JP2580135B2 - 車両のキヤンバストツプ構造 - Google Patents

車両のキヤンバストツプ構造

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JP2580135B2
JP2580135B2 JP61260902A JP26090286A JP2580135B2 JP 2580135 B2 JP2580135 B2 JP 2580135B2 JP 61260902 A JP61260902 A JP 61260902A JP 26090286 A JP26090286 A JP 26090286A JP 2580135 B2 JP2580135 B2 JP 2580135B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は車両のキャンバストップ構造に関するもので
ある。
(従来技術) 従来より、車体のルーフに開口部を形成し該開口部を
キャンバスによって開閉蓋するようにしたキャンバスト
ップ車は公知である(例えば、実開昭61-78020号公報参
照)。
ところで、このようなキャンバストップ車において
は、キャンバスを閉じた状態、即ち、ルーフの開口部を
キャンバスで閉蓋した状態で走行する場合、ルーフ上方
を流過する走行風によりキャンバスの吸出し現象(キャ
ンバスがその両面に作用する圧力差により上方に浮き上
げられる現象)が発生し、該キャンバスがバタつくとい
う問題があるが、上記公知例においてはこのような吸出
し現象によるキャンバスのバタツキに対する考慮は何ら
されていない。
尚、このようなキャンバスの吸出し現象は、車体のフ
ロントガラスからルーフに至る屈曲部に位置するキャン
バスの前端部分においても最も顕著となる。
(発明の目的) 本発明は上記従来技術の項で指摘した問題点を解決し
ようとするもので、キャンバスを備えたキャンバスアセ
ンブリによってルーフを形成した開口部を開放又は閉蓋
するようにした車両において、上記キャンバスアセンブ
リの閉蓋状態におけるキャンバス吸出し現象によるキャ
ンバスのバタツキを確実に防止するとともに、キャンバ
スアセンブリの閉蓋状態からの開放動作をよりスムーズ
に行い得るようにした車両のキャンバストップ構造を提
案することを目的としてなされたものである。
(目的を達成するための手段) 本発明の上記の目的を達成するための手段として、車
体のルーフに形成した開口部に、適宜の可撓性を有する
キャンバスとその軸方向を車幅方向に向けた状態で車体
前後方向に所定ピッチで配置されて上記キャンバスを支
持する複数の幌骨部材とを備えたキャンバスアセンブリ
を配置する一方、上記各幌骨部材を、上記開口部の車幅
方向両側部に配置した左右一対のガイドレールを摺動変
位可能に掛止された掛止側幌骨部材と上下方向に揺動変
位可能とされた可動側幌骨部材とに分け且つ車体前後方
向前端に位置するものから後端に位置するものにかけて
順次交互に掛止側幌骨部材と可動側幌骨部材とするとと
もに、前後に相隣接する上記掛止側幌骨部材と上記可動
側幌骨部材とをそれぞれリンクにより結合し、上記各幌
骨部材のうち車体前後方向の最前端に位置する上記掛止
側幌骨部材を車体前後方向に移動させることにより上記
キャンバスが展張又は縮納され上記キャンバスアセンブ
リをして上記開口部が開放又は閉蓋されるようにした車
両において、上記ガイドレールに、該ガイドレールに沿
って摺動可能とされるとともに係合ピンを備えたスライ
ド部材を設け且つ該スライド部材を該ガイドレール内に
配置されて車体前後方向に押引操作されるケーブルに連
結する一方、上記最前端に位置する掛止側幌骨部材に
は、上記スライド部材の上記係合ピンに対して該スライ
ド部材のスライド方向において係合し該スライド部材と
一体的に上記最前端に位置する掛止側幌骨部材を移動せ
しめるとともに該最前端に位置する掛止側幌骨部材がそ
