JP2578267Y2 - 電子楽器 - Google Patents
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Description
【考案の詳細な説明】
〔考案の技術分野〕
この考案は予め設定されている音色及び新たに作成し
た音色の中から任意の音色を選択可能な電子楽器に関す
る。 〔従来技術とその欠点〕 従来、予め設定されている音色データを記憶している
ROM(リードオンリメモリ)、及び演奏者が自ら作成し
た音色データを記憶しているRAM(ランダムアクセスメ
モリ)を夫々備えた電子楽器において、上記ROMから音
色データを読み出すための操作部と、上記RAMから音色
データを読み出すための操作部とは別になつていたた
め、パネル面上の操作子の数が多くなり機器を小型化す
るのに不都合であつた。そのため、上記ROMから音色デ
ータを読み出すモードと、上記RAMから音色データを読
み出すモードとを切り換える操作子を設け、音色を設定
する操作子は互いに共通にすることが考えられる。 しかしながら、上記のものでは上記ROMからの音色
と、上記RAMからの音色とを実際に演奏して聞き比べる
場合、一度モードを切り換る操作子を操作して、音色を
設定する操作子を操作しなければならず面倒である。 〔考案の目的〕 そこで、本考案はモードを切り換る操作子を操作する
ことなく、簡単な操作でROMからの音色と、DRAMからの
音色というような異なる音色データを記憶した2つの記
憶部からの音色を聞き比べることが可能な電子楽器を提
供することを目的とする。 〔考案の要点〕 予め設定されている複数の原音色データをそれぞれ記
憶している第1の記憶手段から1つの原音色データのみ
を選択して読み出したときは、その読み出された1つの
原音色データをサウンドエリア及びコンペアリコールエ
リアに記憶させるとともに、第1及び第2の記憶手段の
それぞれから異なる原音色データを選択して読み出した
ときは、第1の記憶手段から読み出された原音色データ
をコンペアリコールエリアに記憶させ、第2の記憶手段
から読み出された原音色データをサウンドエリアに記憶
させる。そして、コンペアリコールエリア及びサウンド
エリアに記憶されている音色データが、第1の記憶手段
から1つの原音色データのみを選択して読み出したもの
であるときは、コンペアリコール操作子の操作毎に、コ
ンペアリコールエリアに記憶された音色データをサウン
ドエリアにセットさせる動作と選択して読み出された原
音色データをサウンドエリアにセットする動作とを交互
に繰り返すとともに、第1及び第2の記憶手段のそれぞ
れから異なる原音色データを選択して読み出し、第1の
記憶手段から読み出された原音色データがコンペアリコ
ールエリアに記憶され、第2の記憶手段から読み出され
た原音色データがサウンドエリアに記憶されているとき
は、コンペアリコール操作子の操作毎に、コンペアリコ
ールエリアに記憶された音色データをサウンドエリアに
セットさせる動作と第2の記憶手段から読み出された原
音色データをサウンドエリアにセットする動作とを交互
に繰り返すことを要点とする。 〔実施例の構成〕 第1図は本考案を適用した全体回路を示すもので、図
中1は音色選択部であり、その詳細を第2図に示す。こ
の音色選択部1は任意の1音色を用いて鍵演奏を行うた
めのノーマルモードスイツチ101、任意の2音色を混合
して鍵演奏を行うためのトーンミツクスモードスイツチ
102、任意の2音色を鍵盤の任意の位置で上鍵、下鍵に
分割して鍵演奏を行うためのキースブリツトモードスイ
ツチ103、音色を選択するための音色スイツチ104を有す
る。この音色スイツチ104はA〜D、1〜4のスイツチ
からなり、夫々組み合せる事によりA−1、A−2、
〜、D−3、D−4の16種類の音色を指定できる。この
場合、電子楽器に内蔵しているRAMに記憶されている音
色を指定することになる。ROMに記憶されている音色を
指定する時は、プリセツト・ロードスイツチ105を押し
ながら、上記音色スイツチ104を操作すればよい。又、
電子楽器に着脱可能なRAMに記憶されている音色を指定
する時は、カートリツジスイツチ106を押して上記電子
楽器に着脱可能なRAMから音色を指定するモードに設定
してから、上記音色スイツチ104を操作すればよい。こ
の時、上記着脱可能なRAMから音色を指定するモードに
なるとカートリツジスイツチ106に対応して設けられて
いるLED(発光表示素子)107が点灯する。図中108はコ
ンペア・リコールスイツチであり、後で詳述するが、修
正した音色と修正する前の音色又はROMの音色とRAMの音
色とを聞き比べる時に操作するスイツチであり、このコ
ンペア・リコールスイツチ108を操作する毎に、上記修
正した音色と修正する前の音色又はROMの音色とRAMの音
色を交互に聞くことができる。又、図中110はエクスチ
エンジスイツチであり、上記内蔵RAMに記憶されている
音色データと、上記着脱可能なRAMに記憶されている音
色データとを交換するためのスイツチであり、くわしい
操作方法は後で述べる。 第1図の図中2は音色作成部であり、その詳細を第3
図に示す。この音色作成部2は、ビブラートデータを修
正する時に操作するスイツチ201、エンベロープ波形を
修正する時に操作するスイツチ202、キーボードフオロ
ーの値を修正する時に操作するスイツチ203、スイツチ2
01〜203を操作して修正すべきデータを指定した時に、
このデータの内容を変化させるためのスイツチ204を備
えている。このスイツチ204は、上記データを減少させ
るためのスイツチ204aと逆に増大させるためのスイツチ
204bとからなつている。又、図中205はスイツチ202が操
作された時、所望のエンベロープステータスを指定する
ためのスイツチであり、スイツチ205aが操作されるとリ
リース、サステイン、デイケイ、アタツクへと変化し、
スイツチ205bが操作されるとアタツク、デイケイ、サス
テイン、リリースへと変化する。又、トーンミツクス及
びキースプリツトモードにおける音色を設定する時にも
用いられる。 第1図中、3は表示部であり、上記音色作成部2のス
イツチ201〜203が操作された時に対応するデータが表示
される。図中4は複数の鍵からなる鍵盤部であり、CPU5
からの走査信号により走査される。このCPU5の端子ADか
らはアドレスデータが出力しており、このアドレスデー
タは電子楽器に内蔵されているROM6、RAM7に直接、及び
電子楽器に着脱可能なRAM8に接続端子9を介して入力し
ている。上記ROM6、RAM7、RAM8は夫々16個の記憶エリア
を有する。一方、このROM6はゲート回路G3を介して、RA
M7はゲート回路G2を介して、RAM8は接続端子10及びゲー
ト回路G1を介してバスラインBに接続している。上記ゲ
ート回路G1はゲート信号α1にて、ゲート回路G2はゲー
