JP2002179308A - 記録紙先端検出装置 - Google Patents

記録紙先端検出装置

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JP2002179308A
JP2002179308A JP2000382412A JP2000382412A JP2002179308A JP 2002179308 A JP2002179308 A JP 2002179308A JP 2000382412 A JP2000382412 A JP 2000382412A JP 2000382412 A JP2000382412 A JP 2000382412A JP 2002179308 A JP2002179308 A JP 2002179308A
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paper roll
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roll
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Application number
JP2000382412A
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English (en)
Inventor
Akemasa Koya
明正 香谷
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録紙ロールの記録紙先端検出動作を安定さ
せる。 【解決手段】 先端検出装置28は、2つのローラ4
1,42で記録紙ロール4と接触するベース部29と、
このベース部29を支点として変位する従動アーム33
とを備えている。従動アーム33は、第1のバネ36の
付勢により記録紙ロール4の外周に接触する。ベース部
29には、フォトセンサ31が設けられている。従動ア
ーム33には、フォトセンサ31をスイッチングするア
ーム32が取り付けられている。従動アーム33が記録
紙先端によって変位するとフォトセンサ31から先端検
出信号が出力される。ベース部29は、ベース部支持ア
ーム34で支持されており、このアーム34は、第2の
バネ37によって、各ローラ41,42が記録紙ロール
4の外周に接触するように付勢される。記録紙ロール4
の巻き径が変化してベース部29が変位すると、これに
応じて、フォトセンサ31,従動アーム33がそれぞれ
変位する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感熱記録紙や印画
紙等の記録紙ロールを使用するプリンタやマガジンに用
いられ、記録紙の先端を検出する装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】長尺の記録紙をロール状に巻いた記録紙
ロールを使用する写真プリンタやカラー感熱プリンタが
知られている。記録紙ロールは、プリンタの給紙部に直
接又はマガジンを介して収納され、駆動手段により、給
紙方向への正転と巻き取り方向への逆転とをする。この
記録紙ロールには、回転軸を有するフランジが装着され
る。回転軸の支持の仕方には、この記録紙ロールの回転
軸を一定位置で回動自在に保持する固定式のタイプと、
記録紙ロールの外周に当接する駆動ローラを設け、記録
紙ロールの巻き径の変化に応じて、回転軸を前記駆動ロ
ーラに向けて移動させる移動式のタイプとがある。
【0003】記録紙ロールが正転すると、記録紙が給紙
部からプリント部へ送り出され、プリント処理が行われ
る。プリントが終了した記録紙は、所定サイズにカット
され、プリンタ外へ排出される。プリント部へ給紙され
たが画像記録に用いられなかった部分は、逆転により、
記録紙ロールへ巻き取られる。この巻き取りの際に、印
画紙や感熱記録紙は、紙厚があり腰が強いため、巻き緩
みを生じてしまうという問題があった。
【0004】この巻き緩みを防止するために、例えば、
特開2000−169013号公報記載の記録紙ロール
巻き締め方法では、給紙前に記録紙ロールをいったん逆
