JP2578625Y2 - ブーム付き作業車 - Google Patents
ブーム付き作業車Info
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- JP2578625Y2 JP2578625Y2 JP1992077652U JP7765292U JP2578625Y2 JP 2578625 Y2 JP2578625 Y2 JP 2578625Y2 JP 1992077652 U JP1992077652 U JP 1992077652U JP 7765292 U JP7765292 U JP 7765292U JP 2578625 Y2 JP2578625 Y2 JP 2578625Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、高所作業車やクレーン
車等のブーム付き作業車に関し、特にそのようなブーム
付き作業車における旋回台部分の構造に関するものであ
る。
車等のブーム付き作業車に関し、特にそのようなブーム
付き作業車における旋回台部分の構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】高所作業車やクレーン車等のブーム付き
作業車においては、ブーム格納状態(ブーム最大倒伏状
態)において作業車の全高さを低くおさえることが好ま
しい。例えばブーム付き作業車をトラックで搬送する際
に、該作業車の全高が低いとトンネル内や鉄道高架下な
どの高さ制限のある部分を通行するのに有利である。
又、高所作業車では、ブーム最大倒伏状態において、ブ
ームの先端部に取付けられた作業台(バケット)の高さ
を低くすると、作業員が作業台に乗り降りし易くなる。
さらに、クレーン車では、ブーム最大倒伏状態におい
て、ブーム先端部の高さを低くすると、吊り荷フックや
ワイヤー等の掛け替え作業が容易に行えるようになる。
作業車においては、ブーム格納状態(ブーム最大倒伏状
態)において作業車の全高さを低くおさえることが好ま
しい。例えばブーム付き作業車をトラックで搬送する際
に、該作業車の全高が低いとトンネル内や鉄道高架下な
どの高さ制限のある部分を通行するのに有利である。
又、高所作業車では、ブーム最大倒伏状態において、ブ
ームの先端部に取付けられた作業台(バケット)の高さ
を低くすると、作業員が作業台に乗り降りし易くなる。
さらに、クレーン車では、ブーム最大倒伏状態におい
て、ブーム先端部の高さを低くすると、吊り荷フックや
ワイヤー等の掛け替え作業が容易に行えるようになる。
【0003】ところで、図5及び図6には、従来の高所
作業車の一例を示しているが、この従来の高所作業車
は、クローラ式の台車1上に旋回台2を設け、さらに該
旋回台2のベースプレート22上に起伏シリンダ4によ
って起伏せしめられるブーム(伸縮ブーム)3を備える
とともに、ブーム3の先端部に作業者搭乗用の作業台6
を取付けている。旋回台2のベースプレート22は鋼製
の平板で形成されており、さらに該ベースプレート22
は、旋回中心に位置する旋回中央部23と該旋回中央部
23の後方に突出する後方突出部24とを有している。
又、該ベースプレート22は、その旋回中央部23がク
ローラシュー11の上面より低位置にあり且つ後方突出
部24が該クローラシュー11の上面より上方に位置す
るように段差をもたせている。尚、低位置にある旋回中
央部23の半径方向最外端は、旋回台2の旋回時に、図
6において符号Pで示す軌跡を画き、左右のクローラシ
ュー11,11に衝突することがないようにしている。
又、後方突出部24は、クローラシュー11の上面より
高位置にあるので、旋回台2の旋回時に該クローラシュ
ー11に干渉することがない。又、ブーム3の基端部及
び起伏シリンダ4の基端部は、それぞれ旋回台ベースプ
レート22の後方突出部24上にピン軸30,40で枢
着されている。さらに、この従来の高所作業車では、起
伏シリンダ4の先端側は、ブーム3の下面に枢着されて
いる。
作業車の一例を示しているが、この従来の高所作業車
