JP3318003B2 - シート搬送装置 - Google Patents

シート搬送装置

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JP3318003B2
JP3318003B2 JP19850592A JP19850592A JP3318003B2 JP 3318003 B2 JP3318003 B2 JP 3318003B2 JP 19850592 A JP19850592 A JP 19850592A JP 19850592 A JP19850592 A JP 19850592A JP 3318003 B2 JP3318003 B2 JP 3318003B2
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sheet
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electrostatic
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はロール状に巻かれた静電
記録紙等の用紙(長尺シート)に、静電記録方式を用い
て直接モノクロ画像,カラー画像を形成するカラー静電
プロッタ等の画像形成装置に最適な自動用紙セット可能
なシート搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】記録紙等の記録シート上に静電潜像を形
成し、これをトナーを含んだ現像液に接触させることに
より現像するようにし、これによって記録シートに記録
するようにした湿式現像装置は例えば、用紙サイズA0
版、A1版と云った大版の記録シートに像を記録するた
めの記録装置等として利用されている。
【0003】そして、このような湿式記録装置として
は、静電潜像の記録部である記録ヘッド、静電潜像を現
像する現像ヘッド(現像器)、現像ヘッドに供給する現
像液を収容した現像液容器、現像液を循環させる吸引ポ
ンプとより構成される。
【0004】具体的には、例えば、現像ヘッドは現像液
を流通させることができる箱型容器である基体の上面部
を平面状に形成し、この平面状部に記録シートに対する
現像作用領域となるスリット状の窓を設けてあり、平面
状部上は記録シートの搬送経路とすると共に、前記窓の
長手方向が記録シートの横断方向となるようにした構成
としてある。
【0005】現像ヘッドは配管により現像液容器と接続
してあり、静電潜像を形成した記録シートを現像ヘッド
の平面状部上を介して搬送しつつ、現像ヘッド内を吸引
ポンプで吸引すると、記録シートは現像ヘッドのスリッ
ト状の窓の上を覆う形となるので、現像ヘッドの内部は
負圧となり、これによって現像液容器から現像液を吸い
上げて、循環させると共に現像ヘッドのスリット状の窓
部分において、記録シートに現像液を作用させ、現像す
ると云った構成である。
【0006】通常、記録ヘッドは一つであり、多色記録
(カラープリント)の場合では、記録紙搬送経路の上流
側に各色共用の記録ヘッドを1つ設け、その下流側に色
別の現像ヘッドを順に配列し、そして、ロール状に巻回
された長尺の記録紙を繰り出して下流側へと送りながら
記録ヘッドにて一色分の静電潜像を紙面に形成し、その
静電潜像に対応する色の現像に用いる現像液の供給され
る現像ヘッドを使用して静電潜像を現像してその色の像
の記録を完成させ、一色分を記録し終わると、記録紙を
巻き戻し、再び記録紙を送りながら上述した手順で次の
色の記録を行い、その記録が終わると記録紙を巻き戻
し、再び記録紙を送りながら次の色の記録を行い、と云
った操作を繰り返して重ね刷りによる記録を行う。
【0007】このように印刷記録紙を反復的に往復動さ
せるため、一色毎の記録が終わった紙は巻取りローラに
巻き取られており、次の色の記録を行うにあたっては記
録紙を戻すことになる。
【0008】ここで従来の静電記録装置の構成につい
て、その概要を図を参照して説明する。図18は静電記
録装置の全体構成を示す概略構成図であり、図に示す1
6は紙管であって、長尺の記録紙100はこの紙管16
に巻回されて記録紙搬送経路の上流側定位置に装着され
る。
【0009】紙管16に巻回された記録紙100は、記
録紙搬送経路の上流側に設けた記録ヘッド1とこの記録
ヘッド1の上部に対峙して配されるパッドローラ2で挟
まれ、記録紙搬送経路の下流側に設けられた駆動ローラ
30に掛け渡されている。パッドローラ2は記録ヘッド
1に対して接離操作可能である。駆動ローラ30には駆
動ピンチローラ31がその周面を接触して配されてお
り、駆動ローラ30と駆動ピンチローラ31とによって
記録紙100はニップすなわち押圧されている。
【0010】記録ヘッド1の記録紙100への記録部は
A部である。記録ヘッド1には記録紙の状態を検知する
ためのセンサ6,7が記録ヘッド1のヘッド両端部に固
定されている。これらセンサ6,7は記録紙100に記
録されたタイミングマーク等を読み取るためのセンサで
あり、B部で読み取っている。
【0011】記録ヘッド1と駆動ローラ30の間には記
録紙搬送経路に臨んで、現像ヘッド55a〜55dが順
に配置される。これら現像ヘッド55a〜55dはそれ
ぞれ独立しており、選択的に記録紙100と接離可能な
構成であって、しかも、それぞれの現像ヘッド55a〜
55dはそれぞれ異なる色の現像液を循環させて記録紙
に現像液を作用させ、現像処理するものである。例え
ば、現像ヘッド55aはブラック専用、現像ヘッド55
bはシアン専用、現像ヘッド55cはマゼンタ専用、現
像ヘッド55dはイエロー専用と云った具合である。
【0012】順方向となる記録紙搬送方向は記録ヘッド
1から駆動ローラ30側方向である。駆動ローラ30の
記録紙搬送方向下流側には、記録紙先端を二つの異なる
経路へ選択的に導く経路切り替えゲート50があり、こ
の経路切り替えゲート50で切り替えられる一方の経路
は複数色記録時に記録紙を巻き取り収納する巻き取りロ
ーラ51へ繋がり、また、他方の経路は記録済み記録紙
を装置外へ搬送する排紙経路へと繋がる。
【0013】排紙経路には記録紙搬送方向に直角に記録
紙100をカットするYカッタ52と記録紙搬送方向に
平行に記録紙をカットするXカッタ53および記録紙1
00を機外へ排出するための排紙ローラ54とが配され
ている。排紙ローラ54は一対のローラ間にベルトを掛
け渡した構造のものを、上下に近接対向して配してあ
り、ベルト間に記録紙を挾持して機外に排出する構成で
ある。
【0014】最下流側の現像ヘッド55dと駆動ローラ
30の間には、搬送経路を搬送されてくる記録紙100
に付着した余分な現像液を吸い取るための吸引ヘッド5
6と、吸い取りローラ18が設けられている。そして、
この吸い取りローラ18と駆動ピンチロ―ラ31の近傍
との間に、駆動ローラ30の周面に沿った形で、記録紙
案内用の紙ガイド15が配設されている。
【0015】記録ヘッド1と紙管16の間には記録紙に
接して回転して記録紙の送り量を検出するためのエンコ
ーダ・ローラ17が設けられており、このエンコーダ・
ローラ17の端部には送り量を電気信号として出力する
ためのエンコーダが設けられていて、その出力に従って
図示しない制御系が機能して記録ヘッド1により画像記
録(記録紙に対する静電潜像の記録)が行われる。
【0016】次に4色記録時(カラー記録時)の記録紙
100の動きを説明する。記録紙100は駆動ローラ3
0と駆動ピンチローラ31の搬送力により搬送される。
記録時においては紙管は常に記録紙搬送方向と反対側へ
回転駆動を与えられ、記録紙にバックテンションを与え
ている。記録紙先端はセンサ57で検出され、通常は駆
動ピンチローラ31のニップ点Cから外れることはな
い。
【0017】プリントが開始されると、まず黒(ブラッ
ク)の現像液専用の現像ヘッド55aが記録紙搬送経路
位置に上昇移動され、現像ヘッド55aは記録紙100
と接触し、現像液が循環され、この現像液が記録紙10
0の紙面に作用することになる。これにより、記録ヘッ
ド1にて静電潜像として記録されたタイミングマークは
黒色で現像される。記録紙先端はゲート50によって経
路が巻き取りローラ51側へと切り替えられて導かれ、
巻き取りローラ51の周速が駆動ローラ30の搬送速度
よりも早いことと、記録紙100のローラ51に対する
摩擦によって、巻き取りローラ51へと巻き付く。
【0018】このようにしてタイミングマークのプリン
トが終了すると、現像ヘッド55aは記録紙搬送経路位
置から下降されて待機位置に戻され、記録紙面との接触
が解かれる。そして、駆動ローラ30は逆回転されて、
記録紙100はリバース状態になり、再び紙管16へと
巻き戻される。記録紙先端がC点を越えない位置で、し
かも、記録ヘッド1によって記録されたタイミングマー
クがB点より上流に移動した時点で駆動ローラ30は停
止される。
【0019】次にシアンの現像ヘッド55bが上昇操作
されて、記録紙搬送経路位置に至り、記録紙100と接
触してシアンの現像液が現像ヘッド55b内に循環さ
れ、現像可能な状態になる。そして、先のタイミングマ
ークをセンサ6または7で読み取って、その情報に基づ
いて2色目を記録してゆく。すなわち、タイミングマー
クの検出出力と、エンコーダ・ローラ17による送り量
との情報に基づき、図示しない制御系の制御のもとに、
シアン用の像の静電潜像が記録ヘッド1にて記録紙10
0面に形成され、シアンの現像ヘッド55bで現像され
て巻き取りローラ51へと巻き取られる。
【0020】シアンの現像が終わるとシアンの現像ヘッ
ド55bは下降され、待機位置に退避されると共に、駆
動ローラ30は逆回転されて、記録紙100はリバース
状態になり、再び紙管16へと巻き戻される。記録紙先
端がC点を越えない位置で、しかも、記録ヘッド1によ
って記録されたタイミングマークがB点より上流に移動
した時点で駆動ローラ30は停止される。
【0021】このような動作をマゼンタの現像ヘッド5
5cによるマゼンタの像についても行い、3色が終了し
て、最終色(イエローの現像ヘッド55dによるイエロ
ーの像)の記録が開始されると、ゲート50は排紙部へ
と経路を切り替えられる。そして、記録紙先端はゲート
50によって排紙部へ搬送されながらイエローの像の記
録を行い、別の記録紙カット情報に応じてX,Yカッタ
53,52によって所望サイズにカットされながら、機
外に排出される。
【0022】ところで、このような構成の静電記録装置
においては、記録紙としてロール状のものを使用してい
ること、そして、1本のロール紙は紙幅もあり、長尺で
あることから重量もあり、しかも、少なくとも静電記録
部から現像部の領域に亙り、記録紙搬送経路上に曲りの
ないようにセットする必要があることから、記録紙セッ
トは、かなり大変な作業となる。
【0023】すなわち、図18に示したように、静電記
録紙100を搬送させるために、駆動ローラ30を設け
てあり、駆動ローラ30と駆動ピンチローラ31とによ
って記録紙100をニップすることで、駆動ローラ30
の回転に伴い、搬送することができるようにしている
が、記録紙セット時において、記録紙100の先端部を
駆動ピンチローラ31の位置まで送り込んでニップする
必要がある。
【0024】もう少し、詳しく説明する。図19にカラ
ー静電プロッタの外観斜視図を示す。60は本体であ
り、60aはカバーである。このカラー静電プロッタ
は、記録紙100すなわち、特殊な表面処理を施した静
電記録紙に、A0サイズのカラー図面の印字が可能な静