転させることにより巻き締めを行い、巻き締めが完了し
てから給紙が行われるようにしている。この巻き締め方
法では、記録紙ロールの外周面に当接し、その外周面に
ある記録紙の先端を検出する記録紙先端検出装置(以
下、先端検出装置という)を使用し、記録紙ロールの逆
転中に、この先端検出装置の検出間隔が一定になったと
きに巻き締め完了を判定している。
【0005】この先端検出装置は、記録紙ロールの外周
に当接する基準ローラと、この基準ローラを支点として
回動するアクチュエートレバーと、このアクチュエート
レバーの途中に設けられた従動ローラと、この従動ロー
ラが記録紙の先端からはずれたときのアクチュエートレ
バーの動きに応じて検出信号を発信するマイクロスイッ
チとを備えている。
【0006】また、アクチュエートレバーは、従動ロー
ラが記録紙ロールの外周に接触するように第1のバネに
よって付勢されている。また、基準ローラは、ローラ支
持レバーで支持されており、ローラ支持レバーには、基
準ローラを記録紙ロールの外周に接触させるための第2
のバネが取り付けられている。第1のバネは、一端がア
クチュエートレバーに取り付けられ、他端がローラ支持
レバーに取り付けられている。マイクロスイッチは、給
紙部内の固定位置に設けられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記先
端検出装置では、ローラ支持レバーに、第1及び第2の
2つのバネが取り付けられているため、記録紙ロールの
巻き径が変化したときにローラ支持レバーが変位する
と、アクチュエートレバーも変位してしまう。この変位
により、アクチュエートレバーとローラ支持レバーとの
相対的な位置が変化するので、第1のバネの付勢力が変
化してしまう。また、アクチュエートレバーが変位する
ため、このレバーと固定位置に設けられたスイッチとの
相対位置も変化してしまう。このため、記録紙ロールの
巻き径の変化が大きいと、先端検出動作が不安定になる
という問題があった。
【0008】また、記録紙ロールの回転軸が移動式のタ
イプに比べて、回転軸が固定式のタイプでは、巻き径の
変化に応じてアクチュエートレバーが移動する量が大き
くなる。このため、アクチュエートレバーとともにスイ
ッチを移動させるための移動機構が別途必要になり、構
成が複雑になるという問題があった。
【0009】前述した問題を解決するために、本発明
は、記録紙ロールの巻き径が変化した場合でも、安定し
た先端検出動作をする記録紙先端検出装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0010】また、本発明の別の目的は、回転軸が固定
式の記録紙ロールに適用した場合でも、簡易な構成で先
端検出ができる記録紙先端検出装置を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の記録紙先端検出装置は、長尺の記録紙をロ
ール状に巻いた記録紙ロールを巻き取り方向に回転さ
せ、その回転中に、前記ロールの外周上にある記録紙の
先端を検出する記録紙先端検出装置において、記録紙ロ
ールの外周と少なくとも2点で接触するベース部と、こ
のベース部を支点として変位する従動部材と、この従動
部材が記録紙ロールの外周に接触するように付勢する第
1のバネと、前記従動部材が記録紙先端からはずれたと
きの変位に応じて検出信号を発信するセンサとを設けた
ことを特徴とするものである。
【0012】前記センサを、前記ベース部に設けること
が好ましい。また、前記ベース部を支持する支持アーム
と、ベース部が記録紙ロールの外周に接触するように前
記支持アームを付勢する第2のバネとを設けることが好
ましい。
【0013】前記センサを、光源と受光部とからなり、
前記従動部材の変位に応じて検出信号を発信するフォト
センサとしてもよい。
【0014】前記ベース部を、記録紙ロールの外周に接
触する第1及び第2のローラと、これら各ローラを連結
する連結部材とから構成するとともに、前記従動部材を
各ローラの間に配置するとよい。
【0015】前記記録紙ロールに装着した回転軸を中心
