JP2004097585A - 灌注浴装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】設置場所を選ばず、かつ省スペースで、家庭での使用も可能な灌注浴装置を提供する
【解決手段】仰臥した人を支持する仰臥部20と、前記仰臥部20を収納するシャワー室Sと、前記仰臥部20上の人Mに向って湯を噴出する複数のノズル15とを備え、前記シャワー室Sが、水を受ける受槽13と、該受槽13に対し回動する回動蓋11,12とで形成された灌注浴装置1に関する。前記回動蓋11,12を開いた際に、前記仰臥部20の上面の全面が天に向って露出すると共に、当該回動蓋11,12が前記仰臥部20の下方に潜り込むように回転して、前記回動蓋11,12が開いた状態になる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は灌注浴装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
入浴はかなりの運動量を要するため、年配者には相当な体力的負担になる。特に、寝たきりの被介護者を入浴させると耐力の消耗が著しい。
そこで、被介護者が仰臥したまま入浴し得るシャワーバスが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
図9に示すように、かかる従来のシャワーバス(灌注浴装置)100は、一方の蓋101が他方の蓋102の内側に格納される。被介護者は、ストレッチャー105に仰臥したまま、シャワーバス100内に運ばれる。
【0003】
【特許文献1】
実開平5−95533号公報 (第5−11頁、第2図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、被介護者の搬入は、一方の蓋101を開いた片側のみから行われるため、シャワーバス100の設置レイアウトに融通がきかない。また、被介護者をストレッチャー105ごとシャワー室内に入れるため、シャワーバス100が大型化し、家庭で使用するのが難しい。
【0005】
したがって、本発明の目的は、設置場所を選ばず、かつコンパクトで、家庭での使用も可能な灌注浴装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の灌注浴装置は、水が上下に通過する多数の孔を有し、かつ、仰臥した人を支持する仰臥部と、前記仰臥部を収納するシャワー室と、前記仰臥部上の人に向って湯を噴出する複数のノズルとを備え、前記シャワー室が、水を受ける受槽と、該受槽に対し回動する回動蓋とで形成された灌注浴装置において、前記回動蓋を開いた際に、前記仰臥部の上面の全面が天に向って露出すると共に、前記回動蓋の回動中心の軸線が前記仰臥部の長手方向の中心に沿って設定されていることで、当該回動蓋が前記仰臥部の下方に潜り込むように回転して、前記回動蓋が開いた状態になる。
【0007】
本発明によれば、仰臥部の左右どちらからでも入浴者(被介護者)を移載可能である。そのため、設置場所のレイアウトに拘わらず本装置を被介護者のベッドの横に並べて設置することができる。したがって、ベッドに仰臥部を横付けして入浴者を移載できるから、移載時の介助者の負担を軽減することができる。その結果、ホームヘルパーや女性など非力な人でも入浴介助を行うことができる。
また、ストレッチャー等を内部に収容しないので、灌注浴装置の構造をコンパクトにすることができる。そのため、設置スペースが小さくなるから、家庭での使用も可能である。
【0008】
なお、前記回動蓋が開く際に、前記回動蓋が前記仰臥部の下方に潜り込むと共に、前記回動蓋が受槽の内側に沿って当該受槽の内側に収納されるようにしてもよい。かかる場合には、装置の側方に開いた蓋のための空間を設ける必要がないので、省スペースの効果を奏する。したがって、一般家庭にも設置しやすい。また、シャワー後に蓋を開けた際に、蓋の内側の面からの水垂れを防止できる。
【0009】
