JPH0530495Y2 - - Google Patents
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- JPH0530495Y2 JPH0530495Y2 JP1987057990U JP5799087U JPH0530495Y2 JP H0530495 Y2 JPH0530495 Y2 JP H0530495Y2 JP 1987057990 U JP1987057990 U JP 1987057990U JP 5799087 U JP5799087 U JP 5799087U JP H0530495 Y2 JPH0530495 Y2 JP H0530495Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- canopy
- canvas
- bone
- roof opening
- bones
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
Links
- 210000000988 bone and bone Anatomy 0.000 claims description 59
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 2
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Seal Device For Vehicle (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は、車体のルーフ開口がキヤンバスで開
閉可能に覆われる車両のキヤンバストツプ構造に
関するものである。
閉可能に覆われる車両のキヤンバストツプ構造に
関するものである。
(従来の技術)
近年、車両においては、車体ルーフが開閉可能
となるようにした各種タイプのオープントツプ構
造が提案され、実用化されており、その中の一つ
のタイプで開放面積を可及的に大きくするキヤン
バストツプ構造も公知である(例えば実開昭61−
78020号公報参照)。このキヤンバストツプ構造
は、車体ルーフに設けられたルーフ開口がキヤン
バス(幌)で開閉可能に覆われ、該キヤンバスを
支持する車幅方向に延びる前後一組の幌骨が前後
方向に複数組設けられてなる。上記各組の前側幌
骨の両端は、ルーフ開口の両側縁に設けられたガ
イドレールにスライド可能に支持され、後側幌骨
は該前側幌骨にリンク部材を介して連結されてい
る。そして、キヤンバスの開時には、各組の後側
幌骨が前側幌骨よりも上方に移動してキヤンバス
が複数段に折り畳まれた状態で後方にまとめら
れ、ルーフ開口が大きく開放される一方、キヤン
バスの閉じ時には、各組の後側幌骨が前側幌骨と
上下方向に略同一位置に位置し、これらの幌骨に
より支持されたキヤンバスでもつてルーフ開口を
閉じるようになつている。
となるようにした各種タイプのオープントツプ構
造が提案され、実用化されており、その中の一つ
のタイプで開放面積を可及的に大きくするキヤン
バストツプ構造も公知である(例えば実開昭61−
78020号公報参照)。このキヤンバストツプ構造
は、車体ルーフに設けられたルーフ開口がキヤン
バス(幌)で開閉可能に覆われ、該キヤンバスを
支持する車幅方向に延びる前後一組の幌骨が前後
方向に複数組設けられてなる。上記各組の前側幌
骨の両端は、ルーフ開口の両側縁に設けられたガ
イドレールにスライド可能に支持され、後側幌骨
は該前側幌骨にリンク部材を介して連結されてい
る。そして、キヤンバスの開時には、各組の後側
幌骨が前側幌骨よりも上方に移動してキヤンバス
が複数段に折り畳まれた状態で後方にまとめら
れ、ルーフ開口が大きく開放される一方、キヤン
バスの閉じ時には、各組の後側幌骨が前側幌骨と
上下方向に略同一位置に位置し、これらの幌骨に
より支持されたキヤンバスでもつてルーフ開口を
閉じるようになつている。
ところで、上記各組の後側幌骨のキヤンバス開
時での上方移動は、通常、前後両幌骨に対するリ
ンク部材の連結構造によりなされている。つま
り、リンク部材を前方下向きに傾け、該リンク部
材と前側幌骨との連結点を後側幌骨との連結点よ
りも下方に設けることにより、キヤンバス開時に
前側幌骨が後側幌骨に近接すると上記リンク部材
により後側幌骨が上方に持ち上げられる。また、
上記連結構造に加えて、スプリングを用いて後側
幌骨を上方に移動させるようにすることもある。
時での上方移動は、通常、前後両幌骨に対するリ