ト信号α2にて、ゲート回路G3はゲート信号α3にて開
閉制御され、ゲート回路G1〜G3はゲート信号が「1」の
時開成する。又、上記ゲート信号α1〜α3は上記CPU5
から出力している。 上記バスラインBはCPU5に入力すると共にゲート回路
G4〜G8を介してサウンドエリア11a〜11eに入力してい
る。又、上記ゲート回路G4〜G8はCPU5から出力するゲー
ト信号α9〜α13にて開閉制御されゲート回路G4〜G8は
ゲート信号が「1」の時開成する。 上記サウンドエリア11a〜11eの出力は夫々コンペアリ
コールエリア12a〜12eに出力している。一方、コンペア
リコールエリア12a〜12eの出力は、上記サウンドエリア
11a〜11eに入力している。上記コンペアリコールエリア
12a〜12eの読み出し及び書き込み制御はCPU5からの信号
α4〜α8により行なわれる。 又、上記サウンドエリア11aの出力はゲート回路G9
に、サウンドエリア11b、11cの出力はゲート回路G10
に、サウンドエリア11d、11eの出力はゲート回路G11に
入力する。これらゲート回路G9〜G11はCPU5からのゲー
ト信号α14〜α16にて開閉制御され、ゲート回路G9〜G1
1はゲート信号が「1」の時開成する。そして、ゲート
回路G9〜G11を介した信号は、楽音作成部13に入力し楽
音信号が作成され、増巾器14、スピーカ15を介して放音
される。 〔実施例の動作〕 次に本実施例の動作について述べる。なお説明にあた
り、以下の如く項目分けを行う。 〈インターナル音色の選択〉…電子楽器に内蔵されてい
るRAMから音色データを読み出す時の動作説明。 〈カートリツジ音色の選択〉…電子楽器に着脱可能なRA
Mから音色データを読み出す時の動作説明。 〈プリセツト音色の選択〉…電子楽器に内蔵されている
ROMから音色データを読み出す時の動作説明。 〈音色変更〉…ビブラート効果、エンベロープ波形、キ
ーボードフオローに関するデータの変更を行う時の動作
説明。 〈変更した音色と変更前の音色の比較〉…変更した音色
データに基づく音色と変更前の音色データに基づく音色
とを聞き比べる時の動作説明。 〈プリセツト音色とインタナル又はカートリツジ音色と
の比較〉…プリセツト音色データに基づく音色とインタ
ナル又はカートリツジ音色データに基づく音色とを聞き
比べる時の動作説明。 本考案のポイントは〈プリセツト音色の選択〉と〈プ
リセツト音色とインタナル又はカートリツジ音色との比
較〉の項目にある。 以下項目毎に詳述する。 〈インタナル音色の選択〉 電子楽器に内蔵されているRAMの中から任意の一音色
を用いて鍵演奏を行う場合、まずノーマルモードスイツ
チ101を押す。すると第4図に示すようにゲート信号α
9が“1"となりゲート回路G4が開成する。次に音色スイ
ツチ104を操作する。ここにおいて“A"及び“4"のスイ
ツチを同時にオンすると、CPU5の端子ADからアドレス信
号が出力しROM6、RAM7、RAM8に入力する。今、第5図に
示すようにゲート信号α2が“1"となりゲート回路G2が
開成する。従つて、RAM7から音色スイツチ104のA−4
に対応する音色データが読み出され、バスラインB、ゲ
ート回路G4を介してサウンドエリア11aにセツトされ
る。一方、第5図に示すようにゲート信号α14が“1"と
なるためゲート回路G9が開成し上記サウンドエリア11a
にセツトされた音色データが楽音作成部13に入力する。
そして、鍵盤部4にて操作された鍵に対応するキーコー
ドがCPU5から出力し、上記楽音作成部13に入力し、上記
音色データに基づいた音色にて楽音が作成され、増巾器
14、スピーカ15を介して放音する。なお、この第4図で
×印は“0"、“1"いずれでも良い不定を意味する。 任意の2音色を混合して鍵演奏を行う場合は、トーン
ミツクスモードスイツチ102を押す。次に音色スイツチ1
04を操作し、“B"及び“5"を同時にオンする。するとCP
U5の端子ADからアドレス信号が出力し、ROM6、RAM7、RA
M8に入力する。ここにおいて音色1の音色を設定する状
態であれば第5図に示すようにゲート信号α10が“1"と
なりゲート回路G5が開成する。又、第5図に示すように
ゲート信号α2が“1"であるのでゲート回路G2が開成し
ており、RAM7から読み出された音色スイツチ104のB−
5に対応する音色データがバスラインB、ゲート回路G5
を介してサウンドエリア11bにセツトされる。逆に音色
2の音色を設定する状態であれば、第5図に示すように
ゲート信号α11が“1"となるため、例えば音色スイツチ
104を操作してB−6が選択されれば、RAM7から読み出
された音色スイツチ104のB−6に対応する音色データ
がゲート回路G6を介して、サウンドエリア11cにセツト
される。ここにおいて、表示部3は第6図に示すように
カーソルが音色1又は音色2のいずれかにあつて点滅し
ている。カーソルが音色1の位置にあれば音色スイツチ
104を操作すると音色1の音色が設定され、カーソルが
音色2の位置にあれば音色スイツチ104を操作すると音
色2の音色が設定される。又、カーソルの移動はスイツ
チ205を操作することにより行なわれ、スイツチ205aを
操作すればカーソルは左移動し、スイツチ205bを操作す
ればカーソルは右移動する。 ゲート信号α15は第5図に示すように“1"となるた
め、サウンドエリア11b及び11cの音色データがゲート回
路G10を介して楽音作成部13に入力し、入力したキーコ
ードに対応した音高で、サウンドエリア11b、11cの音色
データに基づいて音色1及び音色2が混合された音色に
て楽音が作成され、増巾器14、スピーカ15を介して放音
される。 任意の2音色を鍵盤の任意の位置で上鍵、下鍵に分割
して鍵演奏を行う場合、キースプリツトモードスイツチ
103を押す。すると、表示部3は第7図に示すようにな
る。なお、鍵盤の分割位置は中央とする。今、カーソル
が左側に位置し、下鍵の音色を設定する状態であるとす
る。音色スイツチ104を操作し、“C"及び“1"を同時に
オンする。するとCPU5の端子ADからアドレス信号が出力
し、ROM6、RAM7、RAM8に入力する。一方、ゲート信号α
2及びα12は第5図に示すように“1"であるためゲート
回路G2及びG7が開成する。従つて、RAM7から読み出され
た音色スイツチ104のC−1に対応する音色データがゲ
ート回路G2、バスラインB、ゲート回路G7を介してサウ
ンドエリア11dにセツトされる。次に、スイツチ205bを
操作して、カーソルを移動し、上鍵の音色を設定する状
態にする。音色スイツチ104を操作し、“D"及び“2"を
同時にオンする。するとゲート信号α12は“0"となりゲ
ート信号α13が“1"となるため、RAM7から読み出された
音色スイツチ104のD−2に対応する音色データがゲー
ト回路G2、バスラインB、ゲート回路G7を介してサウン
ドエリア11eにセツトされる。 ゲート信号α16は第5図に示すように“1"となるた
