JP2876590B2 - 低空頭クレーン - Google Patents
低空頭クレーンInfo
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- JP2876590B2 JP2876590B2 JP11786595A JP11786595A JP2876590B2 JP 2876590 B2 JP2876590 B2 JP 2876590B2 JP 11786595 A JP11786595 A JP 11786595A JP 11786595 A JP11786595 A JP 11786595A JP 2876590 B2 JP2876590 B2 JP 2876590B2
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- Japan
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- boom
- center
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、空頭に制限のある場所
での使用に適した低空頭クレーンに関する。
での使用に適した低空頭クレーンに関する。
【０００２】
【従来の技術】移動式クレーンは、走行形式の違いから
トラッククレーン、クローラクレーンといったものに分
類され、ブーム構造の違いからラチスタイプや箱型ブー
ムタイプのものに分類される。ここで、例えばラチスタ
イプのものは、軽量かつ安定であることから大型機に多
く採用されている。
トラッククレーン、クローラクレーンといったものに分
類され、ブーム構造の違いからラチスタイプや箱型ブー
ムタイプのものに分類される。ここで、例えばラチスタ
イプのものは、軽量かつ安定であることから大型機に多
く採用されている。
【０００３】一方、移動式クレーンのニーズは、高揚
程、高重量、大作業半径といったもの以外に、狭い現場
でも容易に作業できるコンパクト性も要求される場合が
少なくない。ラフテレーンクレーンなどはそのようなコ
ンパクト性に特徴があるクレーンの代表であり、狭隘地
への侵入能力が高い。
程、高重量、大作業半径といったもの以外に、狭い現場
でも容易に作業できるコンパクト性も要求される場合が
少なくない。ラフテレーンクレーンなどはそのようなコ
ンパクト性に特徴があるクレーンの代表であり、狭隘地
への侵入能力が高い。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のクレーンは、いずれのタイプもブームを所定の角度ま
で起伏した状態で重量物を吊り上げるようになってお
り、空頭高さが数ｍ程度以下の場所、例えば操車場など
では、ブームの先端と上空の架線とが干渉するために該
ブームを十分に起伏することができず、その結果、重量
物を吊持することができないという問題があった。
のクレーンは、いずれのタイプもブームを所定の角度ま
で起伏した状態で重量物を吊り上げるようになってお
り、空頭高さが数ｍ程度以下の場所、例えば操車場など
では、ブームの先端と上空の架線とが干渉するために該
ブームを十分に起伏することができず、その結果、重量
物を吊持することができないという問題があった。
【０００５】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、空頭制限のある場所においても揚重作業を行
うことができる低空頭クレーンを提供することを目的と
する。
たもので、空頭制限のある場所においても揚重作業を行
うことができる低空頭クレーンを提供することを目的と
する。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の低空頭クレーンは請求項１に記載したよう
に、クローラ等の走行体に旋回自在に取り付けられた上
部旋回体に所定のブーム支持体を水平軸線回りに回動自
在に取り付けるとともに、該ブーム支持体に所定のブー
ムをその中央近傍若しくは中央やや後方寄りで固着し、
前記ブームの後端近傍と前記上部旋回体とを所定のブー
ム起伏シリンダで連結したものである。
め、本発明の低空頭クレーンは請求項１に記載したよう
に、クローラ等の走行体に旋回自在に取り付けられた上
部旋回体に所定のブーム支持体を水平軸線回りに回動自
在に取り付けるとともに、該ブーム支持体に所定のブー
ムをその中央近傍若しくは中央やや後方寄りで固着し、
前記ブームの後端近傍と前記上部旋回体とを所定のブー
ム起伏シリンダで連結したものである。
【０００７】
【作用】本発明の低空頭クレーンにおいては、ブーム
は、その中央近傍若しくは中央やや後方寄りでブーム支
持体に支持されるとともに、その後端近傍でブーム起伏
シリンダに支持される。そのため、ブームを支持する２
点間の間隔は、従来のクレーンよりもかなり拡がり、よ
り大きなモーメントにも対抗できる構造となる。そのた
め、ブームを水平にした状態でもかなりの吊上げ荷重を
支持することが可能となる。
は、その中央近傍若しくは中央やや後方寄りでブーム支
持体に支持されるとともに、その後端近傍でブーム起伏
シリンダに支持される。そのため、ブームを支持する２
点間の間隔は、従来のクレーンよりもかなり拡がり、よ
り大きなモーメントにも対抗できる構造となる。そのた
め、ブームを水平にした状態でもかなりの吊上げ荷重を
支持することが可能となる。
【０００８】
【実施例】以下、本発明の低空頭クレーンの実施例につ
いて、添付図面を参照して説明する。
いて、添付図面を参照して説明する。
