JP2576391Y2 - 底壁部に給排湯口を設けた車椅子入浴装置 - Google Patents

底壁部に給排湯口を設けた車椅子入浴装置

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JP2576391Y2 JP1991082367U JP8236791U JP2576391Y2 JP 2576391 Y2 JP2576391 Y2 JP 2576391Y2 JP 1991082367 U JP1991082367 U JP 1991082367U JP 8236791 U JP8236791 U JP 8236791U JP 2576391 Y2 JP2576391 Y2 JP 2576391Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、入浴者が車椅子等の搬
送車に乗った儘で入退浴することができる底壁部に給排
湯口を設けた車椅子入浴装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車椅子入浴装置としては、車椅子をリフ
トで持ち上げて浴槽内に降下させるリフト方式、床面を
掘り下げて形成したピットの上方で待機する車椅子に対
して浴槽のほうをピット内から上昇させる浴槽昇降方
式、浴槽の一側壁部の開閉ドア付出入口から車椅子を入
退させる車椅子走行方式など、種々のタイプのものが知
られるている。その中では、車椅子走行方式のものが、
前二者に比較すると設備コストが低廉で、また、入浴者
に対して違和感や不安感などを与えることもないので有
利とされている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、車椅子走行
方式の入浴装置にあっては、車椅子を走行させて浴槽内
に入れてドアを閉め、その後に、浴槽内に必要量の湯を
投入して入浴を行い、退浴時には、浴槽内の湯を他所に
移動させてからドアを開いて車椅子を浴槽外に走行移動
させるという、給排湯などの一連の所作が必須である
が、これら一連の所作の内浴槽への給排水は素早く行わ
れる必要がある。それ故に、浴槽への給湯に時間がかか
ると、待機する入浴者が焦燥感を持ったり、寒さを感じ
たりすることになるので、給湯は迅速に行われる。
【0004】このような迅速給湯は、浴槽に併設する貯
湯槽に必要量の湯を貯えておき、それを送湯量の大なる
ポンプでもって一挙に浴槽内に供給する手段を採ること
によって可能になる。この場合には、多量の湯が一挙に
浴槽内に流入するので、この時、湯が浴槽壁にぶつかる
時の衝突音や、空気中へ一旦出た湯が水面に落ちる時の
衝撃音等の大きな騒音が発生し、また、一給湯口から湯
が入り、この湯が浴槽中を移動する為入浴者が大きな湯
の流動圧を受けることにもなるので、一時的にではある
が入浴者にとって騒音や流動圧による恐怖感を覚え好ま
しくない状況になるという別の問題が起きる。
【0005】本考案は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、浴槽内への給
湯を迅速に行えるものであり、給湯に伴う騒音が低減さ
れ、且つ、大きな湯の流動圧を入浴者が受けることがな
いようにし、快適に入浴ができる底壁部に給排湯口を設
けた車椅子入浴装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本考案においては、ドア(5)付の出入口(4)を有
する浴槽(1)と、それに併設される貯湯槽(2)とを、給
排湯機構(3)で湯水往来可能に連通接続し、浴槽(1)の
給排湯口(7)を、浴槽の底壁部(30)に設けてあるこ
とを特徴とする底壁部に給排湯口を設けた車椅子入浴装
置である。又、ドア(5)付の出入口(4)を有し、底壁
部(30)に給排湯口(7)が設けられた浴槽(1)を二基
並設して浴槽(1)、第二浴槽(26)とし、浴槽
(1)の給排湯口(7a)及び第二浴槽(26)の給排湯
口(7b)を給排湯機構(3)で湯水往来可能に連通接続
し、任意の一方を浴槽として入浴に用い、他方を貯湯槽
として貯湯に用いるようにしている。
【0007】又、浴槽(1)の底壁部(30)に設けた給