め、サウンドエリア11d及び11eの音色データがゲート回
路G11を介して楽音作成部13に入力する。鍵盤部4にて
上鍵側を操作すればサウンドエリア11eの音色データに
基づいた音色にて又、下鍵側を操作すればサウンドエリ
ア11dの音色データに基づいた音色にて楽音作成部13に
て楽音が作成され、増巾器14、スピーカ15を介して放音
される。 〈カートリツジ音色の選択〉 まず第2図のカートリツジスイツチ106をオンする。
すると、第8図に示すようにゲート信号α1が“1"とな
るため、ゲート回路G1が開成する。従つて音色スイツチ
104を操作すると、RAM8から読み出された音色データは
ゲート回路G1、バスラインBを介する。以降の動作は、
〈インタナル音色の選択〉で述べたことと同一であるの
でその説明は省略する。 〈プリセツト音色の選択〉 ROM6の音色データを読み出すためには、第2図のプリ
セツト・ロードスイツチ105を押しながら音色スイツチ1
04を操作する。すると、第9図に示すようにゲート信号
α3が“1"となりゲート回路G3が開成する。今、ノーマ
ルモードスイツチ101がオンされていてノーマルモード
であれば、音色スイツチ104を操作した時、〈インタナ
ル音色の選択〉で述べたようにサウンドエリア11aにROM
6から読み出された音色データがセツトされる。更にCPU
5からはゲート信号α4が書き込み信号としてコンペア
リコールエリア12aに入力するため、上記サウンドエリ
ア11aにセツトされた音色データが、上記コンペアリコ
ールエリア12aにもセツトされる。 一方、トーンミツクスモードスイツチ102がオンされ
ていてトーンミツクスモードであり、音色1の音色を設
定する状態であれば、ROM6から読み出された音色データ
はサウンドエリア11bにセツトされると共に、第9図に
示すようにゲート信号α5が書き込み信号であるためコ
ンペアリコールエリア12bにもセツトされる。同様に音
色2の音色を設定する状態であれば、第9図に示すよう
にゲート信号α6が書き込み信号であるためコンペアリ
コールエリア12cにも、サウンドエリア11cと同一の音色
データがセツトされる。 又、キースプリツトモードスイツチ103がオンされて
いてキースプリツトモードであり、下鍵側の音色を設定
する状態であれば、ROM6から読み出された音色データは
サウンドエリア11dにセツトされると共に、第9図に示
すようにゲート信号α7が書き込み信号であるためコン
ペアリコールエリア12dにもセツトされる。同様に上鍵
側の音色を設定する状態であれば、第9図に示すように
ゲート信号α8が書き込み信号であるため、コンペアリ
コールエリア12eにも、サウンドエリア11eと同一の音色
データがセツトされる。 他の動作は〈インタナル音色の選択〉で述べたことと
同一であるのでその説明を省略する。 〈音色変更〉 スイツチ101〜104を操作してROM6又はRAM7又はRAM8か
ら読み出した音色データのうちビブラート効果、エンべ
ローブ波形及びキーボードフオローの値を変更するに
は、第3図に示すスイツチ201〜203のいずれかをオン
し、スイツチ204又はスイツチ205を操作して値を変更す
る。例えばビブラート効果の変調度合を変更する場合、
スイツチ201をオンにする。表示部3は第10図に示すよ
うに現在指定されているモードに従つてビブラート効果
の変調度合を示す数値が表示される。この数値は例えば
“0"〜“10"とし、“0"の時ビブラート効果がかから
ず、“10"の時ビブラート効果が最大となる。そして、
スイツチ204a又は204bを操作して数値を減じたり増加し
たりする。ここでスイツチ204bを操作してビブラート効
果の変調度合を“2"から“3"に変更すると、そのことが
CPU5にて判断され、第11図に示すように今ノーマルモー
ドであればゲート信号α9が“1"となりビブラート効果
の変調度合が“3"に変更された音色データがサウンドエ
リア11aにセツトされる。更にゲート信号α4が書き込
み信号であるため、コンペアリコールエリア12aにも、
サウンドエリア11aと同一の音色データがセツトされ
る。 一方、現在トーンミツクスモードでかつ音色1の音色
データの変更であれば、変更された音色データはサウン
ドエリア11bにセツトされると共にコンペアリコールエ
リア12bにもセツトされる。 又、トーンミツクスモードでかつ音色2の音色データ
の変更であれば、変更された音色データはサウンドエリ
ア11cにセツトされると共にコンペアリコールエリア12c
にもセツトされる。 キースプリツトモードでかつ下鍵側の音色データの変
更であれば、変更された音色データはサウンドエリア11
dにセツトされると共にコンペアリコールエリア12dにも
セツトされ、上鍵側の音色データの変更であれば、変更
された音色データはサウンドエリア11eにセツトされる
と共にコンペアリコールエリア12eにもセツトされる。 次にエンベロープ波形を変更するにはスイツチ202を
オンする。すると表示部3には図示しないがアタツク、
デイケイ、サステイン、リリースの傾き及び到達点の数
値が表示され、スイツチ204又はスイツチ205を操作して
値を変える。この時も変更した音色データが各モードに
対応したサウンドエリア11a〜11eのいずれかにセツトさ
れると共に、対応するコンペアリコールエリア12a〜12e
にもセツトされる。 キーボードフオローに関しても上述したことと同一で
あり、変更された音色データが各モードに対応したサウ
ンドエリア11a〜11eにセツトされると共に、対応するコ
ンペアリコールエリア12a〜12eにもセツトされる。 〈変更した音色と変更前の音色の比較〉 スイツチ101〜104を操作してROM6又RAM7又はRAM8から
読み出した音色データを基にして変更した音色データ
と、変更前の音色データとを聞き比べるにはコンペア・
リコールスイツチ108のオン操作をくり返し行えばよ
い。 現在ノーマルモードである時コンペア・リコールスイ
ツチ108をオンすれば第12図に示すようにゲート信号α
4は読み出し信号であるためコンペアリコールエリア12
aから読み出された変更された音色データがサウンドエ
リア11aにセツトされる。この時ゲート信号α9は“0"
であるためROM6又はRAM7又はRAM8の音色データはサウン
ドエリア11aにはセツトされない。なお、コンペア・リ
コールスイツチ108上のLED109が点灯する。次に、再度
コンペア・リコールスイツチ108をオンすると、LED109
が消灯し、ゲート信号α4はノツプ状態となり、ゲート
信号α9は“1"となる。従つて、サウンドエリア11aに
はROM6又はRAM7又はRM8からの音色データ、つまり変更
前の音色データがセツトされる。ここで再度コンペア・
リコールスイツチ108をオンするとコンペアリコールエ
リア12aの変更後の音色データがサウンドエリア11aにセ