また、前記回動蓋を前記仰臥部の長手方向に対し左右に分割して設け、該分割された回動蓋の各々が受槽に対し回動可能にしてもよい。また、前記仰臥部を取り外し可能に設けてもよい。仰臥部を取り外し、一方の回動蓋を閉、他方の回動蓋を開とすることで、当該開いた回動蓋に対応する受槽の内面部分を2回に分けて清掃することが可能となる。したがって、シャワー室内を常に清潔に保つことができると共に、仰臥部をシャワー室外で清掃・乾燥することができる。
【0010】
さらに、前記回動蓋の回動中心に第1カプラを設けてもよい。前記第1カプラにおける受槽の外側の外部接続端には給湯ホースを接続する。一方、前記第1カプラにおける受槽の内側の内部接続端には、第1の給湯管を前記回動中心の軸線のまわりに回転自在に接続する。前記第1給湯管には複数の第1ノズルが連通しており、複数の第1ノズルを前記回動蓋の内側に設ける。
かかる場合には、回動蓋の回転軸から給湯を行うので、給湯経路の取りまわしがシンプルになる。また、上側のノズルを回動蓋の内側の面に設けたので、入浴者を仰臥部の上方から移載することができる。
【0011】
また、前記第1カプラから前記第1給湯管に至る第1給湯経路に、当該第1給湯経路を開閉する開閉弁を設けてもよい。前記回動蓋のうちの少なくとも一方の回動蓋の回動により、前記開閉弁が開閉する。前記回動蓋を閉じると前記開閉弁が開いて給湯が可能となり、前記回動蓋を開くと前記開閉弁が閉じて前記第1給湯経路への給湯が停止する。
したがって、回動蓋が開いた時には、シャワーが出ないので、装置外部への湯の飛散を防止することができる。
【0012】
また、前記第1カプラに前記第1給湯経路とは別の第2の給湯経路を構成する第2の給湯管を接続してもよい。前記第2給湯経路には減圧弁を設け、かつ、前記第2給湯経路を前記仰臥部の下を通るように配設する。前記第2給湯経路が、前記仰臥部の下方に設けられた複数の第2ノズルに連通して、仰臥部の下からも湯を噴出する。
減圧弁により湯の噴出量を少なくすれば、回動蓋を開いた状態で湯を噴出させても湯が飛散しない。そのため、回動蓋を開いて仰臥部の下からシャワーを出した状態で、介助者が入浴者の局部等を洗うことができる。
【0013】
また、前記第1給湯経路の端部を前記仰臥部の頭側の端部まで延長し、前記第1給湯経路の端部に第2カプラを設けてもよい。かかる場合には、第2カプラに、たとえば、ハンドシャワーなどを接続して、入浴者の頭部を容易にシャンプー洗浄することができる。
【0014】
また、前記受槽を支持すると共に、前記受槽を貫通して受槽の内側に突出する脚部を設けてもよい。前記脚部の上端に前記仰臥部を載置すれば、受槽に仰臥部の重量が負荷されないから、受槽を強度の小さい素材で形成することができる。したがって、受槽の軽量化およびコストダウンが可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面にしたがって説明する。
全体構成:
図1に示すように、本発明の灌注浴装置1は、被介護者Mを仰臥したまま入浴させるための装置である。図3の側面断面図に示すように、前記灌注浴装置1は、仰臥部20、該仰臥部20を収納するシャワー室S(図3(b),(c))および湯を噴出する複数のノズル15,25(図3)を備えている。
【0016】
図1(b)に示すように、前記シャワー室Sは、湯を受ける受槽13と、該受槽13に対し回動する回動蓋11(11a,11b),12により、円筒形に形成されている。
図1(a)に示すように、前記仰臥部20は、前記受槽13内に設けられている。前記回動蓋11,12は、仰臥部20の長手方向Yに対し、左右に分割されている。前記回動蓋11,12を、図1(b)の全閉状態からそれぞれ開き、図1(a)のように、仰臥部20の上面の全面を天に向って露出させることが可能である。
【0017】
回動蓋11,12:
図1(b)の前記回動蓋11,12は、前記長手方向Yに対しても分割されており、それぞれ一対の第1回動蓋11a,11bと、第2回動蓋12,12により構成されている。