ンク部材の連結構造によりなされている。つま
り、リンク部材を前方下向きに傾け、該リンク部
材と前側幌骨との連結点を後側幌骨との連結点よ
りも下方に設けることにより、キヤンバス開時に
前側幌骨が後側幌骨に近接すると上記リンク部材
により後側幌骨が上方に持ち上げられる。また、
上記連結構造に加えて、スプリングを用いて後側
幌骨を上方に移動させるようにすることもある。
(考案が解決しようとする課題)
しかしながら、上記従来のものでは、特に、最
後列組の上記幌骨の上方移動がスムースになされ
ず、キヤンバス開時キヤンバスが正常な状態に折
り畳まれなくなるという問題があつた。これは、
キヤンバス後部に作用する風圧などの影響による
ものであつて、この問題を解決するためにスプリ
ングの付勢力を強くすることが考えられるが、こ
の場合、キヤンバス閉時にスプリングにより強く
付勢された後側骨組がキヤンバスを押し上げ、キ
ヤンバスが波を打つた状態となつて外観の低下を
招くという不都合がある。
後列組の上記幌骨の上方移動がスムースになされ
ず、キヤンバス開時キヤンバスが正常な状態に折
り畳まれなくなるという問題があつた。これは、
キヤンバス後部に作用する風圧などの影響による
ものであつて、この問題を解決するためにスプリ
ングの付勢力を強くすることが考えられるが、こ
の場合、キヤンバス閉時にスプリングにより強く
付勢された後側骨組がキヤンバスを押し上げ、キ
ヤンバスが波を打つた状態となつて外観の低下を
招くという不都合がある。
本考案はかかる点に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、上述のキヤンバス
トツプ構造において、スプリングの付勢力を特に
強くすることなく、キヤンバス開時に最後列組の
後側骨組の上方移動がスムーズに行われるように
なし、正常な状態でキヤンバスを確実に折り畳み
得るようにすることである。
り、その目的とするところは、上述のキヤンバス
トツプ構造において、スプリングの付勢力を特に
強くすることなく、キヤンバス開時に最後列組の
後側骨組の上方移動がスムーズに行われるように
なし、正常な状態でキヤンバスを確実に折り畳み
得るようにすることである。
(課題を解決するための手段)
上記目的を達成するため、本考案の解決手段
は、車両のキヤンバストツプ構造として、車体ル
ーフに設けられたルーフ開口がキヤンバスで開閉
可能に覆われ、該キヤンバスを支持する車幅方向
に延びる前後一組の幌骨が前後方向に複数組設け
られており、上記各組の前記幌骨の両端は、ルー
フ開口の両側縁に設けられたガイドレールにスラ
イド可能に支持され、上記幌骨は該前側幌骨にリ
ンク部材を介して連結されている。また、該リン
ク部材は、前側幌骨が後側幌骨に接近したとき該
後側幌骨を上方に持ち上げされるように設けられ
ていることを前提とする。
は、車両のキヤンバストツプ構造として、車体ル
ーフに設けられたルーフ開口がキヤンバスで開閉
可能に覆われ、該キヤンバスを支持する車幅方向
に延びる前後一組の幌骨が前後方向に複数組設け
られており、上記各組の前記幌骨の両端は、ルー
フ開口の両側縁に設けられたガイドレールにスラ
イド可能に支持され、上記幌骨は該前側幌骨にリ
ンク部材を介して連結されている。また、該リン
ク部材は、前側幌骨が後側幌骨に接近したとき該
後側幌骨を上方に持ち上げされるように設けられ
ていることを前提とする。
そして、このような車両のキヤンバストツプ構
造において、上記ルーフ開口の後縁部に、キヤン
バスの開時に最初列組の後側幌骨が当接した際該
後側幌骨を上方へ持上げ案内するガイドを設ける
構成としたものである。
造において、上記ルーフ開口の後縁部に、キヤン
バスの開時に最初列組の後側幌骨が当接した際該
後側幌骨を上方へ持上げ案内するガイドを設ける
構成としたものである。
(作用)
上記構成により、本考案では、キヤンバスの開
時、最初列組の後側幌骨は、ルーフ開口の後縁部
に設けられたガイドに当接し、該ガイドによつて
スムーズにかつ確実に上方へ持上げ案内され、こ
れにより、キヤンバスを常に正常な状態に折り畳
むことができることになる。
時、最初列組の後側幌骨は、ルーフ開口の後縁部
に設けられたガイドに当接し、該ガイドによつて
スムーズにかつ確実に上方へ持上げ案内され、こ
れにより、キヤンバスを常に正常な状態に折り畳
むことができることになる。
(実施例)
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
る。
第1図は本考案の一実施例に係るキヤンバスト
ツプ構造を備えた自動車を示し、1は車体、2は
