JP6670535B2 - 耐火構造物 - Google Patents
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Description
その一方で、木造建築物は、火災に弱いという性質を有するため、木造建築物の建築材料として、構造耐力を維持しつつ耐火性を向上させた耐火構造物が求められている。
また、燃え止まり層及び燃えしろ層のみが損傷した場合、従来の構造材においては、燃え止まり層及び燃えしろ層のみを交換することが困難であるため、結果として、構造材自体を取り換える必要がある。この場合、図12に示すように、構造材10の両側にジャッキJを設けて、一旦、上方からの荷重を支え、その後、構造材10を交換し、ジャッキJを取り外すという工程が必要であり、また、ジャッキJが負担する荷重の計算やジャッキJの設置位置等の事前準備も必要であるため、手間と時間を要するという欠点がある。
また、耐火構造物は、支持木材が露出しないように、該支持木材の外側に不燃木材が配置されているので、火が燃え移ることがなく、耐火性に優れるものとなる。なお、支持木材は、不燃木材により保護されているので、火災のみならず、他の外部からの影響を受けることもない。
さらに、耐火構造物は、表面が不燃木材であり、燃えしろを有さないので、火災後であっても灰等が残存することが無い。
このとき、ブロックが端部に上面視で段状の段状部を有する場合、先に、凸部を凹部に嵌合させ、最後に、一方のブロックの段状部を他方のブロックの段状部に当接させることにより、より簡単に取り付けを行うことができる。
このとき、中央の板状木材を突出させることにより、凸部が形成され、前後の板状木材を突出させることにより、凹部が形成されるようにすることで、凸部及び凹部を簡単に形成できると共に、同じサイズの板状木材を用いることで、凸部を凹部に確実に嵌合させることが可能となる。その結果、集成ブロックが互いに連結されることになる。
また、耐火構造物においては、上述した空間を介することにより、不燃木材を支持木材からより簡単に取り外すことが可能となる(離脱容易性)。
(第1実施形態)
まず、本発明に係る耐火構造物の第1実施形態について説明する。
図1の(a)は、本発明に係る耐火構造物を柱として用いた第1実施形態を示す斜視図であり、(b)は、その水平断面図である。
図1の(a)及び(b)に示すように、第1実施形態に係る耐火構造物Aは、柱として用いた場合の例である。
耐火構造物Aは、荷重を支持するための木材である支持木材1と、該支持木材1が露出しないように、該支持木材1の外側に配置された不燃木材2Aとを備える。すなわち、耐火構造物Aは、支持木材1と、該支持木材1を囲繞するように外側に配置された不燃木材2Aとを備える。
また、支持木材1と不燃木材2Aとの間には、連結手段(図示しない)が設けられている。
なお、耐火構造物Aの上面及び下面には、不燃木材2Aが設けられていないが、耐火構造物Aを柱として用いる場合、上面及び下面は、梁、柱又は床(スラブ)等の他の建築材料と接合されるので、結果として耐火構造物Aの上面及び下面は露出しないことになる。
また、「不燃木材」とは、不燃液が付与された木材を意味する。なお、不燃木材は、不燃液の作用により、不燃化されている。
また、耐火構造物Aにおいて、支持木材1は、不燃木材2Aにより保護されているので、火災のみならず、他の外部からの影響を受けることもない。
さらに、耐火構造物Aは、表面が不燃木材2Aであり、燃えしろを有さないので、火災後であっても灰等が残存することが無い。
当該支持木材1は、単独で荷重に対して構造耐力上安全となるように設計されたものとなっている。すなわち、支持木材1単独で、荷重を支持可能となっているため、仮に、不燃木材2Aを取り外した場合であっても構造耐力を確実に維持することができる。
なお、「荷重」とは、建築基準法に定める固定荷重、積載荷重、積雪荷重、風荷重、地震荷重及び土圧、水圧による荷重を意味する。
厚みH1が20mm未満であると、厚みH1が上記範囲内にある場合と比較して、仮に、火災が起こった場合、熱が荷重支持層に伝達される恐れがあり、厚みH1が200mmを超えると、厚みH1が上記範囲内にある場合と比較して、重量が大きくなるため、作業性が悪くなると共に、コストが上昇する欠点がある。