は、クローラ式の台車1上に旋回台2を設け、さらに該
旋回台2のベースプレート22上に起伏シリンダ4によ
って起伏せしめられるブーム(伸縮ブーム)3を備える
とともに、ブーム3の先端部に作業者搭乗用の作業台6
を取付けている。旋回台2のベースプレート22は鋼製
の平板で形成されており、さらに該ベースプレート22
は、旋回中心に位置する旋回中央部23と該旋回中央部
23の後方に突出する後方突出部24とを有している。
又、該ベースプレート22は、その旋回中央部23がク
ローラシュー11の上面より低位置にあり且つ後方突出
部24が該クローラシュー11の上面より上方に位置す
るように段差をもたせている。尚、低位置にある旋回中
央部23の半径方向最外端は、旋回台2の旋回時に、図
6において符号Pで示す軌跡を画き、左右のクローラシ
ュー11,11に衝突することがないようにしている。
又、後方突出部24は、クローラシュー11の上面より
高位置にあるので、旋回台2の旋回時に該クローラシュ
ー11に干渉することがない。又、ブーム3の基端部及
び起伏シリンダ4の基端部は、それぞれ旋回台ベースプ
レート22の後方突出部24上にピン軸30,40で枢
着されている。さらに、この従来の高所作業車では、起
伏シリンダ4の先端側は、ブーム3の下面に枢着されて
いる。
【0004】そして、この従来の高所作業車では、起伏
シリンダ4を縮小させるとブーム3及び起伏シリンダ4
が倒伏せしめられ、図5に示すように起伏シリンダ4を
ベースプレート後方突出部24の上面に近接する姿勢ま
で縮小させたときにブーム3が最大倒伏状態となる。換
言すれば、この従来の高所作業車では、起伏シリンダ4
をほぼ水平姿勢まで倒伏させると、該起伏シリンダ4が
ベースプレート後方突出部24の上面に衝合(又は近
接)して、起伏シリンダ4をそれ以上、倒伏させること
ができなくなり、起伏シリンダ4がほぼ水平姿勢状態の
ときが図5に示すブーム最大倒伏姿勢となる。
シリンダ4を縮小させるとブーム3及び起伏シリンダ4
が倒伏せしめられ、図5に示すように起伏シリンダ4を
ベースプレート後方突出部24の上面に近接する姿勢ま
で縮小させたときにブーム3が最大倒伏状態となる。換
言すれば、この従来の高所作業車では、起伏シリンダ4
をほぼ水平姿勢まで倒伏させると、該起伏シリンダ4が
ベースプレート後方突出部24の上面に衝合(又は近
接)して、起伏シリンダ4をそれ以上、倒伏させること
ができなくなり、起伏シリンダ4がほぼ水平姿勢状態の
ときが図5に示すブーム最大倒伏姿勢となる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、図5及び図
6に示す従来の高所作業車では、ブーム3を、起伏シリ
ンダ4がほぼ水平姿勢となる姿勢までしか倒伏させるこ
とができないので、ブーム3の先端部に設けられている
作業台6の床面6aまでの高さH1が高くなって、該作
業台6への乗り降りがしにくくなるとともに、作業台6
の上端までの高さH2も高くなって、この高所作業車の
搬送時あるいは自走時に不利になるという問題があっ
た。
6に示す従来の高所作業車では、ブーム3を、起伏シリ
ンダ4がほぼ水平姿勢となる姿勢までしか倒伏させるこ
とができないので、ブーム3の先端部に設けられている
作業台6の床面6aまでの高さH1が高くなって、該作
業台6への乗り降りがしにくくなるとともに、作業台6
の上端までの高さH2も高くなって、この高所作業車の
搬送時あるいは自走時に不利になるという問題があっ
た。
【0006】又、ブーム付き作業車として、ブーム先端
部に吊り荷用のフックを取付けてクレーン車としたもの
もあるが、このようなクレーン車の場合では、ブーム先
端部を図5の状態より下げられなければ、ワイヤーやフ
ック等の掛け替え作業がしにくいという問題がある。
部に吊り荷用のフックを取付けてクレーン車としたもの
もあるが、このようなクレーン車の場合では、ブーム先
端部を図5の状態より下げられなければ、ワイヤーやフ
ック等の掛け替え作業がしにくいという問題がある。
【0007】尚、図5において、起伏シリンダ4の基端