ツトされる。 このサウンドエリア11aからの音色データはゲート回
路G9を介して楽音作成部13に入力し、対応する音色にて
楽音が作成され、増巾器14、スピーカ15を介して放音さ
れる。従つて、コンペア・リコールスイツチ108のオン
操作をくり返す毎に変更した音色及び変更前の音色にて
楽音が放音する。 他のモードにおける動作も上述した動作と同様であ
り、コンペア・リコールスイツチ108のオン操作をくり
返す毎に変更した音色と変更前の音色の比較が行える。 〈プリセツト音色とインタナル又はカートリツジ音色と
の比較〉 ROM6からのプリセツト音色と、RAM7又はRAM8からのイ
ンナタル又はカートリツジ音色との比較を行うにはコン
ペア・リコールスイツチ108のオン操作をくり返し行え
ばよい。 現在ノーマルモードである時、プリセツト・ロードス
イツチ105をオンしながら音色スイツチ104の“D"及び
“3"を同時にオンするとROM6のD−3に対応した音色デ
ータがサウンドエリア11aと共にコンペアリコールエリ
ア12aにもセツトされる。次に音色スイツチ104の“B"及
び“4"を同時にオンしてRAM7からB−4に対応した音色
データがサウンドエリア11aにセツトされる。ここにお
いて、コンペア・リコールスイツチ108をオンすると、
第12図に示すようにゲート信号α4は読み出し信号であ
るためコンペアリコールエリア12aからプリセツト音色
D−3に対応した音色データが読み出されサウンドエリ
ア11aにセツトされる。この時ゲート信号α9は“0"で
あるため、RAM7からのインタナル音色B−4に対応した
音色データはサウンドエリア11aにはセツトされない。
なお、LED109は点灯する。次に、再度コンペア・リコー
ルスイツチ108をオンすると、LED109が消灯し、ゲート
信号α4はノツプ状態となり、ゲート信号α9は“1"と
なる。従つてサウンドエリアにはRAM7のインタナル音色
B−4に対応した音色データがセツトされる。ここで再
度コンペア・リコールスイツチ108をオンするとコンペ
アリコールエリア12aのプリセツト音色D−3に対応し
た音色データがサウンドエリア11aにセツトされる。 このサウンドエリア11aからの音色データはゲート回
路G9を介して楽音作成部13に入力し、対応する音色にて
楽音が作成され、増巾器14、スピーカ15を介して放音さ
れる。従つて、コンペア・リコールスイツチ108のオン
操作をくり返す毎にプリセツト音色及びインナタル音色
にて楽音が放音する。 インタナル音色に換えてカートリツジ音色を指定した
時も上述の動作と同様である。又、他のモードにおける
動作も上述した動作と同様であり、コンペア・リコール
スイツチ108のオン操作をくり返す毎にプリセツト音色
とインタナル音色又はカートリツジ音色の比較が行え
る。 〔考案の効果〕 本考案によれば、異なる音色データを記憶した2つの
記憶部から読み出した異なる音色データ同士をコンペア
リコール操作子の操作によって交互に発音させて比較す
ることができるとともに、一方の記憶部から読み出した
音色データを修正した場合において、修正前の元の音色
データと修正後の音色データとを、コンペアリコール操
作子の操作によって交互に発音させて比較することがで
きる。
た音色の中から任意の音色を選択可能な電子楽器に関す
る。 〔従来技術とその欠点〕 従来、予め設定されている音色データを記憶している
ROM(リードオンリメモリ)、及び演奏者が自ら作成し
た音色データを記憶しているRAM(ランダムアクセスメ
モリ)を夫々備えた電子楽器において、上記ROMから音
色データを読み出すための操作部と、上記RAMから音色
データを読み出すための操作部とは別になつていたた
め、パネル面上の操作子の数が多くなり機器を小型化す
るのに不都合であつた。そのため、上記ROMから音色デ
ータを読み出すモードと、上記RAMから音色データを読
み出すモードとを切り換える操作子を設け、音色を設定
する操作子は互いに共通にすることが考えられる。 しかしながら、上記のものでは上記ROMからの音色
と、上記RAMからの音色とを実際に演奏して聞き比べる
場合、一度モードを切り換る操作子を操作して、音色を
設定する操作子を操作しなければならず面倒である。 〔考案の目的〕 そこで、本考案はモードを切り換る操作子を操作する
ことなく、簡単な操作でROMからの音色と、DRAMからの
音色というような異なる音色データを記憶した2つの記
憶部からの音色を聞き比べることが可能な電子楽器を提
供することを目的とする。 〔考案の要点〕 予め設定されている複数の原音色データをそれぞれ記
憶している第1の記憶手段から1つの原音色データのみ
を選択して読み出したときは、その読み出された1つの
原音色データをサウンドエリア及びコンペアリコールエ
リアに記憶させるとともに、第1及び第2の記憶手段の
それぞれから異なる原音色データを選択して読み出した
ときは、第1の記憶手段から読み出された原音色データ
をコンペアリコールエリアに記憶させ、第2の記憶手段
から読み出された原音色データをサウンドエリアに記憶
させる。そして、コンペアリコールエリア及びサウンド
エリアに記憶されている音色データが、第1の記憶手段
から1つの原音色データのみを選択して読み出したもの
であるときは、コンペアリコール操作子の操作毎に、コ
ンペアリコールエリアに記憶された音色データをサウン
ドエリアにセットさせる動作と選択して読み出された原
音色データをサウンドエリアにセットする動作とを交互
に繰り返すとともに、第1及び第2の記憶手段のそれぞ
れから異なる原音色データを選択して読み出し、第1の
記憶手段から読み出された原音色データがコンペアリコ
ールエリアに記憶され、第2の記憶手段から読み出され
た原音色データがサウンドエリアに記憶されているとき
は、コンペアリコール操作子の操作毎に、コンペアリコ
ールエリアに記憶された音色データをサウンドエリアに
セットさせる動作と第2の記憶手段から読み出された原
音色データをサウンドエリアにセットする動作とを交互
に繰り返すことを要点とする。 〔実施例の構成〕 第1図は本考案を適用した全体回路を示すもので、図
中1は音色選択部であり、その詳細を第2図に示す。こ
の音色選択部1は任意の1音色を用いて鍵演奏を行うた
めのノーマルモードスイツチ101、任意の2音色を混合
して鍵演奏を行うためのトーンミツクスモードスイツチ
102、任意の2音色を鍵盤の任意の位置で上鍵、下鍵に
分割して鍵演奏を行うためのキースブリツトモードスイ
ツチ103、音色を選択するための音色スイツチ104を有す
る。この音色スイツチ104はA〜D、1〜4のスイツチ
からなり、夫々組み合せる事によりA−1、A−2、
〜、D−3、D−4の16種類の音色を指定できる。この
場合、電子楽器に内蔵しているRAMに記憶されている音
色を指定することになる。ROMに記憶されている音色を
指定する時は、プリセツト・ロードスイツチ105を押し