に、前記記録紙ロールをその外周に当接する駆動ローラ
によって回転させ、また、記録紙ロールの巻き径の変化
に応じてその回転軸が前記駆動ローラに向けて移動自在
とし、前記ベース部を、前記駆動ローラの近傍に配置す
るとよい。
【0016】前記記録紙ロールに装着した回転軸が一定
位置に保たれるようにし、前記ベース部を、記録紙ロー
ルの巻き径の変化に応じて移動させてもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】図1に示すカラー感熱プリンタ2
は、長尺の記録紙3をロール状に巻いた記録紙ロール4
がセットされる給紙マガジン6と、給紙された記録紙3
にプリント処理を行うプリント部7と、これらを制御す
るプリンタ制御部8とからなる。記録紙3は、支持体上
にシアン感熱発色層、マゼンタ感熱発色層、イエロー感
熱発色層が順次層設されている周知のカラー感熱記録紙
である。
【0018】プリント部7には、記録紙3の先端をニッ
プしてプリント部7内を搬送させる搬送ローラ対,記録
紙3の各感熱発色層に熱記録を行うサーマルヘッド,熱
記録された各感熱発色層を紫外線により光定着させる光
定着器等が設けられている。
【0019】プリント指示がなされると、給紙マガジン
6内の記録紙ロール4は一度巻き取り方向に逆回転して
巻き締めが行われる。その後、該ロール4は給紙方向へ
の正転に切り替えられて、記録紙3がプリント部7に給
紙される。給紙された記録紙3は、このプリント部7内
を搬送ローラ対によって搬送されて、サーマルヘッド及
び光定着器との間を順次通過することにより三色面順次
にプリント処理が行われ、フルカラー画像が記録され
る。プリント処理が行われたプリント済み記録紙9は、
カッタによって所定サイズにカットされてプリンタ2外
へ排出される。他方、プリント済み記録紙9を切り離し
た記録紙3は、駆動ローラ14の逆転により、給紙マガ
ジン6内に巻き取られる。
【0020】プリンタ2は、プリント指示の時点で、プ
リント枚数を指定できるようになっている。プリント枚
数を複数枚指定した場合には、プリント処理が、指定枚
数分連続して行われる。この連続処理が終了した後に、
前記記録紙3の巻き取りが行われる。
【0021】給紙マガジン6は、遮光性と保湿性を備え
ている。図2に示すように、給紙マガジン6は、記録紙
ロール4を収納するマガジン本体10と、該ロール4を
支持しながら、給紙方向への正転と巻き取り方向への逆
転とを駆動する駆動ローラ14と、該ロール4が回転自
在にセットされる支持板16と、記録紙出入口17とか
らなる。この給紙マガジン6は、プリンタ2に着脱自在
にセットされる。
【0022】給紙マガジン6の上部には、開閉自在に蓋
18が設けられる。この蓋18の開口部の外周にはパッ
キン(図示せず)が設けられており、遮光性と、保湿性
とが保たれている。また、記録紙出入口17の前方に
は、記録紙出入口17を光密に塞ぐシャッタ19が設け
られており、給紙マガジン6がプリンタ2にセットされ
た際に、プリンタ側のシャッタ開放機構によって開放さ
れる。
【0023】駆動ローラ14は、金属製の軸のまわり
に、スリップ防止のためにゴム等の被覆材を被覆してあ
る。この駆動ローラ14は、プリンタ側の駆動モータ2
1によって駆動される。
【0024】支持板16には、駆動ローラ14に向けて
スリット16aが形成されている。記録紙ロール4の両
端には、回転軸22が突設されたフランジ23が取り付
けられており、この回転軸22がスリット16aに挿入
される。また、支持板16には、バネ24の付勢によっ
て回転軸22に当接する片寄せ部材26が取り付けられ
ている。この片寄せ部材22は、記録紙ロール4を支持
板16のスリット16aに沿って押圧して、該ロール4
を駆動ローラ14に押し当てる。
【0025】このため、記録紙3が使用されて記録紙ロ
ール4の巻き径が小さくなると、二点鎖線で示すよう
に、記録紙ロール4は、片寄せ部材26に押されてスリ
ット16a内を移動し、外周が常に駆動ローラ14に接
触する。これにより、使用初期から使用終了まで記録紙
ロール4を適正に回転させることができる。また、記録
紙ロール4が逆回転すると、駆動ローラ4との協慟によ