前記第1回動蓋11a,11bの回転中心には、後述する第1カプラ30が設けられている。第1回動蓋11a,11bは、第1カプラ30を中心に、受槽13の内面にガイドされて、それぞれ回動することが可能である。
一方、前記第2回動蓋12,12の回転中心には、図1(a)の回転軸8が設けられている。第2回動蓋12,12は、回転軸8を中心に、受槽13の内面にガイドされて、それぞれ回動することが可能である。
【0018】
前記回動蓋11,12の回動中心の軸線ALは、前記仰臥部20の長手方向Yの中心に沿って設定されている。そのため、図4の正面断面図に示すように、図4(b)の回動蓋11(12)が、前記仰臥部20の下方に潜り込むように回転して、図4(a)に示すように、回動蓋11(12)が開いた状態になる。その際、前記回動蓋11,12が受槽13の内側に沿って当該受槽13の内側に収納される。
したがって、前記回動蓋11,12は、図1(a),図3(a)に示す全開状態から、図2,図3(b)に示す第1回動蓋11のみを閉じた半閉状態や、図1(b),図3(c)に示す両回動蓋11,12を閉じた全閉状態などに設定することができる。
なお、前記回動蓋11,12および受槽13には固定具17,18が設けられており、前記回動蓋11,12を、それぞれ、前記全開状態や半閉状態、全閉状態に固定することができる。
また、前記回動蓋11,12には、該回動蓋11,12に対してスライド開閉可能な窓19が設けられている。
【0019】
仰臥部20:
図4(a),(b)に示すように、前記受槽13には、下方から受槽13を貫通し、該受槽13の内側に突出する脚部21が設けられている。受槽13は脚部21に固定されており、脚部21と受槽13との接合部には、シールが施されている。前記仰臥部20は脚部21の上端に載置されている。したがって、受槽13には仰臥部20の重量が負荷されないので、受槽13の計量化およびコストダウンを図り得る。
前記仰臥部20には、湯が上下に通過する多数の孔が設けられている。仰臥部20には、たとえば、パンチングメタルや金属ないし樹脂性の網等を採用することができる。仰臥部20は、上方に持ち上げることで、図8に示すように、脚部21から取り外すことが可能である。
【0020】
図4に示す前記受槽13の下端部には排出孔13aが穿孔されており、該排出孔13aには排出ホース4が接続されている。一方、図3に示すように、受槽13は、前記長手方向Yにおいて、前記排出ホース4側に向って傾斜している。したがって、図4に示すように、受槽13内に流れ込んだ湯は、該受槽13に穿孔された排出孔13a(図4)を通り、前記排出ホース4から排出される。なお、前記排出ホース4には、排出ポンプ46(図5)が接続されている。
【0021】
給湯経路:
本装置1は、たとえば、病院や家庭などで使用することができるが、以下の説明では、家庭で使用する場合を例示して説明する。かかる場合には、給湯器などを用いる代わりに、図7(a)に示すように、風呂桶41内の湯を使用してもよい。風呂桶41内の湯を用いることにより、安定した温度の湯を供給することができると共に、ガスの配管などが不要になり、より安価に本装置を製造することができる。
【0022】
図5に示すように、吸湯ポンプ45によって、前記風呂桶41からくみ上げられた湯は、第1フィルタ42、殺菌装置43および炭粒を封止した第2フィルタ44を通って浄化された後、給湯ホース3を介して前記第1カプラ30に送られる。前記殺菌装置43としては、たとえば、殺菌用の薬品を湯に混入する他に、強酸性水を生成するための電解水生成装置であってもよい。また、第2フィルタ44として、炭を用いることにより、炭の持つ強い殺菌作用や浄化作用を利用することができる。
【0023】
前記第1カプラ30には、第1給湯経路14が接続されており、該第1カプラ30から第1給湯経路14に至る第1給湯経路1Aが形成されている。第1給湯経路14は、一方の第1回動蓋11a内に固定されている。第1給湯経路14には、複数の第1ノズル15が連通している。前記第1ノズル15は第1回動蓋11aの内側に向って設けられており、図3に示す介護者Mの上側から湯が噴出される。
