JP5355589B2 - サンプリング回路およびこれを用いた受信機 - Google Patents

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Description

本発明はサンプリング回路及び受信機に関し、特に離散時間アナログ処理により周波数変換やフィルタ処理等の受信信号処理を行う技術に関する。
無線受信機の小型化、低消費電力化やアナログ信号処理部とデジタル信号処理部の一体化を目指すため、高周波信号を直接、離散時間的にサンプリングして受信処理する構成が知られている(例えば、非特許文献1及び特許文献1参照)。
図1は、非特許文献1及び特許文献1に開示されているサンプリング回路の全体構成を示す図である。図2は、図1のサンプリング回路に入力される制御信号のタイミングチャートを示す図である。図1のサンプリング回路は、受信したアナログRF信号を、マルチタップ・ダイレクト・サンプリング・ミキサ(Multi-Tap Direct Sampling Mixer)を用いて周波数変換し、離散時間アナログ信号へ変換している。より具体的には、図1のサンプリング回路に含まれるキャパシタ間の電荷移動により、FIR(Finite Impulse Response)フィルタと、IIR(Infinite Impulse Response)フィルタの積となるフィルタ特性を実現する。通過帯域近傍の特性は、2次IIRフィルタ特性で決定される。図3A及び図3Bに、図1のサンプリング回路の広帯域周波数特性、及び、通過帯域近傍の狭帯域周波数特性の一例を示す。
米国特許出願公開第2003/0035499号明細書、”Direct Radio Frequency Sampling with Recursive Filtering Method”
R.B.Staszewski他、"All-Digital TX Frequency Synthesizer and Discrete-Time Receiver for Bluetooth Radio in 130n-nm CMOS", IEEE Journal of Solid-State Circuits, VOL.39, NO.12, December 2004(第2284〜2287頁、図12〜図16)
しかしながら、前記従来の技術では、以下に示すような課題を有する。
まず、図1で示したような従来のサンプリング回路では、図3Bで示すように通過域近傍の特性は2次のIIRで決定されるため、広帯域な無線通信システムに適用しようとした場合、十分な周波数応答特性を得られない、という課題を有していた。具体的には、図3Bで示すようなフィルタ特性が実現されているサンプリング回路を、受信信号の帯域幅が例えば2MHzであって、前記受信信号帯域の近傍に隣接チャネルの信号やその他の妨害波が存在するような無線通信システムに適用しようとした場合、妨害波信号を十分に減衰させることができず、かつ受信信号帯域内に利得変動が生じてしまう。
また、図1で示した構成では、サンプリング回路におけるフィルタの周波数応答特性の変更に寄与する回路素子値は、ヒストリキャパシタ3、ローテートキャパシタ4a〜4h、バッファキャパシタ5の3種類の容量値しかない。このため、これらを変更することによって実現できる特性は限られるので、設計自由度が高くない。
例えば、前記受信チャネル帯域近傍の妨害波を除去するための減衰量を、より大きく確保するような周波数応答特性を実現したい場合、ヒストリキャパシタ3とローテートキャパシタ4a〜4hの容量値との比をより大きく設定することによって実現できる。しかし、これによって受信信号帯域内の利得変動がさらに大きく変動する。逆に、受信信号帯域内の利得変動量を小さくしようとした場合、妨害波に対する減衰量を確保できなくなる。
このように、上記サンプリング回路では、妨害波領域の減衰特性の確保と、受信信号の通過帯域内の利得変動量の抑制を両立できないという課題があった。
さらに、図1で示したような従来のサンプリング回路では、基本的に、矩形波であるLO信号とアナログRF信号との掛け算によって、アナログRF信号の周波数変換がなされるため、図3Aに示すように、3次高調波応答が問題となる。ここで、3次高調波応答とは、次式で表される矩形ローカル(LO)信号のk=1の成分と入力信号との積によってベースバンドに落ち込んでしまう不要信号を指す。
Figure 0005355589
図3Aは、ローカル(LO)周波数1GHzの場合の周波数特性の一例であり、横軸は入力RF信号周波数を示し、縦軸は周波数変換された出力信号の振幅を示す。図3Aにおいて3次高調波応答は入力RF信号3GHzにおける出力振幅を指し、約20dBという大きな利得を得てしまっている。
本発明の目的は、フィルタの設計の自由度が高く、かつ優れた妨害波除去特性を有するサンプリング回路および受信機と、高調波スプリアスレベルの低いサンプリング回路および受信機を提供することである。
本発明のサンプリング回路は、入力信号のサンプリングを行なう電荷サンプリング回路と、前記電荷サンプリング回路の出力段に並列に接続された複数の電荷共有回路から構成され、前記複数の電荷共有回路は互いに異なる伝達関数を有するものである電荷共有回路群と、前記電荷共有回路群の出力側に設けられ、前記複数の電荷共有回路の出力を合成する合成回路と、前記電荷共有回路群及び前記合成回路の動作を制御するための制御信号を出力するデジタルコントロールユニットと、を具備する構成をとる。
本発明によれば、異なる伝達関数を有する離散時間アナログ処理回路を複数設けることにより、設定可能なパラメータの種類を増やすことが可能となるので、自由に減衰極の位置を設定するフィルタ特性設計や通過帯域の帯域内偏差を小さくするようなフィルタ特性設計が可能となり、広帯域フィルタ特性、優れた妨害波除去特性を実現可能となる。
さらに、本発明によれば、異なる速度で動作する離散時間アナログ処理回路の合成により、不要な高調波に対する応答を低減することが可能となる。
従来のサンプリング回路の構成の一例を示す接続図 従来のサンプリング回路における制御信号の説明に供するタイミングチャート 従来のサンプリング回路により実現されるフィルタ特性の例を示す特性図 本発明の実施の形態1に係るサンプリング受信機の構成を示すブロック図 実施の形態1のサンプリング回路の構成を示すブロック図 実施の形態1のサンプリング回路の構成を示す接続図 実施の形態1の制御信号の説明に供するタイミングチャート 実施の形態1のサンプリング回路で伝達関数に負の係数を実現する場合の構成を示す接続図 実施の形態1により実現されるフィルタ特性の例を示す特性図 実施の形態2のサンプリング回路の構成を示すブロック図 実施の形態2のサンプリング回路の構成を示す接続図 実施の形態2の制御信号の説明に供するタイミングチャート 実施の形態2により実現されるフィルタ特性の例を示す特性図