って巻き締めが行われる。
【0026】記録紙出入口17の奥には、記録紙ロール
4の外周面に弾性をもって当接し、記録紙3の記録紙先
端3aを記録紙ロール4の外周面から分離させる分離板
27が設けられている。この分離板27により、記録紙
ロール4が給紙方向へ正転した時に、該先端3aが記録
紙出入口17へ向かうように分離されて給紙が行われ
る。
【0027】また、駆動ローラ14の近辺には、記録紙
ロール4に当接し、記録紙ロール4が巻き締め方向に逆
回転した時に、記録紙先端3aを検出して、プリンタ制
御部8に先端検出信号を送る先端検出装置28が設けら
れている。
【0028】図3及び4に詳細に示すように、この先端
検出装置28は、ベース部29,フォトセンサ31,ス
イッチングアーム32,従動アーム33,ベース部支持
アーム34,第1のバネ36,第2のバネ37を備えて
いる。
【0029】ベース部29は、2つのローラ41,42
と、これらを回動自在に支持する連結部材43,44と
からなる。各ローラ41,42は、それぞれ軸46,4
7を介して連結部材43,44に取り付けられる。ま
た、軸48には、ベース部支持アーム34の一端34a
が取り付けられる。このベース部支持アーム34の他端
34bは、本体10に設けられた台座52に回動自在に
取り付けられる。
【0030】このベース部支持アーム34には、第2の
バネ37が取り付けられている。この第2のバネ37
は、各ローラ41,42が記録紙ロール4の外周に接触
するようにベース部支持アーム34を付勢する。このベ
ース部支持アーム34及び第2のバネ37により、ベー
ス部29は、記録紙ロール4の巻き径の変化に応じてそ
の外周面に追従する。
【0031】各連結部材43,44には、その中央に、
位置決め部43a,44aが形成されている。これら位
置決め部43a,44aは、前記一端34aを挟み込ん
で、ベース部29が軸48方向に移動しないように位置
決めする。
【0032】なお、図示しないが、ベース部29には規
制部材が設けられており、この規制部材によって、ベー
ス部支持アーム34とローラ42とが接触することがな
いようにベース部支持アーム34の回動範囲が規制され
ている。
【0033】従動アーム33は、各ローラ41,42の
間に配置されており、軸48を支点に回動自在に取り付
けられている。また、この軸48には、ローラ42の両
側に、第1のバネ36がそれぞれ取り付けられる。これ
ら2つの第1のバネ36は、従動アーム33を記録紙ロ
ール4の外周に接触するように付勢する。各連結部材4
3,44及び従動アーム33には、それぞれボス53,
54が設けられており、第1のバネ36の一端がボス5
3と、他端がボス54とそれぞれ係合する。この第1の
バネ36により、図5に示すように、従動アーム33が
記録紙先端3aからはずれたときに、従動アーム33が
紙厚分だけ変位する。
【0034】2つの第1のバネ36の付勢力の合計は、
第2のバネ37の付勢力よりも小さい。このため、第2
のバネ37は、各連結部材43,44に働く第1のバネ
36の付勢力に抗して、各ロール41,42を、記録紙
ロール4の外周に押しつけることができる。
【0035】従動アーム33には、L字形のスイッチン
グアーム32が一体に設けられている。このスイッチン
グアーム32は、従動アーム33の変位に応じてフォト
センサ31をスイッチングするためのものである。従動
アーム33が記録紙先端3aからはずれたときにフォト
センサ31をオンする。
【0036】フォトセンサ31は、ベース部29に設け
られる。フォトセンサ31としては、光源(図示せず)
とこの光源からの光を受光する受光部31aとを備え、
これらが対面して配置されるフォトインタラプタが使用
される。フォトセンサ31は、スイッチングアーム33
が反時計方向に回動して光路31b内に挿入するとオン
し、光路31bから退避するとオフする。フォトセンサ
31がオンすると、プリンタ制御部8へ先端検出信号を
発信する。
【0037】図6は、記録紙ロール4の巻き径が大きい
ときのベース部29の姿勢と、記録紙ロール4の巻き径
が小さいときのベース部29の姿勢を示すものである。
記録紙ロール4の巻き径が小さくなると、その外周面に
