劣化を防止できる。
なお、上記した実施形態1及び2では、直交復調器100及び直交復調器200がシングルバランス構成を有するものとして説明を行った。シングルバランス構成とは、TA1への入力が同相信号のみであり、サンプリングスイッチ5、36が互いに1/2周期差でサンプリングする構成を意味する。しかしながら、直交復調器100及び直交復調器20
0は、シングルバランス構成に限られず、ダブルバランス構成としてもよい。このダブルバランス構成をとる場合でも、実施の形態1及び2と同様の効果が得られる。ダブルバランス構成では、同相信号入力端子及び逆相信号入力端子を有する差動構成のTAが用いられるとともに、TAの同相信号出力端子及び逆相信号出力端子のそれぞれにサンプリングスイッチを設け、この2つのサンプリングスイッチが互いに1/2周期差でサンプリングする。
(実施の形態3)
実施の形態3では、実施の形態1及び実施の形態2の直交復調器100及び直交復調器200の具体的な適用例について説明する。
図14は、本発明の実施の形態3に係る無線装置300の構成を示すブロック図である。無線装置300は、例えば、携帯電話、自動車電話、トランシーバなどである。
図14において、無線装置300は、アンテナ301、共用器302、送信部303、受信部304及び信号処理部(DSP)305を備えている。送信部303は、電力増幅器(PA)306及び変調部307を有する。受信部304は、低雑音増幅器(LNA)308及び復調部309を有する。
アンテナ301は、共用器302を介して、送信部303及び受信部304にそれぞれ接続されている。共用器302は、送信部303から信号が入力されれば、その信号のうち、送信信号の周波数帯域の信号を通過させてアンテナ301に出力する。他方、共用器302は、アンテナ301からの信号が共用器302に入力されれば、その信号のうち、受信信号の周波数帯域の信号を通過させて受信部304に出力する。
信号処理部305では、受信部304からの出力信号が、AD変換された後、その出力信号が信号処理(例えば、音声処置、データ処理)される。また、信号処理部305では、所定の入力信号(例えば、音声、データ)が信号処理された後、DA変換されて、送信部303に出力される。なお、図14において、無線装置300には信号処理部305が1つ設けられているが、複数設けられていても良い。
復調部309には、実施の形態1に係る直交復調器100を用いることができる。これにより、LO信号と制御信号の位相関係を調整することが可能となり、折り返し成分の抑圧により受信感度劣化を抑えることができる。
また、復調部309には、実施の形態2に係る直交復調器200を用いることもできる。これにより、折り返し成分を抑圧できることに加えて、2次歪成分を抑圧することができ、無線装置300全体の受信感度劣化を抑えることができる。
(実施の形態4)
実施の形態4でも、実施の形態1及び実施の形態2の直交復調器100及び直交復調器200の具体的な適用例について説明する。
図15は、本発明の実施の形態4に係る無線装置400の構成を示すブロック図である。ここでは、実施の形態3の無線装置300の構成と異なる部分について説明する。
図15において、受信部404は、検出部410を備えている。
検出部410はLNA308の出力信号をモニタし、モニタ結果(出力電力、周波数、ピーク対平均電力比等)を信号処理部(DSP)405に出力する。
DSP405は、モニタ結果に基づき復調部409に遅延制御信号を出力する。すなわち、ここでは、DSP405が、実施の形態1及び実施の形態2で説明した信号処理部(図示せず)の代わりとなっている。
復調部409には、実施の形態1に係る直交復調器100を用いることができる。これにより、LO信号と制御信号の位相関係を調整することが可能となり、折り返し成分の抑圧により受信感度劣化を抑えることができる。
また、復調部409には、実施の形態2に係る直交復調器200を用いることもできる。検出部410がLNA308から出力された信号の周波数成分をモニタしているとすると、DSP405は、予め保持している上記第1対応テーブル及び上記第2対応テーブルから利用対象テーブルを選択する選択基準を次のように定めることができる。
すなわち、モニタ結果にLO周波数のn/4倍(nは整数)の成分が存在するときには、折り返し成分を抑圧するために上記第1対応テーブルが選択される。一方、モニタ結果にLO周波数のn/4倍の成分が存在しないときには、2次歪を抑圧するために上記第2対応テーブルが選択される。
こうして選択された利用対象テーブルを用いてDSP405が遅延制御信号を出力することにより、折り返し成分の抑圧又は2次歪成分の抑圧が可能となり、無線装置400全体の受信感度劣化を抑えることができる。
なお、ここで用いた利用対象テーブルの選択基準は、実施の形態2の信号処理部(図示せず)においても利用することができる。
また、上記各実施の形態では、本発明をハードウェアで構成する場合を例にとって説明したが、本発明はソフトウェアで実現することも可能である。
また、上記各実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
2007年12月12日出願の特願2007−320380の日本出願に含まれる明細書、図面および要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
本発明のサンプリングミキサ、直交復調器、及び無線装置は、折り返し成分又は2次歪成分による受信感度劣化を抑えるものとして有用である。