部の枢着部(ピン軸40)、及びブーム3の基端部の枢
着部(ピン軸30)をそれぞれ図示位置より上方におい
て枢支すれば、起伏シリンダ4をさらに大きく倒伏させ
ることができ、それによってブーム先端部をさらに下げ
ることができるが、その場合には、ブーム3の基端部の
高さが高くなって作業車全体が大型化するという問題が
ある。
部の枢着部(ピン軸40)、及びブーム3の基端部の枢
着部(ピン軸30)をそれぞれ図示位置より上方におい
て枢支すれば、起伏シリンダ4をさらに大きく倒伏させ
ることができ、それによってブーム先端部をさらに下げ
ることができるが、その場合には、ブーム3の基端部の
高さが高くなって作業車全体が大型化するという問題が
ある。
【0008】本考案は、上記のような諸問題に鑑み、作
業車全体の高さを高くすることなく、ブーム最大倒伏状
態におけるブーム先端部の高さを低くし得るようにした
ブーム付き作業車を提供することを目的とするものであ
る。
業車全体の高さを高くすることなく、ブーム最大倒伏状
態におけるブーム先端部の高さを低くし得るようにした
ブーム付き作業車を提供することを目的とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は、台車上に旋回
台を設け、該旋回台上に起伏シリンダによって起伏操作
せしめられるブームを備えたブーム付き作業車におい
て、旋回台は、旋回ベアリングの直上方に位置させた旋
回中央部と該旋回中央部の後方に突出する後方突出部と
を有するベースプレートを備え、該ベースプレートは、
旋回中央部が低位置となり且つ後方突出部が高位置とな
るように段差をもたせて形成し、旋回台における後方突
出部の上方適所に、ブームの基端部及び起伏シリンダの
一端部をそれぞれ枢着する一方で、起伏シリンダの他端
部とブームの適所とを枢着し、さらに後方突出部におけ
るブームの直下に、該ブームあるいは起伏シリンダを後
方突出部の上面より下方に嵌入せしめ得る嵌入部を設
け、ブームの最大倒伏状態において起伏シリンダあるい
はブームが前記嵌入部内に嵌入する如くしたことを特徴
としている。
台を設け、該旋回台上に起伏シリンダによって起伏操作
せしめられるブームを備えたブーム付き作業車におい
て、旋回台は、旋回ベアリングの直上方に位置させた旋
回中央部と該旋回中央部の後方に突出する後方突出部と
を有するベースプレートを備え、該ベースプレートは、
旋回中央部が低位置となり且つ後方突出部が高位置とな
るように段差をもたせて形成し、旋回台における後方突
出部の上方適所に、ブームの基端部及び起伏シリンダの
一端部をそれぞれ枢着する一方で、起伏シリンダの他端
部とブームの適所とを枢着し、さらに後方突出部におけ
るブームの直下に、該ブームあるいは起伏シリンダを後
方突出部の上面より下方に嵌入せしめ得る嵌入部を設
け、ブームの最大倒伏状態において起伏シリンダあるい
はブームが前記嵌入部内に嵌入する如くしたことを特徴
としている。
【0010】
【作用】本考案のブーム付き作業車では、旋回台のベー
スプレートに旋回中央部が低位置となり後方突出部が高
位置となるように段差を形成し、その高位置となる後方
突出部上にブーム及び起伏シリンダを枢着するととも
に、該後方突出部にブームあるいは起伏シリンダを嵌入
せしめ得る嵌入部を形成して、ブームの最大倒伏状態に
おいて、起伏シリンダあるいはブームが該嵌入部内に嵌
入するようにしている。従って、ブームを例えば図5に
示す従来例のものより大きく倒伏させることができ、そ
の結果、ブーム先端部の高さを従来のものより低位置ま
で下げることができる。
スプレートに旋回中央部が低位置となり後方突出部が高
位置となるように段差を形成し、その高位置となる後方
突出部上にブーム及び起伏シリンダを枢着するととも
に、該後方突出部にブームあるいは起伏シリンダを嵌入
せしめ得る嵌入部を形成して、ブームの最大倒伏状態に
おいて、起伏シリンダあるいはブームが該嵌入部内に嵌
入するようにしている。従って、ブームを例えば図5に
示す従来例のものより大きく倒伏させることができ、そ