ながら、上記音色スイツチ104を操作すればよい。又、
電子楽器に着脱可能なRAMに記憶されている音色を指定
する時は、カートリツジスイツチ106を押して上記電子
楽器に着脱可能なRAMから音色を指定するモードに設定
してから、上記音色スイツチ104を操作すればよい。こ
の時、上記着脱可能なRAMから音色を指定するモードに
なるとカートリツジスイツチ106に対応して設けられて
いるLED(発光表示素子)107が点灯する。図中108はコ
ンペア・リコールスイツチであり、後で詳述するが、修
正した音色と修正する前の音色又はROMの音色とRAMの音
色とを聞き比べる時に操作するスイツチであり、このコ
ンペア・リコールスイツチ108を操作する毎に、上記修
正した音色と修正する前の音色又はROMの音色とRAMの音
色を交互に聞くことができる。又、図中110はエクスチ
エンジスイツチであり、上記内蔵RAMに記憶されている
音色データと、上記着脱可能なRAMに記憶されている音
色データとを交換するためのスイツチであり、くわしい
操作方法は後で述べる。 第1図の図中2は音色作成部であり、その詳細を第3
図に示す。この音色作成部2は、ビブラートデータを修
正する時に操作するスイツチ201、エンベロープ波形を
修正する時に操作するスイツチ202、キーボードフオロ
ーの値を修正する時に操作するスイツチ203、スイツチ2
01〜203を操作して修正すべきデータを指定した時に、
このデータの内容を変化させるためのスイツチ204を備
えている。このスイツチ204は、上記データを減少させ
るためのスイツチ204aと逆に増大させるためのスイツチ
204bとからなつている。又、図中205はスイツチ202が操
作された時、所望のエンベロープステータスを指定する
ためのスイツチであり、スイツチ205aが操作されるとリ
リース、サステイン、デイケイ、アタツクへと変化し、
スイツチ205bが操作されるとアタツク、デイケイ、サス
テイン、リリースへと変化する。又、トーンミツクス及
びキースプリツトモードにおける音色を設定する時にも
用いられる。 第1図中、3は表示部であり、上記音色作成部2のス
イツチ201〜203が操作された時に対応するデータが表示
される。図中4は複数の鍵からなる鍵盤部であり、CPU5
からの走査信号により走査される。このCPU5の端子ADか
らはアドレスデータが出力しており、このアドレスデー
タは電子楽器に内蔵されているROM6、RAM7に直接、及び
電子楽器に着脱可能なRAM8に接続端子9を介して入力し
ている。上記ROM6、RAM7、RAM8は夫々16個の記憶エリア
を有する。一方、このROM6はゲート回路G3を介して、RA
M7はゲート回路G2を介して、RAM8は接続端子10及びゲー
ト回路G1を介してバスラインBに接続している。上記ゲ
ート回路G1はゲート信号α1にて、ゲート回路G2はゲー
ト信号α2にて、ゲート回路G3はゲート信号α3にて開
閉制御され、ゲート回路G1〜G3はゲート信号が「1」の
時開成する。又、上記ゲート信号α1〜α3は上記CPU5
から出力している。 上記バスラインBはCPU5に入力すると共にゲート回路
G4〜G8を介してサウンドエリア11a〜11eに入力してい
る。又、上記ゲート回路G4〜G8はCPU5から出力するゲー
ト信号α9〜α13にて開閉制御されゲート回路G4〜G8は
ゲート信号が「1」の時開成する。 上記サウンドエリア11a〜11eの出力は夫々コンペアリ
コールエリア12a〜12eに出力している。一方、コンペア
リコールエリア12a〜12eの出力は、上記サウンドエリア
11a〜11eに入力している。上記コンペアリコールエリア
12a〜12eの読み出し及び書き込み制御はCPU5からの信号
α4〜α8により行なわれる。 又、上記サウンドエリア11aの出力はゲート回路G9
に、サウンドエリア11b、11cの出力はゲート回路G10
に、サウンドエリア11d、11eの出力はゲート回路G11に
入力する。これらゲート回路G9〜G11はCPU5からのゲー
ト信号α14〜α16にて開閉制御され、ゲート回路G9〜G1
1はゲート信号が「1」の時開成する。そして、ゲート
回路G9〜G11を介した信号は、楽音作成部13に入力し楽
音信号が作成され、増巾器14、スピーカ15を介して放音
される。 〔実施例の動作〕 次に本実施例の動作について述べる。なお説明にあた
り、以下の如く項目分けを行う。 〈インターナル音色の選択〉…電子楽器に内蔵されてい
るRAMから音色データを読み出す時の動作説明。 〈カートリツジ音色の選択〉…電子楽器に着脱可能なRA
Mから音色データを読み出す時の動作説明。 〈プリセツト音色の選択〉…電子楽器に内蔵されている
ROMから音色データを読み出す時の動作説明。 〈音色変更〉…ビブラート効果、エンベロープ波形、キ
ーボードフオローに関するデータの変更を行う時の動作
説明。 〈変更した音色と変更前の音色の比較〉…変更した音色
データに基づく音色と変更前の音色データに基づく音色
とを聞き比べる時の動作説明。 〈プリセツト音色とインタナル又はカートリツジ音色と
の比較〉…プリセツト音色データに基づく音色とインタ
ナル又はカートリツジ音色データに基づく音色とを聞き
比べる時の動作説明。 本考案のポイントは〈プリセツト音色の選択〉と〈プ
リセツト音色とインタナル又はカートリツジ音色との比
較〉の項目にある。 以下項目毎に詳述する。 〈インタナル音色の選択〉 電子楽器に内蔵されているRAMの中から任意の一音色
を用いて鍵演奏を行う場合、まずノーマルモードスイツ
チ101を押す。すると第4図に示すようにゲート信号α
9が“1"となりゲート回路G4が開成する。次に音色スイ
ツチ104を操作する。ここにおいて“A"及び“4"のスイ
ツチを同時にオンすると、CPU5の端子ADからアドレス信
号が出力しROM6、RAM7、RAM8に入力する。今、第5図に
示すようにゲート信号α2が“1"となりゲート回路G2が
開成する。従つて、RAM7から音色スイツチ104のA−4
に対応する音色データが読み出され、バスラインB、ゲ
ート回路G4を介してサウンドエリア11aにセツトされ
る。一方、第5図に示すようにゲート信号α14が“1"と
なるためゲート回路G9が開成し上記サウンドエリア11a
にセツトされた音色データが楽音作成部13に入力する。
そして、鍵盤部4にて操作された鍵に対応するキーコー
ドがCPU5から出力し、上記楽音作成部13に入力し、上記
音色データに基づいた音色にて楽音が作成され、増巾器
14、スピーカ15を介して放音する。なお、この第4図で
×印は“0"、“1"いずれでも良い不定を意味する。 任意の2音色を混合して鍵演奏を行う場合は、トーン
ミツクスモードスイツチ102を押す。次に音色スイツチ1
04を操作し、“B"及び“5"を同時にオンする。するとCP
U5の端子ADからアドレス信号が出力し、ROM6、RAM7、RA
M8に入力する。ここにおいて音色1の音色を設定する状