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1に示すような従来のサンプリング回路を単純に2つ以上並列に並べることにより、個々のサンプリング回路の伝達関数を加算して得られるフィルタ特性を実現することができる。例えば、2つのサンプリング回路を並列に並べた場合、回路全体として、以下の式に示すような伝達関数を有することになる。
Figure 0005355589
ここで、妨害波除去能力を改善するために、式(1)が減衰極を有するためには式(1)=0の条件より式(2)を満たすことが必要となる。
Figure 0005355589
ただし、Tはサンプリングの周期であり、サンプリングの周波数をfとすると、T=1/fである。また、RF入力信号をダイレクトサンプリングする場合、ローカル(LO)信号周波数がサンプリング周波数に対応するので、f=fLOとなる。
しかし、図1の構成では、式(1)におけるa及びbは実数しか実現できず、式(2)は必ず実数となるため、sin(MωT)=0でなければならない。とすると、MωT=nπ(n=0,1,2,・・・)を満たす必要がある。つまり、サンプリング周波数fのn/(2M)倍の周波数においてしか減衰極を生成できない。つまり、サンプリング回路を単純に2つ並列させただけでは、減衰極の周波数を自由に制御できないことが分かる。そこで、本願発明者は、下記に説明するような構成にすれば、減衰極の周波数を自由に制御できることを見出した。
(実施の形態1)
図4に、本実施の形態のサンプリング受信機の構成を示す。離散時間サンプリング受信機10は、アンテナ11と、低雑音増幅器(LNA:Low Noise Amplifier)12と、サンプリング回路13と、ローカル周波数発振部14と、アナログ・デジタル(A/D:Analog to Digital)変換処理部15と、デジタル受信処理部16とを有する。
このサンプリング受信機10は、搬送波周波数fRFで送信された電磁波21を受信し、この受信信号に対して離散時間的に周波数変換とフィルタ処理を施して所望信号成分を
抽出する。そして、サンプリング受信機10は、抽出した所望信号成分をデジタル信号に変換してデジタル受信処理を行い、得られた受信データ27を出力する。
アンテナ11は、図示していない送信局から搬送波周波数(fRF)で送信された電磁波21を受信し、これをアナログRF信号22に変換する。低雑音増幅器(LNA)12は、アナログRF信号22を増幅して出力する。
サンプリング回路13には、増幅されたアナログRF信号23とローカル周波数信号24とが入力される。そして、サンプリング回路13は、アナログRF信号23をローカル周波数信号(fLO)24を用いて離散時間的に周波数変換してフィルタ処理を行うことで、所望信号成分のみを抽出したベースバンド信号25を出力する。
ローカル周波数発振部14は、サンプリング回路13に対して、サンプリング処理と周波数変換処理に用いるローカル周波数信号24を生成して出力する。
アナログ・デジタル変換処理部15は、入力されるベースバンド信号を所定のサンプリング周波数でデジタル値に量子化し、量子化により得られたデジタルベースバンド信号26を出力する。
デジタル受信処理部16は、入力されるデジタルベースバンド信号26に対して復調処理及び復号処理等の所定のデジタル受信処理を行い、これにより得た受信データ27を出力する。
(サンプリング回路の概略)
図5に、図4のサンプリング回路13の構成を示す。図5において、サンプリング回路100が図4におけるサンプリング回路13に相当する。図5を用いて、サンプリング回路100について説明する。
電荷サンプリング回路101は、電流信号に対するスイッチングによって受信高周波信号をベースバンドに周波数変換する。電荷共有回路群102は、電荷共有回路102−1〜102−N(Nは2以上の自然数)から構成され、電荷共有回路102−1〜102−Nは、スイッチとキャパシタによって構成されるパッシブな回路構成をとる。合成回路103は、電荷共有回路102−1〜102−Nの出力を合成する。
ここで、電荷共有回路102−1〜102−Nの伝達関数を異なるものとすることができ、最後に合成回路103で電荷共有回路102−1〜102−Nの出力を合成することにより、必要とするフィルタ特性を実現できる。ここで、電荷サンプリング回路101は必須の構成ではなく、電荷共有回路を単純に離散時間フィルタとして使用することも可能である。
ここでは、電荷共有回路102−1が式(3)の伝達関数を有し、電荷共有回路102−2が式(4)の伝達関数を有し、電荷共有回路102−1と電荷共有回路102−2の出力を合成すると式(5)の伝達関数が得られる例を説明する。
Figure 0005355589
Figure 0005355589
Figure 0005355589
(サンプリング回路の具体的な構成)
図6において、上述した図5のサンプリング回路100の具体的な構成例を示す。ここでは、電荷共有回路102−1〜102−Nの個数が2個(N=2)の場合を説明する。
サンプリング回路100は、図6Aに示すように、大きく分けて、(1)電荷サンプリング回路101と、(2)電荷共有回路群102と、(3)合成回路103と、(4)デジタルコントロールユニット104と、を有する。
なお、(1)電荷サンプリング回路101、(2)電荷共有回路群102、(3)合成回路103、(4)デジタルコントロールユニット104のそれぞれは、以下のように構成されている。
(1)電荷サンプリング回路101は、電圧電流変換器(TA:Transconductance Amplifier)1011、サンプリングスイッチ1012及びヒストリキャパシタ1013からなる。
(2)電荷共有回路群102は、電荷サンプリング回路101の出力段に並列に接続された複数の電荷共有回路102−1、102−2から構成される。電荷共有回路102−1、102−2は、ローテートキャパシタユニット1021、ダンプスイッチ1022、リセットスイッチ1023及びバッファキャパシタ1024からなる。
(3)合成回路103は、電荷共有回路群102の出力側に設けられ、複数の電荷共有回路102−1〜102−2の出力を合成する。合成回路103は、ダンプスイッチ1031、リセットスイッチ1032及びバッファキャパシタ1033からなる。