の結果、ブーム先端部の高さを従来のものより低位置ま
で下げることができる。
【0011】尚、ブーム付き作業車として高所作業車を
適用する場合には、ブーム先端部に作業者搭乗用の作業
台が取付けられるが、上記のようにブーム最大倒伏状態
においてブーム先端部の高さが低くなると、該作業台の
高さも低くなる。又、ブーム付き作業車としてクレーン
車を適用する場合には、ブーム先端部に吊り荷用フック
が取付けられるが、ブーム最大倒伏状態においてブーム
先端部の高さが低くなると、ブーム先端部においてワイ
ヤーや吊り荷用フック等の掛け替え作業を低位置で行え
る。
適用する場合には、ブーム先端部に作業者搭乗用の作業
台が取付けられるが、上記のようにブーム最大倒伏状態
においてブーム先端部の高さが低くなると、該作業台の
高さも低くなる。又、ブーム付き作業車としてクレーン
車を適用する場合には、ブーム先端部に吊り荷用フック
が取付けられるが、ブーム最大倒伏状態においてブーム
先端部の高さが低くなると、ブーム先端部においてワイ
ヤーや吊り荷用フック等の掛け替え作業を低位置で行え
る。
【0012】
【考案の効果】本考案のブーム付き作業車では、旋回台
ベースプレートの後方突出部に嵌入部を形成して、ブー
ム最大倒伏状態において起伏シリンダあるいはブームが
該嵌入部内に嵌入するようにしているので、ブーム最大
倒伏状態でのブーム先端部の高さを従来のものより低く
下げることができる。その結果、作業車全体の高さが低
くなって、例えばトラックでの搬送時、あるいは自走時
等に有利となるという効果がある。
ベースプレートの後方突出部に嵌入部を形成して、ブー
ム最大倒伏状態において起伏シリンダあるいはブームが
該嵌入部内に嵌入するようにしているので、ブーム最大
倒伏状態でのブーム先端部の高さを従来のものより低く
下げることができる。その結果、作業車全体の高さが低
くなって、例えばトラックでの搬送時、あるいは自走時
等に有利となるという効果がある。
【0013】又、本考案を高所作業車に適用した場合に
は、ブーム最大倒伏状態においてブーム先端部の高さを
従来のものより低く下げることができるので、ブーム先
端部に取付けた作業台の高さを低くでき、該作業台への
乗り降りが容易となるとともに、作業台の上端高さ(作
業車の全体高さ)が低くなって走行時等に有利となると
いう効果がある。
は、ブーム最大倒伏状態においてブーム先端部の高さを
従来のものより低く下げることができるので、ブーム先
端部に取付けた作業台の高さを低くでき、該作業台への
乗り降りが容易となるとともに、作業台の上端高さ(作
業車の全体高さ)が低くなって走行時等に有利となると
いう効果がある。
【0014】さらに、本考案をクレーン車に適用した場
合には、ブーム最大倒伏状態においてブーム先端部を低
く下げることができるので、ブーム先端部におけるワイ
ヤーや吊り荷用フック等の掛け替え作業が低位置で行
え、それらの作業が容易に行えるという効果がある。
合には、ブーム最大倒伏状態においてブーム先端部を低
く下げることができるので、ブーム先端部におけるワイ
ヤーや吊り荷用フック等の掛け替え作業が低位置で行
え、それらの作業が容易に行えるという効果がある。
【0015】
【実施例】図1〜図4を参照して本考案の実施例を説明
すると、図1〜図3にはブーム付き作業車として高所作
業車を適用した実施例(第1実施例)を示し、図4にはブ
ーム付き作業車としてクレーン車を適用した実施例(第
2実施例)を示している。
すると、図1〜図3にはブーム付き作業車として高所作
業車を適用した実施例(第1実施例)を示し、図4にはブ
ーム付き作業車としてクレーン車を適用した実施例(第
2実施例)を示している。
【0016】図1〜図3に示す高所作業車の基本構成
は、図5及び図6に示す従来例のものとほぼ同様に構成
されている。即ち、クローラ式の台車1上に旋回台2を
設け、該旋回台2上に起伏シリンダ4によって起伏操作
せしめられるブーム(伸縮ブーム)3を備えるととも
に、ブーム3の先端部に作業者搭乗用の作業台6を取付
けて構成している。
は、図5及び図6に示す従来例のものとほぼ同様に構成
