JP2576800Y2 - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JP2576800Y2
JP2576800Y2 JP1992053929U JP5392992U JP2576800Y2 JP 2576800 Y2 JP2576800 Y2 JP 2576800Y2 JP 1992053929 U JP1992053929 U JP 1992053929U JP 5392992 U JP5392992 U JP 5392992U JP 2576800 Y2 JP2576800 Y2 JP 2576800Y2
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photosensitive material
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light
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宏尚 田中
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Screen Holdings Co Ltd
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、例えば印刷製版用の
出力スキャナ,イメージセッターなどの画像記録装置に
関し、その感材を搬送する機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、画像記録装置は、感材である
フィルムをロール状に巻回したロールフィルムからフィ
ルムを引き出し、主ローラとニップローラとで挾持しな
がら、主ローラを回転駆動することにより、そのフィル
ムを副走査方向に搬送する。そして、光学系は、副走査
方向へのフィルムの搬送に同期してレーザービームを主
走査して、複製画像をフィルム上に露光記録する。
【0003】このとき、主ローラ上のフィルムに、副走
査方向(搬送方向)と逆の方向のロールフィルムからの
張力(バックテンション)を受けて、すべりが発生する
場合がある。また、後述するフィルムの蛇行が発生する
場合もある。この場合、フィルムの位置ずれを生じ、良
好な露光記録を得ることができない。
【0004】このフィルムへの不必要な外力の印加を防
止するため、フィルムにタルミを形成した状態でフィル
ムを搬送しながら露光記録することが知られている。図
10に、この従来の画像記録装置の一例を示す。以下、
この画像記録装置の動作を説明する。
【0005】まず、導入ローラ104を回転させて、回
転軸102Sに巻装されたロールフィルム102から引
き出されたフィルム103を主ローラ105まで送る。
このとき、2本のニップローラ106は主ローラ105
に対して押圧力を加えていない。導入ローラ104の回
転停止後、ニップローラ106は主ローラ105を押圧
して、フィルム103を挾持する。
【0006】その後、ニップローラ106によってフィ
ルム103を主ローラ105に挾持しつつ導入ローラ1
04を回転させて、導入ローラ104と主ローラ105
との間にタルミTを形成する。
【0007】このタルミTを形成した状態でフィルム1
03をニップローラ106と主ローラ105とで挾持し
て、主ローラ105を回転させることによりフィルム1
03を副走査方向(S方向)に搬送する。そして、光学
系107は、このS方向へのフィルム103の搬送に同
期してレーザビームを主走査方向(紙面に垂直な方向)
に走査して、複製画像をフィルム103上に露光記録す
る。
【0008】従来は、このような画像記録装置により、
タルミTを形成してフィルムに画像を露光記録してい
た。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】しかし、従来の画像記
録装置については次のような問題点があった。
【0010】フィルム103が導入ローラ104に対し
て図11Aに示すように斜め(例えばNR方向)にセッ