(4)デジタルコントロールユニット104は、電荷共有回路群102及び合成回路103の動作を制御するために、各スイッチへの制御信号を生成し出力する。
電荷共有回路102−1は、ローテートキャパシタユニット1021−1,1021−2を有する。ローテートキャパシタユニット1021−1,1021−2は、同様の構造を有している。そのため、以下、ローテートキャパシタユニット1021−1,1021−2をまとめてローテートキャパシタユニット1021と呼び説明することがある。図6Bのローテートキャパシタユニット1021は、ローテートキャパシタユニット1021−1,1021−2の構成を示している。図6Bで示すように、ローテートキャパシタユニット1021は、積分スイッチ10211、10212と、ローテートキャパシタ10213、10214、放出スイッチ10215、10216とを有する。そして、ローテートキャパシタユニット1021−1とローテートキャパシタユニット1021−2との間には、ダンプスイッチ1022、リセットスイッチ1023及びバッファキャパシタ1024が接続されている。
また、デジタルコントロールユニット104において生成された制御信号のうち、制御信号F0は積分スイッチ10211及び放出スイッチ10216に供給され、制御信号F
1は積分スイッチ10212及び放出スイッチ10215に供給される。制御信号Dはダンプスイッチ1031に供給され、制御信号Rはリセットスイッチ1032に供給される。
一方、電荷共有回路102−2は、ローテートキャパシタユニット1021−1,1021−2に加えて、別のローテートキャパシタユニット1025を有する。ローテートキャパシタユニット1021−1及び1021−2の構成は、電荷共有回路102−1内のローテートキャパシタユニット1021と同様である。ローテートキャパシタユニット1025は、図6Cで示すように、積分スイッチ10251,10252,10253と、ローテートキャパシタ10254,10255,10256と、放出スイッチ10257,10258,10259とを有する。そして、ローテートキャパシタユニット1021−1とローテートキャパシタユニット1021−2との間には、ダンプスイッチ1022、リセットスイッチ1023及びバッファキャパシタ1024が接続されている。
また、デジタルコントロールユニット104において生成された制御信号のうち、制御信号F0は積分スイッチ10211及び放出スイッチ10216に供給され、制御信号F1は積分スイッチ10212及び放出スイッチ10215に供給される。さらに、制御信号S0は、ローテートキャパシタユニット1025の積分スイッチ10251及び放出スイッチ10258に供給される。また、制御信号S1は積分スイッチ10252及び放出スイッチ10259に供給される。また、制御信号S2は積分スイッチ10253及び放出スイッチ10257に供給される。また、制御信号Dはダンプスイッチ1031に供給され、制御信号Rはリセットスイッチ1032に供給される。
ここで、電荷共有回路102−1,102−2の各々において、ローテートキャパシタ10213,10214,10254,10255,10256の容量値はそれぞれ所望の特性が得られる値に設定されている。
次に、合成回路103はダンプスイッチ1031、リセットスイッチ1032、バッファキャパシタ1033を有する。合成回路103は、図6に示すようなバッファキャパシタ1033を用いて電荷共有する構成であってもよいが、この構成に限定されない。例えば、バッファキャパシタ1033を電荷共有回路102−1〜102−nの並列数nと同数用意し、バッファキャパシタ1033の出力をオペアンプによる加算回路で出力することも可能である。
なお、バッファキャパシタ1033の後段をどのような回路構成にするかは、本発明で特に限定されるものではない。例えばバッファキャパシタ1033に蓄積された電荷量による離散信号値をそのままサンプル・ホールドした上でデジタル値に量子化し、以降は離散時間デジタル信号処理を行う構成としてもよい。また別の例としては、バッファキャパシタ1033に蓄積された電荷量による離散信号値を改めて電圧に変換した上で、さらに信号処理する構成としてもよい。
デジタルコントロールユニット104は、ローテートキャパシタユニット1021及び合成回路103内の、積分スイッチ10211,10212、放出スイッチ10215,10216、ダンプスイッチ1022,1031及びリセットスイッチ1023,1032に対して制御信号を生成して供給する。
図7は、デジタルコントロールユニット104から出力される制御信号、及び、サンプリングスイッチ1012へ供給されるローカル周波数信号のタイミングチャートを示す図である。制御信号F0と制御信号F1とは、互いにハイとなる周期がずれた信号であって、各々がハイ状態になっている期間は、ローカル周波数信号LOのM周期分に相当する。
また、制御信号S0,S1,S2も、互いにハイとなる周期がずれた信号であって、各々がハイ状態になっている期間は、ローカル周波数信号LOのM周期分に相当する。
なお、本実施の形態において、フィードバック制御用途のキャパシタやその制御信号をさらに用いる構成としてもよいが、本実施の形態では、説明の簡単化のため、フィードバック用のキャパシタの図示と説明を割愛している。
(サンプリング回路の動作)
次に、本実施の形態のサンプリング回路100の動作について説明する。
まず、電圧電流変換器(TA)1011は、入力されたアナログRF信号23をアナログRF電流信号に変換し、サンプリングスイッチ1012は、アナログRF電流信号とほぼ同じ周波数LOを持ったローカル周波数信号24を用いてアナログRF電流信号をサンプリングし、サンプリングされた信号を出力する。
ここで、ヒストリキャパシタ1013と、ローテートキャパシタユニット1021内のローテートキャパシタ10213又は10214と、ローテートキャパシタユニット1025内の10254、10255又は10256とを用いて、サンプリングされた信号の電荷を積分することにより、時間的に離散化した離散信号を形成する。さらに、ヒストリキャパシタ1013と、ローテートキャパシタ10213又は10214と、ローテートキャパシタ10254、10255又は10256との間で、積分スイッチ10211又は10212と、積分スイッチ10251、10252又は10253をオン/オフ制御することによりFIRフィルタに相当するフィルタ特性を実現できる。ここで、FIRフィルタの特性は、制御信号F0、F1の各信号がハイになる時間長、すなわちヒストリキャパシタ1013と、ローテートキャパシタ10213又は10214と、ローテートキャパシタ10254、10255又は10256とにおいて充電による電荷の積分が行われる時間長によって定まる。