態であれば第5図に示すようにゲート信号α10が“1"と
なりゲート回路G5が開成する。又、第5図に示すように
ゲート信号α2が“1"であるのでゲート回路G2が開成し
ており、RAM7から読み出された音色スイツチ104のB−
5に対応する音色データがバスラインB、ゲート回路G5
を介してサウンドエリア11bにセツトされる。逆に音色
2の音色を設定する状態であれば、第5図に示すように
ゲート信号α11が“1"となるため、例えば音色スイツチ
104を操作してB−6が選択されれば、RAM7から読み出
された音色スイツチ104のB−6に対応する音色データ
がゲート回路G6を介して、サウンドエリア11cにセツト
される。ここにおいて、表示部3は第6図に示すように
カーソルが音色1又は音色2のいずれかにあつて点滅し
ている。カーソルが音色1の位置にあれば音色スイツチ
104を操作すると音色1の音色が設定され、カーソルが
音色2の位置にあれば音色スイツチ104を操作すると音
色2の音色が設定される。又、カーソルの移動はスイツ
チ205を操作することにより行なわれ、スイツチ205aを
操作すればカーソルは左移動し、スイツチ205bを操作す
ればカーソルは右移動する。 ゲート信号α15は第5図に示すように“1"となるた
め、サウンドエリア11b及び11cの音色データがゲート回
路G10を介して楽音作成部13に入力し、入力したキーコ
ードに対応した音高で、サウンドエリア11b、11cの音色
データに基づいて音色1及び音色2が混合された音色に
て楽音が作成され、増巾器14、スピーカ15を介して放音
される。 任意の2音色を鍵盤の任意の位置で上鍵、下鍵に分割
して鍵演奏を行う場合、キースプリツトモードスイツチ
103を押す。すると、表示部3は第7図に示すようにな
る。なお、鍵盤の分割位置は中央とする。今、カーソル
が左側に位置し、下鍵の音色を設定する状態であるとす
る。音色スイツチ104を操作し、“C"及び“1"を同時に
オンする。するとCPU5の端子ADからアドレス信号が出力
し、ROM6、RAM7、RAM8に入力する。一方、ゲート信号α
2及びα12は第5図に示すように“1"であるためゲート
回路G2及びG7が開成する。従つて、RAM7から読み出され
た音色スイツチ104のC−1に対応する音色データがゲ
ート回路G2、バスラインB、ゲート回路G7を介してサウ
ンドエリア11dにセツトされる。次に、スイツチ205bを
操作して、カーソルを移動し、上鍵の音色を設定する状
態にする。音色スイツチ104を操作し、“D"及び“2"を
同時にオンする。するとゲート信号α12は“0"となりゲ
ート信号α13が“1"となるため、RAM7から読み出された
音色スイツチ104のD−2に対応する音色データがゲー
ト回路G2、バスラインB、ゲート回路G7を介してサウン
ドエリア11eにセツトされる。 ゲート信号α16は第5図に示すように“1"となるた
め、サウンドエリア11d及び11eの音色データがゲート回
路G11を介して楽音作成部13に入力する。鍵盤部4にて
上鍵側を操作すればサウンドエリア11eの音色データに
基づいた音色にて又、下鍵側を操作すればサウンドエリ
ア11dの音色データに基づいた音色にて楽音作成部13に
て楽音が作成され、増巾器14、スピーカ15を介して放音
される。 〈カートリツジ音色の選択〉 まず第2図のカートリツジスイツチ106をオンする。
すると、第8図に示すようにゲート信号α1が“1"とな
るため、ゲート回路G1が開成する。従つて音色スイツチ
104を操作すると、RAM8から読み出された音色データは
ゲート回路G1、バスラインBを介する。以降の動作は、
〈インタナル音色の選択〉で述べたことと同一であるの
でその説明は省略する。 〈プリセツト音色の選択〉 ROM6の音色データを読み出すためには、第2図のプリ
セツト・ロードスイツチ105を押しながら音色スイツチ1
04を操作する。すると、第9図に示すようにゲート信号
α3が“1"となりゲート回路G3が開成する。今、ノーマ
ルモードスイツチ101がオンされていてノーマルモード
であれば、音色スイツチ104を操作した時、〈インタナ
ル音色の選択〉で述べたようにサウンドエリア11aにROM
6から読み出された音色データがセツトされる。更にCPU
5からはゲート信号α4が書き込み信号としてコンペア
リコールエリア12aに入力するため、上記サウンドエリ
ア11aにセツトされた音色データが、上記コンペアリコ
ールエリア12aにもセツトされる。 一方、トーンミツクスモードスイツチ102がオンされ
ていてトーンミツクスモードであり、音色1の音色を設
定する状態であれば、ROM6から読み出された音色データ
はサウンドエリア11bにセツトされると共に、第9図に
示すようにゲート信号α5が書き込み信号であるためコ
ンペアリコールエリア12bにもセツトされる。同様に音
色2の音色を設定する状態であれば、第9図に示すよう
にゲート信号α6が書き込み信号であるためコンペアリ
コールエリア12cにも、サウンドエリア11cと同一の音色
データがセツトされる。 又、キースプリツトモードスイツチ103がオンされて
いてキースプリツトモードであり、下鍵側の音色を設定
する状態であれば、ROM6から読み出された音色データは
サウンドエリア11dにセツトされると共に、第9図に示
すようにゲート信号α7が書き込み信号であるためコン
ペアリコールエリア12dにもセツトされる。同様に上鍵
側の音色を設定する状態であれば、第9図に示すように
ゲート信号α8が書き込み信号であるため、コンペアリ
コールエリア12eにも、サウンドエリア11eと同一の音色
データがセツトされる。 他の動作は〈インタナル音色の選択〉で述べたことと
同一であるのでその説明を省略する。 〈音色変更〉 スイツチ101〜104を操作してROM6又はRAM7又はRAM8か
ら読み出した音色データのうちビブラート効果、エンべ
ローブ波形及びキーボードフオローの値を変更するに
は、第3図に示すスイツチ201〜203のいずれかをオン
し、スイツチ204又はスイツチ205を操作して値を変更す
る。例えばビブラート効果の変調度合を変更する場合、
スイツチ201をオンにする。表示部3は第10図に示すよ
うに現在指定されているモードに従つてビブラート効果
の変調度合を示す数値が表示される。この数値は例えば
“0"〜“10"とし、“0"の時ビブラート効果がかから
ず、“10"の時ビブラート効果が最大となる。そして、
スイツチ204a又は204bを操作して数値を減じたり増加し
たりする。ここでスイツチ204bを操作してビブラート効
果の変調度合を“2"から“3"に変更すると、そのことが
CPU5にて判断され、第11図に示すように今ノーマルモー
ドであればゲート信号α9が“1"となりビブラート効果
の変調度合が“3"に変更された音色データがサウンドエ
リア11aにセツトされる。更にゲート信号α4が書き込