フロントウインド、3はサイドドア、4は車体1
のルーフ部に周囲を残して略全面に亘つて設けら
れたルーフ開口であつて、該ルーフ開口4は、キ
ヤンバス5により開閉可能に覆われており、また
ルーフ開口4の前縁にはフロントバイザ6が、左
右両側縁にサイドバイザ7,7がそれぞれ取付け
られている。
ツプ構造を備えた自動車を示し、1は車体、2は
フロントウインド、3はサイドドア、4は車体1
のルーフ部に周囲を残して略全面に亘つて設けら
れたルーフ開口であつて、該ルーフ開口4は、キ
ヤンバス5により開閉可能に覆われており、また
ルーフ開口4の前縁にはフロントバイザ6が、左
右両側縁にサイドバイザ7,7がそれぞれ取付け
られている。
上記キヤンバス5は、第2図および第3図に示
すように、車幅方向に延びる前後一組で3組の計
6つの幌骨、つまり最前列組の前後幌骨8a,8
b、中央列組の前後幌骨9a,9bおよび最後列
組の前後幌骨10a,10bにより緊張状態に支
持されている。特に、最前列組の前側幌骨8a
は、他の幌骨よりも幅広であつて、前縁板として
キヤンバス5の前縁が取付けられるようになつて
いる。
すように、車幅方向に延びる前後一組で3組の計
6つの幌骨、つまり最前列組の前後幌骨8a,8
b、中央列組の前後幌骨9a,9bおよび最後列
組の前後幌骨10a,10bにより緊張状態に支
持されている。特に、最前列組の前側幌骨8a
は、他の幌骨よりも幅広であつて、前縁板として
キヤンバス5の前縁が取付けられるようになつて
いる。
尚、キヤンバス5の後縁はルーフ開口4の後縁
に固定されている。
に固定されている。
上記各組の前側幌骨8a,9a,10aの両端
は、それぞれスライダ11a,11b,11cを
介してルーフ開口4の左右両側縁側のガイドレー
ル12にスライド可能に支持され、上記ガイドレ
ール12は、ルーフ開口4の周縁全周に亘つて取
付けられたトツプフレーム13の開口側縁部上に
前後方向に延びて配設されており、また該ガイド
レール12には駆動ケーブル20が挿通されてい
る。上記駆動ケーブル20の一端は、最前列組の
前側幌骨8aに取付けられたスライダ11aに連
結されているとともに、他端は図示していないが
ルーフ開口4の後縁に配設された駆動モータに連
結され、この駆動モータの作動により駆動ケーブ
ル20を介して最前列組の前側幌骨8aが自動的
にガイドレール12に沿つて後方に移動するよう
になつている。尚、前側幌骨8aの前方移動は手
動によりなされる。
は、それぞれスライダ11a,11b,11cを
介してルーフ開口4の左右両側縁側のガイドレー
ル12にスライド可能に支持され、上記ガイドレ
ール12は、ルーフ開口4の周縁全周に亘つて取
付けられたトツプフレーム13の開口側縁部上に
前後方向に延びて配設されており、また該ガイド
レール12には駆動ケーブル20が挿通されてい
る。上記駆動ケーブル20の一端は、最前列組の
前側幌骨8aに取付けられたスライダ11aに連
結されているとともに、他端は図示していないが
ルーフ開口4の後縁に配設された駆動モータに連
結され、この駆動モータの作動により駆動ケーブ
ル20を介して最前列組の前側幌骨8aが自動的
にガイドレール12に沿つて後方に移動するよう
になつている。尚、前側幌骨8aの前方移動は手
動によりなされる。
一方、各組の後側幌骨8b,9b,10bは、
上記前側幌組8a,9a,10aに対し、それぞ
れリンク部材14、フラケツト15a,15bお
よびスライダ11b,11cを介して連結され、
各リンク部材14の前側幌骨側支点(ブラケツト
15aまたはスライダ11b,11cとの連結
点)を中心として上下揺動可能に設けられてい
る。車体側方から見ると、上記各リンク部材14
は前方下向きに傾斜し、該リンク部材14と各組
の前側幌骨8a,9a,10aとの連結点は後側
幌組8b,9b,10bとの連結点よりも下方に
設けられ、これにより、キヤンバス開時に各組の
前側幌骨8a,9a,10aがそれぞれ後側幌骨
8b,9b,10bに近接すると上記リンク部材
14により該後側幌骨8b,9b,10bが上方
に持ち上げられる。また、各組の前側幌骨8a,
9a,10aと後側幌骨8b,9b,10bとの
間にはそれぞれ上記リンク部材14を介して後側
幌骨8b,9b,10bを上方に持上げる方向に
付勢するコイルスプリング16,16,16が設
けられている。
上記前側幌組8a,9a,10aに対し、それぞ
れリンク部材14、フラケツト15a,15bお
よびスライダ11b,11cを介して連結され、
各リンク部材14の前側幌骨側支点(ブラケツト