トされる場合、フィルム103を導入ローラ104にN
R方向にセットされた状態で搬送すると、以下のような
蛇行が生じる。
【0011】図11Bに示すように、フィルム103は
導入ローラ104から主ローラ105へとNR方向に搬
送される。主ローラ105にNR方向にフィルム103
が送られると、主ローラ105においてL方向にフィル
ム103の位置を移動させるような力が働く。
【0012】このとき、導入ローラ104の上流側にお
いて、ロールフィルム102からのバックテンションT
Bを受けて、導入ローラに挾持されたフィルム103
は、ロールフィルム102の回転軸102Sにならおう
とする(図11C)。すなわち、導入ローラ104にお
いてはフィルム103は正常な方向に収束する一方、主
ローラ105上ではL方向に移動する。このため、導入
ローラ104と主ローラ105との間でフィルム103
に歪が生じる(図11C)。この歪は、前述のタルミに
よって吸収される。
【0013】ところが、さらに搬送を続けると、上記歪
がさらに大きくなりタルミによっては吸収できなくなっ
てしまう。この歪による導入ローラ104の下流側のス
トレスが上流側のバックテンションをこえると、導入ロ
ーラ104に挾持されたフィルム103の位置をL方向
に移動させるような力が働く(図11D)。従って、フ
ィルム103は導入ローラ104において初期セットと
逆方向(NL方向)にセットされることになる。この状
態になると、今度は導入ローラの下流側では主ローラ1
05においてR方向にフィルム103の位置を移動させ
るような力が働き、導入ローラ104の上流側では、ロ
ールフィルム102からのバックテンションTBを受け
て、ロールフィルム102の回転軸102Sにならおう
とするため、図11Cと逆の歪が生じる(図11E)。
【0014】このようにして、初期状態において導入ロ
ーラ104に対し斜めにフィルム103がセットされる
と、フィルム103に蛇行が生じ複製画像が歪むという
問題があった。
【0015】この考案は上記問題を解決し、簡易に感材
の蛇行を防止して複製画像の精度を向上することができ
る画像記録装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る画像記録
装置は、感材をロール状に巻回した感材ロールと、前記
感材ロールから感材を送り出す導入ローラと、前記導入
ローラから送り出された感材を搬送する主ローラと、前
記主ローラに対して押圧力を加えて感材を挾持するニッ
プローラと、前記ニップローラによって感材を主ローラ
に挾持しつつ導入ローラを回転させて、前記導入ローラ
と前記主ローラとの間に感材のタルミを形成するタルミ
形成手段と、前記タルミ形成手段により前記導入ローラ
と前記主ローラとの間に感材のタルミを形成した状態
で、前記主ローラ上において前記ニップローラに挾持さ
れて搬送される感材を露光する露光手段と、を備えた画
像記録装置において、前記装置はさらに、前記タルミ形
成手段により前記導入ローラと前記主ローラとの間に形
成された感材のタルミを維持したまま、前記導入ローラ
および前記主ローラを回転させて感材を搬送する感材搬
送手段と、前記感材搬送手段により感材が搬送された
後、前記ニップローラの押圧力を開放しつつ前記導入ロ
ーラを逆回転して感材を巻き戻す巻戻手段と、を備え、
前記巻戻手段による感材の巻き戻しの後、前記露光手段
により感材に露光を行なうことを特徴としている。
【0017】請求項2の画像記録装置は、請求項1の画
像記録装置において、感材ロールは、すべり軸受けによ
り軸支されている回転軸に感材がロール状に巻回されて
いることを特徴としている。
【0018】
【作用】請求項1の画像記録装置は、導入ローラと主ロ
ーラとの間に形成された感材のタルミを維持したまま、
導入ローラおよび主ローラを回転させて感材を搬送す
る。感材が搬送された後、ニップローラの押圧力を開放
しつつ導入ローラを逆回転して感材を巻き戻す。この感
材の巻き戻しの後、再び導入ローラと主ローラとの間に
感材のタルミを形成し、この感材のタルミを維持した状