み信号であるため、コンペアリコールエリア12aにも、
サウンドエリア11aと同一の音色データがセツトされ
る。 一方、現在トーンミツクスモードでかつ音色1の音色
データの変更であれば、変更された音色データはサウン
ドエリア11bにセツトされると共にコンペアリコールエ
リア12bにもセツトされる。 又、トーンミツクスモードでかつ音色2の音色データ
の変更であれば、変更された音色データはサウンドエリ
ア11cにセツトされると共にコンペアリコールエリア12c
にもセツトされる。 キースプリツトモードでかつ下鍵側の音色データの変
更であれば、変更された音色データはサウンドエリア11
dにセツトされると共にコンペアリコールエリア12dにも
セツトされ、上鍵側の音色データの変更であれば、変更
された音色データはサウンドエリア11eにセツトされる
と共にコンペアリコールエリア12eにもセツトされる。 次にエンベロープ波形を変更するにはスイツチ202を
オンする。すると表示部3には図示しないがアタツク、
デイケイ、サステイン、リリースの傾き及び到達点の数
値が表示され、スイツチ204又はスイツチ205を操作して
値を変える。この時も変更した音色データが各モードに
対応したサウンドエリア11a〜11eのいずれかにセツトさ
れると共に、対応するコンペアリコールエリア12a〜12e
にもセツトされる。 キーボードフオローに関しても上述したことと同一で
あり、変更された音色データが各モードに対応したサウ
ンドエリア11a〜11eにセツトされると共に、対応するコ
ンペアリコールエリア12a〜12eにもセツトされる。 〈変更した音色と変更前の音色の比較〉 スイツチ101〜104を操作してROM6又RAM7又はRAM8から
読み出した音色データを基にして変更した音色データ
と、変更前の音色データとを聞き比べるにはコンペア・
リコールスイツチ108のオン操作をくり返し行えばよ
い。 現在ノーマルモードである時コンペア・リコールスイ
ツチ108をオンすれば第12図に示すようにゲート信号α
4は読み出し信号であるためコンペアリコールエリア12
aから読み出された変更された音色データがサウンドエ
リア11aにセツトされる。この時ゲート信号α9は“0"
であるためROM6又はRAM7又はRAM8の音色データはサウン
ドエリア11aにはセツトされない。なお、コンペア・リ
コールスイツチ108上のLED109が点灯する。次に、再度
コンペア・リコールスイツチ108をオンすると、LED109
が消灯し、ゲート信号α4はノツプ状態となり、ゲート
信号α9は“1"となる。従つて、サウンドエリア11aに
はROM6又はRAM7又はRM8からの音色データ、つまり変更
前の音色データがセツトされる。ここで再度コンペア・
リコールスイツチ108をオンするとコンペアリコールエ
リア12aの変更後の音色データがサウンドエリア11aにセ
ツトされる。 このサウンドエリア11aからの音色データはゲート回
路G9を介して楽音作成部13に入力し、対応する音色にて
楽音が作成され、増巾器14、スピーカ15を介して放音さ
れる。従つて、コンペア・リコールスイツチ108のオン
操作をくり返す毎に変更した音色及び変更前の音色にて
楽音が放音する。 他のモードにおける動作も上述した動作と同様であ
り、コンペア・リコールスイツチ108のオン操作をくり
返す毎に変更した音色と変更前の音色の比較が行える。 〈プリセツト音色とインタナル又はカートリツジ音色と
の比較〉 ROM6からのプリセツト音色と、RAM7又はRAM8からのイ
ンナタル又はカートリツジ音色との比較を行うにはコン
ペア・リコールスイツチ108のオン操作をくり返し行え
ばよい。 現在ノーマルモードである時、プリセツト・ロードス
イツチ105をオンしながら音色スイツチ104の“D"及び
“3"を同時にオンするとROM6のD−3に対応した音色デ
ータがサウンドエリア11aと共にコンペアリコールエリ
ア12aにもセツトされる。次に音色スイツチ104の“B"及
び“4"を同時にオンしてRAM7からB−4に対応した音色
データがサウンドエリア11aにセツトされる。ここにお
いて、コンペア・リコールスイツチ108をオンすると、
第12図に示すようにゲート信号α4は読み出し信号であ
るためコンペアリコールエリア12aからプリセツト音色
D−3に対応した音色データが読み出されサウンドエリ
ア11aにセツトされる。この時ゲート信号α9は“0"で
あるため、RAM7からのインタナル音色B−4に対応した
音色データはサウンドエリア11aにはセツトされない。
なお、LED109は点灯する。次に、再度コンペア・リコー
ルスイツチ108をオンすると、LED109が消灯し、ゲート
信号α4はノツプ状態となり、ゲート信号α9は“1"と
なる。従つてサウンドエリアにはRAM7のインタナル音色
B−4に対応した音色データがセツトされる。ここで再
度コンペア・リコールスイツチ108をオンするとコンペ
アリコールエリア12aのプリセツト音色D−3に対応し
た音色データがサウンドエリア11aにセツトされる。 このサウンドエリア11aからの音色データはゲート回
路G9を介して楽音作成部13に入力し、対応する音色にて
楽音が作成され、増巾器14、スピーカ15を介して放音さ
れる。従つて、コンペア・リコールスイツチ108のオン
操作をくり返す毎にプリセツト音色及びインナタル音色
にて楽音が放音する。 インタナル音色に換えてカートリツジ音色を指定した
時も上述の動作と同様である。又、他のモードにおける
動作も上述した動作と同様であり、コンペア・リコール
スイツチ108のオン操作をくり返す毎にプリセツト音色
とインタナル音色又はカートリツジ音色の比較が行え
る。 〔考案の効果〕 本考案によれば、異なる音色データを記憶した2つの
記憶部から読み出した異なる音色データ同士をコンペア
リコール操作子の操作によって交互に発音させて比較す
ることができるとともに、一方の記憶部から読み出した
音色データを修正した場合において、修正前の元の音色
データと修正後の音色データとを、コンペアリコール操
作子の操作によって交互に発音させて比較することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は全体回路図、第2図は音色選択部の詳細図、第
3図は音色作成部の詳細図、第4図はモードスイッチを
押した時の信号の状態を示す図、第5図は内蔵RAMの音
色を指定する時の夫々のモードに対する信号の状態を示
す図、第6図はトーンミックスモードにおける表示部3
の表示状態を示す図、第7図はキースプリットモードに
おける表示部3の表示状態を示す図、第8図は着脱可能
なRAMの音色を指定する時の夫々のモードに対する信号
の状態を示す図、第9図はROMの音色を指定する時の夫
々のモードに対する信号の状態を示す図、第10図はスイ
ッチ201をオンした時の表示部3の表示状態を示す図、
