JP3894627B2 - 車両用多板式ブレーキ - Google Patents

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    • F16D2055/0004Parts or details of disc brakes
    • F16D2055/0058Fully lined, i.e. braking surface extending over the entire disc circumference

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用多板式ブレーキ、特に、車輪に連なる回転軸にそれと共に回転すべく結合される回転ブレーキ板と、この回転ブレーキ板に重ねられる固定ブレーキ板と、これら回転及び固定ブレーキ板を相互に圧接させる押圧手段とを備え、押圧手段の作動による回転及び固定ブレーキ板の相互圧接により前記回転軸に制動力を加えるようにしたものゝ改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
かゝる車両用多板式ブレーキは、例えば、実開昭55−47443号公報に開示されているように、既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の多板式ブレーキでは、それが発揮する制動力の大きさは、車両の前進状態でも後進状態でも殆ど変わらない。したがって、その制動力を比較的大きく設定して、前進状態で軽快な制動操作を行い得るようにすれば、後進状態では、制動力が過剰気味となって、操縦がし難くなるものである。また、これとは反対に、多板式ブレーキの発揮する制動力を後進操縦に適した大きさに設定すれば、前進状態で制動力が不足気味となる。
【0004】
本発明は、かゝる事情に鑑みてなされたもので、車両の前進時には大なる制動力を発揮し、後進時には、その制動力を自動的に低減し得る両用多板式ブレーキ及びこれを用いた車両を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、車輪に連なる回転軸に相対回転不能且つ軸方向移動可能に回転すべく結合される第1回転ブレーキ板と、前記回転軸周りに相対回転可能且つ軸方向移動可能に配設される第2回転ブレーキ板と、この第2回転ブレーキ板及び前記回転軸間に介裝されて該回転軸の正転時に接続状態、逆転時に遮断状態となる一方向クラッチと、第1回転ブレーキ板に重ねられる第1固定ブレーキ板と、第2回転ブレーキ板に重ねられて第1固定ブレーキ板に対し直列に並ぶ第2固定ブレーキ板と、第1及び第2固定ブレーキ板を相対回転不能且つ軸方向移動可能に支持するブレーキケースと、全部のブレーキ板を相互に圧接させてブレーキケースと一体化する、全ブレーキ板に共通の押圧手段とから構成したことを特徴とする。
【0006】
上記構成において、回転軸の正回転状態(車両の前進時)では、一方向クラッチは接続状態にあるから、第2回転ブレーキ板も、第1回転ブレーキ板と同様に回転と共に回転する。したがって、このようなとき、全ブレーキ板に共通の押圧手段により全部のブレーキ板を相互に圧接させると、第1回転ブレーキ板と第1固定ブレーキ板、第2回転ブレーキ板と第2固定ブレーキ板の各間に発生する摩擦力により、回転軸を強力に制動することができる。
【0007】
また、回転軸の逆転状態(車両の後進時)では、一方向クラッチは遮断状態となって、第2回転ブレーキ板を自由にするので、この状態で全ブレーキ板に共通の押圧手段により全部のブレーキ板を相互に圧接させても、第1回転ブレーキ板及び第1固定ブレーキ板のみが回転軸の制動に関与だけとなり、第2回転ブレーキ板及び第2固定ブレーキ板が制動に関与しない分、回転軸に加わる制動力は低減される。
【0008】
また請求項2の発明は、請求項1の上記構成に加えて、前記第1回転ブレーキ板が、前記回転軸と一体に回転する第1ブレーキインナに相対回転不能且つ軸方向移動可能に結合され、前記第2回転ブレーキ板が、前記第1ブレーキインナに隣接して前記回転軸を相対回転可能に囲繞する第2ブレーキインナに相対回転不能且つ軸方向移動可能に結合され、前記一方向クラッチが、前記第2ブレーキインナと前記回転軸間に介裝されることを特徴とする。