排湯口(7)を、給排湯機構(3)で湯水往来可能に貯湯槽
(2)に連通接続してなる車椅子入浴装置において、前記
給排湯機構(3)を、浴槽(1)から貯湯槽(2)に湯の移行
時に浴槽(1)内に所定量の湯を残留させるように構成
している。又、出入口(4)の下辺(31)は底壁部
(30)より僅か高位置にあり、浴槽(1)内におい
て、下辺(31)とほぼ同高の位置に底板(8)を着脱自
在又は開閉自在に設けている。さらに、底板(8)が、車
椅子などの搬送車の車輪が通る通路である。
【0008】
【作用】上記のように構成される車椅子入浴装置によっ
て入浴するときは、入浴者が乗った車椅子をドア5が開
いた出入口4から空状態の浴槽1内に走行進入させてか
らドア5を閉じ、しかる後に、貯湯槽2に予め貯えてお
いた湯を、車椅子が入って待機している浴槽1内に給排
湯機構3でもって移行させて入浴可能体勢にする。給排
湯機構3による浴槽1内への湯の移動は、浴槽1の底壁
部30に設けられている給排湯口7から行われて、盛り
上がるような状態で増量されて行くから、僅かでも湯が
入るとその湯の中に供給される湯が混入していくことに
なる。故に従来装置の、給排湯口より吐出された湯が
底壁部又は水面に叩き付けられた時の衝撃音、空気中
に吐出される湯が空気を巻き込み湯中に含まれた空気が
気泡になって湯面上ではじける破裂音、浴槽内の湯の
移動に伴って浴槽側壁にぶつかる時、湯面上で発する衝
撃音、等が本構成では無くなる。
【0009】ドア5付の出入口4を備え、且つ底壁部3
0に給排湯口7が開設された浴槽1を、二基並列に設置
し、両槽の給排湯口7a、7bの間を給排湯機構3で湯
水往来可能に連通接続して、任意な一方を浴槽とし他方
を貯湯槽として用いることができるように構成した場合
には、双方の浴槽を交互に利用する。
【0010】また、上述の入浴装置における給排湯機構
3を、入浴側の浴槽1内に常に所定量の湯を残留させる
ことができものとして設ければ、次の供給される湯の開
始初期から、浴槽1内に残留している湯の中に供給され
る湯するので、従来装置の、給排湯口より吐出された
湯が底壁部又は水面に叩き付けられた時の衝撃音、空
気中に吐出される湯が空気を巻き込み湯中に含まれた空
気が気泡になって湯面上はじける破裂音、等が無くな
り、消音作用を果たすことになる。
【0011】さらに、浴槽1の底壁部30の上方位置で
あって、出入口4とほぼ同高に底板8を着脱又は開閉自
在に設ければ、底板8を経由して供給される湯が浴槽底
部の広範囲から増水して来る。底板8に小孔9を多数開
け、開口面積を給排湯機構3の管断面積よりも著しく大
きくしている為、浴槽1内への湯の流速が大幅に下が
り、湯が車椅子に乗って待機している入浴者に対して流
動圧を与えることも少なくなる。そして、大きな湯の流
動を押さえ、従来装置における、浴槽内の湯の移動に伴
って浴槽側壁にぶつかる時湯面上で発する衝撃音を押さ
え、消音作用を果たすことになる。又、底板8を着脱又
は開閉して、底壁部30の清掃作業を行うこともでき
る。
【0012】
【実施例】次に、本考案の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本考案に係る車椅子入浴装置の全体
斜視図、図2はその車椅子入浴装置の構造説明図、図3
は同じく車椅子入浴装置の浴槽部分の平面概略図であ
る。図1〜図3において、車椅子入浴装置は、床上に据
置される浴槽1と、貯湯槽2と、両槽の間を湯水往来可
能に連通接続する給排湯機構3などによって構成されて
いる。
【0013】浴槽1の正面部分には車椅子(図示省略)
が入退可能な出入口4が開設され、その出入口4にドア
5が設けられると共に、出入口4の下辺外方部位には、
浴槽1への車椅子の入退を容易且つ円滑にする為のスロ
−プ台6が付設されている。なお、前記ドア5は、出入
口4の一方の縦壁部にヒンジ27にて装着され、閉じた
状態において前記出入口4を水密に閉塞できるようにな
っている。また、スロ−プ台6は、前記ドア5が開閉動
するときには邪魔にならない位置に降下し、ドア5の開
状態において所定の位置に上昇できるものとなってい
る。
【0014】このように形成される浴槽1への供給され