ここで、電荷共有回路102−1と電荷共有回路102−2とは異なる構造を有する。電荷共有回路102-1,102-2内のローテートキャパシタ10213、10214、10254、10255、10256に蓄積された電荷を異なる経路で電荷共有させることによって、電荷共有回路102−1と電荷共有回路102−2とは、互いに異なる伝達関数を有する離散時間処理を行なう。
電荷共有回路102−1において、ローテートキャパシタユニット1021−1内のローテートキャパシタ10213又は10214に蓄えられた電荷は、ダンプスイッチ1022、及び、ローテートキャパシタユニット1021−2内の積分スイッチ10211又は10212を介して、バッファキャパシタ1024とローテートキャパシタユニット1021−2内のローテートキャパシタ10213又は10214と電荷共有を行う。バッファキャパシタ1024が、電荷共有する前の状態として、一つ前のタイミングの電荷共有後の電荷を保持しているため、電荷共有回路102−1全体として1次IIRフィルタリングが行なわれる。ここで、制御信号F0、F1が図7に示すように反転した特性を有するので、ローテートキャパシタ10213、10214が交互に使用されることになる。
制御信号F0がハイとなる時間では、電荷共有回路102−1において、ローテートキャパシタユニット1021−1内のローテートキャパシタ10213に蓄えられた電荷は、ローテートキャパシタユニット1021−1内の放出スイッチ10215とダンプスイッチ1022とローテートキャパシタユニット1021−2内の積分スイッチ10212とを介して、バッファキャパシタ1024とローテートキャパシタユニット1021−2
内のローテートキャパシタ10214と電荷共有を行なう。バッファキャパシタ1024が、電荷共有する前の初期状態として一つ前のタイミングの電荷共有後の電荷を保持しているために1次IIRフィルタリングが行われる。
一方、制御信号F1がハイとなる時間では、ローテートキャパシタユニット1021−1内のローテートキャパシタ10214に蓄えられた電荷は、ローテートキャパシタユニット1021−1内のローテートキャパシタ10214とバッファキャパシタ1024とローテートキャパシタユニット1021−2内のローテートキャパシタ10213と電荷共有を行う。
電荷共有回路102−1の動作と平行して、電荷共有回路102−2においても、以下の動作が行なわれる。F0がハイとなる時間では、電荷共有回路102−2においてローテートキャパシタユニット1021−1内のローテートキャパシタ10213に蓄えられた電荷、及び、ローテートキャパシタユニット1025内のローテートキャパシタ10254、10255又は10256に蓄えられた電荷は、ローテートキャパシタユニット1021−1内の放出スイッチ10215及びローテートキャパシタユニット1025内の放出スイッチ10257、10258又は10259と、ダンプスイッチ1022と、ローテートキャパシタユニット1021−2内の積分スイッチ10212とを介して、バッファキャパシタ1024とローテートキャパシタユニット1021−2内のローテートキャパシタ10214と電荷共有を行なう。バッファキャパシタ1024が電荷共有の初期状態として一つ前のタイミングの電荷共有後の電荷を保持しているため、電荷共有回路102−2全体として1次IIRフィルタリングが行なわれる。
制御信号F1がハイとなる時間では、ローテートキャパシタユニット1021−1内のローテートキャパシタ10214と、ローテートキャパシタユニット1025内のローテートキャパシタ10254、10255又は10256と、バッファキャパシタ1024と、ローテートキャパシタユニット1021−2内のローテートキャパシタ10213とで電荷共有を行なう。
このとき重要なのは、ローテートキャパシタユニット1021には制御信号F0、F1が入力されローテートキャパシタ10213とローテートキャパシタ10214とが交互に使用されるのに対して、ローテートキャパシタユニット1025内にはS0、S1、S2が入力されローテートキャパシタ10254、10255、10256が順番に使用されることである。これにより、ローテートキャパシタユニット1025側の伝達関数の次数が一次大きくなる。
次に、合成回路103の動作は以下のようになる。
制御信号F1がハイとなる時間では、電荷共有回路102−1において、ローテートキャパシタユニット1021−2内のローテートキャパシタ10213に蓄えられた電荷は、ローテートキャパシタユニット1021−2内の放出スイッチ10215とダンプスイッチ1031を介して、バッファキャパシタ1033と電荷共有を行なうことによって出力の電位が決定される。バッファキャパシタ1033が電荷共有の初期状態として一つ前のタイミングの電荷共有後の電荷を保持しているため、1次IIRフィルタリングが行われる。
制御信号F0がハイとなる時間では、ローテートキャパシタユニット1021−2内のローテートキャパシタ10214とバッファキャパシタ1033が電荷共有を行い、出力の電位が決定される。
図6Aのサンプリング回路の全体の伝達関数は次式で記述できる。
Figure 0005355589
Figure 0005355589
ここで、式(6)において、TLOはサンプリングスイッチ1012においてローカル信号周波数LOによってサンプリングされる際のサンプリング周期である。また、gは電圧電流変換器(TA)1011のトランスコンダンクタンス値である。また、CR1は電荷共有回路102−1におけるローテートキャパシタユニット1021−1内のローテートキャパシタ10213及び10214の容量値である。また、CR2は電荷共有回路102−2におけるローテートキャパシタユニット1021−1内のローテートキャパシタ10213及び10214の容量値である。また、CR3は電荷共有回路102−2におけるローテートキャパシタユニット1025内のローテートキャパシタ10254、10255及び10256の容量値である。また、CR21は電荷共有回路102−1における1021−2内のローテートキャパシタ10213及び10214の容量値である。また、CR22は電荷共有回路102−2におけるローテートキャパシタユニット1021−2内のローテートキャパシタ10213及び10214の容量値である。