されている。即ち、クローラ式の台車1上に旋回台2を
設け、該旋回台2上に起伏シリンダ4によって起伏操作
せしめられるブーム(伸縮ブーム)3を備えるととも
に、ブーム3の先端部に作業者搭乗用の作業台6を取付
けて構成している。
【0017】旋回台2は、平面視における台車1のほぼ
中央部に旋回中心を有している。又、該旋回台2は、旋
回ベアリング21の直上方に位置させた旋回中央部23
と該旋回中央部23の後方に突出する後方突出部24と
を有するベースプレート22を備えている。
中央部に旋回中心を有している。又、該旋回台2は、旋
回ベアリング21の直上方に位置させた旋回中央部23
と該旋回中央部23の後方に突出する後方突出部24と
を有するベースプレート22を備えている。
【0018】該ベースプレート22は、その旋回中央部
23がクローラシュー11の上面より低位置にあり且つ
後方突出部24が該クローラシュー11の上面より上方
に位置するように段差をもたせて形成している。ベース
プレート22の旋回中央部23の半径方向最外端23a
は、旋回台2の旋回時において左右のクローラシュー1
1,11に衝突しない位置(図2において旋回中心から
半径Rの位置)にあって、旋回台旋回時に図2において
符号Qで示す軌跡を画くようになっている。従って、旋
回中央部23がクローラシュー11の上面より下方にあ
っても該旋回中央部23が左右のクローラシュー11,
11に衝突することがない。又、ベースプレート22の
後方突出部24は、クローラシュー11の上面より高位
置にあるので、旋回台2の旋回時に該クローラシュー1
1に干渉することがない。尚、旋回中央部23と後方突
出部24間の段差部27は、図示例では後方突出部24
の全幅に亘って直線状に形成しているが、他の実施例で
は該段差部27を旋回中央部外端23aの移動軌跡Qに
沿って円弧状に形成してもよい。その場合には、後述す
る嵌入部25の全長を旋回中心部側において短くでき
る。
23がクローラシュー11の上面より低位置にあり且つ
後方突出部24が該クローラシュー11の上面より上方
に位置するように段差をもたせて形成している。ベース
プレート22の旋回中央部23の半径方向最外端23a
は、旋回台2の旋回時において左右のクローラシュー1
1,11に衝突しない位置(図2において旋回中心から
半径Rの位置)にあって、旋回台旋回時に図2において
符号Qで示す軌跡を画くようになっている。従って、旋
回中央部23がクローラシュー11の上面より下方にあ
っても該旋回中央部23が左右のクローラシュー11,
11に衝突することがない。又、ベースプレート22の
後方突出部24は、クローラシュー11の上面より高位
置にあるので、旋回台2の旋回時に該クローラシュー1
1に干渉することがない。尚、旋回中央部23と後方突
出部24間の段差部27は、図示例では後方突出部24
の全幅に亘って直線状に形成しているが、他の実施例で
は該段差部27を旋回中央部外端23aの移動軌跡Qに
沿って円弧状に形成してもよい。その場合には、後述す
る嵌入部25の全長を旋回中心部側において短くでき
る。
【0019】ブーム3は、その基端部を旋回台ベースプ
レート22の後方突出部24の外端部(後端部)上の所
定高さ位置においてピン軸30で枢着している。即ち、
ベースプレート22上には、左右一対の側板26,26
が立設されていて、ブーム3の基端部は該各側板26,
26間における後端寄り上端部にピン軸30で枢着され
ている。
レート22の後方突出部24の外端部(後端部)上の所
定高さ位置においてピン軸30で枢着している。即ち、
ベースプレート22上には、左右一対の側板26,26
が立設されていて、ブーム3の基端部は該各側板26,
26間における後端寄り上端部にピン軸30で枢着され
ている。
【0020】又、起伏シリンダ4は、ブーム3の下面側
において、基端部を旋回台ベースプレート22の後方突
出部24上に設けたブラケット28にピン軸40で枢着
するとともに、先端部をブーム3の下面にピン軸41で
枢着している。尚、起伏シリンダ4は、水平姿勢におい
