JP2577193Y2 - 乗用作業車の制動装置 - Google Patents

乗用作業車の制動装置

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JP2577193Y2
JP2577193Y2 JP1992089936U JP8993692U JP2577193Y2 JP 2577193 Y2 JP2577193 Y2 JP 2577193Y2 JP 1992089936 U JP1992089936 U JP 1992089936U JP 8993692 U JP8993692 U JP 8993692U JP 2577193 Y2 JP2577193 Y2 JP 2577193Y2
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JP
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clutch
brake
wheel drive
pedal
center gear
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JP1992089936U
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克 佐々木
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、メインクラッチを有
し、後輪駆動部にサイドクラッチ型の差動機構を備えた
四輪駆動型の乗用作業車に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、走行装置への伝動をメインクラッ
チにより断続し、左右の後輪駆動軸にサイドクラッチ方
式又はデフ方式の差動機構を介装し、前輪と後輪を連動
連繋した四輪駆動型の乗用作業車は既に知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前記既知の乗用作業車
中、後輪駆動部の差動機構をサイドクラッチ方式とした
ものは、デフ方式のものより直進性が良く、かつ旋回時
の動力損失が少ない等の利点があるが、路上走行時に機
体を停止させるべく左右のサイドクラッチペダルを連結
状態で同時に踏み込むと、左右の後輪駆動軸への伝動が
別々のサイドクラッチによりそれぞれ断たれ、しかる後
サイドブレーキが作動して後輪は停止せんとするが、前
輪は制動されないので、路面がコンクリートで下り坂で
あるような場合は後輪がスリップして危険であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、走行装置への
伝動をメインクラッチにより断続し、前輪駆動軸と後輪
駆動軸を連動連繋し、左右の後輪駆動軸にセンターギヤ
と左右一対のサイドクラッチギヤとからなるサイドクラ
ッチ方式の差動機構を介装し、前記サイドクラッチを近
接した左右のペダルに連動連結した四輪駆動型の乗用作
業車において、少なくとも一方のサイドクラッチの外周
にセンターギヤのクラッチ爪に係脱するブレーキクラッ
チを回転は伝えるが軸心方向には摺動するように嵌合
し、このブレーキクラッチを、左右の前記ペダルを連結
するペダル連結レバーに連動連結し、左右のペダルを同
時に踏み込んだ時のみブレーキクラッチがセンターギヤ
の爪クラッチに係合するように構成して路上走行時に両
サイドクラッチを連結状態で踏み込むとブレーキクラッ
チが入りになって後輪と前輪が同時に停止するようにし
て前述の課題を解決した。
【0005】
【作用】路上走行時には左右のサイドクラッチペダルを
連結し、機体を停止させる場合、連結状態になったサイ
ドクラッチペダルを踏み込むと、左右のサイドクラッチ
が切れた後、それぞれブレーキが作動する。その際、ブ
レーキクラッチが入りになり、前輪駆動軸と後輪駆動軸
とが連動連結されているので、前輪及び後輪が強制的に
停止し、結局前後の車輪がいずれも制動された状態にな
って下り坂路面にても機体を的確に停止させることがで
きる。
【0006】
【実施例】本考案の一実施例を図面に示す乗用田植機に
ついて説明すると、機体1の前部両側に前輪2,2を、
また、後部両側に後輪3,3を軸支し、前輪2,2の間
にミッションケース4を配設し、その上部にはエンジン
5を搭載し、後部寄り上部に運転席6を設け、支柱7に
は植付装置8をトップリンク9とロアリンク10,10
により昇降可能に連結してある。
【0007】前記ミッションケース4の入力軸11にメ
インクラッチ12を介装し、その筒軸に取付けた歯車は