【０００９】図１は、本実施例に係る低空頭クレーン１
を平面図および側面図で示したものである。これらの図
でわかるように、本実施例の低空頭クレーン１は、クロ
ーラ式の走行体２の上に上部旋回体３を旋回自在に取り
付け、該上部旋回体３の上にほぼ逆三角形状のブーム支
持体４を取り付けてある。ここで、ブーム支持体４は、
例えばトラスで構成してあり、その下端５を上部旋回体
３にヒンジ接合してある。そして、該ヒンジを中心とし
た水平軸線回りに回動できるようになっている。
を平面図および側面図で示したものである。これらの図
でわかるように、本実施例の低空頭クレーン１は、クロ
ーラ式の走行体２の上に上部旋回体３を旋回自在に取り
付け、該上部旋回体３の上にほぼ逆三角形状のブーム支
持体４を取り付けてある。ここで、ブーム支持体４は、
例えばトラスで構成してあり、その下端５を上部旋回体
３にヒンジ接合してある。そして、該ヒンジを中心とし
た水平軸線回りに回動できるようになっている。
【００１０】なお、走行体２および上部旋回体３は、例
えば５０ｔ吊り程度の全油圧クローラクレーンをベース
マシンにしてこれらを構成することができる。
えば５０ｔ吊り程度の全油圧クローラクレーンをベース
マシンにしてこれらを構成することができる。
【００１１】一方、上部旋回体３の上方には伸縮ブーム
６を配設してある。伸縮ブーム６は、その中央近傍から
中央やや後方寄りにかけてブーム支持体４に支持され該
ブーム支持体４に固着された下段ブーム７と、該下段ブ
ーム７に案内されブーム伸縮シリンダ８によって軸線方
向に伸縮駆動される上段ブーム９とからなる。
６を配設してある。伸縮ブーム６は、その中央近傍から
中央やや後方寄りにかけてブーム支持体４に支持され該
ブーム支持体４に固着された下段ブーム７と、該下段ブ
ーム７に案内されブーム伸縮シリンダ８によって軸線方
向に伸縮駆動される上段ブーム９とからなる。
【００１２】また、ブーム支持体４の後方にブーム起伏
シリンダ１１を配設し、その先端を下段ブーム７の後端
近傍に連結してある。かかる構成により、空頭に余裕が
ある場合にブーム起伏シリンダ１１を作動させて伸縮ブ
ーム６を１５゜程度起伏させ、わずかなりとも揚程を確
保できるようになっている。
シリンダ１１を配設し、その先端を下段ブーム７の後端
近傍に連結してある。かかる構成により、空頭に余裕が
ある場合にブーム起伏シリンダ１１を作動させて伸縮ブ
ーム６を１５゜程度起伏させ、わずかなりとも揚程を確
保できるようになっている。
【００１３】また、上部旋回体３のほぼ中央にワイヤー
ロープの巻上用ウインチ１０を配設してあるとともに、
後方には、ブーム伸縮シリンダ８やブーム起伏シリンダ
１１の油圧源となる油圧ユニット１２を装備してある。
また、伸縮ブーム８の後方には、ケーブルリール１３や
油圧ホースリール１４を取り付けてある。なお、狭隘な
場所での使用を考慮し、油圧ユニット１２を本体原動機
による駆動方式としてコンパクト化し、旋回半径を小さ
くしておくのがよい。
ロープの巻上用ウインチ１０を配設してあるとともに、
後方には、ブーム伸縮シリンダ８やブーム起伏シリンダ
１１の油圧源となる油圧ユニット１２を装備してある。
また、伸縮ブーム８の後方には、ケーブルリール１３や
油圧ホースリール１４を取り付けてある。なお、狭隘な
場所での使用を考慮し、油圧ユニット１２を本体原動機
による駆動方式としてコンパクト化し、旋回半径を小さ
くしておくのがよい。
【００１４】本実施例の低空頭クレーン１においては、
伸縮ブーム６は、その中央近傍から中央やや後方寄りに
かけてブーム支持体４に支持されるとともに、その後端
近傍でブーム起伏シリンダ１１に支持される。そのた
め、伸縮ブーム６を支持する２点間の間隔は、従来のク
レーンよりもかなり拡がり、大きなモーメントにも抵抗
できる構造となる。
伸縮ブーム６は、その中央近傍から中央やや後方寄りに
かけてブーム支持体４に支持されるとともに、その後端
近傍でブーム起伏シリンダ１１に支持される。そのた
め、伸縮ブーム６を支持する２点間の間隔は、従来のク
レーンよりもかなり拡がり、大きなモーメントにも抵抗
できる構造となる。
【００１５】したがって、本実施例の低空頭クレーン１
を用いれば、図１(b) に示すように、伸縮ブーム６を起
伏させずに水平にした状態で、例えば地中連続壁工事に
用いる懸垂型掘削機２１の荷重を十分に支持することが
できる。
を用いれば、図１(b) に示すように、伸縮ブーム６を起
伏させずに水平にした状態で、例えば地中連続壁工事に
用いる懸垂型掘削機２１の荷重を十分に支持することが
できる。
【００１６】なお、空頭に余裕がある場合には、図２に
示すように、ブーム起伏シリンダ１１を作動させて伸縮
ブーム６を１５゜程度起伏させ、所定の揚程を確保する
ことができる。また、周囲に余裕がある場合には、図３
に示すように、ブーム伸縮シリンダ８を作動させて上段
ブーム９を下段ブーム７に対し３ｍ程度伸張させ、所定
の作業半径を確保することができる。
示すように、ブーム起伏シリンダ１１を作動させて伸縮
ブーム６を１５゜程度起伏させ、所定の揚程を確保する
ことができる。また、周囲に余裕がある場合には、図３
に示すように、ブーム伸縮シリンダ８を作動させて上段
ブーム９を下段ブーム７に対し３ｍ程度伸張させ、所定
の作業半径を確保することができる。
【００１７】以上説明したように、本実施例に係る低空
頭クレーンによれば、伸縮ブームを起伏させずに水平に
した状態で、かなりの吊り荷重を支持することができ
る。
頭クレーンによれば、伸縮ブームを起伏させずに水平に
