JP2582044Y2 - 鉄道車両用軸箱支持装置 - Google Patents

鉄道車両用軸箱支持装置

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JP2582044Y2
JP2582044Y2 JP1990021473U JP2147390U JP2582044Y2 JP 2582044 Y2 JP2582044 Y2 JP 2582044Y2 JP 1990021473 U JP1990021473 U JP 1990021473U JP 2147390 U JP2147390 U JP 2147390U JP 2582044 Y2 JP2582044 Y2 JP 2582044Y2
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axle box
elastic body
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box support
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明 岩村
雅奈夫 宮本
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は鉄道車両用の軸箱支持装置に関し、特に、ク
ッションが柔らかな、乗り心地のよい軸箱支持装置に関
するものである。
〔従来の技術〕
鉄道車両用の軸箱支持装置の支持剛性は、車両の乗り
心地に大きく影響を与える重要な要素である。このよう
な軸箱支持装置の従来例として第4図に示す特公昭62−
45419号公報記載の技術が知られている。これは「ロー
ルゴム式軸箱支持装置」と称されるもので、同図におい
て、1はほぼ円錐状の下金具で、2は同じくほぼ円錐状
の内部空間を有する外金具である。下金具1は図示しな
い軸箱体に、又、外金具2は図示しない台車枠にそれぞ
れ固定され、外金具2の円錐と下金具1の円錐との向き
が同一になるように外金具2で下金具1を被い、これら
両者の間にゴム製でドーナツ状の弾性体3を嵌装してい
る。
この弾性体3は無負荷時は断面が円形であるが、車両
の荷重が加わると両金具1,2の間で図示のように偏平に
つぶされ、簡単な構造で垂直方向及び横方向の荷重を支
持できるようになる。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、上記の軸箱支持装置には常時大きな垂直荷重
が作用しているので、徐々に弾性体3にヘタリを生じて
弾性力を失い、長時間の使用には耐えられないという問
題があった。
この問題を少しでも改善して弾性体3のヘタリを少な
くするために、従来は弾性体3の垂直方向の剛性を高め
ており、その結果乗り心地を悪くしていた。
本考案は上記問題の解決を図ったもので、弾性体3の
ヘタリを防止して、しかも乗り心地も良くできる軸箱支
持装置を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために本考案は、軸箱体に固設
したほぼ円錐状の下金具と、台車枠に固設されほぼ円錐
状の内部空間が形成された外金具との間にドーナツ状の
弾性体を弾設した鉄道車両用軸箱支持装置において、 コイルバネを前記外金具の外側であって前記軸箱体と
台車枠との間に嵌装した構成を採用している。
〔作用〕
コイルバネとドーナツ状の弾性体とが垂直荷重に対し
て並列に配置されることになり、コイルバネが全垂直荷
重の何割かを負担するので、ドーナツ状の弾性体にかか
る垂直荷重はその分減少する。したがって、弾性体の垂
直方向の剛性を下げても経時変化によるヘタリを少なく
でき、鉄道車両の乗り心地をよくすることができる。ま
た、垂直方向及び横方向の双方の荷重を支持できるとい
う利点を失うこともない。
〔実施例〕
第1図によって本考案の実施例を説明する。同図にお
いて、4は鉄道車両用の台車を構成する台車枠、5は台
車枠4の前後に設けられた輪軸を支持する軸箱体を示し
ている。軸箱体5は、その両側にほぼ円錐状をした下金
具6を固設しており、この下金具6を台車枠4に設けら
れた外金具7のほぼ円錐状をした内部空間内にゴム製で
ドーナツ状の弾性体8を介して嵌装している。又、外金
具7の外側にはコイルバネ9を設け、このコイルバネ9
を、軸箱体5と台車枠4との間に弾設する。したがって
垂直方向の荷重に対してコイルバネ9は弾性体8と並列
に配置されることとなる。
上記の構成から、コイルバネ9と弾性体8との垂直荷
重の負担割合は双方の剛性比で配分されることになり、
剛性比を変えることによって所望の負担割合を選択可能
となる。