【0009】
また請求項3の発明は、請求項1に記載の車両用多板式ブレーキを前・後輪の一方の制動に用い、その他方の制動に別のブレーキを用いた車両であって、前記別のブレーキが発揮する制動力は、請求項1に記載の車両用多板式ブレーキの発揮する最大制動力より小さく設定されることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を、添付図面に示す本発明の一実施例に基づいて以下に説明する。
【0011】
図1は本発明のブレーキ装置を備えた四輪駆動型バギー車の側面図、図2はその平面図である。
【0012】
これら図面において、自動車両としてのバギー車1の車体フレーム1の前、後部にそれぞれ左右一対の前輪Wf及び後輪Wrが前部及び後部懸架装置Sf,Srを介してそれぞれ支持される。これら車輪にはバルーン型低圧タイヤが装着されている。また車体フレーム1の上部には前方から順に操向ハンドル2、燃料タンク3及び跨座式シート4が配設される。これら燃料タンク3の下方において車体フレーム1の中央部には、前、後輪Wf,Wrを駆動するパワーユニットPが搭載され、弾性マウント部材を介して支持される。操向ハンドル2には、その右グリップ2aに隣接してブレーキレバー5が、また左グリップ2bに隣接してクラッチレバー6が軸支される。
【0013】
車体フレーム1の下部中央には、パワーユニットPの左右外側方へ突出する左右一対のステップ7が固設され、シート4に跨座する操縦者の両足を支えるようになっている。右側のステップ7近傍にはブレーキペダル8が、また左側のステップ7近傍にはチェンジペダル9がそれぞれ配設される。
【0014】
図3ないし図5はパワーユニットPから前、後輪Wf,Wrに至る動力伝達系を示すもので、図3はその全体平面図、図4は前輪駆動部の平面図、図5は後輪駆動部の平面図である。これら図面において、パワーユニットPは車体の前後方向に延びる出力軸10を備えており、その前端には、カップリング11を介して前部プロペラ軸12fの後端が連結される。また出力軸10の後端には、フックスジョイント13を備えた後部プロペラ軸12rの前端が連結される。
【0015】
前部プロペラ軸12fの前端は、前輪差動装置14の入力歯車15に連結され、同装置14の左右の出力部材17には、内外両端に等速ジョイント18,19を備えた前輪駆動軸20を介して同側の前輪Wfが連結される。前輪差動装置14のデフケース21は車体フレーム1固着される。
【0016】
また後部プロペラ軸12rの後端は、後輪駆動歯車装置25の入力部材26にカップリング27を介して連結され、同装置25の出力部材28に一体に連結した単一の後車軸29の両端に左右の後輪Wrが連結される。後輪駆動歯車装置25のハウジング30の左右両右端にはアクスルケース31が一体に連結され、このアクスルケース31によって後車軸29が支承される。
【0017】
前記前部懸架装置Sfは左右対称の構造を有するもので、車体フレーム1の左右各一側に上下搖動可能に軸支されて同側の前輪Wfを支持する懸架アーム35と、この懸架アーム35及び車体フレーム1間に介装される懸架ばね付フロントダンパ36(図1参照)とからなっている。
【0018】
また前記後部懸架装置Srは、車体フレーム1に回転自在に横設されるピボット軸38と、このピボット軸38の右端部を前記アクスルケース31に一体的に連結する右フォーク脚39と、同軸38の左端部を前記ハウジング30に一体に連結する左フォーク脚40と、アクスルケース31及び車体フレーム1間に介装される懸架ばね付リアダンパ41(図1参照)からなっている。左フォーク脚40は中空パイプで構成されており、その中空部を貫通するように前記後部プロペラ軸12rが配設される。その際、フックスジョイント13は、その搖動中心がピボット軸38の軸線上にくるように配置され、これにより左右のフォーク脚39,40の上下搖動中でも出力軸10から後部プロペラ軸12rへの動力伝達を支障なく行なうことができる。
【0019】