図2に示すように、不燃木材2Aは、L字状の4つの集成ブロック21,22,23,24に分けることができる。すなわち、中空四角柱状の不燃木材2Aは、支持木材1の各側面の略中間付近で分離可能となっている。
なお、以下便宜的に、図2に示す左下の集成ブロックを第1集成ブロック21、左上の集成ブロックを第2集成ブロック22、右上の集成ブロックを第3集成ブロック23、右下の集成ブロックを第4集成ブロック24ともいう。
また、第2集成ブロック22は、第1集成ブロック21側の端部に凸部22aを有し、第3集成ブロック23側の端部に凹部22bを有している。
また、第3集成ブロック23は、第2集成ブロック22側の端部に凸部23aを有し、第4集成ブロック24側の端部が、段状となっている。
また、第4集成ブロック24は、第1集成ブロック21側の端部に凹部24bを有し、第3集成ブロック23側の端部が、段状となっている。
また、第3集成ブロック23の段状の端部と、第4集成ブロック24の段状の端部とは点対称となっており、互いに当接させることにより、形状が合致するようになっている。
このように、不燃木材2Aは、凸部及び凹部を利用して集成ブロック21,22,23,24同士を連結させているので、不作為に外れることなく、その連結を強固なものとすることができる。
また、凸部と凹部とを嵌合する際、及び、段状の端部同士を当接させる際には、接着剤を付与してもよい。この場合、両者をより強固に連結させることができる。なお、接着剤を使用しない場合は、不燃木材2Aを支持木材1から破壊を伴わずに簡単に取り外すことが可能となる。
ここで、板状木材に用いられる木材としては、特に限定されず、赤松、檜、唐松、杉、檜葉、栗、米栂、スプルース、米ヒバ、米松等の一般的なものを適宜用いることができる。
また、板状木材の厚みH2は、取り扱い易さ、及び、作り易さの観点から、5mm〜50mmであることが好ましい。
また、例えば、特許第3485914号に記載の不燃処理液を採用することも可能である。
また、板状木材に不燃液を付与する際、又は、付与した後に、不燃液をより均一に浸透させるため、加熱冷却処理や加圧減圧処理を施してもよい。
かかる接着剤としては、特に限定されず、レゾルシノール樹脂接着剤等の公知のものを適宜用いることができる。
なお、第1実施形態に係る耐火構造物Aにおいては、第1積層体として、3枚の不燃板状木材を積層させており、第2積層体として、2枚の不燃板状木材を積層させている。
また、中央の不燃板状木材を突出させることにより、集成ブロックの端部に凸部を形成することができ、逆に前後の不燃板状木材を突出させることにより、集成ブロックの端部に凹部を形成することができる。
図3に示すように、不燃木材2Aにおいては、一方の集成ブロックの中央の不燃板状木材を突出させることにより形成された上下方向に延びる凸部を、他方の集成ブロックの前後の不燃板状木材を突出させることにより形成された上下方向に延びる凹部に強く押し入れて嵌合させることにより、集成ブロック同士が連結される。
このとき、凸部を形成する不燃板状木材は、凹部に嵌合させ易くするため、凸部の両側の角部Rに丸みが設けられていることが好ましい。なお、かかる丸みは、集成ブロックを作製する際に、凸部を形成する不燃板状木材に予め設けておけばよい。また、このとき、上述したように、接着剤を用いることにより集成ブロック同士を強固に連結することができ、接着剤を用いないことにより破壊を伴わずに簡単に集成ブロック同士を取り外すことができる。
ここで、支持木材1と不燃木材2Aとを当接させる際、支持木材1と不燃木材2Aとの間には、連結手段(図示しない)が設けられている。すなわち、支持木材1と不燃木材2Aとは、連結手段により、連結されている。
かかる連結手段としては、特に限定されないが、例えば、ゴム系、アクリル系、シリコーン系、ウレタン系等の公知の粘着剤、両面テープ、タッチファスナー等を使った物理的な連結手段が挙げられる。もし、レゾルシノール樹脂接着剤等の公知の接着剤を用いるのであれば、不燃木材2の交換を妨げないようにするため、点接着等の接着面積が可及的小さい手法を採用すべきである。
図4の(a)に示すように、連結手段4は、例えば、支持木材1の四隅に取り付けられる。