態で露光手段により感材に露光を行なう。
【0019】従って、導入ローラに挾持された感材は、
タルミを維持したまま感材ロールのバックテンションを
受けて余分に搬送されることによって適正なセット状態
に修正され、そのまま感材を巻き戻して適正なセット状
態で再びタルミを維持しつつ搬送して、感材に露光を行
なうことができる。
【0020】請求項2の画像記録装置は、さらに、感材
ロールがすべり軸受けにより軸支されている回転軸に感
材がロール状に巻回されている。従って、導入ローラに
挾持された感材は、摩擦力の大きなすべり軸受けによっ
てより強いバックテンションを受け、迅速に適正なセッ
ト状態に修正することができる。
【0021】
【実施例】図1に、この発明の一実施例による平面走査
画像記録装置であるイメージセッターの概略側面図、図
2に、その斜視図を示す。この装置は、感材であるフィ
ルム3を副走査方向(Y方向)に搬送しながら、副走査
方向(Y方向)とほぼ直交する主走査方向(X方向)に
レーザビームを走査して、フィルム3上に複製画像を記
録する。
【0022】この装置は、感材であるフィルム3をロー
ル状に巻回したロールフィルム2,ロールフィルム2が
装填されたマガジン1,ロールフィルム2からフィルム
3をY方向に送り出す導入ローラ部10,導入ローラ部
10から送られたフィルム3を支持してX,Y方向とほ
ぼ直交するZ方向に移動してタルミを形成するトラベル
ローラ部30,フィルム3をY方向に搬送しながらX方
向にレーザビームを走査して複製画像をフィルム3上に
露光記録する露光走査部40,露光済みのフィルム3を
切断するカッター部20,露光済みのフィルム3を排出
する排出ローラ部70により構成されている。また、露
光走査部40は、フィルム3をY方向に搬送する主ロー
ラ41,主ローラ41に対して押圧力を加えてフィルム
3を挾持するニップローラ42,X方向にレーザビーム
を走査する光学系50を備えている。なお、本装置の各
部に設けられた種々のセンサからの信号などや操作パネ
ル(図示せず)からの指令などに基づいて、装置全体を
制御する制御部(図示せず)が別途設けられている。以
下、各部の詳細な構成について説明する。
【0023】図1において、この本体5の上部には開口
6が形成されている。この開口6はマガジン1の装着位
置に対応して設けられており、本体5の上部に装着され
たマガジン1から引出されたフィルム3はこの開口6を
介して本体5内に引き入れられる。
【0024】また、導入ローラ部10には本体5の開口
6直下に一対の導入ローラ11a,11bが本体5に回転
自在に取り付けられている。これらの導入ローラ1
a,11bは、レバー(図示せず)の操作に連動して相
互に接離自在となるように構成される。また、この導入
ローラ11aには、プーリ12が連結され、さらに、そ
のプーリ12と、本体5に固定されたモータ13の回転
軸に取り付けられたプーリ14との間はベルト15掛け
になっている。このため、一対の導入ローラ11a,1
bが相互に摺接した状態で、モータ13が回転する
と、その回転駆動に応じて、本体5に引き入れられたフ
ィルム3が一対の導入ローラ11a,11bに挾持されな
がら、Y方向に搬送される。
【0025】なお、フィルム3の終端を検出するセンサ
1が開口6と導入ローラ11bとの間に設けられてい
る。また、導入ローラ部10直下にフィルム3の先端部
を検出するセンサS2が配置されている。
【0026】さらに、センサS2の近傍位置にトラベル
ローラ部30が設けられている。このトラベルローラ部
30では、図1に示すように、Z方向に伸びたトラベル
ガイド31が本体5に固定されている。そして、トラベ
ルガイド31に沿ってトラベルローラ32とガイドプレ
ート33とがZ方向に移動自在に設けられている。これ
らトラベルローラ32とガイドプレート33とは所定間
隔だけ離れて相互に連結されており、トラベルローラ部
30の駆動源たるモータ(図示せず)が回転駆動するこ
とにより、トラベルガイド31に沿って一体的に移動で
きる。
【0027】なお、トラベルガイド31の左端位置に原
