JP2578412Y2 - コンクリ−トブロック製造用型枠 - Google Patents

コンクリ−トブロック製造用型枠

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JP2578412Y2
JP2578412Y2 JP1992050698U JP5069892U JP2578412Y2 JP 2578412 Y2 JP2578412 Y2 JP 2578412Y2 JP 1992050698 U JP1992050698 U JP 1992050698U JP 5069892 U JP5069892 U JP 5069892U JP 2578412 Y2 JP2578412 Y2 JP 2578412Y2
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利勝 林
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、コンクリ−トブロック
の製造に有用な型枠に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、暗渠ブロック製造用の型枠として
図10に示すものが知られている。この型枠は、台板1
と1対の側板2,2と中子3とから成り、側板2,2は
台板1の上面1aの4辺に沿ってL字状に形成され、図
示省略の連結金具によって筒状に連結されて上面1a上
に立設されている。中子3は一側面(着脱部)3aを着
脱自在に構成され、側板2,2上端との間に架設された
支持金具4により支持されて台板1の上面1a上に立設
されている。また、中子3の内側には幅縮小用のタ−ン
バックル5が配置されている。
【0003】脱型時には、まず、支持金具4を外し、中
子3の着脱部3aを内側に移動させて外部に抜き出す。
次に、タ−ンバックル5を緩めて中子3の幅を縮小さ
せ、該中子3を外部に抜き出す。そして、側板2,2の
連結を解いて両側板2,2を台板1から外して、台板1
の上面1a上に残った暗渠ブロックをクレ−ン等で引き
上げる。
【0004】また、型枠組み付け時には、まず、タ−ン
バックル5を操作して中子3を適正寸法に戻しその一側
面に着脱部3aを取り付けた後、該中子3を台板1の上
面1a上に立設する。次に、各側板2,2を台板1の上
面1a上に立設して、両者を筒状に連結する。次に、側
板2,2上端と中子3の上端との間に支持金具4を取り
付けて両者の間隔を調節する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】暗渠ブロックが小型
(50cm×50cm位迄)の場合は型枠も軽量であ
り、脱型及び型枠組み付けに係る作業も2〜3人で行な
える。しかし、暗渠ブロックが大型(1m×1m以上)
になると型枠重量も3〜5t以上となり、上記の作業は
クレ−ンを使用しても4〜5人の作業人員が必要となる
ことに加え、作業時間がかかり重労働と危険が伴う難点
がある。
【0006】本考案は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、製造時間の短縮と省力化
に有用なコンクリ−トブロック製造用型枠を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1では、矩形状台板と左・右側板と該左・右
側板を挟持可能な前・後妻板と該前・後妻板で挟持可能
な中子とから上面開口の型枠を形成し、少なくとも左・
右側板及び前妻板を台板に対し接近・離反可能に構成す
ると共に、左・右側板と前・後妻板の当接部分と、前・
後妻板と中子の当接部分の夫々に、相互の位置決めを行
なう位置決め手段を設け、前・後妻板を内側に付勢して
該両妻板で左・右側板を挟着可能な型締め機構を中子内
に配設して、コンクリ−トブロック製造用型枠を構成し
ている。
【0008】請求項2では、請求項1における型締め機