式(7)が、式(5)に対応する伝達関数となっていることがわかる。必要とする周波数特性が得られるように式(5)の伝達関数の係数値を決定し、式(7)と比較すれば、回路素子値を決定することができる。
ここで重要なことは、式(7)により表現される伝達関数において、回路素子値をただ任意に設定しても、所望のフィルタ周波数応答特性が得られるわけではないことである。2縦続構成、つまり電荷共有回路102−1及び102−2の各々において、ローテートキャパシタユニット1021−1とローテートキャパシタユニット1021−2とを用意し、2回電荷共有を行なわせることにより、電圧電流変換器(TA)1011一つで、式(7)を実現できている。ただし、構成の方法はこれに限らず、例えば、複数の電圧電流変換器(TA)を用いたり、電荷共有回路102−1と電荷共有回路102−2とのクロックの位相をずらすようなポリフェーズ構成によっても、式(7)を実現可能である。
ここで、式(5)の係数の決定方法の一例を示す。前述したように、同一の伝達関数を有する回路を単純に2つ並列させた2並列構成では、任意の周波数位置に減衰極を設定できない。しかし、異なる伝達関数を有する回路を2つ以上系列させた構成にすれば、全体として、式(5)のように異なる伝達関数の和を実現することができ、任意の周波数位置に減衰極を設定することができるようになる。
任意の周波数ωに減衰極を有する伝達関数の係数値は、次式によって求めることができる。ここで、例えば、b2=lb1として、A, l, b1は任意の正の実数とすると、a,a,aを算出することが可能である。
Figure 0005355589
式(8)の計算結果としてa,a,aが正の数として算出された場合は、式(5)と式(7)とを比較して回路素子値を求めることができる。
上記の算出方法を用いた場合、しばしばa,a,aが少なくとも一つが負の数として算出される場合がある。例えば、aが負の整数として算出された場合、負のキャパシタンスは実現できないので、回路構成を変更し、式(7)の分子の係数を負にした式(9)の形を実現する必要がある。
Figure 0005355589
この実現方法の一例を図8に示す。図8は図6の回路を2系統設け、それぞれに半周期位相のずれたLO信号(図7のLO,LOB)を入力することによって、正相の電荷共有回路102’−1と、逆相の電荷共有回路102’−2を作り出している。なお、図8に示す正相の電荷共有回路102’−1と、逆相の電荷共有回路102’−2の構成において、図6と共通する構成には同一の符号を付している。
式(8)の係数を実現するために、正相の電荷共有回路102’−1内のローテートキャパシタユニット1025の出力を逆相の電荷共有回路102’−2内のローテートキャパシタユニット1021−1の出力に接続し、逆相の電荷共有回路102’−2内のローテートキャパシタユニット1025の出力を正相の電荷共有回路102’−1内のローテートキャパシタユニット1021−1の出力に接続する。
さらに正相側の合成回路103−1と逆相側の合成回路103−2の差動出力をとることによって、式(9)の伝達関数を実現することが可能となる。さらに式(5)と式(9)を比較することによって回路素子値を決定することができる。なお、図8に示す正相側の合成回路103−1と、逆相側の合成回路103−2の構成において、図6と共通する構成には同一の符号を付している。
式(8)の算出結果としてa以外にも負の係数が現れた場合は、上記と同様にしてその係数に対応するローテートキャパシタユニットの出力を正相と逆相で入れ替えることによって、伝達関数に負の係数を実現することが可能である。
図9に上記の方法を用いて得られる周波数特性の一例を示す。点線の従来の1次IIR構成に比べ、実践の本方式では指定の位置に減衰極を有し、優れた妨害波除去特性を実現できることがわかる。また、図9では式(8)から算出された式(5)の係数と式(9)を比較することによって得られた以下の値を用いている。fLO=600MHz, M=2, gm=29.5mS, CR1=137fF, CR2=41fF, CR3=134fF, CR21=139fF, CR22=139fF, CB11=1.32pF, CB12=500fF,
CB2=2pF。
以上のように本発明の実施の形態の構成及び動作によれば、異なる伝達関数を有する電荷共有回路102−1と電荷共有回路102−2とを並列に接続し、各々の系統の電荷共有回路102−1,102−2で得られた電荷信号を重み付けし、バッファキャパシタ1033で合成する回路構成とした。これにより、2分岐で任意の周波数に減衰極を設定することが可能となり、この結果、広帯域信号の受信に対応可能なフィルタ特性が実現可能となる。
上記では、2並列の例を示したが、3以上の電荷共有回路を並列させた構成としてもよい。
また、上記では、電荷共有回路102−1は、2個のローテートキャパシタ10213,10214が並列に接続されるローテートキャパシタユニット1021−1,1021−2を有し、電荷共有回路102−1は、ローテートキャパシタユニット1021−1,1021−2に加えて、3個のローテートキャパシタ10254,10255,10256が並列に接続されたローテートキャパシタユニット1025を有する場合について説明したが、これに限られない。例えば、電荷共有回路102−1が、m個(mは正の整数)のローテートキャパシタが並列に接続された第1のローテートキャパシタユニットを有し、電荷共有回路102−2が、当該第1のローテートキャパシタユニットに加えて、n個(mはnとは異なる正の整数)のローテートキャパシタが並列に接続された第2のローテートキャパシタユニットを有するとしてもよい。
この場合、第1のローテートキャパシタユニットに含まれるm個のローテートキャパシタのうちの一つと、第2のローテートキャパシタユニットに含まれるn個のローテートキャパシタのうちの一つには、同じタイミングで電荷が入力され、同じタイミングで電荷が入力された二つのローテートキャパシタからは、異なるタイミングで電荷が出力されるようにするとよい。
また、本実施の形態で示した構成では、サンプリングスイッチ1012に供給するローカル周波数信号LOをデジタルコントロールユニット104とは別に生成して供給する場合を仮定して説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、デジタルコントロールユニット104がローカル周波数信号LOも生成してサンプリングスイッチ1012へ供給する構成としてもよい。