点センサS3が設けられており、トラベルローラ32と
ガイドプレート33とが原点位置(同図の左端位置)に
位置しているか否かが検出される。
【0028】このトラベルローラ部30に近接して、露
光走査部40の主ローラ41が本体5に回転自在に配置
されるとともに、この主ローラ41に対向してニップロ
ーラ42a,42bが主ローラ41に接離自在に設けられ
ている。
【0029】図3Aおよび図3Bはニップローラ4
a,42bの詳細な構成を示す図であり、図3Aはニッ
プローラ42a,42bによりフィルム3を主ローラ41
に密着させる前の状態を示し、図3Bは密着後の状態を
示している。
【0030】図3Aおよび図3Bに示すように、ニップ
ローラ42a,42bは互いに一定間隔をもって等脚台形
状の台形部材43に回転自在に支持されている。台形部
材43の一方端43aに第1のバネ44の一方端が連結
されるとともに、そのバネ44の他方端が本体5に固定
されている。
【0031】さらに、台形部材43のほぼ中央部43c
に作動部材46の一方端46aが回転自在に連結される
とともに、作動部材46のほぼ中央部46bが本体5に
回転自在に支持されている。また、作動部材46の他方
端46cに接触する偏心カム47が設けられ、この偏心
カム47の偏心回転運動に応じて作動部材46がそのほ
ぼ中央部46bを中心として回動するように構成されて
いる。
【0032】すなわち、ニップローラ42a,42bが主
ローラ41から離隔している場合は、偏心カム47が図
3Aに示す回転位置にあって、作動部材46がそのほぼ
中央部46bを支点として反時計方向に大きく傾いてい
る。このとき、作動部材46の一方端46aに連結され
た台形部材43が第1および第2のバネ44,45のバ
ネ力に逆らって左方向に移動しており、これにより、ニ
ップローラ42a,42bが主ローラ41から引き離され
ている。
【0033】逆に、ニップローラ42a,42bを主ロー
ラ41に摺接させる場合には、偏心カム47が図3Aの
状態から図3Bの状態に180°時計方向に偏心回転駆
動される。これにより、偏心カム47のカム面に従動し
て作動部材46がバネ44,45の押圧力によりそのほ
ぼ中央部46bを支点として時計方向に回転し、台形部
材43に連結されたニップローラ42a,42bが主ロー
ラ41側に移動する。こうして、ニップローラ42a
42bが主ローラ41に摺接する。
【0034】また、図2に示すように、主ローラ41に
対応して露光走査部40の光学系50が配置されてい
る。この光学系50は、通常本体5内に配置されるが、
ここでは、説明の便宜上、光学系50を本体5の外部に
配置した図面を用いて話を進める。
【0035】この光学系50においては、レーザ光源5
1から出射されたレーザビームL1がミラー52,53
を介して音響光学変調素子54に入射される。この音響
光学変調素子54では、画像データに応じた制御信号に
基づいてレーザビームL1のON/OFF制御が行なわ
れる。こうして、変調されたレーザビームL2は、ミラ
ー55を介し、例えば、ガルバノミラー56などの偏向
器に入射されて偏向され、偏向されたレーザビームL3
はfθレンズ57によって主ローラ41上のフィルム3
表面に結像される。なお、本体5の側面部には、光学系
50からのレーザビームを本体5内に導くための開口8
が設けられている。また、同図への図示は省略されてい
るが、光学系50には機械的シャッタまたは光学的シャ
ッタがレーザビームの光路上に設けられている。
【0036】図1に示すように、この露光走査部40の
排出側には、上部および下部ガイド板71,72が相互
に対向して設けられており、露光走査部40からのフィ
ルム3がガイド板71,72の間を通ってカッター部2
0に搬送され、所定の長さにフィルム3が切断される。
【0037】このカッター部20は、図1に示すよう
に、本体5に固定された固定カッター21と、螺旋状に
刃が形成された可動カッター22と、可動カッター22
を駆動して一対のカッター21,22を開閉するカッタ
ー駆動手段(図示せず)とを備えている。このため、カ
ッター21,22を開く時には、同図の実線に示すよう