電記録方式のプロッタであり、カバー60aを開けると
ロール状の静電記録紙を装着する部分と、記録ヘッド、
現像ヘッドなどが露出する。
【0025】従来のカラー静電プロッタに静電記録紙1
00をセットする場合、カバー60aを開け、本体60
に静電記録紙100がロ―ル状に巻かれた紙管をセット
し、その先端を所定量、紙管から繰り出す。そして、図
20の(a)に示すように、駆動ピンチロ―ラ31の押
圧を解除し、駆動ロ―ラ30から駆動ピンチロ―ラ31
を離間させる。
【0026】次に、静電記録紙100の先端を駆動ロー
ラ30と紙ガイド15の間に挿入し、駆動ローラ30と
駆動ピンチローラ31とのニップ点Cを越えて、所定の
決められた位置まで送り込む(b)。この時、静電記録
紙100の先端位置と左右位置及び先端の傾きに注意し
て挿入する。静電記録紙100の先端位置などを合わせ
た後、駆動ピンチローラ31を駆動ローラ30に押付け
て記録紙100を駆動ローラ30との間で挾持させ
(c)、カバー60aを閉める。
【0027】カバー60aが閉められたことを検知する
と、静電記録紙100に紙管と駆動ローラ30との間で
張力を与えたまま、イニシャライズを開始する。これ
は、静電記録紙100が紙管や駆動ローラ30に対して
斜めに傾いてセットされていたり、正しくセットされて
いなかった場合、色ズレやカット位置ズレにつながるた
め、静電記録紙100の姿勢を正しく直してやる必要が
ある為である。
【0028】具体的には、駆動ローラ30を反時計まわ
り方向に回転させ、静電記録紙100を所定距離搬送
し、逆回転させて、また最初の位置まで巻き戻す。この
動作を何回か繰り返すことにより、静電記録紙100の
傾きや左右位置が正しい位置に近づく。
【0029】このとき、イニシャライズによる傾きや左
右位置の補正量は、往復動の搬送距離や往復回数によっ
て決まり、搬送距離が長い程、また、往復回数が多い
程、静電記録紙100の姿勢は正しい位置に近づく。
【0030】静電記録紙100を往復搬送しながら、紙
位置センサで静電記録紙100の左右位置を検知し、1
回の往復搬送あたりの静電記録紙100の左右方向の移
動量が、所定量よりも少なくなった時点でイニシャライ
ズ終了として、静電記録紙100を当初位置にまで巻き
戻し、印字準備完了となる。ただし、一定回数、往復搬
送させても左右の移動量が小さくならない場合には、エ
ラーを表示して停止する。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】上記のような方法で静
電記録紙をセットする場合、ユ―ザ―が静電記録紙の先
端を、本体に表示してある位置に合わせながら挿入しな
ければならず、操作が煩雑となり、個人差が生じる可能
性もある。
【0032】特に、大きな図面を出力できる大型のプロ
ッタの場合、紙管が大型で重くなるため、紙管がセット
し易いように紙管セット位置が手前側にあり、駆動ロ―
ラは奥側にあるのが一般的である。そのため、紙セット
の作業はマシンの奥の方でやらねばならず、従って、視
界も悪く、非常に作業性の悪い状況下で行わねばならな
いなど、紙の先端の姿勢等を微調整しながら紙セットす
るのは非常に困難な作業となる。
【0033】また、この紙セット方法では、イニシャラ
イズのために紙を相当距離,何回も往復搬送するため、
イニシャライズに時間がかかり、イニシャライズ時の搬
送距離や往復回数が少ない場合にはイニシャライズの効
果も確実ではなく、最初の紙セット位置が悪く、一連の
イニシャライズ動作では紙の姿勢を補正しきれなかった
場合等、一連のイニシャライズ動作を終了してからエラ
―を表示するため、エラ―を表示するまでの時間がかか
りすぎる。そのうえ、最初の紙のセット位置が悪く紙位
置センサの検知範囲を越えているとイニシャライズは出
来ず、紙セットエラ―となる。紙セットエラ―となった
場合には、再度カバ―を開けて紙のセットをやり直さね
ばならない。
【0034】また、用紙をユーザがセットする場合、紙
管から用紙を繰り出す量が多過ぎることもあり、このよ
うな場合、用紙のシワ,弛み,斜行が取り除かれないま
ま紙の先端はニップ点Cに突入して行き、ひどい場合に
は用紙の折れ,破損につながる。また、それほどでない
場合にも用紙の斜行がひどく、エラーとなったり、色ズ
レにつながったりする恐れがある。
【0035】そこで、この発明の目的とするところは、
容易かつ正しい状態に記録紙セットができるようにした
シート搬送装置を提供することにある。
【0036】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明は次のように構成した。すなわち、本発明は
基本的には、 i.シ ート搬送操作用の主搬送手段を駆動することによ
シートの搬送を行うシート搬送装置において、シー
トが順方向に搬送されるときには当該搬送されるシート
の面に接触し、シート幅方向の両端側をそれぞれ外方に
引くべく作用させ、シートが逆方向に搬送されるときに
は、当該シートに対して駆動力を作用させない構成の案
内搬送手段を設けたことを特徴とするものである。 ii.また、シート搬送用の駆動ローラを駆動操作するこ
とによりシートの搬送を行う主搬送手段と、前記主搬送
手段に対してシートを供給する回転部材を有し、シート
が順方向に搬送されるときに当該シートを順方向に搬送
する回転方向に回転させて、シート幅方向の両端側をそ
れぞれ外方に引くように作用させるように、シート面上
でスリップさせる構成の案内搬送手段とを有することを
特徴とするものである。 より具体的には、長尺のシート
(記録紙など)を搬送路上流側から所定の経路を辿って
供給すると共に、この所定経路を隔てた下流側定位置に
設けられたシート搬送操作用の駆動ローラおよびこれに
接するピンチローラ(主搬送手段)との間に導き、これ
ら駆動ローラとピンチローラとの間に挾持して駆動ロー
ラを回転駆動操作することにより、上記シートの供給を
行うようにしたシート搬送装置において、第1には、上
記主搬送手段のシート順搬送方向上流側に、該主搬送手
段と同一方向に回転移動する一対の搬送ベルトをハの字
状に配し、搬送ベルトはその下面を搬送路面上のシート
の表面に接する構成とすると共に、搬送路面に対して接
離操作可能に構成した。また、シートセット時には記録
用紙先端を上記搬送ベルトの下部に挟むと共に、前記主
搬送手段および搬送ベルトはシート先端が上記搬送ベル
トによる挾持状態を維持する範囲内で順逆搬送操作を複
数回繰り返すべく、駆動操作する構成とした。
【0037】また、請求項4記載の発明によれば、案内
搬送手段によるシート順送り動作を、反復繰り返すよう
駆動操作する構成とした点を特徴としている。また、請
求項5記載の発明によれば、案内搬送手段はシート搬送
路面に対して接離可能に構成され、シートを順送りする
際にはシート面に接するべく操作され、シートを逆送り
する際にはシート面から離間させるべく操作されるよう
構成した点を特徴としている。
【0038】また、請求項6記載の発明によれば、案内
搬送手段よりもシート搬送路上流側定位置に設けられ、
少なくともシートが案内搬送手段に挟持されるまでの
間、シートを挟持して繰り出す導入搬送手段を設けた構
成とした点を特徴としている。
【0039】
【作用】このような構成において、上記i.の場合、シ
ート搬送操作用の主搬送手段を駆動してシートの搬送を
する搬送装置において、案内搬送手段を設けたものであ
り、この案内搬送手段はシートが順方向に搬送されると
きにはその搬送されるシートの面に接触して、このシー
トに対し、シート幅方向の両端側をそれぞれ外方に引く
ように作用させる。また、シートが逆方向に搬送される
ときには、当該シートに対して駆動力が作用されないよ
うになる構成となっている。 すなわち、基本的には本装
置は順方向、逆方向のシート送りが可能な構造であり、
また、案内搬送手段は主搬送手段に対するシートのオー
トローディング機構を構成するものであるが、ローディ
ングするに当たってシートを順逆送りの繰り返しにより
斜行や弛みやしわを是正して正しくセットすることがで
きるようにしている。すなわち、この構成によれば、シ
ートを主搬送手段にセットするにあたり、シートの先端
側を差し込むと案内搬送手段はシートを順方向に搬送す
るときにはその搬送されるシートのシート面に接触し
て、シート幅方向の両端側をそれぞれ外方に引くべく作
用させることから、しわが寄らないようにシートを主搬
送手段にセットすることが可能になる。 また、上記ii.
の場合、シート搬送用の駆動ローラを駆動操作すること
によりシートの搬送を行う主搬送手段があり、この主搬
送手段に対してシートを供給するための案内搬送手段が
ある。この案内搬送手段は、回転部材を有しており、こ
の回転部材はシートが順方向に搬送されるときに当該シ
ートを順方向に搬送する回転方向に回転させて、シート
幅方向の両端側をそれぞれ外方に引くように作用させる
ように、シート面上でスリップさせる構成となってい
る。 案内搬送手段は主搬送手段に対するシートのオート
ローディング機構を構成するものであるが、主搬送手段
に対してローディングするに当たってシートに対する回
転部材のスリップ作用により、シートの斜行や弛みやし
わを是正して正しくセットすることができるようにして
いる。すなわち、この構成によれば、シートを主搬送手
段にセットするにあたり、シートの先端側を差し込むと
案内搬送手段はシートを順方向に搬送するときにはその
搬送されるシートのシート面に接触して、シート幅方向
の両端側をそれぞれ外方に引くべく作用させることか
ら、しわが寄らないようにシートを主搬送手段にセット
することが可能になる。具体的構成である上記第1の構
成の場合、搬送ベルトはその下面が搬送路面側に対して
接離操作可能になっており、シート(記録用紙)をセッ
トするにあたっては、シート供給最上流側の位置におい
て搬送ベルトを搬送路面側より持ち上げ、シート先端を
この搬送ベルト下に導いてから搬送ベルトを降ろして、
挟み込む。一対の搬送ベルトはハの字状に配されてお
り、主搬送手段のシート順搬送方向上流側に位置してい
ることから、主搬送手段と同一方向に回転移動すること
で、シート両縁側はハの字状配置の搬送ベルトにそれぞ
れ斜めに引かれるかたちで、上面に摩擦力を受けること
から、姿勢を正されながら、シワと弛みが取り除かれ
て、主搬送手段に引き込まれる。
【0040】また、請求項3記載の発明によれば、案内
搬送手段をシート搬送路面から離間した離間位置にし
て、シート先端を案内搬送手段の先まで手で送り込み、
その後案内搬送手段をシート挟持位置まで戻す事によ
り、更にシートのセットが容易となる。
【0041】また、請求項4および請求項5記載の発明
によれば、シートを順方向に搬送する事により、シート
は姿勢が整えられ、またシワや弛みが取り除かれるが、
不十分な場合には、これらの構成により、実用上問題な
いレベルまで姿勢が整え、シワや弛みを取り除く事がで
きる。
【0042】また、請求項6記載の発明によれば、案内
搬送手段の上流に導入搬送手段を設けたので、シートの
セットが更に容易となる。
【0043】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して説明する。本発明をカラー静電プロッタに適用した
例を以下説明する。本発明を適用するカラー静電プロッ
タは図1の如きである。図において、60は本体であ
り、60aはカバーである。このカラー静電プロッタ
は、特殊な表面処理を施した静電記録紙に、A0サイズ