また、図4の(b)に示すように、支持木材1の長手方向の長さが約1mを超える場合は、支持木材1の四隅に加え、支持木材1の長手方向の略中間の位置に左右一対となるよう、連結手段が更に取り付けられる。なお、支持木材1の長さが更に長くなる場合は、約1m間隔で連結手段を取り付けることが好ましい。
このように、支持木材1と不燃木材2Aとを連結させることにより、耐震効果をより向上させることができると共に、不燃木材2Aを支持木材1から取り外す際に、不燃木材2Aの破壊を最小限に留めることができる。
次に、本発明に係る耐火構造物の第2実施形態について説明する。
第2実施形態に係る耐火構造物Bは、上述した第1実施形態に係る耐火構造物Aと同様に、柱として用いた場合の例である。
耐火構造物Bは、荷重を支持するための木材である支持木材1と、該支持木材1が露出しないように、該支持木材1の外側に配置された不燃木材2Bと、を備える。すなわち、耐火構造物Bは、支持木材1と、該支持木材1を囲繞するように外側に配置された不燃木材2Bとを備える。
また、支持木材1と不燃木材2Bとの間には、連結手段(図示しない)が設けられており、当該連結手段により、両者は連結されている。
すなわち、第2実施形態に係る耐火構造物Bは、不燃木材2Bの構造が異なること以外は、第1実施形態に係る耐火構造物Aと同じである。
図5に示すように、第2実施形態に係る耐火構造物Bにおける不燃木材2Bは、角部を有するL字状の4つの集成ブロック21,22,23,25と、これらの集成ブロックを連結する直線状の集成ブロック(以下便宜的に「補助集成ブロック」という。)31,32,33,34に分けることができる。すなわち、中空四角柱状の不燃木材2Bは、支持木材1の各側面の2カ所で分離可能となっている。
なお、以下便宜的に、図4に示す左下の集成ブロックを第1集成ブロック21、左上の集成ブロックを第2集成ブロック22、右上の集成ブロックを第3集成ブロック23、右下の集成ブロックを第5集成ブロック25、下側の補助集成ブロックを第1補助集成ブロック31、左側の補助集成ブロックを第2補助集成ブロック32、上側の補助集成ブロックを第3補助集成ブロック33、右側の補助集成ブロックを第4補助集成ブロック34ともいう。
また、第2集成ブロック22は、第2補助集成ブロック32側の端部に凸部22aを有し、第3補助集成ブロック33側の端部に凹部22bを有している。
また、第3集成ブロック23は、第3補助集成ブロック33側の端部に凸部23aを有し、第4補助集成ブロック34側の端部が、段状となっている。
また、第5集成ブロック25は、第4補助集成ブロック34側の端部に凸部25aを有し、第1補助集成ブロック31側の端部に凹部25bを有している。
また、第1補助集成ブロック31は、第5集成ブロック25側の端部に凸部31aを有し、第1集成ブロック21側の端部に凹部31bを有している。
また、第2補助集成ブロック32は、第1集成ブロック21側の端部に凸部32aを有し、第2集成ブロック22側の端部に凹部32bを有している。
また、第3補助集成ブロック33は、第2集成ブロック22側の端部に凸部33aを有し、第3集成ブロック23側の端部に凹部33bを有している。
また、第4補助集成ブロック34は、第5集成ブロック25側の端部に凹部34bを有し、第3集成ブロック33側の端部が、段状となっている。
また、第3集成ブロック23の段状の端部と、第4補助集成ブロック34の段状の端部とは点対称となっており、互いに当接させることにより、形状が合致するようになっている。
また、補助集成ブロックの幅方向の長さを変えることにより、不燃木材2Bを、支持木材1のサイズに対応させることができる。
これにより、不燃木材2Bを確実に不燃とすることができ、且つ、十分な強度を有するものとすることができる。
また、中央の不燃板状木材を突出させることにより、凸部を形成することができ、逆に前後の不燃板状木材を突出させることにより、凹部を形成することができる。
さらに、幅方向の長さが異なる不燃板状木材を用いることにより、補助集成ブロックの端部を簡単に段状とすることができる。
次に、本発明に係る耐火構造物の第3実施形態について説明する。
図6は、本発明に係る耐火構造物を梁として用いた第3実施形態を示す斜視図である。
図6に示すように、第3実施形態に係る耐火構造物Cは、梁として用いた場合の例である。