【0024】
一方、図5の第1カプラ30には、第2給湯管24が接続されており、第1カプラ30から第2給湯管24に至る第2給湯経路2Aが形成されている。前記第2給湯経路2Aには減圧弁38が設けられ、かつ、前記第2給湯経路2Aは前記仰臥部20の下を通るように配設されている。前記第2給湯管24には、前記仰臥部20の下方に設けられた前記第2ノズル25が連通しており、仰臥部20の下からも湯が噴出される。前記減圧弁38により、第2ノズル25からの噴出圧が前記第1ノズル15からの噴出圧よりも小さな値になるように設定されている。
なお、第2ノズル25の噴射位置は、仰臥部20上に仰臥した被介護者Mの局部など汚れ易い部分を中心に設けるのが好ましい。また、前記吸湯ポンプ45の出力を変化させることにより、前記第1ノズル15や第2ノズル25からの湯の噴出圧を調整することが可能である。吸湯ポンプ45の出力調整用のスイッチは、介護者に近い装置本体1に設けるのが好ましい。
【0025】
前記ノズル15,25から噴出された湯は、前記排出ポンプ46によって排出ホース4から排出される。前記排出ホース4には、分岐弁47が設けられている。分岐弁47により、排出された湯を下水に排出するか、再度、風呂桶41に戻すかを選択することができる。
【0026】
図1(b)の前記第1給湯経路14の端部には、第2カプラ16が設けられている。図3(b)に示すように、前記第2カプラ16の先端にシャワーヘッド26を取り付け、該シャワーヘッド26から湯を噴出させることが可能である。
【0027】
第1カプラ30:
図6に示すように、前記第1カプラ30は、固定部35と、該固定部35に対して回動自在に設けられた回動部36を備えている。
前記固定部35は、前記受槽13に固定されている。前記固定部35の端部、すなわち、第1カプラ30における受槽13の外側の外部接続端33には、給湯ホース3が接続されている。
前記回動部36の端部、すなわち、第1カプラ30における受槽13の内側の内部接続端34には、前記第1給湯経路14が接続されている。回動部36には一方の第1回動蓋11aが固定されている。したがって、第1回動蓋11aが受槽13に対して回動すると、当該第1回動蓋11aの回動に連動して回動部36が回動する。
なお、他方の第1回動蓋11bは、前記回動部36に対して回動自在に設けられている。
【0028】
前記固定部35および回動部36は開閉弁37を形成している。図1(b)に示すように、第1回動蓋11aが閉じている場合には、図6(a)に示すように、給湯ホース3からの湯が固定部35および回動部36を通り、第1給湯経路1Aに対して給湯が可能となる。一方、図1(a)に示すように、第1回動蓋11aを開くと、図6(b)に示すように、回動部36が回転し、第1給湯経路1Aが閉止されて給湯が停止される。したがって、第1回動蓋11aの開閉に、第1給湯経路1Aの湯の停止と供給が連動している。
【0029】
前記固定部35の下部には、前記第2給湯管24が接続されている。前記給湯ホース3からの湯は、固定部35内において分岐され、前記第2給湯経路2Aにも供給される。したがって、第1回動蓋11aの開閉に関係なく、第2給湯経路2Aには湯が供給される。
このように、第1回動蓋11の回転中心に第1カプラ30を設け、該第1カプラ30から給湯を行うようにしたので、給湯経路1A,2Aの取りまわしをシンプルに行うことができる。
【0030】
なお、脚部21の下端部には、図示しないキャスタを設けてもよく、そうすれば、灌注浴装置1を押して移動させることが可能である。
また、脚部21には、図示しない高さ調整具が設けられており、仰臥部20の高さ位置を変更することができる。
【0031】
入浴方法:
まず、図7(a)に示すように、風呂を適温になるまで沸かした後、該風呂桶41内に給湯ホース3および排出ホース4を入れる。つぎに、ベッドBに横付けした灌注浴装置1の前記回動蓋11,12を開き、図1の全開状態にする。その後、ベッドB上の被介護者Mを灌注浴装置1の仰臥部20上に移載する。ここで、図1(a)に示すように、前記回動蓋11,12を全開状態にすることにより、被介護者Mを仰臥部20の上方から移載する。
【0032】
介護者が所定の操作を行い、前記吸湯ポンプ45を始動させると、図3(a)に示すように、湯が前記第2ノズル25から噴射される。ここで、図6(b)に示すように、前記回動蓋11aが開いており、前記開閉弁37が閉止されている。そのため、第1給湯経路1Aには湯が送られず、固定部35から減圧弁38を介して第2給湯経路2Aにのみ湯が送られる。したがって、前記仰臥部20の下方からのみ湯が噴射されるので、装置外部への湯の飛散を防止することができる。また、減圧弁38により、第2ノズル25からの湯の噴出量が少なく規制されるので、回動蓋11,12を開いた状態であっても、湯の飛散を防止することができる。
介護者は、仰臥部20の下から噴射される湯で、被介護者Mの局部などを洗う。
【0033】
その後、図2に示すように、第1回動蓋11a,11bを回転させて、半閉状態に設定する。なお、介護者は、前記固定具17を用いて、前記第1回動蓋11を前記半開状態に固定する。
図6(a)に示すように、前記第1回動蓋11を回転させると、一方の第1回動蓋11aの回転に伴い前記回動部36が回転される。該回転により、開閉弁37が開き前記第2給湯経路2Aと共に、第1給湯経路1Aにも湯が供給される。
したがって、図3(b)に示すように、上方の前記第1ノズル15からも湯が噴射され、被介護者Mの上下から湯が噴射される。
一方、介護者は、前記第2カプラ16に前記シャワーヘッド26を取り付け、該シャワーヘッド26を用いて被介護者Mの頭部をシャンプーする。前記シャンプー中にも被介護者Mの上下から湯が噴射されるので、被介護者Mの体温の低下を抑えることができる。
【0034】
その後、シャワーヘッド26を取り外し、図3(c)に示すように、前記第2回動蓋12を回転させて、全閉状態に設定する。前記ノズル15,25から被介護者Mに湯が噴射される。
なお、必要に応じて、図1(b)の前記窓19を開いて被介護者Mに話かけたり、被介護者Mの体を洗う。また、必要に応じて、前記分岐弁47を操作し、排出された湯を再度、風呂桶41に戻して循環させてもよい。
その後、吸湯ポンプ45を停止させ、回動蓋11,12を開いて全開状態に設定し、被介護者Mの体を拭いてベッドBに移載する。
なお、介護者は、必要に応じて吸湯ポンプ45の出力を調整し、第1ノズル15や第2ノズル25からの湯の噴出圧を調整する。
【0035】
清掃方法:
本装置1を清掃するには、以下に述べるように、2回に分けて清掃する。まず、図8(a)に示すように、一方の回動蓋11b,12を回転させて閉じ、当該回転させた回動蓋11b,12の内側や、受槽13の内側を清掃する。その後、当該回転させた回動蓋11b,12を開き、他方の回動蓋11a,12を回転させて閉じ、回動蓋11a,12の内側や、受槽13の内側を清掃する。
【0036】
ところで、図7(b)に示すように、家庭においては、ベッドBの設置場所が部屋によって規制される場合が多い。また、図7(c)に示すように、病院の病室においても、ベッドBの設置場所が規制される。本装置1は、回動蓋11,12が受槽13の内側に収納されるから、仰臥部20の左右どちらからでも被介護者Mを移載することができる。したがって、ベッドBの設置場所に拘わらず灌注浴装置1をベッドBに横付けして用いることができる。
【0037】
なお、前記実施形態では、回動蓋として、長手方向Yに対して分割された第1および第2回動蓋11,12を用いたが、図2(b)に示すように、長手方向Yに対して分割されていない左右一対の回転蓋11Aを用いてもよい。前記回転蓋11Aは、被介護者Mの頭部部分に対応する側部が切除されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる灌注浴装置の全開状態および全閉状態を示す概略斜視図である。