走行伝動系と作業機伝動系とに連繋されて作業機伝動軸
13は植付装置8に伝動し、走行伝動系の最終変速軸1
5は前輪駆動軸16,16に介装されている前輪差動機
構17のリングギヤ18及び後輪伝動軸20の傘歯車に
伝動する。
【0008】リヤアクスルケース21内には、センター
ギヤとなる入力傘歯車22及びそれの軸孔に内端が貫挿
された左右一対の後輪駆動軸23a,23bを支架し、
それらの両端部に取付けた歯車は、複数の減速歯車を介
して後輪3,3の車軸を駆動し、前記入力傘歯車22は
ボスの端面にクラッチ爪25を、またギヤの端面には半
径方向に長いダブルクラッチ爪26を刻設してあり、前
記後輪駆動軸23a,23bの中央側にスプライン嵌合
した左右のサイドクラッチ27a,27bの内端には上
記クラッチ爪25、ダブルクラッチ爪26の軸心寄りに
噛合するクラッチ爪28a,28bを刻設し、前記サイ
ドクラッチ27a,27bの外端には圧縮スプリングに
て内方へ押圧付勢されたディスク型のサイドブレーキ3
0a,30bのボスが当接している。
【0009】そして、前記一方のサイドクラッチ27a
の外周には、内端に前記ダブルクラッチ爪26の外周寄
りに係脱するクラッチ爪31を有していてスプリング3
2により切り付勢されたブレーキクラッチ33を、一体
回転するが軸心方向には摺動するように例えばスプライ
ン嵌合させてある。
【0010】また、前記機体の前寄りに支架したブレー
キペタル軸35に、左右一対のブレーキペダル36,3
7のうち左側のものは固定し右側のものは回動自在に装
着すると共に左側にアーム38を突設し、このアーム3
8をサイドクラッチ27aに付随するブレーキアーム3
9にロッド40により連動連結し、右側のブレーキペダ
ル37のボスから立ち上がったアーム41をロッド42
によりサイドクラッチ27bに付随するブレーキアーム
43に連動連結し、更にクラッチペダル46が取付けら
れているクラッチペタル軸47に突設した右側のアーム
48を前記メインクラッチ12のクラッチアームにロッ
ド50により連結してある。
【0011】更に、前記ブレーキペダル軸35にボスを
回動自在に軸支したペダル連結レバー55にはプレート
56の基部を回動自在に枢着し、各ブレーキペダル3
6,37の前面に、前記プレート56を受けて係止する
受片57,57を突設し、ペダル連結レバー55のボス
に突設したアーム51は前記ブレーキクラッチ33に付
随するクラッチアーム52にロッド53とスプリング5
4を介して連結してある。
【0012】前述の乗用作業車にて作業を行っている
時、前記ブレーキペダル36,37のいずれか一方を浅
く踏み込むと、それに連動するサイドクラッチ27a,
又は27bが切れてその側の後輪3への伝動が断たれる
ので、走行方向修正を行うことができ、一杯に深く踏み
込むとサイドクラッチが切れた後にサイドブレーキが作
動してその側の後輪3が停止するので、小さい旋回半径
で機体回行を行うことができる。また、路上走行時には
前記ペダル連結レバー55のプレート56を回動して各
ブレーキペダル36,37の受片57,57に係合する
ことにより両ブレーキペダル36,37を一体作動する
ように連結し、機体を停止させる時、ブレーキペダル3
6,37のいずれかを踏み込むと、両方のサイドクラッ
チ27a,27bが切れた後に両方のサイドブレーキ3
0a,30bが順次作動して車速が減速される。そこ
で,クラッチペダル46を踏み込んでメインクラッチ1
2を切り、左右のブレーキペダル36,37を一杯に踏
み込むと、それらと一体回動するペダル連結レバー55
に連動してスプリング54が伸びた状態でクラッチアー
ム52が回動してブレーキクラッチ33がスプリング3
2に抗し中央側へ摺動してクラッチ爪31がダブルクラ
ッチ爪26の外周寄りに噛合して入力傘歯車22と一体
になるので前記ミッションケース4内の最終変速軸15
が回転しなくなり、それに連動連繋されている前輪駆動
軸16,16にブレーキがかかった状態になり、路面が
コンクリートのように滑り易く、かつ下り坂で前輪に対
して大きな荷重が負荷されるような場合でも後輪はもと
より前輪2,2もスリップすることがなく確実に停車さ
せることができる。
【0013】前述の実施例のようにブレーキクラッチ3
3を一方のサイドクラッチ27aのみに装着すると、構
成を簡単にすることができると共に、両方に装着したも
のより作動タイミングがずれることなく確実に作動させ
ることができる。また、前記ロッド53の後端にスプリ
ング54を介装してあるので、クラッチアーム52の作
動量がブレーキアーム39,43の作動量と異なっても