車体フレーム1に固着されるデフケース21と前部プロペラ軸12f(回転軸)との間には、該軸12fの回転を制動する本発明の多板式前部ブレーキ43fが設けられる。
【0020】
図6に示すように、この多板式前部ブレーキ43fは、デフケース21に受圧板51を挟んでボルト52により固着されるブレーキケース50を備えており、このブレーキケース50内には、前部プロペラ軸12fにキー結合した第1ブレーキインナ531 と、この第1ブレーキインナ531 に隣接して前部プロペラ軸12fを相対回転可能に囲繞する第2ブレーキインナ532 と、この第2ブレーキインナ532 及び前部プロペラ軸12f間に介裝された一方向クラッチ54と、第1ブレーキインナ531 の外周に摺動自在にスプライン係合した複数枚の第1回転ブレーキ板551 と、第2ブレーキインナ532 の外周に摺動自在にスプライン係合した第2回転ブレーキ板552 と、第1回転ブレーキ板551 と交互に重合しながらブレーキケース50の内周に摺動自在にスプライン係合した複数枚の第1固定ブレーキ板561 と、第2回転ブレーキ板552 と交互に重合しながらブレーキケース50の内周に摺動自在にスプライン係合した複数枚の第2固定ブレーキ板562 とが収容される。その際、第2回転ブレーキ板552 及び第2固定ブレーキ板562 の枚数は、第1回転ブレーキ板551 及び第1固定ブレーキ板561 の枚数より多く設定される。一方向クラッチ54は、前部プロペラ軸12fの正転時のみ接続状態となって、その回転を第2ブレーキインナ532 に伝達するようになっている。
【0021】
またブレーキケース50の端壁に形成された環状の油圧シリンダ57には、上記ブレーキ板551 ,561 ;552 ,562 群を挟んで受圧板51と対向する環状の加圧ピストン58が嵌装される。この加圧ピストン58は、受圧板51と協働して、ブレーキ板551 ,561 ;552 ,562 群を相互に圧接させる押圧手段を構成する。
【0022】
油圧シリンダ57内は、前記ブレーキレバー5により作動されるマスタシリンダ59の出力ポートに油圧導管60を介して連通される。
【0023】
尚、ブレーキケース50の内部機構は乾式、湿式の何れでもよい。
【0024】
再び図3ないし図5において、車体フレーム1にピボット軸38を介して支持される中空の左フォーク脚40と後部プロペラ軸12rとの間には、該軸12rの回転を制動する後部ブレーキ43rが設けられる。この後部ブレーキ43rは、後部プロペラ軸12rに固着されるブレーキディスク44と、その外周側で両側面を挟むように配置されて左フォーク脚40に取付けられるブレーキキャリパ45とからなる公知のディスクブレーキであり、ブレーキキャリパ45は、前記ブレーキペダル8の操作によりブレーキディスク44の両側面に圧接される摩擦パッドを備えている。この後部ブレーキ43rは、ブレーキペダル8の操作により作動され、これが発揮する制動力は、前部ブレーキ43fの発揮する最大制動力より小さく設定される。
【0025】
次に、この実施例の作用について説明する。
【0026】
パワーユニットPを作動させれば、その動力は出力軸10からカップリング11及びジョイント13をそれぞれ介して前部プロペラ軸12f及び後部プロペラ軸12rに同時に出力され、前部プロペラ軸12fに出力された動力は、前輪差動装置14を経て左右の前輪駆動軸20に伝達して一対の前輪Wfを駆動する。また後部プロペラ軸12rに出力された動力は、後輪駆動歯車装置25を経て後車軸29に伝達して一対の後輪Wrを駆動する。こうして前、後輪Wf,Wrが同時に駆動されるので、バギー車1は不整地を容易に走破することができる。
【0027】
このバギー車1の前進走行中、ブレーキレバー5によりマスタシリンダ59を作動して、その出力油圧を前部ブレーキ43fの油圧シリンダ57に供給すると、加圧ピストン58が作動して、全ブレーキ板551 ,561 ;552 ,562 を受圧板51に対して押圧し、第1回転ブレーキ板551 と第1固定ブレーキ板561 、第2回転ブレーキ板552 と第2固定ブレーキ板562 をそれぞれ圧接させ、それらの間に発生する摩擦力により、第1及び第2ブレーキインナ531 ,532 が制動される。