のカラー図面の印字が可能な静電記録方式のプロッタで
あり、カバー60aを開けるとロール状の静電記録紙を
装着する部分と、記録ヘッド、現像ヘッドなどが露出す
る。また、上部にはディスプレイや操作部60bがあ
る。
【0044】(第1実施例)本発明の第1実施例に係る
オートローディング機構内蔵のカラー静電プロッタ(静
電記録装置)の概要を示す。
【0045】図2は静電記録装置の全体構成を示す概略
構成図であり、図に示す16は紙管であって、長尺の記
録紙100はこの紙管16に巻回されて記録紙搬送経路
の上流側定位置に装着される。
【0046】紙管16に巻回された記録紙100は、記
録紙搬送経路の上流側に設けた記録ヘッド1とこの記録
ヘッド1の上部に対峙して配されるパッドローラ2で挟
まれ、記録紙搬送経路の下流側に設けられた駆動ローラ
30に掛け渡されている。パッドローラ2は記録ヘッド
1に対して接離操作可能である。駆動ローラ30には駆
動ピンチローラ31がその周面を接触して配されてお
り、駆動ローラ30と駆動ピンチローラ31とによって
記録紙100はニップすなわち押圧されている。
【0047】記録ヘッド1の記録紙100への記録部は
A部である。記録ヘッド1には記録紙の状態を検知する
ためのセンサ6,7が記録ヘッド1のヘッド両端部に固
定されている。これらセンサ6,7は記録紙100に記
録されたタイミングマーク等を読み取るためのセンサで
あり、B部で読み取っている。
【0048】記録ヘッド1と駆動ローラ30の間には記
録紙搬送経路に臨んで、現像ヘッド55a〜55dが順
に配置される。これら現像ヘッド55a〜55dはそれ
ぞれ独立しており、選択的に記録紙100と接離可能な
構成であって、しかも、それぞれの現像ヘッド55a〜
55dはそれぞれ異なる色の現像液を循環させて記録紙
に現像液を作用させ、現像処理するものである。例え
ば、現像ヘッド55aはブラック専用、現像ヘッド55
bはシアン専用、現像ヘッド55cはマゼンタ専用、現
像ヘッド55dはイエロー専用と云った具合である。
【0049】順方向となる記録紙搬送方向は記録ヘッド
1から駆動ローラ30側方向である。駆動ローラ30の
記録紙搬送方向下流側には、記録紙先端を二つの異なる
経路へ選択的に導く経路切り替えゲート50があり、こ
の経路切り替えゲート50で切り替えられる一方の経路
は複数色記録時に記録紙を巻き取り収納する巻き取りロ
ーラ51へ繋がり、また、他方の経路は記録済み記録紙
を装置外へ搬送する排紙経路へと繋がる。
【0050】排紙経路には記録紙搬送方向に直角に記録
紙100をカットするYカッタ52と記録紙搬送方向に
平行に記録紙をカットするXカッタ53および記録紙1
00を機外へ排出するための排紙ローラ54とが配され
ている。排紙ローラ54は一対のローラ間にベルトを掛
け渡した構造のものを、上下に近接対向して配してあ
り、ベルト間に記録紙を挾持して機外に排出する構成で
ある。
【0051】最下流側の現像ヘッド55dと駆動ローラ
30の間には、搬送経路を搬送されてくる記録紙100
に付着した余分な現像液を吸い取るための吸引ヘッド5
6と、吸い取りローラ18が設けられている。そして、
この吸い取りローラ18と駆動ピンチロ―ラ31の近傍
との間に、駆動ローラ30の周面に沿った形で、記録紙
案内用の紙ガイド15が配設されている。
【0052】記録ヘッド1と紙管16の間には記録紙に
接して回転して記録紙の送り量を検出するためのエンコ
ーダ・ローラ17が設けられており、このエンコーダ・
ローラ17の端部には送り量を電気信号として出力する
ためのエンコーダが設けられていて、その出力に従って
図示しない制御系が機能して記録ヘッド1により画像記
録(記録紙に対する静電潜像の記録)が行われる。
【0053】このような基本構成のプロッタにおいて、
記録紙セットを効率良く、しかも、最適に実施できるよ
うにするために、本発明では次のように構成した。
【0054】図3に本発明の第1実施例に係るオートロ
ーディング機構部分の構成を示す。すなわち、このロー
ディング機構は記録紙の主搬送機構を構成する駆動ロー
ラ30の両端にそれぞれアーム35を設け、このアーム
35は駆動ローラ30の回転軸に対して回動自由とする
と共に、このアーム35の回動端側にそれぞれプーリ3
4を設け、また、プーリ34と駆動ローラ30との間に
搬送ベルト33を掛け渡してある。駆動ローラ30の両
端近傍には、この搬送ベルト33を掛けるための溝を設
けておくことは云うまでもない。
【0055】上記アーム35は平らで真っ直ぐな板材を
用い、一端側を幾分内側に折り曲げた状態に作られてお
り、駆動ローラ30の両端面にそれぞれ平行に他端側が
配置される関係から、プーリ34は駆動ローラ30の端
面に平行ではなく、搬送下流側に向けて逆ハの字状に配
置されることになり、従って、搬送ベルト33も駆動ロ
ーラ30の端面に平行ではなく、幾分逆ハの字状とな
る。
【0056】図4を参照してロール紙のセットの手順を
説明する。ロール紙のセットは先ずパッドローラ2を持
ち上げてから静電記録部(記録ヘッド1の配置領域)か
ら現像部(現像ヘッドの配置領域)上を通し、図4
(a),(b)に示すように、アーム35を持ち上げて
ニップ点Cの位置近傍までロール紙100の先端を手で
送り込む。
【0057】その後、図4(c)に示すようにアーム3
5を降ろし、搬送ベルト33を記録紙100面に接触さ
せると、吸い取りローラ18との間で搬送ベルト33が
記録紙100を押さえ、駆動ローラ30の回転により搬
送ベルト33も駆動されて記録紙100の先端をニップ
点Cの位置に送り出す(図4(c))。従って、記録紙
100の先端は駆動ローラ30と駆動ピンチローラ31
の間に挟まれて下流へと送り出されることになる。
【0058】第1実施例のカラー静電プロッタにおける
ロール紙のセット方法についてもう少し詳しく説明す
る。
【0059】図3には記録紙の搬送駆動機構系の概略的
な斜視図が示されており、図4はその搬送駆動機構系に
対しての記録紙セッティング操作の過程を説明したもの
であるが、記録紙の搬送駆動機構系は上述した駆動ロー
ラ30、駆動ピンチローラ31、搬送ベルト33、プー
リ34、アーム35、そして、吸い取りローラ18とか
ら構成される。
【0060】駆動ローラ30は静電記録紙100を駆動
させ、静電記録紙100の搬送方向,搬送速度を決定す
る。また、駆動ピンチローラ31は駆動ローラに静電記
録紙100を押しつけ、駆動ローラ30の駆動力を静電
記録紙100に伝達する。吸い取りローラ18は搬送駆
動機構系専用の構成要素ではなく、現像時に静電記録紙
100上の不要なトナーを吸い取るためのものである
が、搬送ベルト33と協力して記録紙100の弛みやシ
ワを取り、かつ、ニップ点Cに記録紙100を送り込む
機能を与える。
【0061】今、図示しない本体カバー60aを開き、
紙管を本体60にセットし、紙管から静電記録紙100
を所定量繰り出し、先端を手操作で吸い取りローラ32
上位置まで持ってくる。次に静電記録紙100の先端を
吸い取りローラ32とプーリ34の間に差し込み、図示
しないカバー60aを閉める。本体60にはカバーイン
タロックスイッチがあり、カバー60aの開閉状態を検
知できるようになっている。
【0062】カバー60aが閉められたことを検知する
と、駆動ローラ30は順方向(図では反時計回り方向)
に回転を始め、それによって搬送ベルト33が回転し、
アーム35が吸い取りローラ18側に回動することにな
る。そして、これにより、搬送ベルト33は静電記録紙
100を押し、吸い取りローラ18との間で挟むかたち
となる。
【0063】駆動ローラ30の回転により搬送ベルト3
3が回転移動を始めることにより、静電記録紙100が
搬送され始めるが、この時、紙管は回転しないようにブ
レーキを掛けられている上に、搬送ベルト33の押圧力
は、紙管が静電記録紙100に与える張力に比べて小さ
いために、静電記録紙100と搬送ベルト33がスリッ
プする。
【0064】ここで、搬送ベルト33は上述したように
僅かに逆ハの字形に配置されているので、下流方向に対
して僅かに外側に向いて回転移動することから、静電記
録紙を両サイドで斜め外側にそれぞれ引っ張るような力
を作用させることになり、これによって静電記録紙のシ
ワ,弛みを取ると共に、紙管に対して斜めに傾いてセッ
トされてしまったような静電記録紙100でも正しい姿
勢に直す働きをする。
【0065】静電記録紙100と搬送ベルト33を十分
にスリップさせ、静電記録紙100のシワ,弛み,斜行
を取り除いたのち、紙管を駆動ローラ30よりも遅い周
速で回転させて、静電記録紙100を駆動ローラ30と
駆動ピンチローラ31とのニップ点Cに送り込む。
【0066】静電記録紙100がA点でニップされる
と、その先は駆動ローラ30が静電記録紙100を搬送
する搬送力が、紙管が静電記録紙100に与える張力よ
りも強いために、静電記録紙100は駆動ローラ30に
よって搬送される。駆動ローラ30によって搬送された
静電記録紙100はニップ点Aを越えて所定量送られた
ところで停止し、印字の準備が完了する。静電記録紙1
00が所定の位置に達したことは紙経路センサ57で検
知する。これにより、最適な状態で記録紙のオートロー
ディングが行えることになる。
【0067】次に、このようなオートローディング操作
を行う制御系の構成例と、その作用を説明する。本発明
は、駆動ローラ30の上流に一対の搬送ベルト33を設
けると共に、この搬送ベルト33を搬送路の送り方向順
方向に対して、ハの字状に配し、駆動ローラ30の回転
によって当該駆動ローラ30の回転方向と同方向、同一
回転量、連動回転させることにより、ローディング時に
静電記録紙100と搬送ベルト33を十分にスリップさ
せ、静電記録紙100のシワ,弛み,斜行を取り除いた
のち、紙管を駆動ローラ30よりも遅い周速で回転させ
て、静電記録紙100を駆動ローラ30と駆動ピンチロ
ーラ31とのニップ点Cに送り込むようにしている。
【0068】このスリップ量は装置および記録紙として
使用する用紙種類により異なるが、一例をあげると図5
に示す如きである。
【0069】静電記録紙100を駆動ローラ30と駆動
ピンチローラ31とのニップ点Cに送り込んだ後に、再
び、記録紙100を紙管側に幾分戻し、また、ニップ点
Cに送り込むと云ったことを行う。これにより、静電記
録紙100の位置調整(斜行修正)と、シワ取り、弛み
取りを確実に行う。
【0070】図6は制御系のブロック図であり、図にお
いて、6,7は紙位置センサ、57は紙経路センサ、7
0はCPU(プロセッサ)、71はメモリ、72はディ
スプレイ、73はカバーインタロックスイッチ、74は
紙種類選択スイッチ、75はパルス発生器、76はパル
スカウンタ、77は紙管モータドライバ、78は紙管モ
ータ、79はモータドライバ、80は駆動ローラモータ
である。
【0071】紙位置センサ6,7は静電記録紙100の
左右位置を検知するものであり、紙経路センサ57は静
電記録紙の存在位置を検知するものである。
【0072】CPU70はシステム全体の制御の中枢を
担うものであり、メモリ71はこのCPU70に実行さ
せるプログラムの保存や、プログラム実行にあたっての
必要なデータの保存、取り込んだデータの保存などに使
用される。ディスプレイ72はCPU70とのマンマシ
ンインタフェースであり、メッセージの表示や、操作案
内、操作結果、状態表示など、必要な情報の表示に供さ
れる。
【0073】カバーインタロックスイッチ73は、本体
