JP2577097B2 - パックへの収入印紙貼付装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は収入印紙又はシールとしての印紙を平行六面
体の、特に煙草用の、直方体のパックの端面に貼り付
け、この印紙が上記パックの端面に繋がる別の少なくと
も１つの面にまで伸びる如くにする装置に関する。

［従来の技術及びその課題］ 煙草のパック及びその他の課税製品には多くの場合納
税を示す収入印紙が貼られる。これがパックの端面に貼
られ、その端が端面に繋がる面にまで伸びている。特に
ジャー型パック（pack in jars）の場合は、印紙が端面
に直交してＵ型に折り曲げられ、その腕の部分がパック
の前後面に貼られる。しかしこの印紙は他の目的でも用
いられ、例えばシールの役をする。

高速包装機械の場合、印紙貼りは厄介な問題である。
特に連続式包装機械の場合、その包装のサイクルの中で
この印紙貼りを行わなければならない。

本発明の目的は印紙貼り付け区域に於ける包装機械の
能率を上げ、特にこれを連続的に行えるようにすること
である。

［課題を解決するための手段及びその作用］ 本発明によるパックへの印紙貼付装置は次の点を特徴
としている、即ち、 （ａ）パック（10）が回転タレット（17）によって連続
的に運ばれる、 （ｂ）タレット（17）の外周には、それぞれがパックを
１個ずつ収容する複数のポケットが配設されている、 （ｃ）パック（10）は、ポケット内部においてスライド
（59）によってパックの長手方向軸線と平行に移動する
ことができ、パックの端面（12）が、パック（10）の移
動方向前側に位置する、 （ｄ）各ポケット（12）の出口側には、マウスピース
（37）を備える収入印紙ホルダー（36）が設けられてお
り、前記マウスピース（37）は、前記マウスピースを横
断する位置に収入印紙（11）を保持して待機する、 （ｅ）収入印紙（11）は、押し通し開口（38）の前方に
おいて、パックの端面（12）に向いた側にあるマウスピ
ース（37）の吸引孔（41）によって、マウスピース（3
7）に吸着された状態で保持される、 （ｆ）パックは、ポケット（20）を出るとき、スライダ
ー（59）によって押し通し開口（38）内に押し込まれる
ことができ、 収入印紙（11）が、パック（10）の端面（12）と向き
合って接触を保っている間に、収入印紙の両腕（13,1
4）の少なくとも一方が、マウスピース（37）によって
パックの面（15,16）に向かって押圧される、 本発明の他の特徴によれば、印紙が印紙タレットに運
び込まれ、このタレットの接線方向に運ばれる。タレッ
トにより運搬されている間に印紙が起こされ、パックの
端面に平行に置かれる。

本発明による印紙タレットは、印紙の腕の部分をパッ
クの前後面に向かって折り曲げる部材と、前面に印紙を
保持し、その開口にパックを通し、印紙を折り曲げるこ
との出来るマウスピースとを持っている。

本発明のその他の特徴は印紙タレットと、パック及び
印紙の搬入搬出に関する部材との設計に関するものであ
る。

［実施例］ 図面に示す装置は平行六面体の煙草パック10の包装機
械の一部で、パックに収入印紙11を貼る装置である。本
例の場合この印紙は方形の紙片で、この紙片がパック10
の一方の端面12に直角にＵ形に貼られ、この場合Ｕ形の
腕の部分13,14がパック10の表面15と裏面16の区域にそ
れぞれ伸びている。

この装置の中心を成すものは印紙タレット17の形をし
たエンドレスのコンベヤーである。折り畳まれたパック
10がその前に配置されたタレット即ち折り畳みタレット
18によって、これに運ばれて来る。即ち印紙タレット17
のポケット20の回転路に入るパック10の動作線によっ
て、パック10が印紙タレット17の移送ステーション19に
運び込まれる。時間的に同調しながら、連続的に回転す
る印紙タレット17のポケット20によってパック10が１個
づつ取り上げられる。

パック10は印紙タレットの円周上にその長手方向の面
をタレットの軸に平行にして置かれる。従ってバックの
端面12が上記軸に直交する平面の中に伸び、パック10の
表面15及び裏面16がそれぞれ印紙タレット17の半径方向
で言って内側及び外側に置かれる。

ポケット20は半径方向で言って内側に横たわるポケッ
トの底21を持つ。これがその側面を、タレット本体22に
固定されたキャリヤーピース23,24によって形成され
る。これらが、ポケット20の側面を形成する直立した側
面フランジ25をその側面に持っている。

半径方向で言ってポケット20の外側で、パック10が外
側腕26によって拘束され、この腕が半径方向で言ってパ
ックの外側に当接しこれを保持する。パック10をポケッ
ト20に入れるために、外側の腕26が保持位置の外に移動
し、ポケット20が完全に開かれる。

このために、外側腕26がアングル状ホルダー27の一部
であり、このホルダーが数個、本例の場合は３個、ポケ
ット20の長手方向に沿って間隔を持って設けられてい
る。このホルダー27がポケット20の両側で共通スピンド
ル28又は29にそれぞれ接続されている。この２つのスピ
ンドル28,29を反対方向に回転させることによって、ポ
ケット20の両側に設けられたホルダー27がポケット20に
対し保持位置から開閉する、このスピンドル28,29はキ
ャリヤーピース23,24のピボット30,31の中に支持されて
いる。