耐火構造物Cは、荷重を支持するための木材である支持木材1と、該支持木材1が露出しないように、該支持木材の外側に配置された不燃木材2Cとを備える。すなわち、耐火構造物Cは、支持木材1と、該支持木材の側面及び下面を覆うように外側に配置された不燃木材2Cとを備える。
また、支持木材1と不燃木材2Cとの間には、連結手段(図示しない)が設けられており、当該連結手段により、両者は連結されている。
いる。
なお、耐火構造物Cの上面及び左右の側面には、不燃木材2Cが設けられていないが、耐火構造物Cを梁として用いる場合、上面は床(スラブ)F等の他の建築材料と接合され、左右の側面は梁(小梁)、柱又は壁等の他の建築材料と接合されるので、結果として耐火構造物Cの上面及び左右の側面は露出しないことになる。
また、耐火構造物Cにおいて、支持木材1は、不燃木材2Cにより保護されているので、火災のみならず、他の外部からの影響を受けることもない。
さらに、耐火構造物Cは、表面が不燃木材2Cであり、燃えしろを有さないので、火災後であっても灰等が残存することが無い。
さらにまた、耐火構造物Cにおいては、不燃木材2Cが複数のブロックを互いに連結させて形成されているので、支持木材1に対して、不燃木材2Cを比較的容易に取り付けることができる。このことから、比較的容易に不燃木材2Cのみを交換することができる。
次に、本発明に係る耐火構造物の第4実施形態について説明する。
図7は、本発明に係る耐火構造物を壁として用いた第4実施形態を示す斜視図である。
図7に示すように、第3実施形態に係る耐火構造物Dは、壁として用いた場合の例である。
耐火構造物Dは、荷重を支持するための木材である支持木材1と、該支持木材1が露出しないように、該支持木材の外側に配置された不燃木材2Dとを備える。すなわち、耐火構造物Dは、支持木材1と、該支持木材の側面を挟むように外側に配置された不燃木材2Dとを備える。
また、支持木材1と不燃木材2Dとの間には、連結手段(図示しない)が設けられており、当該連結手段により、両者は連結されている。
なお、耐火構造物Dの上面、下面及び左右の側面には、不燃木材2Dが設けられていないが、耐火構造物Dを壁として用いる場合、上面及び下面は梁又は床(スラブ)等の他の建築材料と接合され、左右の側面は柱又は壁等の他の建築材料と接合されるので、結果として耐火構造物Dの上面、下面及び左右の側面は露出しないことになる。
また、耐火構造物Dにおいて、支持木材1は、不燃木材2Dにより保護されているので、火災のみならず、他の外部からの影響を受けることもない。
さらに、耐火構造物Dは、表面が不燃木材2Dであり、燃えしろを有さないので、火災後であっても灰等が残存することが無い。
さらにまた、耐火構造物Dにおいては、不燃木材2Dが複数のブロックを互いに連結させて形成されているので、支持木材1に対して、不燃木材2Dを比較的容易に取り付けることができる。このことから、比較的容易に不燃木材2Dのみを交換することができる。
また、不燃木材は中空四角柱状となっているが、支持木材1が露出しないように配置可能であれば、これに限定されない。
第1〜第4実施形態に係る耐火構造物A〜Dにおいては、支持木材1に、不燃木材2A,2B,2C,2Dが当接されているが、図8に示すように、支持木材1と不燃木材2Eとの間には、空間Kが設けられていてもよい。この場合、火災時に、不燃木材2Eが加熱されたとしても、その熱が支持木材1へ伝達されることを抑制することができる(熱伝達抑制)。その結果、支持木材1が焦げたり、発火することを防止できる。
また、当該空間Kを介することにより、不燃木材2Eを支持木材1からより簡単に取り外すことも可能となる(離脱容易性)。
スペーサー3の材質としては、例えば、石膏ボード、ケイ酸カルシウム板等の不燃ボード、合板、単板積層材(LVL)、製材等の木質系材料、グラスウール、ロックウール、セルロースファイバー、羊毛、ポリスチレンフォーム、硬質ウレタンフォーム、フェノールフォーム等の断熱材等が好適に用いられる。
第1〜第4実施形態に係る耐火構造物A〜Dにおいては、支持木材1と不燃木材2A,2B,2C,2Dとが当接されているが、図9に示すように、支持木材1と不燃木材2Fとの間には、遮熱膜5が設けられていてもよい。この場合、熱を放射することができるので、支持木材1の加熱が抑制される。