に、可動カッター22は固定カッター21から離隔され
て、カッターの間をフィルム3が通過可能となる。一
方、カッター21,22を閉じる時には、同図の1点鎖
線に示すように、可動カッター22のエッジが固定カッ
ター21のエッジに摺接して、フィルム3が切断され
る。
【0038】また、このカッター部20の排出側には、
側面がほぼV字状の下部ガイド板73が設けられるとと
もに、その下部ガイド板73に対向して上部ガイド板7
4が設けられており、カッター部20からのフィルム3
がこれら上部および下部ガイド板74,73の間を通っ
て一対の排出ローラ75a,75bに導かれる。この排出
ローラ75aの回転軸(図示せず)にはプーリ76が取
り付けられるとともに、プーリ76と、ローラ駆動用モ
ータ77の回転軸(図示せず)に取り付けられたプーリ
78との間はベルト79掛けされている上部ガイド板7
4には、貫通穴74aが設けられている。そして、貫通
穴74aに対応して上部プレート80がその自重により
ピン81まわりに回転可能に設けられている。
【0039】なお、排出ローラ75bの近傍位置には、
後述するようにして形成された記録済みフィルム片3′
の後端部を検出するための検出センサS6が設けられて
いる。
【0040】次に、上記のように構成された平面走査画
像記録装置により、所定サイズのフィルム片3′に画像
を記録する際の手順について説明する。
【0041】まず、オペレータは、ロールフィルムが収
納されたマガジン1を本体5上部の所定位置にセットし
た後に、例えば、ロールフィルムの芯材に連結されたツ
マミ(図示せず)を回すなどして(マガジン1のフィル
ム3出口近傍に送り出しローラを設置してもよい)、フ
ィルム3を開口6から本体5内部に挿入する。
【0042】このとき、導入ローラ11a,11bは相互
に離隔しておき、これによりフィルム3は導入ローラ1
a,11b間を通過し、その先端部が検出センサS2
位置まで搬送されて、検出センサS2がON状態にな
り、本体5に取り付けられた発光ダイオードが点灯し
て、フィルム3が所定位置まで送り込まれたことが報知
される。
【0043】そして、発光ダイオードが点灯したことを
確認したオペレータは、ツマミを回すのをやめ、レバー
を操作して導入ローラ11a,11bを相互に摺接させ
て、これら導入ローラ11a,11bによってフィルム3
を挾持する。こうして、装置へのフィルム3のセットが
完了する。
【0044】それに続いて、オペレータが操作パネルに
配置されたスタートボタン(図示せず)を押すと、制御
部によって装置に各部が以下のように制御されて、複製
画像がフィルム3に露光記録される。図4に、この装置
の動作の基本フローチャート、図5,図6に各処理の詳
細フローチャートを示す。以下、図4,5,6によりそ
の動作を説明する。
【0045】装置の各部に配置されたセンサなどからの
信号に基づいて、所定の初期条件が満たされているか否
かが判断される(ステップS1)。すなわち、トラベル
ローラ32およびガイドプレート33が原点位置(図1
の左端)に位置し、ニップローラ42a,42bが図3A
に示すように主ローラ41からそれぞれ離隔され、また
光学系50のシャッタが閉じられているか否かが判断さ
れる。ここで、その条件が満足されていない場合には、
制御部のディスプレイ(図示せず)上にその旨のメッセ
ージが表示される(ステップS2)。
【0046】初期条件が満たされている場合には、フィ
ルムの適正セット処理ルーチン(ステップS3)に進
む。フィルムの適正セット処理ルーチンの詳細を図5に
示す。まず、制御部からの駆動指令に応じ、パルスモー
タ13により導入ローラ11aが正回転し、導入ローラ
11a,11bによってフィルム3がY方向に送り出され
る(ステップS31)。
【0047】そして、パルスモータ13のパルス数を計
測することによりフィルム3の送り量を計測して、あら
かじめ設定されている所定量(フィルム3の先端が露光
走査部40に到達するために必要な搬送量)が送られた
後に、導入ローラ11a,11bによるフィルム3の送り
出しが停止される(ステップS32)。
【0048】次に、制御部からの指令にしたがって、偏
心カム47が図3Aの状態から180°時計方向に偏心
回転駆動される。これにより、偏心カム47のカム面に
従動して作動部材46がバネ44,45の押圧力により
ほぼ中央部46bを支点として時計方向に回転し、台形
部材43に連結されたニップローラ42a,42bが主ロ
ーラ41側に移動する(図3B)。このようにして、図
7Aに示すように、ニップローラ42a,42bによって
フィルム3が主ローラ41に押し付けられる(ステップ
S33)。
【0049】その後、主ローラ41が停止した状態で、
導入ローラ11aが再び正回転して、フィルム3がY方
向に送り出されるとともに、それに同期してトラベルロ
ーラ32およびガイドプレート33がZ方向に移動す
る。こうして、トラベルローラ部30においてフィルム
3に所定量のタルミT1が形成される(ステップS
4)。このときのフィルム3の状態を図7Bに示して
いる。
【0050】ここで、本装置は、フィルム3にタルミT
1を形成した状態で、導入ローラ11aおよび主ローラ4
1を正回転させて、フィルム3を適量余分に搬送する
(感材搬送手段)ようにしている(ステップS35)。
適量の余分量とは例えば排出ローラ75a,75bの直前
までフィルム3の先端が来るような量である。なお、こ
の場合もパルスモータ13のパルス数を計測して送り量
を計測する。
【0051】本装置は、オペレータにより、フィルム3
が導入ローラ11a,11bに斜めに初期セットされた場
合に、以下のように動作する。導入ローラ11a,11b
に斜めに挾持された状態でタルミT1を維持したままフ
ィルム3を順方向(Y方向)に搬送すると、導入ローラ
11a,11bの下流側のフィルム3のストレスはタルミ
1によって吸収される。この下流側のストレスがない
状態で、フィルム3を順方向(Y方向)に搬送すること
により、導入ローラ11a,11bの上流側のフィルム3
は、ロールフィルム2の回転軸2Sのバックテンション
を大きく受けることになる。従って、この状態でフィル
ム3を適量余分に搬送すると、その余分量にしたがっ
て、導入ローラ11a,11bに斜めにセットされたフィ
ルム3は、導入ローラ11a,11bにおいてロールフィ
ルム2の回転軸2Sにならい適正に修正されることにな
る。
【0052】さらに、図9に示すように、ロールフィル
ム2の回転軸2Sをすべり軸受け4で軸受けしている。
回転軸2Sを鉄またはアルミ製とし、すべり軸受け4を
樹脂製としている。回転軸2Sがすべり軸受け面4′を
すべりながら回転するので、転がり軸受けに比して摩擦
力が大きくなる。従って、ロールフィルム2の摩擦力の
大きい回転軸2Sによって、より大きいバックテンショ
ンを受けることにより、導入ローラ11a,11bにおい
てフィルム3を迅速に適正に修正することができる。
【0053】そして、フィルム3が停止した後、ニップ
ローラ42a,42bが開放され主ローラ41に対してフ
ィルム3は自由な状態となる(ステップS36〜37)。
次に、導入ローラ11aが逆回転し、フィルム3の先端
が導入ローラ部10直下の検出センサS2の位置に来る
まで巻き戻され(巻戻手段)停止する(ステップS38
〜310)。このとき、トラベルローラ30はそのままの
位置にある。これにより、初期セットにおいては導入ロ
ーラ11a,11bに斜めに挾持されたフィルム3であっ
ても、タルミT1を形成した状態で適量余分に搬送して
巻き戻したときには、フィルム3を導入ローラ11a
11bに適正に挾持された状態にすることができる。
【0054】その後、トラベルローラ32およびガイド
プレート33が原点位置(図1の左端)に移動する(ス
テップS311〜313)。そして、再び前述のステップS
1〜34が実行される(ステップS314〜317)。
【0055】次に、図4に戻って、ステップS4の露光
記録処理ルーチンが開始される。図6に、この露光記録
処理ルーチンの詳細のフローを示す。まず、光学系50
のシャッタが開き、それに続いて主ローラ41と排出ロ
ーラ75aが同時に回転して、フィルム3のY方向への
搬送が開始される(ステップS41)。このとき、後述
するようにして排出機構部70においてタルミT2を形
成するために、排出ローラ75aの送り速度は主ローラ
41のそれよりも約10%程度小さく設定される。
【0056】また、主ローラ41の回転運動に同期し
て、光学系50において制御部からの画像信号に基づい
て変調されたレーザビームL3がフィルム3上をX方向
に走査される。このようにして、複製画像がフィルム3
に記録されていく。
【0057】また同時に、主ローラ41の回転運動に同
期して、導入ローラ11aが正回転駆動される。このと
き、導入ローラ部10によるフィルム3の送り出し速度
は主ローラ41によるそれと等しくなるように設定され
ているためトラベルローラ部30でのタルミ量は一定に
保たれる。
【0058】そして、上記露光記録処理が連続的に実行
される間に、記録済みフィルム3は図8A,Bに示すよ
うに、上部および下部ガイド板間71,72、カッター
21,22の間、上部および下部ガイド板74,73間
を通過して排出ローラ75a,75b方向に移送される。
このとき、排出機構部70では、以下のようにして記録
済みフィルム3のタルミT2が適当に形成されながら記
録済みフィルム3が順次排出ローラ75a,75bから排
出される。
【0059】すなわち、排出ローラ75aの送り速度は
上記のように主ローラ41のそれよりも約10%程度小
さく設定されているので、下部ガイド板73のV字部分
73aにおいてタルミT2が形成される。このときのフィ
ルム3の状態を図8Aに示している。そのため、タルミ
2の形成にともなって上部プレート80がその自重に
より所定位置まで押し下げられる。これを上部プレート
80に近接して設けられたタルミセンサ(図示せず)が
検出すると、今度は逆に排出ローラ75aの送り速度が
主ローラ41のそれよりも約10%程度大きく設定され
る。その結果、露光記録処理にしたがってそのV字部分
73aにおけるタルミ量が徐々に減少して、上部プレー
ト80が記録済みフィルム3によって所定位置まで押し
上げられる。このときのフィルム3の状態を図8Bに示
している。これをタルミセンサが検出すると、再び排出
ローラ75aの送り速度が主ローラ41のそれよりも約
10%程度小さく設定される。このように、排出ローラ
75aの速度制御が連続的に実行されて、下部ガイド板
73のV字部分73aにおけるタルミ量が一定の範囲内
に保たれる。
【0060】次に、ステップS42で露光記録の完了が
判別されると、シャッタが閉じられる。また、導入ロー
ラ11a,主ローラ41,排出ローラ75aの正回転によ
り、フィルム3が一定量だけ搬送され、フィルム3の露
光記録領域の終端がカッター部20の切断位置に送られ
る(ステップS43)。
【0061】それに続いて、カッター部20によってフ
ィルム3が切断されて(ステップS44)、複製画像が
記録されたフィルム片3′と未露光のフィルム(残留フ
ィルム)とに分離される。このとき排出ローラが正回転
し、フィルム片3′を排出する(ステップS45)。
【0062】その後、導入ローラ11aおよび主ローラ
41が逆回転し、残留フィルムはその先端が主ローラ4
1直下の位置に位置するまで逆移送される(ステップS
6〜47)。そして、残留フィルムが停止した後ニップ
ローラ42a,42bが開放される(ステップS48)。
【0063】次に、導入ローラ11aが逆回転し、残留
フィルムの先端が導入ローラ部10直下の検出センサS
2の位置に位置するまで巻き戻され停止する(ステップ
S49〜411)。そして、前述のステップS311〜313
を行なった後(ステップS412〜414)、図4のステッ
プS5に進む。ステップS5はステップS3と同じシー
ケンスである。すなわち、フィルム3の適正セット処理
を行なう。次に、フィルム3の露光記録を連続して行な
うか確認する(ステップS6)。連続して行なう場合に
はステップS4に戻る。連続して行なわない場合には終
了する。
【0064】
【考案の効果】請求項1の画像記録装置によれば、導入
ローラに挾持された感材(フィルム)は、タルミを維持