る湯および浴槽1からの排湯は、浴槽1の底壁部に設け
られた給排湯口7から行われるようになっており、底壁
部(30)から上方に離間した位置には、底板8が設置
されている。底板8は、図1および図3に見られるよう
に、浴槽1に入退する車椅子の車輪が転動する通路とし
て着脱または適宜な一辺を軸支して開閉自在に浴槽1の
底部に設けられ、底板8には、湯水が通過可能な小孔9
が、給排湯機構3の配管径よりも遥かに大きくなるよう
に多数個開設されている。
【0015】一方、貯湯槽2は、必要量の湯水を貯え得
る大きさに形成され、貯湯槽2内への湯水の流入及び貯
湯槽2内からの湯水の流出は、浴槽1におけると同じよ
うに貯湯槽底壁部に設けられた給排湯口10から行われ
るようになっており、この貯湯槽2の給排湯口10と前
記浴槽1の給排湯口7とが、給排湯機構3によって湯水
往来可能に連通されている。
【0016】前記給排湯機構3は、浴槽1の給排湯口7
と、貯湯槽2の給排湯口10との間を二本の管路で連通
接続し、浴槽から貯湯槽へ移動する排湯管路28に介装
される第一ポンプ11と、貯湯槽から浴槽へ移動する供
給される湯管路29に介装される第二ポンプ12とを、
制御機構13で自動的にコントロ−ルできるように構成
され、また、貯湯槽2の給排湯口10あるいは浴槽1の
給排湯口7に連通して設けられる新湯供給経路のモ−タ
ドライブ型ミキシングバルブ14をも制御機構13でも
って自動的にコントロ−ルできるように構成されてい
る。
【0017】そして、制御機構13は、排湯管路28お
よび供給される湯管路29に設けられた供給される湯、
排湯温度センサ15、16と、前記ミキシングバルブの
吐出側に設置された温度センサ17と、浴槽内の湯の充
満状態を検出する充満検出センサ18と、浴槽内の残湯
量を検出する検出センサ19などからの入力信号を演算
処理して必要な出力信号を発し、第一ポンプ11と第二
ポンプ12及びミキシングバルブ14のモ−タを、それ
ぞれ定められたように作動させることができるものとな
っている。尚、図2に於いて、検出センサ9が所定の残
湯量を検出すると第一ポンプ11が停止し、又、充満検
出センサ18が満湯を検出すると第二ポンプ12が停止
する。
【0018】なお、上述の排湯管路28と、供給される
湯管路29は、それぞれの中途部を浴槽内の湯面の上限
位置より高くして設けられ、その高くした部分にそれぞ
れ供給される湯路、排湯路逆止弁20、21、及び供給
される湯路、排湯路空気取入れ弁24、25を介装して
いる。供給される湯路、排湯路空気取入れ弁24、25
は検出センサ19等からの信号により開閉制御してい
る。
【0019】供給される湯路、排湯路逆止弁20、21
で移動する湯の逆流を阻止し、さらに補助的に、供給さ
れる湯路、排湯路空気取入れ弁24、25で排湯、供給
される湯管路28、29に残留する負圧を消去し、湯の
逆流を阻止している。さらに、浴槽1の底部には、失禁
時に、緊急に排湯するためのドレン路22が設けられ、
そのドレン路の開閉バルブも、前記制御機構13によっ
て遠隔操作できるようになっている。また、図3に仮想
線で示しているように、浴槽1の底部に気泡板23を設
けている。
【0020】図1〜図3の実施例のように構成された車
椅子入浴装置によって入浴をする場合は、新湯供給経路
を経て供給される湯を先ず浴槽1へ入れ、その湯を貯湯
槽2へ移動して貯えておく。そして、浴槽1が空の状態
のもとでドア5を開き、入浴者が乗った車椅子を出入口
4から浴槽1内に入れて所定の場所に位置させてからド
ア5を閉める。
【0021】この準備所作が完了した後に、供給される
湯管路29の第二ポンプ12を稼働させて、貯湯槽2に
貯えている湯を浴槽1内に移動させるのであるが、浴槽
1内への湯の進入は、浴槽1の底壁部に設けられた給排
湯口7から行われ、底板8に当って横に拡散されなが
ら、底板8の小孔9を通って上方に盛り上がるように増
えて行く。浴槽1に入り込んでくる湯は、浴槽1の内周
壁面に直接激しく衝突することが無く又湯面にぶつかる
ことも無く、騒音を押さえた状態で流入し、又、供給さ
れる湯が広面積にある多数の小孔9から上方向に流入す
るので湯に激しい流動は無く、車椅子に乗って待機して