てその下面高さが後方突出部24の上面高さに近接する
ように位置決めされている。尚、この第1実施例の高所
作業車では、ブーム3の基端部と旋回台ベースプレート
22との枢着位置(ピン軸30の位置)、起伏シリンダ
4の基端部と旋回台ベースプレート22との枢着位置
(ピン軸40の位置)、起伏シリンダ4の先端部とブー
ム3との枢着位置(ピン軸41の位置)は、それぞれ図
5の従来例のものと同位置に設定している。
において、基端部を旋回台ベースプレート22の後方突
出部24上に設けたブラケット28にピン軸40で枢着
するとともに、先端部をブーム3の下面にピン軸41で
枢着している。尚、起伏シリンダ4は、水平姿勢におい
てその下面高さが後方突出部24の上面高さに近接する
ように位置決めされている。尚、この第1実施例の高所
作業車では、ブーム3の基端部と旋回台ベースプレート
22との枢着位置(ピン軸30の位置)、起伏シリンダ
4の基端部と旋回台ベースプレート22との枢着位置
(ピン軸40の位置)、起伏シリンダ4の先端部とブー
ム3との枢着位置(ピン軸41の位置)は、それぞれ図
5の従来例のものと同位置に設定している。
【0021】起伏シリンダ4は、最大倒伏状態において
は、図1及び図3に示すように水平姿勢よりやや大きい
角度まで倒されるようになっている。又、起伏シリンダ
4の最大倒伏状態においては、ブーム3は起伏シリンダ
4の倒伏姿勢よりもやや大きい角度で倒伏せしめられ
る。
は、図1及び図3に示すように水平姿勢よりやや大きい
角度まで倒されるようになっている。又、起伏シリンダ
4の最大倒伏状態においては、ブーム3は起伏シリンダ
4の倒伏姿勢よりもやや大きい角度で倒伏せしめられ
る。
【0022】図1〜図3の第1実施例では、旋回台ベー
スプレート22の後方突出部24部分に、起伏シリンダ
4の太さよりやや大きい幅で起伏シリンダ4の基端部側
枢着部(ピン軸40)の近傍位置から旋回中央部23の
外縁部に達する長さを有する嵌入部25を形成してい
る。この嵌入部25は、図3に示すように起伏シリンダ
4を水平姿勢より大きく倒伏させた時に該起伏シリンダ
4の一部を嵌入させるためのものである。尚、この実施
例では、嵌入部25として切欠を採用しているが、他の
実施例では、後方突出部24に下方に凹入する凹段部を
形成して嵌入部25としてもよい。
スプレート22の後方突出部24部分に、起伏シリンダ
4の太さよりやや大きい幅で起伏シリンダ4の基端部側
枢着部(ピン軸40)の近傍位置から旋回中央部23の
外縁部に達する長さを有する嵌入部25を形成してい
る。この嵌入部25は、図3に示すように起伏シリンダ
4を水平姿勢より大きく倒伏させた時に該起伏シリンダ
4の一部を嵌入させるためのものである。尚、この実施
例では、嵌入部25として切欠を採用しているが、他の
実施例では、後方突出部24に下方に凹入する凹段部を
形成して嵌入部25としてもよい。
【0023】この第1実施例の高所作業車では、起伏シ
リンダ4を最大倒伏状態まで倒すと、該起伏シリンダ4
が水平姿勢よりもやや大きい角度まで前方に倒される
が、そのとき該起伏シリンダ4の一部がベースプレート
22の後方突出部24に形成した嵌入部(切欠)25内
に嵌入するようになる。このとき、起伏シリンダ4の先
端部は、図3に示すように低位置にある旋回中央部23
の上面に近接する。
リンダ4を最大倒伏状態まで倒すと、該起伏シリンダ4
が水平姿勢よりもやや大きい角度まで前方に倒される
が、そのとき該起伏シリンダ4の一部がベースプレート
22の後方突出部24に形成した嵌入部(切欠)25内
に嵌入するようになる。このとき、起伏シリンダ4の先
端部は、図3に示すように低位置にある旋回中央部23
の上面に近接する。
【0024】従って、この第1実施例の高所作業車で
は、起伏シリンダ4の最大倒伏状態においてブーム3の
最大倒伏角度が従来(図5)のものより大きくなり、ブ
ーム先端部の高さを低くすることができる。このように
ブーム先端部の高さが低くなると、ブーム先端部に取付
けている作業台6の位置も低くなり、該作業台6の床面
6aの高さT1(図5の高さH1より小さい)が低くなっ