構を、向きが異なるねじ部を端部夫々有し中子内に回動
自在に且つ両端を突出して配置された螺軸と、螺軸のね
じ部に夫々螺合された横長の締付ナットと、締付ナット
の回動角度を規制する回動制限手段とから構成し、前・
後妻板に締付ナットが所定向きで挿通可能な締付孔を形
成している。
【0009】請求項3では、請求項2における型締め機
構に、螺軸に対する締付ナットの回動に所定の摩擦抵抗
を付与する摩擦抵抗付与手段を設けている。
【0010】請求項4では、請求項1乃至3何れか1項
において、中子を拡縮可能に構成すると共に、中子の所
定部位を内側を付勢可能な中子拡縮機構を中子内に配設
している。
【0011】請求項5では、請求項4において、中子を
周面一部に接合部を有する筒形状に形成し、該中子を後
妻板側から延設された中子支持梁に上方及び左右方向に
所定の遊びを持たせて支承させると共に、中子拡縮機構
を、向きが異なるねじ部を有し中子内に回動自在に配置
された螺軸と、螺軸のねじ部に夫々螺合されたスライド
ナットと、一端をスライドナットに軸着され他端を互い
に軸着された一対のリンクと、リンク同志の軸着部分に
一端を軸着され、他端及び中間点を中子内面の各接合端
近傍に夫々軸着されたベルクランクとから構成してい
る。
【0012】請求項6では、請求項1乃至5何れか1項
に、レバ−操作で側板を外方に押圧可能な側板開放機構
を設けている。
【0013】
【作用】請求項1に係る型枠によれば、型枠組み付け及
び脱型に伴う左・右側板及び前妻板の接近・離反をクレ
−ン等を用いずに行なえると共に、型枠の締付け及びそ
の解除を型締め機構の操作によって行なえる。また、型
枠組み付け時における左・右側板と前・後妻板の位置決
め、及び前・後妻板と中子の位置決めを位置決め手段を
用いて行なえる。
【0014】請求項2に係る型枠によれば、型枠組み付
け時に締付ナットを前・後妻板の締付孔の外側に突出さ
せ同状態で螺軸を所定方向に回動させると、締付ナット
が螺軸と共に所定角度回動し、この後は螺軸のみが同方
向に回動して該締付ナットが互いに近付く方向に移動
し、これにより各締付ナットによって前・後妻板が内側
に押圧されて左・右側板が挟着され型枠が締付けられ
る。また、螺軸を逆方向に回動させれば型枠の締付けが
解除される。また、請求項3に係る型枠によれば、螺軸
に対する締付ナットの回動に所定の摩擦抵抗を付与し
て、螺軸との一体回動が良好に行なわれる。
【0015】請求項4に係る型枠によれば、型枠組み付
け及び脱型に伴う中子の拡縮を中子拡縮機構の操作で行
なえる。
【0016】請求項5に係る型枠によれば、脱型時に螺
軸を所定方向に回動させると、スライドナットが互いに
離れる方向に移動して一対のリンクが開き、これにより
ベルクランクが内側に変位して中子の各接合端が内側に
引き寄せられて撓み、中子径が縮小する。また、螺軸を
逆方向に回動させれば上記の撓みが復元し中子の径を適
正寸法に復帰する。
【0017】請求項6に係る型枠によれば、脱型時にレ
バ−操作により側板を外方に押圧して、コンクリ−トブ
ロックからの側板の剥離を容易に行なえる。
【0018】
【実施例】図1乃至図9は本考案の一実施例を示すもの
で、図1は型枠の型開き状態の斜視図、図2は型枠の組
み付け状態の斜視図、図3は台枠の斜視図、図4は図2
の要部拡大図、図5は側板固定の動作説明図、図6は中
子の正面図、図7は中子拡縮機構の斜視図、図8は中子
拡縮の動作説明図、図9は型締め機構の斜視図である。
【0019】本実施例の型枠は、図1及び図2に示すよ
うに、台枠10と、左・右側板20と、後妻板30と、
前妻板40と、中子50と、中子拡縮機構60と、型締
め機構70とから構成されている。
【0020】台枠10は図3にも示すように、矩形状の
台板11と、台板11の左右両側に設けられた案内枠1
2と、一方の案内枠12の端部に立設された支柱13
と、台板11の後端に立設された中子支持梁14とから
成る。