【図2】同灌注浴装置の半閉状態を示す概略斜視図である。
【図3】入浴方法を示す灌注浴装置の側面断面図である。
【図4】灌注浴装置の正面断面図である。
【図5】給湯経路を示す経路図である。
【図6】第1カプラを示す断面図である。
【図7】灌注浴装置の配置を示す平面断面図である。
【図8】清掃方法を示す灌注浴装置の平面断面図である。
【図9】従来のシャワーバスを示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1A:第1給湯経路
3:給湯ホース
11,11a,11b:第1回動蓋
12:第2回動蓋
13:受槽
14:第1給湯経路
15:第1ノズル
16:第2カプラ
20:仰臥部
21:脚部
24:第2給湯管
25:第2ノズル
2A:第2給湯経路
30:第1カプラ
33:外部接続端
34:内部接続端
37:開閉弁
38:減圧弁
S:シャワー室
Y:長手方向
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の灌注浴装置は、水が上下に通過する多数の孔を有し、かつ、仰臥した人を支持する仰臥部と、前記仰臥部を収納するシャワー室と、前記仰臥部上の人に向って湯を噴出する複数のノズルとを備え、前記シャワー室が、水を受ける受槽と、該受槽に対し回動する回動蓋とで形成された灌注浴装置において、前記回動蓋を開いた際に、前記仰臥部の上面の全面が天に向って露出すると共に、前記回動蓋の回動中心の軸線が前記仰臥部の長手方向の中心に沿って設定されていることで、当該回動蓋が前記仰臥部の下方に潜り込むように回転して、前記回動蓋が開いた状態になり、前記回動蓋の内側に設けられて前記仰臥部の上から湯を噴出する複数の第1ノズルに連通する第1給湯経路と、前記仰臥部の下方に設けられて前記仰臥部の下から湯を噴出する複数の第2ノズルに連通する第2給湯経路とを備え、前記第1給湯経路には、当該第1給湯経路を開閉する開閉弁が設けられ、前記回動蓋のうちの少なくとも一方の回動蓋の回動により、前記開閉弁が開閉し、前記回動蓋を閉じると前記開閉弁が開いて前記第1給湯経路への給湯が可能となり、前記回動蓋を開くと前記開閉弁が閉じて前記第1給湯経路への給湯が停止し、一方、前記回動蓋の開閉に関係なく前記第2給湯経路には湯が供給される。
【0011】
また、前記第1カプラから前記第1給湯管に至る第1給湯経路に、当該第1給湯経路を開閉する開閉弁を設ける。前記回動蓋のうちの少なくとも一方の回動蓋の回動により、前記開閉弁が開閉する。前記回動蓋を閉じると前記開閉弁が開いて給湯が可能となり、前記回動蓋を開くと前記開閉弁が閉じて前記第1給湯経路への給湯が停止する。
したがって、回動蓋が開いた時には、シャワーが出ないので、装置外部への湯の飛散を防止することができる。
【0012】
また、前記第1カプラに前記第1給湯経路とは別の第2の給湯経路を構成する第2の給湯管を接続する。前記第2給湯経路には減圧弁を設けてもよい。前記第2給湯経路前記仰臥部の下を通るように配設する。前記第2給湯経路が、前記仰臥部の下方に設けられた複数の第2ノズルに連通して、仰臥部の下からも湯を噴出する。
減圧弁により湯の噴出量を少なくすれば、回動蓋を開いた状態で湯を噴出させても湯が飛散しない。そのため、回動蓋を開いて仰臥部の下からシャワーを出した状態で、介助者が入浴者の局部等を洗うことができる。
【0019】
仰臥部20:
図4(a),(b)に示すように、前記受槽13には、下方から受槽13を貫通し、該受槽13の内側に突出する脚部21が設けられている。受槽13は脚部21に固定されており、脚部21と受槽13との接合部には、シールが施されている。前記仰臥部20は脚部21の上端に載置されている。したがって、受槽13には仰臥部20の重量が負荷されないので、受槽13の軽量化およびコストダウンを図り得る。
前記仰臥部20には、湯が上下に通過する多数の孔が設けられている。仰臥部20には、たとえば、パンチングメタルや金属ないし樹脂性の網等を採用することができる。仰臥部20は、上方に持ち上げることで、図8に示すように、脚部21から取り外すことが可能である。