15aまたはスライダ11b,11cとの連結
点)を中心として上下揺動可能に設けられてい
る。車体側方から見ると、上記各リンク部材14
は前方下向きに傾斜し、該リンク部材14と各組
の前側幌骨8a,9a,10aとの連結点は後側
幌組8b,9b,10bとの連結点よりも下方に
設けられ、これにより、キヤンバス開時に各組の
前側幌骨8a,9a,10aがそれぞれ後側幌骨
8b,9b,10bに近接すると上記リンク部材
14により該後側幌骨8b,9b,10bが上方
に持ち上げられる。また、各組の前側幌骨8a,
9a,10aと後側幌骨8b,9b,10bとの
間にはそれぞれ上記リンク部材14を介して後側
幌骨8b,9b,10bを上方に持上げる方向に
付勢するコイルスプリング16,16,16が設
けられている。
そして、本考案の特徴として、上記ルーフ開口
4の後縁部においては、第4図ないし第6図に示
すように、ルーフラインを形成するカバー部材1
7の両端部がルーフ開口4の側縁後部側を覆うよ
うに前方に延長されているとともに、該延長部1
7aの先端には、最後列組の後側幌骨10bに取
付けられたブラケツト15bに対応する部位に前
方下向きに傾斜するガイド18が一体形成されて
おり、このガイド18は、キヤンバス5の開時に
上記ブラケツト15bと当接しかつ該ブラケツト
15bを介して後側幌骨10bを上方へ持上げ案
内するものである。
4の後縁部においては、第4図ないし第6図に示
すように、ルーフラインを形成するカバー部材1
7の両端部がルーフ開口4の側縁後部側を覆うよ
うに前方に延長されているとともに、該延長部1
7aの先端には、最後列組の後側幌骨10bに取
付けられたブラケツト15bに対応する部位に前
方下向きに傾斜するガイド18が一体形成されて
おり、このガイド18は、キヤンバス5の開時に
上記ブラケツト15bと当接しかつ該ブラケツト
15bを介して後側幌骨10bを上方へ持上げ案
内するものである。
次に、上記実施例の作用・効果について説明す
るに、キヤンバス5の閉状態(ルーフ開口4がキ
ヤンバス5で閉じられた状態)においては、幌骨
8a〜10a,8a〜10bは相互に第3図に示
す位置関係にあり、キヤンバス5は、これらの幌
骨8a〜10a,8b〜10bにより緊張された
状態に支持され、ルーフ開口4を覆つている。
るに、キヤンバス5の閉状態(ルーフ開口4がキ
ヤンバス5で閉じられた状態)においては、幌骨
8a〜10a,8a〜10bは相互に第3図に示
す位置関係にあり、キヤンバス5は、これらの幌
骨8a〜10a,8b〜10bにより緊張された
状態に支持され、ルーフ開口4を覆つている。
そして、このような状態からキヤンバス5を開
けるべく駆動モータを作動させ、キヤンバス5の
前縁板たる最前列組の前側幌骨8aを後方へ移動
させると、キヤンバス5が緩み、各組の前側幌骨
8a〜10aが後側幌骨8b〜10bに接近する
に従つて該後側幌骨8b〜10bは、各々コイル
スプリング16の付勢力を受けつつリンク部材1
4の前側幌骨側支点を中心として上方に持ち上が
り回動して前側幌骨8a〜10aよりも上方に移
動する。また、最前列組の前側幌骨8aが中央列
組の前側幌骨9aに、該中央列組の前側幌骨9a
が最後列組の前側幌骨10aに順々当接し、これ
らの幌骨8a〜10aがルーフ開口4の後縁側に
寄せられる。これにより、第1図に示すように、
キヤンバス5は3段に折り畳まれた状態で後方に
まとめられ、ルーフ開口4が大きく開放される。
けるべく駆動モータを作動させ、キヤンバス5の
前縁板たる最前列組の前側幌骨8aを後方へ移動
させると、キヤンバス5が緩み、各組の前側幌骨
8a〜10aが後側幌骨8b〜10bに接近する
に従つて該後側幌骨8b〜10bは、各々コイル
スプリング16の付勢力を受けつつリンク部材1
4の前側幌骨側支点を中心として上方に持ち上が
り回動して前側幌骨8a〜10aよりも上方に移
動する。また、最前列組の前側幌骨8aが中央列
組の前側幌骨9aに、該中央列組の前側幌骨9a
が最後列組の前側幌骨10aに順々当接し、これ
らの幌骨8a〜10aがルーフ開口4の後縁側に
寄せられる。これにより、第1図に示すように、
キヤンバス5は3段に折り畳まれた状態で後方に
まとめられ、ルーフ開口4が大きく開放される。
この際、最後列組の後側幌骨10bにおいて
も、本来的にはリンク部材14による前側幌骨1
0aとの連結構造及びコイルスプリング16の付
勢力によつて前側幌骨10aよりも上方に移動す
るのであるが、キヤンバス5の後部(後側幌骨1
0bに支持された部分)に作用する風圧などの影
響により、従来、この移動がなされないことが少