【0021】台板11の両側面前後端には側板位置決め
用の位置決め孔11aが穿設されており、その上面には
パッキンPが周設された底板11bが貼着されている。
また、台板11の両側面には、側板固定用の連結金具1
1cが前後に間隔をおいて計2個宛設けられている。案
内枠12は台板11の左右両側にコ字形に配設され、そ
の前後部内側には側板移動用の案内レ−ル12aが設け
られている。支柱13は前妻板を回動自在に支持するた
めのもので、その前面側には支持金具13aが上下に間
隔をおいて計3個設けられている。中子支持梁14は台
板11の間隔をおいて支持するためのもので、台板11
の後端部から該台板11の上方に平行に延びる2本のL
字状ア−ムから成る。
【0022】左・右側板20は同一の矩形状を成してお
り、その前後面には妻板位置決め用の先鋭の位置決めピ
ン21が上下に間隔をおいて計3個設けられ、また内側
下部前後端には台板11の位置決め孔11aに対応する
先鋭の位置決めピン22が設けられている。また、左・
右側板20の下端部には前後に間隔をおいて2枚の支持
板23が垂設され、各支持板23には2個の車輪24
(図4参照)が設けられている。図4に示すように、左
・右側板20の車輪24は案内枠12の案内レ−ル12
aに夫々摺動自在に嵌挿されており、該案内レ−ル12
aに沿って左右に移動できるようになっている。さら
に、左・右側板20の下端部の支持板間には台板11の
連結金具11cに対応して2個の連結フック25が前後
に間隔をおいて2個設けられている。
【0023】ここで、上記連結金具11c及び連結フッ
ク25による側板20の連結構造及び方法について図5
を参照して説明する。
【0024】台板11側の連結金具11cは、台板11
の側面に配設された上下揺動可能な螺軸11c1 に一端
を螺着され、その位置を調整できるようになっている。
この連結金具11cはコ字形を成しており、他端部にU
字形の嵌脱部11c2 をピン11c3 を介して回動自在
に軸支している。また、嵌脱部11c2 にはピン11c
3 とは別に両端突出の連結ピン11c4 を具備してい
る。一方、側板20側の連結フック25はコ字形を成し
ており、上記連結ピン11c4 の突出部分を受容するV
字形の連結溝25aを具備している。
【0025】型枠組み付け時に側板20を台板11に向
かって移動させ、該側板20が台板11に当接したとこ
ろで嵌脱部11c2 を2点鎖線の位置からピン11c3
を中心として上方に回動させると、嵌脱部11c2 の連
結ピン11c4 の突出部分が連結フック25の連結溝2
5aに入り込み、連結溝25aの傾斜に従って摺動する
連結ピン11c4 により側板20が下方に押圧され、連
結ピン11c4 が連結溝25aの最深部に至ったところ
で連結を完了する。連結状態では連結ピン11c4 が螺
軸11c1 の軸線よりも下方に位置するので、側板20
に外力が加わっても上記の連結が解かれることはない。
脱型時には嵌脱部11c2 を上記とは逆方向に回動させ
ることで上記の連結が解かれる。
【0026】後妻板30は中央に角孔31を有する矩形
状を成しており、その下端部を台板11の後端部に起倒
自在に取り付けられている。この後妻板20は角孔31
によって中子支持梁14との干渉を回避されており、ま
た起倒角度範囲を作業上の関係から僅かに規制されてい
る。また、後妻板20には左・右側板20の位置決めピ
ン21に対応する位置決め孔32が上下に間隔をおいて
左右3個宛形成されている。さらに、後妻板30には中
子位置決め用の位置決め孔33が孔31の周囲に計8個
設けられ、また型締め用の横長矩形状の締付孔34が孔
31の周囲に計4個設けられている。
【0027】前妻板40は中央に角孔41を有する矩形
状を成しており、その一側部を支柱13の支持金具13
aに回動自在に取り付けられている。また、前妻板40
には左・右側板20の位置決めピン21に対応する位置
決め孔42が上下に間隔をおいて左右3個宛形成されて