【0023】
前記第1カプラ30には、第1給湯管14が接続されており、該第1カプラ30から第1給湯管14に至る第1給湯経路1Aが形成されている。第1給湯管14は、一方の第1回動蓋11a内に固定されている。第1給湯管14には、複数の第1ノズル15が連通している。前記第1ノズル15は第1回動蓋11aの内側に向って設けられており、図3に示す介護者Mの上側から湯が噴出される。
【符号の説明】
1A:第1給湯経路
3:給湯ホース
11,11a,11b:第1回動蓋
12:第2回動蓋
13:受槽
14:第1給湯管
15:第1ノズル
16:第2カプラ
20:仰臥部
21:脚部
24:第2給湯管
25:第2ノズル
2A:第2給湯経路
30:第1カプラ
33:外部接続端
34:内部接続端
37:開閉弁
38:減圧弁
S:シャワー室
Y:長手方向

Claims (8)

  1. 水が上下に通過する多数の孔を有し、かつ、仰臥した人を支持する仰臥部と、前記仰臥部を収納するシャワー室と、前記仰臥部上の人に向って湯を噴出する複数のノズルとを備え、
    前記シャワー室が、水を受ける受槽と、該受槽に対し回動する回動蓋とで形成された灌注浴装置において、
    前記回動蓋を開いた際に、前記仰臥部の上面の全面が天に向って露出すると共に、
    前記回動蓋の回動中心の軸線が前記仰臥部の長手方向の中心に沿って設定されていることで、当該回動蓋が前記仰臥部の下方に潜り込むように回転して、前記回動蓋が開いた状態になる灌注浴装置。
  2. 請求項1において、
    前記回動蓋が開く際に、前記回動蓋が前記仰臥部の下方に潜り込むと共に、前記回動蓋が受槽の内側に沿って当該受槽の内側に収納されるように入り込む灌注浴装置。
  3. 請求項1もしくは2において、
    前記回動蓋が前記仰臥部の長手方向に対し左右に分割して設けられ、該分割された回動蓋の各々が受槽に対し回動可能であり、
    前記仰臥部が取り外し可能に設けられている灌注浴装置。
  4. 請求項1、2もしくは3において、
    前記回動蓋の回動中心に第1カプラが設けられ、
    前記第1カプラにおける受槽の外側の外部接続端には、給湯ホースが接続可能であり、
    前記第1カプラにおける受槽の内側の内部接続端には、第1の給湯管が、前記回動中心の軸線のまわりに回転自在に接続され、
    前記第1給湯管には複数の第1ノズルが連通しており、複数の第1ノズルが前記回動蓋の内側に設けられた灌注浴装置。
  5. 請求項4において、
    前記第1カプラから前記第1給湯管に至る第1給湯経路には、当該第1給湯経路を開閉する開閉弁が設けられ、
    前記回動蓋のうちの少なくとも一方の回動蓋の回動により、前記開閉弁が開閉し、
    前記回動蓋を閉じると前記開閉弁が開いて給湯が可能となり、前記回動蓋を開くと、前記開閉弁が閉じて前記第1給湯経路への給湯が停止するようにした灌注浴装置。
  6. 請求項4もしくは5において、
    前記第1カプラには前記第1給湯経路とは別の第2の給湯経路を構成する第2の給湯管が接続され、
    前記第2給湯経路には減圧弁が設けられ、かつ、前記第2給湯経路は前記仰臥部の下を通るように配設され、
    前記第2給湯経路が、前記仰臥部の下方に設けられた複数の第2ノズルに連通して、仰臥部の下からも湯を噴出すると共に、第2ノズルからの噴出圧が第1ノズルからの噴出圧よりも小さな値に設定されている灌注浴装置。
  7. 請求項4、5または6のいずれか1項において、
    前記第1給湯管の端部に第2カプラを設けた灌注浴装置。
  8. 請求項1ないし8のいずれか1項において、
    前記受槽を支持すると共に、前記受槽を貫通して受槽の内側に突出する脚部を設け、
    前記脚部の上端に前記仰臥部が載置されている灌注浴装置。
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