スビンドル28,29の回転駆動装置がポケット20の隣に
ある。この目的で、互いに噛み合う歯を持ったセグメン
ト32,33がその端部に設けられる。これらの歯を持った
部品の１つ32がカムデイスク35に沿って走る追随ローラ
ー34を持っている。印紙タレット17が回転している間の
ポケット20の開閉位置が固定カムディスク35の形状によ
って決定される。

先ず、印紙11が印紙タレット17の区域にあるバック10
の端面12に向かって運ばれ、次にＵ形に折り畳まれる。

このため、印紙タレット17が印紙11の処理部材を持
ち、これが１回１枚づつ印紙11を取り上げ、パック10の
貼り付け位置に運ぶ。

これを行うために印紙保持具36が各ポケット20に取り
付けられる。この印紙保持具36は、カムディスク35の反
対側のポケット20の自由側面に設けられる。

この印紙保持具36の最も重要な部分はマウスピース37
で、本例の場合、これが方形のフレームとして作られて
いる。これが押し通し開口38を囲み、この開口の寸法が
パック10の断面の寸法及び形状に対応している。印紙タ
レット17の各ポケット20にこの印紙保持具36が１つづつ
設けられている。

この印紙保持具36が印紙タレット17に移動可能に即ち
回動可能に設けられる。印紙タレット17の回転の間に、
これらが、タレットの軸に平行な面の中で、受取り位置
から出て、軸に直角の面の中で、移送位置に入り、再び
元の位置に移動する。第３図に一点鎖線で示すマウスピ
ース37の受け取り位置に置いて、印紙保持具36が１つの
位置に横たわり、その位置で印紙フィーダー39が軸に平
行な方向を指すマウスピースの上に印紙11を下ろす。こ
の場合、印紙フィーダー39がドラムとして作られ、その
円周上に印紙11が置かれ、吸引空気によって保持されて
いる。この印紙フィーダー39の表面がマウスピース37の
上側面（保持具側）に対面する。第５図に示す如く、マ
ウスピースがアーチ40を持ち、ドラム形の印紙フィーダ
ー39がマウスピース37に対して転動出来るようになって
いる。

マウスピース37が保持具側に開口する吸引孔41を持
ち、これにより印紙11を運搬中パック10への貼り付けが
終わるまで保持する。印紙フィーダー39から印紙11を取
り上げるために、固定基盤42がマウスピース37の押し通
し開口38に設けられ、タレット本体22に接続され、吸引
孔43を持っている。これにより、この区域に於ける印紙
11の接触面積及び保持力が増加する。印紙11を取り上げ
るためにマウスピース37が印紙タレット17凹部44の区域
に横たわり、この凹部が半径方向で外に向かって開放し
ている。従って印紙11を外から供給することが可能とな
る。印紙タレット17が上部区域に設けられた供給ステー
ション45から回転して来る間に、印紙保持具36が、軸と
平行の受け取り位置から軸に直交する運搬位置に向かっ
て徐々に回動する（第３図の実線位置）。パック10によ
る印紙11の取り上げが印紙タレット17の回転の間に行わ
れ、この間に、タレットが軸と平行のパック10をポケッ
ト20にずらし再び元の位置に戻る。このパック10のずら
しはマウスピース37に向かって、又これを通って行われ
る。この間、パック10の端面12に直角に保持された印紙
11がパック10の端面12とその側面に貼り付けられる。印
紙11の貼られたパック10がパック運搬機47の室46に入
る。印紙11の貼られたパック10のパック運搬機47への移
送が、ポケット20と室46とが一線上に並んでいる間に、
移送ステーション48の区域で行われる。次に、印紙保持
具36が受け取り位置に戻り、ポケット20がホルダー27の
旋回によって開かれる。

印紙保持具36を旋回させるために、これが回動ベヤリ
ング49によってタレット本体22上に移動可能に支持され
る。この移動が、球一ソケット・ジョイント51を介し
て、前後に揺動するクランク52に接続されるロックレバ
ー50によって行われる。これが、カム溝55の中を走る案
内ローラー54からの駆動クランク53を持つクランク軸66
を介して、駆動される。この案内ローラーはカムポット
57の固定カムディスク56の中に形成され、このカムポッ
トが機械のハウジングに向かって捩れぬように形成さ
れ、又タレットの回転軸58に当接している。

パック10を軸に平行にポケット20の中にずらしたり、
又はそこから出すために、スライダー59が各ポケット20
に取り付けられる。各スライダー59が、ポケットの底21
のキャリヤーピース23,24の間を前後進する腕60に取り
付けられる。この腕60が、軸に対して平行に案内される
２つのスライダーロッド61に接続される。このスライダ
ーロッド61の側面に取り付けられた追随ローラー62が、
カムポット57の円周上に設けられたカム溝63の中に入
る。スライダーロッド61従ってスライダー59の軸に対し
て平行方向のずらしがカム溝63の設計によって行われ
る。スライダー59は、パック10をポケット20から押し出
すとき、これがマウスピース37の押し通し開口38通過
し、パック10がパック運搬機47に完全に移されるように
作られている。