第3図はドーナツ状の弾性体及びコイルバネの垂直荷
重と剛性との関係を示す線図である。同図において曲線
は第4図で説明した従来例に使用される弾性体3の剛
性で、曲線は本考案における弾性体8の剛性を示す。
弾性体8は、荷重と剛性(即ちバネ定数)との関係が非
線形になるという特性を有し、荷重が増加するに連れて
剛性が大きくなる。これに対してコイルバネ9の剛性
は、荷重の変化にかかわりなく直線で示すように一定
である。そして、曲線は本考案の軸箱支持装置全体と
しての剛性で、弾性体5の曲線とコイルバネ9の直線
とを合成したものである。
以上のことからわかるように、本考案によれば弾性体
8に加わる垂直荷重を減少できるので、弾性体8の剛性
を第3図の曲線のように大きく低下させてもヘタリを
小さくすることが可能になり、弾性体8の寿命を伸ばす
ことができる。またコイルバネ9と合わせたトータルの
剛性についても従来の剛性より低く設定でき、鉄道車両
の乗り心地の面から望ましい値を優先して設定すること
ができるようになった。また、垂直方向及び横方向の双
方の荷重を支持できるという利点を失うこともない。な
お、コイルバネ9は金属材料に限定されず、非金属材料
からも形成可能である。
第2図は本考案の他の実施例を示す図で、コイルバネ
9の周囲をゴム10で被覆して、コイルバネ全体を筒状に
形成している。このような構成にすれば、豪雪地域にお
いてもコイルバネ9の内部への雪の侵入を防ぐことがで
き、外金具7と下金具6との間に雪が詰まることも防止
できる。また、ゴム10をコイルバネ9の振動を減衰させ
るダンパとしても利用することもできる。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案によれば、鉄道車両用軸箱
支持装置において、従来使用しているドーナツ状の弾性
体と並列にコイルバネを配置したので、垂直荷重をコイ
ルバネと弾性体とで分担して負担でき、弾性体の剛性を
下げてもヘタリを少なくすることができる。したがっ
て、弾性体の寿命が大幅に伸びることになる。また、軸
箱支持装置全体の剛性も下げることができ、乗り心地を
優先した剛性に設定できるようになった。そして、垂直
方向及び横方向の双方の荷重を支持できるという利点を
失うこともない。
さらに、コイルバネをゴムで被う構成とすれば、豪雪
地域での雪の害を防止でき、またゴムを減衰用のダンパ
として利用もできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す図で、鉄道車両用軸箱
支持装置の要部断面図、 第2図は本考案の他の実施例の要部断面図、 第3図は弾性体とコイルバネとの剛性と荷重との関係を
示す線図、 第4図は従来の鉄道車両用軸箱支持装置の要部を示す縦
断面図である。 4…台車枠、5…軸箱体、6…下金具、7…外金具、8
…弾性体、9…コイルバネ、10…ゴム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−103024(JP,A) 特開 昭61−215828(JP,A) 特公 昭35−16857(JP,B1) 特公 昭31−10108(JP,B1) 実公 昭37−25325(JP,Y1)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸箱体に固設したほぼ円錐状の下金具と、
    台車枠に固設されほぼ円錐状の内部空間が形成された外
    金具との間にドーナツ状の弾性体を弾設した鉄道車両用
    軸箱支持装置において、 コイルバネを前記外金具の外側であって前記軸箱体と台
    車枠との間に嵌装したことを特徴とする鉄道車両用軸箱
    支持装置。
  2. 【請求項2】前記コイルバネがゴムで筒状に被覆された
    ことを特徴とする請求項1記載の鉄道車両用軸箱支持装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007040298A (ja) * 2005-06-30 2007-02-15 Commiss Energ Atom 可変剛性を有する機械的エネルギー回収装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61103024A (ja) * 1984-10-26 1986-05-21 Japanese National Railways<Jnr> ロ−ルゴムばね
JPS61215828A (ja) * 1985-03-22 1986-09-25 Hitachi Ltd ロ−リングゴムばね

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