いる入浴者に対して流動圧を与えることも少ないのであ
る。
【0022】このようにして静かな供給される湯が素早
く行われて、浴槽1内に必要量の湯を充満して入浴を行
う。入浴が終われば、排湯管路28の第一ポンプ11を
稼働させて浴槽1内の湯を貯湯槽2側に移動させ、貯湯
槽2側への湯の移動が終わった後に、浴槽1のドア5を
開いて車椅子を浴槽1外に退出させるのである。浴槽か
ら貯湯槽への湯の移行は、全ての湯が浴槽1内から排出
されてしまう前に第一ポンプ11が制御機構13で停止
されることによって浴槽1内に所定量の湯が残るように
なっている。即ち、出入口4の下辺31は底壁部30よ
り僅か高い位置とし、浴槽1内に残る湯は、浴槽1のド
ア5が開放されても槽外に流れ出ることのない量に設定
されている。
【0023】ついで、次の入浴者が入浴する場合は、最
初の入浴の時と同じように、入浴者が乗った車椅子を出
入口4から浴槽1内に入れてドア5を閉めてから、第二
ポンプ12を稼働させて貯湯槽2から再び浴槽1へ湯を
移行させるのであるが、このときには浴槽1内に残留さ
れている湯が供給される湯の開始初期から消音作用を果
たすことになって静かな供給される湯が素早く行われる
のである。
【0024】次に、図4及び図5は本考案の他の実施例
を示しており、これにおいては、貯湯槽の方も浴槽とし
て用い得るものとして構成している。つまり、車椅子等
の車椅子が入退できるドア5付の出入口4を備え、か
つ、底壁部30に給排湯口7が設けられた浴槽1を二基
並設して、浴槽、第二浴槽1、26の給排湯口7a、7
bを給排湯機構3でもって湯水往来可能に連通接続し、
任意の一方を浴槽として用いるとき、他方を貯湯槽とし
て用い得るよう構成して、双方の浴槽に交互に入浴し、
能率のよい入浴が行えるようにしている。なお、図5の
例においては、底板8が一枚板で形成された場合のもの
を示している。
【0025】
【考案の効果】上記のように構成される車椅子入浴装置
によって入浴するときは、入浴者が乗った車椅子をドア
が開いた出入口から空状態の浴槽内に走行進入させてか
らドアを閉じ、しかる後に、貯湯槽に予め貯えておいた
湯を、車椅子が入って待機している浴槽内に給排湯機構
でもって移動させて入浴態勢にする。この時、給排湯機
構による浴槽内への湯の移動は、浴槽の底壁部に設けら
れている給排湯口から行われて、盛り上がるような状態
で増量されて行く。このような状況下における、給排湯
口を底壁部に設けたことによる効果を述べると、湯が少
しでも入ると給排湯口がその湯に埋もれ、従来装置の、
給排湯口より吐出された湯が底壁部又は水面に叩き付
けられた時の衝撃音、空気中に吐出される湯が空気を
巻き込み湯中に含まれた空気が気泡になって湯面上はじ
ける破裂音、等を本考案では消音でき、供給される湯時
に入浴者が騒音から受ける驚愕や不快感を殆ど覚えるこ
とがなくなって好適な入浴が行える。
【0026】そして、ドア付出入口を備え、且つ底壁部
に給排湯口が開設された浴槽を、二基並列に設置し、両
槽の給排湯口の間を給排湯機構で湯水往来可能に連通接
続して、一方を浴槽とし他方を貯湯槽として用いること
ができるように構成した場合の効果を述べると、双方の
浴槽を交互に利用して能率的のよい多人数入浴が行え、
しかも、浴槽設備に掛る経費の節減になり、設置場所に
関しては省スペーストなり、好都合となる。
【0027】また、上述の入浴装置における給排湯機構
を、入浴側の浴槽内に常に所定量の湯を残留させること
ができるものとした場合の効果を述べると、供給される
湯の開始初期から、浴槽内に残留している湯に、給排湯
口が埋もれており、残留湯中に供給される湯が入って行
くので、気泡破裂音等が押さえられることになって、残
留湯が消音作用を果たし騒音を一層低減できる。従来、
大容量のポンプで浴槽中の湯を浴槽の底位まで一挙に全
部排出すると、ポンプが空気を吸い込み、入浴者を驚愕
する程の大きな音が出、さらには大容量ポンプの急速摩
耗劣化を招くので、これらの不具合を防ぐ為に、排湯
中、湯が少量になると小型ポンプに自動的に切り替える
等の特別な構成とその制御が必要であったが、本考案で
は、浴槽の底部に湯を残留させる構成とした為、前記の