いる。さらに、前妻板40には中子位置決め用の位置決
め孔43が孔41の周囲に計8個設けられ、また型締め
用の横長矩形状の締付孔44が孔41の周囲に計4個設
けられている。
【0028】中子50は図6にも示すように、1枚の鋼
板を筒形状に折り曲げて形成されており、接合端51,
52にパッキンP(図7参照)を夫々具備している。こ
のパッキンPは相対する面に傾斜面を有しており、拡径
時には該傾斜面同志を水密に密着できる。また、中子5
0の内面には、上部内面から左内面に及んでL字状の補
強リブ53が、また下部内面に平板状の補強リブ54
が、さらに右内面には接合端51,52に合わせて上下
に分割された平板状に補強リブ55,56が夫々配設さ
れており、各リブ間で縮径時の撓みを確保でき、しかも
中子拡縮時における応力集中や金属疲労をリブによって
防止できる。
【0029】さらに、中子50の前後縁には、前・後妻
板30,40の位置決め孔33,43夫々に対応する先
鋭の位置決めピン57が周方向に計8個設けられてい
る。また、中子50の左内面には中子拡縮機構60を取
り付けるための断面三角形状の支承台58が固着固着さ
れ、またその前後端には型締め機構70を取り付けるた
めの矩形状の支承枠59が固着されている。この中子5
0は中子支持梁14に外装され、該中子支持梁14によ
って上部内面(補強リブ53の下端)を支承されて台板
11と平行に吊り下げられている。尚、この支承状態で
は脱型時の抵抗軽減と中子50の損傷防止のため、取付
枠59に設けたストッパ59aによって上方に20〜3
0mm、前後左右に約5mmの遊びを中子50に持たせ
てある。また、中子50の位置決めピン57及びこれに
対応した位置決め孔33,43には、中子50の少なく
とも左右の遊び寸法を上回る径を確保してある。
【0030】ここで、上記中子拡縮機構60の構成及び
中子拡縮動作について図7及び図8を参照して説明す
る。
【0031】中子拡縮機構60は中子50の径を拡縮す
るためのもので、中子50の支承台58に前後に間隔を
おいて固着された計3個の軸受部61と、右ねじ部62
a及び左ねじ部62bを交互に計2組有し前端に6角形
状の操作頭部62cを有し、軸受部61に軸支された螺
軸62と、螺軸62の右ねじ部62a及び左ねじ部62
bに夫々螺合されたスライドナット63と、各スライド
ナット63に一端を軸着された計4個のリンク64と、
前後一対のリンク64の他端が軸着された計2個クロス
ジョイント65と、一端をクロスジョイント65に軸着
された計2個のベルクランク66と、中子50の下側接
合端52の内側に固着され、各ベルクランク66の中間
点を軸着する軸受部67と、中子50の上側接合端52
の内側に固着され、各ベルクランク66の他端を軸着す
る軸受部68とから構成されている。
【0032】図6の状態で螺軸62の操作頭部62cを
所定方向に回動させると、該螺軸62の右ねじ部62a
及び左ねじ部62bに螺合されているスライドナット6
3が互いに離れる方向に移動し、V字形に結合されてい
る前後一対のリンク64が夫々開いてクロスジョイント
65が中子50の中心方向に引き寄せられる。これによ
り、ベルクランク66が図8で略時計回り方向に変位し
て軸受部67,68を介して中子50の両接合端51,
52が同方向に引き寄せられ、両者のパッキンPが離れ
て中子50の右面及び下面が内側に撓んで径が縮小す
る。この縮径操作は、脱型に際して前妻板40及び両側
板20を開いた後段階で行なわれる。
【0033】また、図8の縮径状態で螺軸62の操作頭
部62cを上記とは逆方向に回動させると、該螺軸62
の右ねじ部62a及び左ねじ部62bに螺合されている
スライドナット63が互いに近付く方向に移動し、V字
形に結合されている前後一対のリンク64が夫々閉じて
クロスジョイント65が中子50の右面方向に押し込ま
れる。これにより、ベルクランク66が図8で略反時計