の移動方向の前方端に位置して上記キャンバスアセンブ
リが閉蓋状態となった時点における上記スライド部材の
第1の位置と該第1の位置よりもさらに前方寄りに設定
された該スライド部材の第2の位置の間においては上記
係合ピンとの係合が解除されて該スライド部材の上記第
1の位置と第2の位置の範囲内での単独移動を許容する
係合部を形成し、さらに上記スライド部材に第1の係合
部材を、また上記最前端に位置する掛止側幌骨部材と最
前端に位置する上記可動側幌骨部材とを連結する上記リ
ンク、又は該最前端に位置する可動側幌骨部材には第2
の係合部材をそれぞれ設けるとともに、該第1の係合部
材と上記第2の係合部材との相対関係を、上記スライド
部材が上記第1の位置に設定された状態では上記第1の
係合部材と第2の係合部材とが上下方向において非係合
とされ、上記スライド部材が上記第2の位置に設定され
た状態では上記第1の係合部材と第2の係合部材とが上
下方向において係合して上記最前端に位置する可動側幌
骨部材の上動変位を規制し得る如く設定したことを特徴
としている。
(作用) 本発明ではかかる構成を採用することで次のような作
用が得られる。即ち、キャンバスアセンブリの閉蓋状態
においては、該キャンバスアセンブリの最前端に位置す
る掛止側幌骨部材はその移動方向の前方端に位置してい
るが、該最前端に位置する掛止側幌骨部材を駆動するス
ライド部材は、該スライド部材側に設けた係合ピンと上
記最前端に位置する掛止側幌骨部材に設けた係合部との
係合が解除されることで該最前端に位置する掛止側幌骨
部材に対応する第1の位置よりもさらにその前方に設定
された第2の位置にある。そして、このスライド部材が
この第2の位置に設定された状態では、該スライド部材
側に設けた第1の係合部材と、上記最前端に位置する掛
止側幌骨部材と最前端に位置する上記可動側幌骨部材と
を連結する上記リンク又は該最前端に位置する可動側幌
骨部材側に設けた第2の係合部材とが上下方向において
係合し、上記最前端に位置する可動側幌骨部材はその上
動変位が規制されている。従って、走行風によるキャン
バス吸出し現象にもかかわらずキャンバスの浮上がり
が、しかも吸出し現象の最も顕著なルーフ前端部におい
て効果的に防止されることとなる。
一方、キャンバスアセンブリをその閉蓋状態から開放
させる場合には、ケーブルによってスライド部材が後方
側へ引かれるが、該スライド部材がその第2の位置から
第1の位置に移動するまでの間においては、該スライド
部材に設けた係合ピンと最前端に位置する掛止側幌骨部
材に設けた係合部との係合状態が解除されているので、
該スライド部材の後方への移動に拘わらず上記最前端に
位置する掛止該幌骨部材は停止状態のまま(即ち、キャ
ンバスアセンブリが閉蓋された状態のまま)位置保持さ
れる。しかし、スライド部材が第2の位置から第1の位
置まで移動すると、上記第1の係合部材と第2の係合部
材との上下方向における係合が解除され、最前端に位置
する可動側幌骨部材の上動が許容された状態となってい
る。
従って、スライド部材がその第1の位置からさらに後
方側へ移動し、該スライド部材と一体的に上記最前端に
位置する掛止側幌骨部材が後方へ移動せしめられてキャ
ンバスアセンブリの開放作動が開始される場合、この時
点では既に最前端に位置する可動側幌骨部材の上動が許
容されているため、該最前端に位置する掛止側幌骨部材
の後方への移動とともに最前端に位置する可動側幌骨部
材はスムーズに上動変位してキャンバスを持ち上げてこ
れを折り畳む如く作用する。
(発明の効果) 従って、本発明の車両のキャンバストップ構造によれ
ば、キャンバスアセンブリの閉蓋状態においては、最前
端に位置する可動側幌骨部材の上動が第1の係合部材と
第2の係合部材との係合作用によって規制されているた
め、走行風によるキャンバス吸出し現象にもかかわらず
キャンバスの浮上がりが、しかも吸出し現象の最も顕著