した状態で、かなりの吊り荷重を支持することができ
る。
【００１８】そのため、架線下、路下、地下駐車場な
ど、空頭が数ｍ程度に制限される場所において、例えば
懸垂型掘削機を吊持して地中連続壁用の掘削を行うこと
ができるし、その他あらゆるクレーン作業を行うことが
可能となる。
ど、空頭が数ｍ程度に制限される場所において、例えば
懸垂型掘削機を吊持して地中連続壁用の掘削を行うこと
ができるし、その他あらゆるクレーン作業を行うことが
可能となる。
【００１９】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の低空頭クレ
ーンは、クローラ等の走行体に旋回自在に取り付けられ
た上部旋回体に所定のブーム支持体を水平軸線回りに回
動自在に取り付けるとともに、該ブーム支持体に所定の
ブームをその中央近傍若しくは中央やや後方寄りで固着
し、前記ブームの後端近傍と前記上部旋回体とを所定の
ブーム起伏シリンダで連結したので、ブームを水平にし
た状態で所定の吊り荷重を支持することが可能となり、
空頭制限のある場所においても揚重作業を行うことがで
きる。
ーンは、クローラ等の走行体に旋回自在に取り付けられ
た上部旋回体に所定のブーム支持体を水平軸線回りに回
動自在に取り付けるとともに、該ブーム支持体に所定の
ブームをその中央近傍若しくは中央やや後方寄りで固着
し、前記ブームの後端近傍と前記上部旋回体とを所定の
ブーム起伏シリンダで連結したので、ブームを水平にし
た状態で所定の吊り荷重を支持することが可能となり、
空頭制限のある場所においても揚重作業を行うことがで
きる。
【００２０】
【図１】(a)は本実施例に係る低空頭クレーンの平面
図、(b)は同じく側面図。
図、(b)は同じく側面図。
【図２】本実施例に係る低空頭クレーンにおいて伸縮ブ
ームを起伏させた様子を示した側面図。
ームを起伏させた様子を示した側面図。
【図３】本実施例に係る低空頭クレーンにおいて伸縮ブ
ームを起伏伸縮させた様子を示した側面図。
ームを起伏伸縮させた様子を示した側面図。
１ 低空頭クレーン ２ クローラ（走行体） ３ 上部旋回体 ４ ブーム支持体 ６ 伸縮ブーム（ブーム） ８ ブーム伸縮シリンダ １１ ブーム起伏シリンダ
フロントページの続き (72)発明者 中島 康弘 東京都千代田区神田司町２丁目３番地 株式会社大林組東京本社内 (56)参考文献 特開 平４−49336（ＪＰ，Ａ) 実開 昭57−147894（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭61−125564（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B66C 19/00 - 23/94
Claims (1)
- 【請求項１】 クローラ等の走行体に旋回自在に取り付
けられた上部旋回体に所定のブーム支持体を水平軸線回
りに回動自在に取り付けるとともに、該ブーム支持体に
所定のブームをその中央近傍若しくは中央やや後方寄り
で固着し、前記ブームの後端近傍と前記上部旋回体とを
所定のブーム起伏シリンダで連結したことを特徴とする
低空頭クレーン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11786595A JP2876590B2 (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | 低空頭クレーン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11786595A JP2876590B2 (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | 低空頭クレーン |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08282972A JPH08282972A (ja) | 1996-10-29 |
| JP2876590B2 true JP2876590B2 (ja) | 1999-03-31 |
Family
ID=14722212
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11786595A Expired - Fee Related JP2876590B2 (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | 低空頭クレーン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2876590B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6554341B2 (ja) * | 2015-06-22 | 2019-07-31 | 植田基工株式会社 | 基礎杭の造成方法 |
-
1995
- 1995-04-19 JP JP11786595A patent/JP2876590B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08282972A (ja) | 1996-10-29 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19981221 |
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