回り方向に変位して軸受部67,68を介して中子50
の両接合端51,52が同方向に押し込まれ、中子50
の右面及び下面の撓みが復元されて両者のパッキンPが
接合して中子50の径が適正寸法に復帰する。この拡径
操作は、型枠組み付けに際して前妻板40を閉じる前段
階で行なわれる。
【0034】次に、上記型締め機構70の構成及び型締
め動作について図9を参照して説明する。
【0035】型締め機構70は型枠の締付け及びその解
除を行なうためのもので、本実施例では中子50内の4
隅に配設されている。この型締め機構70は、端部に左
ねじ部71a及び右ねじ部71bを夫々有すると共に一
端に6角形状の操作頭部71cを有し、中子50の前後
の支承枠59に夫々形成された孔59bに回動自在に且
つその両端を突出して挿通された螺軸71と、螺軸71
の左ねじ部71a及び右ねじ部71bに夫々螺合された
横長の締付ナット72とから構成されている。両ナット
72は前・後妻板30,40の締付孔34,44に横向
きで挿通可能な大きさを有している。また、両ナット7
2には回動制限ピン72aが支承枠59側に突設されて
おり、各回動制限ピン72aは上記孔59bの周囲に形
成された1/4円周の回動制限孔59cに摺動自在に嵌
挿されている。この回動制限ピン72aは操作時におけ
るナット移動量よりも大きく、常時回動制限孔59c内
に位置する。さらに、両ナット72は螺軸71の左ねじ
部71a及び右ねじ部71bを夫々押圧する棒状スプリ
ング72bを有しており、その回動に所定の摩擦抵抗が
付与されている。
【0036】型枠組み付け時には、まず左・右側板20
を台板11に向かって移動させ、先に述べた手順で両側
板20を連結固定した後、前・後妻板30,40を夫々
回動して閉じ、その位置決め孔32,42を両側板20
の位置決めピン21に嵌挿して両妻板30,40を左・
右側板20の前後面に当接させると共に、その位置決め
孔33,43を中子50の位置決めピン57に嵌挿して
両妻板30,40を中子50の前後縁に当接させる。ま
た、これと同時に横向き状態にある締付ナット72を前
・後妻板30,40の締付孔34,44に挿通して外側
に突出させる。同状態で、螺軸71の操作頭部71cを
右方向に回動させると、該螺軸71の左ねじ部71a及
び右ねじ部71bに螺合されている締付ナット72がス
プリング72bの摩擦抵抗によって螺軸71と共に回動
する。締付ナット72の回動は回動制限孔59cによっ
て規制されているので、該締付ナット72が1/4円周
回動して縦向きになった後は、螺軸71のみが同方向に
回動して締付ナット72が同姿勢のまま互いに近付く方
向に移動する。これにより、各締付ナット72によって
前・後妻板30,40が内側に押圧され、該両妻板3
0,40によって左・右側板20が挟着されて型枠が締
付けられる。
【0037】脱型時に、前妻板40の外側に突出してい
る螺軸71の操作頭部71cを上記とは左方向に回動さ
せると、該螺軸71の左ねじ部71a及び右ねじ部71
bに螺合されている締付ナット72が僅かに緩んだとこ
ろで該締付ナット72がスプリング72bの摩擦抵抗に
よって螺軸71と共に回動する。締付ナット72の回動
は回動制限孔59cによって規制されているので、該締
付ナット72が1/4円周回動して横向きになった後
は、螺軸71のみが同方向に回動して締付ナット72が
同姿勢のまま互いに離れる方向に移動する。これによ
り、各締付ナット72による前・後妻板30,40の押
圧が完全に解除されるので、両妻板30,40を開き、
ついで左・右側板20の連結を解いて台板11から離せ
ば型枠を開くことができる。
【0038】このように上記第1実施例の型枠によれ
ば、型枠組み付け及び脱型に伴う左・右側板20の移動
及び前・後妻板30,40の回動をクレ−ン等を用いず
に簡単に行なえると共に、型枠の締付け及びその解除を
型締め機構70の操作頭部71cの回動操作で、また中
子50の拡縮を中子拡縮機構60の操作頭部71cの回
