JP2579473Y2 - 支持位置調整可能な支持構造 - Google Patents

支持位置調整可能な支持構造

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JP2579473Y2
JP2579473Y2 JP1993065556U JP6555693U JP2579473Y2 JP 2579473 Y2 JP2579473 Y2 JP 2579473Y2 JP 1993065556 U JP1993065556 U JP 1993065556U JP 6555693 U JP6555693 U JP 6555693U JP 2579473 Y2 JP2579473 Y2 JP 2579473Y2
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JP1993065556U
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忠雄 城本
隆 日並
Original Assignee
川鉄マシナリー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】例えば、索道においては、停留所
の出入口に索条を保持するための受索輪が支持されてお
り、この受索輪の支持高さは索条の状態変化に応じて調
整されるが、本考案は、かかる受索輪の如き被支持物体
を、その支持位置(支持高さ等)を調整できるように支
持させておくための支持構造に関するものである。より
具体的には、先端部に偏心軸を一体連設した支軸が、支
持体の貫通孔に回転自在に挿通支持されると共に所定の
回転位置に回転不能に固定されており、支軸を固定する
回転位置の選択により偏心軸に支持させた被支持物体の
位置を調整しうるように構成された支持位置調整可能な
支持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の支持構造としては、例え
ば、索道において停留所の出入口に設けられる受索輪の
支持構造がよく知られているが、かかる支持構造(以下
「従来構造」という)では、図4及び図5に示す如く、
停留所の出入口に、鉛直状の角形パイプ16及びその上
端部に水平貫通状に溶着した円筒体17等からなる支持
体11を取り付け、この支持体11の貫通孔17aに、
前端部に偏心軸13を一体連設した支軸12を回転自在
に挿通支持させ、円筒体17の前端面17bに、支軸1
2の前端部に形成した鍔部12aを衝合させ、支軸12
の後端近傍部に形成した断面矩形部12cに、円板状の
固定体15を、その中心部に形成した矩形穴15aを介
して相対回転不能に嵌挿保持させ、支軸12の後端部に
形成したネジ部12dにナット19a,19bを螺合さ
せると共に、固定体15を複数のボルト20…により支
持体11に固定させてある。
【0003】而して、固定体15に周方向に等ピッチθ
(図示の例では30°)で複数のボルト挿通孔15b…
を形成すると共に、円筒体17の鍔部17dにピッチθ
の整数倍をなす等ピッチ(図示の例では60°)で複数
のネジ孔17eを形成してあって、各ネジ孔17eに合
致させるボルト挿通孔15bの変更,選択により、つま
りボルト20により固定させる支軸12の回転位置の変
更,選択により、偏心軸13にベアリング18a,18
a等を介して回転自在に支持させた被支持物体たる受索
輪18の支持高さを調整しうるようになっている。
【0004】具体的には、先ず、ナット19a,19b
を緩めると共にボルト20…を取り外した上、支軸12
を回転させて、偏心軸13の位置つまり受索輪18の支
持高さが所望する高さとなるように且つ各ネジ孔17e
にボルト挿通孔15b…の一つに合致するように、支軸
12の回転位置を決定する。
【0005】そして、ボルト20…により固定板15を
支持体11に取り付けて、支軸12を支持体11に回転
不能に固定させると共に、ナット19a,19bを締め
付けて、鍔部12aと固定板15とで円筒体17を挟圧
させることによって、支軸12を支持体11に軸線方向
移動不能に固定させる。
【0006】このように、ボルト20…によって固定す
る支軸12の回転位置を一定角度θづつ変更させること
によって、偏心軸13に支持させた受索輪18の高さを
有段的に調整しうるのである。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかし、かかる従来構
造においては、支軸12を任意の回転位置に固定するこ
とができず、受索輪18の高さ調整を有段的に行い得る
にすぎない。しかも、受索輪18を支持する偏心軸13
は支軸12に対して偏心しているものであるから、支軸
12の回転位置変更量とこれによる受索輪18の高さ調
整量とは一定の関係にない。すなわち、支軸12の変更
角度が同一であっても、受索輪18の高さ調整量は、調
整前における支軸12に対する偏心軸13の位置によっ
て異なる。例えば、偏心軸13が最下降位置にある図5
の状態から支軸12をθづつ回転させて受索輪18の高
さ調整を行った場合(支軸12に対する偏心軸13の偏
心量をeとする)、各高さ調整量は、第1回目ではe
(1−cosθ)であるが、第2回目ではe(cosθ