【0028】
而して、バギー車1の前進時は、前部プロペラ軸12fの正転により一方向クラッチ54は接続状態にあるから、第2ブレーキインナ532 も、第1ブレーキインナ531 と同様に前部プロペラ軸12fと共に回転しており、したがって、上記のように第1及び第2ブレーキインナ531 ,532 に加えられた制動力は全て前部プロペラ軸12fに作用する。この前部プロペラ軸12fは、パワーユニットPの出力軸10を介して後部プロペラ軸12rとも連結しているから、結局、前部プロペラ軸12fに作用した大なる制動力は前輪Wf及び後輪Wrに同時に加わり、これらを強力に制動することができる。
【0029】
しかしながら、後進時に、このような大なる制動力が前、後輪Wf,Wrに加わることは、操縦をし難くするところであるが、後進時、前部ブレーキ43fの発揮する制動力は、次のように自動的に低減される。即ち、後進時には、前部プロペラ軸12fの逆転により、一方向クラッチ54は遮断状態となって、第2ブレーキインナ532 及び第2回転ブレーキ板552 を自由にするので、この状態でマスタシリンダ59の出力油圧により加圧ピストン58を作動して、ブレーキ板551 ,561 ;552 ,562 群を受圧板51に押圧しても、第2回転ブレーキ板552 及び第2固定ブレーキ板562 は後部プロペラ軸12rの制動には関与せず、第1回転ブレーキ板551 及び第1固定ブレーキ板561 のみによって前部プロペラ軸12fに制動力が加えられる。こうして、前部プロペラ軸12fに加わる制動力は、第2回転ブレーキ板552 及び第2固定ブレーキ板562 が制動に関与しない分だけ自動的に低減され、後進操縦を容易に行うことができる。制動力の低減率は、全ブレーキ板551 ,561 ;552 ,562 に占める第2回転ブレーキ板552 及び第2固定ブレーキ板562 の枚数の割合によって決定される。したがって、その低減率を適宜選定することにより、後進時の制動力の大きさをを自由に設定することができる。
【0030】
一方、ブレーキペダル8を操作すれば、前述のように後部ブレーキ43rを作動させ、後部プロペラ軸12rに制動力加えて前、後輪Wf,Wrを同時に制動することができるが、その制動力は、前部ブレーキ43fによる制動力よりも小さく設定されているので、後進時に、その制動力を低減させる必要はない。
【0031】
ところで、これら前部ブレーキ43f及び後部ブレーキ43rは、前述のように、車体フレーム1と前、後部プロペラ軸12f,12rとの各間にそれぞれ一個宛設けられるので、ブレーキ装置の構造の簡素化を図ることができる。しかも前部ブレーキ43fは、前部懸架装置Sfとは離間して配設されるため、該懸架装置Sfのばね下荷重を増加させない。また後部ブレーキ43rは、後部懸架装置Sr中に配設されるも、ピボット軸38に比較的近い左フォーク脚40及び後部プロペラ軸12r間に設けられるため、後車軸29上に設けられた従来のものに比し、後部懸架装置Srのばね下の2次慣性モーメントを軽減することができる。
【0032】
また、前部ブレーキ43fは、パワーユニットPの出力軸10にカップリング11を介して連結した前部プロペラ軸12fに、また後部ブレーキ43rは、同出力軸10にジョイント13を介して連結した後部プロペラ軸12rにそれぞれ設けられているので、何らかの理由でカップリング11又はジョイント13が万一破損した場合でも、前部ブレーキ43f及び後部ブレーキ43rを作動することにより、前輪Wf及び後輪Wrをそれぞれ個別に支障なく制動することができる。
【0033】
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、後部ブレーキ43rを本発明の多板式に構成することもできる。またバギー車1を前輪駆動車又は後輪駆動車として、それらのブレーキに本発明を適用することもでき、更にバギー車に限らず、他の形式の四輪車のブレーキにも本発明を適用することができる。