て作業台6への乗り降りが容易となるとともに、この高
所作業車の全体高さT2(図5の高さH2より小さい)も
低くなって搬送時あるいは自走時において有利となる。
は、起伏シリンダ4の最大倒伏状態においてブーム3の
最大倒伏角度が従来(図5)のものより大きくなり、ブ
ーム先端部の高さを低くすることができる。このように
ブーム先端部の高さが低くなると、ブーム先端部に取付
けている作業台6の位置も低くなり、該作業台6の床面
6aの高さT1(図5の高さH1より小さい)が低くなっ
て作業台6への乗り降りが容易となるとともに、この高
所作業車の全体高さT2(図5の高さH2より小さい)も
低くなって搬送時あるいは自走時において有利となる。
【0025】次に、図4に示す第2実施例のブーム付き
作業車(クレーン車)について説明すると、この図4の
クレーン車では、台車1として車輪による自走式のもの
を採用している。又、起伏シリンダ4は、左右一対使用
されていて、該各起伏シリンダ4の先端部をそれぞれブ
ーム3の左右各側面に枢着している。ブーム3の先端部
には、吊り荷用フック7が吊下げられる。この吊り荷用
フック7には、旋回台2上に設けられたウインチ(図示
省略)からのワイヤーが巻回されている。
作業車(クレーン車)について説明すると、この図4の
クレーン車では、台車1として車輪による自走式のもの
を採用している。又、起伏シリンダ4は、左右一対使用
されていて、該各起伏シリンダ4の先端部をそれぞれブ
ーム3の左右各側面に枢着している。ブーム3の先端部
には、吊り荷用フック7が吊下げられる。この吊り荷用
フック7には、旋回台2上に設けられたウインチ(図示
省略)からのワイヤーが巻回されている。
【0026】ブーム3は、その最大倒伏状態においては
水平姿勢を越えて下斜前方に傾斜するようになっている
が、旋回台ベースプレート22の後方突出部24部分に
ブーム嵌入用の嵌入部(切欠)25を形成して、ブーム
最大倒伏状態では、該ブーム3の下面側の一部が該嵌入
部25内に嵌入するようにしている。
水平姿勢を越えて下斜前方に傾斜するようになっている
が、旋回台ベースプレート22の後方突出部24部分に
ブーム嵌入用の嵌入部(切欠)25を形成して、ブーム
最大倒伏状態では、該ブーム3の下面側の一部が該嵌入
部25内に嵌入するようにしている。
【0027】このように、図4のクレーン車では、ブー
ム最大倒伏状態において、該ブーム3の一部が旋回台ベ
ースプレート22の後方突出部24部分に形成している
嵌入部(切欠)25内に嵌入するようにしているので、
第1実施例の場合と同様にブーム先端部を従来型のもの
より低位置となる高さまでブーム3を倒伏させることが
できる。
ム最大倒伏状態において、該ブーム3の一部が旋回台ベ
ースプレート22の後方突出部24部分に形成している
嵌入部(切欠)25内に嵌入するようにしているので、
第1実施例の場合と同様にブーム先端部を従来型のもの
より低位置となる高さまでブーム3を倒伏させることが
できる。
【0028】又、このように、ブーム最大倒伏状態にお
いて、該ブーム3の先端部を低くすることができるよう
にすると、ブーム先端部におけるワイヤーや吊り荷用フ
ック7等の掛け替え作業を従来のものより低位置で行え
るようになり、それらの作業が容易となる。又、クレー
ン作業によっては、家屋の出入り口(開口高さがさほど
大きくない)から家屋内にブーム先端部寄り部分のみを
差し込んで行う場合もあるが、そのときにブーム先端部
を低くできるとクレーン作業が容易となるとともに、ク
レーン車の使用可能範囲を拡大できる。
いて、該ブーム3の先端部を低くすることができるよう
にすると、ブーム先端部におけるワイヤーや吊り荷用フ
ック7等の掛け替え作業を従来のものより低位置で行え
るようになり、それらの作業が容易となる。又、クレー
ン作業によっては、家屋の出入り口(開口高さがさほど
大きくない)から家屋内にブーム先端部寄り部分のみを
差し込んで行う場合もあるが、そのときにブーム先端部
を低くできるとクレーン作業が容易となるとともに、ク
レーン車の使用可能範囲を拡大できる。
