JP2579662Y2 - 電動機の永久磁石回転子 - Google Patents

電動機の永久磁石回転子

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JP2579662Y2
JP2579662Y2 JP1992002135U JP213592U JP2579662Y2 JP 2579662 Y2 JP2579662 Y2 JP 2579662Y2 JP 1992002135 U JP1992002135 U JP 1992002135U JP 213592 U JP213592 U JP 213592U JP 2579662 Y2 JP2579662 Y2 JP 2579662Y2
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JP
Japan
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rotor
permanent magnet
rotor body
magnet
resin
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利和 笹原
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Panasonic Holdings Corp
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Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は工作機械，工業用ロボッ
ト，その他の回動駆動源として用いられる産業用電動機
の回転子に係り、特に樹脂磁石を回転子本体外周に一体
に成形して構成された永久磁石回転子に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、樹脂磁石を回転子本体の外周に一
体に成形した永久磁石回転子を用いた電動機が主流とな
っている。
【０００３】以下にこの種の電動機の永久磁石回転子に
ついて、図３および図４を参照しながら説明する。図に
示すように、永久磁石回転子１１は外周に樹脂磁石１２
をリング状に一体成形し、加熱硬化せしめた回転子本体
１３に軸１４を挿入して構成されていた。
【０００４】そして、前記樹脂磁石１２を成形固着する
回転子本体１３の外周には螺旋状に小凹形溝１５が加工
されており、一体成形時に樹脂磁石１２の粉末粒子が前
記小凹形溝１５にも充填され、加熱硬化することによ
り、樹脂磁石１２の回転子本体１３への固着力強化を図
り、回り止め効果を得るようにしていた。
【０００５】
【考案が解決しようとする課題】このような従来の電動
機の永久磁石回転子では、回転子本体１３の外周に設け
られる螺旋状の小凹形溝１５を切削加工により形成して
いたのでコスト高となっていた。
【０００６】すなわち、切削加工で回転子本体１３自体
を形成しようとすると、電動機の出力の相違で回転子本
体１３が軸方向に長くなったりすると、前記螺旋状の小
凹形溝１５の加工難ばかりでなく、軸１４の挿入部の精
度確保にも多大の工数がかかり、極めてコスト高となる
問題があった。
【０００７】本考案は上記課題を解決するもので、簡易
な方法で安価な電動機の永久磁石回転子を提供すること
を目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案の電動機の永久磁石回転子は、積層鉄心からな
る回転子本体と、この回転子本体の外周にリング状に一
体成形される樹脂磁石と、前記回転子本体に挿入される
軸とを備え、上記樹脂磁石の一体成形時、同樹脂磁石材
料の一部が充填される小凹部を回転子本体の外周面軸方
向に複数条形成したものである。
【０００９】
【作用】本考案は上記した構成により、プレス加工で積
層鉄心片を周知の方法である切起し突起の相互のかしめ
作用で積層し、所望の積層鉄心の回転子本体を得る際
に、同時に小凹部を打抜き加工でできるので、極めて簡
易に回転子本体の外周に小凹部が設けられ、前記小凹部
に回転子本体の外周に設けられる樹脂磁石の一部が充填
されるので、樹脂磁石が強固に回転子本体に保持される
こととなる。
【００１０】
【実施例】以下、本考案の一実施例について図１および
図２を参照しながら説明する。図に示すように、プレス
加工により、鉄心片に複数の切起し突起１と、外周に半
円状の小凹部２を複数形成し、前記切起し突起１の相互
のかしめ作用により鉄心片を積層して、回転子本体３を
形成し、回転子本体３の外周に樹脂磁石４をリング状に
一体成形して樹脂磁石４の一部を半円状の小凹部２に充
填したものに軸５を挿入して永久磁石回転子６を構成す
る。
【００１１】上記した構成によれば、電動機の大きさが
異なり、回転子本体３の長さが長くなっても切起し突起
１の相互のかしめ作用を利用して自在に前記小凹部２を
形成することができる。
【００１２】このように本考案の実施例によれば、樹脂
磁石４は回転子本体３に設けた小凹部２により回転子本
体３に強固に固着されて固着力が向上して空転防止が図
れるとともに、回転子本体３の外周に形成される小凹部
２をプレス加工で容易に構成できる。また、電動機の固
定子積層鉄心片（図示せず）と同金型で打抜き形成する
ことができる。
【００１３】
【考案の効果】以上の実施例から明らかなように、本考
案によれば回転子本体の外周面の軸方向に複数の小凹部
を形成し、回転子本体の外周にリング状に一体成形され
る樹脂磁石の一部を前記小凹部に充填するようにしてい
るので、樹脂磁石の固着力が向上するとともに、前記小
凹部は積層鉄心片の打抜き時に形成でき、かつ、固定子
の積層鉄心片と同時に同じ材料から得て材料の無駄が少
なくなり極めて簡易な方法で工数削減と材料コストの低
減が図れる電動機の永久磁石回転子を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本考案の一実施例の電動機の永久磁石回転子の
斜視図
【図２】同永久磁石回転子の回転子本体の斜視図
【図３】従来の電動機の永久磁石回転子の斜視図
【図４】同永久磁石回転子の回転子本体の斜視図
【符号の説明】
２ 小凹部 ３ 回転子本体 ４ 樹脂磁石 ５ 軸

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項１】 積層鉄心からなる回転子本体と、この回
    転子本体の外周にリング状に一体成形される樹脂磁石
    と、前記回転子本体に挿入される軸とを備え、上記樹脂
    磁石の一体成形時、同樹脂磁石材料の一部が充填される
    小凹部を回転子本体の外周面軸方向に複数条形成した電
    動機の永久磁石回転子。
JP1992002135U 1992-01-24 1992-01-24 電動機の永久磁石回転子 Expired - Lifetime JP2579662Y2 (ja)

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JPH0562160U JPH0562160U (ja) 1993-08-13
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