なお、ヒストリキャパシタ、ローテートキャパシタのそれぞれを容量値が変更できる構成としてもよい。このような構成とすることにより、帯域幅の変更、減衰極周波数の制御が可能となり、特性の調整やマルチバンド・マルチモードに対応することが可能となる。また、本実施の形態で示した構成では、電荷共有後にリセットスイッチによってローテートキャパシタを接地したが、接地せずに電荷を保持することにより、利得の改善を行うことができる。スイッチの数、制御信号の数を減らすことができ、構成を簡易化できる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、異なる伝達関数を有する電荷共有回路によって、サンプリング受信方式において問題となる高調波に対する不要な応答の抑圧を可能とする。
図10において、回路200は全体として、本実施の形態のサンプリング回路の構成を示す。電荷サンプリング回路201−1〜201−Nは、電流信号に対するスイッチングによって受信高周波信号をベースバンドに周波数変換する。電荷共有回路群202は、電荷共有回路202−1〜202−N(Nは2以上の自然数)から構成され、電荷共有回路202−1〜202−Nは、スイッチとキャパシタによって構成されるパッシブな回路構成をとる。ここで、電荷共有回路202−1〜202−Nの伝達関数を互いに異なるもの
にとし、最後に合成回路203で合成することにより、必要とする周波数特性を実現する。
ここでは、電荷共有回路202−1が式(10)の伝達関数を有し、電荷共有回路202−2が式(11)の伝達関数を有し、電荷共有回路202−1と電荷共有回路202−2との出力を合成すると式(12)の伝達関数が得られる例を説明する。
Figure 0005355589
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Figure 0005355589
つまり、基本の分岐と、基本の分岐の3倍のLOで動作する分岐、との差をとることで、3倍高調波成分を抑圧する。
図11において、具体的実施例を示す。サンプリング回路200は、図11Aに示すように、大きく分けて、(1)電荷サンプリング回路201−1,201−2(以下、これらをまとめて電荷サンプリング201と呼ぶことがある)と、(2)電荷共有回路群202と、(3)合成回路203と、(4)デジタルコントロールユニット204−k(k=1〜2)とを有する。
なお、(1)電荷サンプリング回路201、(2)電荷共有回路群202、(3)合成回路203、デジタルコントロールユニット204−k(k=1〜2)のそれぞれは、以下のように構成されている。
(1)電荷サンプリング回路201は、電圧電流変換器(TA)2011およびサンプリングスイッチ2012、2013からなる。
(2)電荷共有回路群202は、電荷サンプリング回路201の出力段に並列に接続された複数の電荷共有回路202−1、202−2から構成される。電荷共有回路202−k(k=1〜2)は、正相の電荷共有回路202a−kと逆相の電荷共有回路202b−kとを含む。
(3)合成回路203は、正相側の合成回路203−1と逆相側の合成回路203−2とを含む。合成回路203−k(k=1〜2)は、ダンプスイッチ2031とバッファキャパシタ2032とリセットスイッチ2033とからなる。
(4)デジタルコントロールユニット204−k(k=1〜2)は、電荷共有回路群202及び合成回路203の動作を制御するために、各スイッチへの制御信号を生成し出力する。
電荷共有回路202−k(k=1〜2)に含まれる正相の電荷共有回路202a−kと逆相の電荷共有回路202b−kのそれぞれは、図11Bの電荷共有回路202−k(k=1〜2)に示すように、ヒストリキャパシタ2021、積分スイッチ2022〜20222N、ローテートキャパシタ2023〜20232N、放出スイッチ2024
20242Nを有する。制御信号CLK〜CLK2Nは、積分スイッチ2022〜20222Nに供給される。また、制御信号CLKは、放出スイッチ2024〜2024に供給される。また、制御信号CLKは、放出スイッチ2024N+1〜20242Nに供給される。
ここで、電荷共有回路202a−1、202b−1、202a−2、202b−2の各々における、ヒストリキャパシタ2021、ローテートキャパシタ2023〜20232Nの容量値はそれぞれ所望の特性が得られる値に設定されている。
合成回路203−1,203−2は、ダンプスイッチ2031、バッファキャパシタ2032、リセットスイッチ2033を有する。合成回路203−1,203−2の実現はバッファキャパシタ2032を用いた電荷共有によるパッシブな構成に限らない。図11では、合成回路203−1,203−2は、差動の正相と逆相とを出力で入れ替えることによって減算を実現しているが、例えばバッファキャパシタ2032を並列数と同数用意しオペアンプによる減算回路で出力することも可能である。
なお、バッファキャパシタ2032の後段をどのような回路構成にするかは、本発明で特に限定されるものではない。例えばバッファキャパシタ2032に蓄積された電荷量による離散信号値をそのままサンプル・ホールドした上でデジタル値に量子化し、以降は離散時間デジタル信号処理を行う構成としてもよい。また別の例としては、バッファキャパシタ2032に蓄積された電荷量による離散信号値を改めて電圧に変換した上で、さらに信号処理する構成としてもよい。
デジタルコントロールユニット204は、電荷共有回路群202のCLK〜CLK2N、CLK〜CLKに制御信号を供給する。図11においてLOはデジタルコントロールユニットとは別に入力される構成になっているが、デジタルコントロールユニット204から供給してもかまわない。
図12は、デジタルコントロールユニット204から出力される制御信号及びサンプリングスイッチ2012、2013へ供給されるローカル周波数信号のタイミングチャートである。制御信号S1〜S12N、S2〜S22Nは、互いにハイとなる周期がずれた信号であって、各々がハイ状態になっている時間は、ローカル周波数信号LOのM1、M2周期分に相当する。
ここで重要なのは、電荷共有回路202−2に供給される制御信号LO2、LO2B、SAZ2、SBZ2、S2〜S22Nがそれぞれ、電荷共有回路202−1に供給される制御信号LO1、LO1B、SAZ1、SBZ1、S1〜S12Nの3倍の周波数となっていることである。
なお、本実施の形態では、非特許文献1で開示されている構成のうち、フィードバック制御用途のキャパシタやその制御信号については、本発明で限定されるものではなく、説明の簡単化のため、図示と説明を割愛している。
次に、本実施の形態のダイレクトサンプリング回路200の動作について説明する。