なルーフの前端部において確実に阻止され、これにより
キャンバスのバタツキが未然に防止されるものである。
一方、キャンバスアセンブリの閉蓋状態からの開放操
作時には、先ずスライド部材がその第2の位置から第1
の位置まで移動して上記第1の係合部材と第2の係合部
材との係合状態を解除して最前端に位置する可動側幌骨
部材の上動を可能とし、しかる後に最前端に位置する掛
止側幌骨部材の後方への移動が開始されるものであるた
め、該最前端に位置する掛止側幌骨部材の移動に伴う最
前端に位置する可動側幌骨部材の上動によるキャンバス
の折り畳み作用がよりスムーズに行われるものである。
(実施例) 以下、第1図ないし第6図を参照して本発明の好適な
実施例を説明する。
本発明のキャンバストップ構造の説明に先だって、本
発明のキャンバストップ構造を備えたキャンバストップ
車の全体構成を第5図及び第6図を参照して略述する。
このキャンバストップ車は、車体1のルーフ2に開口部
3を形成している。この開口部3の車幅方向両側には左
右一対のガイドレール4,4が車体前後方向に向けて配置
されている。この開口部3には、上記ガイドレール4,4
に沿って車体前後方向に展張又は縮納可能とされたキャ
ンバス12を備えたキャンバスアセンブリ10が設けられて
おり、該開口部3はこのキャンバスアセンブリ10によっ
て開放(第6図に示す状態)又は閉蓋(第5図に示す状
態)されるようになっている。尚、第5図及び第6図に
おいて符号5は開口部3の前端部を覆うフロントカバ
ー、6は開口部3の後端部に設けられこの部分に配置さ
れたキャンバス駆動装置(図示省略)等を覆蓋するリヤ
カバーである。
以下、このキャンバスアセンブリ10の構造並びにその
作動を、上記第5図及び第6図と、第1図ないし第4図
を併用して詳述する。
キャンバスアセンブリ10は、第2図ないし第6図にそ
れぞれ示すように、適度の可撓性を有し且つその後端部
12bが上記リヤカバー6に固定されたキャンバス12を備
えている。また、このキャンバス12は、その幅方向(車
幅方向)の剛性を保つために、その前縁部12aに薄板上
のフロントパネル11を、また該フロントパネル11と上記
リヤカバー6との間には、次述する棒体で構成される可
動側幌骨15と掛止側幌骨16を所定ピッチで交互に複数本
取付けている。
上記フロントパネル11と上記掛止側幌骨16とは、とも
に特許請求の範囲中の「掛止側幌骨部材」に該当するも
のであって、それぞれ上記ガイドレール4,4に摺動自在
に掛止されている。即ち、上記フロントパネル11は、第
1図に示すように該フロントパネル11の下面側にロアパ
ネル13を介して揺動プレート22を固定しており、この揺
動プレート22から側方に向けて突出配置した一対のスラ
イドピン25,26をガイドレール4の外側側面に形成した
第1ガイド溝41内に係入させることにより該ガイドレー
ル4に対して摺動変位可能に掛止されている。
これに対して、上記掛止側幌骨16は、第2図及び第3
図に示すようにその両端部に設けたスライダー19を上記
ガイドレール4の第1ガイド溝41内に係入させることに
より該ガイドレール4に対して摺動変位可能に掛止され
ている。
一方、上記可動側幌骨15は、特許請求の範囲中の「可
動側幌骨部材」に該当するものであって、該可動側幌骨
よりも車体前方側に位置する掛止側幌骨部材、即ち、上
記フロントパネル11あるいは各掛止側幌骨16,16・・に
対してリンク17を介して連結され、上記ガイドレール4
に対に上下方向に相対変位可能とされている。又、この
各可動側幌骨15は、それぞれ対応するフロントパネル11
あるいは掛止側幌骨16と上記リンク17との間に跨って設
けたスプリング18により常時上方に浮上する如く付勢さ
れている(第4図参照)。
さらに、上記フロントパネル11に取付けた揺動プレー
ト22には、ガイド用長穴23が形成されている。このガイ
ド用長穴23は、特許請求の範囲における「係合部」に該