ベース部29を追従させるために、ベース部支持アーム
34が台座52を支点に反時計方向に回動する。この回
動に伴って、ベース部29は、軸48を中心に時計方向
に回動し、各ローラ41,42が記録紙ロール4の外周
に接触する。このように、記録紙ロール4の巻き径の変
化に応じて、ベース部支持アーム34に対するベース部
29の姿勢が変化する。
【0038】従動アーム33の姿勢もこのベース部29
の姿勢変化に応じて変化するが、従動アーム33は、ベ
ース部29に取り付けられており、そこを支点に変位す
るので、ベース部29と従動アーム33との相対的な位
置は変わらない。また、この相対位置が変わらないか
ら、ベース部29の姿勢変化によって、第1のバネ36
の付勢力が変化することもない。さらに、フォトセンサ
31はベース部29に取り付けられているから、スイッ
チングアーム32とフォトセンサ31との相対位置も変
わらない。このため、従動アーム33は、記録紙ロール
4の使用初期から終了にいたるまで安定した動作をする
ことができる。
【0039】先端検出装置28が記録紙先端3aを検出
すると、図7に示すプリンタ制御部8に先端検出信号を
発信する。プリンタ制御部8には、駆動モータ21の回
転を制御するモータドライバ42と、エラーメッセージ
や、記録紙ロール4の残量を出力するディスプレイ43
が接続されている。プリント指示は、プリントスタート
ボタン44によって行われる。
【0040】プリンタ制御部8には、演算や比較判定を
行うCPU66及びメモリ67と、先端検出周期をカウ
ントするタイムカウンタ68と,記録紙ロール4の回転
回数をカウントするループカウンタ69とが設けられて
いる。
【0041】タイムカウンタ68は、記録紙ロール4が
逆転している時の記録紙先端3aの先端検出周期を測定
する。測定された先端検出周期は、メモリ67に記録さ
れ、次回の先端検出周期と比較される。この比較によっ
て、先端検出周期がほぼ一定になると巻き締め完了の判
定が行われる。
【0042】ループカウンタ69は、巻き締め完了を確
実に判断するためのもので、メモリ67に記録された前
回の先端検出周期と今回の先端検出周期とが、所定の公
差内に入った値になってからの記録紙ロール4の回転回
数をカウントする。このループカウント値が予め設定さ
れた所定回数Nを越えた場合に、巻き締め完了が判断さ
れる。ここで比較する値の公差は、巻き緩みが機器の動
作に問題とならない値以下に設定される。
【0043】ループカウンタ69は、プリント指示がな
され、巻き締め方向への逆転が開始される時にリセット
される。その後、記録紙先端3aを検出すると「1」が
加算される。そして、前回の先端検出周期と今回の先端
検出周期が所定の公差内に入らなければ、リセットされ
る。所定の公差内に入った場合にはリセットされず、次
回の検出があった時に「1」が加算される。
【0044】LUT71には、記録紙ロール4が最大径
の時に記録紙先端3aが1回転する時間以上の所定時間
がタイマ値として設定されている。記録紙ロール4の逆
転が開始され、記録紙先端3aが検出されないまま、前
記タイマ値以上経過すると、駆動モータ21を停止す
る。同時に、ディスプレイ63にエラー表示を出力し
て、異常をユーザーに知らせる。
【0045】また、プリンタ制御部8では、巻き締めが
完了した時の記録紙ロール4の先端検出周期に基づい
て、記録紙ロール4の残量が演算される。この残量は、
残りプリント可能枚数として算出される。この演算は、
巻き締めが完了した時の前記先端検出周期に基づいてL
UT71を参照して行われる。LUT71には、巻き締
められた記録紙ロール4の先端検出周期Tと、残りプリ
ント可能枚数との対応が書き込まれている。この対応
は、記録紙ロール4の巻き径、記録紙3の一定の厚さ及
びカットされる所定サイズとから予め求められる。
【0046】図8に示すように、記録紙ロール4が巻き
緩んでいる状態の時には、記録紙先端3aが1回転する
のに要する時間は長くなる。このため、先端検出周期を
測定するタイムカウンタ68では、タイムカウント値T
が大きくなる。そして、記録紙ロール4が逆転されて巻
き締めが行われていくに従って、記録紙ロール4の外径