電圧電流変換器(TA)2011は入力されたアナログRF信号23をアナログRF電流信号に変換し、サンプリングスイッチ2012、2013により周波数LO1、LO1Bの周波数、または、LO2、LO2Bの周波数を持ったローカル周波数信号24でサンプリングする。そのとき、ヒストリキャパシタ2021とローテートキャパシタ2023〜20232Nによってサンプリング信号の電荷を積分することにより時間的に離散化
した離散信号を形成する。さらに、ヒストリキャパシタ2021とローテートキャパシタ2023〜20232Nの間で、積分スイッチ2022〜20222Nをオン/オフ制御することにより、FIRフィルタに相当する動作を行う。ここで、FIRフィルタの特性は、制御信号S1〜S12NまたはS2〜S22Nの各信号がハイになる時間長、すなわちヒストリキャパシタ2021とローテートキャパシタ2023〜20232Nにおいて充電による積分が行われる時間長によって定まる。
電荷共有回路202a−1、202b−1、202a−2、202b−2は同じ構造を有しているが、デジタルコントロールユニット204−1,204−2から異なる制御信号が入力されるため、異なる伝達関数となる。
まず、電荷共有回路202a−1の動作を説明する。
離散信号は、ヒストリキャパシタ2021とローテートキャパシタ2023〜20232Nのうちの一つとにより並列接続状態に構成されたキャパシタによって、ローカル周波数信号LO1のクロック長よりも長い時間に渡って積分される。これによりフィルタ処理とデシメーション(decimation:間引き)が行われる。
具体的には、初めに、制御信号S1により積分スイッチ2022がオンし、ローテートキャパシタ2023がヒストリキャパシタ2021と接続され、制御信号S1がハイになっている期間に亘って前記2つのキャパシタに供給された電荷が積分される。
制御信号S1がローになると、ヒストリキャパシタ2021はローテートキャパシタ2023との接続がオフとなり、制御信号S1によりローテートキャパシタ2023との接続がオンとなる。ローテートキャパシタ2023は、制御信号S1がハイの期間に亘って離散信号の電流により供給される電荷を積分した後、ヒストリキャパシタ2021との接続をオフする。同様にして、ローテートキャパシタ2023〜20232Nは、制御信号S1〜S12Nにより、ローカル周波数信号L0のM1周期ごとに順番にヒストリキャパシタ2021と接続され、2つのキャパシタによって離散信号の電流により供給される電荷が積分される。
このようにして、ローカル周波数信号LO1のM1周期分の離散信号の電流により供給される電荷を積分することで、M1タップのFIRフィルタの特性が実現される。また、ローカル周波数信号LO1のM1周期分の信号を積分することによって1サンプル分の電荷量が得られるため、サンプル値の間隔はM1倍される。つまりサンプル値の間引き、デシメーションが行なわれる。
また、ヒストリキャパシタ2021にローテートキャパシタ2023〜20232Nが順に接続されることでIIRフィルタの特性が実現される。
次に、制御信号SAZ1により放出スイッチ2024〜2024がオンされることによって、ローテートキャパシタ2023〜2023とバッファキャパシタ2032とが導通され、ローテートキャパシタ2023〜2023に充電された電荷がバッファキャパシタ2032との間で共有される。ローテートキャパシタ2023〜2023とバッファキャパシタ2032との間の電荷共有の後、ダンプスイッチ2031は、制御信号Dによりオフとされ、電荷共有状態が解消される。次に、制御信号Rによりリセットスイッチ2033がオンとされ、ローテートキャパシタ2023〜2023に残っていた電荷が接地によりリセットされる。
このようにして、ローテートキャパシタ2023〜2023の各々に充電された電
荷をバッファキャパシタ2032で合成することで、NタップのFIRフィルタの特性が実現される。Nサンプル分の離散信号が合成されて1サンプル分の離散信号が出力されるため、サンプリングレートは1/Nにデシメーションされる。
ローテートキャパシタ2023N+1〜20232Nも同じように、制御信号SBZ1により放出スイッチ2024N+1〜202342Nがオンされ、それぞれのローテートキャパシタとバッファキャパシタ2032で電荷共有されることにより、NタップのFIRフィルタ処理と1/Nデシメーションが行われる。
また、ローテートキャパシタ2023〜2023及び2023N+1〜20232Nの各グループを、バッファキャパシタ2032と交互に電荷共有状態にすることで、IIRフィルタ特性が実現される。
図11の電荷サンプリング回路201−1と電荷共有回路202−1(202a−1又は202b−1)からなる系統の伝達関数は次式で記述できる。
Figure 0005355589
電荷共有回路202−2(202a−2又は202b−2)もローカル信号LO2、制御信号S2〜S22N、SAZ2、SBZ2に対して同様の動作を行い、電荷サンプリング201−2と電荷共有回路202−2の系の伝達関数は次式で記述できる。
Figure 0005355589
合成回路203において電荷共有回路202−1と電荷共有回路202−2とを、差動の正相、逆相が反対になるように接続し、減算を行なう構成にしている。異なる離散時間間隔の電荷を合成しているため、単純な減算にはならないが、式(13)と式(14)の差に近い値が出力電位となり全体の伝達関数は概略、次式で表現できる。
Figure 0005355589
図13に、図11に示すサンプリング回路200の回路シミュレータによるシミュレーション結果を示す。シミュレーションには次の値を用いた。M=2, N=2, fLO1=600MHz, gm1=10mS, CH1=1pF, CR1=200fF, fLO2=1800MHz, gm2=10mS, CH2= CH1/6, CR2= CR1/6, CB=1pF。
図13Aは、電荷共有回路202−2をなくした場合(電荷サンプリング回路201−2以降接地)の特性を示し、図13Bは、図11の特性を示す。図11の構成を用いることにより、基本波利得3dBの低下に対して、3倍高調波応答を12dB低下できていることがわかる。
以上のように本発明の実施の形態の構成及び動作によれば、異なる伝達関数を有する電荷共有回路202−1、202−2を並列に接続し、各々の系統の制御信号を異なるものとすることにし、バッファキャパシタ2032で合成する回路構成としたことにより、3倍高調波応答を大幅に低減することができる。