当するものであって、該ガイド用長穴23には、上記ガイ
ドレール4の上面に形成した第2ガイド溝42内に上動変
位が規制された状態で摺動変位可能に取付けられたスラ
イド部材30の本体部31に突設した係合ピン24が係入され
ている。また、このスライド部材30の本体部31には、上
記ガイドレール4の第2ガイド溝42内に引き込まれたケ
ーブル20が固定されており、該ケーブル20は上記リヤカ
バー6側に設けられたキャンバス駆動装置(図示省略)
によって押引操作されるようになっている。
従って、上記キャンバス駆動装置によって上記ケーブ
ル20を押引操作することにより、スライド部材30及びロ
アパネル13を介してフロントパネル11がガイドレール4
に沿って車体前後方向に摺動変位し、これに伴って上記
掛止側幌骨16が車体前後方向に摺動変位する一方、上記
可動側幌骨15は車体上下方向に揺動変位する。その結
果、上記キャンバスアセンブリ10は、そのキャンバス12
が第2図、第3図及び第5図に示すように展張して上記
ルーフ2の開口部3を閉蓋する「閉蓋状態」と、該キャ
ンバス12が第4図あるいは第6図に示すように車体後部
側に折畳み状態で縮納され開口部3を開放する「開放状
態」の二つの状態に選択設定可能とされる。
さらに、このキャンバスアセンブリ10の閉蓋状態にお
いては、第2図及び第3図にそれぞれ示すように、その
フロントパネル11の下面が上記開口部3の口縁部に設け
たシール材45にその上方から押しつけられた状態とされ
ている。このため、このキャンバスアセンブリ10をその
閉蓋状態から開放させる場合、このフロントパネル11を
そのまま後方へ摺動させたのでは該フロントパネル11と
上記シール材45とが摺接係合しその開放が困難となるた
め、その開放時には第4図に示すようにフロントパネル
11をその前方側に起仰傾斜させ、この状態のまま後退さ
せるようにする必要があり、これを実現するための機構
の付設が要求される。
このため、この実施例においては、先ず第1に、第1
図に示す如く上記ガイドレール4の前端部においては第
1ガイド溝41の上縁41bを下縁41a側に湾曲させ、その中
間部41cをスロープ状としこのスロープ部41cを後述する
如くガイドローラ27の案内路として利用するようにして
いる。第2に、上記揺動プレート22側においては、これ
に設けられるスライドピン25,26をそれぞれ上記第1ガ
イド溝41内で遊動可能とするとともに、該揺動プレート
22の前端側にガイドローラ27を取付けている。第3に、
この揺動プレート22に形成される上記ガイド用長穴23を
水平部23aと傾斜部23bとを有する屈曲溝状に形成してい
る。第4に、上記フロントパネル11が閉蓋位置に位置決
めされた状態においては、上記ガイドローラ27が第1図
に示すように上記第1ガイド溝41のスロープ部41cの下
端に位置し、また上記係合ピン24はガイド用長穴23の水
平部23aと傾斜部23bの連続部に位置するように各部の相
対寸法を設定している。
従って、かかる構成を採用することで次のような作動
が得られる。
先ず、キャンバスアセンブリ10をその閉蓋位置(第1
図及び第2図図示位置)から開放させる場合であるが、
この場合にはケーブル20によってスライド部材30を後退
させる。すると、上記ガイドローラ27が第1ガイド溝41
のスロープ部41cをかけ上がりその上縁41b側に移動し、
これにより揺動プレート22即ち、ロアパネル13に連結さ
れたフロントパネル11は第4図に示すように後方側に位
置するスライドピン25を中心として起仰傾斜し、該フロ
ントパネル11と上記シール材45との係合が解除されるも
のである。そして、フロントパネル11は、その起仰傾斜
状態のまま車体後部側に移動され且つ姿勢保持される。
これに対して、フロントパネル11をその開放状態から
閉蓋させる場合には、フロントパネル11は上記ガイドロ
ーラ27が第1ガイド溝41の上縁41b上にある間はその起