なからずあつた。これに対し、実施例の場合、上
記後側幌骨10bに取付けられたブラケツト15
bに対応してルーフ開口4後縁側のカバー部材1
7にガイド18が設けられており、後側幌骨10
bは、第5図に示すように前側幌骨10aと後側
幌骨10bとが接近せずかつコイルスプリング1
6の付勢力により上方移動が強められるまでの初
期段階で前側幌骨11aの後方移動に伴つて後方
に移動し、上記ブラケツト15bが上記ガイド1
8と当接する。この当接の後、上記後側幌骨10
bはガイド18の面に沿つて上方へ持上げ案内さ
れるので、確実にかつスムーズに上方へ移動する
ことになり、キヤンバス5は正常な状態に確実に
折り畳まれる。
も、本来的にはリンク部材14による前側幌骨1
0aとの連結構造及びコイルスプリング16の付
勢力によつて前側幌骨10aよりも上方に移動す
るのであるが、キヤンバス5の後部(後側幌骨1
0bに支持された部分)に作用する風圧などの影
響により、従来、この移動がなされないことが少
なからずあつた。これに対し、実施例の場合、上
記後側幌骨10bに取付けられたブラケツト15
bに対応してルーフ開口4後縁側のカバー部材1
7にガイド18が設けられており、後側幌骨10
bは、第5図に示すように前側幌骨10aと後側
幌骨10bとが接近せずかつコイルスプリング1
6の付勢力により上方移動が強められるまでの初
期段階で前側幌骨11aの後方移動に伴つて後方
に移動し、上記ブラケツト15bが上記ガイド1
8と当接する。この当接の後、上記後側幌骨10
bはガイド18の面に沿つて上方へ持上げ案内さ
れるので、確実にかつスムーズに上方へ移動する
ことになり、キヤンバス5は正常な状態に確実に
折り畳まれる。
しかも、このような最後列組の後側幌骨10b
を確実に上方へ移動させるための構造は、単にル
ーフ開口4後縁にガイド18を設けるだけの簡単
なものであるので、実施する上で非常に有利であ
る。特に、実施例の如くガイド18を、ルーフラ
インを形成するための既存のカバー部材17等に
一体形成することは、部品点数の増加を招くこと
がなく、実施上より一層有利となる。
を確実に上方へ移動させるための構造は、単にル
ーフ開口4後縁にガイド18を設けるだけの簡単
なものであるので、実施する上で非常に有利であ
る。特に、実施例の如くガイド18を、ルーフラ
インを形成するための既存のカバー部材17等に
一体形成することは、部品点数の増加を招くこと
がなく、実施上より一層有利となる。
一方、キヤンバス5の開状態から該キヤンバス
5を閉じるときには、手動でもつて最後列組の前
側幌骨8aをガイドレール12に沿つて前方へ移
動させる。すると、他の前側幌骨9a,10aも
前方へ移動し、かつ前側幌骨8a〜10a同士は
互いに離間する。また、各組の後側幌骨8b〜1
0bは、最前列組の前側幌骨8aが閉じ位置に移
動してキヤンバス5が緊張されるとき、該キヤン
バス5によつてコイルスプリング16の付勢力に
抗して下方へ移動(回動)し、前側幌骨8a〜1
0bと上下方向に略同一位置に位置するようにな
り、これにより、元のキヤンバス5の閉状態に復
帰する。
5を閉じるときには、手動でもつて最後列組の前
側幌骨8aをガイドレール12に沿つて前方へ移
動させる。すると、他の前側幌骨9a,10aも
前方へ移動し、かつ前側幌骨8a〜10a同士は
互いに離間する。また、各組の後側幌骨8b〜1
0bは、最前列組の前側幌骨8aが閉じ位置に移
動してキヤンバス5が緊張されるとき、該キヤン
バス5によつてコイルスプリング16の付勢力に
抗して下方へ移動(回動)し、前側幌骨8a〜1
0bと上下方向に略同一位置に位置するようにな
り、これにより、元のキヤンバス5の閉状態に復
帰する。
この際、上記コイルスプリング16の付勢力
は、実施例の場合でも特に強く設定されているも
のではないので、キヤンバス5が各組の後側幌骨
8b〜10bにより上方に押し上げられて波打ち
状態になることはない。
は、実施例の場合でも特に強く設定されているも
のではないので、キヤンバス5が各組の後側幌骨
8b〜10bにより上方に押し上げられて波打ち
状態になることはない。
(考案の効果)
以上の如く、本考案における車両のキヤンバス
トツプ構造によれば、キヤンバスの開時に最後列
組の後側幌骨は、ルーフ開口の後縁部に設けられ
たガイドによつてスムーズにかつ確実に上方へ持
上げ案内されるので、キヤンバスの正常な折り畳
みを簡単な構成でもつて確実にかつ実施上有効に
確保することができる。
トツプ構造によれば、キヤンバスの開時に最後列
組の後側幌骨は、ルーフ開口の後縁部に設けられ