【0034】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、車輪に連なる回転軸に相対回転不能且つ軸方向移動可能に回転すべく結合される第1回転ブレーキ板と、回転軸周りに相対回転可能且つ軸方向移動可能に配設される第2回転ブレーキ板と、この第2回転ブレーキ板及び回転軸間に介裝されて該回転軸の正転時に接続状態、逆転時に遮断状態となる一方向クラッチと、第1回転ブレーキ板に重ねられる第1固定ブレーキ板と、第2回転ブレーキ板に重ねられて第1固定ブレーキ板に対し直列に並ぶ第2固定ブレーキ板と、第1及び第2固定ブレーキ板を相対回転不能且つ軸方向移動可能に支持するブレーキケースと、全部のブレーキ板を相互に圧接させてブレーキケースと一体化する、全ブレーキ板に共通の押圧手段とから構成したので、回転軸の正回転状態(車両の前進時)での制動時には、一方向クラッチの接続作用により、全部のブレーキ板が制動に関与して、回転軸に大なる制動力を加えることができ、また回転軸の逆転状態(車両の後進時)での制動時には、一方向クラッチは遮断作用により、第2回転ブレーキ板及び第2固定ブレーキ板が制動に関与しなくなり、その分だけ回転軸に加わる制動力を自動的に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る四輪駆動型バギー車の側面図
【図2】 同バギー車の平面図
【図3】 同バギー車の動力伝達系の平面図
【図4】 前輪駆動部の平面図
【図5】 後輪駆動部の平面図
【図6】 前部ブレーキの縦断面図(図4の6−6線断面図)
【符号の説明】
Wf・・・前輪(車輪)
12f・・回転軸(前部プロペラ軸)
43f・・多板式ブレーキ
43r・・別のブレーキ(後部ブレーキ)
50・・・ブレーキケース
51・・・押圧手段の1要素である受圧板
53 1 ・・第1ブレーキインナ
53 2 ・・第2ブレーキインナ
54・・・一方向クラッチ
551 ・・第1回転ブレーキ板
552 ・・第2回転ブレーキ板
561 ・・第1固定ブレーキ板
562 ・・第2固定ブレーキ板
58・・・押圧手段の他の要素である加圧ピストン

Claims (3)

  1. 車輪(Wf)に連なる回転軸(12f)に相対回転不能且つ軸方向移動可能に結合される第1回転ブレーキ板(551 )と、前記回転軸(12f)周りに相対回転可能且つ軸方向移動可能に配設される第2回転ブレーキ板(552 )と、この第2回転ブレーキ板(552 )及び前記回転軸(12f)間に介裝されて該回転軸(12f)の正転時に接続状態、逆転時に遮断状態となる一方向クラッチ(54)と、第1回転ブレーキ板(551 )に重ねられる第1固定ブレーキ板(561 )と、第2回転ブレーキ板(552 )に重ねられて第1固定ブレーキ板(56 1 )に対し直列に並ぶ第2固定ブレーキ板(562 )と、第1及び第2固定ブレーキ板(561 ,562 )を相対回転不能且つ軸方向移動可能に支持するブレーキケース(50)と、全部のブレーキ板(551 ,561 ;552 ,562 )を相互に圧接させてブレーキケース(50)と一体化する、全ブレーキ板(55 1 ,56 1 ;55 2 ,56 2 )に共通の押圧手段(51,58)とから構成したことを特徴とする、車両用多板式ブレーキ。
  2. 前記第1回転ブレーキ板(55 1 )は、前記回転軸(12f)と一体に回転する第1ブレーキインナ(53 1 )に相対回転不能且つ軸方向移動可能に結合され、前記第2回転ブレーキ板(55 2 )は、前記第1ブレーキインナ(53 1 )に隣接して前記回転軸(12f)を相対回転可能に囲繞する第2ブレーキインナ(53 2 )に相対回転不能且つ軸方向移動可能に結合され、前記一方向クラッチ(54)は、前記第2ブレーキインナ(53 2 )と前記回転軸(12f)間に介裝されることを特徴とする、請求項1に記載の車両用多板式ブレーキ。
  3. 請求項1に記載の車両用多板式ブレーキ(43f)を前・後輪の一方の制動に用い、その他方の制動に別のブレーキ(43r)を用いた車両であって、
    前記別のブレーキ(43r)が発揮する制動力は、請求項1に記載の車両用多板式ブレーキ(43f)の発揮する最大制動力より小さく設定されることを特徴とする、車両。
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