が小さくなり先端検出周期が短くなっていく。
【0047】このため、タイムカウント値Tは、1回転
毎に短くなり、完全に巻き締めが行われると、それ以
降、タイムカウント値Tは、ほぼ一定になる。例えば、
1回転目のタイムカウント値T1は、図9に示すよう
に、T1>T2となる。巻き締めが完全に行われると、
先端検出周期Tは、ほぼ一定となり、T(n−1)=T
nとなる。そして、この条件を満たすと巻き締め完了の
判断が行われる。巻き締め完了の判断が行われると、記
録紙ロール4の回転が給紙方向への正転に切り替えられ
る。なお、実際には、測定誤差等があるので、ほぼ一定
の時に巻き締め完了と判断する。そこで、予め実験によ
って所定の公差を決めておき、この公差内に入っている
時に一定と判断する。
【0048】以下、上記構成の作用について図10を参
照して説明する。プリントスタートボタン64を押す
と、プリンタ制御部8からモータドライバ62を介して
駆動モータ21が反時計方向に回転を開始する。これに
より、記録紙ロール4が時計方向へ逆転されて、駆動ロ
ーラ14との接触により、巻き緩んだ記録紙ロール4の
巻き締めが行われる。また、この逆転開始時にループカ
ウンタ69がリセットされる。
【0049】記録紙先端3aが先端検出装置28を通過
する時、従動アーム33が記録紙先端3aからはずれる
と、第1のバネ37の付勢により、従動アーム33が反
時計方向に回動して紙厚分だけ変位する。この変位に応
じてスイッチングアーム33が回動し、フォトセンサ3
1がオンする。フォトセンサ31からプリンタ制御部8
に対して先端検出信号が発信される。
【0050】プリンタ制御部8は、この先端検出信号を
受けてループカウンタ69に「1」を加算する。同時
に、タイマをスタートさせる。記録紙ロール4の逆回転
が継続されて、再び記録紙先端3aが検出されると、ル
ープカウンタ69にさらに「1」が加算される。そして
1回転終了した時点でのタイマカウント値T1をメモリ
67に書き込む。記録紙ロール4が巻き緩んでいる場合
には、前回のタイマカウント値Tn(n−1)と今回の
タイマカウント値Tnとが所定の公差内に入らないの
で、記録紙ロール4の逆転が継続される。同時に、ルー
プカウンタ69もリセットされる。
【0051】逆転が継続され、タイマカウント値Tnが
Tn=T(n−1)の条件を満たすと、ループカウント
値を参照する。ループカウント値が、所定回数Nを越え
ていない場合には、さらに逆転が継続される。このと
き、タイマカウント値TnがTn=T(n−1)の条件
を満たしているので、ループカウンタ69はリセットさ
れない。逆転を続け、ループカウント値が所定回数Nを
越えると、巻き締め完了が判断される。
【0052】巻き締め完了が判断されると、記録紙ロー
ル4を所定位置で停止する。該ロール4は、正転に切り
替えられて、記録紙3がプリント部7へ給紙される。プ
リント部7は、プリント処理を行って、所定サイズにカ
ットした処理済み記録紙9を、プリンタ2外へ排出す
る。また、未処理部分の記録紙3は、記録紙ロール4へ
巻き取られる。
【0053】再度、プリントスタートボタン64が押さ
れると、記録紙ロール4の巻き締めが行われ、巻き締め
が完了した後、プリント処理が開始される。このような
処理が記録紙ロール4の使用終了まで繰り返される。先
端検出装置28は、上述の構成により、記録紙ロール4
の使用終了に至るまで安定した動作をする。このため、
記録紙先端3aの検出が正確に行われるので、記録紙ロ
ール4の巻き締めが確実に行われる。
【0054】上記例では、記録紙ロール4が、その巻き
径の変化に応じて駆動ローラ14に向かって移動する例
で説明したが、本発明を、図11に示すように、記録紙
ロールが固定式に設けられたものに適用してもよい。な
お、図中、同一部材については、同一符号を使用する。
【0055】記録紙ロール4の回転軸22は、記録紙ロ
ール4が固定位置で回転するように固定式に設けられて
いる。ベース部29は、ベース部支持アーム76によっ
て支持されており、記録紙ロール4の巻き径の変化に応
じて移動する。この移動時に、ベース部支持アーム76
に対するベース部29の姿勢が変化するが、従動アーム