カムポット57は固定して設けられ、これにより、タレ
ット本体22がこれに対して相対的に回転駆動される。ポ
ケット20に設けられたホルダー27を作動させるためのカ
ムディスク35がタレット軸58の突出端部に固定的に支持
され、即ちこれに対しで回転可能である。固定カムポッ
ト57は又、環状溝65を持ちカムポット57に接続された圧
縮リング84を介して一般的な方法で基盤42に吸引空気を
送る働きをする。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明による印紙タレットの全体を示す側面
図、 第２図は、第１図の印紙タレットの半径方向に沿う断面
図、 第３図は、第２図の詳細を示す拡大図、 第４図は、パックと印紙との装着状態を示す平面図、 第５図は、印紙供給ステーションに於ける印紙の受け渡
し状態を説明する側面図、 第６図は、他の部材との受け渡し状態を第５図と同様に
しで示す側面図である。

Claims (7)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】下記の（ａ）（ｂ）（ｃ）（ｄ）（ｅ）
   （ｆ）に特徴を有し、 収入印紙（11）が、直方体の煙草用パックの（10）の端
   面（12）を横断して、収入印紙の両腕（13,14）の少な
   くとも一方が、前記端面（12）に繋がるパックの区域に
   あるパックの面（15,16）にまで伸びる如くにする、 直方体の煙草用パック（10）の端面（12）への収入印紙
   （11）貼付装置。 （ａ）パック（10）が回転タレット（17）によって連続
   的に運ばれる、 （ｂ）タレット（17）の円周上には、それぞれがパック
   を１個ずつ収容する複数のポケットが配設されている、 （ｃ）パック（10）は、ポケット内部においてスライド
   （59）によってパックの長手方向軸線と平行に移動する
   ことができ、パックの端面（12）が、パック（10）の移
   動方向前側に位置する、 （ｄ）各ポケット（12）の出口側には、マウスピース
   （37）を備える収入印紙ホルダー（36）が設けられてお
   り、前記マウスピース（37）は、前記マウスピースを横
   断する位置に収入印紙（11）を保持して待機する、 （ｅ）収入印紙（11）は、押し通し開口（38）の前方に
   おいて、パックの端面（12）に向いた側にあるマウスピ
   ース（37）の吸引孔（41）によって、マウスピース（3
   7）に吸着された状態で保持される、 （ｆ）パックは、ポケット（20）を出るとき、スライダ
   ー（59）によって押し通し開口（38）内に押し込まれる
   ことができ、 収入印紙（11）が、パック（10）の端面（12）と向き合
   って接触を保っている間に、収入印紙の両腕（13,14）
   の少なくとも一方が、マウスピース（37）によってパッ
   クの面（15,16）に向かって押圧される、
2. 【請求項２】マウスピース（37）の出口側は、 収入印紙（11）を備えるパック（10）が、スライダー
   （59）によってパック運搬機（47）の室（46）内に押し
   込まれるように、 パック運搬機（47）の室（46）と隣り合う点に特徴を有
   する特許請求の範囲１記載の装置。
3. 【請求項３】タレット（17）が回転運動を行う間に、マ
   ウスピース（37）を備える収入印紙保持具（36）が、タ
   レット（17）の軸に平行な位置から、軸に直角な位置へ
   と起立する点に特徴を有する特許請求の範囲１記載の装
   置。
4. 【請求項４】マウスピース（37）の軸に直角な位置に起
   立した収入印紙（11）は、パックをマウスピース（37）
   内に押し通すとき、 収入印紙（11）が、パックの端面（12）、および、端面
   と隣り合うパックの両面（15,16）とを越えてＵ字状を
   なしてパックと接するように、 マウスピース（37）のパック（10）と向き合う側に配置
   される点に特徴を有する特許請求の範囲１記載の装置。
5. 【請求項５】マウスピース（37）がタレット（17）の軸
   に平行な位置にあるとき、固定基盤（42）がタレット
   （17）の一部として、押し通し開口（38）内に突出し
   て、吸引孔（41）によってマウスピース（37）上に保持
   される収入印紙（11）を、前記基盤（42）に付加した吸
   引力で保持する点に特徴を有する特許請求の範囲３記載
   の装置。
6. 【請求項６】パック（10）は、ポケット（20）に外から
   供給することが可能であり、パック（10）をポケット
   （20）内に固定するためのホルダー（27）が、パックの
   両側に旋回可能に設けられる点に特徴を有する特許請求
   の範囲１記載の装置。
7. 【請求項７】収入印紙保持具（36）の旋回動作と、パッ
   ク（10）を上記軸と平行の方向に押すための上記スライ
   ダー（59）の前後進動作とが、共通固定カムポット（5
   7）内の湾曲カム溝（55,63）により、案内ローラー（5
   4）又は追随ローラー（62）を介して制御される点に特
   徴を有する特許請求の範囲３記載の装置。