−cos2θ)となり、第3回目ではe(cos2θ−
cos3θ)となり、同一ではない。
【0008】したがって、受索輪18の高さを微調整す
ることができず、受索輪18を所望する高さ位置に正確
に調整しておくことが極めて困難である。
【0009】本考案は、このような点に鑑みてなされた
もので、支軸を任意の回転位置に固定させ得て、受索輪
等の被支持物体の支持位置調整を無段的に行いうるよう
改良された支持位置調整可能な支持構造を提供すること
を目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案の支持位置調整可
能な支持構造にあっては、上記の目的を達成すべく、特
に、支軸の先端部に、支持体における一方の貫通孔開口
面に衝合する鍔部を形成し、支軸の基端面に、周端面が
支持体における他方の貫通孔開口面に衝合しうる摩擦係
合体を、支軸と相対回転不能に且つその基端面方向へと
締め付け自在にボルト止めしてある。而して、この摩擦
係合体は、ボルトにより前記基端面方向に締め付けるこ
とによって、その周端面が前記他方の貫通孔開口面に相
対回転不能に摩擦係合せしめられるものである。
【0011】
【作用】ボルトを締め付けると、摩擦係合体の周端面が
支持体に押し付けられて、支持体の両貫通孔開口面を摩
擦係合体と支軸の鍔部とで挟圧し、支軸の軸線方向移動
を阻止する。同時に、摩擦係合体の周端面が支持体の貫
通孔開口面に摩擦係合して、支軸の回転を阻止する。し
たがって、ボルトを操作することによって、支軸を任意
の回転位置に固定することができ、被支持物体の高さ調
整等の支持位置調整を無段的に行うことができる。その
結果、支持位置を所望する位置に正確に微調整すること
ができる。
【0012】
【実施例】以下、本考案の構成を図1〜図3に示す実施
例に基づいて具体的に説明する。
【0013】この実施例は、本考案を冒頭で述べた受索
輪の支持構造に適用した例に係る。
【0014】図1に示す支持構造において、1は停留所
の入口又は出口に取り付けられた支持体、2は支持体1
に回転自在に支持された支軸、3は支軸2の先端部に軸
線を径方向に齟齬させて一体連設された偏心軸、4は支
持体2の基端部にボルト5…止めされた摩擦係合体であ
る。なお、各構成部材1,2,3,4は、何れも金属製
のものである。
【0015】支持体1は、図1及び図3に示す如く、停
留所の入口又は出口の適所に取り付け金具(図示せず)
に角形パイプ6を立設し、この角パイプ6の上端部に円
筒体7を前後方向に貫通状に溶着してなる。
【0016】支軸2は、図1に示す如く、支持体1つま
り円筒体7の貫通孔7aに回転自在に挿通支持されてお
り、その先端部たる前端部には、支持体1における一方
の貫通孔開口面である円筒体7の前端面7bに衝合する
環状の鍔部2aが形成されている。また、この支軸2に
おける鍔部2aから基端面たる後端面2bに至る軸長は
円筒体7より長く設定されていて、鍔部2aを円筒体7
の前端面7bに衝合させた状態において、支軸2の後端
部が支持体1における他方の貫通孔開口面である円筒体
7の後端面7cより所定量h突出せしめられるようにな
っている。
【0017】偏心軸3には、図1に示す如く、ベアリン
グ8a,8a及び固定ナット8b等を介して、被支持物
体たる受索輪8が回転自在に支持されている。
【0018】摩擦係合体4は、図1及び図3に示す如
く、有底円筒形状に成形されたものであり、支軸2の後
端部に被冠させた状態で、底壁4aに貫通させた複数
(図示の例では3個)のボルト5…により支軸2の後端
面2bに相対回転不能に取り付けられている。この摩擦
係合体4の軸線方向長さは、底壁4aの前面からの周壁
4bの突出量Hが前記支軸2の突出量hより若干大きく
なるように、設定されている。したがって、摩擦係合体
4の周端面である周壁4bの端面4cを円筒体7の後端
面7cに衝合させたときに、底壁4aと支軸2との対向
面間に若干の隙間9が形成されることになり、この隙間
9の範囲内においてボルト5…の締め付けが許容され
る。なお、係合体4の外周部には、径方向に対向する工
具係合用の凹溝4d,4dが形成されている。
【0019】以上のように構成された支持構造にあって
は、受索輪8の高さ調整を無段的に行うことができ、受
索輪高さの微調整を正確且つ容易に行うことができる。
【0020】すなわち、ボルト5…を緩めた上、凹溝4
d,4dに係合させた適宜の工具により支軸2を回転さ
せて、受索輪8を所望する高さ位置にもたらす。
【0021】そして、この状態においてボルト5…を締
め付ける。ボルト5…を締め付けると、円筒体7が支軸
2の鍔部2aと支軸2に固定された摩擦係合体4とで挟
圧されることにより、支軸2の軸線方向移動が阻止され
ると共に、摩擦係合体4の周端面4cが円筒体7の後端
面7cに押し付けられて、両者4c,7c間に作用する
摩擦係合力により、支軸2の回転が阻止される。このと
き、摩擦係合体4が或る程度の弾性を有する金属製の有
底円筒体であり、且つボルト止めされた底壁4aと支軸
端面2bとの間に隙間9が形成されていることから、ボ
ルト5…による締め付けを摩擦係合体4が若干弾性変形
させる状態で行うことによって、支軸2の回転を阻止す
るに充分な摩擦係合力を得ることができる。しかも、ボ