従来技術のサンプリングミキサの回路図 本発明の実施の形態1に係る直交復調器の構成を示すブロック図 同相系サンプリングミキサの回路構成図 制御信号生成部の構成を示すブロック図 遅延制御部の具体的な構成例を示す図 LO信号生成部の構成を示すブロック図 制御信号生成部が生成する各制御信号のタイミングチャート フィルタ特性を表す図 LO信号と制御信号の位相差に対する折り返し成分のレベルを示す図 本発明の実施の形態2に係る直交復調器のブロック図 同相系サンプリングミキサの回路構成図 LO信号生成部の構成を示すブロック図 LO信号と制御信号の位相差に対する受信感度特性劣化因子のレベルを示す図 本発明の実施の形態3に係る無線装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態4に係る無線装置の構成を示すブロック図

Claims (14)

  1. 所定の周波数を持つローカル信号に基づいて受信信号をサンプリングするサンプリングスイッチと、
    フィルタ動作を制御する制御信号を生成する制御信号生成部と、
    前記制御信号に基づいて、前記サンプリングスイッチで得られたサンプル信号をフィルタ処理するスイッチドキャパシタ部と、
    受信希望周波数に応じて、前記ローカル信号と前記制御信号との位相差を制御する位相差制御手段と、
    を具備するサンプリングミキサ。
  2. 前記制御信号生成部は、制御信号生成回路と、前記位相制御手段としての遅延制御部とを具備し、
    前記制御信号生成回路は、入力リファレンス信号に基づいて前記制御信号を生成し、
    前記遅延制御部は、前記制御信号生成回路へ入力されるリファレンス信号に対して、前記受信希望周波数に応じた遅延を与える、
    請求項1に記載のサンプリングミキサ。
  3. ローカル信号を生成し、生成された前記ローカル信号を前記サンプリングスイッチに出力するローカル信号生成部をさらに具備し、
    前記ローカル信号生成部は、前記位相制御手段としての遅延制御部を具備し、
    前記遅延制御部は、前記ローカル信号を入力とし、当該入力されたローカル信号に前記受信希望周波数に応じた遅延を与えて前記サンプリングスイッチに出力する、
    請求項1に記載のサンプリングミキサ。
  4. 前記遅延制御部は、配設インバータ数の異なる複数の経路を有し、入力信号が通過する経路を前記複数の経路の中で切り替えることにより、入力信号に与える遅延時間を調整する、
    請求項2に記載のサンプリングミキサ。
  5. 前記遅延制御部は、容量値の異なる複数の対接地キャパシタを有し、入力信号が通過する経路と接続される対接地キャパシタを切り替えることにより入力信号に与える遅延時間を調整する、
    請求項2に記載のサンプリングミキサ。
  6. 同相系のサンプリングミキサと、直交系のサンプリングミキサと、ローカル信号生成部とを備える直交復調器であって、
    前記同相系のサンプリングミキサ及び前記直交系のサンプリングミキサのそれぞれは、
    所定の周波数を持つローカル信号に基づいて受信信号をサンプリングするサンプリングスイッチと、
    フィルタ動作を制御する制御信号を生成する制御信号生成部と、
    前記制御信号に基づいて、前記サンプリングスイッチで得られたサンプル信号をフィルタ処理するスイッチドキャパシタ部と、
    受信希望周波数に応じて、前記ローカル信号と前記制御信号との位相差を制御する位相差制御手段と、
    を具備する直交復調器。
  7. 前記制御信号生成部は、制御信号生成回路と、前記位相制御手段としての遅延制御部とを具備し、
    前記制御信号生成回路は、入力リファレンス信号に基づいて前記制御信号を生成し、
    前記遅延制御部は、前記制御信号生成回路へ入力されるリファレンス信号に対して、前記受信希望周波数に応じた遅延を与える、
    請求項6に記載の直交復調器。
  8. ローカル信号を生成し、生成された前記ローカル信号を前記サンプリングスイッチに出力するローカル信号生成部をさらに具備し、
    前記ローカル信号生成部は、前記位相制御手段としての遅延制御部を具備し、
    前記遅延制御部は、前記ローカル信号を入力とし、当該入力されたローカル信号に前記受信希望周波数に応じた遅延を与えて前記サンプリングスイッチに出力する、
    請求項6に記載の直交復調器。
  9. 前記遅延制御部は、配設インバータ数の異なる複数の経路を有し、入力信号が通過する経路を前記複数の経路の中で切り替えることにより、入力信号に与える遅延時間を調整する、
    請求項7に記載の直交復調器。
  10. 前記遅延制御部は、容量値の異なる複数の対接地キャパシタを有し、入力信号が通過する経路と接続される対接地キャパシタを切り替えることにより入力信号に与える遅延時間を調整する、
    請求項7に記載の直交復調器。
  11. 請求項1に記載のサンプリングミキサと、
    前記サンプリングミキサの出力信号に基づいて信号処理する信号処理部と、
    を含む、無線装置。
  12. 請求項6に記載の直交復調器と、
    前記直交復調器の出力信号に基づいて信号処理する信号処理部と、
    を含む、無線装置。
  13. 請求項1に記載のサンプリングミキサと、
    複数のチャネル周波数から受信希望周波数を選択する選択手段と、
    各チャネル周波数に対応する目標位相差を記憶するテーブルと、
    を具備し、
    前記サンプリングミキサの前記位相差制御手段は、前記ローカル信号と前記制御信号との位相差を、前記受信希望周波数に対応する目標位相差になるように調整する、
    無線受信機。
  14. 請求項6に記載の直交復調器と、
    複数のチャネル周波数から受信希望周波数を選択する選択手段と、
    各チャネル周波数に対応する目標位相差を記憶するテーブルと、
    を具備し、
    前記同相系のサンプリングミキサ及び前記直交系のサンプリングミキサの前記位相差制御手段は、前記ローカル信号と前記制御信号との位相差を、前記受信希望周波数に対応する目標位相差になるように調整する、
    無線受信機。
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