33の姿勢もベース部29とともに変化するので、ベー
ス部29と従動アーム33との相対位置関係は変化しな
い。したがって、記録紙ロール4の使用初期から終了ま
で従動アーム33が安定した動作をすることができる。
【0056】また、記録紙ロール4を固定式に設けた場
合には、移動式に設けた場合に比べて、巻き径の変化に
伴うベース部29の移動量が大きい。しかし、フォトセ
ンサ31はベース部29に設けられているので、フォト
センサ31とスイッチングアーム32との相対位置関係
が変化してしまうことはない。
【0057】上記例では、ベース部を、2つのローラで
記録紙ロールの外周に接触させているが、記録紙ロール
との接触点はローラでなくてもよいし、また、2つ以上
のローラを設けて、2点以上で接触させてもよい。
【0058】また、上記例では、ベース部を支点として
変位する従動部材として、従動アームを使用して説明し
ているが、この従動アームの代わりに、例えば、従動ロ
ーラを使用してもよい。また、従動アームをベース部の
2つのローラの間に配置した例で示したが、2つのロー
ラの間に配置しなくてもよく、ベース部の前後に配置し
てもよい。また、従動アームを軸に取り付けるのではな
く、例えば、連結部材などに取り付けてもよい。
【0059】なお、上記例では、フォトセンサとしてフ
ォトインタラプタを使用している例で説明しているが、
代わりに反射型フォトセンサを使用してもよい。また、
先端検出信号を発信するセンサとしては、フォトセンサ
の代わりに、マイクロスイッチを使用してもよい。
【0060】また、カラー感熱記録紙が使用されるカラ
ー感熱プリンタを例に説明したが、本発明は、印画紙に
プリントを行う写真プリンタやその他の記録紙ロールを
使用するプリンタにも用いることができる。
【0061】また、記録紙ロールを給紙マガジンに装填
する例を説明したが、プリンタに記録紙ロール室を設
け、この中に記録紙ロールを直接装填してもよい。この
場合には、記録紙ロール室内に、本発明の先端検出装置
が設けられる。
【0062】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の記
録紙先端検出装置は、記録紙ロールの外周と少なくとも
2点で接触するベース部と、このベース部を支点として
変位する従動部材と、この従動部材が記録紙ロールの外
周に接触するように付勢する第1のバネと、前記従動部
材が記録紙先端からはずれたときの変位に応じて検出信
号を発信するセンサとを設けたから、記録紙ロールの巻
き径が変化した場合でも、安定した先端検出動作をする
ことができる。
【0063】また、記録紙ロールの巻き径の変化に応じ
て、前記ベース部を移動させるための機構を、前記ベー
ス部を支持する支持アームと、ベース部が記録紙ロール
の外周に接触するように前記支持アームを付勢する第2
のバネとで構成したから、簡単な構成とすることができ
る。
【0064】また、前記センサを前記ベース部に設けた
から、回転軸が固定式に設けられた記録紙ロールに適用
した場合でも、センサを移動させるための移動機構が不
要となるので、簡易な構成にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリンタの説明図である。
【図2】プリンタの給紙部の断面図である。
【図3】先端検出装置の構成図である。
【図4】ベース部の斜視図である。
【図5】従動アームが記録紙先端からはずれたときの先
端検出装置を示す説明図である。
【図6】記録紙ロールの巻き径の変化に応じたベース部
の変位を示す説明図である。
【図7】プリンタ制御部の構成図である。
【図8】記録紙ロールの巻き緩み状態を示す図である。
【図9】記録紙ロールが巻き締められていく時の先端検
出周期Tの変化を示す説明図である。
【図10】本発明の記録紙ロールの巻き締め方法の手順
を示すフローチャートである。
【図11】回転軸を固定式に設けた記録紙ロールに適用
した例を示す説明図である。
【符号の説明】