仰傾斜状態を維持したまま前進され、ガイドローラ27が
スロープ部41cをかけ下りた時点(第1図の状態)で再
び前傾倒状され第2図に示す如くその下面が上記シール
材45に当接される。この時、同時に、上記揺動プレート
22の前方側のスライドピン26が上記第1ガイド溝41のス
ロープ部41cに当接し、該フロントパネル11のそれ以上
の前進が規制される。これでフロントパネル11の閉蓋操
作が完了する。
ところで、上記フロントパネル11の閉蓋操作が完了し
た後は、スライド部材30のみがさらに前進してその係合
ピン24がガイド用長穴23の水平部23a側に移動し、該フ
ロントパネル11の閉蓋姿勢が確実に保持される。即ち、
スライド部材30は、上記ガイド用長穴23の水平部23aの
長さ寸法に相当する寸法だけ前後方向に遊びを有するこ
とになる。尚、以下の説明においては、上記係合ピン24
がガイド用長穴23の屈曲部に位置した状態におけるスラ
イド部材30の位置を「第1の位置」、この「第1の位
置」よりさらに前進した位置(第1図鎖線図示位置)を
「第2の位置」という。
そこで、この実施例においては、このスライド部材30
の遊びを利用して、上記キャンバス12の閉蓋状態での走
行風の吸出し現象に伴う浮上がりを防止するように構成
している。具体的には、第1図に示すように、上記スラ
イド部材30の本体部31から後方側にアーム部33を延出形
成し、このアーム部33の先端部にプレート状の第1の係
合部材35を形成している。また一方、キャンバスアセン
ブリ10の閉蓋状態においてこのスライド部材30側の上記
第1の係合部材35に対応する上記リンク17の側部に、該
第1の係合部材35と係合可能な第2の係合部材36を突出
形成している。そして、この第1の係合部材35と第2の
係合部材36との相対位置を次のように設定している。即
ち、第2図に示すようにスライド部材30が第1の位置に
ある時スライド部材30側の第1の係合部材35とリンク17
側の第2の係合部材36とが上下方向において係合可能状
態で前後方向に近接対向し(即ち、この時点においては
両者は非係合とされる)、また第3図に示すようにスラ
イド部材30が第2の位置に位置決めされた状態において
は上記第1の係合部材35と第2の係合部材36とが上下方
向において重合状態で係合し、これにより上記リンク17
の上動が規制されるように設定している。
このように構成することにより、キャンバスアセンブ
リ10がその開放状態から閉蓋される場合には、該キャン
バスアセンブリ10の閉蓋操作が完了した後、これに引き
続いてリンク17の上動規制操作が行われ、逆にキャンバ
スアセンブリ10をその閉蓋状態から開放させる場合には
該キャンバスアセンブリ10の作動に先だってリンク17の
上動規制解除操作が行われることになる。従って、キャ
ンバスアセンブリ10の閉蓋状態においては、車体前後方
向最前端に位置する可動側幌骨15の上動が規制されてい
るため、車両走行に伴うキャンバス12の浮き上がり及び
バタツキが、しかもこのような現象が最も発生し易い部
分において効果的に防止されることとなる。
尚、この実施例においては、第2の係合部材36をリン
ク17に設けているが、本発明はこれに限定されるもので
なくこれを例えば可動側幌骨15に直接設けることもでき
る。
さらに、本発明の他の実施例においては、第1図にお
いて鎖線図示するように、可動側幌骨15側に第2の係合
部材51を、またケーブル20に本来のスライド部材30とは
別体とされた補助的なスライド部材52を直接取りつけ、
この第2の係合部材51と補助的スライド部材52を設けた
第1の係合部材52aとを相互に係合させることにより上
記可動側幌骨15の浮上がりを防止するようにしてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に係るキャンバストップ構造の
要部斜視図、第2図は本発明の実施例に係るキャンバス