【図1】本考案の第1実施例にかかるブーム付き作業車
(高所作業車)の側面図である。
(高所作業車)の側面図である。
【図2】図1の一部平面図である。
【図3】図2のIIIーIII矢視相当図である。
【図4】本考案の第2実施例にかかるブーム付き作業車
(クレーン車)の側面図である。
(クレーン車)の側面図である。
【図5】従来の高所作業車の側面図である。
【図6】図5の一部平面図である。
1は台車、2は旋回台、3はブーム、4は起伏シリン
ダ、6は作業台、7は吊り荷用フック、22はベースプ
レート、23は旋回中央部、24は後方突出部、25は
嵌入部(切欠)である。
ダ、6は作業台、7は吊り荷用フック、22はベースプ
レート、23は旋回中央部、24は後方突出部、25は
嵌入部(切欠)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B66C 23/00 - 23/94 B66F 9/00 - 11/04
Claims (1)
- 【請求項1】 台車(1)上に旋回台(2)を設け、該
旋回台(2)上に起伏シリンダ(4)によって起伏操作
せしめられるブーム(3)を備えたブーム付き作業車で
あって、 前記旋回台(2)は、旋回ベアリング(21)の直上方
に位置させた旋回中央部(23)と該旋回中央部(2
3)の後方に突出する後方突出部(24)とを有するベ
ースプレート(22)を備え、 該ベースプレート(22)は、前記旋回中央部(23)
が低位置となり且つ前記後方突出部(24)が高位置と
なるように段差をもたせて形成し、 前記旋回台(2)における前記後方突出部(24)の上
方適所に前記ブーム(3)の基端部及び前記起伏シリン
ダ(4)の一端部をそれぞれ枢着する一方で、該起伏シ
リンダ(4)の他端部とブーム(3)の適所とを枢着
し、 前記後方突出部(24)におけるブーム(3)の直下
に、該ブーム(3)あるいは前記起伏シリンダ(4)を
該後方突出部(24)の上面より下方に嵌入せしめ得る
嵌入部(25)を設け、 前記ブーム(3)の最大倒伏状態において前記起伏シリ
ンダ(4)あるいはブーム(3)が前記嵌入部(25)
内に嵌入する如くした、 ことを特徴とするブーム付き作業車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992077652U JP2578625Y2 (ja) | 1992-11-11 | 1992-11-11 | ブーム付き作業車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992077652U JP2578625Y2 (ja) | 1992-11-11 | 1992-11-11 | ブーム付き作業車 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0642889U JPH0642889U (ja) | 1994-06-07 |
JP2578625Y2 true JP2578625Y2 (ja) | 1998-08-13 |
Family
ID=13639826
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992077652U Expired - Fee Related JP2578625Y2 (ja) | 1992-11-11 | 1992-11-11 | ブーム付き作業車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2578625Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-11-11 JP JP1992077652U patent/JP2578625Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0642889U (ja) | 1994-06-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |