JP2814333B2 - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JP2814333B2
JP2814333B2 JP1373993A JP1373993A JP2814333B2 JP 2814333 B2 JP2814333 B2 JP 2814333B2 JP 1373993 A JP1373993 A JP 1373993A JP 1373993 A JP1373993 A JP 1373993A JP 2814333 B2 JP2814333 B2 JP 2814333B2
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克也 服部
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、印刷・製版
用に使用される平面スキャナあるいはイメージセッター
などの画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、平面スキャナなどの画像記録
装置は、ロールフィルムからフィルム(感材)を引き出
し、メインローラとニップローラとで挾持しながら、メ
インローラを回転駆動することにより、そのフィルムを
副走査方向に搬送する。そして、走査光学系は、副走査
方向へのフィルムの搬送に同期してレーザービームを主
走査して、複製画像をメインローラ上のフィルムに露光
記録する。記録済みのフィルムは、排出ローラを回転駆
動させて排出する。
【0003】このように、フィルムは各ローラの摩擦力
によって搬送されるため、メインローラの摩擦力とその
前後の各ローラの摩擦力とのずれにより、メインローラ
上のフィルムに「すべり」が発生する場合がある。この
結果、フィルムの位置ずれによる歪みが生じ、複製画像
のムラなどの原因になり、良好な露光記録を得ることが
できない。この場合、メインローラの前後に位置するフ
ィルムに「タルミ」を形成することにより、メインロー
ラ上のフィルムへの不必要な外力の印加を除去して、フ
ィルムの歪みの発生を防止することが知られている。こ
の「タルミ」を形成するための方法としては、例えば、
本出願人による特開平4−47962号公報に開示され
た方法がある。
【0004】図13に、この従来の画像記録装置の概略
断面図を示す。図14にその概略斜視図を示す。この装
置は、フィルム101をロール状に巻回したロールフィ
ルム102、ロールフィルム102からフィルム101
を引き出す導入ローラ103、導入ローラ103から送
られたフィルム101に「前タルミ」116を形成する
トラベルローラ104、フィルム101をニップローラ
106とともに挾持して搬送するメインローラ105、
フィルム101に複製画像を露光する走査光学系10
7、メインローラ105から送られるフィルム101に
「後タルミ」117を形成させるガイド112、露光済
みのフィルム101を切断するカッター108、フィル
ム101を排出する排出ローラ109により構成されて
いる。以下、この装置の動作を説明する。
【0005】まず、導入ローラ103を回転させて、ロ
ールフィルム102からフィルム101を副走査方向
(Y方向)に引き出す。フィルム101を、ニップロー
ラ106とメインローラ105で挾持した状態で、導入
ローラ103を回転させてフィルム101をY方向に送
り出すとともに、これに同期してトラベルローラ104
を、フィルム101を支持してZ方向に移動させる。こ
れにより、フィルム101に所定量の「前タルミ」11
6が形成される。
【0006】次に、この「前タルミ」116が形成され
たフィルム101を、ニップローラ106とメインロー
ラ105とで挾持した状態で、メインローラ105を回
転させることによりフィルム101を副走査方向(Y方
向)に搬送する。そして、走査光学系107は、このY
方向へのフィルム101の搬送に同期してレーザビーム
Lを主走査方向(図14ではX方向)に走査して、複製
画像をフィルム101上に露光記録する。
【0007】また、メインローラ105の下流側では、
ガイド112によって所定量の「後タルミ」117が形
成される。このように、メインローラ105上のフィル
ム101の前後に「タルミ」を形成することにより、露
光記録中のフィルム101に、不必要な外力の印加によ
る歪みが生じることを防止している。
【0008】次に、露光記録済みのフィルム101は、
さらにZ方向に所定長さだけ搬送された後、カッター1
08により切断される。こうして、複製画像が記録され
た所定サイズのフィルム片が形成される。フィルム片
は、排出ローラ109を回転させて排出される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
画像記録装置においては次のような問題点があった。
【0010】上記のように、フィルム101に良好な複
製画像を露光記録するべく、フィルム101を搬送する
ためには、種々のローラ,ローラを駆動させるためのモ
ータなどのアクチュエータ,「タルミ」形成のための構
成部品などが必要とされる。このため、装置を小型化
し、機構を簡易化することが困難であるという問題があ
った。
【0011】この発明は上記問題を解決し、簡易化かつ
小型化された画像記録装置を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の画像記録装置
は、感材をロール状に巻回した状態で装置本体にセット
される感材ロールと、セットされた感材ロールから感材
を副走査方向へ搬送する送り機構と、送り機構によって
副走査方向に搬送される感材に対し、副走査方向とほぼ
直交する主走査方向に光ビームを走査して、感材ロール
の最外周にある感材の外周面に複製画像を露光記録する
走査光学系と、感材ロールのロール半径を検出するロー
ル半径検出手段と、ロール半径検出手段により検出され
たロール半径に基づいて、走査光学系の結像位置が感材
ロールの最外周にある感材の外周面に合致するように、
走査光学系を調整する結像位置調整手段と、を備える。
【0013】請求項2の画像記録装置は、請求項1の画
像記録装置において、さらに、前記ロール半径検出手段
により検出されたロール半径に基づいて、ロール半径が
小さいほど、主走査方向における露光開始タイミングを
遅くするとともに、主走査方向における露光クロックの
周期を短くする露光制御手段、を備える。
【0014】請求項3の画像記録装置は、請求項1の画
像記録装置において、走査光学系が、テレセントリック
な光学系である。
【0015】請求項4の画像記録装置は、請求項1から
3のいずれかに記載の画像記録装置において、感材ロー
ルがマガジンに収納されており、該マガジンには、該マ
ガジンを装置本体にセットしない状態においては閉じて
おり、該マガジンを装置本体にセットすると走査光学系
の光路を形成するように開くシャッターを備える。
【0016】請求項5の画像記録装置は、請求項1から
4のいずれかに記載の画像記録装置において、さらに、
感材ロールに巻回された感材を引き出す方向にのみ回転
するサポートローラを備える。
【0017】
【作用】請求項1の画像記録装置によれば、装置本体に
セットされた感材ロールの最外周に位置する感材に複製
画像が露光記録されるため、感材の送り機構が簡易化で
き装置全体としても小型化できる。しかも、結像位置調
整手段が走査光学系を調整して、走査光学系の結像位置
を感材ロールの最外周に位置する感材に合致させるた
め、露光記録の進行に伴って感材ロールの径が小さくな
っても、複製画像の品質が低下しない。
【0018】請求項2の画像記録装置によれば、露光制
御手段が、ロール半径が小さいほど、主走査方向におけ
る露光開始タイミングを遅くするとともに、主走査方向
における露光クロックの周期を短くする。従って、走査
光学系がテレセントリックな光学系でない場合、露光記
録の進行に伴って感材ロールの径が小さくなっても、感
材の被走査面での主走査幅が一定となり、複製画像を正
確に露光記録することができる。
【0019】請求項3の画像記録装置によれば、走査光
学系がテレセントリックな光学系であり、この光学系
は、感材の被走査面に対して常に垂直な光ビームを照射
する。従って、露光記録の進行に伴って感材ロールの径
が小さくなっても、感材の被走査面での主走査幅が一定
である。
【0020】請求項4の画像記録装置によれば、マガジ
ンを装置本体にセットしない状態においてはシャッター
が閉じており、該マガジンを装置本体にセットするとシ
ャッターが開く。従って、マガジン内の感材を感光させ
ることなく、マガジンを装置本体から着脱することがで
きる。
【0021】請求項5の画像記録装置によれば、サポー
トローラが、感材ロールから感材を引き出す方向にのみ
回転するため、感材に張力が与えられ、感材ロールが弛
むことがない。
【0022】
【実施例】図2に、この発明の一実施例によるイメージ
セッター(画像記録装置)20の概略断面構成を示す。
イメージセッター20は、各機器が収納された装置本体
5と、この装置本体5に対して着脱可能な供給マガジン
2および排出マガジン30とにより構成される。
【0023】図1に、説明の便宜上、各構成機器を模式
的に並べた状態を示す。供給マガジン2は、感材である
フィルム1を巻回したロールフィルム4を収納してい
る。送り機構である引出ローラ6は、パルスモータ24
の駆動により回転し、フィルム1を挾持して供給マガジ
ン2から引き出す。フィルム1は、この装置20の中を
パルスモータ24の駆動だけで搬送される。これによ
り、駆動モータの数を減少させている。走査光学系8
は、引出ローラ6の回転によって副走査方向(Y方向)
に搬送されるフィルム1に対し、Y方向とほぼ直交する
主走査方向(X方向)に光ビームLを走査して、ロール
フィルム4の最外周にあるフィルム1の外周面に複製画
像を露光記録する。
【0024】ロール半径検出手段10は、ロールフィル
ム4のロール半径を検出する。結像位置調整手段である
オートフォーカス装置12は、ロール半径検出手段10
により検出されたロールフィルム4のロール半径に基づ
いて、走査光学系8の結像位置がロールフィルム4の最
外周にあるフィルム1の外周面に合致するように、走査
光学系8の結像位置を調整する。露光制御手段14は、
ロール半径検出手段10により検出されたロール半径に
基づいて、ロール半径が小さいほど、X方向における露
光開始タイミングを遅くするとともに、X方向における
露光クロックの周期を短くするように制御する。
【0025】カッター28は、露光済みのフィルム1を
切断する。排出マガジン30は、露光済みのフィルム1
を回収する。
【0026】なお、この装置20の各部に設けられた種
々のセンサからの信号や操作パネル(図示せず)からの
指令に基づいて、装置20全体を制御する制御部(図示
せず)が別途設けられている。
【0027】供給マガジン2は、ロールフィルム4,シ
ャッター機構25,サポートローラ26を備えている
(図2)。この供給マガジン2は装置本体5の前上部
(図2では左上部)に装着される。供給マガジン2は前
方向(図2では左方向)に取り外し可能になっている。
装置本体5には、供給マガジン2を装着したときのサポ
ートローラ26の位置に対応して引出ローラ6が設けら
れている。供給マガジン2内のロールフィルム4に巻回
されたフィルム1は引出ローラ6の回転により引き出さ
れる。
【0028】この実施例においては、供給マガジン2内
のロールフィルム4の最外周にあるフィルム1に直接露
光記録するようにしている。このため、供給マガジン2
に種々の機能を持たせている。図3に供給マガジン2の
断面図を示す。以下、この図3により供給マガジン2の
構成の詳細を説明する。
【0029】まず、ロールフィルム4の構成を説明す
る。ロールフィルム4は、巻取芯4Cの外周にロール状
に巻回されたフィルム1を回転軸4Sのフランジ4
a,4Fbにより両側から挟まれた状態になっている。
右側フランジ4Faは、 鉄成分を含むとともに、その外
側に樹脂J1が貼られている。回転軸4Sの左端4S1
供給マガジン2の側面2Lに回転自在に取り付けられて
いる。右端4S2は、ベアリング部21を有する軸受け
部22で軸支されている。軸受け部22は、右側フラン
ジ4Faと接するようになっている。そして、この軸受
け部22は、マグネットで形成され、その内側にも樹脂
2が貼られている。
【0030】従って、引出ローラ6が回転してフィルム
1が搬送されると、ロールフィルム4が回転し、鉄成分
を含んだフランジ4Faとマグネットで形成された軸受
け部22とが互いに樹脂J1,J2を介して摺動するよう
になっている。これにより、ロールフィルム4は回転摩
擦力を得ている。この回転摩擦力により、フィルム1を
露光記録する際に、P方向(図2参照)に搬送されるフ
ィルム1にQ方向の所定の張力を与えることができる。
【0031】なお、後述するロールフィルム4の回転角
速度を検出するため、回転軸4Sの右端4S2には、回
転検出器(例えばエンコーダ)23が取り付けられてい
る。
【0032】また、左側フランジ4Fbのさらに側方に
は回転軸4Sの外周にサイドテンション用のバネ27が
設けられている。このバネ27によりフランジ4Fb
ロールフィルム4を軸方向(図3では左右方向)に押圧
している。これにより、パルスモータ24の駆動に伴う
振動などを吸収して、ロールフィルム4の軸方向の「ふ
らつき」によるフィルム1の位置ずれを防止することが
できる。
【0033】次に、供給マガジン2に設けられたシャッ
ター機構25の構成を、図2および図3を参照して説明
する。供給マガジン2の底面には主走査方向(図3では
左右方向)に細長い露光窓2aがあけられている。供給
マガジン2の底面内側には主走査方向のスリット32s
を有するシャッター板32とバネ34が設けられ、シャ
ッター板32がガイド29に沿って露光窓2a上を前後
方向(M,N方向)に移動自在になっている。
【0034】シャッター板32には、スリット32s
他にブロック32bと折り曲げ部32cが設けられてい
る。ブロック32bと供給マガジン2内側の右下部2b
の間にバネ34が取り付けられている。供給マガジン2
を装置本体5から取り外した状態においては、シャッタ
ー板32が、バネ34のバネ力により、後方向(N方
向)に引き寄せられているため、スリット32sは露光
窓2aと重ならずに閉じている。
【0035】供給マガジン2を装置本体5にセットする
と、シャッター板32の折り曲げ部32cが装置本体5
に設けたドグ(突起物)36に当る(図2参照)。ドグ
36はバネ34のバネ力に抗してシャッター板32の折
り曲げ部32cを押して、スリット32sを前方向(M方
向)に所定量移動させる。これにより、スリット32s
が露光窓2aと重なって、走査光学系8の光路が形成さ
れる。この光路を通って、ロールフィルム4の最外周に
あるフィルム1の外周面に走査光学系8のレーザビーム
Lが走査されることになる。なお、供給マガジン2の上
記ドグ36が嵌脱する部分は光密に構成されている。
【0036】次に、供給マガジン2内に設けられたサポ
ートローラ26(図2参照)について説明する。図4A
に、サポートローラ26の配置を示す。サポートローラ
26には、ロールフィルム4を引き出す方向にのみ回転
するようにワンウェイクラッチ26a(図3参照)が備
えられている。また、サポートローラ26は、ロールフ
ィルム4の最内周引き出し部での巻取芯4Cの接線方向
Tの面より回転軸4S側に配置するようにしている。こ
れにより、フィルム1の露光中に、その露光部に浮きが
生じないように、また、フィルム1が張力を失って弛む
ことがないようにして、複製画像にムラなどが生じるこ
とを防止している。ただし、図4Bに示すように、引出
ローラ6が上記条件の位置にあれば、サポートローラ2
6を設けなくともよい。
【0037】次に、走査光学系8の説明に移る。図5に
示すように、走査光学系8は、光源42,ビーム整形手
段44,光偏向器46,走査レンズ48により構成され
る。光源42には半導体レーザあるいはガスレーザが用
いられる。光源42に半導体レーザを用いた場合、画像
信号により直接半導体レーザがON/OFF変調され
る。また、光源42にガスレーザを用いた場合、光源4
2と光偏向器46との間に光変調器(図示せず)が配置
され、この光変調器が画像信号に基づいてレーザビーム
LをON/OFF変調する。ビーム整形手段44は、レ
ーザビームLを適度な大きさの平行光にするもので、光
源42に半導体レーザを用いた場合はコリメータレン
ズ、光源42にガスレーザを用いた場合はビームエキス
パンダが利用される。光偏向器46にはポリゴンミラー
あるいはガルバノミラーなどが用いられる。走査レンズ
48としては通常ポリゴンミラーに対してfθレンズが
用いられる。走査レンズ48は、その他アークサインレ
ンズ,fsinθレンズなどでもよい。
【0038】この走査光学系8のレーザビームLがロー
ルフィルム4のフィルム1上を走査して複製画像を露光
記録する。なお、この実施例では、図2に示すように、
供給マガジン2が上部に装着されるため、走査光学系8
のレーザビームLを折り返しミラー49によりW方向
(上方向)に反射させて走査させている。
【0039】本発明では、ロールフィルム4のフィルム
1に直接レーザビームを照射させて露光記録しているた
め、露光記録作業が進むと、ロールフィルム4のロール
半径がだんだん小さくなる。そうすると、光源42とフ
ィルム1との光路長が大きくなり結像位置がフィルム表
面と合致しなくなるので、走査光学系8の結像位置を調
整しなければならない。そこで、本装置20は、この結
像位置を調整するため、ロールフィルム4のロール半径
を検出するロール半径検出手段10とともに、走査光学
系8の結像位置を調整するオートフォーカス装置12を
備えている。
【0040】まず、ロール半径検出手段10について説
明する。図6に、このロール半径検出手段10の一例を
示す。ロール半径Rは、回転角速度をω,フィルム1の
搬送速度をvとすると、R=v/ωで求められる。回転
角速度ωは、ロールフィルム4の回転軸4Sに取り付け
たエンコーダ23により検出することができる。また、
フィルム1の搬送速度vは、引出ローラ6を駆動させる
パルスモータ24の回転速度により検出することができ
る。そして、演算器100においてR=v/ωが求めら
れる。
【0041】なお、ロール半径検出手段10としては、
他に図7Aあるいは図7Bに示すような装置10a,1
0bを用いるようにしてもよい。図7Aに示す装置10
aは、非接触センサー51(例えば、静電容量センサー
やエアマイクロセンサー)をロールフィルム4から定距
離になるようにモータ52を位置制御し、その位置すな
わちロール半径を原点センサー53とモータ52のエン
コーダ54とで検出する。図7Bに示す装置10bは、
ゴムローラ55をロールフィルム4に押し当ててゴムロ
ーラ55の高さ位置にともなって変化する電圧を検出す
るポテンショメータ56により、ロール半径を検出す
る。
【0042】次に、このロール半径検出手段10によっ
て検出されたロール半径Rにしたがって、走査光学系8
の結像位置を調整するオートフォーカス装置12につい
て説明する。図8に、オートフォーカス装置12の一例
を示す。この装置12は、圧電(ピエゾ)素子45に所
定の電圧を加えると、伸縮して機械的応力が生じるピエ
ゾ効果を利用するものである。このピエゾ素子45の伸
縮により光源42の位置を光軸方向に移動させ結像位置
を調整する。光源42とロールフィルム4の走査面の間
の光学的縦倍率をαとすると、ロールフィルム4のロー
ル半径Rの変化量の1/αだけ光源42を光軸方向に移
動すればフォーカス状態が維持される。
【0043】この装置12は、演算回路62,駆動回路
64,テーブル66を備えている。まず、演算回路62
は、ロール半径検出手段10により検出したロール半径
に応じて光源42の移動距離を演算する。次に、駆動回
路64が光源42の移動距離に相当する所定の電圧を発
生させる。テーブル66には、ピエゾ素子45の基部が
固定され、光源42を保持するホルダー49が戴置され
る。ピエゾ素子45に所定の電圧を与えてホルダー49
を所定量移動させ、光源42の位置を調整する。
【0044】例えば、走査レンズ48の焦点距離を60
0mm,ビーム整形手段(コリメータレンズ)44の焦点
距離を10mmとすると、光源42と走査面の間の光学的
横倍率が600/10=60(倍)であるから、光学的
縦倍率α=602=3600(倍)であり、ロール半径
検出手段10によりロール半径Rが初期状態から50mm
変化したことを検出したときは、光源42を初期の位置
から14μm移動させればよい。
【0045】なお、この実施例では光源42を移動させ
ているが、ビーム整形手段44を移動させてもよい。ま
た、駆動手段としてピエゾ素子45を用いているが、コ
イルやモータなどを用いてもよい。
【0046】また、光源42とロールフィルム4の走査
面との距離が変化することに伴って、図9に示すよう
に、ロールフィルム4上の走査幅が変化し、出力画像寸
法が変化する。すなわち、走査光学系8は、レーザビー
ムLがスタートセンサ75を横切った時点から所定のタ
イミング後に、等間隔なクロックにしたがって複製画像
を記録し始める。このため、例えば、ロールフィルム4
のロール半径が大きいときに記録されていた画像が線分
OAの大きさであった場合、ロール半径が小さくなった
ときに記録される画像が線分O1Bの大きさに伸びてし
まうことになる。これでは、複製画像を正確に露光でき
ないことになる。このため、ロール半径が小さくなった
ときに記録される画像を線分O1Bの大きさから線分O1
Cの大きさに補正する必要がある。この実施例は、ロー
ル半径の変化にしたがってロールフィルム4の走査幅を
補正する露光制御手段14を備えている。
【0047】図10に、露光制御手段14の一例とし
て、電気的に補正する装置のブロック図を示す。この露
光制御手段14は、基準クロック発生器85,1/4ク
ロック遅延回路86,2/4クロック遅延回路87,3
/4クロック遅延回路88,クロック切換頻度演算回路
91,パルス発生回路92,クロック選択回路93,記
録開始タイミング演算回路94,スタートセンサ75,
遅延回路96,読出し用クロック回路97,データメモ
リ98を備えている。この露光制御手段14は、ロール
半径Rが小さくなるにしたがって画像データの読み出し
クロックの周期を短くしてロールフィルム4の走査幅を
一定にしている。このタイミングチャートを図11に示
す。以下、図10,11に基づいて動作を説明する。
【0048】ロールフィルム4のロール半径が小さくな
ると、スタートセンサ75の検知後の記録開始タイミン
グを遅らせる必要がある。まず、ロール半径検出手段1
0によりロール半径を検出して記録開始タイミング演算
回路94に与える。記録開始タイミング演算回路94
は、ロール半径に応じた記録開始タイミングを演算す
る。この出力を遅延回路96に与えて、スタートセンサ
75の検知から遅らせた記録開始信号を出力する。この
出力は読出し用クロック回路97に入力する。
【0049】一方、ロール半径検出手段10によりロー
ル半径を検出してクロック切換頻度演算回路91に与え
る。クロック切換頻度演算回路91は、ロール半径に応
じたクロック切換頻度を演算する。このクロック切換頻
度をパルス発生回路92に与えてパルスPを出力させる
(図11E)。このパルスPはクロック選択回路93に
与えられる。
【0050】図11Aに基準クロック発生器85からの
基準クロックa,図11Bに1/4クロック遅延回路8
6の出力b,図11Cに2/4クロック遅延回路87の
出力c,図11Dに3/4クロック遅延回路88の出力
dを示す。この各クロックa〜dの出力はクロック選択
回路93に与えられている。クロック選択回路93は、
パルス発生回路92のパルスPを受け取るごとに、選択
するクロックをa→d→c→b→aと切り換える。これ
により、クロック選択回路93の出力クロックfは、図
11Fに示すように早くなっていく。読出し用クロック
回路97で上記の記録開始信号と出力クロックfとの論
理和が演算され、その結果が読み出しクロックkとして
データメモリ98に与えられる。そして、データメモリ
98に格納されていた画像信号が読み出され、レーザビ
ームLのON/OFF変調に使用される。
【0051】このように、ロール半径が小さくなるにし
たがって、パルスPを高頻度で発生させれば、読み出し
クロックkは早くなっていき、ロールフィルム4の走査
幅は一定に保たれる。
【0052】なお、電気的補正を行なう露光制御手段1
4に代えて光学的に補正することも考えられる。図12
に、光学的に補正する場合を示す。図12においては、
走査光学系8をテレセントリックな光学系としている。
この走査光学系8によれば、主走査方向に走査するレー
ザビームLを、常にフィルム1に対して垂直に走査(レ
ーザビームL1)できる。従って、このような走査光学
系8を用いれば、ロールフィルム4のロール半径が変化
しても常に走査幅は一定になる。
【0053】また、上記実施例においてロールフィルム
の最外周のフィルムを露光するため、その内側のフィル
ムまでが感光する恐れがある場合は、ロールフィルム形
成時に間紙などを挟んでおくことで、露光時のハレーシ
ョンを防止することができる。あるいは、フィルムの露
光面とは反対側の面に光ビームをすべて吸収するような
層を形成しても対処できる。
【0054】
【発明の効果】請求項1の画像記録装置は、送り機構に
より感材(フィルム)を副走査方向へ搬送しながら、感
材ロール(ロールフィルム)の最外周にある感材の外周
面に、走査光学系により副走査方向とほぼ直交する主走
査方向に光ビームを走査して複製画像を露光記録する。
また、ロール半径検出手段により感材ロールのロール半
径を検出して、走査光学系の結像位置が感材ロールの最
外周にある感材の外周面に合致するように、結像位置調
整手段が走査光学系を調整する。従って、感材ロール上
の感材に、直接に正確な複製画像を露光記録するので、
搬送機構を簡易化し小型化することができる。これによ
り、簡易化かつ小型化された画像記録装置を提供するこ
とができる。
【0055】請求項2の画像記録装置は、露光制御手段
が、ロール半径検出手段により検出されたロール半径に
基づいて、ロール半径が小さいほど、主走査方向におけ
る露光開始タイミングを遅くするとともに、主走査方向
における露光クロックの周期を短くする。従って、走査
光学系がテレセントリックな光学系でない場合でも、ロ
ール半径の変化にかかわらず、感材上の走査幅を常に一
定とすることができ、複製画像を正確に露光記録するこ
とができる。
【0056】請求項3の画像記録装置は、走査光学系を
テレセントリックとしており、走査光学系が感材に対し
て常に垂直な光ビームを照射する。従って、ロール半径
が変化しても、主走査方向における走査幅が変化しない
ため複製画像を正確に露光記録することができる。
【0057】請求項4の画像記録装置は、感材ロールが
マガジンに収納されており、該マガジンには、該マガジ
ンを装置本体にセットしない状態においては閉じてお
り、該マガジンを装置本体にセットすると走査光学系の
光路を形成するように開くシャッターが備えられてい
る。従って、マガジン内の感材を感光させることなく、
マガジンを装置本体から着脱することができる。
【0058】請求項5の画像記録装置は、感材ロールに
巻回された感材を引き出す方向にのみ回転するサポート
ローラを有する。従って、感材ロールに張力を与えて、
感材の浮きや弛みを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるイメージセッター
(画像記録装置)の概略構成を模式的に並べて示す図で
ある。
【図2】上記のイメージセッターの概略断面図を示す図
である。
【図3】供給マガジンの部分断面図を示す図である。
【図4】サポートローラ、引出ローラと感材ロール(ロ
ールフィルム)との位置関係を示す図である。
【図5】走査光学系を示す図である。
【図6】ロール半径検出手段を示す図である。
【図7】他のロール半径検出手段を示す図である。
【図8】オートフォーカス装置(結像位置調整手段)の
一例を示す図である。
【図9】出力画像寸法(走査幅)が変化する状態を示す
図である。
【図10】電気的に補正する装置のブロック図である。
【図11】タイミングチャートを示す図である。
【図12】光学的に補正する状態を示す図である。
【図13】従来の画像記録装置を示す図である。
【図14】従来の画像記録装置を示す図である。
【符号の説明】
1・・・フィルム(感材) 2・・・マガジン(供給マガジン) 4・・・ロールフィルム(感材ロール) 6・・・送り機構 8・・・走査光学系 10・・・ロール半径検出手段 12・・・結像位置調整手段 14・・・露光制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−47962(JP,A) 特開 平4−187461(JP,A) 特開 平4−93910(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 26/10 B41J 2/44 H04N 1/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感材をロール状に巻回した状態で装置本体
    にセットされる感材ロールと、 セットされた感材ロールから感材を副走査方向へ搬送す
    る送り機構と、 送り機構によって副走査方向に搬送される感材に対し、
    副走査方向とほぼ直交する主走査方向に光ビームを走査
    して、感材ロールの最外周にある感材の外周面に複製画
    像を露光記録する走査光学系と、 感材ロールのロール半径を検出するロール半径検出手段
    と、 ロール半径検出手段により検出されたロール半径に基づ
    いて、走査光学系の結像位置が感材ロールの最外周にあ
    る感材の外周面に合致するように、走査光学系を調整す
    る結像位置調整手段と、 を備えたことを特徴とする画像記録装置。
  2. 【請求項2】請求項1の画像記録装置において、さら
    に、 前記ロール半径検出手段により検出されたロール半径に
    基づいて、ロール半径が小さいほど、主走査方向におけ
    る露光開始タイミングを遅くするとともに、主走査方向
    における露光クロックの周期を短くする露光制御手段、 を備えたことを特徴とする画像記録装置。
  3. 【請求項3】請求項1の画像記録装置において、 走査光学系が、テレセントリックな光学系であること、 を特徴とする画像記録装置。
  4. 【請求項4】請求項1から3のいずれかに記載の画像記
    録装置において、 感材ロールがマガジンに収納されており、該マガジンに
    は、該マガジンを装置本体にセットしない状態において
    は閉じており、該マガジンを装置本体にセットすると走
    査光学系の光路を形成するように開くシャッターを備え
    ること、 を特徴とする画像記録装置。
  5. 【請求項5】請求項1から4のいずれかに記載の画像記
    録装置において、さらに、 感材ロールに巻回された感材を引き出す方向にのみ回転
    するサポートローラ、 を備えたことを特徴とする画像記録装置。
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