ブレーキクラッチ33を確実に作動させることができ
る。更に、センターギヤとなる前記入力傘歯車22に刻
設したダブルクラッチ爪26を半径方向に長くするだけ
で共用することが可能になり、ブレーキクラッチ33は
その側のサイドクラッチ27aを切った時、スプリング
32により切り付勢されているのでダブルクラッチ爪2
6に噛合することがない。
【0014】
【考案の効果】本考案は、走行装置への伝動をメインク
ラッチ12により断続し、前輪駆動軸16と後輪駆動軸
23a,23bを連動連繋し、左右の後輪駆動軸23
a,23bにセンターギヤと左右一対のサイドクラッチ
ギヤとからなるサイドクラッチ方式の差動機構を介装
し、前記サイドクラッチを近接した左右のペダル36,
37に連動連結した四輪駆動型の乗用作業車において、
少なくとも一方のサイドクラッチ27aの外周にセンタ
ーギヤのクラッチ爪に係脱するブレーキクラッチ33を
回転は伝えるが軸心方向には摺動するように嵌合し、こ
のブレーキクラッチ33を、左右の前記ペダル36,3
7を連結するペダル連結レバー55に連動連結し、左右
のペダル36,37を同時に踏み込んだ時のみブレーキ
クラッチ33がセンターギヤの爪クラッチに係合するよ
うに構成したので、左右のペダル36,37を非連結状
態にすると、作業時にサイドブレーキ30a,30bを
個別に作動させることができるものでありながら、路上
走行時に左右のペダル36,37を連結状態にして機体
を停止させるべくペダルを踏み込むと、それに連動して
左右のサイドブレーキが制動作動すると共に、ペダル連
結レバー55に連動してブレーキクラッチ33が前輪駆
動系と連動しているセンターギヤに入りとなってそれら
が一体になり、それにより前輪駆動系にブレーキが作動
した状態になすことができ、路面が平滑で滑り易くかつ
前下がりの状態で前輪2に大なる荷重がかかっても、四
輪ともブレーキが作動した状態にてスリップすることな
く確実にかつ安全に停車させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用田植機の側面図である。
【図2】操向操作装置の平面図である。
【図3】伝動系統図である。
【図4】リヤアクスルケース(右サイドクラッチ切り)
の横断面図である。
【図5】同上一部を破断した平面図である。
【図6】同上左サイドクラッチ切り状態の断面図であ
る。
【図7】同上両サイドクラッチ切りでブレーキクラッチ
入り状態の断面図である。
【図8】全輪制動操作部の側面図である。
【図9】同上連結部の下面図である。
【符号の説明】
2 前輪 3 後輪 15 最終変速軸 16 前輪駆動軸 20 後輪伝動軸 22 入力傘歯車 23a,23b 後輪駆動軸 25 クラッチ爪 26 ダブルクラッチ爪 27a,27b サイドクラッチ 28a,28b クラッチ爪 30a,30b サイドブレ−キ 33 ブレーキクラッチ 36,37 ブレーキペダル 46 クラッチペダル 55 ペダル連結レバー

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行装置への伝動をメインクラッチ12
    により断続し、前輪駆動軸16と後輪駆動軸23a,2
    3bを連動連繋し、左右の後輪駆動軸23a,23bに
    センターギヤと左右一対のサイドクラッチギヤとからな
    るサイドクラッチ方式の差動機構を介装し、前記サイド
    クラッチを近接した左右のペダル36,37に連動連結
    した四輪駆動型の乗用作業車において、少なくとも一方
    のサイドクラッチ27aの外周にセンターギヤのクラッ
    チ爪に係脱するブレーキクラッチ33を回転は伝えるが
    軸心方向には摺動するように嵌合し、このブレーキクラ
    ッチ33を、左右の前記ペダル36,37を連結するペ
    ダル連結レバー55に連動連結し、左右のペダル36,
    37を同時に踏み込んだ時のみブレーキクラッチ33が
    センターギヤの爪クラッチに係合するように構成したこ
    とを特徴とする乗用作業車の制動装置。
JP1992089936U 1992-12-04 1992-12-04 乗用作業車の制動装置 Expired - Lifetime JP2577193Y2 (ja)

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JPH0647083U JPH0647083U (ja) 1994-06-28
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