動操作で夫々行なえるので、型枠自体の重量が大きな場
合でも脱型及び型枠組み付けに係る作業を小型型枠と同
様の少人数で行なえる利点があり、作業時間及び製造時
間を大幅に短縮してその省力化と危険防止を図れる。
【0039】また、型枠組み付け時における左・右側板
20と前・後妻板30,40の位置決め、及び前・後妻
板30,40と中子50の位置決めを、双方に形成した
位置決めピン21及び位置決め孔32,42と位置決め
ピン57及び位置決め孔33,43の嵌合によって夫々
行なうことができるので、左・右側板20と前・後妻板
30,40と中子50の位置関係を常に適正に維持して
製造を良好に行なうことができる。
【0040】さらに、脱型時には中子50を残したま
ま、開放された前妻板40側から抜き出すことができる
ので、脱型及び型枠組み付けに係る中子50の脱着を不
要にして上記の作業を簡便化できる。しかも、中子50
に上方及び前後左右に所定の遊びを持たせてあるので、
脱型時における抵抗軽減して中子50の損傷を防止する
ことができる。
【0041】さらにまた、型締め機構70及び中子拡縮
機構60の操作頭部71c,61cの回動操作を手動で
はなく専用装置によって行なうようにすれば、より一層
の省力化と時間短縮を実現できる。
【0042】図11及び図12は型締め機構の他の例を
示すもので、図11は型締め機構の要部斜視図、図12
は締付ナットの断面図である。
【0043】この型締め機構80は、端部に左ねじ部8
1a及び右ねじ部(図示省略)を夫々有し一端に6角形
状の操作頭部81bを有し、中子50の前後の支承枠5
9に夫々形成された孔59bに回動自在に挿通された螺
軸81と、螺軸81の左ねじ部71a及び右ねじ部に夫
々螺合された横長の締付ナット72とから構成されてい
る。両ナット82には回動制限ピン82aが支承枠59
側に突設されており、各回動制限ピン82aは上記孔5
9bの周囲に形成された1/4円周の回動制限孔59c
に摺動自在に嵌挿されている。また、両ナット82に
は、端部位置にねじ溝82bを有する通孔82cがねじ
孔82dに及んで形成されており、該通孔82cには、
押圧部材82eとコイルスプリング82fと調整ねじ8
2gがねじ孔82d側から順に嵌挿されている。
【0044】この型締め機構80では、コイルスプリン
グ82fにより内側に付勢された押圧部材82eを螺軸
81に接触させることで、ナット82の回動に所定の摩
擦抵抗を付与することができ、また調整ねじ82gの回
動操作で摩擦抵抗を調整できるようになっている。他の
作用は上記型締め機構70と同様である。尚、ナットの
回動に摩擦抵抗を付与する手段としては、上記の他に、
螺軸のねじ部分に粘性ワックスを塗布したり、ナットと
支承枠との間にコイルスプリングを介装させることでも
代用できる。
【0045】図13は中子の他の例を示す内部機構省略
の正面図である。この中子90は、1枚板を筒形状に折
り曲げて形成した上述の中子50とは異なり、上面及び
左面となる略L字形の第1板部材91と、下面となる第
2板部材92と、右面となる第3,第4板部材93,9
4とから構成し、各板部材を筒形状に且つ屈曲可能に連
結してある。また、各板部材の内側には上述の中子50
と同様の補強リブが形成されており、また第3,第4板
部材93,94の端縁には同様のパッキンが設けられて
いる。
【0046】各連結部Rの構造としては、同図右上に示
すように、隣接する板部材91,93の補強リブ部分を
軸杆95を用いて回動自在に軸着すると共に、夫々の端
縁に凹溝部材96を夫々設けて両凹溝間に伸縮可能なパ
ッキンPを架設し、両板部材91,92の補強リブ間に
スプリング96を張設したものが採用できる。また、同
図右下に示すように、上記の凹溝部材96´の一部を中
子内側に延設して接合し、該接合部分にΩ状の板ばね9
8を嵌着すると共に、両凹溝間に伸縮可能なパッキンP
を架設したものが採用できる。さらに、図示を省略した