なお、遮熱膜5としては、例えば、遮熱塗料により形成される膜、アルミニウム箔、スズ箔等が用いられる。
図10の(a)〜(c)は、他の実施形態に係る耐火構造物において不燃木材を構成する集成ブロックの数が異なる例を示す水平断面図である。
すなわち、図10の(a)に示す不燃木材2Gは、2個の集成ブロックからなり、図10の(b)に示す不燃木材2Hは、3個の集成ブロックからなり、図10の(c)に示す不燃木材2Iは、4個の集成ブロックからなっている。このように、不燃木材を分割した際の集成ブロックの個数は、適宜調整することができる。
また、このとき、幅方向の長さが異なる不燃板状木材を採用しているが、幅方向の長さが同じものが含まれていてもよく、幅方向の長さが全て同じものを用いてもよい。
さらに、集成ブロックは、板状木材を貼り合わせたものではなく、図10の(a)〜(c)に示すように、いわゆる無垢材からなるものであってもよい。
図11の(a)〜(c)は、他の実施形態に係る耐火構造物において集成ブロックの端部の形状が異なる例を示す水平断面図である。
図11の(a)〜(c)に示すように、耐火構造物においては、集成ブロックの端部の側面を平面とし、これらの面を互いに接着することにより、集成ブロック同士を連結させることも可能である。なお、この場合、強度は向上するものの、不燃木材の着脱は不能となる。
本発明に係る耐火構造物によれば、火災後であっても灰が残らず、且つ、不燃木材が損傷した場合等に、当該不燃木材を比較的容易に交換することが可能となる。
2A,2B,2C,2D,2E,2F,2G,2H,2I・・・不燃木材
21・・・第1集成ブロック(集成ブロック)
21a,22a,23a,25a,31a,32a,33a・・・凸部
21b,22b,24b,25b,31b,32b,33b,34b・・・凹部
22・・・第2集成ブロック(集成ブロック)
23・・・第3集成ブロック(集成ブロック)
24・・・第4集成ブロック(集成ブロック)
25・・・第5集成ブロック(集成ブロック)
3・・・スペーサー
31・・・第1補助集成ブロック(集成ブロック)
32・・・第2補助集成ブロック(集成ブロック)
33・・・第3補助集成ブロック(集成ブロック)
34・・・第4補助集成ブロック(集成ブロック)
5・・・遮熱膜
A,B,C,D・・・耐火構造物
H1,H2・・・厚み
H3・・・幅
K・・・空間
R・・・角部
Claims (7)
- 建築材料として用いられる耐火構造物であって、
荷重を支持するための支持木材と、
該支持木材が露出しないように、該支持木材の外側に配置された不燃木材と、
を備え、
前記不燃木材が、複数のブロックを互いに連結させて形成されたものであり、且つ、前記支持木材に対して交換可能となっており、
前記ブロックが集成ブロックであり、
該集成ブロックが、不燃液が付与された複数の板状木材を、互いに貼り合わせたものからなり、
中央の前記板状木材を突出させることにより凸部が形成され、
前後の前記板状木材を突出させることにより凹部が形成され、
該凹部に該凸部を嵌合することにより、前記集成ブロックが互いに連結されている耐火構造物。 - 前記ブロックが端部に上面視で凸部又は凹部を有し、
一方のブロックの前記凸部が他方のブロックの前記凹部に、少なくとも対面する2箇所で嵌合されている請求項1記載の耐火構造物。 - 前記ブロックが端部に上面視で段状の段状部を有し、
一方のブロックの前記段状部が他方のブロックの前記段状部に、当接されている請求項2記載の耐火構造物。 - 前記支持木材と前記不燃木材との間には遮熱膜が設けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の耐火構造物。
- 前記支持木材と前記不燃木材との間には、空間が設けられている請求項1〜4のいずれか1項に記載の耐火構造物。
- 前記支持木材の外周面、又は、前記不燃木材の内周面、には、スペーサーが取り付けられており、
該スペーサーの厚みにより、前記空間が担保されている請求項5記載の耐火構造物。 - 柱、梁又は壁として用いられる請求項1〜6のいずれか1項に記載の耐火構造物。
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