特別な機構と制御は不要となり、製造コストの削減とな
った。さらに、残留湯を残さず排水した場合に掛る時間
相当分、退浴時間を短縮できる事になる。
【0028】さらに、浴槽の底壁部の上方位置に、出入
口の下辺と同高に底板を着脱又は開閉自在に設けた場合
の効果を述べると、給排湯口から流入する湯が、底板の
小孔を通過して浴槽に充満し、さらに、給排湯口から流
入する湯が、一旦底板に当たって四方に分散され、浴槽
の下部の広面積から上方へと増水して来る事になるの
で、浴槽内での湯の無用の流動を押さえる事となり、入
浴者に不快な流動圧を与える事が無くなって、好適な入
浴が行える。又、この底板の設置により、浴槽の底部に
湯を溜めるくぼみがあるにもかかわらず、出入口から浴
槽の内奥に至るまで段差なく平坦となり、且つ、底板の
上は車椅子が通行できるので、入浴時、車椅子の操作に
支障を与えず、好都合である。
【0029】又、底板を着脱又は開閉することができる
ので、浴槽の底壁部の清掃作業は底板を着脱又は開閉し
て容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る車椅子入浴装置の全体斜視図であ
る。
【図2】本考案にかかる車椅子入浴装置の構造説明図で
ある。
【図3】本考案にかかる車椅子入浴装置の浴槽部分の平
面概略図である。
【図4】本考案の他の実施例を示す構造説明図である。
【図5】本考案の他の実施例における浴槽部分の平面概
略図である。
【符号の説明】
1 浴槽 2 貯湯槽 3 給排湯機構 4 出入口 5 ドア 7 給排湯口 8 底板 26 第二浴槽 30 底壁部 31 下辺

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドア(5)付の出入口(4)を有する浴槽
    (1)と、それに併設される貯湯槽(2)とを、給排湯機構
    (3)で湯水往来可能に連通接続し、浴槽(1)の給排湯口
    (7)を、浴槽の底壁部(30)に設けてあることを特徴
    とする底壁部に給排湯口を設けた車椅子入浴装置。
  2. 【請求項2】 ドア(5)付の出入口(4)を有し、底壁
    部(30)に給排湯口(7)が設けられた浴槽(1)を二基
    並設して浴槽(1)、第二浴槽(26)とし、浴槽
    (1)の給排湯口(7a)及び第二浴槽(26)の給排湯
    口(7b)を給排湯機構(3)で湯水往来可能に連通接続
    し、任意の一方を浴槽として入浴に用い、他方を貯湯槽
    として貯湯に用いるようにしたことを特徴とする底壁部
    に給排湯口を設けた車椅子入浴装置。
  3. 【請求項3】 浴槽(1)の底壁部(30)に設けた給排
    湯口(7)を、給排湯機構(3)で湯水往来可能に貯湯槽
    (2)に連通接続してなる車椅子入浴装置において、前記
    給排湯機構(3)を、浴槽(1)から貯湯槽(2)に湯の移行
    時に浴槽(1)内に所定量の湯を残留させるように構成
    したことを特徴とする底壁部に給排湯口を設けた車椅子
    入浴装置。
  4. 【請求項4】 出入口(4)の下辺(31)は底壁部
    (30)より僅か高位置にあり、浴槽(1)内におい
    て、下辺(31)とほぼ同高の位置に底板(8)を着脱自
    在又は開閉自在に設けたことを特徴とする請求項1記載
    の底壁部に給排湯口を設けた車椅子入浴装置。
  5. 【請求項5】 底板(8)が、車椅子などの搬送車の車輪
    が通る通路であることを特徴とする請求項4記載の底壁
    部に給排湯口を設けた車椅子入浴装置。
JP1991082367U 1991-09-13 1991-09-13 底壁部に給排湯口を設けた車椅子入浴装置 Expired - Lifetime JP2576391Y2 (ja)

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JP2005329110A (ja) * 2004-05-21 2005-12-02 Og Giken Co Ltd 監視機能付入浴装置

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