60のカバー60aが閉じられた時動作するスイッチで
あり、本体60に設けられている。紙種類選択スイッチ
74は本静電プロッタに装填された記録紙100の紙の
種類を設定するためのスイッチである。紙種類選択スイ
ッチ74で設定できる紙の種類には、静電記録紙、トレ
ーシングペーパ(トレペ)、フィルムなどがある。
【0074】駆動ローラモータ80は前述の駆動ローラ
30を回転駆動させるためのモータであり、パルスモー
タが使用される。
【0075】パルス発生器75はCPU70の制御のも
とにパルスを発生するものであり、パルスカウンタ76
はパルス発生器75の発生したパルス数をカウントして
そのカウント値をCPU70に入力するものである。モ
ータドライバ79はパルス発生器75の発生したパルス
を電力増幅して駆動パルスとして駆動ローラモータ80
に与えるものであり、駆動ローラモータ80はこのモー
タドライバ79から与えられる駆動パルスにより、回転
駆動されて駆動ローラ30を回転させる。
【0076】紙管モータドライバ77はCPU70の制
御のもとに、紙管モータ78の駆動用の出力を発生する
ものであり、紙管モータ78はこの駆動用出力を受けて
回転駆動されるモータであり、紙管モータ78の回転に
より、前述の紙管は回転される。
【0077】上記ディスプレイ72や紙種類選択スイッ
チ74などは本体60の見易い位置、操作し易い位置に
設けられている。
【0078】次に上記構成の本制御系の作用を、図7な
いし図10のフローチャートを参照して説明する。上述
したような手順で、本体60内に記録紙をセットし、記
録紙の先端を引き出してプーリ34と吸い取りローラ1
8との間に挟む。そして、本体60のカバー60aを閉
じる。
【0079】するとCPU70は図のフローチャートに
示すような動作を実施して、ローディングを実施する。
すなわち、CPU70はインタロックスイッチ73の状
態を監視しており(S11,S12)、本体60のカバ
ー60aを閉じるとインタロックスイッチ73は動作す
るので、このスイッチの状態からカバー60aが閉じら
れたことを知る。
【0080】すると、次に用紙種類の読み込みを行う
(S13)。用紙種類はオペレータが紙種類選択スイッ
チ74を操作して設定しており、この紙種類選択スイッ
チ74の設定を読み込んでCPU70は紙種類を判定す
る(S14,S15)。そして、紙種類がトレーシング
ペーパ(トレペ)であれば、パルス数を8937にセッ
トし(S18)、紙種類がフィルムであれば、パルス数
を5107にセットし(S17)、それらのいずれでも
なければ、パルス数を6383にセットする(S1
6)。これらのパルス数は図5の例を適用した場合の数
値である。
【0081】パルス数がセットされると、次に図8の制
御に移る。すなわち、CPU70は紙管モータドライバ
77を停止させて紙管モータ78を停止状態におき(S
21)、次に紙経路センサ57が紙を検出しているか否
かを調べ(S22)、紙経路センサ57が紙を検出して
いないときは駆動ローラモータ80を1パルス分だけ正
回転させるべく、パルス発生器75を制御する(S2
3)。
【0082】これによりモータドライバ79は1パルス
分の駆動パルスを発生し、駆動ローラモータ80は1パ
ルス分だけ正回転される。この回転に伴い、駆動ローラ
30が回転され、これによって当該駆動ローラ30の回
転方向と同方向に、その回転量対応分、搬送ベルト33
は連動回転移動される。そして、搬送ベルト33の移動
量分、記録紙は駆動ローラ30の側に移動される。
【0083】パルス発生器75の発生パルスはパルスカ
ウンタ72によりカウントされ、そのカウント値はCP
U70に入力される。CPU70はこのカウント値がパ
ルス数のセット値に達しているか否かをチェックし(S
24)、セット値に達していなければステップS22に
戻り、上述の動作を繰り返す。
【0084】こうして、搬送ベルト33の摩擦力と駆動
力で記録紙は駆動ローラ30の側に送り込まれ、駆動ピ
ンチローラ31と駆動ローラ30との間に挟まれて紙経
路センサ57位置へと送り込まれることになる。紙経路
センサ57位置への送り込みは、最大でS16〜S18
におけるセットパルス数X相当分であり、それ以前に紙
経路センサ57位置に記録紙先端が到達すればここでの
操作は終了される。
【0085】つまり、ステップS22において、紙経路
センサ57が紙を検出したならば、ステップS30に移
る。このステップでは、紙管モータ78の正回転を行う
べく、紙管モータドライバ77を制御して正回転駆動用
の駆動出力を発生させ、紙管を正回転駆動させる(S3
0)。
【0086】また、駆動ローラモータ80を1パルス
分、逆回転させるべく、パルス発生器75を制御し、1
パルス分の逆回転用駆動パルスをモータドライバ79よ
り発生させて駆動ローラ30を1パルス分、逆回転させ
る(S31)。
【0087】そして、紙経路センサ57が記録紙を検出
しているか否かをチェックし(S32)、記録紙を検出
しているときはS31に戻り、駆動ローラモータ80を
1パルス分、逆回転させることを繰り返す。
【0088】この駆動ローラ30の逆回転に伴い、当該
駆動ローラ30の回転方向と同方向に、その回転量対応
分、搬送ベルト33は連動回転移動される。この結果、
紙経路センサ57位置から記録紙が離れるまで、逆方向
に記録紙を戻し、紙管に巻き取られる。
【0089】記録紙が紙経路センサ57位置から離れる
と、紙経路センサ57は紙無しを検知するので、CPU
70は駆動ローラモータ80を2000パルス分、逆回
転させるべく、パルス発生器75を制御する。これによ
り、パルス発生器75の出力パルスを受けて動作するモ
ータドライバ79からは、2000パルス分の逆回転用
駆動パルスが発生され、駆動ローラ30は2000パル
ス分、逆回転される(S33)。そして、ステップS2
1に戻る。
【0090】この動作により、記録紙先端が紙経路セン
サ57位置の手前、所定の位置に来るようにセットされ
た後に、2000パルス分、記録紙は紙管側に戻され
る、と云った動作がなされる。ここで、駆動ローラ30
の2000パルス分の逆回転による戻し量は、紙先端が
吸い取りローラ18と搬送ベルト33による挾持位置か
ら外れない最適量であり、理想は吸い取りローラ18と
搬送ベルト33の接触点よりやや駆動ローラ30寄りの
位置である。
【0091】記録紙が所定量、戻されると再びステップ
S21以下の動作が繰り返され、記録紙は駆動ローラ3
0の方向に送り込まれ、駆動ピンチローラ31と駆動ロ
ーラ30との間に挟まれて紙経路センサ57位置へと送
り込まれることになる。この間、紙管モータは停止され
ており、紙管は比較的重量物で、慣性力があるので、搬
送ベルト33による順方向への搬送は円滑には行われ
ず、搬送ベルト33は記録紙の表面である程度スリップ
しながら僅かずつ記録紙を順方向に送る。
【0092】そのため、紙経路センサ57位置への送り
込みは、最大でS16〜S18におけるセットパルス数
X相当分であるものの、セットパルス数分の駆動が行わ
れても、それ以前に紙経路センサ57位置に記録紙先端
が到達することがない。従って、S30〜S33のルー
チンは、オペレータが搬送ベルト33の位置に記録紙先
端をセットした際の、先端位置のばらつきを吸収するた
めのものとなる。
【0093】セットパルス数X相当分、順方向に記録紙
を送る操作をすると、CPU70は次にS25に移り、
紙管モータ78を逆回転させるべく制御する。そして、
次に駆動ローラモータ80を1パルス分、正回転させる
べく制御し(S26)、パルス数が2500に達するか
(S27)、紙経路センサ57が記録紙を検出するまで
(S28)これを繰り返す。
【0094】パルス数が2500に達した場合には(S
27)、CPU70は紙管モータ78を停止させ(S3
4)、ついで紙セット不良をディスプレイ72に表示さ
せ(S35)、待機状態になる。これは、紙管を逆転さ
せて記録紙を逆方向に引っ張りながら、駆動ローラ30
側に記録紙を所定量順方向に送っても、紙経路センサ5
7の位置に記録紙が到達しない状態であるため、紙セッ
トの不良と判断して、オペレータによる紙の再セットを
待つようにするためである。
【0095】パルス数が2500に達しない前に(S2
7)、紙経路センサ57が記録紙を検出したならば(S
28)、CPU70は紙管モータ78を停止させ(S2
9)、シンボル2に移り、ステップS41以降のルーチ
ンを実行する。
【0096】すなわち、ここではまず、紙管モータ78
を正回転させ(S41)、用紙位置P1を読み込み(S
42)、駆動ローラモータを12000パルス分、逆回
転させるべく制御する(S43)。そして、用紙位置P
2を読み込み(S44)、用紙位置P1とP2の乗算値
の絶対値が0.5に等しいか、それより小さい場合に、
ステップS46に移り、そうでない場合はパルス数Xを
1.2倍した上で(S50)でS30に移る。つまり、
記録紙に対する搬送ベルト33のスリップ操作量が不適
正であるので、2割、操作量を増大させる。
【0097】ステップS46ではCPU70はまず、印
字のための一連の処理(搬送、静電潜像の形成、現像)
を実行させ(S46)、この処理が終了して印字が終わ
ると用紙カットを行わせ(S47)、これが済むとカッ
トされた記録済み記録紙を排出させる(S48)。その
後、CPU70は紙管モータ78を正回転させ(S4
9)、シンボル3に移り、ステップS51以降の処理に
入る。
【0098】ステップS51では駆動ローラモータを1
パルス分、逆回転させるべく制御し(S51)、ついで
紙経路センサ57が記録紙を検出したかをチェックし
(S52)、記録紙を検出するまで、駆動ローラモータ
の1パルス分の逆回転制御を繰り返す。紙経路センサ5
7が記録紙を検出したならば(S53)、紙管モータを
逆回転させ(S53)、待機状態になる。以上は、制御
の流れの説明である。
【0099】このような第1実施例にかかる本装置は、
回転駆動操作される駆動ローラと、この駆動ローラに接
するピンチローラとからなる主搬送手段を有して、ピン
チローラと駆動ローラとの間に記録紙を挾持して記録紙
を搬送する搬送機構部において、この駆動ローラに、こ
の駆動ローラの回転力によって一体的に回転移動する一
対の搬送ベルトをハの字に配して構成したものであり、
搬送ベルトはそれぞれ一端側を駆動ローラに対して回動
可能に支持されると共に、下面は搬送路面上の記録紙の
表面に接する構成とし、搬送ベルトの回転移動方向は駆
動ローラの回転方向と同一方向となるように構成したも
のである。
【0100】そして、この一対の搬送ベルトの端部を持
ち上げてここに記録紙先端を位置させた上で、当該記録
紙先端を搬送ベルトと搬送路面との間に挟み込み、駆動
ローラを回転させて搬送ベルトを回転移動させ、その下
面で記録紙面を擦りながら(スリップさせながら)、記
録紙を駆動ローラ側に送り、これを反復繰り返すこと
で、ハの字状配置の搬送ベルトによる搬送路外縁方向へ
の作用力と、記録紙に働くテンションとの相乗効果によ
り記録紙は姿勢が整えられ、また、シワや弛みが取り除
かれて駆動ローラとピンチローラとの間に引き込まれ、
適正な状態で搬送路を搬送させることができるように、
駆動ローラにオートローデンィングされるようになるも
のである。
【0101】それ故、装置の奥にある駆動ローラに記録
紙をローディングさせる時に、その手前の搬送ベルトの
位置に記録紙先端を挟むだけで、最適状態に記録紙セッ
トをすることができることから、記録紙セットが極めて