ルト5…には、摩擦係合体4の弾性変形によるテンショ
ンが作用することから、長期使用のうちにボルト5…が
緩んで摩擦係合力が低下する、といった不都合も生じ
ず、支軸2つまり受索輪8の支持を確実に行いうる。
【0022】したがって、ボルト5…を操作することに
よって、受索輪8の支持高さを図1に示す最下降位置と
図2に示す最上昇位置との間に亘って無段的に調整する
ことができ、所望する高さに正確に微調整することがで
きる。しかも、ボルト5…を取り外すことなく螺送操作
するのみで、受索輪1の高さ調整を行うことができるか
ら、従来構造における如くボルト20…の脱着及びナッ
ト19a,19bの螺送操作を必要とする場合に比し
て、調整作業を極めて簡便且つ効率よく行うことができ
る。特に、上記した如く摩擦係合体4に工具係合溝4
d,4dを形成しておくと、支軸2の回転操作を容易に
行うことができ、調整作業を更に簡便且つ効率よく行う
ことができる。
【0023】なお、本考案の構成は上記実施例に限定さ
れず、本考案の基本原理を逸脱しない範囲において、適
宜に変更,改良することができる。
【0024】例えば、摩擦係合体4は、有底円筒状のも
のに限らず、例えば椀状のものとしておいてもよい。要
するに、ボルト5…を締め付けることにより、周端面4
cを支軸2の回転を阻止すべく貫通孔開口面7cに摩擦
係合させうるものであればよく、その形状は任意であ
る。また、周端面4c及び貫通孔開口面7cの一方又は
双方を、支軸2を任意の位置に固定させうるものである
ことを条件として、微細な凹凸加工を施したり、摩擦材
を貼着させる等により、摩擦係数のより高いものとして
おくことも可能である。
【0025】また、本考案に係る支持構造は、受索輪8
の高さ調整を行う場合に限らず、被支持物体の前後方向
位置や他の物体(被支持物体を含む)との間隔を調整す
る場合にも適用できるものであることはいうまでもな
い。
【0026】
【考案の効果】以上の説明から容易に理解されるよう
に、本考案によれば、支軸を摩擦係合力によって任意の
回転位置に固定しうるようにしたから、受索輪等の被支
持物体の支持位置調整を無段的に行うことができ、最適
の支持位置に正確に微調整しておくことができる。しか
も、摩擦係合体のボルトによる締め付け力を変更するの
みで、支軸の回転位置設定及び設定位置への固定を行う
ことができるから、ボルトの脱着及びナットの締め付け
力変更を必要とする従来構造に比して、支持位置調整を
極めて容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る支持構造の一実施例を示す縦断側
面図である。
【図2】図1と異なる状態を示す図1相当の縦断側面図
である。
【図3】図1のIII−III線に沿う縦断背面図である。
【図4】従来構造を示す縦断側面図である。
【図5】図4のV−V線に沿う縦断背面図である。
【符号の説明】
1…支持体、2…支軸、2a…鍔部、2b…支軸の基端
面、3…偏心軸、4…摩擦係合体、4a…底壁、4b…
周壁、4c…周壁の端面(摩擦係合体の周端面)、5…
ボルト、7…円筒体、7a…貫通孔、7b…円筒体の前
端面(支持体における一方の貫通孔開口面)、7c…円
筒体の後端面(支持体における他方の貫通孔開口面)。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部に偏心軸を一体連設した支軸が、
    支持体の貫通孔に回転自在に挿通支持されると共に所定
    の回転位置に回転不能に固定されており、支軸を固定す
    る回転位置の選択により偏心軸に支持させた被支持物体
    の位置を調整しうるように構成された支持位置調整可能
    な支持構造において、支軸の先端部には、支持体におけ
    る一方の貫通孔開口面に衝合する鍔部が形成されてお
    り、支軸の基端面には、周端面が支持体における他方の
    貫通孔開口面に衝合しうる摩擦係合体が、支軸と相対回
    転不能に且つその基端面方向へと締め付け自在にボルト
    止めされており、この摩擦係合体は、ボルトにより前記
    基端面方向に締め付けることによって、その周端面が前
    記他方の貫通孔開口面に相対回転不能に摩擦係合せしめ
    られるものであることを特徴とする支持位置調整可能な
    支持構造。
JP1993065556U 1993-12-08 1993-12-08 支持位置調整可能な支持構造 Expired - Lifetime JP2579473Y2 (ja)

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JP1993065556U JP2579473Y2 (ja) 1993-12-08 1993-12-08 支持位置調整可能な支持構造

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JPH0733764U JPH0733764U (ja) 1995-06-23
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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