が、隣接する板部材の補強リブ部分をト−ションバ−を
軸着すると共に、夫々の端縁に凹溝部材を夫々設けて両
凹溝間に伸縮可能なパッキンを架設したもの等も連結構
造として採用できる。
【0047】図14は側板開放機構を示す要部斜視図で
ある。この側板開放機構100は脱型時における側板2
0の移動(開放)をレバ−操作で行なえるようにしたも
のであって、台板11に側板20と平行に貫通配置され
た軸杆101と、該軸杆101に固着された偏心カム1
02と、軸杆101の一端に固着されたフットレバ−1
03と、フットレバ−復帰用のスプリング104と、側
板20に突設され型閉じ状態で偏心カム102の周面に
当接するピン105とから構成されている。
【0048】この側板開放機構100は、フットレバ−
103の踏み下げによって回動する偏心カム102によ
って、ピン105を介して側板20を外方に押圧するこ
とが可能であり、脱型時における側板20の密着力が大
きく剥離困難な場合でも剥離に十分が押圧力を側板20
に付与してその開放を容易に行なうことができる。尚、
側板20側に設けたピン105を排除して、側板20を
偏心カム102で直接押圧できるようにしてもよい。
【0049】尚、上述の実施例では、型締め機構を中子
内の4か所に配設したものを示したが、該型締め機構の
数は型枠の大きさに応じて適宜増減してよい。また、左
・右側板の下端部を後妻板と同様に台板に軸着して両側
板を回動自在に構成してもよい。
【0050】
【考案の効果】以上詳述したように、請求項1に係る型
枠によれば、型枠組み付け及び脱型に伴う左・右側板及
び前妻板の接近・離反をクレ−ン等を用いずに簡単に行
なうことができ、また型枠の締付け及びその解除を型締
め機構の操作によって行なえるので、型枠自体の重量が
大きな場合でも脱型及び型枠組み付けに係る作業を小型
型枠と同様の少人数で行なえる利点があり、作業時間及
び製造時間を大幅に短縮してその省力化と危険防止を図
れる。また、型枠組み付け時における左・右側板と前・
後妻板の位置決め、及び前・後妻板と中子の位置決め
を、双方に形成した位置決めピン及び位置決め孔の嵌合
によって行なうことができるので、左・右側板と前・後
妻板と中子の位置関係を常に適正に維持して製造を良好
に行なうことができる。
【0051】請求項2及び3に係る型枠によれば、上記
の型締め及びその解除を螺軸の回動操作によって簡単
に、且つ適正に行なうことができる。
【0052】請求項4に係る型枠によれば、型枠組み付
け及び脱型に伴う中子の拡縮を中子拡縮機構の操作によ
って簡単に行なえるので、上記の作業時間及び製造時間
をより一層短縮できる。
【0053】請求項5に係る型枠によれば、上記の中子
の拡縮を螺軸の回動操作によって簡単に、且つ適正に行
なうことができる。
【0054】請求項6に係る型枠によれば、脱型時にお
ける側板の密着力が大きく剥離困難な場合でも、剥離に
十分が押圧力を側板に付与してその開放を容易に行なう
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例を示す型枠の型開き状態の
斜視図
【図2】 型枠の組み付け状態の斜視図
【図3】 台枠の斜視図
【図4】 図2の要部拡大図
【図5】 側板固定の動作説明図
【図6】 中子の正面図
【図7】 中子拡縮機構の斜視図
【図8】 中子拡縮の動作説明図
【図9】 型締め機構の斜視図
【図10】 従来例を示す型枠の斜視図
【図11】 型締め機構の他の例を示す要部斜視図
【図12】 図11に示した締付ナットの断面図
【図13】 中子の他の例を示す内部機構省略の正面図
【図14】 側板開放機構を示す要部斜視図
【符号の説明】
11…台板、14…中子支持梁、20…左・右側板、2
1…位置決めピン、30…後妻板、32,33…位置決
め孔、34…締付孔、40…前妻板、42,43…位置
決め孔、44…締付孔、50…中子、51,52…接合