容易になる。
【0102】なお、記録紙面を擦りながら姿勢制御やシ
ワ、弛み取りを行うための時間(スリップ時間)につい
ては、静電記録紙100の搬送が駆動ローラ30のニッ
プ点Cに達するまでは紙管16の回転速度で決まってし
まうこととなるため、紙管16の回転速度をコントロー
ルし、静電記録紙100がニップ点Cに達するまでの時
間を制御することで対応する。
【0103】また、静電記録紙100の種類を誤って検
知したり、静電記録紙100の最初のセット位置があま
りに正規の位置からかけ離れていたり、使用環境が過酷
であったりするなどして、所定時間、静電記録紙100
と搬送ベルト33とをスリップさせても、静電記録紙1
00の部分的な弛みや、傾きが解消されない場合もある
ことから、このようなケースのために、印字準備が完了
して印字を開始した後、紙位置センサ6,7で静電記録
紙100を所定距離搬送したときの左右の移動量を観察
し、この値が基準値をオーバした場合には、その時点で
印字動作を中止し、静電記録紙100を、その先端が吸
い取りローラ18位置を越えない位置まで巻き戻し、こ
の時点で再度駆動ローラ30を反時計回り方向に回転さ
せ、搬送ベルト33と静電記録紙100とをスリップさ
せ、静電記録紙100のしわ,弛み,傾きをとると云っ
たことを行っている。この場合、スリップ時間は第1回
目よりも長くすることも必要である。
【0104】その後、静電記録紙100をニップ点Cに
搬送し、再度印字を開始するが、第2回目の印字時にも
静電記録紙の左右の移動量が基準値を越えた場合には、
印字動作を停止し、上記ディスプレイ72などの表示装
置にエラーを表示する。
【0105】(第2実施例)図11に本発明の第2実施
例に係るオートローディング機構内蔵カラー静電プロッ
タの概要を示す。基本的な構成は第1実施例で説明した
ものと同じであり、同一要素には同一符号を付してお
く。
【0106】すなわち、図において1は静電記録紙10
0上に静電潜像を形成する静電記録ヘッド、2は静電記
録ヘッド1に静電記録紙100を押しつけ静電記録紙1
00上にムラ無く静電潜像を形成させるパッドローラ、
65は静電記録紙100の非画像形成面の不要な静電気
を除去する除電ブラシ、6,7は静電記録ヘッド1に対
する静電記録紙100の位置を検出する紙位置センサで
あり、静電記録ヘッド1の両サイドに設けられている。
紙位置センサはCCDイメージ素子等により構成されて
いる。
【0107】16は静電記録紙(記録シート)100が
ロール状に巻かれていて画像形成部に対して静電記録紙
100を供給する紙管、17はエンコーダ・ローラであ
り、紙管16からの送り出し口に配されている。エンコ
ーダ・ローラ17は記録紙100に接しており、記録時
には記録紙100の搬送と共にその摩擦接触により回転
される構成となっている。また、エンコーダ・ローラ1
7は静電記録ヘッド1の表面に対して平行に静電記録紙
100を送り込むように位置設定してあり、かつ、その
回転数から静電記録紙100の搬送速度を検出すること
ができる。
【0108】55は静電記録紙100と密着し、静電記
録紙100との間に現像液である液体トナーを流すこと
で、静電記録紙100上に形成された静電潜像をトナー
像として現像する現像ヘッドである。
【0109】現像ヘッド55は記録搬送方向上流側から
ブラック用55a,シアン用55b,マゼンタ用55
c,イエロー用55dの順で並んでおり、この順番で静
電記録紙100と接触し、静電記録紙100上に画像を
形成していく。56は静電記録紙100上の不要な残留
液体トナーを吸引する吸い取りヘッド、18はエンコー
ダ・ローラ17と共に画像形成部における静電記録紙1
00の姿勢を決定し、静電記録紙100上の不要なトナ
ーを吸い取る吸い取りローラ、30は静電記録紙100
を駆動させ、静電記録紙100の搬送方向,搬送速度を
決定する駆動ローラである。
【0110】また、51は画像形成途中の静電記録紙1
00を巻き取り保管する巻き取りローラ、52は画像の
形成された静電記録紙100の内、必要とされる画像形
成部分と不要な部分とに切り分けると共に、画像が形成
され排紙される部分と未画像形成部とを切り分けるYカ
ッタ、53はYカッタ52により切断されて来た画像記
録済み静電記録紙100に対し、その両端の不要部分と
必要な画像部分とに切り分けると共に、A0サイズの静
電記録紙100をそれ以下のサイズの図面に切り分ける
Xカッタ、54はYカッタ52により切断された静電記
録紙100をXカッターでの切断作業中保持すると共
に、画像形成、裁断共終えた静電記録紙100を画像形
成装置より排出する排紙機構である。
【0111】また、60aは静電記録紙100を画像形
成装置にセットしたり、詰まった静電記録紙100を処
理するときなどに開閉する本体カバーである。41はエ
ンコーダ・ローラ17に対峙して配されたエンコーダ・
ピンチローラであり、エンコーダ・ローラ17との間で
静電記録紙100を挟み込み、エンコーダ・ローラ17
と静電記録紙100との間でのスリップを防止するため
のものである。
【0112】40は記録紙搬送経路における駆動ローラ
30入口近傍に配置され、静電記録紙100の先端の当
該駆動ローラ30位置への到達を検知する紙到達センサ
である。
【0113】図12は本発明に係るカラー静電プロッタ
の図11における主搬送機構系およびオートローディン
グ機構系を示す図で、主搬送機構系となる駆動ローラ,
巻き取りローラ部分を中心とした拡大図であり、18は
吸い取りローラ、30は駆動ローラ、51は巻き取りロ
ーラである。
【0114】31は駆動ローラ30に静電記録紙100
を押し付け、駆動ローラ30の駆動力を静電記録紙10
0に伝達する駆動ピンチローラ、13は巻き取りローラ
51に静電記録紙100を押し付け、静電記録紙100
が巻き取りローラに巻き付くのを助ける巻き取りピンチ
ローラ、50は静電記録紙100の搬送経路を切り替
え、印字途中では巻き取りローラ51に静電記録紙10
0を送り込み、画像形成が完了するとカッタ部に静電記
録紙100を送り込む経路切り替え制御用のゲートであ
る。
【0115】また、57は静電記録紙の存在位置を検知
する紙経路センサ、33は吸い取りローラ18上にセッ
トされた静電記録紙100を、駆動ローラ30と駆動ピ
ンチローラ31とのニップ点まで搬送する搬送ベルト、
34は搬送ベルト33を掛け渡し、回転させるプーリ、
35はプーリ34を所定の位置の所定の向きに保持し駆
動ローラ30の軸30aに回転可能に設けられたアー
ム、38は駆動ローラ軸30aにアーム35を固定する
ホルダである。
【0116】上記アーム35は平らで真っ直ぐな板材を
用い、一端側を幾分内側に折り曲げた状態に作られてお
り、駆動ローラ30の両端面にそれぞれ平行に他端側が
配置される関係から、プーリ34は駆動ローラ30の端
面に平行ではなく、搬送下流側に向けて逆ハの字状に配
置されることになり、従って、搬送ベルト33も駆動ロ
ーラ30の端面に平行ではなく、幾分逆ハの字状とな
る。
【0117】駆動ローラ30、駆動ピンチローラ31、
搬送ベルト33、プーリ34、アーム35、そして、吸
い取りローラ18とから構成される部分は記録紙の搬送
駆動機構系を構成しており、オートローディング機構の
重要な部分を占める。
【0118】駆動ローラ30は静電記録紙100を駆動
させ、静電記録紙100の搬送方向,搬送速度を決定す
る。また、駆動ピンチローラ31は駆動ローラに静電記
録紙100を押しつけ、駆動ローラ30の駆動力を静電
記録紙100に伝達する。吸い取りローラ18は搬送駆
動機構系専用の構成要素ではなく、現像時に静電記録紙
100上の不要なトナーを吸い取るためのものである
が、搬送ベルト33と協力して記録紙100の弛みやシ
ワを取り、かつ、ニップ点Cに記録紙100を送り込む
機能を与える。
【0119】記録紙の搬送駆動機構系は基本的には第1
実施例で説明したものと同じで良い。本装置においては
エンコーダ・ローラ17に接するエンコーダ・ピンチロ
ーラ41が設けられており、さらにエンコーダ・ローラ
17には、図示しないがこのエンコーダ・ローラ17と
接離自在に連結するクラッチを介してエンコーダ・モー
タが接続されている。
【0120】エンコーダ・モータはペーパオートローデ
ィング時にエンコーダ・ローラ17を順方向に回転駆動
させるためのものであり、オートローディングが終わる
とエンコーダ・モータはエンコーダ・ローラ17との連
結が解かれ、自由に回転できるようになっている。
【0121】そして、オートローディング機構はこれら
エンコーダ・ローラ17、エンコーダ・ピンチローラ4
1、クラッチ、エンコーダ・モータと、上述した駆動ロ
ーラ30、駆動ピンチローラ31、搬送ベルト33、プ
ーリ34、アーム35、そして、吸い取りローラ18と
から構成される搬送駆動機構系とにより構成される。
【0122】図11を用いて本発明に係るカラー静電プ
ロッタの概略の印字動作を説明する。本発明は記録紙セ
ット時のローディング指令をマニュアル操作とした例
と、全自動とした例があるが、まず前者の例を説明す
る。
【0123】紙管16を新たにセットする時は上述した
ペーパオートローディング機構を用いる。図示しないが
本体60には操作パネルがあり、この操作パネルにはペ
ーパオートローディングのための指令ボタンがある。従
って、用紙をセットする時は本体60のカバー60aを
開け、紙管16を定位置にセットした後、紙管16から
記録紙100を繰り出し、その先端をエンコーダ・ロー
ラ17とエンコーダ・ピンチローラ41との間に持って
ゆき、操作パネルのペーパオートローディング用指令ボ
タンを押す。
【0124】すると図示しない制御装置(CPU)はこ
の指令を受けてクラッチを接続制御操作し、続いてエン
コーダ・モータを順方向に回転駆動させる。また、同時
に駆動ローラ30を順方向に回転駆動制御する。
【0125】従って、エンコーダ・モータの回転力はエ
ンコーダ・ローラ17に伝わり、エンコーダ・ローラ1
7は順方向に回転駆動する。そのため、記録紙100の
先端はエンコーダ・ローラ17とエンコーダ・ピンチロ
ーラ41との間に噛み込まれ、下流側へと送り出され
る。やがて、記録紙100の先端は搬送ベルト33と吸
い取りローラ18との間に到達し、これらの間に挟まれ
て駆動ローラ30側へと向かう。
【0126】すなわち、搬送ベルト33が記録紙100
面に接触すると、吸い取りローラ18との間で搬送ベル
ト33が記録紙100を押さえ、駆動ローラ30の回転
により搬送ベルト33も駆動されて記録紙100の先端
を駆動ローラ30のニップ点Cの位置に送り出す。従っ
て、記録紙100の先端は駆動ローラ30と駆動ピンチ
ローラ31の間に挟まれ、下流へと送り出されることに
なる。
【0127】駆動ローラ30の位置に記録紙100の先
端が到達すると紙到達センサ40がこれを検知し、制御
装置に知らせるので、制御装置はこれを受けて記録紙1
00の先端が駆動ローラ30のニップ点Cの位置に到達
するタイミングを以てオートローディング制御を終了す
る。
【0128】これにより、駆動ローラ30およびエンコ
ーダ・モータは停止し、紙送りは停止され、また、クラ
ッチは接続解除されて、エンコーダ・ローラ17は自由
な状態になる。
【0129】次に制御装置は記録開始可能な状態にな
り、記録信号と記録開始指令を与えると制御装置は駆動
ローラ30を再び順方向に回転駆動開始する。そして、
静電記録ヘッド1を駆動し、また、第1色目の現像のた
めに現像ヘッド55aを待機位置から現像位置に移動さ