第11図は音色変更を行った時の夫々のモードに対する信
号の状態を示す図、第12図はコンペア・リコールスイッ
チをオンした時の夫々のモードに対する信号の状態を示
す図である。 1……音色選択部、2……音色作成部 6……ROM、7……内蔵RAM 8……着脱可能RAM 11a〜11e……サウンドエリア 12a〜12e……コンペアリコールエリア 105……プリセットロードスイッチ 109……コンペア・リコールスイッチ
3図は音色作成部の詳細図、第4図はモードスイッチを
押した時の信号の状態を示す図、第5図は内蔵RAMの音
色を指定する時の夫々のモードに対する信号の状態を示
す図、第6図はトーンミックスモードにおける表示部3
の表示状態を示す図、第7図はキースプリットモードに
おける表示部3の表示状態を示す図、第8図は着脱可能
なRAMの音色を指定する時の夫々のモードに対する信号
の状態を示す図、第9図はROMの音色を指定する時の夫
々のモードに対する信号の状態を示す図、第10図はスイ
ッチ201をオンした時の表示部3の表示状態を示す図、
第11図は音色変更を行った時の夫々のモードに対する信
号の状態を示す図、第12図はコンペア・リコールスイッ
チをオンした時の夫々のモードに対する信号の状態を示
す図である。 1……音色選択部、2……音色作成部 6……ROM、7……内蔵RAM 8……着脱可能RAM 11a〜11e……サウンドエリア 12a〜12e……コンペアリコールエリア 105……プリセットロードスイッチ 109……コンペア・リコールスイッチ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭59−29296(JP,A)
特開 昭59−126595(JP,A)
特開 昭55−9592(JP,A)
実開 昭58−10495(JP,U)
特公 昭63−22600(JP,B2)
(58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名)
G10H 1/24
G10H 1/18
Claims (1)
- (57)【実用新案登録請求の範囲】 1.予め設定されている複数の原音色データをそれぞれ
記憶している第1及び第2の記憶手段と、 所定の操作により前記第1の記憶手段から1つの原音色
データのみを選択して読み出し、上記所定の操作とは異
なる操作により前記第1及び第2の記憶手段のそれぞれ
から異なる原音色データを選択して読み出す音色選択手
段と、 それぞれ1つの音色データが記憶可能なサウンドエリア
及びコンペアリコールエリアと、 前記音色選択手段が、前記第1の記憶手段から1つの原
音色データのみを選択して読み出したときは、当該読み
出された1つの原音色データを前記サウンドエリア及び
コンペアリコールエリアに記憶させるとともに、前記第
1及び第2の記憶手段のそれぞれから異なる原音色デー
タを選択して読み出したときは、前記第1の記憶手段か
ら読み出された原音色データを前記コンペアリコールエ
リアに記憶させ、前記第2の記憶手段から読み出された
原音色データを前記サウンドエリアに記憶させる記憶制
御手段と、 前記コンペアリコールエリアに記憶された原音色データ
を修正して修正音色データに更新する音色修正手段と、 コンペアリコール操作子と、 前記コンペアリコールエリア及びサウンドエリアに記憶
されている音色データが、前記第1記憶手段から1つの
原音色データのみを選択して読み出したものであるとき
は、前記コンペアリコール操作子の操作毎に、前記コン
ペアリコールエリアに記憶された音色データを前記サウ
ンドエリアにセットさせる動作と前記選択して読み出さ
れた原音色データを前記サウンドエリアにセットする動
作とを交互に繰り返すとともに、前記第1及び第2の記
憶手段のそれぞれから異なる原音色データを選択して読
み出し、前記第1の記憶手段から読み出された原音色デ
ータが前記コンペアリコールエリアに記憶され、前記第
2の記憶手段から読み出された原音色データが前記サウ
ンドエリアに記憶されているときは、前記コンペアリコ
ール操作子の操作毎に、前記コンペアリコールエリアに
記憶された音色データを前記サウンドエリアにセットさ
せる動作と前記第2の記憶手段から読み出された原音色
データを前記サウンドエリアにセットする動作とを交互
に繰り返すコンペアリコール手段と、 前記サウンドエリアに記憶された音色データに基づいて
楽音を発生する楽音発生手段と、 を有することを特徴とする電子楽器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986072834U JP2578267Y2 (ja) | 1986-05-15 | 1986-05-15 | 電子楽器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986072834U JP2578267Y2 (ja) | 1986-05-15 | 1986-05-15 | 電子楽器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62184597U JPS62184597U (ja) | 1987-11-24 |
JP2578267Y2 true JP2578267Y2 (ja) | 1998-08-06 |
Family
ID=30916633
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986072834U Expired - Lifetime JP2578267Y2 (ja) | 1986-05-15 | 1986-05-15 | 電子楽器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2578267Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2847796B2 (ja) * | 1989-09-08 | 1999-01-20 | ヤマハ株式会社 | 電子楽器 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5929296A (ja) * | 1982-08-10 | 1984-02-16 | ヤマハ株式会社 | 電子楽器のパラメ−タ設定装置 |
JPS59126595A (ja) * | 1983-01-08 | 1984-07-21 | ヤマハ株式会社 | 電子楽器のパラメ−タ設定装置 |
-
1986
- 1986-05-15 JP JP1986072834U patent/JP2578267Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62184597U (ja) | 1987-11-24 |
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