2 カラー感熱プリンタ 3 記録紙 4 記録紙ロール 6 給紙部 14 駆動ローラ 28 先端検出装置 29 ベース部 31 フォトセンサ 32 スイッチングアーム 33 従動アーム 34 ベース部支持アーム 36 第1のバネ 37 第2のバネ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65H 26/08 B65H 26/08 Fターム(参考) 2C060 AA06 BA09 BA11 CB22 3F048 AA05 AB01 AC02 BA05 BA21 BB05 BD07 CC03 DA01 DC05 EB09 3F104 AA02 DA12 FA02 3F105 AA02 AB04 BA24 BA30 DA37 DA51 DB03 DC01 DC11

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺の記録紙をロール状に巻いた記録紙
    ロールを巻き取り方向に回転させ、その回転中に、前記
    ロールの外周上にある記録紙の先端を検出する記録紙先
    端検出装置において、 記録紙ロールの外周と少なくとも2点で接触するベース
    部と、このベース部を支点として変位する従動部材と、
    この従動部材が記録紙ロールの外周に接触するように付
    勢する第1のバネと、前記従動部材が記録紙先端からは
    ずれたときの変位に応じて検出信号を発信するセンサと
    を設けたことを特徴とする記録紙先端検出装置。
  2. 【請求項2】 前記センサを、前記ベース部に設けたこ
    とを特徴とする請求項1記載の記録紙先端検出装置。
  3. 【請求項3】 前記ベース部を支持する支持アームと、
    ベース部が記録紙ロールの外周に接触するように前記支
    持アームを付勢する第2のバネとを設けたことを特徴と
    する請求項1又は2記載の記録紙先端検出装置。
  4. 【請求項4】 前記ベース部は、記録紙ロールの外周に
    接触する第1及び第2のローラと、これら各ローラを連
    結する連結部材とからなり、前記従動部材を、前記各ロ
    ーラの間に配置したことを特徴とする請求項1〜3いず
    れか記載の記録紙先端検出装置。
  5. 【請求項5】 前記センサは、光源と受光部とからな
    り、前記従動部材の変位に応じて検出信号を発信するフ
    ォトセンサであることを特徴とする請求項1〜4いずれ
    か記載の記録紙先端検出装置。
  6. 【請求項6】 前記記録紙ロールには回転軸が装着さ
    れ、この回転軸を中心に前記記録紙ロールはその外周に
    当接する駆動ローラによって回転され、また、記録紙ロ
    ールの巻き径の変化に応じてその回転軸が前記駆動ロー
    ラに向けて移動自在であり、前記ベース部は、前記駆動
    ローラの近傍に配置されることを特徴とする請求項1〜
    5いずれか記載の記録紙先端検出装置。
  7. 【請求項7】 前記記録紙ロールには回転軸が装着さ
    れ、この回転軸が一定位置に保たれるようになってお
    り、前記ベース部は、記録紙ロールの巻き径の変化に応
    じて移動することを特徴とする請求項1〜6いずれか記
    載の記録紙先端検出装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011037557A (ja) * 2009-08-07 2011-02-24 Sinfonia Technology Co Ltd プリンタ
JP2011046476A (ja) * 2009-08-26 2011-03-10 Seiko Instruments Inc 巻弛み防止装置、およびサーマルプリンタ
CN102351113A (zh) * 2011-06-27 2012-02-15 苏州帝瀚环保科技有限公司 一种过滤纸筒缺纸检测装置
CN114144315A (zh) * 2019-07-31 2022-03-04 惠普发展公司,有限责任合伙企业 介质装载装置
JP7439528B2 (ja) 2020-01-21 2024-02-28 株式会社リコー 給紙装置および画像形成装置

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