せ、その現像ヘッド55aに現像液(第1色用の液体ト
ナー)を循環させる。
【0130】紙管16から繰り出され、静電記録ヘッド
1とパッドローラ2との間を通して、駆動ローラ30と
駆動ピンチローラ12とでニップされた静電記録紙10
0は、印字動作開始と同時に、潜像形成点(静電記録ヘ
ッド1のパッドローラ2によるニップ位置)で第1色目
に相当する静電潜像が形成されながら、一定の速度で搬
送され、その先端は巻き取りローラ51へ送り込まれ
る。
【0131】このようにして静電記録ヘッド1で静電潜
像を形成された静電記録紙100は、現像ヘッド55a
と接触し、第1色目の現像が行われ、吸い取りヘッド5
6、吸い取りローラ18で不要なトナーを除去された
後、巻き取りローラ51に巻き取られる。
【0132】第1色目の記録が終了すると、現像ヘッド
55aとパッドローラ2は静電記録紙100から離れ、
続いて駆動ローラ30が印字時とは逆方向に回転し、静
電記録紙100を紙管16に巻き戻す。紙管16は逆方
向に回転力が与えられているので、駆動ローラ30の逆
方向回転により静電記録紙100を紙管16に巻き戻す
ことができる。
【0133】静電記録紙100の先端が駆動ローラ30
と駆動ピンチローラ12とのニップ点Aの手前まで巻き
戻されたところで制御装置は巻き戻しを停止制御する。
巻き戻しが終了した時点で制御装置は今度はパッドロー
ラ2と現像ヘッド55bを静電記録紙100に接触さ
せ、第2色目記録の準備を完了させる。そして、第1色
目と同様にして第2色目を記録し、それが終わると巻き
戻して第3色目の記録を行う。このようにして第3色目
までを記録する。
【0134】本発明に係るカラー静電プロッタでは、第
1色目がブラック、第2色目がシアン、第3色目がマゼ
ンタ、第4色目がイエローである。
【0135】第3色目の印字が終了し、静電記録紙10
0が完全に巻き戻されると、制御装置はゲート11を切
り替え制御する。これにより、ゲート11は紙搬送経路
を巻き取りローラ51の方向からカッタ方向に変える。
第3色目までの印字動作と同様に静電記録紙100上に
第4色目の画像が形成されながら、静電記録紙100は
カッタ部に送られる。カッタ部に送られてきた静電記録
紙100はその先端の非画像部分がYカッタ52で切り
落とされ、続いて画像部分と未画像形成部分がYカッタ
52で同様に切り離される。
【0136】次にXカッタ53で静電記録紙100の両
端の不要部分が切り落とされ、図面のサイズがA2以下
の場合は、さらにXカッタ53で切り分けられ、排紙機
構54を通って機外に排出される。
【0137】画像部分が機外に排出された後、画像部分
が切り離された静電記録紙100は巻き戻され先端がA
点の手前に来たところで制御装置は巻き戻しを停止し、
記録動作を完了する。
【0138】このようにして、用紙先端ををエンコーダ
・ローラ17位置に導くだけでペーパオートローディン
グを行うことができ、画像記録を実施することができる
ようになる。
【0139】次に全自動ペーパオートローディング機構
の詳しい構成例を説明する。図13は本発明の第2実施
例に係るカラー静電プロッタのオートペーパローディン
グ機構の構成要素の一部である主搬送機構部に設けた姿
勢矯正用の案内搬送機構部を中心としたその近傍の概略
図であり、図12を上から見た図である。
【0140】19はアーム35に固定され、プーリ34
を回転可能に保持するスタッド、30bは駆動ローラ3
0の両端近傍にそれぞれ形成された搬送ベルト33の掛
け渡しのためのベルト溝、30cは駆動ローラ30の一
方の軸端に設けられ、図示しない駆動モータからの駆動
力を駆動ローラ30に伝達する駆動ギアである。
【0141】アーム35は上述したように駆動ローラ3
0の両端面側にそれぞれ回動自由に設けられており、そ
の自由端側にプーリ34が設けられるが、プーリ34と
駆動ローラ30のベルト溝30bに掛け渡されたベルト
33が逆ハの字状の配置となるように、アーム35の先
端側を内側に曲げてある。記録紙は送ったり、戻したり
するので、アーム35の先端側傾斜角度はあまり角度を
取り過ぎても問題があることから、採用し得る角度範囲
は1度から30度程度である。ベルト33は丸ベルトを
使用しており、材質は例えばウレタンである。
【0142】図12,図13を用いて本発明の第2実施
例に係るカラー静電プロッタのオートペーパローディン
グ機構を説明する。
【0143】アーム35が駆動ローラ30の両端の軸に
ホルダ38を介して、駆動ローラ30の軸に対して回転
可能に保持され、ホルダ38と駆動ローラ30の端面と
により挟まれることで、スラスト方向の動きを規制され
ている。上述したように、アーム35の先端部は僅かに
内側に入り込むように曲がっており、その先端部には内
向きにスタッド19が設けられていて、そのスタッド1
9の先端にはプーリ34が回転可能に保持されている。
プーリ34はスタッド19に軸支されることにより、回
転時に両者間に摩擦が作用するようにしてある。
【0144】また、駆動ローラ30の両端には、その深
さが搬送ベルト33の直径と略同一の、内側の壁がテー
パになったベルト溝30bが設けられ、ベルト溝30b
とプーリ34の間に静電記録紙100を搬送する断面形
状が円形の搬送ベルト33が掛け渡されている。
【0145】この搬送ベルト33は駆動ローラ30から
駆動力を貰い回転するが、プーリ34とスタッド19と
の間には上述の摩擦による回転負荷が生じるため、アー
ム35をも同方向に回転させるように作用することにな
る。
【0146】従って、駆動ローラ30が反時計回り方向
に回転する場合には、アーム35は吸い取りローラ18
に押し付けられ、駆動ローラ30が時計回り方向に回転
する場合には、アーム35は吸い取りローラ18から離
間する方向に回転することとなる。すなわち、順方向回
転の時(記録紙送り出し方向回転の時)はアーム35は
吸い取りローラ18に押し付けられ、逆方向回転の時
(記録紙戻し方向回転の時)はアーム35は吸い取りロ
ーラ18から離間する方向に回転する。
【0147】搬送ベルト33が吸い取りローラ18に押
し付けられる押圧力は、プーリ34とスタッド19との
摩擦トルクによって決まるが、押圧力が足りない場合に
は、アーム35にフック35aを設け、このフック35
aと吸い取りローラ18の両端の軸18aとの間に図示
しない引っ張りコイルバネを掛け渡すことによって、必
要な押圧力を得るようにすることもできる。
【0148】この場合、プーリ34とスタッド19との
間に図示しないワンウェイクラッチ(一方向にのみ、回
転を伝えるクラッチ)を介在させるようにすることで、
駆動ローラ30が反時計回り方向に回転している場合に
は、プーリ34とスタッド19は空回りし、従って、搬
送ベルト33の押圧力はフック35aと軸18aに掛け
渡された引っ張りコイルバネの力のみで決まることにな
り、その力関係を最適に設定することによって、駆動ロ
ーラ30が時計回り方向に回転する場合には、プーリ3
4とスタッド19との間に摩擦トルクが働き、アーム3
5を同方向に回転させ、搬送ベルト33が吸い取りロー
ラ18から離間するように構成することもできる。
【0149】図14はペーパオートローディング機構の
一翼を担う本発明の第2実施例に係るカラー静電プロッ
タのエンコーダ・ユニットの概要を示す図であり、上面
側から見た図である。このエンコーダ・ユニットはペー
パ送り込み機能を有する。
【0150】図における17はエンコーダ・ローラであ
り、このエンコーダ・ローラ17にはエンコーダ・ピン
チローラ41が接離可能に対峙して配置されている。1
7aはエンコーダ17の回転に連動し、その単位時間当
たりのパルス数からエンコーダ・ローラ17の回転速度
を検出することによって、静電記録紙100の搬送速度
を検出するエンコーダであり、17bはエンコーダ・ロ
ーラ17とエンコーダ17bとを連結するカップリン
グ、17cはエンコーダ・ローラ17に回転力を与える
エンコーダ・モータ、17dはエンコーダ・ローラ17
とエンコーダ・モータ17cとを電磁的に接続したり切
り離したりして、エンコーダ・モータ17cの回転力を
選択的に伝達するロータリクラッチである。
【0151】通常プリント時は、エンコーダ・ローラ1
7とエンコーダ・モータ17cはロータリクラッチ17
dにより物理的に切り離されており、エンコーダ・モー
タ17cによる負荷はない。静電記録紙100をセット
するときにのみ、エンコーダ・モータ17cは接続さ
れ、エンコーダ・ローラ17を駆動する。
【0152】次に図14,図15を用いて本発明の第2
実施例に係るカラー静電プロッタの紙セット方法の詳細
を説明する。ここで図15はオートローディングの初期
状態を示す図である。
【0153】記録紙100をセットするときは、まず初
めに本体60のカバー60aを開け、紙管16を本体に
セットし、エンコーダ・ピンチローラ41を上げる。そ
して、紙管16から静電記録紙100を適量繰り出し、
エンコーダ・ローラ17とエンコーダ・ピンチローラ4
1との間に置き、エンコーダ・ピンチローラ41を下ろ
して静電記録紙100をエンコーダ・ローラ17とエン
コーダ・ピンチローラ41との間に挟み込み、カバー6
0aを閉める。ユーザによる紙セットの作業はここまで
である。
【0154】カバー60aが閉められたことを例えば、
カバー60a開閉を検知するために本体60に設けられ
た図示しない検知手段により検知すると、本体60内の
図示しない制御装置は駆動ローラ30を図における時計
回り方向(紙送り戻し方向に相当)に所定量回転させる
ことにより、ペーパオートローディング機構のアーム3
5を、吸い取りローラ18から離間させる。また、同時
に図示しないソレノイドによりパッドローラ2と除電ブ
ラシ65を持ち上げることにより、静電ヘッド1からこ
れらを離間させる。これにより、ペーパローディング時
の紙搬送経路における障害物を排除する。
【0155】次に、制御装置はロータリクラッチ17d
によりエンコーダ・ローラ17とエンコーダ・モータ1
7cとを接続すべく制御し、続いてエンコーダ・モータ
17cを回転させてエンコーダ・ローラ17を順方向に
回転させると共に、紙管16を断続的に回転させ、静電
記録紙100をゆっくりと駆動ローラ30に向けて送り
込む。すなわち、静電記録紙100にテンションを与え
たり、巻き戻すときのために、紙管16の回転用の図示
しないモータが接続されており、このモータを送り出し
方向に断続的に回転させることで静電記録紙100を送
り出すと、この送り出された部分は順方向に回転されて
いるエンコーダ・ローラ17とこれに接するエンコーダ
・ピンチローラ41により、挟まれて繰り出されること
により、静電記録紙100は駆動ローラ30に向けてゆ
っくりと送り出されることになる。
【0156】この時、静電記録紙100の先端は、静電
記録紙100の両端位置にエンコーダ・ローラ17の直
後位置から吸い取りローラ18の直前位置までの間に設
けられた図示しない紙ガイドに案内されて送られる。や
がて、静電記録紙100の先端が駆動ローラ30の近傍
に設けられた紙先端センサ40に達する。そして、紙先
端センサ40から検知信号が制御装置に向けて出力され
る。
【0157】紙先端センサ40が静電記録紙100の先
端の到達を検知した時点で、制御装置は一度紙管16と
エンコーダ・ローラ17の回転駆動を止め、静電記録紙
100の搬送を停止する。この状態で制御装置は一度紙
管16にブレーキを作用させるべく制御し、また、制御