また、本実施の形態で示した構成では、第二分岐のクロック周波数を第一分岐の3倍としたが、第二分岐のクロック周波数はこれに限定されるものではなく、第二分岐のクロック周波数の変更または、分岐の追加によって、そのほかの高調波応答除去のみならず、不要信号除去も可能であると考えられる。
なお、ヒストリキャパシタ、ローテートキャパシタのそれぞれを容量値が変更できる構成としてもよい。このような構成とすることにより、各分岐の利得および帯域幅の変更が可能となり、所望信号利得と不要信号減衰量の調整が可能となる。
また、本実施の形態で示した構成では、電荷共有後にリセットスイッチによってローテートキャパシタを接地したが、接地せずに電荷を保持することにより、利得の改善を行うことができる。スイッチの数、制御信号の数を減らすことができ、構成を簡易化できる。
2008年12月4日出願の特願2008−310015に含まれる明細書、図面及び要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
本発明に係るダイレクトサンプリング回路及び受信機は、無線通信装置における受信部の高周波信号処理回路に有用であり、信号の周波数変換とフィルタ処理を行う場合に適用して好適である。
10 サンプリング受信機
13、100、200 サンプリング回路
101、201、201−1〜201−N 電荷サンプリング回路
1011、2011 電圧電流変換器(TA)
1012、2012、2013 サンプリングスイッチ
1013、2021 ヒストリキャパシタ
102、202 電荷共有回路群
102−1〜102−N、202−1〜202−N 電荷共有回路
102’−1、202a−1、202a−2 正相の電荷共有回路
102’−2、202b−1、202b−2 逆相の電荷共有回路
1021、1025 ローテートキャパシタユニット
1022,1031、2031 ダンプスイッチ
1023、1032、2033 リセットスイッチ
1024、1033、2032 バッファキャパシタ
10211、10212、10251、10252、10253、2022〜20222N 積分スイッチ
10213、10214、10254、10255、10256、2023〜20232N ローテートキャパシタ
10215、10216、10257、10258、10259、2024〜20242N 放出スイッチ
103、203 合成回路
103−1、203−1 正相側の合成回路
103−2、203−2 逆相側の合成回路
104、204、204−1、204−2 デジタルコントロールユニット

Claims (9)

  1. 入力信号のサンプリングを行う電荷サンプリング回路と、
    前記電荷サンプリング回路の出力段に並列に接続された第1の電荷共有回路及び第2の電荷共有回路を含み、前記第1の電荷共有回路は、m個(mは正の整数)のローテートキャパシタが並列に接続された第1のローテートキャパシタユニットが複数個直列に接続されたものであり、前記第2の電荷共有回路は、直列に接続された複数個の前記第1のローテートキャパシタユニットと、n個(mはnとは異なる正の整数)のローテートキャパシタが並列に接続された第2のローテートキャパシタユニットとが並列に接続されたものである、電荷共有回路群と、
    前記電荷共有回路群の出力側に設けられ、前記第1の電荷共有回路及び前記第2の電荷共有回路の出力を合成する合成回路と、
    前記電荷共有回路群及び前記合成回路の動作を制御するための制御信号を出力するデジタルコントロールユニットと、
    を有するサンプリング回路。
  2. 前記第1のローテートキャパシタユニットに含まれるm個のローテートキャパシタのうちの一つと、前記第2のローテートキャパシタユニットに含まれるn個のローテートキャパシタのうちの一つには、同じタイミングで電荷が入力され、
    前記同じタイミングで電荷が入力された二つのローテートキャパシタからは、異なるタイミングで電荷が出力される
    請求項に記載のサンプリング回路。
  3. 前記第1及び第2のローテートキャパシタユニットの各々に含まれる複数個のローテートキャパシタに入力された電荷は、同一のローテートキャパシタユニット内では、ローテートキャパシタごとに異なるタイミングで出力される
    請求項に記載のサンプリング回路。
  4. 前記第1の電荷共有回路は、分子が0次かつ分母が1次のIIRフィルタ特性を有前記第2の電荷共有回路は、分子が1次かつ分母が1次のIIRフィルタ特性を有する、
    請求項1に記載のサンプリング回路。
  5. 互いに半周期位相のずれたローカル信号が入力される2つの前記電荷共有回路群を有し、第1の電荷共有回路群は正相電荷共有回路群であり、第2の電荷共有回路群は逆相電荷共有回路群であり、
    前記第1の電荷共有回路群の前記第2の電荷共有回路の前記第2のローテートキャパシタユニットの出力が前記第2の電荷共有回路群の前記第2の電荷共有回路の前記第1のローテートキャパシタユニットの出力に接続され、
    前記第2の電荷共有回路群の前記第2の電荷共有回路の前記第2のローテートキャパシタユニットの出力が前記第1の電荷共有回路群の前記第2の電荷共有回路の前記第1のローテートキャパシタユニットの出力に接続される、
    請求項1に記載のサンプリング回路。
  6. 前記第1の電荷共有回路及び前記第2の電荷共有回路は、複数個のローテートキャパシタユニットの間に接続されたダンプスイッチと、バッファキャパシタをさらに有する
    請求項1に記載のサンプリング回路。
  7. 前記第1の電荷共有回路及び前記第2の電荷共有回路の各々に含まれるローテートキャパシタのうち少なくとも一つは、容量値が可変である
    請求項1に記載のサンプリング回路。
  8. 前記電荷サンプリング回路は、
    入力されるRF信号を電圧から電流に変換し、RF電流信号として出力する電圧電流変換器と、
    前記RF電流信号をローカル信号入力に応じてサンプリングして出力するサンプリングスイッチと、
    前記サンプリングスイッチでサンプリングされたRF電流信号により供給される電荷を充電もしくは放電するヒストリキャパシタと、を有する
    請求項1に記載のサンプリング回路。
  9. 請求項1に記載のサンプリング回路と、
    前記入力信号を受信するアンテナと、
    記サンプリング回路から出力されるベースバンド信号をアナログデジタル変換して、デジタルベースバンド信号を出力するアナログデジタル変換部と、
    を具備する受信機。


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