トップ構造を備えた車両のキャンバスアセンブリの要部
縦断面図、第3図及び第4図は第2図の状態変化図、第
5図及び第6図は本発明の実施例に係るキャンバストッ
プ構造を備えたキャンバスアセンブリを有する車両の外
観斜視図である。 1……車体 2……ルーフ 3……開口部 4……ガイドレール 5……フロントカバー 6……リヤカバー 10……キャンバスアセンブリ 11……フロントパネル(可動側幌骨部材) 12……キャンバス 13……ロアパネル 15……可動側幌骨(幌骨部材) 16……掛止側幌骨(可動側幌骨部材) 17……リンク 18……スプリング 19……スライダー 20……ケーブル 35……第1の係合部材 36……第2の係合部材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体のルーフに形成した開口部に、適宜の
    可撓性を有するキャンバスとその軸方向を車幅方向に向
    けた状態で車体前後方向に所定ピッチで配置されて上記
    キャンバスを支持する複数の幌骨部材とを備えたキャン
    バスアセンブリを配置する一方、 上記各幌骨部材を、上記開口部の車幅方向両側部に配置
    した左右一対のガイドレールに摺動変位可能に掛止され
    た掛止側幌骨部材と上下方向に揺動変位可能とされた可
    動側幌骨部材とに分け且つ車体前後方向前端に位置する
    ものから後端に位置するものにかけて順次交互に掛止側
    幌骨部材と可動側幌骨部材とするとともに、 前後に相隣接する上記掛止側幌骨部材と上記可動側幌骨
    部材とをそれぞれリンクにより結合し、 上記各幌骨部材のうち車体前後方向の最前端に位置する
    上記掛止側幌骨部材を車体前後方向に移動させることに
    より上記キャンバスが展張又は縮納され上記キャンバス
    アセンブリをして上記開口部が開放又は閉蓋されるよう
    にした車両において、 上記ガイドレールに、該ガイドレールに沿って摺動可能
    とされるとともに係合ピンを備えたスライド部材を設け
    且つ該スライド部材を該ガイドレール内に配置されて車
    体前後方向に押引操作されるケーブルに連結する一方、 上記最前端に位置する掛止側幌骨部材には、上記スライ
    ド部材の上記係合ピンに対して該スライド部材のスライ
    ド方向において係合し該スライド部材と一体的に上記最
    前端に位置する掛止側幌骨部材を移動せしめるとともに
    該最前端に位置する掛止側幌骨部材がその移動方向の前
    方端に位置して上記キャンバスアセンブリが閉蓋状態と
    なった時点における上記スライド部材の第1の位置と該
    第1の位置よりもさらに前方寄りに設定された該スライ
    ド部材の第2の位置の間においては上記係合ピンとの係
    合が解除されて該スライド部材の上記第1の位置と第2
    の位置の範囲内での単独移動を許容する係合部を形成
    し、 さらに上記スライド部材に第1の係合部材を、また上記
    最前端に位置する掛止側幌骨部材と最前端に位置する上
    記可動側幌骨部材とを連結する上記リンク、又は該最前
    端に位置する可動側幌骨部材には第2の係合部材をそれ
    ぞれ設けるとともに、該第1の係合部材と上記第2の係
    合部材との相対関係を、上記スライド部材が上記第1の
    位置に設定された状態では上記第1の係合部材と第2の
    係合部材とが上下方向において非係合とされ、上記スラ
    イド部材が上記第2の位置に設定された状態では上記第
    1の係合部材と第2の係合部材とが上下方向において係
    合して上記最前端に位置する可動側幌骨部材の上動変位
    を規制し得る如く設定したことを特徴とする車両のキャ
    ンバストップ構造。
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