たガイドによつてスムーズにかつ確実に上方へ持
上げ案内されるので、キヤンバスの正常な折り畳
みを簡単な構成でもつて確実にかつ実施上有効に
確保することができる。
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は
キヤンバストツプ構造を備えた自動車の斜視図、
第2図はキヤンバスの閉状態において第1図の
−線に沿つた拡大断面図、第3図はキヤンバス
の開閉機構を示す斜視図、第4図はルーフ開口の
後縁コーナ部付近の平面図、第5図および第6図
はそれぞれ第4図の−線および−線に沿
つた断面図である。 4……ルーフ開口、5……キヤンバス、8a,
8b,9a,9b,10a,10b……幌骨、1
2……ガイドレール、14……リンク部材、18
……ガイド。
キヤンバストツプ構造を備えた自動車の斜視図、
第2図はキヤンバスの閉状態において第1図の
−線に沿つた拡大断面図、第3図はキヤンバス
の開閉機構を示す斜視図、第4図はルーフ開口の
後縁コーナ部付近の平面図、第5図および第6図
はそれぞれ第4図の−線および−線に沿
つた断面図である。 4……ルーフ開口、5……キヤンバス、8a,
8b,9a,9b,10a,10b……幌骨、1
2……ガイドレール、14……リンク部材、18
……ガイド。
Claims (1)
- 車体ルーフに設けられたルーフ開口がキヤンバ
スで開閉可能に覆われ、該キヤンバスを支持する
車幅方向に延びる前後一組の幌骨が前後方向に複
数組設けられており、上記各組の前側幌骨の両端
は、ルーフ開口の両側縁に設けられたガイドレー
ルにスライド可能に支持され、後側幌骨は該前側
幌骨にリンク部材を介して連結され、該リンク部
材は、前側幌骨が後側幌骨に接近したとき該後側
幌骨を上方に持ち上げされるように設けられた車
両のキヤンバストツプ構造において、上記ルーフ
開口の後縁部には、キヤンバスの開時に最後列組
の後側幌骨が当接した際該後側幌骨を上方へ持上
げ案内するガイドが設けられていることを特徴と
する車両のキヤンバストツプ構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987057990U JPH0530495Y2 (ja) | 1987-04-16 | 1987-04-16 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987057990U JPH0530495Y2 (ja) | 1987-04-16 | 1987-04-16 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63165225U JPS63165225U (ja) | 1988-10-27 |
JPH0530495Y2 true JPH0530495Y2 (ja) | 1993-08-04 |
Family
ID=30888184
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987057990U Expired - Lifetime JPH0530495Y2 (ja) | 1987-04-16 | 1987-04-16 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0530495Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6133720B2 (ja) * | 1982-05-14 | 1986-08-04 | Hitachi Ltd |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6133720U (ja) * | 1984-07-31 | 1986-03-01 | ダイキヨ−・ベバスト株式会社 | 幌式サンル−フ装置 |
-
1987
- 1987-04-16 JP JP1987057990U patent/JPH0530495Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6133720B2 (ja) * | 1982-05-14 | 1986-08-04 | Hitachi Ltd |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63165225U (ja) | 1988-10-27 |
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