したまま感材ロール(ロールフィルム)のバックテンシ
ョンを受けて余分に搬送されることによって適正なセッ
ト状態に修正され、そのまま感材を巻き戻して適正なセ
ット状態で再びタルミを維持しつつ搬送して、感材に露
光を行なうことができる。これにより、簡易に感材の蛇
行を防止して複製画像の精度を向上させる画像記録装置
を提供することができる。
【0065】請求項2の画像記録装置は、さらに、感材
ロールがすべり軸受けにより軸支されている回転軸に感
材がロール状に巻回されている。従って、導入ローラ上
の感材は、摩擦力の大きなすべり軸受けによってより強
いバックテンションを受け、迅速に適正なセット状態に
修正することができる。これにより、簡易に感材の蛇行
を防止して複製画像の精度を向上させる画像記録装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例による画像記録装置の概略
側面図を示す。
【図2】上記画像記録装置の斜視図を示す。
【図3】露光走査部の部分拡大図を示す。
【図4】上記画像記録装置の動作の基本フローチャート
を示す図である。
【図5】フィルムの適正セット処理ルーチンの詳細フロ
ーチャートを示す図である。
【図6】フィルムの露光記録処理ルーチンの詳細フロー
チャートを示す図である。
【図7】上記画像記録装置の動作状態を示す模式図を示
す。
【図8】上記画像記録装置の動作状態を示す模式図を示
す。
【図9】すべり軸受けを示す図である。
【図10】従来の画像記録装置の断面図を示す。
【図11】蛇行が生じる状態を示す図である。
【符号の説明】
2・・・ロールフィルム 2S・・・ロールフィルム回転軸 3・・・フィルム 10・・・導入ローラ部 30・・・トラベルローラ部 40・・・露光走査部 41・・・主ローラ 42・・・ニップローラ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−141340(JP,A) 特開 平3−114035(JP,A) 特開 平3−33734(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03F 7/20 G03B 27/46

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】感材をロール状に巻回した感材ロールと、 前記感材ロールから感材を送り出す導入ローラと、 前記導入ローラから送り出された感材を搬送する主ロー
    ラと、 前記主ローラに対して押圧力を加えて感材を挾持するニ
    ップローラと、 前記ニップローラによって感材を主ローラに挾持しつつ
    導入ローラを回転させて、前記導入ローラと前記主ロー
    ラとの間に感材のタルミを形成するタルミ形成手段と、 前記タルミ形成手段により前記導入ローラと前記主ロー
    ラとの間に感材のタルミを形成した状態で、前記主ロー
    ラ上において前記ニップローラに挾持されて搬送される
    感材を露光する露光手段と、 を備えた画像記録装置において、前記装置はさらに、 前記タルミ形成手段により前記導入ローラと前記主ロー
    ラとの間に形成された感材のタルミを維持したまま、前
    記導入ローラおよび前記主ローラを回転させて感材を搬
    送する感材搬送手段と、 前記感材搬送手段により感材が搬送された後、前記ニッ
    プローラの押圧力を開放しつつ前記導入ローラを逆回転
    して感材を巻き戻す巻戻手段と、を備え、 前記巻戻手段による感材の巻き戻しの後、前記露光手段
    により感材に露光を行なうことを特徴とする画像記録装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1の画像記録装置において、 前記感材ロールは、すべり軸受けにより軸支されている
    回転軸に感材がロール状に巻回されていることを特徴と
    する画像記録装置。
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