装置はロータリクラッチ17dを切ってエンコーダ・ロ
ーラ17とエンコーダ・モータ17cとの接続を解除す
る。
【0158】この状態で制御装置(CPU)は次に駆動
ローラ30を反時計回り(すなわち、紙送り出し方向)
に回転させる。これにより、搬送ベルト33と吸い取り
ローラ18との間に静電記録紙100を挟み込む。
【0159】そして、この駆動ローラ30の回転に伴っ
て搬送ベルト33が回転し、静電記録紙100が搬送さ
れ始めるが、この時、紙管16は回転しないようにブレ
ーキを掛けられている上、搬送ベルト33の押圧力は、
紙管16が静電記録紙100に与える張力に比べて小さ
いために、静電記録紙100と搬送ベルト33がスリッ
プする。
【0160】ここで、搬送ベルト33は僅かに外側に向
いて回転移動しているため、静電記録紙100のしわや
弛みを取ると共に、紙管16に対して斜めに傾いてセッ
トされているような静電記録紙100も正しい姿勢に直
すように作用する。
【0161】つまり、静電記録紙100が、紙管16に
対して斜めに傾いてセットされていると云うことは、静
電記録紙100の左右どちらかに弛みがあるか、左右の
弛み量に差があると云うことであるから、逆ハの字形に
配置された一対の搬送ベルト33で静電記録紙の左右両
端を別々に引っ張る如く、力を作用させることにより、
その弛みを解消し、正しい姿勢に直すことが出来る。
【0162】制御装置は駆動ローラ30を順方向に回転
させるべく制御し、静電記録紙100と搬送ベルト33
を十分にスリップさせて静電記録紙100のしわ,弛
み,斜行を取り除く。その後、制御装置は紙管16を駆
動ローラ30よりも遅い周速で回転させて、静電記録紙
100を駆動ローラ30と駆動ピンチローラ12とのニ
ップ点Cに送り込むように制御する。
【0163】静電記録紙100がC点でニップされる
と、その先は駆動ローラ30が静電記録紙100を搬送
する搬送力が、紙管16が静電記録紙100に与える張
力よりも強いために、静電記録紙100は駆動ローラ3
0によって搬送される。制御装置は次に静電記録紙10
0がニップ点Cを越えて所定量送られたところで停止さ
せる。
【0164】これにより、駆動ローラ30によって搬送
された静電記録紙100はニップ点Cを越えて所定量送
られたところで停止され、印字の準備が完了する。静電
記録紙100が所定の位置に達したことは紙経路センサ
57で検知する。
【0165】これで静電記録紙100のオートローディ
ングが終了し、制御装置は上述したように第1色目の記
録制御に入り、これが終わると静電記録紙100を巻き
戻して、第2色目の記録制御に入り、と云った具合に、
各色の記録制御を順に行う。
【0166】なお、画像記録中も、駆動ローラ30が反
時計回り方向に回転しているとき、つまり、画像形成時
には搬送ベルト33は静電記録紙100に接触している
が、搬送ベルト33は駆動ローラ30と同じ周速で回転
しているため、接触していることが特に問題になるよう
なことはない。
【0167】また、紙巻戻し時には、駆動ローラ30は
時計まわり方向に回転しているため、搬送ベルト33は
静電記録紙100とは離間しているので、全く問題には
ならない。さらにまた、エンコーダ・ローラ17は紙セ
ット時以外はエンコーダ・モータ17cとは切り離され
ているために、問題にはならない。
【0168】また、本システムではオートローディング
が開始されると、所定時間経過してもローディングが完
了しないときは、オートローディングを中止し、アラー
ムを発生するようにしてある。
【0169】すなわち、静電記録紙100をエンコーダ
・ローラ17とエンコーダ・ピンチローラ41との間に
セットしないでカバー60を閉めた場合や、静電記録紙
の先端がエンコーダ・ローラ17とエンコーダ・ピンチ
ローラ41との間で十分にニップされていなかったため
に外れてしまった場合や、途中紙詰まり等で静電記録紙
100が正しく搬送されない場合などにおいては、所定
時間、紙管16とエンコーダ・ローラ17を回転させ、
静電記録紙100を搬送操作しても紙先端センサ40が
静電記録紙100の先端の到達を検知しない。
【0170】従って、オートローディングの時間制限を
設けて、制限時間内に紙先端センサ40が静電記録紙1
00の先端の到達を検知しないときは、制御装置はエラ
ーを表示すべく制御してオペレータに異常を知らせると
共に、オートローディングの動作を停止する。
【0171】また、紙先端センサ40が静電記録紙10
0の到達を検知し、駆動ローラ30と紙管16を一定時
間回転させても紙位置センサ57が静電記録紙100を
検知しない場合にも、制御装置はエラーを表示して停止
すべく制御する。
【0172】また、静電記録紙100と搬送ベルト33
をスリップさせる時間は、実験により求められた適正時
間に安全率を見込んで設定しておく。但し、静電記録紙
100には、普通紙タイプの他にトレーシングペーパタ
イプ,フィルムタイプ,合成紙タイプ等いくつか種類が
あり、それぞれに摩擦係数,腰の強さなどが異なり、適
正なスリップ時間,搬送ベルト33の適正押圧力は異な
ってくる。
【0173】このため、静電記録紙100の種類を検知
してスリップ時間,押圧力を変えてやる必要がある。
【0174】静電記録紙100の種類は、上述したよう
に、操作パネルに紙種類選択スイッチを設けて、ユーザ
に紙種類選択スイッチを切り換え設定してもらうように
する(手動紙種別指定)方式でも良いし、また、紙位置
センサ6,7により、その透明度や予め記されたマーク
を読み取ることで検知するようにする(自動紙種別判
別)方式とすることもできる。
【0175】紙位置センサ6,7はCCD素子等を用い
ることにより、視野内の情報を画像情報として得ること
ができるため、透明度やマークを読み取ることができ
る。
【0176】スリップ時間については、静電記録紙10
0の搬送は駆動ローラ30のニップ点Cに達するまでは
紙管16の回転速度で決まってしまうこととなるため、
紙管16の回転速度をコントロールし、静電記録紙10
0がニップ点Cに達するまでの時間を制御することで対
応する。また、駆動ローラ30の回転速度を変えること
で、スリップ時間を変えなくとも、スリップ量と押圧力
を変えることが出来る。
【0177】また、静電記録紙100の種類を誤って検
知したり、静電記録紙100の最初のセット位置があま
りに正規の位置からかけ離れていたり、使用環境が過酷
であったりするなどして、所定時間、静電記録紙100
と搬送ベルト33とをスリップさせても、静電記録紙1
00の部分的な弛みや、傾きが解消されない場合も考え
られる。
【0178】このようなケースのために、印字準備が完
了して印字を開始した後、紙位置センサ6,7で静電記
録紙100を所定距離搬送したときの左右の移動量を観
察し、この値が基準値をオーバした場合には、その時点
で印字動作を中止し、静電記録紙100を、その先端が
吸い取りローラ18位置を越えない位置まで巻き戻し、
この時点で再度駆動ローラ30を反時計回り方向に回転
させ、搬送ベルト33と静電記録紙100とをスリップ
させ、静電記録紙100のしわ,弛み,傾きをとる。こ
の場合、スリップ時間は第1回目よりも長くすることも
必要である。
【0179】その後、静電記録紙100をニップ点Cに
搬送し、再度印字を開始する。第2回目の印字時にも静
電記録紙の左右の移動量が基準値を越えた場合には、印
字動作を停止し、エラーを表示する。
【0180】(第3実施例)図16は本発明の第3実施
例に相当するもので、パッドローラユニット部分の概略
図である。上述した第2実施例がエンコーダ・ユニット
にペーパ送り込み機能を持たせたものであったのに対
し、第3実施例ではパッドローラユニット部分にペーパ
送り込み機能を持たせてある。
【0181】もちろん、この実施例の場合、第2実施例
におけるエンコーダ・ユニットでのエンコーダ・ローラ
17の駆動用のモータやクラッチは不要であり、また、
エンコーダ・ピンチローラ41についてはあっても良
く、無くとも良い。
【0182】すなわち、図に示すように、パッドローラ
2には、これを駆動回転させるためのパッドローラモー
タ2aが設けられており、パッドローラモータ2aの駆
動力をパッドローラ2に伝達するために駆動ベルト2b
がある。両者の間に掛け渡されている。
【0183】2cと2dは駆動ベルト2bを掛け渡すた
めのプーリであり、プーリ2cはパッドローラモータ2
aに取り付けられ、プーリ2dはパッドローラ2の回転
軸に取り付けられている。
【0184】プーリ2dにはパッドローラモータ2aか
らの矢印方向の駆動力は伝達するが、反対方向の回転に
対してはフリーになるようなワンウェイクラッチが設け
られている。2gは静電記録紙100の給紙,リバース
に応じてパッドローラ2を昇降駆動させるためのソレノ
イドであり、2fは昇降アームである。昇降アーム2f
は定点に固定された支点2jを中心に回動可能に設けら
れ、ソレノイド2gの動きに連動してテコの原理でパッ
ドローラ2をパッドローラ2の軸端2eを介して昇降さ
せる。
【0185】2hはパッドローラ2の昇降時、パッドロ
ーラ2の軸端2eをガイドする切り欠きであり、本体フ
レームに設けられている。ガイド用の切り欠き2hはパ
ッドローラモータ2aの回転中心と同芯円を成してお
り、パッドローラ2が昇降してもプーリ2c,2d間距
離が変わらないようになっている。
【0186】この構成においては、ペーパオートローデ
ィングに際してのみ、パッドローラ2をパッドローラモ
ータ2aの駆動力により回転駆動させて、紙送りに使用
するがその他の時点ではパッドローラモータ2aの駆動
力による回転駆動はさせないようにしてある。
【0187】そして、通常のプリント時において、給紙
(紙送り出し)を行っている時には、パッドローラ2は
静電記録紙100を介して静電ヘッド1に押圧してい
て、給紙方向の静電記録紙100の搬送に応じて回転し
ているが、この回転方向ではプーリ2dに設けられたワ
ンウェイクラッチによりパッドローラモータ2aとは切
り離される。そのため、パッドローラ2の回転に負荷の
増加はない。また、リバース時(紙戻し時)には、もと
もとパッドローラ2は静電記録紙100から引き離すよ
うに制御しているため、問題はない。
【0188】次に図16,図17を用いて本発明の第3
実施例に係るカラー静電プロッタの紙セット方法の概略
を説明する。
【0189】本体60のカバー60aを開け、紙管16
を本体60にセットし、紙管16から静電記録紙100
を所定量、手で繰り出し、エンコーダ・ローラ17とエ
ンコーダ・ピンチローラ41との間を通してパッド・ロ
ーラ2と静電ヘッド1との間に置き、パッド・ローラ2
を下ろして静電記録紙100を静電ヘッド1とパッド・
ローラ2との間に挟み込みカバー60を閉める。ユーザ
による紙セットの作業はここまでである。
【0190】カバー60が閉められたことを検知する
と、オートペーパーローディング機構の駆動ローラ30
を時計回り方向に所定量回転させて、駆動ローラ30に
設けたアーム35を吸い取りローラ18から離間させ
る。
【0191】また、同時にパッドローラユニットにおけ
るソレノイド2gによりパッドローラ2を下ろして静電
ヘッド1に押圧させる。
【0192】次に、パッドローラモータ2aを駆動し、
パッドローラ2を回転させると共に、紙管16を断続的
に回転させ、静電記録紙100をゆっくりと駆動ローラ
30に向けて送り込む。
【0193】この時、静電記録紙100の先端は、静電
記録紙100の両端位置にエンコーダ・ローラ2の直後
