JPH0243389Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、浴槽装置に係るものである。

（従来技術とその課題） 身体の不自由な人の身体を洗うことは、病院或
は家庭等に於いて、看護人等によつて行なわれて
いるが、大変な労力を伴なうわりに、身体のすみ
ずみまで洗うことができない課題があつた。本考
案はかかる身体の洗浄を人手によらないで全身く
まなく行えるようにした上、洗浄と同時に超音波
によるマツサージ効果を入浴者に与えるものであ
る。また、通常、浴槽壁の洗浄は人手によつて行
なわれ、これが主婦等に多大な労力となつている
が、本考案は人手によるないで満足な浴槽壁の洗
浄を行なえるようにしたものである。

（課題を解決するための手段） 浴槽の一側と加圧装置とを循環水切換弁を介し
て往路配管で接続すると共に前記浴槽の他側と前
記加圧装置とを復路配管で接続し、前記往路配管
の前記浴槽側には、洗剤供給部及び空気供給部と
各連通した吸引混合噴出装置を設け、該吸引混合
噴出装置は浴槽壁に取着けると共に、浴槽蓋には
水圧で回転するスプリンクラーを装置し、該スプ
リンクラーには、洗浄水供給管を取着け、該洗浄
水供給管は、前記往路配管と前記循環水切換弁を
介して接続し、前記復路配管は清水切換弁を介し
てシスターンを具えた清水供給管と接続した浴槽
装置である。

（作用） 身体の不自由な人を、浴槽壁に設けた吸引混合
手段によつて良好に混合した洗剤を含んだ温水の
噴流によつて、全身をくまなく洗うと同時に、身
体に噴流の超音波によるマツサージ効果を与え、
リハビリ的効果をもたらすと共に、入浴終了後
は、浴槽蓋につけたスプリンクラーによつて浴槽
壁を人手によらずに洗浄するようにしたものであ
る。

（実施例） 符号１は浴槽であつて、２はポンプ等の加圧装
置である。前記浴槽１の一側と加圧装置２とを循
環水切換弁３をを介して往路配管４で接続すると
共に前記浴槽１の他側と前記加圧装置２とを復路
配管５で接続する。符号６は吸引混合噴出装置で
あつて、該吸引混合噴出装置６は、洗剤供給部７
及び空気供給部８と各連通する構成とし、かかる
吸引混合噴出装置６を、前記した往路配管４の浴
槽１側に装置する。即ち吸引混合噴出装置６は浴
槽壁に取着ける。更に浴槽蓋９には水圧で回転す
るスプリンクラー１０を設けると共に該スプリン
クラー１０には、洗浄水供給管１１を取着け、該
洗浄水供給管１１は、前記往路配管４と前記循環
水切換弁３を介して接続し、前記復路配管４は清
水切換弁１２を介してシスターン１３を具えた清
水供給管１４と接続する。

しかして、加圧装置２が始動すると、浴槽１内
の温水は復路配管５から加圧装置２に至り、そこ
で加圧されて往路配管４及び循環水切換弁３を経
て吸引混合噴出装置６から浴槽１内に噴出する。
かかる際、噴出装置６は、空気供給部８と洗剤供
給部７に連通しているので、その噴出の際のエネ
ルギにより空気供給部８からの空気と共に洗剤供
給部７から、所定量の人体洗浄剤１５を良好に吸
引混合しながら浴槽１内に噴出する。従つて浴槽
壁１内の入浴者１６は、気泡と共に噴出する洗剤
１５を含んだ温水の噴流によつて超音波によるマ
ツサージ効果をうけながら、全身をくまなく洗浄
される。身体の不自由な人は運動不足がちであ
り、身体を洗いながら、超音波によるマツサージ
効果をうけることは、リハビリ的見地からも一大
メリツトがある。一定時間入浴後、浴槽外で別途
設けるシヤワー等により温水を浴びて入力終了と
すればよい。

次に、浴槽１の洗浄は、前記したと同様に、加
圧装置２によつて温水を循環させる際に、洗剤供
給部７から所定量の浴槽洗剤１７を空気供給部８
からの空気と共に吸引混合噴出装置５に吸引混合
させ、スプリンクラー１０から浴槽１内に噴出さ
せる。一定時間洗浄した後、排水部１８から排水
する。かかる洗浄は残り湯があれば、その残り湯
に所定水位まで温水等を足して行なつてもよい。
排水後、循環水切換弁３及び清水切換弁１２を切
換えると、浴槽１への循環は行なわれず、シスタ
ーン１３からの清水が、清水供給管１４から清水
切換弁１２を経て加圧装置２に至り、そこで加圧
されて、循環水切換弁３を経て洗浄水供給管１４
からスプリンクラー１０に入り、スプリンクラー
１０を回転させながら、浴槽壁のすすぎ洗いを行
なう。以上の浴槽の洗浄及び、すすぎ、並びに前
記した人体洗浄等についての操作の仕方は一例で
あつて自由に行えばよい。符号１９は空気量調節
弁であり、この調節弁１９により気泡の量と共に
洗剤の吸引量もコントロールすることができる。
本考案は、以上の人体及び浴槽の洗浄を押ボタン
一ツで各種弁を開閉したりして全自動化すること
ができることはもちろんである。

（考案の効果） 本考案は以上の通りであるので、入浴者は自己
の身体を全身くまなく、看護人等の手を借りずに
洗うことができると同時に、超音波によるマツサ
ージ効果をうけることができ、身体のみ自由な者
によつてリハビリ的効果と身体の洗浄というダブ
ル効果を得ることができる。更に浴槽の洗浄も、
加圧装置による気泡と洗剤を含んだ噴出流によつ
て行なわれるため、洗浄効果が抜群であり、完全
な洗浄を行なえるという利点があると共にすすぎ
は、浴槽蓋に設けたスプリンクラーから噴出する
清水によつて行なうことができるので、浴槽壁面
全体に清水が行きわたり、きれいなすすぎを実行
でき、加えて浴槽壁に取着けた吸引混合噴出装置
によつて温水、洗剤、及び空気を混合するので、
各装置を独立させて設ける必要がなく装置的に簡
略化できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は全体の系統的説明図、第２図Ａは浴槽
の一部断面説明図、同Ｂは浴槽の一部斜視的説明
図である。符号１……浴槽、２……加圧装置、３
……循環水切換弁、４……往路配管、５……復路
配管、６……吸引混合噴出装置、７……洗剤供給
部、８……空気供給部、９……浴槽蓋、１０……
スプリンクラー、１１……洗浄水供給管、１２…
…清水切換弁、１３……シスターン、１４……清
水供給管、１５……人体洗浄剤、１６……入浴
者、１７……浴槽洗剤、１８……排水部、１９…
…空気量調節弁、２０……水位検知装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 浴槽の一側と加圧装置とを循環水切換弁を介し
   て往路配管で接続すると共に前記浴槽の他側と前
   記加圧装置とを復路配管で接続し、前記往路配管
   の前記浴槽側には、洗剤供給部及び空気供給部と
   各連通した吸引混合噴出装置を設け、該吸引混合
   噴出装置は浴槽壁に取着けると共に、浴槽蓋には
   水圧で回転するスプリンクラーを装置し、該スプ
   リンクラーには、洗浄水供給管を取着け、該洗浄
   水供給管は、前記往路配管と前記循環水切換弁を
   介して接続し、前記復路配管は清水切換弁を介し
   てシスターンを具えた清水供給管と接続した浴槽
   装置。