端、57…位置決めピン、59c…回動制限孔、60…
中子拡縮機構、62…螺軸、62a…右ねじ部、62b
…左ねじ部、63…スライドナット、64…リンク、6
6…ベルクランク、70…型締め機構、71…螺軸、7
2…締付ナット、72a…回動制限ピン、72b…スプ
リング、80…型締め機構、81…螺軸、82…締付ナ
ット、82a…回動制限ピン、82f…スプリング、9
0…中子、91〜94…板部材、100…側板開放機
構、101…軸杆、102…偏心カム、103…フット
レバ−。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−22505(JP,A) 特開 平4−53706(JP,A) 実開 平2−8907(JP,U) 実開 平2−127403(JP,U) 実開 平3−55207(JP,U) 実開 昭59−21907(JP,U) 実開 昭63−66205(JP,U) 実開 昭61−74409(JP,U) 実開 昭58−145706(JP,U) 実開 平3−108411(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B28B 7/10 B28B 7/00

Claims (6)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形状台板と左・右側板と該左・右側板
    を挟持可能な前・後妻板と該前・後妻板で挟持可能な中
    子とから上面開口の型枠を形成し、 少なくとも左・右側板及び前妻板を台板に対し接近・離
    反可能に構成すると共に、 左・右側板と前・後妻板の当接部分と、前・後妻板と中
    子の当接部分の夫々に、相互の位置決めを行なう位置決
    め手段を設け、 前・後妻板を内側に付勢して該両妻板で左・右側板を挟
    着可能な型締め機構を中子内に配設した、 ことを特徴とするコンクリ−トブロック製造用型枠。
  2. 【請求項2】 型締め機構を、向きが異なるねじ部を端
    部夫々有し中子内に回動自在に且つ両端を突出して配置
    された螺軸と、螺軸のねじ部に夫々螺合された横長の締
    付ナットと、締付ナットの回動角度を規制する回動制限
    手段とから構成し、 前・後妻板に締付ナットが所定向きで挿通可能な締付孔
    を形成した、 ことを特徴とする請求項1記載のコンクリ−トブロック
    製造用型枠。
  3. 【請求項3】 螺軸に対する締付ナットの回動に所定の
    摩擦抵抗を付与する摩擦抵抗付与手段を設けた、 ことを特徴とする請求項2記載のコンクリ−トブロック
    製造用型枠。
  4. 【請求項4】 中子を拡縮可能に構成すると共に、 中子の所定部位を内側を付勢可能な中子拡縮機構を中子
    内に配設した、 ことを特徴とする請求項1乃至3何れか1項記載のコン
    クリ−トブロック製造用型枠。
  5. 【請求項5】 中子を周面一部に接合部を有する筒形状
    に形成し、 該中子を後妻板側から延設された中子支持梁に上方及び
    左右方向に所定の遊びを持たせて支承させると共に、 中子拡縮機構を、向きが異なるねじ部を有し中子内に回
    動自在に配置された螺軸と、螺軸のねじ部に夫々螺合さ
    れたスライドナットと、一端をスライドナットに軸着さ
    れ他端を互いに軸着された一対のリンクと、リンク同志
    の軸着部分に一端を軸着され、他端及び中間点を中子内
    面の各接合端近傍に夫々軸着されたベルクランクとから
    構成した、 ことを特徴とする請求項4記載のコンクリ−トブロック
    製造用型枠。
  6. 【請求項6】 レバ−操作で側板を外方に押圧可能な側
    板開放機構を設けた、 ことを特徴とする請求項1乃至5何れか1項記載のコン
    クリ−トブロック製造用型枠。
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