から吸い取りローラ18の直前まで設けられた図示しな
い紙ガイドに案内されて、紙先端センサ40に達する。
紙先端センサ40が静電記録紙100の先端の到達を検
知した時点で、一度、紙管16とパッド・ローラ2の回
転を止め、静電記録紙100の搬送を停止する。その後
は第2実施例と同様に動作を行い印字準備を完了する。
【0194】静電記録紙100をパッド・ローラ2と静
電ベルト1との間にセットしないでカバー60を閉めた
場合や、静電記録紙の先端がパッド・ローラ2と静電ヘ
ッド1との間で十分にニップされていなかったために外
れてしまった場合や、途中紙詰まり等で静電記録紙10
0が正しく搬送されない場合などは、所定時間紙管16
とパッドローラ2を回転させ静電記録紙100を搬送し
ても紙先端センサ40が静電記録紙100の先端の到達
を検知しないので、エラーを表示して停止する。
【0195】また、紙先端センサ40が静電記録紙10
0の到達を検知し、駆動ローラ30と紙管16を一定時
間回転させても紙位置センサ14aが静電記録紙100
を検知しない場合にも、エラーを表示して停止する。
【0196】このような各種制御は、制御装置(CPU
70)により行うことは第1および第2実施例と変わら
ない。
【0197】以上は、駆動ローラの両端部にそれぞれ溝
を設け、駆動ローラの両側に該駆動ローラに対して回転
可能に保持されたプーリとを設けて、このプーリと溝と
の間にそれぞれ搬送用のベルト掛け渡し、これら搬送ベ
ルトは記録紙搬送方向に対して逆ハの字上に配して内側
から外側に僅かに傾けて渡した状態とし、前記搬送ベル
トと、駆動ローラの手前に位置する吸い取りローラとの
間に紙を挟み込み、駆動ローラの駆動力で紙を搬送する
ように構成したローディング機構を設け、また、パッド
ローラもしくはエンコーダ・ローラ等を記録紙の導入操
作用に兼用すべく回転駆動源を設けて記録紙の挾持繰出
し可能な構成(ニップ搬送可能な構成)としたものであ
る。
【0198】そして、第2実施例にせよ、また、第3実
施例にせよ、いずれもカラー静電プロッタが本来具備し
ている構成要素、例えば、第2実施例ではエンコーダ・
ローラ17を、また、第3実施例ではパッドローラ2を
そのまま駆動輪として用い、新たに設けた駆動用のモー
タにより回転駆動させて、記録紙送り込みを行わせるよ
うにしたものであり、この部分に記録紙の先端をセット
すれば、後はペーパローディング機構を構成する駆動ロ
ーラの位置に自動的に記録紙の先端を送り込み、駆動ロ
ーラのニップ点にニップさせるようにし、また、駆動ロ
ーラの両側に設けたアームと搬送ベルトにより、しわ延
ばしと姿勢矯正を行うことができるようにしたものであ
る。
【0199】従って、記録紙をセットするにあたり、誰
でもが極めて容易に、しかも、正しく記録紙をセットし
て記録に移ることができるようになる。
【0200】なお、本発明は上述した実施例に限定する
ことなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して
実施し得るものであり、例えば、本発明の第3実施例と
して、エンコーダローラ17をモータで回転駆動させる
代わりに、エンコーダ・ピンチローラ41にモータを設
けて回転駆動させるようにし、静電記録紙100をオー
トペーパローディング機構の駆動ローラに自動繰出しす
るようにすることも考えられる。このように構成しても
上述の各例と同様の効果が得られる。
【0201】なお、第3実施例の場合、通常のプリント
時や紙巻き戻し時等においてはエンコーダ・ピンチロー
ラ41の負荷が紙送りに影響を与えないように、エンコ
ーダ・ピンチローラ41とその駆動用のモータとの間に
クラッチを介在させるか、あるいは不要の時にはエンコ
ーダ・ピンチローラ41を紙面から引き離すように構成
しておくと良い。
【0202】また、本発明はカラー静電プロッタのオー
トローディングを例に説明したが、これに限定されるも
のでは無い。
【0203】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明によれ
ば、用紙の画像形成装置へのセットを最適状態で容易に
行うことができ、また、導入搬送手段をロール紙管セッ
ト位置近傍に設けることで、ロール紙管セット位置とほ
ぼ同位置で用紙セットを行うことができるようにもなっ
て、紙管からの用紙の繰り出しを自動的に行うことがで
き、また、前記導入搬送手段を速度検知搬送手段もしく
は押圧搬送手段と同一としたことで、用紙の画像形成装
置へのセットを容易に行うことが出来、画像記録部での
用紙の姿勢にも悪影響無く、しかも前記導入搬送手段を
安価に場所を取らずに構成することができる。
【0204】また、画像形成時には、前記導入搬送手段
が用紙から離間しているか、駆動源と切り離されている
ように構成したことにより、画像形成時の紙搬送及び画
質に悪影響を与えることがない。
【0205】また、前記導入搬送手段により不要な部分
での用紙の不要なシワ,弛み,斜行を防ぐことが出来、
また、用紙を案内搬送手段と紙管との間で引張した後、
用紙搬送手段に送り出すようにしたことで、紙をセット
するだけで、後は自動的に用紙のシワ,タルミが取れ、
短時間の内に紙を正しい位置に正しい姿勢でセットする
ことが出来るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するカラー静電プロッタの外観斜
視図。
【図2】本発明の第1実施例にかかるカラー静電プロッ
タの構成を示す概略図。
【図3】第1ないし第3実施例における記録紙搬送駆動
機構系およびローディング機構を示す概略的な斜視図。
【図4】搬送駆動機構系に対しての記録紙セッティング
操作の過程を説明する図。
【図5】用紙種類別のスリップ量とパルス数の一例を示
す図。
【図6】本発明システムの制御系のブロック図。
【図7】本発明の第1実施例における動作フローを示す
図。
【図8】本発明の第1実施例における動作フローを示す
図。
【図9】本発明の第1実施例における動作フローを示す
図。
【図10】本発明の第1実施例における動作フローを示
す図。
【図11】本発明の第2実施例に係るカラー静電プロッ
タの概略的な構成図。
【図12】図11における記録紙搬送駆動機構系および
オートローディング機構系を示す部分拡大図。
【図13】本発明に係るカラー静電プロッタのオートペ
ーパローディングユニットの概略図。
【図14】本発明に係るカラー静電プロッタのエンコー
ダ・ユニット概略図。
【図15】本発明の第1実施例に係るオートペーパロー
ディング機構の動作説明図。
【図16】本発明に係るパッドローラユニットの概略
図。
【図17】本発明の第2実施例に係るオートペーパロー
ディング機構の動作説明図。
【図18】従来のカラー静電プロッタの構成を示す概略
図。
【図19】カラー静電プロッタの外観斜視図。
【図20】従来における駆動ローラ部分への記録紙セッ
トの様子を説明するための図。
【符号の説明】
1…静電ヘッド、2…パッド・ローラ、2a…パッド・
ローラモータ、2b…駆動ベルト、2c,2d…プー
リ、2e…軸端、2f…昇降アーム、2g…ソレノイ
ド、2h…切り欠き、2j…支点、6,7…紙位置セン
サ、16…紙管、17…エンコーダ・ローラ、17a…
エンコーダ、17b…カップリング、17c…エンコー
ダ・ローラモータ、17d…ロータリ・クラッチ、19
…スタッド、18…吸い取りローラ、30…駆動ロー
ラ、30b…ベルト溝、30c…駆動ギア、31…駆動
ピンチローラ、32…吸い取りローラ、51…巻き取り
ローラ、33…搬送ベルト、34…プーリ、35…アー
ム、36…ホルダ、40…紙先端センサ、41…エンコ
ーダ・ピンチローラ、50…ゲート、52…Yカッタ、
53…Xカッタ、54…排紙機構、55,55a〜55
d…現像ヘッド、56…吸い取りヘッド、57…紙経路
センサ、60…本体、60a…カバー、65…除電ブラ
シ、70…CPU(プロセッサ)、71…メモリ、72
…ディスプレイ、73…カバーインタロックスイッチ、
74…紙種類選択スイッチ、75…パルス発生器、76
…パルスカウンタ、77…紙管モータドライバ、78…
紙管モータ、79…モータドライバ、80…駆動ローラ
モータ。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−58167(JP,A) 特開 昭63−281874(JP,A) 実開 平3−6491(JP,U) 実開 平1−132741(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 20/06 B41J 15/04 B65H 20/36 B65H 23/022

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ート搬送操作用の主搬送手段を駆動する
    ことによりシートの搬送を行うシート搬送装置におい
    て、シートが順方向に搬送されるときには当該搬送されるシ
    ートの面に接触し、シート幅方向の両端側をそれぞれ外
    方に引くべく作用させ、シートが逆方向に搬送されると
    きには、当該シートに対して駆動力を作用させない構成
    の案内搬送手段を設け たことを特徴とするシート搬送装
    置。
  2. 【請求項2】前記案内搬送手段は、シートの逆方向搬送
    時には、当該シートから離間される構成であることを特
    徴とする請求項1記載のシート搬送装置。
  3. 【請求項3】前記案内搬送手段は、前記主搬送手段より
    も順方向上流側に設けられることを特徴とする請求項1
    記載のシート搬送装置。
  4. 【請求項4】前記案内搬送手段は、回転部材を有してお
    り、当該回転部材は前記シートが順方向に回転駆動した
    際に、前記シート面に接触し、かつ、シート面上でスリ
    ップするように操作されるものであることを特徴とする
    請求項3記載のシート搬送装置。
  5. 【請求項5】前記案内搬送手段を制御する制御手段と前
    記シートの位置を検出する検出手段とを設け、前記制御
    手段は前記案内搬送手段における前記回転部材のスリッ
    プ操作後に、前記シートの位置が所定位置に達したこと
    を前記検出手段にて検出されたならば、前記シートを所
    定の距離だけ逆方向に搬送するよう前記案内搬送手段を
    制御する構成とすることを特徴とする請求項4記載の
    ート搬送装置。
  6. 【請求項6】前記案内搬送手段における前記回転部材の
    回転駆動力は、前記主搬送手段から伝達される構成とし
    たことを特徴とする請求項4記載のシート搬送装置。
  7. 【請求項7】前記案内搬送手段における前記回転部材
    は、前記主搬送手段の駆動操作と同期して回転駆動され
    る構成であることを特徴とする請求項4記載のシート搬
    送装置。
  8. 【請求項8】シート搬送用の駆動ローラを駆動操作する
    ことによりシートの搬送を行う主搬送手段と、 前記主搬送手段に対してシートを供給する回転部材を有
    し、シートが順方向に搬送されるときに当該シートを順
    方向に搬送する回転方向に回転させて、シート幅方向の
    両端側をそれぞれ外方に引くように作用させるように、
    シート面上でスリップさせる構成の案内搬送手段と、 を有することを特徴とするシート搬送装置。
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